JP2000190442A - フィルムのラミネ―ト装置 - Google Patents

フィルムのラミネ―ト装置

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JP2000190442A
JP2000190442A JP10374315A JP37431598A JP2000190442A JP 2000190442 A JP2000190442 A JP 2000190442A JP 10374315 A JP10374315 A JP 10374315A JP 37431598 A JP37431598 A JP 37431598A JP 2000190442 A JP2000190442 A JP 2000190442A
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Japan
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film
guide
roller
substrate
tension
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Application number
JP10374315A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Kirino
保 桐野
Akio Ogawara
章雄 小河原
Hiroshige Hirasawa
広重 平沢
Hiroyuki Inoue
浩幸 井上
Haruhiro Shimoyama
晴弘 下山
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Lincstech Circuit Co Ltd
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱いテンションでフィルムの弛みを確実に防
止することができ、また弛みが発生しても弛みを吸収す
る。 【解決手段】 テンション付与手段30をパウダークラ
ッチ32とモータ33で構成し、供給ローラ5を制動す
る。モータ33は常時フィルムの送り方向と反対方向に
駆動している。パウダークラッチ32の回転力を一対の
歯車36,37によって供給ローラ5の軸38に伝達す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムのラミネ
ート装置に関し、特に基板にフィルムを熱圧着するに当
たって使用して好適なフィルムラミネート装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板の製造技術として、長
尺のフィルムを基板に熱圧着して露光、エッチングを行
うことにより所定の回路パターンを形成する技術が知ら
れている。このフィルムは、ポリエチレンテレフタレー
ト等のベースフィルムに感光層を形成したもので、基板
に熱圧着される前は感光層の表面にポリエチレン等の保
護フィルムが積層されることにより積層フィルムの形で
取り扱われ、この積層フィルムを一般にドライフィルム
と呼んでいる。基板としては、紙エポキシ銅張板、ガラ
スエポキシ銅張板、ポリイミド銅張板等が用いられる。
基板にフィルムを熱圧着するには、ラミネート装置によ
って保護フィルムをフィルムから剥離し、このフィルム
を基板に熱圧着するようにしている。
【0003】このようなフィルムのラミネート装置とし
ては、従来から種々提案されており、その一例として特
公平5−36226号公報に開示されたラミネート装置
が知られている。このラミネート装置は、フィルムの圧
着位置への送り込みの不良を防止するために剥離ガイド
より突出しているフイルムの長さを短くして熱圧着手段
の近傍まで導き、剥離ガイドの作動後に送り手段によっ
て積層フィルムをさらに繰り出してフィルムを圧着位置
に導くように構成している。これを図15に基づいて説
明すると、(a)は待機時の状態、(b)は剥離ガイド
の作動時の状態、(c)はフィルムを繰り出している時
の状態を示す。1はフィルム2と保護フィルム3が積層
された積層フィルム4の送り手段で、供給ローラ5、ガ
イドローラ6、一対の送りローラ7a,7b等を備え、
積層フィルム4から保護フィルム3を剥離する剥離手段
8に同期して動作することにより供給ローラ5に巻回さ
れている積層フィルム4を一定速度で送り出すように構
成されている。また、送り手段1はテンション付与手段
を備え、これによって積層フィルム4に所定のテンショ
ンを付与することにより、慣性力による供給ローラ5の
余分な回転を防止し、積層フィルム4が弛まないように
している。なお、図においてはフィルム2と積層フィル
ム4を実線で示し、保護フィルム3を破線で示してい
る。
【0004】前記剥離手段8は、積層フィルム4を案内
する上下動自在なスライドガイド9、保護フィルム3を
フィルム2から剥離する上下動自在な剥離ガイド10、
フィルム2から剥離された保護フィルム3を巻き取る巻
取ローラ11、保護フィルム3が剥離されたフィルム2
を吸着する吸着ガイド12等を備えている。
【0005】剥離ガイド10は、通常初期位置Aに待機
しており、エアシリンダによってスライドガイド9に沿
って下降することにより、保護フィルム3が分離された
フィルム2の先端部を熱圧着手段13による圧着位置B
の近傍位置Cまで導くように構成されている。このと
き、一方の送りローラ7aは、剥離ガイド10の運動が
ラックとピニオン等の伝達手段を介して伝達されること
により同期して回転し、他方の送りローラ7bとともに
積層フィルム4を送り出す。初期位置Aおよび近傍位置
Cにおいて、保護フィルム3が剥離され剥離ガイド10
から突出しているフィルム2の長さLは、約10mm程
度である。
【0006】このようなラミネート装置において、剥離
ガイド10が図15(b)に示すようにフィルム2の先
端部を熱圧着手段13による圧着位置Bの近傍位置Cま
で導いて停止した後、送り手段1によって積層フィルム
4をさらに繰り出すと、保護フィルム3が剥離ガイド1
0によってフィルム2から剥離され、この保護フィルム
3が剥離されたフィルム2は圧着位置B、すなわち熱圧
着手段13の下方位置に送り込まれる。このフィルム2
の長さL1 は20mm程度とされる。また、このとき基
板14が熱圧着手段13の真下に送り込まれ、熱圧着手
段13が下降してフィルム2を基板14の表面に圧着
し、基板14を矢印方向へ搬送することにより熱圧着す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ラミネート装置においては、テンション付与手段によっ
て積層フィルム4に所定のテンションを付与することに
より、慣性力による供給ローラ5の回転を防止し、積層
フィルム4が弛まないようにしている。テンション付与
手段としては、通常パウダーブレーキが用いられ、テン
ションを一定にするためにコイルに供給される電流を供
給ローラ5に巻回されている積層フィルム4の外径の変
化に応じて制御している。しかしながら、パウダーブレ
ーキは供給ローラ5の慣性力より大きな制動力を必要と
するため、積層フィルム4に大きなテンションが加わ
り、薄いフィルムの場合はフィルム自体が伸びるという
問題があった。また、テンションが大きいと、それだけ
フィルム送りに大きな駆動力を必要とする。さらに、パ
ウダーブレーキは単に制動力を供給ローラ5に加えてい
るだけであるため、一旦積層フィルム4が弛むとそれを
巻き戻すことができないという問題もあった。
【0008】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、弱いテ
ンションでフィルムの弛みを確実に防止することがで
き、また弛みが発生しても弛みを吸収することができる
ようにしたフィルムのラミネート装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板の搬送手段と、フィルムと保護フィ
ルムを積層した積層フィルムの送り手段と、前記積層フ
ィルムにテンションを付与するテンション付与手段と、
前記フィルムを前記基板に熱圧着する熱圧着手段と、前
記保護フィルムをフィルムから剥離する剥離手段と、保
護フィルムが剥離されたフィルムを所定長さに切断する
切断手段とを備えたフィルムのラミネート装置におい
て、前記テンション付与手段は、供給ローラの送り方向
とは反対方向に回転するモータと、このモータの回転が
伝達されるパウダークラッチと、このパウダークラッチ
の回転力を前記供給ローラに伝達する回転伝達手段とを
備えたことを特徴とする。このような構成において、モ
ータは常時フィルムの送り方向と反対方向に回転してお
り、その回転力がパウダークラッチを介して供給ローラ
に伝達される。これによりフィルム送り時においては積
層フィルムにテンションが付与される。一方、供給ロー
ラが停止しているときは、供給ローラを巻き戻し方向に
回転させる。したがって、慣性力によってフィルムに弛
みが発生してもこの弛みを巻き戻し吸収することがで
き、テンションを慣性力より小さくすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は第1の発明に係
るフィルムのラミネート装置を示す概略構成図、図2は
送り手段と剥離手段の斜視図、図3は積層フィルムの一
部を剥離した斜視図、図4はテンション付与手段を示す
断面図、図5はフィルムの搬送動作を示し、(a)は剥
離ガイドの動作時の状態を示す図、(b)は仮圧着時の
状態を示す図、(c)は本圧着時の状態を示す図であ
る。なお、従来技術の欄で示した構成部材または同等の
ものについては同一符号をもって示し、その説明を適宜
省略する。
【0011】これらの図において、フィルムのラミネー
ト装置20は、上記した特公平5−36226号公報に
開示されたラミネート装置と一部を除き基本的構成が同
一である。すなわち、同一のユニットを2組用い、基板
14を水平に搬送し、その表裏両面にフィルム2を同時
に熱圧着する構成を採用している。
【0012】さらに詳述すると、このラミネート装置2
0は、フィルム2と保護フィルム3が積層された積層フ
ィルム4を送り出す送り手段1と、前記積層フィルム4
をガイドし保護フィルム3が剥離されたフィルム2の先
端を基板14に仮圧着して圧着位置Bに送り込む剥離手
段8と、フィルム2を前記基板14に本圧着する熱圧着
手段13を備えている。また、基板14を搬送する搬送
手段21と、保護フィルム3が剥離された後のフィルム
2を所定長さに切断する切断手段22と、エアジェット
ガイド23と、3個のセンサ24a,24b,24c
と、基板14を排出する排出手段25と、前記各種手段
を制御する制御装置26等を備えている。前記送り手段
1、剥離手段8、熱圧着手段13、切断手段22、エア
ジェットガイド23およびセンサ24a,24b,24
cは、基板14の搬送路27を挟んで上下対称に配設さ
れている。フィルム2の表面には図3に示すように感光
層28が形成されており、この感光層28を保護フィル
ム3によって保護している。
【0013】前記送り手段1は、積層フィルム4が巻回
された供給ローラ5と、ガイドローラ6と、一対の送り
ローラ7a、7bと、巻回された積層フィルム4の外径
を検出する外径検出手段29と、積層フィルム4に所定
のテンションを付与するテンション付与手段30等を備
えている。
【0014】前記一対の送りローラ7a,7bは、供給
ローラ5に巻回されている積層フィルム4を送り出すた
めに用いられるもので、一方の送りローラ7aがパウダ
ーブレーキを備え、剥離ガイド10の前進移動時にその
運動がラックとピニオンを介して伝達されるように構成
されている。他方の送りローラ7bは、回転自在で一方
の送りローラ7aに接触しており、慣性力によって回転
しないようにパウダーブレーキ等の適宜な制動手段によ
って制動力が付与されている。
【0015】前記外径検出手段29としては、接触型と
非接触型の何れであってもよい。接触型としては、例え
ばポテンショメータが用いられ、非接触型としては、例
えば超音波センサや光電センサが用いられる。非接触型
の場合は、積層フィルム4の表面にセンサの圧痕が生じ
ない利点を有している。外径検出手段29からの検出信
号は制御装置26に出力される。制御装置26は外径検
出手段29からの信号に基づいて前記テンション付与手
段30を制御するように構成されている。
【0016】図4において、前記テンション付与手段3
0としては、パウダークラッチ32とモータ33が用い
られる。パウダークラッチ32はフレーム34に固定さ
れており、モータ33の回転が出力軸35に伝達され、
この出力軸35の回転が一対の歯車36,37によって
供給ローラ5の軸38に伝達するように構成されてい
る。ただし、パウダークラッチ32の制動力は、積層フ
ィルム4に加えられるテンションよりも小さく、前記一
対の送りローラ7a,7bによって積層フィルム4を送
り出すときには、スリップするように構成されている。
前記軸38の一端は軸受39によって回転自在に保持さ
れ、またこの軸受39は支持部材40によって保持され
ている。
【0017】モータ33は常時回転しており、その回転
方向は供給ローラ5を制動する方向とされ、これによっ
て積層フィルム4に所定のテンションを付与し、積層フ
ィルム4の弛みを防止している。この場合、積層フィル
ム4の外径を前記外径検出手段29によって検出し、そ
の信号に基づいてパウダークラッチ32のコイルに供給
される電流を変化させると、テンションを略一定にする
ことができ、フィルム送りを安定化させることができ
る。すなわち、テンションTは、フィルム外径をD、制
動力をFとすると、F=(D/2)×Tとなる。したが
って、制動力Fが一定の場合は、外径Dが小さくなる
と、テンションTは小さくなる。そこで、フィルム外径
Dの減少に伴って制動力Fを減少する方向に変化させる
と、テンションTを略一定に保つことができる。
【0018】図6にフィルム外径とテンションの関係を
示す。同図において、曲線Aはばねによる摩擦力によっ
て制動力を付与したときのテンションを示し、曲線Bは
外径検出手段29として二対のフォトセンサを用いてパ
ウダークラッチのコイル電流を段階的に制御するように
したときのテンションを示し、曲線Cは外径検出手段2
9としてポテンショメータ33を用いてパウダークラッ
チのコイル電流を制御するようにしたときのテンション
を示す。そして、曲線Dは、外径検出手段29として超
音波センサを用いてパウダークラッチのコイル電流を制
御するようにしたときのテンションを示す。この図から
明らかなように、超音波センサを用いるとテンションを
略一定にすることができる。
【0019】図1、図2および図5において、前記剥離
手段8は、上下移動されるスライドガイド9および剥離
ガイド10と、巻取ローラ11、吸着ガイド12、仮圧
着バー49および除電バー50等を備えている。
【0020】前記巻取ローラ11は、モータとパウダー
クラッチによって巻き取り方向に駆動されることにより
フィルム2から剥離された保護フィルム3を巻き取るよ
うに構成されている。ただし、前記一対の送りローラ7
a,7bによって積層フィルム4を送り出すときには、
剥離ガイド10が移動するためパウダークラッチがスリ
ップすることにより逆転して既に巻き取っている保護フ
ィルム3を繰り出すように構成されている。このよう
に、保護フィルム3を巻取ローラ11から繰り出すと、
剥離ガイド10を移動させても保護フィルム3は剥離ガ
イド10によってフィルム2から剥離されることがな
く、剥離ガイド10から突出しているフィルム2の長さ
L2 を略一定に保つことができる。
【0021】前記スライドガイド9は、フィルム2の切
断時に切断手段22が挿入される溝51を有し、剥離ガ
イド10とともに上下方向に移動され、吸着ガイド12
に近接した位置で停止するように構成されている。
【0022】前記剥離ガイド10は、先端がスライドガ
イド9側に湾曲するように形成されるとともに先鋭に形
成されており、前記スライドガイド9と吸着ガイド12
の表面に沿って初期位置Aと仮圧着位置Dの近傍位置C
間を往復移動するように構成されている。初期位置A
は、フィルム搬送路52のうちの一対の送りローラ7
a,7bと吸着ガイド12との間の適宜位置とされる。
この初期位置Aにおいて、剥離ガイド10から突出して
いるフィルム2の長さL2 は、10mm程度とされる。
圧着位置Bは、基板14の搬送路27上で熱圧着手段1
3の中心Oを通る鉛直線上とされる。仮圧着位置Dは、
前記吸着ガイド12の先端と圧着位置Bとの間の位置
で、前記熱圧着手段13の投影面内で、望ましくは吸着
ガイド12の先端に近い位置とされる。
【0023】前記吸着ガイド12は、保護フィルム3が
剥離されたフィルム2の後端側を真空吸着するためのも
ので、先端が熱圧着手段13側に湾曲するように形成さ
れるとともに先鋭に形成されている。また、スライドガ
イド9と吸着ガイド12の表面は、フィルム2の搬送路
(面)52を形成している。
【0024】前記熱圧着手段13は、上下動自在で基板
14を搬送する方向(矢印方向)に回転される熱圧着ロ
ーラからなり、内蔵した加熱ヒータによって所定温度に
加熱されるように構成されている。
【0025】前記切断手段22としては、カッターが用
いられる。エアジェットガイド23は、フィルム2の送
り時に空気を保護フィルム3が剥離されたフィルム2に
向けて噴射し、これによってその先端が仮圧着バー49
の真下に位置付けられる。センサ24a,24b,24
cは、基板14を検出するためのもので、搬送手段21
の近傍に設けられている。前記搬送手段21は上下に対
向する一対のローラコンベアからなり、上方側のローラ
コンベアが上下動するように構成されている。排出手段
25はローラコンベアによって構成されている。
【0026】前記仮圧着バー49は、熱圧着手段13に
よってフィルム2を基板14に圧着する前にフィルム2
の先端部分を基板14に仮圧着するためのもので、通常
退避位置Eに退避しており、仮圧着時に退避位置Eから
仮圧着位置Dに移動して下降することによりフィルム2
を基板14に仮圧着し、しかる後基板14とともに基板
14の搬送方向に水平移動して退避位置Eに復帰するよ
うに構成されている。そして、仮圧着バー49は、制御
装置と内蔵した加熱ヒータによって所定温度に加熱され
るように構成されている。
【0027】仮圧着バー49の退避位置Eは、前記圧着
位置Bよりも基板14の搬送方向下流側であって、熱圧
着手段13の投影面より外側とされる。これは、熱圧着
手段13によってフィルム2を基板14に本圧着すると
き、熱圧着手段13と仮圧着バー49が干渉しないよう
にするためである。
【0028】次に、このような構造からなるラミネート
装置20の動作を図1および図5に基づいて説明する。
なお、搬送路27の上下に対称的に設置されている2組
のユニットは同期して動作するため、上方側のユニット
について説明する。
【0029】図1に示す待機状態において、剥離ガイド
10は初期位置Aに位置している。この状態において、
供給ローラ5から引き出した積層フィルム4をガイドロ
ーラ6に添接して一対の送りローラ7a,7b間に通
し、フィルムガイド9の表面に沿って剥離ガイド10の
下方に導く。
【0030】次に、積層フィルム4から保護フィルム3
を剥離する。この剥離された保護フィルム3を折り返し
て剥離ガイド10の表面に添接し、先端を巻取ローラ1
1に導いて固定し、巻取ローラ11を巻上げ方向に回転
させて剥離された保護フィルム3を巻き取る。これによ
り、剥離された保護フィルム3および一対の送りローラ
7a,7bと剥離ガイド10間の積層フィルム4は緊張
する。
【0031】次に、保護フィルム3が剥離されたフィル
ム2の剥離ガイド10から突出している長さL2 が7〜
10mm程度となるようにフィルム2を切断手段である
カッター22によって切断する。図1はこの状態を示
す。
【0032】次に、剥離ガイド10をスライドガイド9
の表面に沿って下降させフィルム2を仮圧着位置Dに送
り込む。このとき、剥離ガイド10の運動がラックとピ
ニオンを介して送りローラ7aに伝達されることによ
り、一対の送りローラ7a,7bは剥離ガイド10と同
期して動作し、供給ローラ5に巻回されている積層フィ
ルム4を繰り出す。剥離ガイド10の移動速度と、送り
ローラ7a,7bによる積層フィルム4の送り出し速度
は等しい。剥離ガイド10が下降すると、剥離ガイド1
0と巻取ローラ11間の保護フィルム3にテンションが
作用し、巻取ローラ11を逆転させる。このため、既に
巻き取られている保護フィルム3は巻き戻され、伸びた
り切断されることがない。また、剥離ガイド10を移動
させると、保護フィルム3がフィルム2から剥離されな
いため、剥離ガイド10から突出しているフィルム2の
長さL2 を略一定に保持することができる。巻取ローラ
11には、前記保護フィルム3に作用するテンションよ
りも若干弱い巻き取り方向の回転力が付与されている。
また、仮圧着バー49は剥離ガイド10に同期して水平
移動することにより待機位置Eから熱圧着手段13の下
方を通って仮圧着位置Dに移動する。
【0033】剥離ガイド10と一対の送りローラ7a,
7bによる積層フィルム4の送り出しは、剥離ガイド1
0が図5(a)に示すように仮圧着位置Dの近傍位置C
に移動するまで行われ、これによってフィルム2の先端
が仮圧着位置Dに送り込まれる。また、剥離ガイド10
は、前記近傍位置Cに移動すると停止し、吸着ガイド1
2の先端部と重なり合う。この状態において、剥離ガイ
ド10から突出しているフィルム2の長さL3 は上記し
た通り7〜10mm程度である。エアジェットガイド2
3は、剥離ガイド10の移動開始と同時にエアをフィル
ム2に吹き付け、フィルム2の先端がスムーズに仮圧着
位置Dに移動するように案内する。吸着ガイド12は剥
離ガイド10の動作が近傍位置Cに到達するとフィルム
2の後端を吸着する。
【0034】センサ24bは基板14の先端を検出し、
その検出信号に基づいて制御装置26からの駆動信号に
より搬送手段21を駆動する。これにより、上方側のロ
ーラコンベアが下降して上下のコンベアで基板14を挟
持し送り方向に回転されることにより搬送する。センサ
24cは、基板14の先端を検出し、この検出信号によ
って基板14の送り出し量を決定する。そして、基板1
4は先端が仮圧着位置Dに送り込まれて停止する。
【0035】基板14の先端が仮圧着位置Dに送り込ま
れると、仮圧着バー49を下降させてフィルム2の先端
を基板14の表面に押し付けて仮圧着する。仮圧着が終
了すると、仮圧着バー49はフィルム2を仮圧着した状
態を維持しながら基板14とともに圧着位置Bに移動す
る。これに同期してスライドガイド9と剥離ガイド10
は図5(b)に示すように上昇して初期位置に復帰し、
巻取ローラ11は巻き取り方向に回転する。仮圧着バー
49が移動すると、積層フィルム4が供給ローラ5から
繰り出されるため、保護フィルム3は剥離ガイド10に
よってフィルム2から剥離され、巻取ローラ11によっ
て巻き取られる。
【0036】仮圧着バー49は、基板14とともに圧着
位置Bに移動した後、搬送方向に移動して上昇すること
により退避位置Eに退避する。仮圧着バー49が退避位
置Eに退避すると、熱圧着手段を構成する熱圧着ローラ
13が図5(c)に示すように下降してフィルム2の先
端部を基板14の表面に押し付ける。この状態で熱圧着
ローラ13を送り方向に回転させると、基板14は熱圧
着ローラ13の下方を通過し、フィルム2が表面に熱圧
着される。
【0037】センサ24cは基板14の後端を検出する
と、その検出信号を制御装置26に送出する制御装置2
6はその検出信号に基づいて切断手段22を駆動し、フ
ィルム2の後端を切断する。フィルム2の熱圧着が終了
すると、制御装置26は熱圧着ロール13を駆動する。
これにより、熱圧着ローラ13は上昇して元の位置に復
帰する。そして、このような動作を繰り返し行うことに
より、フィルム2の熱圧着が連続的に行われる。
【0038】このような構造からなるラミネート装置に
おいては、テンション付与手段30として、パウダーク
ラッチ32とモータ33を用い、供給ローラ5を制動力
するようにしているので、フィルム送り時に積層フィル
ム4に所定のテンションを付与することができる。ま
た、モータ33は常時フィルムの巻き戻し方向に回転し
ており、その回転力がパウダークラッチ32を介して供
給ローラ5に伝達されているので、供給ローラ5が停止
しているとき、供給ローラ5を巻き戻し方向に回転させ
ることができる。したがって、慣性力によってフィルム
に弛みが発生してもこの弛みを巻き戻して吸収すること
ができ、テンションを慣性力より小さくすることができ
る。さらに、パウダークラッチ32は、積層フィルム4
が緊張して所定のテンションが付与されるとスリップす
るため、フィルムが切断することもない。
【0039】また、図15に示した従来のラミネート装
置における問題を解決することができる。すなわち、従
来のラミネート装置においては、熱圧着手段13によっ
てフィルム2を基板14に熱圧着するとき、剥離ガイド
10から突出しているフィルム2の長さL1 (図15
(c))を剥離ガイド10から圧着位置Bまでの長さと
する必要があったため、フィルム2の長さL1 が20m
m程度と必然的に長くなり、しかもこのフィルム2は先
端がフリーな状態で送られるため、フィルム送りが不安
定になるという問題があった。これに対して、本発明に
おいては、熱圧着ローラ13によってフィルム2の先端
部分を基板14に熱圧着する前に仮圧着バー49によっ
て仮圧着するように構成したので、フィルム2の先端が
不安定にならず、剥離ガイド10から突出しているフィ
ルム2の長さL3 (図5(a))を仮圧着位置Dまでの
長さ、例えば、7〜10mm程度に短縮することができ
る。したがって、従来装置に比べてフィルム2が曲がっ
たり、垂れ下がったりし、貼着ミスや先端の圧着位置が
ばらつくといったおそれが少なく、フィルム2を安定か
つ確実に送ることができ、特に薄膜化に伴い柔らかくて
腰の弱いフィルムをラミネートする場合に好適である。
【0040】図7は第2の発明の実施の形態を示す待機
状態における送り手段と剥離手段の概略構成図、図8〜
図14は送り手段と剥離手段の動作を説明するための図
である。これれらの図において、第2の発明に係るラミ
ネート装置は、送り手段60、剥離手段61および切断
手段62の構成が上記した第1の発明における送り手段
1、剥離手段8および切断手段22と異なるだけで、そ
の他の構成は全く同一であるため、その図示および説明
を省略する。
【0041】前記送り手段60は、供給ローラ5と、ガ
イドローラ6と、一対の送りローラ7a,7bと、巻回
された積層フィルム4の外径を検出する外径検出手段2
9と、積層フィルム4に所定のテンションを付与する図
示しないテンション付与手段を備えている。一対の送り
ローラ7a,7b、外径検出手段29およびテンション
付与手段は、上記した第1の発明において説明した送り
ローラ7a,7b、外径検出手段29およびテンション
付与手段30と全く同一であるため、その説明を省略す
る。
【0042】前記剥離手段61は、上下移動されるスラ
イドガイド9および剥離ガイド10と、巻取ローラ11
と、吸着ガイド12と、仮圧着バー49および吸着搬送
ガイド64と、この吸着搬送ガイド64を駆動する駆動
手段65等を備えている。
【0043】前記スライドガイド9、剥離ガイド10、
吸着ガイド12および吸着搬送ガイド64は、フィルム
2の搬送路52を形成している。また、剥離ガイド10
は、図7に示す待機状態において、一対の送りローラ7
a,7bと駆動手段65との間の適宜な位置(初期位
置)Aに保持されており、フィルム送りの開始時に吸着
搬送ガイド64と同期して上下動するように構成されて
いる。この剥離ガイド10の移動ストロークは、上記し
た第1の発明における剥離ガイド10の移動ストローク
と略等しく、最下位置が前記駆動手段65の回動領域よ
り上方とされる。
【0044】前記巻取ローラ11は、モータとパウダー
クラッチによって巻き取り方向に駆動することによりフ
ィルム2から剥離された保護フィルム3を巻き取るよう
に構成されている。ただし、上記第1の発明と同様に前
記剥離ガイド10が下降するときは、モータがOFFの
状態に切り替えられることにより逆転して既に巻き取っ
ている保護フィルム3を繰り出すように構成されてい
る。これは、剥離ガイド10を下降させたとき、フィル
ム2から剥離されている保護フィルム3に過大なテンシ
ョンが加わらないようにするとともに、剥離ガイド10
から突出しているフィルム2の長さを略一定に保つため
である。
【0045】前記吸着ガイド12は、熱圧着ローラ13
がフィルム2の先端部分を基板14に圧着し、切断手段
22がフィルム2を切断すると、このフィルム2の後端
部を吸着保持するように構成されている(図14)。
【0046】前記仮圧着バー49は、待機状態において
退避位置Eに停止しており、前記吸着搬送ガイド64が
フィルム2の先端部分を吸着保持して駆動すると、図8
に示すように熱圧着ローラ13の下方を通って仮圧着位
置Dに移動し、図10に示すようにフィルム2の先端部
分を基板14の表面に圧着すると基板14とともに圧着
位置Bに移動し(図11)、しかる後退避位置Eに退避
するように構成されている。
【0047】前記吸着搬送ガイド64は、前記スライド
ガイド9と吸着ガイド12との間にこれらガイド9.1
2と表面が同一面を形成するように配設されており、フ
ィルム2の先端部分を吸着保持するように構成されてい
る。また、この吸着搬送ガイド64は、前記駆動手段6
5によって保持されており、フィルム2の送り時にフィ
ルム搬送路52側に突出して前記吸着ガイド12の下方
に移動し、フィルム2の先端部を図9に示すように仮圧
着位置Dに送り込むように構成されている。
【0048】前記切断手段62は、固定刃67と可動刃
68とを備え、固定刃67が前記吸着ガイド12と吸着
搬送ガイド64の間で前記吸着搬送ガイド64の下端よ
り距離L2 だけ下方に位置して設置されている。可動刃
68は、フィルム2の搬送路52を挟んで固定刃67と
対向する位置に進退自在に配設されており、フィルム2
の切断時に適宜な駆動手段によって前進移動されるよう
に構成されている。
【0049】前記吸着搬送ガイド64の駆動手段65
は、熱圧着ローラ13の上方でスライドガイド9の両側
に配設され同期して動作する左右一対のエアシリンダ7
0と、各エアシリンダ70が取付けられたブラケット7
1を備えている。また、各エアシリンダ70の可動ロッ
ド72の先端には、ホルダー73が上下方向に回動自在
に取付けられており、このホルダー73の下端に前記吸
着搬送ガイド64の上端が固定されている。前記ブラケ
ット71は、可動軸74によって回動自在に保持されて
いる。可動軸74は上下動自在で、通常は図7に示す待
機状態において上死点位置に保持されており、駆動手段
65の駆動時に図示しないエアシリンダ等の駆動装置に
よって下死点位置に移動されるように構成されている。
可動軸74の上死点位置は、前記可動ロッド72より下
方位置で、スライドガイド9と吸着搬送ガイド64との
間の位置とされる。下死点位置は、前記吸着ガイド12
の前方位置とされる。
【0050】また、エアシリンダ70は待機状態におい
て略水平に保持されており、前記吸着搬送ガイド64が
フィルム2の先端部分を吸着保持すると駆動して可動ロ
ッド72を図8に示すように伸長させるように構成され
ている。このとき、可動軸74はエアシリンダ70の駆
動に同期して下降することにより、ブラケット71とと
もにエアシリンダ70を反時計方向に回動させる。この
ため、吸着搬送ガイド64は、搬送路52から前方に突
出して図示しないガイドに沿って円弧状に回動すること
により、図9に示すように吸着ガイド12の下方に移動
するように構成されている。
【0051】次に、このような構造からなるラミネート
装置の動作を図7〜図14に基づいて説明する。
【0052】図7に示す待機状態において、スライドガ
イド9、吸着ガイド12および吸着搬送ガイド64の表
面は同一面を形成している。剥離ガイド10は初期位置
Aに、仮圧着バー49は退避位置Eにそれぞれ保持され
ている。この状態において、供給ローラ5から引き出し
た積層フィルム4を一対の送りローラ7a,7b間に通
し、スライドガイド9の表面に沿って固定刃67の下方
に導く。
【0053】次に、積層フィルム4から保護フィルム3
を剥離する。この剥離された保護フィルム3を折り返し
て剥離ガイド10の表面に添接し、先端を巻取ローラ1
1に導いて固定し、巻取ローラ11を巻上げ方向に回転
させて剥離された保護フィルム3を巻き取る。これによ
り、剥離された保護フィルム3および一対の送りローラ
7a,7bと剥離ガイド10間の積層フィルム4は緊張
する。
【0054】そして、吸着搬送ガイド64によって吸着
保持した後、このフィルム2の先端部を切断手段62に
よって切断する。この吸着搬送ガイド64の下方に突出
しているフィルム2の長さL2 は、7〜10mm程度と
される。
【0055】このフィルム2の先端部分を吸着搬送ガイ
ド64によって吸着保持したまま、エアシリンダ70を
駆動する。次に、吸着搬送ガイド64と剥離ガイド10
を駆動下降させ、これに同期して送りローラ7aを駆動
して一対のローラ7a,7bにより供給ローラ5から積
層フィルム4を送り出す。したがって、可動軸74もこ
れらに同期して動作することにより下降する。
【0056】エアシリンダ70が駆動すると、可動ロッ
ド72は図8に示すように伸長して吸着搬送ガイド64
を搬送路52の前方に突出させる。また、可動軸74が
徐々に下降することで、エアシリンダ70は可動軸74
を回動支点として反時計方向に回動する。これにより吸
着搬送ガイド64は吸着ガイド12の表面に沿って円弧
状に回動し、図9に示すように吸着ガイド12の下方に
移動して停止することにより吸着ガイド12と重なり合
い、フィルム2の先端を仮圧着位置Dに送り込む。この
送り込まれた状態における吸着搬送ガイド64から突出
しているフィルム2の長さL3 は、フィルム2自体が吸
着搬送ガイド64によって吸着保持されて搬送されるた
め、待機時における長さL2 と等しい。
【0057】剥離ガイド10と吸着搬送ガイド64を同
期して下降させると、保護フィルム3はフィルム2から
剥離されず、剥離ガイド10と巻取ローラ11間の既に
剥離されている保護フィルム3にテンションが作用す
る。このため、巻取ローラ11は、逆転して既に巻き取
られている保護フィルム3を巻き戻す。したがって、保
護フィルム3は伸びたり切断されることがない。なお、
巻取ローラ11には、前記保護フィルム3に作用するテ
ンションよりも若干弱い巻き取り方向の回転力が付与さ
れている。そして、剥離ガイド10と吸着搬送ガイド6
4は、フィルム2の先端を仮圧着位置Dに送り込むと停
止する。
【0058】一方、仮圧着バー49は前記エアシリンダ
70の駆動に同期して動作することにより、退避位置E
から仮圧着位置Dに移動する(図9)。また、基板14
は搬送手段によって搬送される。そして、基板14の先
端が仮圧着位置Dに送り込まれると、仮圧着バー49は
図10に示すように下降してフィルム2の先端を基板1
4の表面に仮圧着する。仮圧着バー49がフィルム2を
仮圧着すると、吸着搬送ガイド64はフィルム2の吸着
保持を解除する。そして、仮圧着バー49は図11に示
すようにフィルム2を仮圧着した状態を維持しながら基
板14とともに圧着位置Bに移動する。また、スライド
ガイド9、剥離ガイド10および吸着搬送ガイド64
は、上昇して初期位置に復帰する。また、巻取ローラ1
1は巻き取り方向に回転してフィルム2から剥離された
保護フィルム3を巻き取る。
【0059】仮圧着バー49は、基板14とともに圧着
位置Bに移動した後、上昇して退避位置Eに移動、退避
する(図12)。仮圧着バー49が退避位置Eに退避す
ると、熱圧着ローラ13は図13に示すように下降して
フィルム2の先端部を基板14の表面に押し付ける。こ
の状態で熱圧着ローラ13を送り方向に回転させると、
基板14は熱圧着ローラ13の下方を通過し、表面にフ
ィルム2が熱圧着される。
【0060】また、仮圧着バー49は、ステンレス等に
よって形成されたバー本体49Aと、フィルム2を押圧
する押圧部49Bを備え、バー本体49A内にヒーター
が組み込まれている。また、バー本体49Aは吸着ガイ
ド12の先端部と対向する前面に凹部56が形成されて
おり、これによって仮圧着位置Dに移動したときに吸着
ガイド12に対して干渉せずに近接させるようにしてい
る。押圧部49Bは、シリコンゴム等によって形成され
てバー本体49Aの略全長にわたる長さを有し、フィル
ム2を押圧する押圧面49bが凸状に湾曲しかつフィル
ム送り方向に傾斜している。言い換えれば押圧部49B
の高さは、フィルム送り方向側端が最も高く、送り方向
とは反対側端が最も低く、この両端間が凸曲面状の押圧
面49bを形成している。このように、押圧面49bを
フィルム送り方向に傾斜した凸曲面に形成すると、フィ
ルム2の先端を基板14に対して線接触状態(または帯
状)に圧着するため、確実な仮圧着が得られ、フィルム
2と基板14との間の空気を確実に排除し、気泡が閉じ
込められることがないという利点がある。
【0061】可動刃68は、フィルム2のラミネートに
同期しながら前進移動してフィルム2の後端を切断し
(図14)、切断後は元の初期位置に復帰する。そし
て、このような一連の動作を繰り返し行うことにより、
フィルム2の熱圧着が連続的に行われる。
【0062】このような構造からなるラミネート装置に
おいても、上記した第1の発明と同様に仮圧着バー49
を備え、これにより基板14の表面にフィルム2の先端
を仮圧着するように構成したので、吸着搬送ガイド64
によって仮圧着位置Dに送り込むフィルム2の先端部の
長さL3 を短くすることができる。したがって、フィル
ム2の先端が不安定にならず、フィルム2を安定かつ確
実に送ることができ、フィルム2の曲がり、垂れ下が
り、貼着ミス、先端の圧着位置のばらつく等を防止する
ことができる。
【0063】なお、第1、第2の発明においては、いず
れも待機状態において仮圧着バー49を退避位置Eに設
定保持した例を示したが、本発明はこれに限らず、仮圧
着位置Dに設定保持するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフィ
ルムのラミネート装置によれば、テンション付与手段を
パウダークラッチとモータで構成し、積層フィルムにテ
ンションを付与するようにしたので、積層フィルムの弛
みを確実に防止することができる。また、供給ローラが
慣性力によって回転して積層フィルムに弛みが発生して
も、モータの駆動によって供給ローラが巻き戻し方向に
回転するため、弛みを吸収することができる。したがっ
て、積層フイルムに付与するテンションを慣性力よりも
小さくすることができ、またフィルム送りの駆動力を小
さくすることができ、特に薄膜化に伴い柔らかくて腰の
弱いフィルムをラミネートする場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係るフィルムのラミネート装置
を示す概略構成図である。
【図2】 送り機構と剥離機構の斜視図である。
【図3】 積層フィルムの一部を剥離した斜視図であ
る。
【図4】 テンション付与手段を示す断面図である。
【図5】 フィルムの搬送動作を示し、(a)はフィル
ムの先端を仮圧着位置に搬送した状態、(b)はフィル
ムの先端を圧着位置に搬送した状態、(c)は熱圧着ロ
ーラの動作時の状態を示す図である。
【図6】 フィルム外径とテンションの関係を示す図で
ある。
【図7】 第2の発明の送り機構、剥離機構および切断
機構を示す待機状態の概略構成図である。
【図8】 動作を説明するための図である。
【図9】 動作を説明するための図である。
【図10】 動作を説明するための図である。
【図11】 動作を説明するための図である。
【図12】 動作を説明するための図である。
【図13】 動作を説明するための図である。
【図14】 動作を説明するための図である。
【図15】 従来のフィルムのラミネート装置における
動作を説明するための図で、(a)は剥離ガイドが待機
している時の状態、(b)は剥離ガイドが動作している
時の状態、(c)は送り手段によっってフィルムを送り
出している時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1…送り手段、2…フィルム、3…保護フィルム、4…
積層フィルム、5…供給ローラ、6…ガイドローラ、7
a,7b…送りローラ、8…剥離手段、9…スライドガ
イド、10…剥離ガイド、11…巻取ローラ、12…吸
着ガイド、13…熱圧着手段、14…基板、21…搬送
手段、22…切断手段、23…エアジェットガイド、2
4a,24b,24c…センサ、25…排出手段、26
…制御装置、27…基板の搬送路、29…外径検出手
段、30…テンション付与手段、32…パウダークラッ
チ、33…モータ、49…仮圧着バー、52…フィルム
の搬送路、60…送り手段、61…剥離手段、64…吸
着搬送ガイド、65…駆動手段、A…初期位置、B…圧
着位置、C…近傍位置、D…仮圧着位置、E…退避位
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平沢 広重 栃木県芳賀郡二宮町大字久下田1065番地 日立エーアイシー株式会社芳賀工場内 (72)発明者 井上 浩幸 栃木県芳賀郡二宮町大字久下田1065番地 日立エーアイシー株式会社芳賀工場内 (72)発明者 下山 晴弘 栃木県芳賀郡二宮町大字久下田1065番地 日立エーアイシー株式会社芳賀工場内 Fターム(参考) 4F100 AB17B AG00B AK42A AK49B AK53B AT00A AT00B BA02 DG10B EC01 EC03 EJ19 EJ30 EJ91 EK03 EK06 GB43 JL00 4F211 AA24 AD03 AG01 AG03 AH36 AM32 TA13 TC05 TD11 TH01 TH02 TH16 TJ31 TN09 TQ03 TW23 5E339 CE16 CF01 EE10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の搬送手段と、フィルムと保護フィ
    ルムを積層した積層フィルムの送り手段と、前記積層フ
    ィルムにテンションを付与するテンション付与手段と、
    前記フィルムを前記基板に熱圧着する熱圧着手段と、前
    記保護フィルムをフィルムから剥離する剥離手段と、保
    護フィルムが剥離されたフィルムを所定長さに切断する
    切断手段とを備えたフィルムのラミネート装置におい
    て、 前記テンション付与手段は、供給ローラの送り方向とは
    反対方向に回転するモータと、このモータの回転が伝達
    されるパウダークラッチと、このパウダークラッチの回
    転力を前記供給ローラに伝達する回転伝達手段とを備え
    たことを特徴とするフィルムのラミネート装置。
JP10374315A 1998-12-28 1998-12-28 フィルムのラミネ―ト装置 Pending JP2000190442A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7325383B2 (en) 2002-05-15 2008-02-05 Orihiro Co., Ltd. Bag making and filling method using double film
KR101512119B1 (ko) 2014-12-10 2015-04-14 인포지씨 주식회사 에칭시트지 부착 헤드어셈블리의 어드밴스롤러
KR20160070486A (ko) * 2014-12-10 2016-06-20 인포지씨 주식회사 에칭시트지 부착 헤드어셈블리의 절단가위
CN115939328A (zh) * 2023-03-09 2023-04-07 广东捷盟智能装备有限公司 一种铜锂复合带的覆合装置

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