JPH0913367A - ねじ継手杭の接合方法及びこれに使用する芯合わせ治具 - Google Patents

ねじ継手杭の接合方法及びこれに使用する芯合わせ治具

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JPH0913367A
JPH0913367A JP16235995A JP16235995A JPH0913367A JP H0913367 A JPH0913367 A JP H0913367A JP 16235995 A JP16235995 A JP 16235995A JP 16235995 A JP16235995 A JP 16235995A JP H0913367 A JPH0913367 A JP H0913367A
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JP
Japan
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pile
screw
jig
lower pile
metal band
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Application number
JP16235995A
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English (en)
Inventor
Gen Mori
玄 森
Kimihisa Takano
公寿 高野
Toshio Shinohara
敏雄 篠原
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な治具により上杭と下杭の芯合わせを確
実に行うことのできるねじ継手杭の接合方法及び芯合わ
せ治具を得ること。 【構成】 金属バンドの外周に複数本のガイド部材がほ
ぼ等間隔に固着された芯合わせ治具6の金属バンドを下
杭1の上部に装着し、ついで、上杭3をクレーン車等で
吊込んでその下部を芯合わせ治具6のガイド部材に沿わ
せて下降させ、上杭3と下杭1を自動的に芯合わせす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ継手により下杭に
上杭をねじ込み接合するねじ継手杭の接合方法及びこれ
に使用する芯合わせ治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地すべり抑止鋼管杭を含む杭、鋼管杭な
らびに鋼管矢板など、すべてのねじ継手式杭の施工にあ
たっては、上杭に設けたねじを下杭に設けたねじにねじ
込み接合する際に、上杭と下杭の芯が合致しないとスム
ーズにねじ込み作業を行うことができない。
【0003】図5は従来のねじ継手杭の接合方法の一例
を示すもので、1は杭端部(上端部)にめねじ2を有
し、地盤に打込まれた下杭、3は杭端部(下端部)にお
ねじ4を有し、下杭1にねじ接合する上杭で、上部には
吊り金具5が取付けられている。10はクレーン車、1
1は吊り荷重計で、ジブ12に沿って繰出されたワイヤ
13の先端部にはフック14が取付けられており、フッ
ク14には吊り下げ具15が掛けられている。
【0004】上記のようにクレーン車10を用いて上杭
3を下杭1にねじ接合するにあたっては、先ず、地上に
おいて上杭3の吊り金具5を吊り下げ具15にワイヤ等
で取付け、ジブ12を上昇させて上杭3を下杭1上に位
置させ、上杭3と下杭1の芯合わせを行って例えば、チ
ェーントングにより上杭3を人力により回転させながら
ねじ2,4のピッチに合わせて微下降させ、例えば、図
6に示すように金尺16を用いて確認しながら上杭3の
おねじ4を下杭1のめねじ2に螺合し、両者を接合す
る。なお、現場によってはクレーン車を持込むことが困
難なため、杭の建込みに櫓を用いることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ねじ継
手杭のねじ接合作業にあたっては、上杭3と下杭1の正
確な芯合わせが必要であり、クレーン車10を持込める
現場ではある程度の芯合わせは可能であるが精度的に限
界があり、うまくねじ込みができないこともある。ま
た、クレーン車10を使えない現場で櫓などを用いて上
杭3の吊込みを行う場合、櫓は上杭3の微調整ができな
いため、芯合わせはさらに困難である。
【0006】特に、下杭1と上杭3のねじ部がテーパ状
になっている場合は、上杭3と下杭1との間に芯ずれが
あっても途中までは差込み可能であるが、ねじ込み作業
の途中でねじ山が噛んでねじ山を傷付けることがあり、
ねじ山の損傷が大きいとねじ込みが不可能になることも
ある。このようなことから、大がかりな装置を用いて芯
合わせをすることも考えられるが、設置場所、設備費の
問題、さらには施工性の低下など種々問題があり、実際
的ではない。
【0007】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、簡単な治具により上杭と下杭の芯合わせを確
実に行うことのできるねじ継手杭の接合方法及び芯合わ
せ治具を得ることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るねじ継手杭の接合方法は、金属バン
ドの外周に複数本のガイド部材がほぼ等間隔に固着され
た芯合わせ治具の金属バンドを下杭の上部に装着し、つ
いで、上杭をクレーン車等で吊込んでその下部を芯合わ
せ治具のガイド部材に沿わせて下降させ、上杭と下杭を
自動的に芯合わせするようにしたものである。
【0009】(2)また、本発明に係るねじ継手杭の芯
合わせ治具は、締付具を有し、その内径が下杭の外径と
ほぼ等しく形成され、下杭に嵌合して固定される金属バ
ンドと、下部が金属バンドの外周にほぼ等間隔で固着さ
れ、上部が金属バンドから上方に突出した少なくとも3
本のガイド部材とによって構成したものである。
【0010】
【作用】地盤に打込まれた下杭の上部に芯合わせ治具の
金属バンドを嵌合し、締付具により固定する。そして、
クレーン車などで吊込まれた上杭の下部を芯合わせ治具
のガイド部材に沿って下降させれば、上杭の下部はガイ
ド部材によって強制的に位置決めされ、上杭と下杭の芯
は自動的に合致する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の実施例を説明するための説明
図、図2はその要部の斜視図である。なお、図5で説明
した従来例と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明
を省略する。6は本発明に係る芯合わせ治具で、その実
施例を図3に示す。7a,7bはその内径が下杭1の外
径とほぼ等しいリング状の金属バンドで、それぞれ締付
具8a,8bを備えている。9a,9b,9cは角形鋼
管、鋼管またはチャンネルなどからなる複数本のガイド
部材で、その下部は溶接により金属バンド7a,7bに
ほぼ等間隔で固着されている。なお、2本の金属バンド
7a,7bを用いた場合を示したが、幅広の1本の金属
バンドを用いてもよく、あるいは3本以上としてもよ
い。また、ガイド部材9a〜9cも3本以上であればよ
い。
【0012】上記のような芯合わせ治具6を用いて下杭
1に上杭3をねじ接合するには、先ず、図4に示すよう
に、下杭1の上部外周に芯合わせ治具6の金属バンド7
a,7bを嵌合し、締付具8a,8bを締付けて固定
し、装着する。なお、金属バンド7a,7bの内径は下
杭1の外径に合わせてあるが、締付具8a,8bにより
微調整を行うことができる。このとき、ガイド部材9a
〜9cはその長さの2分の1以上が、下杭1の上端部か
ら突出している。
【0013】ついで、図1に示すように、クレーン車又
は櫓により上杭3を吊込み、下杭1の上方に位置させた
のち徐々に下降させる。これにより上杭3の下端部外周
は下杭1に装着した芯合わせ治具6のガイド部材9a〜
9cにガイドされて下杭1上に位置し、上杭3の外周は
ガイド部材9a〜9cにより強制的に位置決めされ、上
杭3と下杭1の芯は自動的に合致する。この状態で例え
ばチェーントングを用いて上杭3を回転させれば、上杭
3のおねじ4はスムーズに下杭1のめねじ2に螺入さ
れ、上杭3は下杭1にねじ接合される(このときの状態
を図2に示す)。上杭3下杭1のねじ接合が終ったとき
は、芯合わせ治具6の締付具8a,8bを緩めて下杭1
及び上杭3から取外す。なお、芯合わせ治具6の金属バ
ンド7a,7bの締付具8a,8bと反対側にヒンジを
設けておけば、下杭1への着脱に便利である。
【0014】次に、具体的実施例について説明する。外
径600mm、厚み19mmのめねじ継手とおねじ継手
付鋼管杭からなる下杭及び上杭を試験体とし、下杭1を
地面に対して1/6傾斜させてねじ込み接合試験を行っ
た。先ず、図7に示すように、従来の施工方法によりク
レーン車によって上杭3を吊り込み、上杭3の下端部を
人力で矢印方向に押して目視により下杭1と同程度と思
われる傾斜をもたせながら上杭3を回転させて下杭1に
ねじ込み接合を行った。本ねじ込み作業には、クレーン
車の運転士、上杭3の傾斜を保つ作業員及び上杭3を回
転させる作業員間の円滑な意思の疎通が必要であり、か
なりの慣れが必要ある。本施工試験では、1つの継手接
合に3回のねじ込み戻しを要し、40分余り費した。
【0015】次に、図1に示すように、本発明に係る芯
合わせ治具6を用いて施工試験を行った。先ず、図4に
示すように、下杭1に3本のガイド部材9a〜9cを有
する芯合わせ治具6を装着した。装着には2人の作業員
がかかり5分程度を要した。ついで、上杭3をクレーン
車を用いて吊り込み、ねじ込み作業を行った。このと
き、下杭1に装着されている芯合わせ治具6のガイド部
材9a〜9cが上杭3を誘導して自動的に芯合わせを行
うため、スムーズにねじ込み作業を行うことができ、約
10分程度で上杭3と下杭1のねじ接合が完了した。
【0016】上記の説明では、下杭1の上端部にめねじ
2を、上杭3の下端部におねじ4を設けた場合を示した
が、めねじ2をおねじに、おねじ4をめねじに変えても
よい。また、下杭1に設けためねじ2に上杭3に設けた
おねじ4を直接螺入して両者をねじ接合する場合につい
て説明したが、つば部の両側に異なる方向のねじを有す
る継手金具を介して下杭1と上杭3をねじ接合する場合
も、本発明に係る芯合わせ治具6を利用することができ
る。この場合は、下杭1に螺入接合した継手金具のつば
部に芯合わせ治具6のの金属バンド7a,7bを取付
け、そのガイド部材9a〜9cにより継手金具と上杭3
との芯合わせを行えばよい。
【0017】
【発明の効果】
(1)本発明に係るねじ継手杭の接合方法は、金属バン
ドの外周に複数本のガイド部材がほぼ等間隔に固着され
た芯合わせ治具の金属バンドを下杭の上部に装着し、つ
いで、上杭をクレーン車等で吊込んでその下部を芯合わ
せ治具のガイド部材に沿わせて下降させ、上杭と下杭を
自動的に芯合わせするようにしたので、大規模の機械を
用いることなく簡単な治具により容易かつ確実に上杭と
下杭の芯合わせを行うことができ、工期を短縮すること
ができる。
【0018】(2)また、本発明に係るねじ継手杭の芯
出し治具は、締付具を有し、その内径が下杭の外径とほ
ぼ等しく形成され、下杭に螺合して固定される金属バン
ドと、下部が金属バンドの外周にほぼ等間隔で固着さ
れ、上部が金属バンドから上方に突出した少なくとも3
本のガイド部材とによって構成したので、きわめて簡単
な構造で上杭と下杭の芯合わせを確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の説明図である。
【図2】図1の要部の斜視図である。
【図3】本発明に係る芯合わせ治具の実施例の斜視図で
ある。
【図4】芯合わせ治具を下杭に装着した状態を示す斜視
図である。
【図5】従来のねじ継手杭の施工方法の一例の説明図で
ある。
【図6】従来の上杭と下杭の芯合わせ作業の一例の説明
図である。
【図7】従来の施工方法によるねじ継手杭の施工方法に
よる接合試験の説明図である。
【符号の説明】
1 下杭 2 めねじ 3 上杭 4 おねじ 6 芯合わせ治具 7a,7b 金属バンド 8a,8b 締付具 9a,9b,9c ガイド部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部にねじを有する下杭と、下端部に
    前記下杭のねじに螺合するねじを有する上杭とをねじ接
    合するにあたり、 金属バンドの外周に複数本のガイド部材がほぼ等間隔に
    固着された芯合わせ治具の金属バンドを前記下杭の上部
    に装着し、ついで、前記上杭をクレーン車等で吊込んで
    その下部を前記芯合わせ治具のガイド部材に沿わせて下
    降させ、該上杭と下杭を自動的に芯合わせすることを特
    徴とするねじ継手杭の接合方法。
  2. 【請求項2】 上端部にねじを有する下杭と、下端部に
    前記下杭のねじに螺合するねじを有する上杭とをねじ接
    合する際に用いる治具であって、 締付具を有し、その内径が前記下杭の外径とほぼ等しく
    形成され、前記下杭に嵌合して固定される金属バンド
    と、 下部が前記金属バンドの外周にほぼ等間隔で固着され、
    上部が該金属バンドから上方に突出した少なくとも3本
    のガイド部材とからなるねじ継手杭の芯合わせ治具。
JP16235995A 1995-06-28 1995-06-28 ねじ継手杭の接合方法及びこれに使用する芯合わせ治具 Pending JPH0913367A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008114393A1 (ja) 2007-03-19 2008-09-25 Fujitsu Limited ビットストリーム変換方法、ビットストリーム変換装置、ビットストリーム結合装置、ビットストリーム分割プログラム、ビットストリーム変換プログラム及びビットストリーム結合プログラム
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