JPH09133592A - 歯付ベルトの寿命予測方法及び寿命予測装置 - Google Patents

歯付ベルトの寿命予測方法及び寿命予測装置

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JPH09133592A
JPH09133592A JP28969395A JP28969395A JPH09133592A JP H09133592 A JPH09133592 A JP H09133592A JP 28969395 A JP28969395 A JP 28969395A JP 28969395 A JP28969395 A JP 28969395A JP H09133592 A JPH09133592 A JP H09133592A
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belt
tooth
sliding work
friction sliding
life
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Ryuichi Kido
隆一 城戸
Takayuki Kusano
隆行 草野
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯付ベルト4の歯部9についての寿命を正確
に予測できるようにする。 【解決手段】 歯付ベルト4の伝動解析モデルに対し、
その幾何データ、材料データ及び外力データを入力し
て、有限要素解析によりベルト4の歯部9における駆動
側歯側面9aに発生する摩擦滑り仕事を求め、その摩擦
滑り仕事を、予め摩擦滑り仕事に応じて設定されている
寿命特性と比較して、ベルト4の歯部9の寿命を予測す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯付ベルトの寿命
予測方法及び寿命予測装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の歯付ベルトは、自動車用
エンジンのカム軸駆動に多く用いられ、その重要性か
ら、性能や耐久性の向上が強く要求されるようになって
きている。この歯付ベルトは接着ゴム層に埋設された心
線と、この接着ゴム層内の心線に対し、そのベルト底面
側に形成された多数の歯部(歯ゴム)と、これら歯部の
表面(ベルト底面)に接着された帆布と、心線のベルト
背面側に形成された背ゴムとで構成され、その疲労損傷
モードとしては、歯元(歯部の付根部分)のクラッ
ク、歯側面(歯元も含む)の帆布摩耗、心線の破
断、背ゴムのクラック等が知られている。このうち、
の歯元クラックに対しては、の歯側面の帆布摩耗が
促進要因になることも多く、最終的には歯部が大部分或
いは全て欠損するという歯欠けに至る。様々な使用条件
下で、どの疲労損傷モードが何時発現するかは、駆動系
のレイアウトやベルト及びプーリ間の動力伝達状態等の
影響を受ける。特に、歯欠けについては伝動状態の影響
が大きい。従って、歯付ベルトの歯部耐久性を適切に評
価するためには、ベルト及びプーリ間の伝達力の分布、
つまり荷重分担を精度良く把握する必要がある。
【0003】この歯付ベルトの荷重分担は、ベルトやプ
ーリに特別な細工を施すことにより、実測することがで
きる。しかし、プーリレイアウトや張力条件が変わる毎
に実験を行う必要があり、その手間や労力は大きい。そ
のため、荷重分担を解析的に予測する努力もなされてい
るが、摩擦の仮定に問題があったり、簡単なモデルを用
いたりしていることもあって、精度のよい結果が得られ
ているとは言えなかった。
【0004】そこで、この点に着目した本発明者は、先
に、有限要素法を用いた歯付ベルトの伝動解析モデルを
開発し、荷重分担を精度良く解析できる方法を提案して
いる(特願平6―130242号明細書及び図面参
照)。
【0005】ところで、従来、歯付ベルトの歯部耐久性
に関する種々の研究報告がなされているが、その多く
は、歯欠けに至るまでの繰返し数を疲労寿命として横軸
(N軸)に、また負荷トルク又は実測された最大歯荷重
を縦軸(S軸)にそれぞれとり、このS−N曲線に基づ
いて歯付ベルトの寿命を評価することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
S−N曲線に基づいて歯付ベルトの寿命を評価する方法
では、1つの直線でS−N特性を表示するのが困難であ
り、ベルトのプーリとのピッチ差があると、このピッチ
差によって特性が異なる。すなわち、このピッチ差が荷
重分担に大きな影響を及ぼすことが明らかであるが、同
じ負荷トルクでもピッチ差が異なれば荷重分担が変わ
り、歯損傷に直接関係する歯荷重が変わるからである。
従って、このように負荷トルクをS軸にとる方法では、
ベルトの耐久性を評価する上で一般性を期待できないと
いう問題があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、上記した本発明者の提案
した有限要素法を用いた方法を利用することで、歯付ベ
ルトの歯部についての寿命を正確に予測できるようにす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、歯付ベルトの疲労破壊のもう1つ
の代表的な損傷モードである歯部帆布摩耗に着目し、S
軸にとる評価パラメータとしてベルト歯部の摩耗に関係
する解析パラメータを用いるようにした。
【0009】すなわち、請求項1及び2の発明は歯付ベ
ルトの寿命予測方法の発明であり、具体的には、請求項
1の発明では、まず、歯付プーリに噛合される歯付ベル
トの伝動解析モデルを用意し、この伝動解析モデルに対
し、その幾何データ、材料データ及び外力データを入力
して、有限要素解析によりベルトの歯部に発生する摩擦
滑り仕事を求める。
【0010】そして、上記摩擦滑り仕事を、予め摩擦滑
り仕事に応じて設定されている寿命特性と比較して、ベ
ルトの歯部についての寿命を予測する。
【0011】この構成により、歯付ベルトの伝動解析モ
デルについて、有限要素解析によりベルトの歯部に発生
する摩擦滑り仕事が求められ、この摩擦滑り仕事に基づ
いてベルトの歯部についての寿命が予測されるので、歯
荷重により予測する場合に比べ、ベルト歯部の耐久寿命
を正確に予測することができる。
【0012】すなわち、一般に、接触物体が垂直力を受
けながら相手面上を滑るとき、その物体は摩耗する。こ
のとき、摩耗量(体積)Vは摩擦係数μ、垂直力N及び
摩擦距離(滑り量)Lに比例し、かつ硬度H、破壊強度
σ及び破壊伸びεに反比例する。これを式で表すと、次
式のようになる。
【0013】
【数1】
【0014】この式の右辺の分子μNLに注目すると、
これは摩擦滑り仕事Wそのものであり、殆どが熱や音と
なって失われる。しかし、その一部が材料の破壊(摩耗
もその現象の一つ)に寄与すると考えられる。歯付ベル
ト伝動装置ではベルト及びプーリの材質を変えていない
ので、上式の分母の値は一定となり、摩耗量Vは摩擦滑
り仕事Wに比例することになる。そこで、本発明では、
摩擦滑り仕事Wを摩耗に関する寿命因子として採用して
いる。
【0015】そして、互いに噛み合っている歯付ベルト
とプーリとの歯面間では、両者の相対滑りの有無に応じ
て、滑り及び固着の2つの摩擦状態が混在している。当
然ながら、摩擦滑り仕事は、ベルト及びプーリ間に相対
滑りが発生したとき、つまり滑り状態のときに生じる。
本発明では、この実験的に求めることの難しい摩擦滑り
仕事を有限要素解析によって求めるようにしたものであ
る。
【0016】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の歯付ベルトの寿命予測方法において、摩擦滑り仕事
は、ベルトの歯部におけるベルト走行方向後側に向いた
駆動側歯側面の摩擦滑り仕事とする。すなわち、ベルト
歯部のプーリ歯部との噛合いのうち、駆動側歯側面の摩
擦滑り仕事が殆どを占めるので、この駆動側歯側面の摩
擦滑り仕事を摩耗パラメータとすることで、ベルト歯部
の摩擦仕事を簡易に求めることができ、その寿命を容易
に予測することができる。
【0017】請求項3及び4の発明は歯付ベルトの寿命
予測装置の発明であり、請求項3の発明では、歯付プー
リに噛合される歯付ベルトの伝動解析モデルに対し、そ
の幾何データ、材料データ及び外力データを入力して、
有限要素解析によりベルトの歯部に発生する摩擦滑り仕
事を求める摩擦滑り仕事算出手段と、この摩擦滑り仕事
算出手段により求められた摩擦滑り仕事を、予め摩擦滑
り仕事に応じて設定されている寿命特性と比較して、ベ
ルトの歯部についての寿命を予測する寿命予測手段とを
備えたことを特徴としている。この発明によると、上記
請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0018】また、請求項4の発明では、請求項3の発
明の歯付ベルトの寿命予測装置において、請求項2の発
明と同様に、摩擦滑り仕事は、ベルトの歯部におけるベ
ルト走行方向後側に向いた駆動側歯側面の摩擦滑り仕事
とする。こうすることで、請求項2の発明と同様の作用
効果を奏することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施形態に係る歯
付ベルト伝動装置を概略的に示し、このベルト伝動装置
は、外周にS8M形等の円弧歯形とされている複数の歯
部2,2,…を有する歯付プーリからなる駆動及び従動
プーリ1,2と、両プーリ1,2に噛合されて巻き付け
られる歯付ベルト4とを備えてなる。この歯付ベルト4
は、図4に拡大詳示するように、心線5を埋設した接着
ゴム層6と、該接着ゴム層6のベルト背面側に一体に接
着された背ゴム層7(カバーゴム層)と、接着ゴム層6
のベルト底面側に一体に接着され、底面に上記プーリ1
の歯部2,2,…に噛み合う多数の歯部9,9,…が形
成された歯ゴム層8と、この歯ゴム層8の歯部9表面を
覆う歯布10(ゴム帆布層)とからなる。
【0020】図2は、上記歯付ベルト4の伝動解析モデ
ルによりその寿命の予測を行う予測装置の構成を概略的
に示し、16は、複数のプーリ1,2間にベルト4を掛
け渡して伝動する伝動解析モデルに対し、その幾何デー
タ、材料データ及び外力データを入力するデータ入力部
である。上記幾何データには、少なくとも各プーリ1,
2の径及び中心位置、並びにプーリ1,2及びベルト4
の歯数、歯部9のピッチ及び歯形寸法が含まれている。
また、材料データには、少なくともベルト4における心
線5の弾性率、歯部9の弾性率、摩擦係数が含まれてい
る。さらに、外力データには、少なくとも負荷トルク、
角速度及び軸荷重が含まれている。
【0021】また、17は上記データ入力部16により
入力されたデータに基づき、有限要素解析によりベルト
4の歯部9のプーリ歯部2との摩耗に関する摩耗パラメ
ータとしての摩擦滑り仕事を算出する摩擦滑り仕事算出
部(摩擦滑り仕事算出手段)である。
【0022】さらに、18はベルト4の歯部9について
の寿命を予測する寿命予測部であって、この寿命予測部
18は、上記摩擦滑り仕事算出部17で予測されたベル
ト歯部9の摩擦滑り仕事を、予め摩擦滑り仕事に応じて
歯部耐久寿命特性が設定されているS−N曲線(摩擦滑
り仕事−耐久寿命特性曲線)に照合比較して、実際に使
用する歯付ベルト4の歯部9の耐久寿命を予測する。
【0023】上記歯付ベルト4の伝動解析モデルによる
歯部耐久寿命の推定を行う場合の具体的な処理手順につ
いて図1により説明する。まず、最初のステップS1で
各プーリ1,2の径、歯数、その中心位置、ピッチ、歯
形寸法等の幾何データを噛合伝動解析モデルに入力す
る。次のステップS2では、ベルト4における心線5の
弾性率、歯部9の弾性率、摩擦係数等の材料データを入
力し、さらにステップS3で、負荷トルクの変動、角速
度の変化、軸荷重等の外力データを入力する。
【0024】図6は上記噛合伝動解析モデルの全体を、
また図5はその要部をそれぞれ例示している。このモデ
ルは、例えばピッチ8mmの円弧歯形(S8M形)の歯
部9を有しかつ幅が10mmの歯付ベルト4と、この歯
付ベルト4が巻き掛けられる、溝数24及び48の2つ
のプーリ1,2とで構成される駆動系であり、ベルト4
において伝動に殆ど寄与しない背ゴム層7(カバーゴム
層)についてはモデル化を省略する。また、モデル化を
行ったベルト4における心線5の部分を2節点梁要素
で、また心線5下側の歯布10(ゴム帆布層)及び歯部
9については四角形4節点平面要素でそれぞれ表す。
【0025】プーリ1,2はベルト4に比べて極めて固
いので、これを剛体と見做し、その外周形状のみを剛体
面で表す。また、プーリ1,2の中心に節点を1つ設け
て、これでプーリ1,2の動きを代表させる。
【0026】さらに、図5に示す如く、ベルト4におい
てプーリ1,2と接触する可能性のある歯布10及び歯
部9の外表面に相当する四角形要素面にインタフェース
要素(歯底b1〜b3、歯側面s1〜s12及び歯先t
1,t2)を設け、このことでベルト4とプーリ1,2
との接触、摩擦及び剥離を考慮する。摩擦はクーロン則
で行われるものとし、摩擦係数は全ての解析について一
定(例えば0.3)と仮定する。
【0027】ところで、上記歯付ベルト4の伝動モデル
はプーリ1,2が2個以内に制限されるため、例えば歯
数24の駆動プーリ1と歯数48の従動プーリ2との間
にアイドラプーリが入った伝動装置(後述の耐久試験に
使用する伝動装置に対応したもの)をそのままではモデ
ル化することができない。そこで、図6(a)及び
(b)に示すような異なる2つの伝動モデルを用いる。
すなわち、図6(a)は、駆動及び従動プーリ1,2と
も同じ例えば24歯とした駆動側解析用モデルを示す。
一方、図6(b)は、例えば駆動プーリ1の歯数を24
とし、従動プーリ2の歯数を48として、従動側の噛合
い歯数を合わせた従動側解析用モデルを示す。
【0028】上記ステップS3の後のステップS4にお
いて、輪状のベルト4の内側にプーリ1,2を配置して
噛合伝動解析モデルの初期配置を決定する。次いで、ス
テップS5に進み、伝動解析モデルについて有限要素に
分割するメッシュの生成を行った後、ステップS6にお
いて、有限要素法による解析を実行する。まず、上記初
期配置にあるモデルに対し、図7に示すように、ベルト
4を張る方向に従動プーリ2を移動させ、従動プーリ1
の回転軸に初張力に対応する荷重を与えて、駆動及び従
動プーリ1,2間に掛け渡されたベルト4が軸荷重によ
り張られた状態とする。次に、その位置で軸間距離を固
定し、従動プーリ2の回転の拘束を解除した後、その従
動プーリ2に対し負荷トルクに相当する図7で時計回り
方向の集中モーメントを与えて起動状態とする。この状
態から、駆動プーリ1に反時計回り方向の回転角変位を
強制的に与え、最終目的の定常状態を得る。尚、この定
常状態を得るのに必要な回転角変位は、少なくともベル
ト4のプーリ1,2への接触角以上であることが必要で
ある。
【0029】次のステップS7において、このように初
期配置から定常状態に至る過程でそれぞれベルト4の歯
部9の摩擦滑り仕事を出力させる。具体的には、解析の
繰返し計算過程において、プーリ1,2を微少角度回転
させながら、インターフェイス要素の摩擦力とその要素
構成節点の座標変化から算出される相対滑り量とを掛け
合わせて、微少区間内の摩擦滑り仕事を算出し、これを
適当な区間まで累積することで、目的の摩擦滑り仕事量
が求まる。
【0030】そして、上記摩擦滑り仕事は、ベルト走行
方向後側に向いた駆動側駆動面9aの摩擦滑り仕事の累
積値を用いる。つまり、図7に示すように、ベルト4の
各歯部9における2つある歯側面のうち、駆動側歯側面
9aは図で矢印にて示すベルト走行方向と反対側を向い
た歯側面であり、ベルト走行方向を向いた面が従動側歯
側面9bとされ、ピッチ差が大きくない通常の噛合いの
場合、ベルト歯部9は従動プーリ2とは従動側歯側面9
bで、また駆動プーリ1とは駆動側歯側面9aでそれぞ
れ接触する。
【0031】次に、ステップS8に進み、上記出力され
た摩擦滑り仕事を、予め摩擦滑り仕事に応じて耐久寿命
特性が設定されているS−N曲線(S−N特性)に照合
し、ベルト4の歯部9についての寿命を予測する。その
後、ステップS9において上記予測したベルト4の推定
寿命を出力する。
【0032】したがって、この実施形態においては、歯
付ベルト4の寿命を予測する場合、まず、複数のプーリ
1,2間に歯付ベルト4を掛け渡してなる伝動解析モデ
ルに対し、その各プーリ1の径及び中心位置、並びにプ
ーリ1及びベルト4の歯数、歯のピッチ及び歯形寸法を
含む幾何データと、ベルト4の心線5の弾性率、歯部9
の弾性率、摩擦係数を含む材料データと、負荷トルク、
角速度及び軸荷重を含む外力データとが入力される。そ
して、これらのデータに基づき有限要素解析により歯付
ベルト4の歯部9における摩擦滑り仕事が算出される。
その後、このようにして算出された歯付ベルト4の歯部
9の摩擦滑り仕事が、予め歯部9の摩擦滑り仕事に応じ
て耐久寿命特性が設定されているS−N曲線と照合比較
され、このことにより、実際に使用する歯付ベルト4の
寿命が予測される。
【0033】このとき、上記有限要素解析による歯付ベ
ルト4の歯部9の摩擦滑り仕事に対する寿命の特性が実
際の特性に略一致しているので、その摩擦滑り仕事を算
出することで、伝動系に使用される歯付ベルト4の寿命
を正確に予測することができる。
【0034】また、伝動解析モデルに入力される幾何デ
ータが、各プーリ1,2の径及び中心位置、並びにプー
リ1及びベルト4の歯数、歯部9のピッチ及び歯形寸法
を含むデータとされ、材料データは、ベルト4の心線5
の弾性率、歯部9の弾性率、摩擦係数を含むデータとさ
れ、外力データは、負荷トルク、角速度及び軸荷重を含
むデータとされているので、歯付ベルト4の寿命の予測
に必要なデータが適正に得られ、その予測精度を向上さ
せることができる。
【0035】また、上記摩擦滑り仕事は、ベルト歯部9
のプーリ歯部3との噛合いにおいて殆どを占めるベルト
走行方向後側に向いた駆動側歯側面9aの摩擦滑り仕事
であるので、ベルト歯部9の摩擦仕事を簡易に求めるこ
とができる。
【0036】
【実施例】本発明者は、上記のようにして有限要素解析
により得られる歯付ベルト4の摩擦滑り仕事によるS−
N特性を検証するための実験を行った。
【0037】(ベルト歯部耐久試験)まず、図8及び図
9は、歯付ベルト4の歯部耐久試験を行うための試験装
置を示す。これらの図において、21は床面上に設置さ
れた基台で、この基台21上面の右端には前後方向に延
びる従動軸22が、またこの従動軸22の左隣りには同
方向に延びるアイドラ軸24がそれぞれ回転可能に支持
され、アイドラ軸24の前端には平プーリからなる直径
52mmのアイドラプーリ25が回転一体に取り付けら
れている。従動軸22の前端には歯数48の鋼製(S4
5C製)の歯付プーリからなる従動プーリ2が回転一体
に取り付けられ、また従動軸22の後端はベルト伝動機
構26を介して直流モータ27に駆動連結されており、
この直流モータ27を発電機として使用することで、従
動軸22の負荷トルクを変更可能としている。また、従
動軸22の中間部にはその回転トルクを測定するトルク
メータ28が取り付けられている。
【0038】一方、基台21上面の左半部には左右方向
に互いに平行に延びるガイドレール29,29が取り付
けられ、このガイドレール29,29上には可動台30
が左右方向に移動可能、つまり上記固定された従動軸2
2に対し接離可能に載置されている。可動台30上の右
端部には前後方向に延びる駆動軸31が回転可能に支持
され、この駆動軸31の中間部にはトルクメータ32が
配置されている。また、駆動軸31の前端には歯数24
の鋼製(S45C製)の歯付プーリからなる駆動プーリ
1が回転一体に取り付けられ、この駆動プーリ1と上記
従動プーリ2との間に試験用の歯付ベルト4がアイドラ
プーリ25で背面を押された状態で巻き掛けられてお
り、このアイドラプーリ25によって歯付ベルト4の駆
動プーリ1への巻付け角度が180°とされている。駆
動軸31の後端はベルト伝動機構33を介して駆動源と
しての交流モータ34に駆動連結されており、このモー
タ34の作動により駆動及び従動プーリ1,2を駆動回
転させるようにしている。
【0039】上記基台21上には左右方向に延びるねじ
部材35が回転可能に支持され、このねじ部材35の右
端部は上記可動台30に螺合され、左端にはハンドル3
6が取り付けられており、ハンドル36を回し操作して
可動台30を従動軸22に対し接離させることで、駆動
及び従動プーリ1,2間の距離を可変として、ベルト張
力を変える。
【0040】また、上記駆動プーリ1、従動プーリ2、
アイドラプーリ25及び歯付ベルト4は保温箱37で覆
われており、その内部の雰囲気温度を変更できるように
している。尚、38は基台21及び可動台30間に設け
られたベルト張力測定用のロードセル、39は駆動軸3
1(駆動プーリ1)の回転数を検出するためのピックア
ップである。
【0041】試験用の歯付ベルト4には、心線5がガラ
ス繊維で、また背ゴム層7及び歯ゴム層8がH−NBR
で、さらに帆布10がナイロン織布でそれぞれ構成され
た幅10mmのS8M形(8mmピッチ円弧歯形)の歯付ベ
ルトを用いた。
【0042】そして、歯部耐久試験は、駆動軸31(駆
動プーリ1)の回転数を600rpm、雰囲気温度を1
00℃、ベルト4の初張力を196Nとする条件で行っ
た。変量因子は、従動軸22の負荷トルクTrとベルト
4の駆動プーリ1上の噛合いピッチ差Δpとの2つで、
負荷トルクTrはTr=22.05,24.50,2
6.95,29.40Nmの4水準で、また噛合いピッ
チ差ΔpはΔp=0,−0.017mmの2水準でそれ
ぞれ変量した。ここで、噛合いピッチ差Δpは、無張力
時のベルト4の歯ピッチ長からプーリ1の歯ピッチ長を
減じた値とする。また、この噛合いピッチ差Δpの変化
は、外径が僅かに異なる2種類の駆動プーリを取り換え
ることにより行った。
【0043】本耐久試験では、ベルト4における歯部9
の側面帆布10が摩耗してゴムが露出したときのベルト
4の周回数を帆布摩耗寿命(Wear life)とし
た。また、帆布摩耗の有無に拘らず、目視により歯ゴム
歯元にクラックが認められるときは、そこまでの周回数
を歯元クラック寿命(Crack life)とした。
いずれの寿命でも、その時点で歯欠けに至っておらず、
未だ同期伝動は可能である。しかし、本実施例では、帆
布摩耗或いは歯元クラックのどちらかが先に上記定義し
た寿命に達した時点を歯部耐久寿命(Tooth li
fe)と見做した。
【0044】そして、耐久試験実施中、試験装置を断続
的に停止させながら、ベルト4の損傷状況を観察してそ
れぞれの寿命を判定したところ、この耐久試験では、帆
布摩耗の疲労破損モードが先に現れるか、歯元クラック
と帆布摩耗との2つのモードが略同時に現れるかのどち
らかであり、歯元クラックのみの破損モードは見られな
かった。また、帆布摩耗は歯部9の駆動側歯側面9a及
び従動側歯側面9bの両方に生じていたが、寿命と判定
するゴム露出は駆動側歯側面9a側だけに出ていた。こ
れは摩擦滑り仕事が従動側歯側面9bよりも駆動側歯側
面9aの方で大きいという後述の解析結果(図14及び
図15参照)と合致している。
【0045】尚、帆布摩耗寿命を判断したベルト4につ
いてそのまま耐久試験を続行すると、試験再開後、まも
なくして歯元クラックを生じた。このことから、帆布1
0が摩耗すると歯部9の強度が低下し、歯元クラックが
生じ易くなることが判る。
【0046】図16は、縦軸(S軸)に従動軸22の負
荷トルクを、また横軸(N軸)に耐久寿命をそれぞれと
って耐久試験結果を示したものであり、これは伝動ベル
トの耐久性能を表すときに一般によく用いられる表示方
法である。尚、図16中、四角形の点は噛合いピッチ差
ΔpがΔp=0mmのときを、また丸い点はΔp=−
0.017mmのときをそれぞれ表している。この図を
見ると、データのばらつきが相当あり、1つの直線でS
−N特性を表示し難く、ピッチ差Δpの変化によって2
つの特性に分かれてしまう。このように負荷トルクをS
軸にとる方法では、ベルト4の耐久性を評価する上で、
一般性がないことが判る。
【0047】(有限要素解析)このようなベルト歯部耐
久試験に対し、有限要素解析では、歯付ベルト4の耐久
評価パラメータとして摩擦滑り仕事を求めた。尚、比較
のために、同様にして最大歯荷重を求めた。これらの解
析手順は上記実施形態で説明したとおりに行った。
【0048】まず、最大歯荷重について解析するに、図
7に示すように、S8M形の歯付ベルト4に作用する伝
達力は、ベルト4の歯部9の歯先に作用する摩擦力Ft
と、同じく歯底に作用する摩擦力Fbと、歯側面に作用
する歯荷重Fsとの3つに分けられる。これらのうち、
ベルト歯部9の損傷には歯荷重が最も影響すると考えら
れ、従来は、この歯荷重が歯欠けを疲労破損モードとす
る寿命評価指標としてよく用いられてきた。
【0049】この荷重分担解析結果の一例(負荷トルク
Tr=24.50N)を図10に示す。尚、図の実線は
噛合いピッチ差ΔpがΔp=0mmのときの駆動プーリ
1での歯荷重を、また点線はΔp=−0.017mmの
ときの駆動プーリ1での歯荷重を、さらに破線は従動プ
ーリ2での歯荷重をそれぞれ表す。この図10では噛合
い始めから噛合い終わりにかけての各伝達力の分布を示
しており、歯荷重に注目すると、駆動側では噛合い始め
付近で最大となり、噛合い終わりにかけて徐々に減少す
る。一方、従動側では噛合い始めから終わりにかけて増
加する。このような分布形態は、ピッチ差が正か又は負
であっても、絶対値が小さい場合によく観察される。駆
動側及び従動側の最大歯荷重を比較すると、噛合い歯数
が小さいこともあって、駆動側の方が大きい。従って、
この場合、駆動プーリ1上での最大歯荷重を寿命評価の
尺度に用いた。
【0050】一方、摩擦滑り仕事について解析すると、
図11〜図13は、ベルト4の1つの歯部9に着目し、
プーリ1,2との噛合い始めから噛合い終わりにかけて
生ずる摩擦滑り仕事の履歴を調べたものである。これら
の図は負荷トルクTrがTr=24.50Nmにおける
計算例で、図11はピッチ差Δp=0mmにおける駆動
プーリ1上の結果を、また図12はピッチ差Δp=−
0.017mmにおける駆動プーリ1上の結果を、さら
に図13は従動プーリ2上の結果をそれぞれ示す。各図
の縦軸は、プーリ1,2が単位角度回転する間に生ずる
摩擦滑り仕事を対数軸上に表したものであり、ベルト歯
部9の部位つまり歯底、従動側歯側面9b、駆動側歯側
面9a及び歯先の各々毎に集計して示した。
【0051】駆動側の結果(図11及び図12)を見る
と、いずれも噛合い始めにおける駆動側歯側面9aの摩
擦滑り仕事が他を圧倒して大きく、残りの部分は無視で
きるほど小さいことが判る。これは、駆動プーリ1の大
部分において、噛合い始めに駆動側歯側面9aで摩耗現
象が生じることを示している。また、歯付ベルト4の騒
音に関し、その発生箇所が駆動プーリ1との噛合い始め
であるという事実とも関連がある。他方、従動側(図1
3)では、噛合い終わり付近の従動側歯側面9bの摩擦
滑り仕事が大きく、従動プーリ2での摩耗は噛合い終わ
りで発生していると言える。
【0052】以上述べた摩擦滑り仕事の履歴から、ベル
ト4が1周する間に、ベルト4の1つの歯部9の接触面
に発生する摩擦滑り仕事の累積値を求め、各部位毎に集
計した結果を図14及び図15に示す。図14は駆動側
ピッチ差ΔpがΔp=0mmの結果を、また図15はΔ
p=−0.017mmの結果をそれぞれ示す。両図を見
れば、ピッチ差Δpに拘らず同様な傾向が示されてい
る。すなわち、当然のことながら、負荷トルクが大きい
ほど摩擦滑り仕事の累積値が増加している。また、各部
位毎の比較では駆動側歯側面9aが断然大きく、次いで
従動側歯側面9b、歯底、歯先の順に小さく、特に後の
2つの要素は非常に小さい。駆動側歯側面9aの摩擦滑
り仕事が従動側歯側面9bよりも大きくなったのは、図
10の荷重分担特性を見ても判るように、駆動側の噛合
い始めの歯荷重の値がかなり大きいことによるものと考
えられる。従って、摩耗寿命に対する評価には、図14
及び図15に示す駆動側歯側面9aの摩擦滑り仕事の累
積値を用いるのが好ましいことが判る。
【0053】図17は、上記図16に示される負荷トル
クの代わりに、有限要素解析結果より求めた最大歯荷重
をS軸にとって、歯部耐久寿命との関係を見たものであ
る。図17中、四角形の点は噛合いピッチ差ΔpがΔp
=0mmのときを、また丸い点はΔp=−0.017m
mのときをそれぞれ表している。これによると、図16
とは異なり、S−N特性はピッチ差に関係なく略1本の
直線上に乗っている。両者の相関係数rを計算するとr
=0.90となり、歯部耐久寿命を評価する上で最大歯
荷重が有力なパラメータの一つであることが確認でき
た。
【0054】これに対し、図18は本発明に係る解析結
果より求めた駆動側歯側面9aの摩擦滑り仕事をS軸に
とり、耐久寿命との関係を示したものである。図18
中、四角形の点は噛合いピッチ差ΔpがΔp=0mmの
ときを、また丸い点はΔp=−0.017mmのときを
それぞれ表している。この場合もピッチ差に関係なく、
S−N特性は1本の直線で表され、しかも図17よりも
データのばらつきは小さい。つまり、相関係数rはr=
0.97となり、これが裏付けられる。
【0055】このように摩擦滑り仕事の方が最大歯荷重
よりも高い相関係数になったのは、耐久試験でのベルト
4の破損モードが殆ど帆布摩耗であったからと考えられ
る。従って、試験結果に対しては、最大歯荷重よりも摩
擦滑り仕事の方が、歯付ベルト4の歯部耐久性評価に有
効なパラメータになっており、帆布摩耗という破損モー
ドが優勢な試験条件では、最大歯荷重よりも摩擦滑り仕
事の方が寿命評価に適していて、本発明の効果が有効で
あることが判る。
【0056】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1又は3の発
明によると、歯付ベルトの伝動解析モデルについて、有
限要素解析によりベルトの歯部の摩耗に関する摩耗パラ
メータとして摩擦滑り仕事を求め、その摩擦滑り仕事を
予め設定されている寿命特性と比較してベルトの歯部の
寿命を予測するようにしたことにより、ベルト歯部の耐
久寿命の予測精度の向上を図ることができる。
【0057】請求項2又は4の発明によると、上記摩擦
滑り仕事を、ベルトの歯部の摩擦滑り仕事の殆どを占め
る駆動側歯側面の摩擦滑り仕事としたことにより、ベル
ト歯部の寿命を容易に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において伝動モデルを用いて
歯付ベルトの歯部の寿命を予測する処理手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図2】実施形態に係るベルト寿命予測装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】歯付ベルト伝動装置を示す図である。
【図4】歯付ベルトの要部斜視図である。
【図5】歯付ベルトの噛合伝動解析モデルの要部を例示
する図である。
【図6】伝動解析モデルの全体構成を示す図である。
【図7】ベルトに作用する伝達力を示す説明図である。
【図8】ベルト歯部の耐久試験装置を示す平面図であ
る。
【図9】耐久試験装置を示す正面図である。
【図10】ベルト歯部の荷重分担解析結果を示す特性図
である。
【図11】ピッチ差が0mmのときの駆動側プーリの摩
擦滑り仕事の大きさを示す特性図である。
【図12】ピッチ差が−0.017mmのときの駆動側
プーリの摩擦滑り仕事の大きさを示す特性図である。
【図13】従動側プーリの摩擦滑り仕事の大きさを示す
特性図である。
【図14】ピッチ差が0mmのときの駆動側プーリの各
部分の摩擦滑り仕事の累積値を示す特性図である。
【図15】ピッチ差が−0.017mmのときの駆動側
プーリの各部分の摩擦滑り仕事の累積値を示す特性図で
ある。
【図16】従動負荷トルクに応じたベルト歯部の耐久寿
命サイクルの試験結果を示す図である。
【図17】有限要素解析により求めた最大歯荷重に応じ
たベルト歯部の耐久寿命サイクルの特性を示す図であ
る。
【図18】有限要素解析により求めた駆動側歯側面の摩
擦滑り仕事に応じたベルト歯部の耐久寿命サイクルの特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 駆動プーリ 2 従動プーリ 3 プーリ歯部 4 歯付ベルト 5 心線 9 歯部 9a 駆動側歯側面 9b 従動側歯側面 10 歯布 17 摩擦滑り仕事算出部(摩擦滑り仕事算出手段) 18 寿命予測部(寿命予測手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯付プーリに噛合される歯付ベルトの伝
    動解析モデルを用意し、 上記伝動解析モデルに対し、その幾何データ、材料デー
    タ及び外力データを入力して、有限要素解析によりベル
    トの歯部に発生する摩擦滑り仕事を求め、 上記摩擦滑り仕事を、予め摩擦滑り仕事に応じて設定さ
    れている寿命特性と比較して、ベルトの歯部についての
    寿命を予測することを特徴とする歯付ベルトの寿命予測
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歯付ベルトの寿命予測方
    法において、 摩擦滑り仕事は、ベルトの歯部におけるベルト走行方向
    後側に向いた駆動側歯側面の摩擦滑り仕事であることを
    特徴とする歯付ベルトの寿命予測方法。
  3. 【請求項3】 歯付プーリに噛合される歯付ベルトの伝
    動解析モデルに対し、その幾何データ、材料データ及び
    外力データを入力して、有限要素解析によりベルトの歯
    部に発生する摩擦滑り仕事を求める摩擦滑り仕事算出手
    段と、 上記摩擦滑り仕事算出手段により求められた摩擦滑り仕
    事を、予め摩擦滑り仕事に応じて設定されている寿命特
    性と比較して、ベルトの歯部についての寿命を予測する
    寿命予測手段とを備えたことを特徴とする歯付ベルトの
    寿命予測装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の歯付ベルトの寿命予測装
    置において、 摩擦滑り仕事は、ベルトの歯部におけるベルト走行方向
    後側に向いた駆動側歯側面の摩擦滑り仕事であることを
    特徴とする歯付ベルトの寿命予測装置。
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