JPH09133865A - 望遠ズームレンズ - Google Patents

望遠ズームレンズ

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Publication number
JPH09133865A
JPH09133865A JP8241473A JP24147396A JPH09133865A JP H09133865 A JPH09133865 A JP H09133865A JP 8241473 A JP8241473 A JP 8241473A JP 24147396 A JP24147396 A JP 24147396A JP H09133865 A JPH09133865 A JP H09133865A
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JP
Japan
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group
lens
focal length
negative
positive
Prior art date
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Application number
JP8241473A
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English (en)
Inventor
Haruo Sato
治夫 佐藤
Yoshinori Hamanishi
芳徳 濱西
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な変倍方式により効率良い変倍が達成で
き、超望遠化が実現できるとともに、全ての変倍域にわ
たって優れた結像性能を有するコンパクトで明るい望遠
ズームレンズを提供すること。 【解決手段】物体側から順に、正の屈折力を有する第1
群G1と、負の屈折力を有する第2群G2と、正の屈折力を
有する第3群G3と、正の屈折力を有する第4群G4と、負
の屈折力を有する第5群G5とを有しており、広角端から
望遠端へのズーミングに際し、前記第1群G1と前記第2
群との空気間隔が拡大しながら、前記第2群G2と第3群
G3との空気間隔が縮小するとともに、前記第3群G3と前
記第4群G4との空気間隔が拡大しながら、前記第4群G4
と前記第5群G5との空気間隔が縮小し、第2群G2から第
4群G4の間あるいは第3群G3から第5群G5の間に開口絞
りが配置されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は比較的コンパクトで
レンズ構成枚数の少ない5群構成の望遠ズームレンズに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の望遠ズームレンズとして
は、全ての変倍領域で良好な結像性能を有しながら、明
るく、小型かつ低コストで高いズーム比を有するものが
望まれており、数多くの提案がなされ、実用に供されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56−1149
19号公報に開示されている光学補正式望遠ズームレン
ズは、正・負・正・正の4群構成であり、各群の屈折力
が比較的弱いという特徴を有している。このため、収差
補正上の自由度が高くなり、極めて少ないレンズ構成枚
数で達成されている。
【0004】この反面、この望遠ズームレンズは、各群
の屈折力が基本的に弱いために、ズーミングによる変倍
比(ズーム比)の高倍率化が困難である。そして、無理
に変倍比の高倍率化を図ると、変倍に際する各群の移動
量が大きくなり、さらには、レンズ全長も大きくなると
いう欠点を有している。これは、一般に、この種の光学
補正式ズームレンズについても同様の事が言える。
【0005】特に、この望遠ズームレンズが広角端にお
いて全長が長いのは、基本的に正・負・正・正の屈折力
配置により、広角端での望遠比(レンズ系の全長/レン
ズ系の焦点距離)が大きくなるためである。このため、
このズームレンズを小型化にする手法としては、各群の
屈折力を強めることが考えられる。
【0006】すると、レンズ全長を短しくながら、ズー
ミング(変倍)に際する移動量の減少させることがで
き、レンズ系の小型化には極めて有利となるものの、収
差補正上の自由度が不足し、下方コマ収差や球面収差等
の収差変動が増加するので好ましくない。そこで、レン
ズ構成枚数を増加させて、収差補正上の自由度の向上を
図ろうとすると、レンズ系の重量の増加,複雑化を招
き、コストアップとなる。
【0007】しかも、各群の屈折力を強く構成して全長
のコンパクト化を図ろうとしても、上記の正・負・正・
正の屈折力配分による性格上、全長の短縮化には限界が
あり、大幅にコンパクト化を図ることは極めて困難であ
る。また、各群の屈折力を強くすれば、変倍比の高倍率
化を達成することは可能であるが、収差補正上の自由度
が不足して像面湾曲が変動し、特に上方コマ収差の変動
が過大となる。
【0008】さて、特開昭61−56315号公報に開
示されている望遠ズームレンズは、正・負・正・負のの
4群構成であり、各群が比較的弱い屈折力で構成されて
いるので、比較的少ないレンズ構成枚数で実現されてい
る。しかも、広角端における望遠比が小さくなるように
各群の屈折力が配分されているので、レンズ系の全長が
小さくなっている。
【0009】しかしなから、変倍比が2.8を越える高倍
率の望遠ズームレンズの場合、球面収差,像面湾曲及び
コマ収差の変動が大きくなり、特に下方コマ収差が広角
端において正の方向に発生し、コマ収差の対称性が大き
く崩れる傾向にある。また、この望遠ズームレンズは、
図2に示す如く、望遠端において負の第2群、正の第3
群及び負の第4群が非常に接近するため、実質的に第1
群が正の屈折力を有する前方群,第2群〜第4群が負の
屈折力を有する後方群を形成して2群構成となってい
る。
【0010】しかしながら、この負の後方群(第2群、
第3群及び第4群)の各レンズが一体的となっているた
め、収差補正上の自由度が低下し、軸上収差と軸外収差
とを同時にバランス良く補正することが困難となる。そ
こで、本発明は上記の問題を全て解決し、新規な変倍方
式により効率良い変倍が達成でき、超望遠化が実現でき
るとともに、全ての変倍域にわたって優れた結像性能を
有するコンパクトで明るい望遠ズームレンズを提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示す如
く、物体側から順に、正の屈折力を有する第1群G1と、
負の屈折力を有する第2群G2と、正の屈折力を有する第
3群G3と、正の屈折力を有する第4群G4と、負の屈折力
を有する第5群G5とを有するものである。この基本構成
により、広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記
第1群G1と前記第2群との空気間隔が拡大しながら、前
記第2群G2と第3群G3との空気間隔が縮小するととも
に、前記第3群G3と前記第4群G4との空気間隔が拡大し
ながら、前記第4群G4と前記第5群G5との空気間隔が縮
小するものである。
【0012】そして、第2群G2から第4群G4の間あるい
は第3群G3から第5群G5の間に開口絞りが配置されるも
のである。このとき、広角端における全系の焦点距離を
fW とし、望遠端における前記第3群G3の最も像側のレ
ンズ面の頂点から前記第4群G4の最も物体側のレンズ面
の頂点までの空気間隔(頂点間距離)をD3T、広角端に
おける前記第3群G3の最も像側のレンズ面の頂点から前
記第4群G4の最も物体側のレンズ面の頂点までの空気間
隔(頂点間距離)をD3Wとするとき、
【0013】
【数19】
【0014】を満足することが望ましい。そして、望遠
端における第2群G2と第3群G3との合成焦点距離をf23
とし、望遠端における第4群G4と第5群G5との合成焦点
距離をf45、望遠端における第2群G2,第3群G3,第4
群G4及び第5群G5の合成焦点距離をf25とするとき、
【0015】
【数20】
【0016】
【数21】
【0017】を満足することがより望ましい。また、広
角端における全系の焦点距離をfW とし、第3群G3の焦
点距離をf3、第4群G4の焦点距離をf4 、第5群G5の
焦点距離をf5 とするとき、以下の条件を満足すること
がより好ましい。
【0018】
【数22】
【0019】
【数23】
【0020】
【数24】
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の望遠ズームレンズは、正
・負・正・正の4群構成の光学補正式の望遠ズームレン
ズの改良から出発している。このレンズ系は、各群の屈
折力が比較的弱く、レンズ構成枚数が極めて少なく、変
倍時の各群の移動が比較的簡単であり、像面湾曲の変動
が少なく収差的にも安定しているという利点を有してい
る。
【0022】この利点の中で、少ないレンズ構成枚数で
実現できるということは、コストの低減には有利であ
り、また像面湾曲の変動が小さいということは、より望
遠比を小さくしてレンズ全長のコンパクト化を実現でき
る可能性を有している。しかしながら、一般に、正・負
・正・正の4群構成の望遠ズームレンズは、この屈折力
配置上、レンズ全長が長くなる傾向にあり、特にこの屈
折力配置を基本とした光学補正式の望遠ズームレンズ
は、変倍比や焦点距離に比べて非常に大型となる欠点を
有している。
【0023】さて、本発明の望遠ズームレンズは、正・
負・正・正・負の5群構成を基本としており、第1群G1
から第4群G4までがマスターレンズとして機能し、第5
群G5はテレ比をかけるためのテレコンバーターレンズと
して機能している。しかしながら、本発明の第1群G1〜
第4群G4についての屈折力配分は、上記の光学補正式望
遠ズームレンズと同様に、正・負・正・正の構成を採用
しているため、そのままではレンズ全長のコンパクト化
には不利である。
【0024】このため、これを解決する手段の1つとし
て、各群の屈折力を大幅に強めてレンズ全長のコンパク
化を達成しようとする手法が考えられるが、これはコマ
収差,球面収差の変動が大きくなるため好ましくない。
そこで、本発明においては、第1群G1及び第2群G2の屈
折力を比較的弱くし、第3群G3及び第4群G4の屈折力を
若干強めている。これにより、収差悪化を招くことな
く、第1群G1から第4群G4までの合成焦点距離を比較的
短くして、レンズ全長を若干コンパクトにしている。そ
して、第4群G4の後方に負の屈折力を有する第5群G5を
配置することにより、より望遠比を小さくして、レンズ
全長のコンパクト化を達成している。
【0025】また、正・負・正・正の4群ズームレンズ
は、特に広角端において負の歪曲収差が発生する傾向に
あるが、さらに負の第5群G5を有する本発明は、この第
5群G5で正の歪曲収差を発生させることができるため、
歪曲収差を良好にバランスさせることができ、極めて有
利な構成である。しかも、図1に示す如く、広角端から
望遠端へのズーミングに伴い第5群G5を物体側へ移動さ
せているので、望遠端において発生する正の歪曲収差を
軽減させることができ、ズーミングによる歪曲収差の変
動を抑えられる構成となっている。このとき、この移動
形態によって第5群G5のレンズ径を小さくできるのみな
らず、上方コマ収差を発生させる光束を良好に遮蔽する
ことも可能となる。
【0026】さて、各群とも極めて少ないレンズ構成枚
数、かつ高変倍比でありながら、良好なる収差補正を達
成するには、上記の如き適切な屈折力配分と、適切なレ
ンズ形状を有する構成とすることが好ましいが、変倍
(ズーミング)に対して各群での無理のない最適な移動
形態、すなわち最適な変倍方式を適用することも重要で
ある。
【0027】前述の如く、特開昭61−56315号公
報に開示されている正・負・正・負の4群ズームレンズ
の従来の変倍方式は、図2に示す如く、望遠端において
実質的に正の前方群GF (第1群G1)・負の後方群GR
(第2群G2〜第4群G4)の2群構成となっている。一般
に、軸上収差は軸上光束の入射高が高くなるような位置
にあるレンズで補正されることが効果的である一方、軸
外収差は軸上光束と軸外光束とが分離した位置にあるレ
ンズで補正されることが効果的である。
【0028】このため、1枚のレンズで軸上収差と軸外
収差とを同時に補正することは基本的に困難であり、換
言すれば、少ないレンズ構成枚数を有する1つの群で軸
上収差と軸外収差とを同時に補正することは難しいこと
が理解できる。特開昭61−56315号公報に開示さ
れている変倍方式では、図2に示す如く、広角端におい
て分離して配置された第2群G2〜第4群G4が担っている
軸上収差と軸外収差の補正機能は、望遠端において第2
群G2〜第4群G4(負の後方群GR)が一体的となること
により、著しく劣化する。すなわち、軸上光束と軸外光
束との分離が中途半端な状態となる位置で、一体的とな
った後方群GR の第2群G2〜第4群G4が軸上収差と軸外
収差とを同時に補正しなければならないため、後方群G
R (第2群G2〜第4群G4)を少ないレンズ構成枚数で構
成した場合、優れた結像性能を得ることが難しい。
【0029】これを具体的に説明するならば、この従来
の変倍方式では、まず望遠端で特に問題となる軸上収差
としての球面収差等は、ランド光線(無限遠の軸上から
発し、レンズの最周辺へ入射する光線)の入射高が高く
なる前方群GFの第1群G1で主に補正することが必要で
ある。そして、この前方群GFの第1群G1で主に球面収
差を補正した場合、軸外収差である像面湾曲,非点収
差,下方コマ収差を補正するための自由度が著しく不足
する。特に、最大画角からの軸外光束中の下方光束は、
前方群GFの第1群中の各レンズの最も外周を通過する
ため、ここで発生する下方コマ収差が全系で最も過大に
発生する可能性がある。
【0030】このような状況の中で、前方群GFの第1
群G1で主に軸上収差としての球面収差を補正すると、下
方コマ収差の変動を補正するための自由度が著しく低下
することになる。このため、良好なる収差補正を達成す
るには、軸上収差としての球面収差の補正に対する負荷
を後方群GR (第2群G2〜第4群G4)に担わせることが
必要となる。
【0031】しかしながら、この変倍方式上、後方群G
R を構成するの第2群G2〜第4群G4は一体的になるた
め、この後方群GR におけるレンズ構成枚数を増大させ
ることなく、軸上収差と軸外収差とを同時に補正するこ
とは困難となる。これに対し、本発明の望遠ズームレン
ズの変倍方式は、広角端から望遠端へのズーミングに際
し、図1に示す如く、前記第1群G1と前記第2群との空
気間隔が拡大しながら、前記第2群G2と第3群G3との空
気間隔が縮小するとともに、前記第3群G3と前記第4群
G4との空気間隔が拡大しながら、前記第4群G4と前記第
5群G5との空気間隔が縮小し、効率の良い変倍が達成で
きるものである。そして、望遠端においては、第2群G2
と第3群G3とが、そして第4群G4と第5群G5とがそれぞ
れ一体的となって、実質的に正の前方群GF(第1群)
・負の中間群GM(第2群及び第3群)・負の後方群GR
(第4群及び第5群)の3群構成を形成している。
【0032】本発明によるズームレンズの広角端でのラ
ンド光線は、第4群近傍で最も高くなり、この第4群近
傍での各レンズの最外周を通過するため、球面収差の補
正に対する効果が最も大きくなる。そして、この補正の
効果を最大限に得るには、レンズ構成枚数の増加させて
球面収差補正の自由度を向上させることにより達成する
ことができるが、本発明においては、図1に示す如く、
広角端において第3群G3と第4群G4とを近接させること
により、レンズ構成枚数を増加させることなく、実質的
に球面収差補正の自由度の向上を図っている。このた
め、第4群G4は極めて少ないレンズ構成枚数でありなが
ら比較的強い屈折力を有することが可能となり、また明
るさを確保するにも極めて有効なレンズ配置となってい
る。
【0033】そして、図1に示す如く、広角端から望遠
端へズーミングすると、負の中間群GM(第2群G2及び
第3群G3)では、ランド光線がこの群のレンズの最外周
を通過し、軸外光束はこの中間群GMの各レンズの中心
部分を通過するため、軸外収差にあまり悪影響を及ぼす
ことなく、主に軸上収差としての球面収差をバランス良
く補正することが可能となる。
【0034】このため、負の中間群GMより物体側に位
置する正の前方群GFの第1群G1では、球面収差補正に
対する負荷を大幅に軽減することができるので、下方コ
マ収差の変動,像面湾曲及び非点収差等の軸外収差の補
正に対する自由度が向上し、これらの軸外収差を極めて
良好に補正することが可能となる。また、負の中間群G
Mより像側に位置する負の後方群GR(第4群G4及び第5
群G5)では、軸上光束がこの群の中心領域を通過し、軸
外光束がこの群の周辺部を通過して、両光束との分離状
態が良好となるため、上方コマ収差,像面湾曲及び非点
収差等の自由度が向上し、これらの軸外収差をバランス
良く補正することが可能となる。
【0035】このように、本発明の変倍方式によれば、
望遠端では実質的に正・負・負の3群構成を形成してい
るため、各群において軸上収差と軸外収差とを補正する
機能が明確となり、収差補正上の自由度の向上が実現で
きている。尚、超望遠ズームレンズを実現する場合、後
方群のレンズ径を小さくしてコンパクト化を図りながら
変倍機構上において有利な構成とするには、望遠端にお
いて、絞りが負の後方群GR(第4群G4及び第5群G5)
近傍,あるいはこの後方群中に位置していることが望ま
しい。この超望遠ズームレンズとする場合、画角が極め
て狭くなるため、絞りの位置を変更しても、基本的に
は、前方群GF,中間群GM及び後方群GRに上述した如
き収差補正機能を担わせることが可能となる。したがっ
て、この場合でも各変倍状態におけるこれらの群の収差
補正のための機能を明確かつバランス良く分担させるこ
とが可能となり、優れた結像性能を確保することができ
る。
【0036】ところで、図2に示した変倍方式では、望
遠端において正・負の2群構成となっており、一般的
に、負の後方群GRの屈折力を強くすれば、このレンズ
系の望遠比を小さくしてコンパクト化が図れ、変倍時で
の移動量も小さくすることができる。この反面、諸収差
が過大に発生して結像性能が劣化するため、レンズ構成
枚数を増加させなければならずコストアップを招くこと
になる。
【0037】これに対し、図1に示した如き本発明の変
倍方式によれば、望遠端における負の中間群GM の屈折
力(望遠端における第2群G2と第3群G3との合成屈折
力)と負の後方群GR の屈折力(望遠端における第4群
G4と第5群G5との合成屈折力)との合成屈折力、即ち望
遠端での第2群G2から第5群G5までの合成屈折力によっ
て、望遠端での望遠比を決定することができる。
【0038】具体的には、望遠端での負の中間群GM と
負の後方群GR との合成焦点距離(望遠端における第2
群G2から第5群G5までの合成焦点距離)をf25とし、望
遠端での負の中間群GM の焦点距離(望遠端における第
2群G2と第3群G3との合成焦点距離)をf23、望遠端で
の負の後方群GR の焦点距離(望遠端における第4群G4
と第5群G5との合成焦点距離)をf45、望遠端での負の
中間群GM と負の後方群GR との主点間隔をDとすれ
ば、以下の関係が成立する。
【0039】
【数25】
【0040】但し、f25<0、f23<0、f45<0、D
>0であり、1/f25は負の中間群GM と負の後方群G
R との合成屈折力、1/f23は負の中間群GM の屈折
力、1/f45は負の後方群GR の屈折力を示している。
上式の関係より、負の中間群GM と負の後方群GR と
の主点間隔D、言い換えれば負の中間群GM と負の後方
群GR との空気間隔を望遠側で拡大すれば、負の中間群
GM と負の後方群GR との屈折力を強くすることなく、
負の中間群GMと負の後方群GR との合成屈折力を強く
することができることが理解できる。
【0041】したがって、負の中間群GM と負の後方群
GRとを少ないレンズ構成枚数で構成しても良好な収差
補正ができるためコストの低減が図れる。しかも、本発
明の変倍方式によれば、望遠端での望遠比を小さくでき
るため変倍による移動量を減少させることが可能となる
ばかりか、広角端での第3群G3と第4群G4との群間隔を
近接させることができるため、レンズ系の総合的なコン
パクト化を達成することができる。
【0042】このように、本発明の変倍方式によれば、
望遠端における各収差補正の自由度の向上が達成できる
ため、変倍比の向上,大口径比化,超望遠ズーム化,コ
ンパクト化及び低コスト化を実現することが可能とな
る。さて、先に述べた如く、望遠端における負の中間群
GM (第2群G2と第3群G3)が担う軸上収差の補正機能
と,負の後方群GR (第4群G4と第5群G5)が担う軸外
収差の補正機能との独立性を維持し、また上記式に基
づいて説明した如く、望遠端において負の中間群GM と
負の後方群GR との屈折力を弱くしながら、この負の中
間群GM と負の後方群GR との合成屈折力を大きくし
て、本発明の変倍方式による効果を効果的に得るには、
条件(1)を満足することが必要である。
【0043】この条件(1)は、広角端から望遠端まで
のズーミングにより変化する第3群G3と第4群G4との最
適な空気間隔の変化量を規定するものである。すなわ
ち、これは広角端から望遠端へのズーミングにおいて第
3群G3と第4群G4との空気間隔を適切に拡大することに
より、望遠端における負の中間群GM (第2群G2と第3
群G3)と負の後方群GR (第4群G4と第5群G5)との最
適な分離状態を規定するものである。
【0044】この条件(1)の下限を越えると、望遠端
において第3群G3と第4群G4との群間隔が減少し、収差
補正上の自由度が減少する。このため、望遠端において
この負の中間群GM (第2群G2と第3群G3)と負の後方
群GR (第4群G4と第5群G5)とが担っている各収差補
正機能の独立性が崩れて良好な結像性能を得ることが困
難となる。このとき、特に、球面収差及び下方コマ収差
の変動等の補正が困難となり、さらには、高ズーム比化
を図ることも困難となる。そこで、収差補正上の自由度
の向上をはかるため、レンズ構成枚数を増加させれば、
レンズの大型化及びコストアップを招くため好ましくな
い。反対に条件(1)の上限を越えると、広角端から望
遠端へのズーミングに伴い、第3群G3と第4群G4との群
間隔が非常に大きくなる。このため、両群の群間隔が大
きくなるのでレンズ系の大型化を招く恐れがある。
【0045】次に条件(2)及び条件(3)について説
明する。上記式に基づいて説明した如き本発明の変倍
方式による効果を最大限に得るには、望遠端において形
成される負の中間群GM と負の後方群GRとの適切な屈
折力配分を行うことが必要である。言い換えれば、望遠
端において、負の中間群GMを構成する第2群G2と第3
群G3との合成焦点距離と、負の後方群GMを構成する第
4群G4と第5群G5との合成焦点距離とについて適切な範
囲を決定することが必要である。
【0046】そこで、本発明は、条件(2)において負
の中間群GM と負の後方群GR との合成焦点距離(望遠
端での第2群G2から第5群G5までの合成焦点距離)に対
する負の中間群GM の焦点距離(望遠端での第2群G2と
第3群G3の合成焦点距離)の最適な比率を規定してい
る。そして、条件(3)において負の中間群GM と負の
後方群GR との合成焦点距離(望遠端での第2群G2から
第5群G5までの合成焦点距離)に対する負の後方群GR
の焦点距離(望遠端での第4群G4と第5群G5との合成焦
点距離)の最適な比率を規定している。すなわち、この
条件(2)は望遠端での望遠比に対する負の中間群GM
の焦点距離の関係を示すものであり、条件(3)は望遠
端での望遠比に対する負の後方群GR の焦点距離との関
係を示すものである。
【0047】条件(2)の下限を越えると、負の中間群
GMと負の後方群GR との合成焦点距離に対して、負の
中間群GM の焦点距離が小さくなり、望遠側で諸収差が
過大に発生する。このとき、特に球面収差が補正過剰と
なり結像性能が大きく劣化する。逆に条件(2)の上限
を越えると、負の中間群GM と負の後方群GR と合成焦
点距離に対して、負の中間群GM の焦点距離が大きくな
り、望遠側で諸収差が過大に発生する。このとき、特に
球面収差が補正不足となり結像性能が大きく劣化する。
尚、この条件(2)の上限の値を10とし、この範囲内
を満足するように構成すれば、望遠側においてより収差
バランスの良好な望遠ズームレンズを達成できる。
【0048】また、条件(3)の下限を越えると、負の
中間群GM と負の後方群GR と合成焦点距離に対して、
負の後方群GR の焦点距離が小さくなり、正の歪曲収差
が過大となる。しかも、ペッツバール和の値が大きく負
の値をとるため、像面湾曲及び非点収差が大きく発生す
る。反対に条件(3)の上限を越えると、負の中間群G
M と負の後方群GR と合成焦点距離に対して、負の後方
群GR の焦点距離が大きくなり、全長が大きくなるので
コンパクト化に反し好ましくない。尚、この条件(3)
の上限の値を7とし、この範囲内を満足するように構成
すれば、望遠側においてより収差バランスの良好な望遠
ズームレンズを達成できる。
【0049】さて、十分な収差補正を達成するには、各
群の屈折力配分を適切に行うことが必要であり、特に以
下の条件を満足することが望ましい。
【0050】
【数26】
【0051】
【数27】
【0052】
【数28】
【0053】 fW :広角端における全系の焦点距離。 f3 :第3群G3の焦点距離。 f4 :第4群G4の焦点距離。 f5 :第5群G5の焦点距離。 条件(4)及び条件(5)はそれぞれ第3群G3,第4群
G4の最適な焦点距離の範囲を規定するものである。条件
(4)及び条件(5)の下限を越えると、球面収差が補
正不足状態の傾向となり、またペッツバール和が大きく
正の値をとるため非点収差及び像面湾曲が過大に発生す
るため、好ましくない。逆に条件(4)及び条件(5)
の上限を越えると、球面収差が補正過剰状態の傾向とな
り、またペッツバール和が大きく負の値をとるため非点
収差及び像面湾曲が過大に発生するため、好ましくな
い。
【0054】条件(6)は負の第5群G5の最適な焦点距
離の範囲を規定するものである。条件(6)の下限を越
えると、第5群G5の負の屈折力が弱くなり、望遠端にお
ける第4群G4と第5群G5とが機械的に干渉するため、高
ズーム比化を達成することが難しくなる。このため、第
4群G4と第5群G5との群間隔を確保すると、レンズ系の
大型化を招き好ましくない。逆に条件(6)の上限を越
えると、第5群G5の負の屈折力が強くなり、コンパクト
化には有利となるものの、バックフォーカスを確保する
ことが困難となる。このため、ある程度のバックフォー
カスを必要とする一眼レフカメラ,電子カメラ,TVカ
メラ等では、実現できなくなる。また、収差的には、歪
曲収差が大きく正の方向へ移動し、ペッツバール和が大
きく負の値をとるため非点収差及び像面湾曲が悪化し、
特にズーミングによる像面湾曲の変動が過大となる。
【0055】さらに、第1群G1の焦点距離をf1 とし、
第2群G2の焦点距離をf2 とするとき、以下の条件を満
足することがより好ましい。
【0056】
【数29】
【0057】
【数30】
【0058】条件(7)の下限を越えると、球面収差が
補正不足状態となり、ズーミングによる下方コマ収差の
変動も大きくなる。逆に、条件(7)の上限を越える
と、球面収差が補正過剰状態となり、ズーミングによる
下方コマ収差の変動も大きくなる。またペッツバール和
が著しく負の値をとるため、非点収差及び像面湾曲が大
きく発生する。
【0059】条件(8)の下限を越えると、ズーミング
による像面湾曲の変動が大きくなり、下方コマ収差の変
動が大きくなる。また、望遠側では球面収差が補正不足
状態となる。逆に条件(8)の上限を越えると、ズーミ
ングによる像面湾曲の変動が大きくなり、下方コマ収差
の変動が大きくなる。また、望遠側での球面収差が補正
過剰状態となる。
【0060】また、第3群中の最も像側に位置する正レ
ンズの物体側の曲率半径をra 、第3群中の最も像側に
位置する正レンズの像側の曲率半径をrb とするとき、
以下の条件を満足することが望ましい。
【0061】
【数31】
【0062】条件(9)は第3群G3の最も像側に位置す
る正レンズの最適な形状を規定するものである。本発明
における第3群G3は、図1に示した如く、広角端では第
4群G4と近接して位置して、下方コマ収差及び像面湾曲
をの劣化を招くことなく、球面収差の補正に効果的に機
能している一方、望遠端では第2群G2と近接して、同じ
く下方コマ収差及び像面湾曲を劣化させることなく、球
面収差の補正に対して効果的に機能している。そして、
この補正効果を最大限に得るには、特に第3群中の像側
に位置する正レンズの形状が重要である。
【0063】条件(9)の下限を越えると、球面収差が
補正不足状態となり、下方コマ収差が正の方向に変化す
る。このため、これらの収差を他の群あるいは他のレン
ズにより補正すると、球面収差やズーミングによるコマ
収差の変動が著しく増加するので好ましくない。反対に
条件(9)上限を越えると、球面収差が補正過剰状態と
なり、下方コマ収差が負の方向に変化する。このため、
これらの収差を他の群あるいは他のレンズにより補正す
ると、下限を越えた場合と同様に、球面収差やズーミン
グによるコマ収差の変動が著しく増加するので好ましく
ない。
【0064】また、第4群G4に、負レンズと正レンズと
で接合される接合レンズを配置し、このとき以下の条件
を満足することがより望ましい。 0.1≦n4n−n4p≦0.5 (10) 但し、 n4n:第4群G4における接合レンズ中の負レンズ
のd線に対する屈折率。 n4p:第4群G4における接合レンズ中の正レンズ
のd線に対する屈折率。
【0065】条件(10)の下限を越えると、ペッツバー
ル和が著しく負の値をとり、非点収差の補正が困難とな
り、また球面収差の補正も困難となる。逆に条件(10)
の上限を越えると、ペッツバール和が著しく正の値をと
り、非点収差の補正が困難となり、また球面収差の補正
も困難となる。さらに、コンパクト化及びコストの低減
を確実に達成するには、第1群G1が正レンズと,負レン
ズと正レンズとの接合よりなる接合レンズとを有し、第
2群G2が正レンズと負レンズとを少なくとも1枚有し、
第3群G3が正レンズ有し、第4群G4が正レンズと負レン
ズとの接合よりなる接合レンズを有し、第5群G5が正レ
ンズと負レンズとを少なくとも1枚有するように構成す
ることが望ましい。
【0066】
【実施例】図3,図5,図7,図9,図11及び図13
はそれぞれ本発明による第1〜第6実施例についてのレ
ンズ構成図及び光路図を示している。まず第1実施例で
は、図3に示すとおり、物体側から順に、第1群G1は,
物体側に凸面を向けた正レンズL11 と,物体側に凸面を
向けた負メニスカスレンズL12 と,これに接合されて物
体側により強い曲率の面を向けた正レンズL13 とからな
っており、第2群G2は,両凹形状の負レンズL21と こ
れに接合された物体側により強い曲率の面を向けた正レ
ンズL22 と 物体側に凹面を向けた負レンズL23 とから
なっており、第3群G3は像側に凸面を向けた正レンズL3
1 で構成されている。そして、第4群G4は,両凸形状の
正レンズL41 ,これに接合されて物体側に凹面を向けた
負レンズL42 とからなっており、第5群G5は像側により
強い曲率の面を向けた正レンズL51 と,これに接合され
て両凹形状の負レンズL52 よりなっている。
【0067】第2〜第6実施例では、実施例1と基本的
に同様なレンズ形状を有しているが、第2群G2は両凹形
状の負レンズL21 と,物体側により強い曲率の面を向け
た正レンズL22 との2枚より構成されており、また第5
実施例では、第5群G5が像側により強い曲率の面を向け
た正レンズL51 と両凹形状の負レンズL52 とが分離され
て配置されている。
【0068】そして、第1,第2,第3,第4及び第5
実施例では、絞りSは第2群G2と第3群G3との間に配置
されており、第5実施例では、第4群と第5群との間に
配置されている。広角端から望遠端へのズーミングに際
しては、各実施例とも、第1群G1と第2群との空気間隔
が拡大しながら、第2群G2と第3群G3との空気間隔が縮
小し、さらに第3群G3と第4群G4との空気間隔が拡大し
ながら、第4群G4と第5群G5との空気間隔が縮小する。
すなわち、第4群G4が像面に対して固定された状態で、
第1群G1が物体側へ移動しながら、第2群G2が像側へ移
動し、さらに第3群G3が物体側へ移動しながら、第5群
G5が物体側へ移動する。
【0069】尚、本実施例ではコストの低減に有利な移
動形態をとるため、ズーミング時に第4群G4を像面に対
して固定しているが、第3群G3と第4群G4との空気間隔
が拡大しながら、第4群G4と第5群G5との空気間隔が縮
小すれば、この固定群を移動させても良い。また、変倍
による各群の移動軌跡は線型状(直線状),非線型状
(非直線状)となっているが、上記のように各群の空気
間隔を変化させれば、これらの移動軌跡を線型状から非
線型状あるいは非線型状から線型状に変換できることは
言うまでもない。
【0070】以下の表1〜表6において、本発明による
第1〜第6実施例の諸元を掲げる。表中の左側の数字は
物体側からの順序を表し、rはレンズの曲率半径、dは
レンズ厚及びレンズ面間隔、アッベ(Abbe) 数及び、屈
折率nはd線(λ=587.6nm)に対する値である。また、
dS は、第1〜第5実施例では第2群の最も像側のレン
ズ面の頂点から絞りSまでの距離を表し、第6実施例で
は絞りSから第5群の最も物体側のレンズ面の頂点まで
の距離を表している。
【0071】
【表1】(第1実施例)
【0072】
【表2】(第2実施例)
【0073】
【表3】(第3実施例)
【0074】
【表4】(第4実施例)
【0075】
【表5】(第5実施例)
【0076】
【表6】(第6実施例) 図4,図6,図8,図10,図12及び図14はそれぞ
れ本発明による第1〜第6実施例についての諸収差図を
示しており、諸収差図における(a)は最短焦点距離状
態(広角端)、(b)は中間焦点距離状態、(c)は最
長焦点距離状態(望遠端)についての諸収差を示してい
る。非点収差における点線はメリディオナル像面、実線
はサジッタル像面を表している。
【0077】本発明の変倍方式により各群での収差補正
上の自由度の格段の向上が達成されているため、極めて
少ないレンズ構成枚数、かつコンパクトな形状を確保し
ながら、高変倍比を達成されているにもかかわらず、各
収差の比較から広角端から望遠端にわたり優れた結像性
能を有していることが明らかである。表7〜表9におい
て本発明による各実施例についての条件対応数値を掲げ
る。
【0078】
【表7】
【0079】
【表8】
【0080】
【表9】
【0081】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、レンズ構成
枚数の減少,コンパクトな形状の確保,かつ高変倍比化
が同時に達成されているにもかかわらず、変倍による球
面収差及びコマ収差の変動,像面湾曲,非点収差が補正
でき、特に望遠側での球面収差が極めて良好に補正でき
るため、格段の性能向上が達成できる望遠ズームレンズ
を得ることができる。これにより、大口径比化、レンズ
系の軽量化、低コスト化が期待できる。
【0082】しかも、本発明の変倍方式によれば、収差
補正上における望遠端での自由度が確保できるため、変
倍比の向上、超望遠ズーム化も容易に達成できる。尚、
本発明の各実施例では球面レンズを使用したが、適宜非
球面レンズを使用してレンズ構成枚数を減らすことが可
能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変倍方式を示す図である。
【図2】従来の変倍方式を示す図である。
【図3】第1実施例におけるレンズ構成図及び光路図を
示している。
【図4】第1実施例における諸収差図であり、(a)は
最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離状
態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ示
している。
【図5】第2実施例におけるレンズ構成図及び光路図を
示している。
【図6】第2実施例における諸収差図であり、(a)は
最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離状
態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ示
している。
【図7】第3実施例におけるレンズ構成図及び光路図を
示している。
【図8】第3実施例における諸収差図であり、(a)は
最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離状
態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ示
している。
【図9】第4実施例におけるレンズ構成図及び光路図を
示している。
【図10】第4実施例における諸収差図であり、(a)
は最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離
状態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ
示している。
【図11】第5実施例におけるレンズ構成図及び光路図
を示している。
【図12】第5実施例における諸収差図であり、(a)
は最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離
状態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ
示している。
【図13】第6実施例におけるレンズ構成図及び光路図
を示している。
【図14】第6実施例における諸収差図であり、(a)
は最短焦点距離状態(広角端)、(b)は中間焦点距離
状態、(c)は最長焦点距離状態(望遠端)をそれぞれ
示している。
【符号の説明】
G1・・・・・・第1群 G2・・・・・・第2群 G3・・・・・・第3群 G4・・・・・・第4群 G5・・・・・・第5群

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、正の屈折力を有する第1
    群G1と、負の屈折力を有する第2群G2と、正の屈折力を
    有する第3群G3と、正の屈折力を有する第4群G4と、負
    の屈折力を有する第5群G5とを有し、 広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1群G1
    と前記第2群との空気間隔が拡大しながら、前記第2群
    G2と第3群G3との空気間隔が縮小するとともに、前記第
    3群G3と前記第4群G4との空気間隔が拡大しながら、前
    記第4群G4と前記第5群G5との空気間隔が縮小し、 前記第2群G2から前記第4群G4の間には、開口絞りが配
    置されることを特徴とする望遠ズームレンズ。
  2. 【請求項2】広角端における全系の焦点距離をfW と
    し、望遠端における前記第3群G3の最も像側のレンズ面
    の頂点から前記第4群G4の最も物体側のレンズ面の頂点
    までの空気間隔をD3T、広角端における前記第3群G3の
    最も像側のレンズ面の頂点から前記第4群G4の最も物体
    側のレンズ面の頂点までの空気間隔をD3Wとするとき、 【数1】 を満足することを特徴とする請求項1記載の望遠ズーム
    レンズ。
  3. 【請求項3】望遠端における第2群G2と第3群G3との合
    成焦点距離をf23とし、望遠端における第4群G4と第5
    群G5との合成焦点距離をf45、望遠端における第2群G
    2,第3群G3,第4群G4及び第5群G5の合成焦点距離を
    f25とするとき、 【数2】 【数3】 を満足することを特徴とする請求項1または2記載のズ
    ームレンズ。
  4. 【請求項4】広角端における全系の焦点距離をfW と
    し、第3群G3の焦点距離をf3 、第4群G4の焦点距離を
    f4 、第5群G5の焦点距離をf5 とするとき、 【数4】 【数5】 【数6】 を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    一項記載の望遠ズームレンズ。
  5. 【請求項5】前記第1群G1の焦点距離をf1 とし、前記
    第2群G2の焦点距離をf2 とするとき、以下の条件を満
    足することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 【数7】 【数8】
  6. 【請求項6】前記第3群G3は、最も像側に配置される正
    レンズを有し、前記第3群G3中の最も像側に位置する正
    レンズの物体側の曲率半径をra 、前記第3群中の最も
    像側に位置する正レンズの像側の曲率半径をrb とする
    とき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項記載のズームレンズ。 【数9】
  7. 【請求項7】前記第4群G4は、負レンズと正レンズとで
    接合される接合レンズを有し、以下の条件を満足するこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のズ
    ームレンズ。 0.1≦n4n−n4p≦0.5 但し、 n4n:前記第4群G4における接合レンズ中の負レンズの
    d線に対する屈折率。 n4p:前記第4群G4における接合レンズ中の正レンズの
    d線に対する屈折率。
  8. 【請求項8】物体側から順に、正の屈折力を有する第1
    群G1と、負の屈折力を有する第2群G2と、正の屈折力を
    有する第3群G3と、正の屈折力を有する第4群G4と、負
    の屈折力を有する第5群G5とを有し、 広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1群G1
    と前記第2群との空気間隔が拡大しながら、前記第2群
    G2と第3群G3との空気間隔が縮小するとともに、前記第
    3群G3と前記第4群G4との空気間隔が拡大しながら、前
    記第4群G4と前記第5群G5との空気間隔が縮小し、 前記第3群G3から前記第5群の間には、開口絞りが配置
    されることを特徴とする望遠ズームレンズ。
  9. 【請求項9】広角端における全系の焦点距離をfW と
    し、望遠端における前記第3群G3の最も像側のレンズ面
    の頂点から前記第4群G4の最も物体側のレンズ面の頂点
    までの空気間隔をD3T、広角端における前記第3群G3の
    最も像側のレンズ面の頂点から前記第4群G4の最も物体
    側のレンズ面の頂点までの空気間隔をD3Wとするとき、 【数10】 を満足することを特徴とする請求項8記載の望遠ズーム
    レンズ。
  10. 【請求項10】望遠端における第2群G2と第3群G3との
    合成焦点距離をf23とし、望遠端における第4群G4と第
    5群G5との合成焦点距離をf45、望遠端における第2群
    G2,第3群G3,第4群G4及び第5群G5の合成焦点距離を
    f25とするとき、 【数11】 【数12】 を満足することを特徴とする請求項8または9記載のズ
    ームレンズ。
  11. 【請求項11】広角端における全系の焦点距離をfW と
    し、第3群G3の焦点距離をf3 、第4群G4の焦点距離を
    f4 、第5群G5の焦点距離をf5 とするとき、 【数13】 【数14】 【数15】 を満足することを特徴とする請求項8乃至10のいずれ
    か一項記載の望遠ズームレンズ。
  12. 【請求項12】前記第1群G1の焦点距離をf1 とし、前
    記第2群G2の焦点距離をf2 とするとき、以下の条件を
    満足することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか
    一項記載のズームレンズ。 【数16】 【数17】
  13. 【請求項13】前記第3群G3は、最も像側に配置される
    正レンズを有し、前記第3群G3中の最も像側に位置する
    正レンズの物体側の曲率半径をra 、前記第3群中の最
    も像側に位置する正レンズの像側の曲率半径をrb とす
    るとき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    8乃至12のいずれか一項記載のズームレンズ。 【数18】
  14. 【請求項14】前記第4群G4は、負レンズと正レンズと
    で接合される接合レンズを有し、以下の条件を満足する
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項記載
    のズームレンズ。 0.1≦n4n−n4p≦0.5 但し、 n4n:前記第4群G4における接合レンズ中の負レンズの
    d線に対する屈折率。 n4p:前記第4群G4における接合レンズ中の正レンズの
    d線に対する屈折率。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7489452B2 (en) 2006-08-15 2009-02-10 Hoya Corporation Telephoto zoom lens system
JP2015072325A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2021015167A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 株式会社シグマ 防振機能を備えた変倍結像光学系

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