JPH09133909A - 液晶デバイス及びその製造方法 - Google Patents

液晶デバイス及びその製造方法

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JPH09133909A
JPH09133909A JP28858695A JP28858695A JPH09133909A JP H09133909 A JPH09133909 A JP H09133909A JP 28858695 A JP28858695 A JP 28858695A JP 28858695 A JP28858695 A JP 28858695A JP H09133909 A JPH09133909 A JP H09133909A
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meth
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branched alkyl
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毅 栗山
Hiroshi Ogawa
洋 小川
Kazunori Maruyama
和則 丸山
Hidetoshi Nakada
秀俊 中田
Masao Aizawa
政男 相澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電極層を有する少なくとも一方が透明な2枚
の基板間に、(A)液晶材料及び(B)(1)多官能型
(メタ)アクリレート誘導体及び(2)分岐アルキル基の
炭素原子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基か
ら成る単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体、
好ましくは、式 【数1】 で表わされる分岐率が0.3〜0.7の範囲にある分岐
アルキル基から成る単官能型アルキル(メタ)アクリレ
ート誘導体を含有する重合性組成物を重合して成る透明
性固体物質を含有する調光層を有する液晶デバイス。 【効果】 低温メモリー現象が抑制され、低電圧駆動が
可能であり、高コントラスト画像が得られる。大画面で
薄型の表示用液晶デバイスとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、散乱型の明るい表
示画面で大面積になし得る光散乱型液晶表示素子及びそ
の製造方法に関し、更に詳しくは、光の遮断、解放及び
明かり、もしくは照明光の散乱、透過制限、遮断、透過
を電気的又は熱的に操作し得るものであって、建物の窓
やショーウィンドウで視野遮断のスクリーンや、採光コ
ントロールのカーテンに利用されると共に、文字や図形
を表示し、電気的に表示を切り換えることによって、広
告板、案内板、装飾表示板等の表示体、OA機器などの
ディスプレイー等のハイインフォーメーション表示体、
またプロジェクション等の投影型表示装置として利用さ
れる光散乱型液晶表示素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】偏光板や配向処理を要さず、明るくコン
トラストの良い、大型で廉価な液晶デバイスとして、特
表昭58−501631号公報、米国特許第44350
47号明細書には、液晶のカプセル化により、ポリマー
中に液晶滴を分散させ、そのポリマーをフィルム化して
なる調光層を有する液晶デバイスが提案されている。こ
こでカプセル化物質としては、ゼラチン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール等が提案されている。
【0003】上記明細書で開示された技術においては、
ポリビニルアルコール等でカプセル化された液晶分子
は、それが薄層中で正の誘電率異方性を有するものであ
れば、電界の存在下でその液晶分子が電界の方向に配列
し、液晶の屈折率no とポリマーの屈折率np が等しい
ときには、透明性を発現する。電界が除かれると、液晶
分子はランダム配列に戻り、液晶滴の屈折率がnoより
ずれるため、 液晶滴は、その境界面で光を散乱し、薄
層体は白濁する。このように、カプセル化された液晶を
分散包蔵したポリマーを薄膜としている技術は、上記の
もの以外にもいくつか知られており、例えば、特表昭6
1−502128号公報には、液晶をエポキシ樹脂中に
分散したもの、特開昭62−2231号公報には、特殊
な紫外線硬化ポリマー中に液晶が分散したもの、特開昭
63−271233号公報には、光硬化性ビニル系化合
物と液晶との溶解物において、上記光硬化性ビニル系化
合物の光硬化に伴う液晶物質の相分離を利用し調光層を
形成させた技術等が開示されている。
【0004】また、このようなポリマー中に液晶滴を分
散させ調光層を形成せしめる技術とは別に、特開平1−
198725号公報には、液晶材料を連続層としてその
中にポリマーを三次元状の均一な網目構造に形成せし
め、液晶デバイスの低電圧駆動を可能にした技術、更
に、特開平4−40417号公報には、単官能型アルキ
ル(メタ)アクリレート化合物を含有する重合性組成物
を重合してなるポリマー材料を用いることにより低電圧
駆動を可能にした技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶材
料の連続層中に三次元網目構造を有するポリマーを形成
して成る液晶デバイスをはじめ、液晶とポリマーから成
る調光層を有する液晶デバイスにおいては、現在汎用さ
れている液晶デバイス用ICドライバーを使用できるほ
ど駆動電圧が十分低いものとは限らなかった。
【0006】また、一方で、低電圧駆動を可能とした液
晶デバイスにおいて、実用駆動温度となる−10℃以下
の低温域での駆動で、電界印加し、光が透過した状態か
ら、電界を除いても光が散乱する状態に戻らない現象が
起こり、この温度域ではコントラストが大幅に悪化し、
実質的に駆動できないという実用上の問題点(以下、
「低温メモリー現象」という。)を抱えていた。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、従来よ
り低電圧駆動、高コントラストで、更に、低温域におい
ても、実用上支障なく駆動することのできる光散乱型液
晶表示デバイスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、本発明を解決するに至った。
【0009】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、電極層を有する少なくとも一方が透明な2枚の基板
と、この基板間に支持された調光層を有し、該調光層が
液晶材料及び透明性固体物質を含有する液晶デバイスに
おいて、前記透明性固体物質が、(1)多官能型(メ
タ)アクリレート誘導体及び(2)分岐アルキル基の炭
素原子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から
成る単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体を含
有する重合性組成物を重合して成る透明性固体物質であ
ることを特徴とする液晶デバイスを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で使用する基板は、堅固な
材料、例えば、ガラス、金属等であっても良く、柔軟性
を有する材料、例えば、プラスチックフィルムの如きも
のであっても良い。そして、基板は、2枚が対向して適
当な間隔を隔て得るものである。また、その少なくとも
一方は、透明性を有し、その2枚の間に挟持される調光
層を外界から視覚させるものでなければならない。但
し、完全な透明性を必須とするものではない。もし、こ
の液晶デバイスが、デバイスの一方の側から他方の側へ
通過する光に対して作用させるために使用される場合
は、2枚の基板は、共に適宜な透明性が与えられる。こ
の基板には、目的に応じて透明、不透明の適宜な電極
が、その全面又は部分的に配置されても良い。
【0011】2枚の基板間には、液晶材料及び透明性高
分子物質から成る調光層が介在される。尚、2枚の基板
間には、通常、周知の液晶デバイスと同様、間隔保持用
のスペーサーを介在させるのが望ましい。
【0012】スペーサーとしては、例えば、プラスチッ
クビーズ、シリカビーズ、アルミナ等種々の液晶セル用
のものを用いることができる。
【0013】本発明で使用する液晶材料は、単一の液晶
性化合物であることを要しないのは勿論で、2種以上の
液晶化合物や液晶化合物以外の物質も含んだ混合物であ
っても良く、通常、この技術分野で液晶材料として認識
されるものであれば良く、そのうちの正の誘電率異方性
を有するものが好ましい。用いられる液晶としては、ネ
マチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶
が好ましく、ネマチック液晶が特に好ましい。その性能
を改善するために、コレステリック液晶、カイラルネマ
チック液晶、カイラルスメクチック液晶等、カイラル化
合物等が適宜含まれていてもよい。
【0014】本発明で使用できる液晶材料は、以下に示
した化合物群より構成される配合組成物であり、液晶材
料の特性、即ち、等方性液体と液晶の相転移温度、融
点、粘度、複屈折率、誘電率異方性を考慮し、又は重合
性組成物等との溶解性等を調整することを目的として適
宜選択、配合して用いることができる。
【0015】液晶材料としては、安息香酸エステル系、
シクロヘキサンカルボン酸エステル系、ビフェニル系、
ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン酸系、ビフェ
ニルシクロヘキサン酸系、ピリミジン系、ジオキサン
系、シクロヘキサンシクロヘキサンエステル系、トラン
系等の各種液晶化合物が使用される。
【0016】そのような液晶材料としては、例えば、4
−置換安息香酸4’−置換フェニルエステル、4−置換
シクロヘキサンカルボン酸4’−置換フェニルエステ
ル、4−置換シクロヘキサンカルボン酸4’−置換ビフ
ェニルエステル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボ
ニルオキシ)安息香酸4’−置換フェニルエステル、4
−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4’−置換フェ
ニルエステル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香
酸4’−置換シクロヘキシルエステル、4−置換4’−
置換ビフェニル、4−置換フェニル4’−置換シクロヘ
キサン、4−置換4”−置換タ−フェニル、4−置換ビ
フェニル4’−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フ
ェニル)5−置換ピリミジン等を挙げることができる。
【0017】調光層中に占める液晶材料の比率は、60
〜99重量%の範囲が好ましく、70〜90重量%の範
囲が特に好ましい。(以下、「%」は、「重量%」を意
味する。)
【0018】この調光層中に形成される透明性固体物質
は、ポリマー中に液晶材料が液滴になって分散するもの
でもよいが、三次元網目構造を有するものがより好まし
い。
【0019】この透明性固体物質の三次元網目構造部分
には液晶材料が充填され、かつ、液晶材料が連続的に形
成することが好ましく、これにより液晶分子の無秩序な
状態が形成されることにより、不均一な光学境界面を形
成し、光の散乱を発現させる。
【0020】三次元網目構造の平均網目サイズは、0.
2〜5μmの範囲が好ましく、更には、0.5〜3μm
の範囲が、より好ましい。
【0021】この液晶材料の連続層中に介在する3次元
ネットワーク構造の透明性高分子物質は、堅固なものに
限らず、目的に応じ得る限り可撓性、柔軟性、弾性を有
するものであっても良い。
【0022】本発明の液晶デバイスは、次のようにして
製造することができる。即ち、電極層を有する少なくと
も一方が透明な2枚の基板間に、(I)液晶材料、(I
I)(1)多官能型(メタ)アクリレート誘導体及び
(2)分岐アルキル基の炭素原子数が14〜30の範囲
にある分岐アルキル基から成る単官能型アルキル(メ
タ)アクリレート誘導体を含有する重合性組成物、(II
I)光重合開始剤、及び(IV)任意成分として、連鎖移
動剤、光増感剤、架橋剤、色素、その他から成る調光層
形成材料を介在させ、この調光層形成材料に活性光線を
照射することにより重合性組成物を重合させることによ
って、2枚の基板間に液晶材料を分散させた構造を有す
る透明性固体物質を形成して成る調光層、又は、液晶材
料の連続層中に三次元網目構造を有する透明性固体物質
を形成して成る調光層を形成する。
【0023】調光層形成材料を2枚の基板間に介在させ
るには、この調光層形成材料を基板間に注入しても良い
が、一方の基板上に適当な溶液塗布機やスピンコーター
等を用いて均一に塗布し、次いで他方の基板を重ね合せ
圧着させても良い。
【0024】また、一方の基板上に調光層構成材料を均
一な厚さに塗布し、重合性組成物を重合硬化させ調光層
を形成した後、他方の基板を貼り合せることから成る液
晶デバイスの製造方法も有効である。
【0025】紫外線照射による重合性組成物の液晶材料
中での重合において光照射強度及び照射量も一定の強さ
以上を必要とするが、適切な光強度の選択により三次元
ネットワークの形成及びその網目の大きさの均一化を図
ることができる。
【0026】更に好ましくは、光照射方法としては、時
間的、平面的に均一に照射することは、基板間に介在す
る光重合性組成物に瞬間的に強い光を照射し重合を進行
させ、これによって網目の大きさを均一にする上で効果
的である。即ち、均一、かつ、適切な強度に紫外線を照
射することにより、均一な三次元網目構造を有する透明
性固体物質を液晶材料中に形成することができ、その結
果、得られた液晶デバイスは、明確なしきい値と急峻性
を有するものとなり、時分割駆動が可能となる。
【0027】重合性組成物の重合は、調光層形成材料が
等方性液体状態を示す温度で重合を開始することが好ま
しい。
【0028】本発明で使用する光重合性組成物は、必須
成分として、(1)多官能型(メタ)アクリレート誘導
体及び(2)分岐アルキル基の炭素原子数が14〜30
の範囲にある分岐アルキル基から成る単官能型アルキル
(メタ)アクリレート誘導体を含有し、この他に任意成
分として、その他の重合体形成性モノマー若しくはオリ
ゴマー等を含有していてもよい。
【0029】本発明で使用する多官能型(メタ)アクリ
レート誘導体としては、例えば、エチレングリコール、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン及びペンタエリスリトール等のジ(メ
タ)アクリレート又はポリ(メタ)アクリレート;ネオ
ペンチルグリコール1モルに2モル以上のエチレンオキ
サイド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジ
オールのジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロ
パン1モルに3モル以上のエチレンオキサイド若しくは
プロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジ
(メタ)アクリレート又はトリ(メタ)アクリレート;
ビスフェノールA1モルに2モル以上のエチレンオキサ
イド若しくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオ
ールのジ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトー
ルのポリ(メタ)アクリレート;ピバリン酸エステルネ
オペンチルグリコ−ルジアクリレ−ト;カプロラクトン
変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコ
−ルジアクリレ−ト;直鎖脂肪族ジアクリレ−ト;ポリ
オレフィン変性ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−
ト;エポキシ(メタ)アクリレ−ト、ポリエステル(メ
タ)アクリレ−ト、ポリウレタン(メタ)アクリレ−
ト、ポリエ−テル(メタ)アクリレート、フルオロ(メ
タ)アクリレート、シリコン(メタ)アクリレート;ト
リス−(ヒドロキシエチル)−イソシアヌル酸のポリ
(メタ)アクリレート;トリス−(ヒドロキシエチル)
−リン酸のポリ(メタ)アクリレート;ジ−(ヒドロキ
シエチル)−ジシクロペンタジエンのジ(メタ)アクリ
レート;イソシアヌレート環を分子内に有するジ又はト
リ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0030】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体は、分岐
鎖によるバルキーな立体構造を有するため、低温時にお
いて液晶分子の配向を阻害し、低温メモリー現象を抑制
する。この単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導
体の分岐アルキル基の分岐の程度を、式(a)
【0031】
【数3】
【0032】で表わされる分岐率で判断することができ
る。
【0033】このとき、(メタ)アクリレート誘導体分
子内の最も長いアルキル直鎖部分を主鎖とし、その主鎖
から枝分かれしたアルキル基をすべてアルキル分岐鎖と
する。
【0034】本発明で使用する分岐率は、(メタ)アク
リレート酸とエステル結合したアルキル基に対するアル
キル分岐鎖基の割合を表わし、分岐率が高いほど分岐鎖
分子の割合が高く、よりバルキーな構造を有する。
【0035】分岐率の値は、0.3〜0.7の範囲が好
ましい。分岐率の値が0.3よりも小さい材料を用いた
場合、得られた液晶デバイスの低温メモリー現象抑制効
果が小さくなる傾向にあるので好ましくなく、分岐率の
値が0.7よりも大きい材料を用いた場合、主鎖のアル
キル鎖数が小さくなるために、得られた液晶デバイスの
低電圧効果が小さくなる傾向にあるので好ましくない。
【0036】本発明で使用する単官能型アルキル(メ
タ)アクリレート誘導体の分岐アルキル基の炭素原子数
が14よりも小さい場合、蒸気圧が低いために、真空注
入時に単官能アルキル(メタ)アクリレート誘導体が揮
発し易くなる傾向にあり、また、得られる液晶デバイス
の低電圧効果が小さいので、好ましくない。また、本発
明で使用する単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘
導体の分岐アルキル基の炭素原子数が30よりも大きい
場合、液晶材料との溶解性が低下し、重合時の相分離が
不均一に進行するため、良好な透明性固体物質の3次元
ネットワーク構造あるいは網目の大きさを得ることがで
きないので、好ましくない。
【0037】そのため、本発明で使用する単官能型アル
キル分岐鎖を有するアルキル(メタ)アクリレート誘導
体は、請求項1で規定したように、分岐アルキル基の炭
素原子数は14〜30の範囲が好ましい。
【0038】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体は、低極
性であり、液晶デバイスの駆動電圧を低下させる効果が
あり、また、高抵抗であるため、電圧保持率を向上させ
ることができる。さらに、アルキル基の炭素原子数が1
4以上で分子量が大きく、蒸気圧が低く、液晶デバイス
の製造方法で一般的に用いられている真空注入法の際に
生じる(メタ)アクリレート誘導体の揮発の問題も少な
い。
【0039】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体の分岐ア
ルキル基主鎖部分の長さは、液晶デバイスの低電圧駆動
効果を高めるため、炭素原子数7〜18であることが好
ましく、7〜14の範囲が特に好ましい。
【0040】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体は、低温
メモリー現象を抑制する効果は大きいが、低電圧駆動化
させる効果を十分に得るために、その使用割合は、重合
性組成物中の10〜95%の範囲であることが好まし
い。
【0041】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体として
は、例えば、イソミリスチル(メタ)アクリレート、イ
ソパルミチル(メタ)アクリレート、イソステアリル
(メタ)アクリレート、イソイコシル(メタ)アクリレ
ート、イソドコシル(メタ)アクリレート、イソテトラ
コシル(メタ)アクリレート、イソヘキサコシル(メ
タ)アクリレート、イソオクタコシル(メタ)アクリレ
ート、トリアコンチル(メタ)アクリレート、トリアコ
ンチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの
中でも、分岐率が0.3〜0.7の範囲にある単官能型
分岐アルキル(メタ)アクリレート誘導体が好ましい。
【0042】分岐アルキル基の炭素原子数が14〜30
の範囲にあって、分岐率が0.3〜0.7の範囲にある
分岐アルキル基から成る単官能型アルキル(メタ)アク
リレート誘導体としては、例えば、1−ヘキシルヘプチ
ルアクリレート(分岐率=46.4%)、1,1−ジエ
チルオクチルアクリレート(分岐率=34.3%)、2
−(3−メチルブチル)−7−メチルオクチルアクリレ
ート(分岐率=43.7%)、2−(1−メチルブチ
ル)−5−メチルオクチルアクリレート(分岐率=4
3.7%)、2−(1−メチル−3,3−ジメチルブチ
ル)−5−メチル−7,7−ジメチルオクチルアクリレ
ート(分岐率=56.9%)、2−ヘキシルデシルアク
リレート(分岐率=37.8%)、2−オクチルデシル
アクリレート(分岐率=44.7%)、2−オクチルド
デシルアクリレート(分岐率=40.2%)、2−ドデ
シルドデシルアクリレート(分岐率=50.1%)、2
−ウンデシルトリデシルアクリレート(分岐率=54.
3%)、2−ウンデシルペンタデシルアクリレート(分
岐率=42.5%)等が挙げられる。
【0043】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体は、例え
ば、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸クロリ
ドを用いて、分岐アルカノールを(メタ)アクリル化す
ることによって容易に製造することができる。
【0044】製造原料となる分岐アルキルアルコールの
市販品としては、汎用の分岐アルカノールに加え、例え
ば、東京化成社製の「7−エチル−2−メチルウンデカ
ノール」(分岐率=22.3%)、日産化学社製の「フ
ァインオキソコール140」[2−(3−メチルブチ
ル)−7−メチルオクタノール(分岐率=43.7%)
及び2−(1−メチルブチル)−5−メチルオクタノー
ル(分岐率=43.7%)]、「ファインオキソコール
1600」[2−ヘキシルデカノール(分岐率=37.
8%)]、「ファインオキソコール180」、「ファイ
ンオキソコール1800」[2−(1−メチル−3,3
−ジメチルブチル)−5−メチル−7,7−ジメチルオ
クタノール(分岐率=56.9%)]、花王社製「カル
コール200GD」[2−オクチルドデカノール(分岐
率=40.2%)]、「カルコール160GD」[(2
−ヘキシルデカノール(分岐率=37.8%)]等のさ
まざまの分岐鎖数を有するものが挙げられる。
【0045】本発明で使用する分岐アルキル基の炭素原
子数が14〜30の範囲にある分岐アルキル基から成る
単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘導体の市販品
としては、例えば、共栄社化学社製の「IM−A」[2
−(3−メチルブチル)−7−メチルオクチルアクリレ
ート(分岐率=43.7%)及び/又は2−(1−メチ
ルブチル)−5−メチルオクチルアクリレート(分岐率
=43.7%)]、「IS−A」[2−(1−メチル−
3,3−ジメチルブチル)−5−メチル−7,7−ジメ
チルオクチルアクリレート(分岐率=56.9%)]等
を挙げることができる。
【0046】任意成分として使用することができるその
他の重合体形成性モノマーとしては、例えば、スチレ
ン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベ
ンゼン;置換基として、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、アミル、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル、
ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェノキ
シエチル、アルリル、メタリル、グリシジル、2−ヒド
ロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエ
チルアミノエチルの如き基を有するアクリレート、メタ
クリレート又はフマレート;酢酸ビニル、酪酸ビニル又
は安息香酸ビニル、アクリロニトリル、セチルビニルエ
ーテル、リモネン、シクロヘキセン、ジアリルフタレー
ト、2−、3−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸、
メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−ヒドロキシメチルアクリルアミド又はN−ヒドロキシ
エチルメタクリルアミド及びそれらのアルキルエーテル
化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート1
モルとフェニルイソシアネート若しくはn−ブチルイソ
シアネート1モルとの反応生成物等を挙げることができ
る。
【0047】重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
(メルク社製「ダロキュア1173」)、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー社製
「イルガキュア184」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、ベンジル
ジメチルケタール(チバ・ガイギー社製「イルガキュア
651」)、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノプロパノン−1(チバ・ガイ
ギー社製「イルガキュア907」)、2,4−ジエチル
チオキサントン(日本化薬社製「カヤキュアDET
X」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬
社製「カヤキュアEPA」)との混合物、イソプロピル
チオキサントン(ワードプレキンソツプ社製「カンタキ
ュアーITX」)とp−ジメチルアミノ安息香酸エチル
との混合物、アシルホスフィンオキシド(BASF社製
「ルシリンTPO」)等が挙げられる。
【0048】光重合開始剤の使用割合は、重合性組成物
に対して、0.1〜10%の範囲であることが好まし
い。
【0049】本発明の液晶デバイスは、その調光層の厚
さによって、コントラスト、駆動電圧が変化する。調光
層の厚さが、薄い場合は駆動電圧が非常に低くなり、汎
用の回路の使用で駆動ができ、低電力消費のデバイスと
なる。調光層の厚さが、厚い場合は電圧無印加時の調光
層の散乱性が高くなり、白くて明るいデバイスとなる。
【0050】調光層の厚さは、各々の用途によって自由
に選択できるが、5〜100μmの範囲が好ましく、8
〜60μmの範囲が特に好ましい。調光層の厚さが5μ
mよりも薄い場合、コントラストが低下する傾向にある
ので、好ましくなく、100μmよりも厚い場合、従来
のものと比べ充分駆動電圧が低いものの、駆動電圧の上
昇、駆動時の透明性の低下を招く傾向にあるので、好ま
しくない。特に、直視形用途として反射率を高めるため
には、調光層の厚さを厚めに設定することで、30%以
上の高い反射率を有し、かつ、従来の高反射率の液晶デ
バイスより低電圧で駆動することができる。その際の調
光層の厚さは、25〜60μmの範囲が好ましい。
【0051】本発明の液晶デバイスは、調光層中に占め
る液晶材料の比率が高く、特に、液晶材料が連続層を形
成している場合には、駆動電圧が低く、電圧印加時の透
明性が高い。
【0052】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、以下、実施例において「%」
は「重量%」を表わし、評価特性の各々は以下の記号及
び内容を意味する。 T0 :白濁度 ;印加電圧0Vの時の光透過率(%) T100 :透明度 ;印加電圧を増加させていき光透過率
がほとんど増加しなくなった時の光透過率(%) V10 :しきい値;T0 を0%、T100 を100%とし
たとき光透過率が10%となる印加電圧(Vrms ) V90 :飽和電圧;同上光透過率が90%となる印加電
圧(Vrms ) CR :コントラスト=T100 /T0 R :反射率 ;標準白色板の反射強度を100%と
した時の反射強度の割合(%)
【0053】又、紫外線の照度は、ウシオ電機社製の受
光器UVD−365PD付きユニメータUIT−101
を用いて測定した。
【0054】(実施例1) <液晶材料> 下記液晶組成物(A) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−620」 10.8% (日本化薬社製、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオ ペンチルグリコールジアクリレート) 「IM−A」 10.8% [共栄社化学社製の式
【0055】
【化1】
【0056】で表わされる炭素原子数14の分岐アルキ
ル基を有する2−(3−メチルブチル)−7−メチルオ
クチルアクリレート(分岐率=43.7%)及び/又は
2−(1−メチルブチル)−5−メチルオクチルアクリ
レート(分岐率=43.7%)] <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% (チバ・ガイギー社製、ベンジルジメチルケタール) からなる調光層形成材料を、11.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒間照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と
透明性固体物質から成る厚さが11.3μmの調光層を
有する液晶デバイスを得た。
【0057】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0058】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表1に示した。
【0059】液晶組成物(A)の組成:
【0060】
【化2】
【0061】 液晶組成物(A)の物性: 転移温度 66.3℃(N−I) <−50 ℃(C−N) 屈折率 ne = 1.708 no = 1.512 Δn= 0.196 しきい値電圧(Vth) 1.40V 20℃の粘度 48.5c.p. 誘電率異方性 Δε=13.8
【0062】(比較例1)実施例1において、「IM−
A」に代えて、n−ミリスチルアクリレート(炭素原子
数14の直鎖アルキル基からなる直鎖アルキルアクリレ
ート、分岐率=0%)を用いた以外は、実施例1と同様
にして、液晶材料と透明性固体物質から成る厚さが1
1.2μmの調光層を有する液晶デバイスを得た。
【0063】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0064】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表1に示した。
【0065】(比較例2)実施例1において、「IM−
A」に代えて、2−メチルウンデシルアクリレート(炭
素原子数12の分岐アルキル基から成る分岐アルキルア
クリレート、分岐率=8.9%)を用いた以外は、実施
例1と同様にして、液晶材料と透明性固体物質から成る
厚さが11.2μmの調光層を有する液晶デバイスを得
た。
【0066】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0067】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】表1に示した結果から、実施例1で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。一方、比較例1で得た液晶デバイスは、25℃
では、実施例1で得た液晶デバイスとほぼ同等の性能を
示すが、−20℃では、電圧印加後の透明状態から電圧
無印加で散乱状態に戻らなくなり、実駆動できないこと
が理解できる。また、比較例2で得た液晶デバイスは、
25℃では、実施例1で得た液晶デバイスとほぼ同等の
性能を示すが、−20℃では、V10及びV90の値がそれ
ぞれ9.8V及び18.0Vと高く、駆動電圧の温度依
存性が大きいという問題点を有することが理解できる。
【0070】(実施例2) <液晶材料> 前記液晶組成物(A) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−220」 10.8% 2−ヘキシルデシルアクリレート 10.8% (東亜合成化学社製の炭素原子数16の分岐アルキル基を有する分岐アル キルアクリレート、分岐率=37.8%) <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% からなる調光層形成材料を、11.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.2μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
【0071】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0072】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表2に示した。
【0073】
【表2】
【0074】表2に示した結果から、実施例2で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。
【0075】(実施例3) <液晶材料> 前記液晶組成物(A) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−220」 10.8% (日本化薬社製、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオ ペンチルグリコールジアクリレート) 「IS−A」 10.8% (共栄社化学社製の式
【0076】
【化3】
【0077】で表わされる炭素原子数18の分岐アルキ
ル基を有する2−(1−メチル−3,3−ジメチルブチ
ル)−5−メチル−7,7−ジメチルオクチルアクリレ
ート、分岐率=56.9%) <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% からなる調光層形成材料を、12.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが12.3μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
【0078】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0079】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表3に示した。
【0080】
【表3】
【0081】表3に示した結果から、実施例3で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。
【0082】(実施例4) <液晶材料> 前記液晶組成物(A) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−220」 12.96% 式
【0083】
【化4】
【0084】 で表わされるイソテトラコシルモノアクリレート 8.64% (東亜合成社製の炭素原子数24の分岐アルキル基を有する分岐アルキル アクリレート、分岐率=46.0%) <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% からなる調光層形成材料を、11.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.3μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
【0085】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0086】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表4に示した。
【0087】(実施例5)実施例4において、11.0
μmのガラスファイバー製スペーサーに代えて、50.
0μmのガラスファイバー製スペーサーを用いた以外
は、実施例4と同様にして液晶デバイスを得た。
【0088】このようにして得た液晶デバイスの25℃
及び−20℃における印加電圧と光透過率の関係を測定
し、その結果を下記表4に示した。
【0089】
【表4】
【0090】表4に示した結果から、実施例4で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。また、実施例5で得た液晶デバイスは、反射率
が30%以上と白くて明るく、特に直視形用途に優れた
表示特性を示すものであり、しかも、低温でも支障なく
駆動し得ることが理解できる。
【0091】(実施例6)実施例2において、2−ヘキ
シルデシルアクリレートに代えて、1−トリドデシルテ
トラデシルアクリレート(炭素原子数27の分岐アルキ
ル基を有する分岐アルキルアクリレート、分岐率=4
8.3%)を用いた以外は、実施例2と同様にして、液
晶材料と透明性固体物質から成る厚さが11.3μmの
調光層を有する液晶デバイスを得た。
【0092】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0093】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表5に示した。
【0094】
【表5】
【0095】表5に示した結果から、実施例6で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。
【0096】(比較例3)実施例2において、2−ヘキ
シルデシルアクリレートに代えて、1−ペンタデシルヘ
キシルアクリレート(炭素原子数31の分岐アルキル基
を有する分岐アルキルアクリレート、分岐率=48.3
%)を用いた以外は、実施例2と同様にして、液晶材料
と透明性固体物質から成る調光層を有する液晶デバイス
を作成しようとしたが、使用した分岐アルキルアクリレ
ートの分岐アルキル基の分子量が大きいため、調光層形
成材料中の液晶材料と重合性組成物の相溶性が低下し、
そのため、重合性組成物を硬化させた時に、均一な三次
元網目状の透明性固体物質から成る調光層を有する液晶
デバイスを得ることができなかった。
【0097】(実施例7) <液晶材料> 下記液晶組成物(B) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−220」 10.8% 2−オクチルデシルアクリレート(炭素原子数18の分岐アルキル基を有 する分岐アルキルアクリレート、分岐率=44.7%)10.8% <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% からなる調光層形成材料を、11.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが11.2μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
【0098】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0099】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表6に示した。
【0100】液晶組成物(B)の組成:
【化5】
【0101】 液晶組成物(B)の物性: 転移温度 79.3℃(N−I) <−20 ℃(C−N) 屈折率 ne = 1.736 no = 1.514 Δn= 0.222 しきい値電圧(Vth) 1.49V 誘電率異方性 Δε=15.6
【0102】
【表6】
【0103】表6に示した結果から、実施例7で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。
【0104】(実施例8)実施例7において、2−オク
チルデシルアクリレートに代えて、式
【0105】
【化6】
【0106】で表わされるイソイコシルモノアクリレー
ト(東亜合成社製の炭素原子数20の分岐アルキル基を
有する分岐アルキルアクリレート、分岐率=40.2
%)10.8%を用いた以外は、実施例7と同様にし
て、液晶材料と透明性固体物質から成る厚さが11.2
μmの調光層を有する液晶デバイスを得た。
【0107】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0108】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表7に示した。
【0109】(実施例9)実施例8において、11.0
μmのガラスファイバー製スペーサーに代えて、30.
0μmのガラスファイバー製スペーサーを用いた以外
は、実施例8と同様にして液晶デバイスを得た。
【0110】このようにして得た液晶デバイスの25℃
及び−20℃における印加電圧と光透過率の関係を測定
し、その結果を下記表7に示した。
【0111】(比較例4)実施例7において、2−オク
チルデシルアクリレートに代えて、n−イコシルモノア
クリレート(炭素原子数20の直鎖アルキル基から成る
直鎖アルキルアクリレート)10.8%を用いた以外
は、実施例7と同様にして、液晶材料と透明性固体物質
から成る厚さが11.2μmの調光層を有する液晶デバ
イスを得た。
【0112】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0113】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表7に示した。
【0114】
【表7】
【0115】表7に示した結果から、実施例8で得た液
晶デバイスは、低温でも支障なく駆動し得ることが理解
できる。また、実施例9で得た液晶デバイスは、比較例
4で得た液晶デバイスの駆動電圧と比較して、充分低い
うえ、反射率が30%以上と白くて明るく、特に直視形
用途に優れた表示特性を示すものであり、しかも、低温
でも支障なく駆動し得ることが理解できる。一方、比較
例4で得た液晶デバイスは、25℃では、実施例8で得
た液晶デバイスとほぼ同等の性能を示すが、−20℃で
は、電圧印加後の透明状態から電圧無印加で散乱状態に
戻らなくなり、実駆動できないことが理解できる。
【0116】(実施例10)実施例7において、2−オ
クチルデシルアクリレートに代えて、式
【0117】
【化7】
【0118】で表わされる1−メチル−1−トリデシル
アクリレート(東京化成社製の炭素原子数14の分岐ア
ルキル基から成る分岐アルキルアクリレート、分岐率=
7.6%)を用いた以外は、実施例7と同様にして、液
晶材料と透明性固体物質から成る厚さが11.3μmの
調光層を有する液晶デバイスを得た。
【0119】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0120】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表8に示した。
【0121】(比較例5)実施例7において、2−オク
チルデシルアクリレートに代えて、式
【0122】
【化8】
【0123】で表わされる2−エチルヘキシルアクリレ
ート(東京化成社製の炭素原子数8の分岐アルキル基か
ら成る分岐アルキルアクリレート、分岐率=25.7
%)を用いた以外は、実施例7と同様にして、液晶材料
と透明性固体物質から成る厚さが11.2μmの調光層
を有する液晶デバイスを得た。
【0124】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0125】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表8に示した。
【0126】(比較例6)実施例7において、2−オク
チルデシルアクリレートに代えて、2−メチルウンデシ
ルアクリレート(炭素原子数12の分岐アルキル基から
成る分岐アルキルアクリレート、分岐率=8.9%)を
用いた以外は、実施例7と同様にして、液晶材料と透明
性固体物質から成る厚さが11.3μmの調光層を有す
る液晶デバイスを得た。
【0127】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0128】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表8に示した。
【0129】
【表8】
【0130】表8に示した結果から、実施例10で得た
液晶デバイスは、25℃では、実施例1で得た液晶デバ
イスとほぼ同等の性能を示すが、−20℃では、実駆動
可能ではあるが、分岐率の低いアクリレート誘導体
(7.6%)を使用しているため、低温メモリー現象を
完全に抑制することできず、コントラストの低下が認め
られる。しかしながら、−20℃におけるT0 が10%
程度であるため、実用化できないレベルではない。一
方、比較例5で得た液晶デバイスは、−20℃における
コントラストは十分であるが、炭素原子数が8と小さく
低電圧効果の低いアルキルアクリレートを使用している
ため、駆動電圧が13.7Vrms と高く、満足できるも
のではないことが理解できる。更に、比較例6で得た液
晶デバイスは、25℃におけるV90の値が20Vに近い
ので満足できるものではないことが理解できる。
【0131】(比較例7) <液晶材料> 前記液晶組成物(B) 78.0% <重合性組成物> 「カヤラッド(KAYARAD )−HX−220」 21.6% <重合開始剤> 「イルガキュア651」 0.4% からなる調光層形成材料を、50.0μmのガラスファ
イバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラ
ス基板に挟み込み、基板全体を調光層形成材料を均一な
溶液状態に保ちながら、 40mW/cm2の紫外線を60
秒照射して、重合性組成物を硬化させて、液晶材料と透
明性固体物質から成る厚さが50.2μmの調光層を有
する液晶デバイスを得た。
【0132】このようにして得た液晶デバイスの調光層
を電子顕微鏡を用いて観察した結果、三次元網目状の透
明性固体物質を確認することができた。
【0133】また、この液晶デバイスの25℃及び−2
0℃における印加電圧と光透過率の関係を測定し、その
結果を下記表9に示した。
【0134】(比較例8)比較例4において、11.0
μmのガラスファイバー製スペーサーに代えて、50.
0μmのガラスファイバー製スペーサーを用いた以外
は、比較例4と同様にして液晶デバイスを得た。
【0135】このようにして得た液晶デバイスの25℃
及び−20℃における印加電圧と光透過率の関係を測定
し、その結果を下記表9に示した。
【0136】
【表9】
【0137】*)比較例7で得た液晶デバイスは、 5
0Vrmsまで電圧を印加しても透過率が十分に飽和しな
かったため、表9における比較例7のT100の欄には、
印加電圧50Vrmsの時の光透過率を掲げた。 同様に、
表9における比較例7のCRの値は、 印加電圧0の光
透過率と印加電圧50Vrmsの光透過率から算出したコ
ントラストの値を掲げた。 また、表9における比較例
7のV10の値は、T100の値が測定不能であるから、測
定できなかった。
【0138】表9に示した結果から、比較例7で得た液
晶デバイスの反射率は30%以上と高いものであった
が、 印加電圧を50Vrmsにしても透過率が飽和せず、
駆動電圧が極めて高いものであることが理解できる。比
較例8で得た液晶デバイスは、25℃では、実施例9で
得た液晶デバイスとほぼ同等の性能を示すが、−20℃
では、電圧印加後の透明状態から電圧無印加で散乱状態
に戻らなくなり、実駆動できなかった。
【0139】(比較例9)実施例7において、2−オク
チルデシルアクリレートに代えて、1−ヘキサデシルノ
ナデシルアクリレート(炭素原子数35の分岐アルキル
基から成る分岐アルキルアクリレート、分岐率=45.
8%)を用いた以外は、実施例7と同様にして、液晶材
料と透明性固体物質から成る調光層を有する液晶デバイ
スを作成しようとしたが、使用した分岐アルキルアクリ
レートの分岐アルキル基の分子量が大きいため、調光層
形成材料中の液晶材料と重合性組成物の相溶性が低下
し、そのため、重合性組成物を硬化させた時に、均一な
三次元網目状の透明性固体物質から成る調光層を有する
液晶デバイスを得ることができなかった。
【0140】
【発明の効果】本発明の液晶デバイスは、偏光板が不要
で明るい表示画面のものであり、大面積薄膜型のもので
あって、 低電圧駆動が可能であり、又、明るく高反射
率の表示が可能であり、更に、−20℃もの低温温度域
においても駆動が可能となるので、実用性が向上する。
【0141】従って、従来のこの種の調光用液晶デバイ
スのみならず、大画面で薄型の、より高度な表示品位を
有する液晶デバイスとして極めて有用である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
    2枚の基板と、この基板間に支持された調光層を有し、
    該調光層が液晶材料及び透明性固体物質を含有する液晶
    デバイスにおいて、前記透明性固体物質が、(1)多官
    能型(メタ)アクリレート誘導体及び(2)分岐アルキ
    ル基の炭素原子数が14〜30の範囲にある分岐アルキ
    ル基から成る単官能型アルキル(メタ)アクリレート誘
    導体を含有する重合性組成物を重合して成る透明性固体
    物質であることを特徴とする液晶デバイス。
  2. 【請求項2】 単官能型アルキル(メタ)アクリレート
    誘導体が、式(a) 【数1】 で表される分岐率が0.3〜0.7の範囲にある分岐ア
    ルキル基から成る単官能型アルキル(メタ)アクリレー
    ト誘導体である請求項1記載の液晶デバイス。
  3. 【請求項3】 単官能型アルキル(メタ)アクリレート
    誘導体の分岐アルキル基の主鎖の炭素原子数が7〜18
    の範囲にある請求項1又は2記載の液晶デバイス。
  4. 【請求項4】 調光層が、液晶材料の連続層中に三次元
    網目状の透明性固体物質を有するものである請求項1、
    2又は3記載の液晶デバイス。
  5. 【請求項5】 調光層の厚さが、8〜80μmの範囲に
    ある請求項1、2、3又は4記載の液晶デバイス。
  6. 【請求項6】 調光層の厚さが、25〜80μmの範囲
    にある請求項1、2、3又は4記載の液晶デバイス。
  7. 【請求項7】 電極層を有する少なくとも一方が透明な
    2枚の基板間に、液晶材料、重合性組成物及び光重合開
    始剤を含有する調光層形成材料を挟持した後、活性光線
    を照射することにより重合性組成物を重合させて、液晶
    材料及び透明性固体物質を有する調光層を形成する液晶
    デバイスの製造方法において、重合性組成物として、
    (1)多官能型(メタ)アクリレート誘導体及び(2)
    分岐アルキル基の炭素原子数が14〜30の範囲にある
    分岐アルキル基から成る単官能型アルキル(メタ)アク
    リレート誘導体を含有する重合性組成物を用いることを
    特徴とする液晶デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 単官能型アルキル(メタ)アクリレート
    誘導体が、式(a) 【数2】 で表される分岐率が0.3〜0.7の範囲にある分岐ア
    ルキル基から成る単官能型アルキル(メタ)アクリレー
    ト誘導体である請求項7記載の液晶デバイスの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 単官能型アルキル(メタ)アクリレート
    誘導体の分岐アルキル基の主鎖の炭素原子数が7〜18
    の範囲にある請求項7又は8記載の液晶デバイスの製造
    方法。
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JP2016176062A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 三洋化成工業株式会社 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

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