JPH09132606A - フッ素樹脂溶液の製造方法 - Google Patents

フッ素樹脂溶液の製造方法

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JPH09132606A
JPH09132606A JP29270995A JP29270995A JPH09132606A JP H09132606 A JPH09132606 A JP H09132606A JP 29270995 A JP29270995 A JP 29270995A JP 29270995 A JP29270995 A JP 29270995A JP H09132606 A JPH09132606 A JP H09132606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オゾン破壊性の問題がなく、優れた皮膜特性、
表面特性及び界面特性等に優れたフッ素樹脂溶液を得
る。 【解決手段】炭素原子とフッ素原子のみからなるフッ素
系溶剤等に、フッ素化アルキル基含有単量体、または該
フッ素化アルキル基含有単量体と非フッ素化アルキル基
含有単量体とからなる単量体組成物あるいは該フッ素系
溶剤と該単量体組成物とを注入しながら重合することを
特徴とするフッ素樹脂溶液の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液安定性に優
れ、基材に塗布した際に優れたフッ素表面機能を与える
コ−ティング適性に優れたフッ素樹脂溶液並びに該フッ
素樹脂溶液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フッ素樹脂は、その優れた表面特
性や物性、即ち撥水撥油性、非粘着性、潤滑性、防湿
性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等を保有しているこ
とから、撥水撥油剤、剥離剤、離型剤、潤滑剤、耐摩耗
剤、表面改質剤、シ−ル剤、ガスケット、電気・電子部
品等の絶縁コ−ト剤及び/又は防湿コ−ト剤、ハンダフ
ラックスの侵入防止剤、オイルバリヤ−剤、界面活性剤
等に使用されている。
【0003】また従来フッ素樹脂は、耐候安定性、耐光
性、耐薬品性等に優れていることから、屋外建築用等の
耐候性塗料として使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、フッ素樹脂
は一般に、ハロゲン系以外の溶剤には溶解し難いため
に、C、F、Cl原子から成るフロン系溶剤、C、F、
Cl、H原子やC、F、H原子から成る代替フロン溶
剤、C、F、Br原子から成るハロン系溶剤、トリクロ
ルエタン等の塩素系溶剤が可溶性溶剤として好んで使用
されてきた。しかしこれ等のフロン系溶剤、ハロン系溶
剤、塩素系溶剤、そして代替フロン溶剤の一部について
はオゾン破壊性があり、又生体に対する影響の大きいも
のもあって、その使用に際しては注意しなければならな
い状況となっている。
【0005】ハロゲン系溶剤の中でも、オゾン破壊性や
引火性の問題がないC、F原子のみや、C、F、O原子
のみ、またC、F、N原子のみから成る通常フロロカ−
ボンと呼ばれるフッ素系溶剤に溶解しようとすると、フ
ロロカ−ボンは溶解性に乏しいためにフッ素樹脂の溶解
が非常に困難であり、もし溶けたとしても溶解安定性が
乏しかったり、又フッ素樹脂溶液を基材に塗布した際に
塗布むらやブツを発生し表面状態が劣悪になったり、更
にまた溶解できるフッ素樹脂の種類は非常に限られてし
まうという問題があった。更にフッ素樹脂中のフッ素含
有量を低下させると、フロロカ−ボンに対する該フッ素
樹脂の可溶化は、従来の方法では不可能であるという問
題があった。
【0006】一方、非ハロゲン系溶剤にフッ素樹脂を溶
解させようとしたり溶解安定性を保とうとすると、溶解
度パラメ−タ−等を考慮しフッ素樹脂中のフッ素含有量
を低下させたり、フッ素樹脂の分子量を下げてたりしな
ければならなかった。この場合には、フッ素樹脂中のフ
ッ素含有量が低下するために、溶剤溶解性や溶解安定性
は向上するものの、フッ素樹脂の撥水撥油性、非粘着
性、潤滑性、防湿性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性等
の本来の特性が低下するという問題があった。また、フ
ッ素樹脂の分子量を低下させることにより皮膜形成性が
悪化し、更にそれが原因でフッ素樹脂としての所期の性
能を発揮できないという問題があった。
【0007】以上の様に、オゾン破壊性や引火性の問題
がない溶剤にフッ素系樹脂を溶解させ、更にその溶解安
定性を向上させ、更にまたフッ素樹脂の所期の性能を発
揮できる方法がないのが現状であった。
【0008】本発明は、オゾン破壊性や引火性の問題が
なく、更に生体に対する安全性の高いフロロカ−ボンを
溶剤として使用し、高フッ素含有量のフッ素樹脂やフッ
素含有量の少ないフッ素樹脂をフッ素系溶剤に安定的に
溶解させることができ、かつそのフッ素樹脂溶液が優れ
た塗工性や優れたフッ素機能を与えるフッ素樹脂溶液の
製造方法を提供することを目的する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、フロロカ−ボンを溶
剤として使用し、そこにフッ素系単量体(モノマ−)も
しくはフッ素系単量体と非フッ素系単量体とからなる単
量体組成物を注入しながら重合すると上記課題が解決で
きることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち本発明は、フッ素系溶剤に、フッ素化
アルキル基含有単量体、または該フッ素化アルキル基含
有単量体と非フッ素化アルキル基含有単量体とからなる
単量体組成物を注入しながら重合することを特徴とする
フッ素樹脂溶液の製造方法に関するものであり、好まし
くはフッ素化アルキル基含有単量体、または該フッ素化
アルキル基含有単量体と非フッ素化アルキル基含有単量
体とからなる単量体組成物に重合開始剤が含まれてな
り、フッ素系溶剤が、炭素原子とフッ素原子のみから構
成されている溶剤、炭素原子とフッ素原子と酸素原子の
みから構成されている溶剤、炭素原子とフッ素原子と窒
素原子のみから構成されている溶剤、及び炭素原子とフ
ッ素原子と酸素原子と窒素原子のみから構成されている
溶剤からなる群から選ばれる1種以上であるフッ素樹脂
溶液の製造方法に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、フッ素化アルキ
ル基含有単量体としては、分子中にフッ素化アルキル基
とエチレン性不飽和基とを同時に有するものであれば何
等制限無く使用できるが、経済性及び入手性の観点か
ら、フッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレ−ト単量
体(A)が好ましい。
【0012】尚本発明において(メタ)アクリレ−トと
は、メタクリレ−ト、フルオロアクリレ−ト、塩素化ア
クリレ−トを総称するものとする。本発明において、フ
ッ素化アルキル基含有(メタ)アクリレ−ト単量体
(A)としては公知慣用のものをいずれでも使用するこ
とが可能であるが、具体的には下記一般式(a)にて表
される化合物が挙げられる。
【0013】即ち
【0014】
【化1】
【0015】[式中、Rf は炭素数1〜20のパ−フロ
ロアルキル基、または部分フッ素化アルキル基であり、
直鎖状、分岐状、または主鎖中に酸素原子が介入したも
の、例えば -(OCFCF2)2CF(CF3)2 等でも良く、R1
H,CH3, Cl, またはFであり、Xは2価の連結基
で、具体的には-(CH2)n-,
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】(但し、nは1〜10の整数であり、R2
はHまたは炭素数1〜6のアルキル基である。)、
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】または
【化9】 等であり、aは0または1である。]にて表わされる化
合物や、
【0025】一般式(b)
【化10】
【0026】の如き分子中にパーフロロアルキル基を複
数個有する化合物[式中、lは1〜14の整数であ
る。]である。フッ素化アルキル基含有(メタ)アクリ
レ−トの具体例としては、以下の如きものが挙げられ
る。
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】また、分子中にフッ素化アルキル基を2個
以上有する、例えば以下のようなフッ素化合物もフッ素
化アルキル基含有単量体として使用することが可能であ
る。
【0035】
【化18】
【0036】尚、本発明が上記具体例によって、何等限
定されるものでないことは勿論である。フッ素化アルキ
ル基含有単量体(A)は、構造が異なる2種類以上の化
合物の混合物であっても良い。
【0037】本発明に係る非フッ素化アルキル基含有単
量体(B)としては、分子中にエチレン性不飽和基を含
有し、且つ前記のフッ素化アルキル基含有単量体以外の
ものであれば何等制限無く使用することができる。
【0038】非フッ素化アルキル基含有単量体(B)の
具体例として以下の如きものが挙げられる。即ち、スチ
レン、核置換スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、N−ビニルピロ
リドン、ビニルスルホン酸、酢酸ビニル等の脂肪酸ビニ
ル、またα,β−エチレン性不飽和カルボン酸、即ちア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸等の一価ないし二価のカルボン酸、またα,β
−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体として、アルキ
ル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキル
エステル(以後この表現はアクリル酸アルキルエステル
とメタクリル酸アルキルエステルの両方を総称するもの
とする。)、即ち(メタ)アクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、デシル、ドデシル、ステアリルエステル等、また
(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18のヒドロキシアル
キルエステル、即ち2−ヒドロキシエチルエステル、ヒ
ドロキシプロピルエステル、ヒドロキシブチルエステル
等、また(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18のアミノ
アルキルエステル即ちジメチルアミノエチルエステル、
ジエチルアミノエチルエステル、ジエチルアミノプロピ
ルエステル等、また(メタ)アクリル酸の、炭素数が3
〜18のエーテル酸素含有アルキルエステル、例えばメ
トキシエチルエステル、エトキシエチルエステル、メト
キシプロピルエステル、メチルカルビルエステル、エチ
ルカルビルエステル、ブチルカルビルエステル等、更に
橋状結合含有モノマーとしては、例えばジシクロペンタ
ニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニ
ルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアダマンチル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペン
テニル(メタ)アクリレート等、更に重合度1〜100
の、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−
ル、そしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの
共重合体等のポリアルキレレングリコ−ルのモノ(メ
タ)アクリル酸エステル又はジ(メタ)アクリル酸エス
テル、若しくは末端が炭素数1〜6のアルキル基によっ
てキャップされた重合度1〜100の、ポリエチレング
リコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、そしてエチレン
オキシドとプロピレンオキシドとの共重合体等のポリア
ルキレングリコ−ルのモノ(メタ)アクリル酸エステ
ル、またアルキル炭素数が1〜18のアルキルビニルエ
ーテル、例えばメチルビニルエーテル、プロピルビニル
エーテル、ドデシルビニルエーテル等、(メタ)アクリ
ル酸のグリシジルエステル、即ちグリシジルメタクリレ
ート、グリシジルアクリレート等、またサートマー社製
スチレンマクロモノマー4500、新中村化学工業
(株)NKエステルM−230G等のマクロモノマー
等、更にγ−メタクリロキシプロピルメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
アクリロキシプロピルメチルトリメトキシシラン、γ−
アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニル
トリメチキシシラン等のシランカップング基含有単量
体、そして分子中に極性基、とりわけアニオン性基や水
酸基を含有するモノマ−として、アクリル酸、メタアク
リル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、部分スルホン化スチレン、モノ(アクリロイルオキ
シエチル)アシッドホスフェ−ト、モノ(メタクリロキ
シエチル)アシッドホスフェ−ト、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレ−ト等が挙げられる。
【0039】本発明が上記具体例によって何等限定され
るものでないことは勿論である。非フッ素化アルキル基
含有単量体(B)の具体例として、更に以下の如きシリ
コ−ン鎖含有エチレン性不飽和単量体が挙げられる。
【0040】シリコ−ン鎖含有エチレン性不飽和単量体
とは、ポリシロキサン鎖の片末端あるいは両末端に2価
の連結基を介してα,β−不飽和基、即ちビニル基、ア
クリロイル基、あるいはメタクリロイル基のいずれかが
連結されたものであり、その具体例としては、一般式
(c−1)
【0041】
【化19】
【0042】〔式中、R3及びR4 は炭素数1〜20の
アルキル基又はフェニル基で、それら同一でも異なって
いてもよく、又シロキシ単位毎に同一でも異なっていて
もよくpは3〜520の整数であり、qは0又は1であ
り、X2は2価の連結基で、-CH2CH(OH)CH2OCO-、-(CH2)
n1NHCH2CH(OH)CH2OCO-、 -(CH2)n1OCO-、-(CH2)n 1-O
-(CH2)m1OCO-、又は-OCH2CH(OH)CH2OCO-[但し、n1
1は2〜6の整数である。]であり、R1は前記と同じ
であり、Z1はメチル基、フェニル基、又はCH2=C(R1)-
(X2)q-である。]にて表される化合物、又は一般式(c
−2)
【0043】
【化20】
【0044】[式中、R5、R5’、R5”、R6
6’、R6”、R7、R7’、R7”は炭素数1〜20の
アルキル基又はフェニル基で、これらは同一でも異なっ
ていても良く、r,s,tは0または1〜200の整数
で、これらは同一でも異なっていても良く、X2,q,
1 は前記と同意義である。〕にて表わされる化合物が
挙げられる。
【0045】シリコ−ン鎖を含有する単量体のより具体
的なものとして以下の如きものが例示される。
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】但し、Me, Phはそれぞれメチル基,フェニ
ル基を表わす。シリコ−ン鎖含有エチレン性不飽和単量
体(B)のエチレン性不飽和基としては、ビニル基、ア
クリロイル基、メタクリロイル基のいずれも可能である
が、重合反応性の点でアクリロイル基又はメタクリロイ
ル基が優れているため、これらを含有するものが特に好
ましい。
【0051】シリコ−ン鎖含有エチレン性不飽和単量体
は、構造が異なる2種類以上の化合物の混合物であって
も良い。本発明に係るフッ素系溶剤とは、前記の様に
C、F原子のみや、C、F、O原子のみ、C、F、N原
子のみ、またC、F、N、Oのみから成る通常フロロカ
−ボンと呼ばれる溶剤であれば、何等制限無く使用する
ことができ、これらの具体例として以下のものが挙げら
れる。
【0052】C、F原子のみから成るフロロカ−ボンと
しては、炭素数4から20の直鎖状、分岐状、環状、ま
たこれらの分子形状を組み合わせた構造のパ−フロロア
ルカン、またC、F、O原子のみから成るフロロカ−ボ
ンとしては、炭素数4から20の直鎖状、分岐状、環
状、またこれらの分子形状を組み合わせた構造のパ−フ
ロロ−ポリエ−テル、またC、F、Nのみから成るフロ
ロカ−ボンとしては、炭素数2から20の直鎖状、分岐
状、環状、またこれらの分子形状を組み合わせた構造の
パ−フロロアルキル基が窒素原子に結合したパ−フロロ
3級アミン化合物、またC、F、N、O原子のみから成
るフロロカ−ボンとしては、炭素数4から20の直鎖
状、分岐状、環状、またこれらの分子形状を組み合わせ
た構造のパ−フロロアルキル基、パ−フロロアルキレン
基、鎖中に酸素原子を有するパ−フロロアルキル基、鎖
中に酸素原子を有するパ−フロロアルキレン基を有する
3級のモノアミンもしくはポリアミン化合物が挙げられ
る。
【0053】これらの具体例としては、パ−フロロブタ
ン、パ−フロロヘプタン、パ−フロロヘキサン、パ−フ
ロロペンタン、パ−フロロオクタン、パ−フロロノナ
ン、パ−フロロデカン、パ−フロロエイコサン、炭素数
1から20のパ−フロロアルキル基もしくは鎖中に酸素
原子及び/又は窒素原子を含有する炭素数1から20の
パ−フロロアルキル基を含有する直鎖状、分岐状、環
状、またこれらの分子形状を組み合わせた構造のパ−フ
ロロエ−テルもしくはパ−フロロポリ−テル化合物、パ
−フロロトリエチルアミン、パ−フロロプロピルアミ
ン、パ−フロロイソプロピルアミン、パ−フロロブチル
アミン、パ−フロロトリイソブチルアミン、パ−フロロ
トリペンチルアミン、分岐型パ−フロロトリペンチルア
ミン、パ−フロロヘキシルアミン、分岐状パ−フロロト
リヘキシルアミン、パ−フロロトリエイコシルアミン、
分岐状パ−フロロトリエイコシルアミン等が挙げられ
る。本発明にいうフッ素系溶剤としては、これらフロロ
カ−ボンの2種以上を混合して使用しても良い。
【0054】尚、本発明が上記具体例によって何等制限
されるもので無いことは勿論である。本発明に係る製造
方法において、重合機構としては公知公用のものを何等
制限無く使用することができ、例えばラジカル重合、カ
チオン重合、アニオン重合、配位重合等を使用でき、特
にラジカル重合法が簡便であり、工業的にも好ましい。
【0055】このラジカル重合の場合、重合開始剤とし
ては、メチルエチルケトンパ−オキサイド、シクロヘキ
サンパ−オキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサンパ−オキサイド、メチルシクロヘキサノンパ−オ
キサイド、メチルアセトアセテ−トパ−オキサイド等の
ケトンパ−オキサイド化合物、1,1−ビス(t−ブチ
ルパ−オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパ−オキシ)シクロヘキ
サン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパ−オキ
シ)バレレ−ト、2,2−ビス(t−ブチルパ−オキ
シ)ブタン、1,1−ビス(t−ヘキシルパ−オキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ヘキシルパ−オキシ)シクロヘキサン、1,1−
ビス(t−ブチルパ−オキシ)シクロドデカン等のパ−
オキシケタ−ル化合物、t−ブチルハイドロパ−オキサ
イド、クメンハイドロパ−オキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンハイドロパ−オキサイド、1,1,3,3−ト
リメチルブチルハイドロパ−オキサイド、t−ヘキシル
ハイドロパ−オキサイド、ジイソプロピルベンゼンビス
−ハイドロパ−オキサイド等のハイドロパ−オキサイド
化合物、ジ−t−ブチルパ−オキサイド、t−ブチルク
ミルパ−オキサイド、ジ−クミルパ−オキサイド、α,
α−ビス(t−ブチルパ−オキシイソプロピル)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ−
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ビス(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン−3
等のジアルキルパ−オキサイド化合物、イソブチリルパ
−オキサイド、ラウロイルパ−オキサイド、3,5,5
−トリメチルヘキサノイルパ−オキサイド、コハク酸パ
−オキサイド、ベンゾイルパ−オキサイド、2,4−ジ
クロロパ−オキサイド、オクタノイルパ−オキサイド、
ステアロイルパ−オキサイド、m−トルオイルパ−オキ
サイド等のジアシルパ−オキサイド化合物、ジイソプロ
ピルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ジ−2−エチルヘキシ
ルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ジ−n−プロピルパ−オ
キシジカ−ボネ−ト、ジ−2−エトキシエチルパ−オキ
シジカ−ボネ−ト、ジ−3−メトキシブチルパ−オキシ
ジカ−ボネ−ト、ジ−(3−メチル−3−メトキシブチ
ル)パ−オキシジカ−ボネ−ト、ビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パ−オキシジカ−ボネ−ト等のパ−オ
キシジカ−ボネ−ト化合物、ビス(ネオデシルパ−オキ
シ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパ−オキシネオデ
カノエ−ト、1,1,3,3−テトラメチルブチルパ−
オキシデカノエ−ト、t−ヘキシルパ−オキシデカノエ
−ト、t−ブチルパ−オキシネオデカノエ−ト、ヘキシ
ルパ−オキシピバレ−ト、t−ブチルパ−オキシピバレ
−ト、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘ
キサノイルパ−オキシ)ヘキサン、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルパ−オキシ−−エチルヘキサノエ−
ト、t−ヘキシルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−
ト、t−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−
ト、t−ブチルパ−オキシイソブチレ−ト、1,1,
3,3−テトラメチルブチルパ−オキシイソプロピルモ
ノカルボネ−ト、t−ブチルパ−オキシラウレ−ト、t
−ブチルパ−オキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエ
−ト、t−ヘキシルパ−オキシイソプロピルモノカルボ
ネ−ト、t−ブチルパ−オキシイソプロピルカ−ボネ−
ト、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパ−
オキシ)ヘキサン、t−ブチルパ−オキシアセテ−ト、
t−ブチルパ−オキシマレイン酸、t−ヘキシルパ−オ
キシベンゾエ−ト、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−
ト、ビス−t−ブチルパ−オキシイソフタレ−ト等のパ
−オキシエステル化合物等の過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル、フェニルアゾトリフェニルメタン等のア
ゾ化合物、Mn(acac)3 等の金属キレート化合物等が挙げ
られる。
【0056】また必要に応じてラウリルメルカプタン、
2−メルカプトエタノ−ル、エチルチオグリコ−ル酸、
オクチルチオグリコ−ル酸等の連鎖移動剤や、更にγ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のカップリン
グ基含有チオ−ル化合物等の連鎖移動剤を併用すること
が可能である。また光増感剤や光開始剤の存在下での紫
外線等による光重合あるいは放射線や熱をエネルギー源
とする重合によっても本発明に係るフッ素樹脂溶液を得
ることが可能である。
【0057】エネルギ−源として紫外線等の光を利用す
る場合には、当業界公知の光重合開始剤、例えばベンゾ
フェノン、アセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジ
ルメチルケタール、アゾビスイソブチロニトリル、ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等を光
開始剤として使用することができる。
【0058】この際必要に応じてアミン系化合物、又は
リン化合物等の光増感剤を添加し、重合をより迅速化す
ることができる。本発明に係るフッ素樹脂溶液は以下の
方法にて得ることができる。
【0059】すなわち反応釜に本発明に係るフッ素系溶
剤を入れ、反応釜層を攪拌しながらそこに本発明に係る
フッ素化アルキル基含有単量体、またはフッ素化アルキ
ル基含有単量体と非フッ素化アルキル基含有単量体とか
ら成る単量体組成物を注入したり、またフッ素化アルキ
ル基含有単量体のフッ素系溶剤溶液、またはフッ素化ア
ルキル基含有単量体と非フッ素化アルキル基含有単量体
とから成る単量体組成物のフッ素系溶剤溶液を、反応釜
層のフッ素系溶剤に注入し重合することができる。
【0060】重合開始剤及び/又は光開始剤を使用する
場合は、それ等を反応釜のフッ素系溶剤に溶解しておく
ことも可能であり、また反応釜層に注入するフッ素化ア
ルキル基含有単量体、またはフッ素化アルキル基含有単
量体と非フッ素化アルキル基含有単量体とから成る単量
体組成物やこれらのフッ素系溶剤溶液に重合開始剤及び
/又は光開始剤を溶解させたり、または反応釜のフッ素
系溶剤層と、フッ素化アルキル基含有単量体、またはフ
ッ素化アルキル基含有単量体と非フッ素化アルキル基含
有単量体とから成る単量体組成物やこれらのフッ素系溶
剤溶液との両方に重合開始剤及び/又は光開始剤を溶解
させて重合することも可能である。
【0061】以後、反応釜層に注入するフッ素化アルキ
ル基含有単量体、またはフッ素化アルキル基含有単量体
と非フッ素化アルキル基含有単量体とから成る単量体組
成物やこれらのフッ素系溶剤溶液に重合開始剤及び/又
は光開始剤を溶解させたものを単量体層と称する。
【0062】反応釜の温度は、重合開始剤の分解温度等
を考慮して任意に決定することができるが、通常50〜
200℃が好適に使用される。光開始剤を使用して重合
する場合には、低温での重合も可能であり、フッ素系溶
剤溶液が凍結せず攪拌可能な低温、例えばマイナス15
0℃程度に反応釜の温度を下げて重合することも可能で
ある。勿論、光開始剤を使用した重合においても200
℃等の高温反応も可能である。
【0063】本発明に係る、反応釜に注入する単量体層
の温度は、単量体層に重合開始剤を含有する場合はその
分解温度を考慮し任意の温度に設定することが可能であ
り、また単量体層が凍結しない程度の、例えばマイナス
150℃程度の低温に設定することも可能である。
【0064】また、重合開始剤及び/又は光開始剤を単
量体層と別の層にして、反応釜への単量体層の注入と共
に、重合開始剤及び/又は光開始剤層を反応釜中に注入
することも可能である。また反応釜への単量体層の注入
と同期にさせずに重合開始剤及び/又は光開始剤層を注
入することも可能である。
【0065】更にまた、本発明に係る単量体組成物中に
は、複数の単量体を使用することになるが、これらの単
量体を複数に層別したり個別にし、これらを単量体層と
して同期させて反応釜に注入することも可能であるし、
またこれら複数の単量体層を同期させずにずらして反応
釜に注入し重合することも可能である。
【0066】本発明に係るフッ素樹脂溶液の製造方法に
おいて、重合開始剤や光開始剤の量は何等制限されるも
のではないが、単量体組成物100重量部に対して0.
01〜10重量部が好ましく、0.03〜7重量部が特
に好ましい。
【0067】また本発明に係るフッ素樹脂溶液の製造方
法において、単量体とフッ素系溶剤との比率は何等制限
無く任意に調製することが可能であるが、通常重量比で
5:95〜70:30が好ましく、10:90〜6
0:40が特に好ましい。
【0068】本発明に係るフッ素樹脂溶液の製造方法に
よれば、透明なフッ素樹脂溶液を得ることも可能である
し、また半透明から青白色、そして白色の均一なフッ素
樹脂の分散溶液としてフッ素樹脂溶液を得ることが可能
である。
【0069】また本発明に係るフッ素樹脂溶液の製造方
法によれば、フッ素樹脂の分子量は、重合温度、連鎖移
動剤の量、重合開始剤や光開始剤の量、反応釜に対する
単量体層の注入速度、そして反応釜層の攪拌速度等の設
定で制御が可能である。また本発明に係るフッ素樹脂溶
液の製造方法によれば、数平均分子量として500万程
度の高分子量のフッ素樹脂を得ることも可能である。
【0070】本発明に係るフッ素樹脂溶液は、ピンホ−
ルの無い成膜性の良いフッ素樹脂皮膜を形成できること
から、プリント配線基板、セラミック素子等の電気電子
部品の防湿絶縁コ−ト剤、カメラ、時計、ロボット、ガ
ラスやプラスチック等で形成された光学部品等の精密部
品のオイルバリヤ−剤、フックスイッチ等の電気部品の
ハンダフラックスの侵入・はい上がり防止剤、繊維、衣
服、糸、プラスチック、金属、セラミックス、木材、
紙、ガラス、フィルム、天然皮革、人皮合皮、その他各
種の基材の撥水撥油剤、防汚コ−ト剤、指紋付着防止
剤、潤滑剤、耐摩耗剤、防錆剤、非粘着剤、離型剤、剥
離剤、帯電防止剤、水切り剤、油切り剤、接着剤等に使
用でき、更に光ファイバのクラッド(鞘)材、光学材
料、反射防止膜、光学接着剤、自動車フロントガラス・
リヤウィンド等のガラス表面や熱交換機等の金属表面の
水滴・油的付着防止剤または水滴・油的転落剤、磁気テ
−プ、蒸着テ−プ、蒸着ディスク、磁気ディスク、光磁
気ディスク、金属蒸着膜表面の防錆剤・潤滑剤、金属
粉、SiO2粉、TiO2粉等の防水・撥水撥油剤・流動
性改良剤、複写機キャリヤ−の帯電調製コ−ト剤、プラ
スチック成形時の離型剤、界面活性剤、表面改質剤、電
気電子部品やプラスチックや繊維・衣服や金属部品等の
洗浄剤、CFC代替洗浄剤、ドライクリ−ニングのソ−
プ剤、繊維の柔軟仕上げ剤、そしてフッ素樹脂フィルム
形成用溶液、更にフロロカ−ボン中で各種有機反応や重
合反応を実施する際の媒体等に使用することができる。
また本発明に係るフッ素樹脂溶液は各種基材を侵すこと
なく欠落のない均一な皮膜を形成出来ることから、上記
以外の基材、物品の表面処理剤、コ−ト剤等に使用する
ことができる。
【0071】
【実施例】以下に具体的な実施例を挙げて本発明をより
詳細に説明するが、本具体例によって本発明が何等制限
されるものではないことは勿論である。
【0072】実施例1 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフッ素系溶剤(以下フロロカ−ボンという)として
パ−フロロオクタンを140g秤取し、攪拌下、窒素気
流下で85℃まで昇温した。一方、滴下ロ−トにフッ素
化アルキル基含有単量体としてC817CH2CH2OC
OCH=CH2(a−1)を90g、(CF32CHO
COCH=CH2を10g、そして重合開始剤としてt
−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト(日本
油脂製「パ−ブチルO」)を2gを秤取し、均一化した
後、10℃に保持した。上記の様にして調製した単量体
層を、攪拌下、窒素気流下で85℃に保持した反応釜に
滴下ロ−トより4時間かけて滴下した。その後90℃ま
で昇温、保持し、窒素気流下で8時間反応した。
【0073】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で無色透明の液体であった。
【0074】サンプリングしパ−フロロオクタンを留去
して得たフッ素樹脂をヘキサフロロイソプロピルアルコ
−ルに溶解し、溶媒としてHFIPAを使用し、Sho
dex HFIPA−80Mカラムを装着したGPCを
用い、流速0.5ml/分、温度23℃で分子量を測定
した。その結果、数平均分子量は、180,000であ
った。
【0075】実施例2 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフロロカ−ボンとしてパ−フロロオクタンを140
g秤取し、攪拌下、窒素気流下で85℃まで昇温した。
一方、滴下ロ−トにフッ素化アルキル基含有単量体とし
てC817CH2CH2OCOCH=CH2(a−1)を8
0g、(CF32CHOCOCH=CH2を3g、ジメ
チルアダマンチルアクリレ−トを17g、そして重合開
始剤としてt−ブチルパ−オキシイソブチラ−ト(日本
油脂製「パ−ブチルIB」)を2gを秤取し、均一化し
た後、10℃に保持した。上記の様にして調製した単量
体層を、攪拌下、窒素気流下で85℃に保持した反応釜
に滴下ロ−トより4時間かけて滴下した。その後90℃
まで昇温、保持し、窒素気流下で8時間反応した。
【0076】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で無色透明な液体であった。
【0077】サンプリングしパ−フロロオクタンを留去
して得たフッ素樹脂をヘキサフロロイソプロピルアルコ
−ルに溶解し、溶媒としてHFIPAを使用し、Sho
dex HFIPA−80Mカラムを装着したGPCを
用い、流速0.5ml/分、温度23℃で分子量を測定
した。その結果、数平均分子量は、130,000であ
った。
【0078】実施例3 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフロロカ−ボンとしてパ−フロロオクタンとパ−フ
ロロヘプタンとの重量比7:3の混合液を80g秤取
し、攪拌下、窒素気流下で85℃まで昇温した。一方、
滴下ロ−トにフッ素化アルキル基含有単量体としてC8
17CH2CH2OCOCH=CH2(a−1)を72
g、(CF32CHOCOCH=CH2を8g、アダマ
ンチルメタクリレ−トを30g、そして重合開始剤とし
てt−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト
(日本油脂製「パ−ブチルO」)を1gを秤取し、均一
化した後、10℃に保持した。上記の様にして調製した
単量体層を、攪拌下、窒素気流下で85℃に保持した反
応釜に滴下ロ−トより4時間かけて滴下した。その後9
0℃まで昇温、保持し、窒素気流下で8時間反応した。
【0079】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で微白濁の均一な液体であった。
【0080】サンプリングしパ−フロロオクタン並びに
パ−フロロヘプタンを留去して得たフッ素樹脂をヘキサ
フロロイソプロピルアルコ−ルに溶解し、溶媒としてH
FIPAを使用し、Shodex HFIPA−80M
カラムを装着したGPCを用い、流速0.5ml/分、
温度23℃で分子量を測定した。その結果、数平均分子
量は、200,000であった。
【0081】実施例4 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフロロカ−ボンとしてパ−フロロトリ−n−ブチル
アミンとを70g秤取し、攪拌下、窒素気流下で85℃
まで昇温した。一方、滴下ロ−トにフッ素化アルキル基
含有単量体としてC817SO2N(C25)CH2CH2
0COC(CH3)=CH2(a−54)を100g、そ
して重合開始剤としてt−ブチルパ−オキシ−2−エチ
ルヘキサノエ−ト(日本油脂製「パ−ブチルO」)を1
g、更にパ−フロロトリ−n−ブチルアミンを50g秤
取し、均一化した後、20℃に保持した。上記の様にし
て調製した単量体層を、攪拌下、窒素気流下で85℃に
保持した反応釜に滴下ロ−トより4時間かけて滴下し
た。その後90℃まで昇温、保持し、窒素気流下で8時
間反応した。
【0082】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で微白濁の均一な液体であった。
【0083】サンプリングしパ−フロロトリ−n−ブチ
ルアミンを留去して得たフッ素樹脂をヘキサフロロイソ
プロピルアルコ−ルに溶解し、溶媒としてHFIPAを
使用し、Shodex HFIPA−80Mカラムを装
着したGPCを用い、流速0.5ml/分、温度23℃
で分子量を測定した。その結果、数平均分子量は、10
0,000であった。
【0084】実施例5 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフロロカ−ボンとしてパ−フロロオクタンとパ−フ
ロロ−3−ブチルテトラヒドロフランとの重量比8:2
の混合液を140g秤取し、攪拌下、窒素気流下で85
℃まで昇温した。一方、滴下ロ−トにフッ素化アルキル
基含有単量体としてC817CH2CH20COCH=C
2(a−1)を18g、シリコ−ン鎖含有エチレン性
不飽和単量体(c−2−1、r=s=t=0)を21
g、分子量400のポリエチレンオキシドを側鎖に持つ
モノメタクリレ−ト化合物を28g、n−ブチルメタク
リレ−ト33g、ラウリルメルカプタンを2g、そして
重合開始剤としてt−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘ
キサノエ−ト(日本油脂製「パ−ブチルO」)を1gを
秤取し、均一化した後、20℃に保持した。上記の様に
して調製した単量体層を、攪拌下、窒素気流下で85℃
に保持した反応釜に滴下ロ−トより3時間かけて滴下し
た。その後90℃まで昇温、保持し、窒素気流下で8時
間反応した。
【0085】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で沈澱の無い乳白色の均一な液体で
あった。
【0086】サンプリングしパ−フロロオクタン/パ−
フロロ−3−ブチルテトラヒドロフランを留去して得た
フッ素樹脂をヘキサフロロイソプロピルアルコ−ルに溶
解し、溶媒としてHFIPAを使用し、Shodex
HFIPA−80Mカラムを装着したGPCを用い、流
速0.5ml/分、温度23℃で分子量を測定した。そ
の結果、数平均分子量は、26,000であった。
【0087】実施例6 実施例1の反応において、単量体層から重合開始剤のt
−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト(日本
油脂製「パ−ブチルO」)2gを別の滴下層に移し、単
量体層からの単量体の滴下と同期させてこの重合開始剤
を4時間かけて反応釜に滴下し、重合した。
【0088】実施例1と同様の操作にて分子量を測定し
た結果、数平均分子量は実施例1と同じく180,00
0であった。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロ
カ−ボン溶液は、室温で無色透明の液体であった。
【0089】実施例7 攪拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コにフロロカ−ボンとしてパ−フロロオクタンとパ−フ
ロロ−3−ブチルテトラヒドロフランとの重量比8:2
の混合液を90g秤取し、攪拌下、窒素気流下で85℃
まで昇温した。一方、滴下ロ−トにフッ素化アルキル基
含有単量体としてC817CH2CH20COCH=CH2
(a−1)を60g、シリコ−ン鎖含有エチレン性不飽
和単量体(c−1−10、n=20)を6g、イソステ
アリルアクリレ−ト25g、n−ブチルメタクリレ−ト
1g、4−ヒドロキシブチルアクリレ−ト6g、ラウリ
ルメルカプタンを2g、そして重合開始剤としてt−ブ
チルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト(日本油脂
製「パ−ブチルO」)を1gを秤取し、均一化した後、
20℃に保持した。上記の様にして調製した単量体層
を、攪拌下、窒素気流下で85℃に保持した反応釜に滴
下ロ−トより3時間かけて滴下した。その後90℃まで
昇温、保持し、窒素気流下で8時間反応した。
【0090】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。この様にして得られたフッ素樹脂のフロロカ−
ボン溶液は、23℃で沈澱の無い乳白色の均一な液体で
あった。サンプリングしパ−フロロオクタン/パ−フロ
ロ−3−ブチルテトラヒドロフランを留去して得たフッ
素樹脂をヘキサフロロイソプロピルアルコ−ルに溶解
し、溶媒としてHFIPAを使用し、Shodex H
FIPA−80Mカラムを装着したGPCを用い、流速
0.5ml/分、温度23℃で分子量を測定した。その
結果、数平均分子量は、340,000であった。
【0091】比較例1 実施例1に相当する比較例を以下に示す。攪拌装置、コ
ンデンサ−、温度計を備えたガラスフラスコにトリクロ
ルエタンを140g秤取し、攪拌下、窒素気流下で85
℃まで昇温した。一方、滴下ロ−トにフッ素化アルキル
基含有単量体としてC817CH2CH20COCH=C
2(a−1)を90g、(CF32CH0C0CH=
CH2を10g、そして重合開始剤としてt−ブチルパ
−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト(日本油脂製「パ
−ブチルO」)を2gを秤取し、均一化した後、10℃
に保持した。上記の様にして調製した単量体層を、攪拌
下、窒素気流下で85℃に保持した反応釜に滴下ロ−ト
より4時間かけて滴下した。その後90℃まで昇温、保
持し、窒素気流下で8時間反応した。
【0092】ガスクロマトグラフィー並びに不揮発分法
によって反応率を測定した結果、反応は定量的に進行し
ていた。トリクロルエタンを留去して得たフッ素樹脂を
ヘキサフロロイソプロピルアルコ−ルに溶解し、溶媒と
してHFIPAを使用し、Shodex HFIPA−
80Mカラムを装着したGPCを用い、流速0.5ml
/分、温度23℃で分子量を測定した。その結果、数平
均分子量は、173,000であった。
【0093】また、得られたフッ素樹脂のトリクロルエ
タン溶液より、減圧下70℃でトリクロルエタンを留去
し、得られたフッ素樹脂に140gのパ−フロロオクタ
ンを加え、70℃で7時間攪拌し、溶解した。この様に
して得られたフッ素樹脂のフロロカ−ボン溶液は、23
℃で無色透明の液体であった。
【0094】比較例2〜7 実施例2〜7に相当する比較例として、それぞれのフロ
ロカ−ボンをトリクロルエタンに置き換え、比較例1の
同様にして合成して得たフッ素樹脂の分子量と、それぞ
れの実施例に対応するフロロカ−ボンで溶解して得たフ
ッ素樹脂溶液の23℃での性状を、実施例1と比較例1
の結果も含めて表1にまとめて示す。
【0095】
【表1】
【0096】応用例1〜5、比較応用例1〜5 実施例1、2、3、4、6と比較例1、2、3、4、6
のフッ素樹脂溶液について、それぞれ同種のフロロカ−
ボンで希釈し不揮発分20wt%のフッ素樹脂溶液を調
整した。厚さ1.0mmのステンレス板を各フッ素樹脂
溶液に浸漬塗布し、107℃で10分間乾燥した。表面
の外観を観察すると共に、JIS K6911の方法に
準拠し、各フッ素樹脂皮膜の体積抵抗率、誘電率、誘電
正接、絶縁破壊電圧を測定した。測定結果を表2に示
す。
【0097】
【表2】
【0098】実施例1、2、3、4、6のフッ素樹脂溶
液は、比較例1、2、3、4、6のフッ素樹脂溶液に比
べ表面が均一で電気絶縁特性に優れる皮膜を形成するこ
とが判った。
【0099】応用例6〜9、比較応用例6〜10 実施例1、2、3、5、比較合成例1、2、3、5につ
いて、それぞれのフッ素樹脂溶液のフロロカ−ボンで希
釈し、有効成分0.1wt%のフッ素樹脂溶液を調整し
た。
【0100】29.8mm×49.8mm×3.0mm
厚のSUS304テストピ−ス1枚を切削油に浸漬した
後、上記0.1wt%のフッ素樹脂溶液300cc中に
浸漬し、温度40℃で液全体を200rpmで攪拌した
後取出した。テストピ−ス1g当たりに残存付着してい
る切削油の重量を測定し、洗浄度を調べた。洗浄度の結
果を表3にまとめて示す。
【0101】
【表3】
【0102】実施例1、2、3、5のフッ素樹脂溶液
は、比較例並びにパ−フロロオクタンに比べ、格段に優
れた洗浄性を発揮することが判った。本発明に係るフッ
素樹脂溶液は、洗浄基材を綿、ウ−ル等の天然繊維や、
ポリエステル、ナイロン等の合成繊維に代えても、優れ
た洗浄性を発揮した。
【0103】応用例10、比較応用例11 実施例7と比較例7のフッ素樹脂溶液を、パ−フロロオ
クタンとパ−フロロ−3−ブチルテトラヒドロフランと
の重量比8:2の混合液で希釈し、有効成分0.8wt
%のフッ素樹脂溶液を調整し、未染色のナイロンタフタ
布並びに未染色のポリエステルトロピカル布を浸漬し、
1Dip1Nipで絞り、 予備乾燥:100℃× 2分 キュア−:170℃×30秒 にて、キュア−した。加工布の撥水撥油試験結果を表4
に示す。
【0104】
【表4】
【0105】本発明に係る方法で製造したフッ素樹脂溶
液は、従来の方法で調整したフッ素樹脂溶液に比べ、各
種繊維に処理した際、格段に優れた撥水撥油性を発揮す
ることが判った。
【0106】
【発明の効果】本発明に係るフッ素樹脂溶液の製造方法
により、オゾン破壊性の問題がなく、溶解安定性の良い
フッ素樹脂溶液を得ることができると共に、優れた皮膜
特性や表面特性を与えるフッ素樹脂溶液並びに界面特性
等に優れたフッ素樹脂溶液を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素系溶剤に、フッ素化アルキル基含有
    単量体、または該フッ素化アルキル基含有単量体と非フ
    ッ素化アルキル基含有単量体とからなる単量体組成物を
    注入しながら重合することを特徴とするフッ素樹脂溶液
    の製造方法。
  2. 【請求項2】フッ素系溶剤に、フッ素化アルキル基含有
    単量体、または該フッ素化アルキル基含有単量体と非フ
    ッ素化アルキル基含有単量体とからなる単量体組成物と
    該フッ素系溶剤とからなる組成物を注入しながら重合す
    ることを特徴とするフッ素樹脂溶液の製造方法。
  3. 【請求項3】フッ素系溶剤が、炭素原子とフッ素原子の
    みから構成されている溶剤、炭素原子とフッ素原子と酸
    素原子のみから構成されている溶剤、炭素原子とフッ素
    原子と窒素原子のみから構成されている溶剤、及び炭素
    原子とフッ素原子と酸素原子と窒素原子のみから構成さ
    れている溶剤からなる群から選ばれる1種以上であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】フッ素化アルキル基含有単量体が、フッ素
    化アルキル基含有(メタ)アクリレ−ト単量体である請
    求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
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JP2010040916A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Agc Seimi Chemical Co Ltd はんだ用フラックス這い上がり防止組成物、該組成物を被覆したはんだ用電子部材、該部材のはんだ付け方法および電気製品

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