JPH0913258A - 不織布シート、配線回路基板およびフィルター - Google Patents

不織布シート、配線回路基板およびフィルター

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JPH0913258A
JPH0913258A JP7183503A JP18350395A JPH0913258A JP H0913258 A JPH0913258 A JP H0913258A JP 7183503 A JP7183503 A JP 7183503A JP 18350395 A JP18350395 A JP 18350395A JP H0913258 A JPH0913258 A JP H0913258A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、かかる従来不織布シートの欠点に鑑
み、低伸度で高強力のPTFE系繊維製不織布シートを
提供せんとするものであり、それによって丈夫で耐久性
に優れたPTFE系繊維製の電気絶縁性に優れた配線回
路基板や、圧損が低く離型性に優れたフィルターを提供
せんとするものである。 【構成】本発明の不織布シートは、不織布および織物状
物が、それぞれPTFE系繊維で構成されており、か
つ、該不織布および該織物状物が、PTFE系重合体フ
ィブリルで互いに焼結して一体化されていることを特徴
とするものであり、また、本発明の配線回路基板および
フィルターは、かかる不織布シートで、配線回路基板の
基材やフィルターの濾材を構成したことを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低伸度高強力のポリテ
トラフロロエチレン系繊維で構成された不織布シートお
よびそれからなる配線回路基板およびフィルターに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリテトラフロロエチレン(以下単にP
TFEという)系繊維で構成された不織布は広範囲の分
野にその離型性や絶縁性などの特性のために重宝されて
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来P
TFE系繊維不織布は、伸度が160%を越えて甚しき
は800%という極めて高い伸び易い性質を有する上
に、シート強力が低くて破れ易い欠点があり、それだけ
用途展開に苦慮していたのが実状である。
【0004】本発明は、かかる従来不織布シートの欠点
に鑑み、低伸度で高強力のPTFE系繊維製不織布シー
トを提供せんとするものであり、それによって丈夫で耐
久性に優れたPTFE系繊維製の電気絶縁性に優れた配
線回路基板や、圧損が低く離型性に優れたフィルターを
提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次のような構成を有する。すなわち、本発
明の不織布シートは、不織布およば織物状物が、それぞ
れPTFE系繊維で構成されており、かつ、該不織布お
よば該織物状物が、PTFE系重合体フィブリルで互い
に焼結して一体化されていることを特徴とするものであ
り、また、本発明の配線回路基板およびフィルターは、
かかる不織布シートで、配線回路基板の基材やフィルタ
ーの濾材を構成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】従来のPTFE系繊維からなる不織布シート
は、シート強力が低い上に、160〜800%もの伸度
を有する繊維であるために、形態が安定せず配線回路基
板やフィルターとしての基材性能としては極めて劣性の
ものであった。
【0007】本発明は、かかる問題を解決するために鋭
意検討したところ、PTFE系繊維製織物を該PTFE
系繊維製不織布に積層させ焼結させると、驚くべきこと
に、著しくシート物性を改善することができ、従来欠点
を一挙に解消することを究明したものである。
【0008】本発明においてPTFE系繊維を構成する
重合体としては、好ましくはテトラフロロエチレンを8
0モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上のコポ
リマー、特にホモポリマーで構成されたものを使用する
ことができる。また、かかる重合体には、さらにテトラ
フロロエチレンに共重合可能な単量体が含まれていても
よい。たとえば、トリフロロエチレン、トリフロロクロ
ロエチレン、テトラフロロプロピレン、ヘキサフロロプ
ロピレンなどのフッ化ビニル化合物やさらにプロピレ
ン、エチレン、イソブチレン、スチレン、アクリロニト
リルなどのビニル化合物を共重合させたものでもよい。
かかるモノマーの中でも、フッ化ビニル系化合物、それ
も、弗素含有量の多い化合物であることが繊維特性の上
から好ましい。
【0009】本発明においてPTFE系繊維とは、平均
単糸繊度が好ましくは20d以下、さらに好ましくは
0.5〜10dの繊維がよく、細ければ細い程、繊維密
度の高い不織布シートを提供することができる。
【0010】本発明でいう織物状物は、平織組織、朱子
織組織、横絽組織を使用することができ、さらに糸が交
叉して配列された絡み織組織や網状組織なども使用する
ことができ、さらにそれらの変化組織などを含むもので
あるが、要はパンチング処理が可能な目合を有する組織
であれば組織に限定されないが、たとえば経糸方向、緯
糸方向に補強機能を発揮できる組織が好ましい。かかる
織物状物は、これを構成する糸の太さは用途によって相
違するので制約はできないが、好ましくは20〜100
0D、さらに好ましくは40〜800D、特に好ましく
は50〜150Dの範囲の太さの糸を使用することがで
きる。シート強度の上からでは太い方の糸を、逆にシー
ト表面の平滑性の上からでは細い方の糸が好ましく使用
される。かかる織物状物の目付は、用途によって相違す
るが、好ましくは20〜150g/m2 、さらに30〜
100g/m2 程度のものがパンチング処理などとの関
係から好ましく使用される。
【0011】本発明のPTFE系繊維製不織布シート
は、次のようなシート特性を有する。すなわち、好まし
くはシート強度指数が、スリット幅15mmで測定した時
の目付当りの強度、すなわち、(引張破断強力/目付)
の値を100倍した値を強度指数として表わしたとき、
好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.65以上
であるという高い値を示す。これは従来の不織布シート
の50%以上、さらには100%以上の強度アップを示
すものである。
【0012】また、伸度では、好ましくは150%以
下、さらに好ましくは100%以下、特に好ましくは7
0〜90%という低伸度を示すというPTFE系繊維製
不織布シートとしては極めてバランスのとれた優れた特
性を有するものである。
【0013】本発明の不織布シートは、該織物状物と不
織布シートを構成する繊維が、PTFE系重合体フィブ
リルで互いに結合されている。すなわち、焼結によっ
て、各繊維重合体から生成されたフィブリルによって、
繊維同士が結合されているという特徴を有する。かかる
焼結結合によって、引張強度および伸度を大幅に改善す
ることができたものである。
【0014】本発明のPTFE系繊維製不織布シートの
製造法の一例を以下に示す。なお、以下本発明でいう%
は重量%を意味する。
【0015】本発明の紡糸原液としてはビスコースとP
TFEエマルジョンとの混合液を用い、これを凝固浴中
に吐出し、凝固した後、水洗精練する。精練後アルカリ
水に浸漬して絞った後、乾燥する。また、該乾燥をする
ことなく、そのまま焼成工程に導き、焼成と延伸を行う
こともできる。さらに該焼成と延伸は別々でもよい。
【0016】上記PTFEエマルジョンは、水にPTF
Eを好ましくは20〜75%配合分散させたものを使用
する。分散剤としては、非イオン界面活性剤またはアニ
オン界面活性剤が使用されるが、特に非イオン界面活性
剤が好ましく使用される。かかる分散剤としては、たと
えばポリオキシアルキレングリコール系非イオン界面活
性剤、アルキルアリルポリエーテルアルコール(“トラ
イトンX−100”)などが好ましく使用される。
【0017】かかるPTFEエマルジョンとビスコース
とを混合して紡糸原液とするが、この際、紡糸原液の混
合ポリマー中のPTFEは好ましくは少なくとも50%
さらに好ましくは70%以上の範囲の組成に調整される
が、PTFE濃度が高い方が繊維特性もよくなる。
【0018】かかる紡糸原液を凝固浴中に押し出して、
マルチフィラメントとして紡出、凝固する。この凝固マ
ルチフィラメントはそのまま40〜90℃、好ましくは
80℃近辺の温水下で十分に精練される。精練されたフ
ィラメントは、次いでアルカリ洗浄してから絞る。かか
るアルカリ処理浴としては、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の化合物の水溶液を用い、かかる金属を繊維
に好ましくは1.0%以下、さらに好ましくは0.4%
以下程度付着させておくのが焼成をスムーズに進行させ
る上でよい。
【0019】この凝固繊維を不織布工程に導き、長繊維
のまま、または、必要に応じてカットファイバーとなし
た後、これらの繊維を集積してウェブを形成する。この
時、応じて軽くパンチング処理などの交絡処理を施して
形態を保持させておいて、別途形成した織物状物に積層
してパンチング処理するか、該集積してウェブを形成す
る際に前記織物状物上に集積してパンチング処理する。
この時の交絡処理としては、ウェブと織物状物を軽く一
体化させればよく、通常の合成繊維不織布のようにガチ
ガチに交絡させる必要はない。該交絡処理としてはパン
チング処理、空気交絡処理などいずれでもよいが、好ま
しくはウォータージェットパンチ処理が繊維に傷をつけ
にくく、目標の交絡度に形成し易いので好ましい。ここ
で使用する織物状物は、凝固繊維または焼成繊維(焼結
繊維を含む)のいずれでもよいが、焼成時間やシート物
性の上から予め焼成、焼結されているものが好ましい。
集積するウェブの目付は、目的に応じて変更されるが、
好ましくは20〜500g/m2 、さらに好ましくは5
0〜300g/m2 、特に好ましくは70〜200g/
2 である。かかる積層において、たとえばウォーター
ジェットパンチング処理の水圧は約10Kg/cm2
度でよい。
【0020】PTFE系焼結繊維で織物状物を形成する
には、該凝固繊維を次に説明する焼成工程へ導き、一度
焼結体繊維を形成した後、製織すればよい。この織物状
物は不織布シートを介して少なくとも一枚、必要ならば
複数枚積層してもよい。なお、該積層の際に該織物を不
織布シートの片面に偏って配置させると、毛管現象を発
現するシートを提供することができ、各種薬剤含有処理
液、加工剤含有処理液、樹脂液など、要する液状体の吸
収拡散に優れた機能を有するシートを提供することがで
きる。かかる機能は、いずれか一方の側が他方より繊維
密度を高くするかまたは低く構成することにより達成さ
れる。該液状体は、繊維密度の低い方から高い方へ動く
という挙動を示す。かかる挙動によって、たとえば樹脂
液を均一にかつ迅速に吸収拡散させることができる利点
があり、後に説明する配線回路基板を製造する際に、樹
脂加工剤の均一付与を迅速に達成することができるもの
である。
【0021】かかる積層シートはその状態で300〜4
50℃、好ましくは320〜400℃で焼成する。この
焼成条件は、繊維もシートも同一条件でもよいが、構成
繊維の熱履歴よりも最終条件は高い方が好ましい。ま
た、焼成条件はセルロース炭化物が約3%以下になるま
で炭化する条件を採用するのが好ましい。
【0022】かくして得られるPTFE系焼結体繊維製
不織布シートは、さらに好ましくは300℃以上の高温
で、さらに空気酸化処理すると白色化される。
【0023】上記焼成処理ならびに空気酸化処理のいず
れかの処理工程において、プレス加工を同時に付与し
て、高密度化させることもできる。
【0024】本発明の不織布シートは、大きな目付のシ
ートから、たとえば 好ましくは、目付300g/m2
以下、さらには50〜150g/m2 という薄物まで自
由に製造することができる。
【0025】本発明の配線回路基板は、かかる不織布シ
ートからなる基材の少なくとも1枚の表面部に銅箔を積
層して構成される。この時に適用する接着剤はできるだ
け低誘電率の樹脂で構成されていることが好ましい。か
かる積層用接着剤として、たとえば熱可塑性接着剤、熱
硬化性接着剤があげられるが、好ましくは熱硬化性接着
剤、たとえばシアノアクリレート系化合物からなる接着
剤、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、トリア
ジン系接着剤(多官能マレイミドとの反応物:BT樹
脂)などやこれらの混合系接着剤などがあげられるが、
別にこれらに限定されない。これらの接着剤の中でもさ
らに反応によりガスを発生しないものが好ましい。 必
要ならば、織物基材は銅箔を積層する前にプレスまたは
カレンダー処理して、熱溶融させることにより、さらに
表面を平滑化することができる。
【0026】かかる配線回路基板としては、たとえば該
シート基材に銅箔を積層する場合に、たとえば該織物基
材の表面を予めプラズマ処理した後、該処理部分に接着
剤を塗布または含浸し、熱プレスまたは熱カレンダー法
にて一体化する方法により、より接着性を向上させるこ
とができる。なお、該シート基材は一重のみならず複数
枚を積層したものも基材として使用することができる。
【0027】また、本発明のフィルターは、かかる不織
布シートをエンボス加工などの方法により部分的に圧着
したシートであって、通常、加熱した一対のエンボスロ
ールが使用されるが、本発明においては、エンボスロー
ルの形態、組合わせ等について特に規制しない。かかる
フィルター用不織布としては、好ましくはフィラメン
ト、さらには未延伸糸と延伸糸との混用繊維で構成され
ているものが好ましい。
【0028】本発明のフィルターは、液体フィルターと
しても、また、気体フィルターとしても優れた濾過機能
および低圧損性を有するものを提供することができる。
たとえば、放電加工機用フィルター装置に使用すると、
フィルター交換直後に発生する濾過性能の低い状態(初
期洩れ)を大幅に改善でき、かつ、高寿命の液体濾過装
置を提供することができるものである。
【0029】
【実施例】次に、実施例で本発明をさらに詳しく説明す
る。 実施例1 分散剤としてアルキルアリルポリエーテルアルコールを
用いて、水に分散されたPTFE樹脂を60%含有する
ディスパージョン114部と、ビスコース100部とを
ミキサーで混合・脱泡して紡糸原液を作った。
【0030】この紡糸原液を、口金から、硫酸と硫酸ソ
ーダからなる凝固浴中に吐出させて、さらに80℃の水
槽に導き十分に洗浄して、マングルで絞って凝固繊維を
得た。この凝固繊維を、苛性ソーダ水溶液に浸漬し、苛
性ソーダを繊維重量に対して0.3%含有せしめた。
【0031】かかる凝固繊維は単糸繊度約3dで、繊維
長6mmにカットしてカットファイバーとした後、不織
布形成工程へ導いた。
【0032】一方、上記凝固繊維をそのまま380℃に
加熱されたロールに接触させて焼成し、次に350℃の
加熱ロールに接触させながら7倍に延伸して、焼結体繊
維を形成し、この焼結体繊維で総繊度50Dのマルチフ
イラメントヤーンを形成し、目付35g/m2 の平織物
を製織して基布とした。
【0033】前記カットファイバーを上記基布の上に集
積、積層し、次いでこの積層シートの該カットファイバ
ー側から10kg/cm2 の水圧で軽くウォータージェ
ットパンチ処理して、目付100g/m2 の不織布シー
トを形成した。
【0034】この不織布シートをステンレス製金網コン
ベアー上に受けて、380℃に加熱雰囲気中に3分間焼
成し、さらに弛緩状態で、380℃の空気雰囲気中で5
時間漂白処理した。
【0035】得られたPTFE焼結体繊維製不織布シー
トは白色で、目付85g/m2 のものであった。このシ
ートの引張強力は0.8g/15mmで、強度指数は0.9
5で、伸度は、タテ、ヨコともに85%とバランスの優
れた不織布シートであった。 実施例2〜4 実施例1において、凝固繊維の繊度を、1.7d、3.
5dと変更し、織物状物の織糸繊度と目付を、(100
D、62g/m2 )、(75D、46g/m2)と変更
し、パンチング処理後の不織布シーシトの目付を、90
g/m2 、200g/m2 、130g/m2 と変更する
以外は、同一処方、処理を施した。その結果を表1に示
す。
【0036】
【表1】 表1から明らかなように、破断強度ならにびに破断伸度
のバランスのとれた優れた不織布シートを提供すること
が確認された。 実施例5 実施例1で作成した不織布シート基材の表面にエポキシ
系接着剤を塗布し、この接着層の上に銅箔を添着し、1
30℃の条件で積層プレスして、第3図のプリント配線
板用積層板を製造した。
【0037】この基材は3.7/1MHz という低誘電率
を示し、かつ平滑な表面を有し、180℃、30分間放
置後もカールの発生はなかった。 実施例6 実施例2の不織布と織物との積層シート基材を130℃
のピンテンターで加熱セットして表面を平滑にしておい
て、この平滑面にBT樹脂接着剤(三菱瓦斯化学(株)
製:多官能マレイミドとトリアジン系化合物との反応物
からなる樹脂)を塗布し、この接着剤層の上に銅箔を添
着し、130℃の条件で積層プレスして、プリント配線
板用積層板を製造した。
【0038】この基材は2.9/1MHz という低誘電率
を示し、かつ平滑な表面を有し、180℃、30分間放
置後もカールの発生はなかった。 実施例7 実施例1で作成した不織布シートを、1対の加熱エンボ
スロールを使用し、表面温度320℃、線圧70Kg/cm
で圧着し、目付300 g/m2 、厚さ0.6mmの不織布
を得た。これら不織布の一方の面の表面の粗さは極めて
平滑なものであった。かかる不織布シートを濾布として
液体濾過装置に取り付けて、初期漏れと圧損の評価をし
たところ、比較例のポリエステル不織布製濾布使いの濾
過装置に比して初期洩れがなく、同一圧損に至るのに約
10倍の寿命を示した。
【0039】
【発明の効果】本発明は、不織布と織物状物とを互いの
構成繊維によるフィブリルによって焼結、結合させたこ
とにより、従来不織布では得られなかった極めて高いシ
ート強力と伸度を有する不織布シートを提供することが
でき、かつ、これによって、寸法安定性に優れた配線回
路基板やフィルターを容易に提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/46 D01F 6/46 Z D03D 15/00 D03D 15/00 A D04H 1/46 D04H 1/46 Z D06M 17/00 7511−4E H05K 1/03 610T H05K 1/03 610 D01D 5/06 102Z // D01D 5/06 102 D06M 15/00 D06M 15/00 17/00 J

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布およば織物状物が、それぞれポリ
    テトラフロロエチレン系繊維で構成されており、かつ、
    該不織布および該織物状物が、ポリテトラフロロエチレ
    ン系重合体フィブリルで互いに焼結して一体化されてい
    ることを特徴とする不織布シート。
  2. 【請求項2】 該織物状物が、不織布内に少なくとも一
    枚積層されている請求項1記載の不織布シート。
  3. 【請求項3】 該織物状物が、不織布内の片面に偏って
    積層されている請求項1記載の不織布シート。
  4. 【請求項4】 該織物状物が、糸が交叉して配列された
    シート状物である請求項1記載の不織布シート。
  5. 【請求項5】 該織物状物が、平織物または絡み織物で
    ある請求項1記載の不織布シート。
  6. 【請求項6】 該織物状物が、20〜1000Dの総繊
    度を有する糸で構成されたものである請求項1記載の不
    織布シート。
  7. 【請求項7】 該不織布が、0.5〜30dの単繊度を
    有する繊維で構成されたものである請求項1記載の不織
    布シート。
  8. 【請求項8】 該不織布シートが、200〜300℃の
    乾熱処理で面積収縮率が5%以下である請求項1記載の
    不織布シート。
  9. 【請求項9】 該不織布シートが、湿式抄紙によるもの
    である請求項1記載の不織布シート。
  10. 【請求項10】 該不織布シートが、パンチング処理に
    より予め交絡されたものである請求項1記載の不織布シ
    ート。
  11. 【請求項11】 該パンチング処理が、ウォータージェ
    ットパンチである請求項10記載の不織布シート。
  12. 【請求項12】 該不織布シートが、目付300g/m
    2 以下の薄物である請求項1〜11記載の不織布シー
    ト。
  13. 【請求項13】 該不織布シートが、下記目付当りのシ
    ート強度指数で表わしたとき0.5以上の指数を有する
    ものである請求項1〜12記載の不織布シート。 シート強度指数=引張破断強力/目付×100 引張破断強力:スリット幅15mmの試験片で測定した時
    の破断強力
  14. 【請求項14】 該不織布シートが、シート伸度150
    %以下である請求項1〜13記載の不織布シート。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14記載の不織布シート
    が、配線回路基板の基材を構成するものであることを特
    徴とする配線回路基板。
  16. 【請求項16】 該基材が、該不織布にシートに樹脂を
    含浸したものである請求項15記載の配線回路基板。
  17. 【請求項17】 請求項1〜14記載の不織布シート
    が、フィルターの濾材を構成するものであることを特徴
    とするフィルター。
  18. 【請求項18】 該濾材が、目付40〜150g/m2
    である請求項17記載のフィルター。
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