JPH09132585A - 新規アミノ糖及びキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法 - Google Patents
新規アミノ糖及びキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法Info
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- JPH09132585A JPH09132585A JP7292336A JP29233695A JPH09132585A JP H09132585 A JPH09132585 A JP H09132585A JP 7292336 A JP7292336 A JP 7292336A JP 29233695 A JP29233695 A JP 29233695A JP H09132585 A JPH09132585 A JP H09132585A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規アミノ糖及び該新規アミノ糖を含むアミ
ノ糖にキチナーゼを作用させる酵素触媒重付加反応を提
供する。 【解決手段】 下記一般式(1)または(2)で表され
るアミノ糖を開発し、さらに、該新規アミノ糖を含むア
ミノ糖を酵素触媒重付加反応することによって、キトオ
リゴ糖又はその類似オリゴ糖を得る。 【化1】 (1)において、R1 はH、β−グルコシル基又はβ−
ガラクトシル基を示し、(2)において、R2 はβ−グ
ルコシル基又はβ−ガラクトシル基を示す。
ノ糖にキチナーゼを作用させる酵素触媒重付加反応を提
供する。 【解決手段】 下記一般式(1)または(2)で表され
るアミノ糖を開発し、さらに、該新規アミノ糖を含むア
ミノ糖を酵素触媒重付加反応することによって、キトオ
リゴ糖又はその類似オリゴ糖を得る。 【化1】 (1)において、R1 はH、β−グルコシル基又はβ−
ガラクトシル基を示し、(2)において、R2 はβ−グ
ルコシル基又はβ−ガラクトシル基を示す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規アミノ糖及びこの
新規アミノ糖の酵素触媒重付加反応を利用したキトオリ
ゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法に関するものであ
る。
新規アミノ糖の酵素触媒重付加反応を利用したキトオリ
ゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、フッ化β−D−セロビオシル
(次の式中(IV)で示したもの)については、久保ら
(日本大学獣医学部学術研究報告書,41,9,198
4)により知られている。また、このフッ化β−D−セ
ロビオシルを出発原料として、これにセルラーゼを作用
させることにより、セルロースオリゴマーが得られるこ
とも知られている(特願平1−239611号)。
(次の式中(IV)で示したもの)については、久保ら
(日本大学獣医学部学術研究報告書,41,9,198
4)により知られている。また、このフッ化β−D−セ
ロビオシルを出発原料として、これにセルラーゼを作用
させることにより、セルロースオリゴマーが得られるこ
とも知られている(特願平1−239611号)。
【0003】
【化4】
【0004】一方、キチンを加水分解して得られるキト
オリゴ糖は、安全性、生分解性、生体との親和性に優れ
ており、カプセル、多孔性ビーズ、医薬品(抗菌性、抗
カビ性)、DDS等の生医学材料分野及び化粧品分野へ
の応用が期待されている。
オリゴ糖は、安全性、生分解性、生体との親和性に優れ
ており、カプセル、多孔性ビーズ、医薬品(抗菌性、抗
カビ性)、DDS等の生医学材料分野及び化粧品分野へ
の応用が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、工業的に生産
されるキチンはカニやエビの殻を原料にしているため: 1)大量のカニやエビの殻から少量のキチンしか得るこ
とができない; 2)一定の品質を有するキチンを得るためには、同質の
原料、つまり同種のエビ又はカニを集める必要がある; 3)エビやカニは繁殖期があるので、漁獲量が周期的に
増減し、四季を通じて安定供給が望めない;等、主とし
て原料確保の面で問題が多い。
されるキチンはカニやエビの殻を原料にしているため: 1)大量のカニやエビの殻から少量のキチンしか得るこ
とができない; 2)一定の品質を有するキチンを得るためには、同質の
原料、つまり同種のエビ又はカニを集める必要がある; 3)エビやカニは繁殖期があるので、漁獲量が周期的に
増減し、四季を通じて安定供給が望めない;等、主とし
て原料確保の面で問題が多い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく、鋭意検討した結果、下記構造式(I)
又は(II)で示される新規アミノ糖の合成に成功した。
さらに、該新規アミノ糖にキチナーゼを作用させること
によって、酵素触媒重付加反応を起こさせ結果として、
キトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖を得ることに成功し
た。
点を解決すべく、鋭意検討した結果、下記構造式(I)
又は(II)で示される新規アミノ糖の合成に成功した。
さらに、該新規アミノ糖にキチナーゼを作用させること
によって、酵素触媒重付加反応を起こさせ結果として、
キトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖を得ることに成功し
た。
【0007】
【化5】 ここで、R1 はH、β−グルコシル基、又はβ−ガラク
トシル基を示し、MeはCH3 を示す。
トシル基を示し、MeはCH3 を示す。
【0008】
【化6】 ここで、R2 はβ−グルコシル基、又はβ−ガラクトシ
ル基を示し、MeはCH3 を示す。
ル基を示し、MeはCH3 を示す。
【0009】すなわち、請求項1の発明は、新規アミノ
糖である2−メチル−{1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構
造式(I)のうち、R1 がHであるもの)、2−メチル
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がβ−グルコシ
ル基であるもの)、2−メチル−{3−O−(β−ガラ
クトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式
(I)のうち、R 1 がβ−ガラクトシル基であるも
の)、2−メチル−{4−O−(β−グルコピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(II)のうち、
R2 がβ−グルコシル基であるもの)、2−メチル−
{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(上記構造式(II)のうち、R 2 がβ−ガラクト
シル基であるもの)を提供するものである。
糖である2−メチル−{1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構
造式(I)のうち、R1 がHであるもの)、2−メチル
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がβ−グルコシ
ル基であるもの)、2−メチル−{3−O−(β−ガラ
クトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式
(I)のうち、R 1 がβ−ガラクトシル基であるも
の)、2−メチル−{4−O−(β−グルコピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(II)のうち、
R2 がβ−グルコシル基であるもの)、2−メチル−
{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(上記構造式(II)のうち、R 2 がβ−ガラクト
シル基であるもの)を提供するものである。
【0010】請求項2の発明は、キトオリゴ糖又はその
類似オリゴ糖の製造方法であって、緩衝液中で、請求項
1に記載のアミノ糖にキチナーゼを作用させ、該アミノ
糖の酵素重付加反応によってキトオリゴ糖又はその類似
オリゴ糖を得ることを特徴とする。
類似オリゴ糖の製造方法であって、緩衝液中で、請求項
1に記載のアミノ糖にキチナーゼを作用させ、該アミノ
糖の酵素重付加反応によってキトオリゴ糖又はその類似
オリゴ糖を得ることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項2のキトオリゴ
糖又はその類似オリゴ糖の製造方法において、アミノ糖
が下記構造式で示される新規アミノ糖(上記一般式
(I)のうち、R1 がHであるもの)であることを特徴
とする。
糖又はその類似オリゴ糖の製造方法において、アミノ糖
が下記構造式で示される新規アミノ糖(上記一般式
(I)のうち、R1 がHであるもの)であることを特徴
とする。
【0012】
【化7】 ここで、MeはCH3 を示す。
【0013】後に示す反応式A,B,C,D,Eを用い
て、それぞれ新規アミノ糖である2−メチル−{1,2
−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2
−オキサゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がHで
あるもの)、2−メチル−{3−O−(β−グルコピラ
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(I)
のうち、R1 がβ−グルコシル基であるもの)、2−メ
チル−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がβ−ガ
ラクトシル基であるもの)、2−メチル−{4−O−
(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記
構造式(II)のうち、R2 がβ−グルコシル基であるも
の)、2−メチル−{4−O−(β−ガラクトピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(II)のうち、
R2 がβ−ガラクトシル基であるもの)の製造方法を説
明する。以下の説明において、物質名の後にかっこ書き
で示した数字は、反応式A,B,C,D,Eにおいて示
した化学式の番号である。
て、それぞれ新規アミノ糖である2−メチル−{1,2
−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2
−オキサゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がHで
あるもの)、2−メチル−{3−O−(β−グルコピラ
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(I)
のうち、R1 がβ−グルコシル基であるもの)、2−メ
チル−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(上記構造式(I)のうち、R1 がβ−ガ
ラクトシル基であるもの)、2−メチル−{4−O−
(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(上記
構造式(II)のうち、R2 がβ−グルコシル基であるも
の)、2−メチル−{4−O−(β−ガラクトピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(上記構造式(II)のうち、
R2 がβ−ガラクトシル基であるもの)の製造方法を説
明する。以下の説明において、物質名の後にかっこ書き
で示した数字は、反応式A,B,C,D,Eにおいて示
した化学式の番号である。
【0014】新規アミノ糖である2−メチル−{1,2
−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2
−オキサゾリン(1)は、N−アセチルグルコサミン
(1a)を出発原料として、以下の反応式Aで示される
経路により、合成することができる。
−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2
−オキサゾリン(1)は、N−アセチルグルコサミン
(1a)を出発原料として、以下の反応式Aで示される
経路により、合成することができる。
【0015】
【化8】 ここで、AcはCH3 CO、MeはCH3 、Et4 N+
Cl- は塩化テトラエチルアンモニウム、NaOMeは
ナトリウムメトキシドを示す。
Cl- は塩化テトラエチルアンモニウム、NaOMeは
ナトリウムメトキシドを示す。
【0016】N−アセチルグルコサミン(1a)を塩化
アセチルなどのアセチル化剤と反応させることを含む工
程によって、塩化3,4,6−トリ−O−アセチル−2
−アセトアミド−2−デオキシ−α−グルコピラノシル
(1b)を得ることができる。塩化3,4,6−トリ−
O−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−
グルコピラノシル(1b)をアセトニトリルなどの有機
溶媒に溶かした溶液を、塩化テトラエチルアンモニウム
及び炭酸水素ナトリウムと反応させることを含む工程に
よって、2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1c)を得ることができ
る。
アセチルなどのアセチル化剤と反応させることを含む工
程によって、塩化3,4,6−トリ−O−アセチル−2
−アセトアミド−2−デオキシ−α−グルコピラノシル
(1b)を得ることができる。塩化3,4,6−トリ−
O−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−
グルコピラノシル(1b)をアセトニトリルなどの有機
溶媒に溶かした溶液を、塩化テトラエチルアンモニウム
及び炭酸水素ナトリウムと反応させることを含む工程に
よって、2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1c)を得ることができ
る。
【0017】2−メチル−(3,4,6−トリ−O−ア
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)を無水メタ
ノールなどのアルコール系溶媒に溶解させ、さらにナト
リウムメトキシドなどのアルコキシドを加えて反応させ
ることを含む工程によって、2−メチル−{1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(1)を得ることができる。
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)を無水メタ
ノールなどのアルコール系溶媒に溶解させ、さらにナト
リウムメトキシドなどのアルコキシドを加えて反応させ
ることを含む工程によって、2−メチル−{1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(1)を得ることができる。
【0018】新規アミノ糖である2−メチル−{3−O
−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(2)は、2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセ
チル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,
1−d〕−2−オキサゾリン(1c)及びグルコース
(2g)を出発原料として、反応式Bで示される経路に
より合成することができる。
−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(2)は、2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセ
チル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,
1−d〕−2−オキサゾリン(1c)及びグルコース
(2g)を出発原料として、反応式Bで示される経路に
より合成することができる。
【0019】
【化9】
【0020】ここで、AcはCH3 CO、TsOHはp
−トルエンスルホン酸、BnはC6H5 CH2 、PhC
H2 (OMe)2 はα,α−ジメトキシトルエン、Py
はピリジン、NaOMeはナトリウムメトキシドを示
す。
−トルエンスルホン酸、BnはC6H5 CH2 、PhC
H2 (OMe)2 はα,α−ジメトキシトルエン、Py
はピリジン、NaOMeはナトリウムメトキシドを示
す。
【0021】2−メチル−(3,4,6−トリ−O−ア
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)をクロロホ
ルムなどの有機溶媒に溶解させ、さらにベンジルアルコ
ール及びp−トルエンスルホン酸を加えて反応させるこ
とを含む工程によって、ベンジルN−アセチル−3,
4,6−トリ−O−アセチル−β−グルコサミニド(2
d)を得ることができる。ベンジルN−アセチル−3,
4,6−トリ−O−アセチル−β−グルコサミニド(2
d)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解させ、
さらにナトリウムメトキシドなどのアルコキシドを加え
て反応させることを含む工程によって、ベンジルN−ア
セチル−β−グルコサミニド(2e)を得ることができ
る。
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)をクロロホ
ルムなどの有機溶媒に溶解させ、さらにベンジルアルコ
ール及びp−トルエンスルホン酸を加えて反応させるこ
とを含む工程によって、ベンジルN−アセチル−3,
4,6−トリ−O−アセチル−β−グルコサミニド(2
d)を得ることができる。ベンジルN−アセチル−3,
4,6−トリ−O−アセチル−β−グルコサミニド(2
d)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解させ、
さらにナトリウムメトキシドなどのアルコキシドを加え
て反応させることを含む工程によって、ベンジルN−ア
セチル−β−グルコサミニド(2e)を得ることができ
る。
【0022】ベンジルN−アセチル−β−グルコサミニ
ド(2e)をN,N−ジメチルホルムアミド(以下、
「DMF」と略す)及びテトラヒドロフラン(以下、
「THF」と略す)の混合溶液に溶解し、p−トルエン
スルホン酸及びα,α−ジメトキシトルエンを加えるこ
とを含む工程によって、ベンジルN−アセチル−4,6
−O−ベンジリデン−β−グルコサミニド(2f)を得
ることができる。
ド(2e)をN,N−ジメチルホルムアミド(以下、
「DMF」と略す)及びテトラヒドロフラン(以下、
「THF」と略す)の混合溶液に溶解し、p−トルエン
スルホン酸及びα,α−ジメトキシトルエンを加えるこ
とを含む工程によって、ベンジルN−アセチル−4,6
−O−ベンジリデン−β−グルコサミニド(2f)を得
ることができる。
【0023】グルコース(2g)をピリジンなどの有機
溶媒に分散させ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応さ
せることを含む工程によって、グルコースペンタアセテ
ート(2h)を得ることができる。グルコースペンタア
セテート(2h)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解
し、HBr酢酸溶液と反応させることを含む工程によっ
て、臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−
グルコシル(2i)を得ることができる。
溶媒に分散させ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応さ
せることを含む工程によって、グルコースペンタアセテ
ート(2h)を得ることができる。グルコースペンタア
セテート(2h)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解
し、HBr酢酸溶液と反応させることを含む工程によっ
て、臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−
グルコシル(2i)を得ることができる。
【0024】ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベン
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)を塩化メチレン
などの有機溶媒中で、トリフルオロメタンスルホン酸
銀、1,1,3,3−テトラ−メチル−尿素、及び臭化
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−グルコシ
ル(2i)と反応させることを含む工程によって、ベン
ジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O
−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グル
コピラノシル)−β−グルコサミニド(2j)を得るこ
とができる。
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)を塩化メチレン
などの有機溶媒中で、トリフルオロメタンスルホン酸
銀、1,1,3,3−テトラ−メチル−尿素、及び臭化
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−グルコシ
ル(2i)と反応させることを含む工程によって、ベン
ジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O
−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グル
コピラノシル)−β−グルコサミニド(2j)を得るこ
とができる。
【0025】パラジウム−カーボンをメタノールなどの
アルコール系溶媒に懸濁し、水素置換を行った後、ベン
ジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O
−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グル
コピラノシル)−β−グルコサミニド(2j)及びTH
Fを加えることを含む工程によって、N−アセチル−3
−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
グルコピラノシル)−グルコサミン(2k)を得ること
ができる。
アルコール系溶媒に懸濁し、水素置換を行った後、ベン
ジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O
−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グル
コピラノシル)−β−グルコサミニド(2j)及びTH
Fを加えることを含む工程によって、N−アセチル−3
−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
グルコピラノシル)−グルコサミン(2k)を得ること
ができる。
【0026】N−アセチル−3−O−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グ
ルコサミン(2k)を塩化アセチルと反応させることを
含む工程によって、塩化N−アセチル−4,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナ
リビオサミシル(2l)を得ることができる。
−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グ
ルコサミン(2k)を塩化アセチルと反応させることを
含む工程によって、塩化N−アセチル−4,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナ
リビオサミシル(2l)を得ることができる。
【0027】塩化N−アセチル−4,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオ
サミシル(2l)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶
解し、塩化テトラエチルアンモニウムと炭酸水素ナトリ
ウムと反応させることを含む工程によって、2−メチル
−{4,6−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(2m)を得ることができ
る。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオ
サミシル(2l)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶
解し、塩化テトラエチルアンモニウムと炭酸水素ナトリ
ウムと反応させることを含む工程によって、2−メチル
−{4,6−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(2m)を得ることができ
る。
【0028】2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2m)
をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナトリ
ウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{3−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)を得るこ
とができる。
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2m)
をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナトリ
ウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{3−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)を得るこ
とができる。
【0029】新規アミノ糖である2−メチル−{3−O
−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α
−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(3)は、ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベンジ
リデン−β−グルコサミニド(2f)及びガラクトース
(3a)を出発原料として、反応式Cで示される経路に
より合成することができる。
−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α
−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(3)は、ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベンジ
リデン−β−グルコサミニド(2f)及びガラクトース
(3a)を出発原料として、反応式Cで示される経路に
より合成することができる。
【0030】
【化10】 ここで、AcはCH3 CO、Pyはピリジン、Et4 N
+ Cl- は塩化テトラエチルアンモニウム、NaOMe
はナトリウムメトキシドを示す。
+ Cl- は塩化テトラエチルアンモニウム、NaOMe
はナトリウムメトキシドを示す。
【0031】ガラクトース(3a)をピリジンに分散さ
せ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応させることを含
む工程によって、ガラクトースペンタアセテート(3
b)を得ることができる。ガラクトースペンタアセテー
ト(3b)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解し、H
Br酢酸溶液と反応させることを含む工程によって、臭
化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−ガラク
トシル(3c)を得ることができる。
せ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応させることを含
む工程によって、ガラクトースペンタアセテート(3
b)を得ることができる。ガラクトースペンタアセテー
ト(3b)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解し、H
Br酢酸溶液と反応させることを含む工程によって、臭
化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−ガラク
トシル(3c)を得ることができる。
【0032】ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベン
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)とトリフルオロ
メタンスルホン酸銀をアルゴン置換し、塩化メチレンを
加え、さらに、臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−ガラクトシル(3c)と反応させることを含
む工程によって、ベンジルN−アセチル−4,6−O−
ベンジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−β−グルコサ
ミニド(3d)を得ることができる。
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)とトリフルオロ
メタンスルホン酸銀をアルゴン置換し、塩化メチレンを
加え、さらに、臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−α−ガラクトシル(3c)と反応させることを含
む工程によって、ベンジルN−アセチル−4,6−O−
ベンジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−β−グルコサ
ミニド(3d)を得ることができる。
【0033】パラジウム−カーボンをメタノールなどの
有機溶媒に懸濁させ、水素置換を行った後、ベンジルN
−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)−β−グルコサミニド(3d)と反応さ
せることを含む工程によって、N−アセチル−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)−グルコサミン(3e)を得ることがで
きる。
有機溶媒に懸濁させ、水素置換を行った後、ベンジルN
−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)−β−グルコサミニド(3d)と反応さ
せることを含む工程によって、N−アセチル−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)−グルコサミン(3e)を得ることがで
きる。
【0034】N−アセチル−3−O−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−
グルコサミン(3e)を塩化アセチルなどのアセチル化
剤と反応させることを含む工程によって、塩化4,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−
ラクト−N−ビオシルI(3f)を得ることができる。
塩化4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3f)をアセト
ニトリルなどの有機溶媒に溶解し、塩化テトラエチルア
ンモニウム及び炭酸水素ナトリウムと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{4,6−ジ−O−ア
セチル−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−
α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(3g)を得ることができる。
−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−
グルコサミン(3e)を塩化アセチルなどのアセチル化
剤と反応させることを含む工程によって、塩化4,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−
ラクト−N−ビオシルI(3f)を得ることができる。
塩化4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3f)をアセト
ニトリルなどの有機溶媒に溶解し、塩化テトラエチルア
ンモニウム及び炭酸水素ナトリウムと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{4,6−ジ−O−ア
セチル−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセ
チル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−
α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(3g)を得ることができる。
【0035】2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3
g)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナ
トリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させるこ
とを含む工程によって、2−メチル−{3−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)を得
ることができる。
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3
g)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナ
トリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させるこ
とを含む工程によって、2−メチル−{3−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)を得
ることができる。
【0036】新規アミノ糖である2−メチル−{4−O
−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(4)は、セロビオースオクタアセテート(4a)を出
発原料として、反応式Dで示される経路により合成する
ことができる。
−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(4)は、セロビオースオクタアセテート(4a)を出
発原料として、反応式Dで示される経路により合成する
ことができる。
【0037】
【化11】 ここで、AcはCH3 CO、NaOMeはナトリウムメ
トキシド、Et4 N+Cl- は塩化テトラエチルアンモ
ニウムを示す。
トキシド、Et4 N+Cl- は塩化テトラエチルアンモ
ニウムを示す。
【0038】セロビオースオクタアセテート(4a)を
クロロホルムに溶解させ、HBr酢酸溶液を反応させる
ことを含む工程によって、臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)を得ることができる。酢酸ナトリウム1
水和物の酢酸溶液に粉末亜鉛を懸濁させた後、硫酸銅5
水和物と反応させ、さらに臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)と反応させることを含む工程によって、
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチ
ル−D−セロビアール(4c)を得ることができる。
クロロホルムに溶解させ、HBr酢酸溶液を反応させる
ことを含む工程によって、臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)を得ることができる。酢酸ナトリウム1
水和物の酢酸溶液に粉末亜鉛を懸濁させた後、硫酸銅5
水和物と反応させ、さらに臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)と反応させることを含む工程によって、
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチ
ル−D−セロビアール(4c)を得ることができる。
【0039】3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ
−O−アセチル−D−セロビアール(4c)の酢酸溶液
と亜硝酸イソペンチルの混合溶液と濃塩酸と酢酸の混合
溶液を反応させることを含む工程によって、塩化3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
2−デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4
d)を得ることができる。パラジウム−カーボンをTH
Fに懸濁させ、水素置換を行った後、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4d)
の塩化メチレン溶液と反応させることを含む工程によっ
て、塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O
−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−セロビオ
シル(4e)を得ることができる。塩化3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−アミノ
−2−デオキシ−α−セロビオシル(4e)のピリジン
などの有機溶媒に溶解し、無水酢酸と反応させることを
含む工程によって、N−アセチルセロビオサミンヘプタ
アセテート(4f)を得ることができる。
−O−アセチル−D−セロビアール(4c)の酢酸溶液
と亜硝酸イソペンチルの混合溶液と濃塩酸と酢酸の混合
溶液を反応させることを含む工程によって、塩化3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
2−デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4
d)を得ることができる。パラジウム−カーボンをTH
Fに懸濁させ、水素置換を行った後、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4d)
の塩化メチレン溶液と反応させることを含む工程によっ
て、塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O
−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−セロビオ
シル(4e)を得ることができる。塩化3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−アミノ
−2−デオキシ−α−セロビオシル(4e)のピリジン
などの有機溶媒に溶解し、無水酢酸と反応させることを
含む工程によって、N−アセチルセロビオサミンヘプタ
アセテート(4f)を得ることができる。
【0040】N−アセチルセロビオサミンヘプタアセテ
ート(4f)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶
解し、ナトリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応
させることを含む工程によって、N−アセチルセロビオ
サミン(4g)を得ることができる。N−アセチルセロ
ビオサミン(4g)を塩化アセチルと反応させることを
含む工程によって、塩化N−アセチル−3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビ
オサミシル(4h)を得ることができる。
ート(4f)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶
解し、ナトリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応
させることを含む工程によって、N−アセチルセロビオ
サミン(4g)を得ることができる。N−アセチルセロ
ビオサミン(4g)を塩化アセチルと反応させることを
含む工程によって、塩化N−アセチル−3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビ
オサミシル(4h)を得ることができる。
【0041】塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミ
シル(4h)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解
し、塩化テトラアンモニウム及び炭酸水素ナトリウムと
反応させることを含む工程によって、2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(4i)を得ることができる。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミ
シル(4h)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解
し、塩化テトラアンモニウム及び炭酸水素ナトリウムと
反応させることを含む工程によって、2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(4i)を得ることができる。
【0042】2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4i)
をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナトリ
ウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{4−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)を得るこ
とができる。
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4i)
をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナトリ
ウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させることを
含む工程によって、2−メチル−{4−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)を得るこ
とができる。
【0043】新規アミノ糖である2−メチル−{4−O
−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α
−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(5)は、ラクトース(5a)を出発原料として、反応
式Eで示される経路により合成することができる。
−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α
−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(5)は、ラクトース(5a)を出発原料として、反応
式Eで示される経路により合成することができる。
【0044】
【化12】
【0045】
【化13】 ここで、AcはCH3 CO、Pyはピリジン、NaOM
eはナトリウムメトキシドを示す。
eはナトリウムメトキシドを示す。
【0046】ラクトース(5a)をピリジンなどの有機
溶媒に分散させ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応さ
せることを含む工程によって、ラクトースオクタアセテ
ート(5b)を得ることができる。ラクトースオクタア
セテート(5b)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解
し、HBr酢酸溶液と反応させることを含む工程によっ
て、臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ
−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)を得ることが
できる。
溶媒に分散させ、無水酢酸などのアセチル化剤と反応さ
せることを含む工程によって、ラクトースオクタアセテ
ート(5b)を得ることができる。ラクトースオクタア
セテート(5b)をクロロホルムなどの有機溶媒に溶解
し、HBr酢酸溶液と反応させることを含む工程によっ
て、臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ
−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)を得ることが
できる。
【0047】酢酸ナトリウム1水和物の酢酸溶液に粉末
亜鉛を懸濁させた後、硫酸銅5水和物の水溶液を滴下
し、さらに、臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)と反
応させることを含む工程によって、3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−ラクタ
ール(5d)を得ることができる。
亜鉛を懸濁させた後、硫酸銅5水和物の水溶液を滴下
し、さらに、臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)と反
応させることを含む工程によって、3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−ラクタ
ール(5d)を得ることができる。
【0048】3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ
−O−アセチル−D−ラクタール(5d)の酢酸と亜硝
酸イソペンチルの混合溶液に、濃塩酸と酢酸の混合溶液
を反応させることを含む工程によって、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル(5e)を
得ることができる。
−O−アセチル−D−ラクタール(5d)の酢酸と亜硝
酸イソペンチルの混合溶液に、濃塩酸と酢酸の混合溶液
を反応させることを含む工程によって、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル(5e)を
得ることができる。
【0049】パラジウム−カーボンをアセトンなどの有
機溶媒に懸濁して水素置換を行った後、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル(5e)の
クロロホルム溶液と反応させることを含む工程によっ
て、塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O
−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−ラクトシ
ル(5f)を得ることができる。
機溶媒に懸濁して水素置換を行った後、塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル(5e)の
クロロホルム溶液と反応させることを含む工程によっ
て、塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O
−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−ラクトシ
ル(5f)を得ることができる。
【0050】塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘ
キサ−O−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−
ラクトシル(5f)をピリジンなどの有機溶媒に溶解
し、無水酢酸などのアセチル化剤と反応させることを含
む工程によって、N−アセチルラクトサミンヘプタアセ
テート(5g)を得ることができる。N−アセチルラク
トサミンヘプタアセテート(5g)をメタノールなどの
アルコール系溶媒に溶解し、ナトリウムメトキシドなど
のアルコキシドと反応させることを含む工程によって、
N−アセチルラクトサミン誘導体(5h)を得ることが
できる。N−アセチルラクトサミン誘導体(5h)を塩
化アセチルと反応させることを含む工程によって、塩化
N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキ
サ−O−アセチル−α−ラクトサミシル(5i)を得る
ことができる。
キサ−O−アセチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−
ラクトシル(5f)をピリジンなどの有機溶媒に溶解
し、無水酢酸などのアセチル化剤と反応させることを含
む工程によって、N−アセチルラクトサミンヘプタアセ
テート(5g)を得ることができる。N−アセチルラク
トサミンヘプタアセテート(5g)をメタノールなどの
アルコール系溶媒に溶解し、ナトリウムメトキシドなど
のアルコキシドと反応させることを含む工程によって、
N−アセチルラクトサミン誘導体(5h)を得ることが
できる。N−アセチルラクトサミン誘導体(5h)を塩
化アセチルと反応させることを含む工程によって、塩化
N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキ
サ−O−アセチル−α−ラクトサミシル(5i)を得る
ことができる。
【0051】塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシ
ル(5i)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解し、
塩化テトラアンモニウムと炭酸水素ナトリウムと反応さ
せることを含む工程によって、2−メチル−{3,6−
ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(5j)を得ることができる。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシ
ル(5i)をアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解し、
塩化テトラアンモニウムと炭酸水素ナトリウムと反応さ
せることを含む工程によって、2−メチル−{3,6−
ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(5j)を得ることができる。
【0052】2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5
j)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナ
トリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させるこ
とを含む工程によって、2−メチル−{4−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)を得
ることができる。
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5
j)をメタノールなどのアルコール系溶媒に溶解し、ナ
トリウムメトキシドなどのアルコキシドと反応させるこ
とを含む工程によって、2−メチル−{4−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)を得
ることができる。
【0053】また、上記した新規アミノ糖の1つであ
り、下記構造式で示される2−メチル−{1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(1)を含む新規アミノ糖は、緩衝液中でキチ
ナーゼ等の酵素を作用させることにより酵素触媒重付加
反応しキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖が生成する。
り、下記構造式で示される2−メチル−{1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(1)を含む新規アミノ糖は、緩衝液中でキチ
ナーゼ等の酵素を作用させることにより酵素触媒重付加
反応しキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖が生成する。
【0054】
【化14】 ここで、MeはCH3 を示す。
【0055】ここで、酵素触媒重付加反応は、全く新し
い重合反応形式であり、2−メチル−{1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)を例にとると、次のような反応機構で重合
が進むと考えられる。ただし、本発明の酵素触媒重付加
反応は、2−メチル−{1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1)の
重合のみに限定されるものではない。
い重合反応形式であり、2−メチル−{1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)を例にとると、次のような反応機構で重合
が進むと考えられる。ただし、本発明の酵素触媒重付加
反応は、2−メチル−{1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1)の
重合のみに限定されるものではない。
【0056】
【化15】 ここで、AcはCH3 CO、nは1以上の整数を示す。
【0057】すなわち、2−メチル−{1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)分子中のオキサゾリン環が触媒により開環
して、アミノ糖カチオン体(6)が生成し、さらにこの
アミノ糖カチオン体(6)が、2−メチル−{1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(1)が加水分解して生成したN−アセチ
ルグルコサミン(1a)の4位の水酸基と反応して、ア
ミノ二糖を生成し、さらに別のアミノ糖カチオン体
(6)が、このアミノ二糖の非還元末端4位の水酸基と
反応してアミノ三糖を生成する過程をくり返し、最終的
にオキサゾリン環が加水分解により開環してオリゴ糖を
生成する。なお、緩衝液としては、クエン酸緩衝溶液、
リン酸緩衝溶液等の当業者に公知の好適なもの、触媒と
しては、バチルス由来のキチナーゼ等を例示することが
できる。
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)分子中のオキサゾリン環が触媒により開環
して、アミノ糖カチオン体(6)が生成し、さらにこの
アミノ糖カチオン体(6)が、2−メチル−{1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(1)が加水分解して生成したN−アセチ
ルグルコサミン(1a)の4位の水酸基と反応して、ア
ミノ二糖を生成し、さらに別のアミノ糖カチオン体
(6)が、このアミノ二糖の非還元末端4位の水酸基と
反応してアミノ三糖を生成する過程をくり返し、最終的
にオキサゾリン環が加水分解により開環してオリゴ糖を
生成する。なお、緩衝液としては、クエン酸緩衝溶液、
リン酸緩衝溶液等の当業者に公知の好適なもの、触媒と
しては、バチルス由来のキチナーゼ等を例示することが
できる。
【0058】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を詳しく説明
する。
する。
【0059】実施例1 上記反応式Aに従って、2−メチル−{1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)の製造方法を以下に示す。塩化3,4,6−トリ−O−アセチル−2−アセトアミ
ド−2−デオキシ−α−グルコピラノシル(1b)の製
造 5.0g(22.6mmol)のN−アセチルグルコサミン
(1a)に20mlの塩化アセチルを加えて攪拌し、室温
で3日間反応させた。薄層クロマトグラフィー(以下、
「TLC」と略す)により反応終了を確認した後、クロ
ロホルムで希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム
水溶液(×2),更に冷水(×3)にてpHが中性にな
るまで分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸
ナトリウムにより乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過に
より除去した。濾液をエバポレートにより濃縮し、更に
減圧乾燥することで5.9gの塩化3,4,6−トリ−
O−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−
グルコピラノシル(1b)(16.1mmol,71%)を
得た。
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(1)の製造方法を以下に示す。塩化3,4,6−トリ−O−アセチル−2−アセトアミ
ド−2−デオキシ−α−グルコピラノシル(1b)の製
造 5.0g(22.6mmol)のN−アセチルグルコサミン
(1a)に20mlの塩化アセチルを加えて攪拌し、室温
で3日間反応させた。薄層クロマトグラフィー(以下、
「TLC」と略す)により反応終了を確認した後、クロ
ロホルムで希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム
水溶液(×2),更に冷水(×3)にてpHが中性にな
るまで分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸
ナトリウムにより乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過に
より除去した。濾液をエバポレートにより濃縮し、更に
減圧乾燥することで5.9gの塩化3,4,6−トリ−
O−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−
グルコピラノシル(1b)(16.1mmol,71%)を
得た。
【0060】2−メチル−(3,4,6−トリ−O−ア
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)の製造 5.9g(16.1mmol)の塩化3,4,6−トリ−O
−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−グ
ルコピラノシル(1b)を40mlのアセトニトリルに溶
かした溶液を3.0g(18.1mmol/l)の塩化テト
ラエチルアンモニウムと3.0g(35.7mmol/l)
の炭酸水素ナトリウムに加えて1時間反応させた。TL
Cにて反応終了を確認した後、ガラスフィルターG4で
固体を除き、濾液を濃縮してクロロホルムに溶かして分
液を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムに
より乾燥した。濾過により硫酸ナトリウムを除いた後、
溶液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ(ゲル;M
erck社製Sirica gel 60,粒径 0.040-0.063mm: 展開溶
媒;酢酸エチル/ヘキサン=5/2)により精製し、
2.9gの2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセ
チル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,
1−d〕−2−オキサゾリン(1c)(8.8mmol,5
5%)を得た。
セチル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)の製造 5.9g(16.1mmol)の塩化3,4,6−トリ−O
−アセチル−2−アセトアミド−2−デオキシ−α−グ
ルコピラノシル(1b)を40mlのアセトニトリルに溶
かした溶液を3.0g(18.1mmol/l)の塩化テト
ラエチルアンモニウムと3.0g(35.7mmol/l)
の炭酸水素ナトリウムに加えて1時間反応させた。TL
Cにて反応終了を確認した後、ガラスフィルターG4で
固体を除き、濾液を濃縮してクロロホルムに溶かして分
液を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムに
より乾燥した。濾過により硫酸ナトリウムを除いた後、
溶液を濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフ(ゲル;M
erck社製Sirica gel 60,粒径 0.040-0.063mm: 展開溶
媒;酢酸エチル/ヘキサン=5/2)により精製し、
2.9gの2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセ
チル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,
1−d〕−2−オキサゾリン(1c)(8.8mmol,5
5%)を得た。
【0061】2−メチル−{1,2−ジデオキシ−α−
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(1)の製造 2.0g(6.07mmol)の2−メチル−(3,4,6
−トリ−O−アセチル−1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ)〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)
を70mlの無水メタノールに溶解させた。さらに、2.
4ml(0.304M)のナトリウムメトキシドのメタノ
ール溶液を加えて、室温にて45分間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、溶媒をエバポレートに
より除去してエーテルを用いて再結晶を行い、結晶を集
めることで318mgの2−メチル−{1,2−ジデオキ
シ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾ
リン(1)(1.56mmol,25%)を得た。その 1H
NMR及び13CNMRは次の通りであった。それぞれを
図1、図2に示す。
グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン
(1)の製造 2.0g(6.07mmol)の2−メチル−(3,4,6
−トリ−O−アセチル−1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ)〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(1c)
を70mlの無水メタノールに溶解させた。さらに、2.
4ml(0.304M)のナトリウムメトキシドのメタノ
ール溶液を加えて、室温にて45分間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、溶媒をエバポレートに
より除去してエーテルを用いて再結晶を行い、結晶を集
めることで318mgの2−メチル−{1,2−ジデオキ
シ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾ
リン(1)(1.56mmol,25%)を得た。その 1H
NMR及び13CNMRは次の通りであった。それぞれを
図1、図2に示す。
【0062】 1HNMR(250MHz,D2 O):δ
6.07{1H,d, J1,2 =7.28Hz, anomeric 1H(H
−1),α},4.12{1H, dd, H−2},3.9
6{1H, t,H−3},2.04{3H, s, methyl 1
H of oxazoline } 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ168.9
{1C,2−13C ofoxazoline },101.3(C−
1),73.8(C−3),72.5(C−5),6
9.5(C−4),66.7(C−2),62.5(C
−6),13.8{1C, methyl13C of oxazoline }
6.07{1H,d, J1,2 =7.28Hz, anomeric 1H(H
−1),α},4.12{1H, dd, H−2},3.9
6{1H, t,H−3},2.04{3H, s, methyl 1
H of oxazoline } 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ168.9
{1C,2−13C ofoxazoline },101.3(C−
1),73.8(C−3),72.5(C−5),6
9.5(C−4),66.7(C−2),62.5(C
−6),13.8{1C, methyl13C of oxazoline }
【0063】実施例2 上記反応式Bに従って、2−メチル−{3−O−(β−
グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピ
ラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)の製造
方法を以下に示す。
グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピ
ラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)の製造
方法を以下に示す。
【0064】ベンジルN−アセチル−3,4,6−トリ
−O−アセチル−β−グルコサミニド(2d)の製造 アルゴン雰囲気下、29.10g(7.935×101
mmol)の2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1c)のクロロホルム溶液
(100ml)に150ml(1.450mol ,18.3e
q. )のベンジルアルコールと2.910g(1.69
0×101 mol ,0.21eq. )の無水p−トルエンス
ルホン酸を加えた。さらに、2.9g(10wt%)の
粉末モレキュラーシーブ3Aを分散させ、60℃で3時
間反応させた。セライト濾過によって粉末モレキュラー
シーブを除き、濾液をエバポレートした後、減圧蒸留に
よって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は、無水硫酸ナトリウムによって乾燥
した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液
をエバポレートによって濃縮した後、熱エタノールを用
いて再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を冷エ
タノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、11.
516gのベンジルN−アセチル−3,4,6−トリ−
O−アセチル−β−グルコサミニド(2d)(2.63
3×10 1 mmol,33.18%)を得た。
−O−アセチル−β−グルコサミニド(2d)の製造 アルゴン雰囲気下、29.10g(7.935×101
mmol)の2−メチル−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1c)のクロロホルム溶液
(100ml)に150ml(1.450mol ,18.3e
q. )のベンジルアルコールと2.910g(1.69
0×101 mol ,0.21eq. )の無水p−トルエンス
ルホン酸を加えた。さらに、2.9g(10wt%)の
粉末モレキュラーシーブ3Aを分散させ、60℃で3時
間反応させた。セライト濾過によって粉末モレキュラー
シーブを除き、濾液をエバポレートした後、減圧蒸留に
よって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は、無水硫酸ナトリウムによって乾燥
した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液
をエバポレートによって濃縮した後、熱エタノールを用
いて再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を冷エ
タノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、11.
516gのベンジルN−アセチル−3,4,6−トリ−
O−アセチル−β−グルコサミニド(2d)(2.63
3×10 1 mmol,33.18%)を得た。
【0065】ベンジルN−アセチル−β−グルコサミニ
ド(2e)の製造 11.516g(2.633×101 mmol)のベンジル
N−アセチル−3,4,6−トリ−O−アセチル−β−
グルコサミニド(2d)のメタノール溶液(250ml)
に3.2ml(0.787M)のナトリウムメトキシドの
メタノール溶液を加え、室温で2時間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberl
ite IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性
になったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオ
ン交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって
濃縮し、さらに減圧乾燥することで、7.889gのベ
ンジルN−アセチル−β−グルコサミニド(2e)
(2.534×101 mmol,96.24%)を得た。
ド(2e)の製造 11.516g(2.633×101 mmol)のベンジル
N−アセチル−3,4,6−トリ−O−アセチル−β−
グルコサミニド(2d)のメタノール溶液(250ml)
に3.2ml(0.787M)のナトリウムメトキシドの
メタノール溶液を加え、室温で2時間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberl
ite IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性
になったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオ
ン交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって
濃縮し、さらに減圧乾燥することで、7.889gのベ
ンジルN−アセチル−β−グルコサミニド(2e)
(2.534×101 mmol,96.24%)を得た。
【0066】ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベン
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)の製造 アルゴン雰囲気下、7.889g(2.534×101
mmol)のベンジルN−アセチル−β−グルコサミニド
(2e)を100mlのDMFと300mlのTHFの混合
溶液に溶解させ、0.8g(4.646mmol,0.18
eq. )の無水p−トルエンスルホン酸と、10ml(6.
7×101 mmol,2.6eq. )のα,α−ジメトキシト
ルエンを加え、15時間反応させた。TLCにより反応
終了を確認した後、10mlのピリジンを加えることによ
り反応溶液を中和した後、エバポレートによって濃縮し
た。残留物を過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが中
性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶
媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナ
トリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポレート
して、減圧蒸留によって濃縮した後、熱エタノールを用
いて再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を冷エ
タノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、9.2
57gのベンジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリ
デン−β−グルコサミニド(2f)(2.317×10
1 mmol,91.46%)を得た。
ジリデン−β−グルコサミニド(2f)の製造 アルゴン雰囲気下、7.889g(2.534×101
mmol)のベンジルN−アセチル−β−グルコサミニド
(2e)を100mlのDMFと300mlのTHFの混合
溶液に溶解させ、0.8g(4.646mmol,0.18
eq. )の無水p−トルエンスルホン酸と、10ml(6.
7×101 mmol,2.6eq. )のα,α−ジメトキシト
ルエンを加え、15時間反応させた。TLCにより反応
終了を確認した後、10mlのピリジンを加えることによ
り反応溶液を中和した後、エバポレートによって濃縮し
た。残留物を過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが中
性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶
媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナ
トリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポレート
して、減圧蒸留によって濃縮した後、熱エタノールを用
いて再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を冷エ
タノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、9.2
57gのベンジルN−アセチル−4,6−O−ベンジリ
デン−β−グルコサミニド(2f)(2.317×10
1 mmol,91.46%)を得た。
【0067】グルコースペンタアセテート(2h)の製
造 30.040g(1.667×102 mmol)のグルコー
ス(2g)を100mlのピリジンに分散させ、0℃にお
いて200mlの無水酢酸を滴下し、室温で24時間反応
させた。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液
をエバポレートによって約3分の1に濃縮して、大量の
氷水中に滴下し、白色沈澱を生成させた。グラスフィル
ターG4による濾別によって沈澱を収集し、減圧乾燥す
ることで59.557gのグルコースペンタアセテート
(2h)(1.526×102mmol ,91.53%)を
得た。
造 30.040g(1.667×102 mmol)のグルコー
ス(2g)を100mlのピリジンに分散させ、0℃にお
いて200mlの無水酢酸を滴下し、室温で24時間反応
させた。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液
をエバポレートによって約3分の1に濃縮して、大量の
氷水中に滴下し、白色沈澱を生成させた。グラスフィル
ターG4による濾別によって沈澱を収集し、減圧乾燥す
ることで59.557gのグルコースペンタアセテート
(2h)(1.526×102mmol ,91.53%)を
得た。
【0068】臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−α−グルコシル(2i)の製造 20.302g(5.201×101mmol )のグルコー
スペンタアセテート(2h)のクロロホルム溶液(50
ml)に、40mlの30%HBr酢酸溶液を20mlのクロ
ロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、3
時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、
pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、20.030gの臭化2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−α−グルコシル(2i)(4.871×1
01 mmol,93.66%)を得た。
ル−α−グルコシル(2i)の製造 20.302g(5.201×101mmol )のグルコー
スペンタアセテート(2h)のクロロホルム溶液(50
ml)に、40mlの30%HBr酢酸溶液を20mlのクロ
ロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、3
時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、
pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、20.030gの臭化2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−α−グルコシル(2i)(4.871×1
01 mmol,93.66%)を得た。
【0069】ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベン
ジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−グルコピラノシル)−β−グルコサミニド
(2j)の製造 暗所にて、3.070g(7.686mmol)のベンジル
N−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−β−グルコ
サミニド(2f)と9.3g(3.6×101mmol,
4.7eq. )のトリフルオロメタンスルホン酸銀と0.
93g(銀触媒に対し10wt%)の粉末モレキュラー
シーブ4Aを1時間脱気した。その後、アルゴン置換を
行い、400mlの塩化メチレンを加えて1時間攪拌し
た。6.5ml(5.4×101 mmol,7.0eq. )の
1,1,3,3−テトラ−メチル−尿素を加えた後、
9.302g(2.262×101 mmol,2.9eq. )
の臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−グ
ルコシル(2i)の塩化メチレン溶液(50ml)を−7
8℃にて滴下し、室温にて40時間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、セライト濾過によって銀
触媒及び、粉末モレキュラーシーブを除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホ
ルムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作
を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによ
って乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮した後、約80ml
の熱エタノールに溶解させ、還流中に約20mlのヘキサ
ンを加え再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を
冷エタノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、
3.914gのベンジルN−アセチル−4,6−O−ベ
ンジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−
アセチル−β−グルコピラノシル)−β−グルコサミニ
ド(2j)(5.364mmol,69.79%)を得た。
ジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−グルコピラノシル)−β−グルコサミニド
(2j)の製造 暗所にて、3.070g(7.686mmol)のベンジル
N−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−β−グルコ
サミニド(2f)と9.3g(3.6×101mmol,
4.7eq. )のトリフルオロメタンスルホン酸銀と0.
93g(銀触媒に対し10wt%)の粉末モレキュラー
シーブ4Aを1時間脱気した。その後、アルゴン置換を
行い、400mlの塩化メチレンを加えて1時間攪拌し
た。6.5ml(5.4×101 mmol,7.0eq. )の
1,1,3,3−テトラ−メチル−尿素を加えた後、
9.302g(2.262×101 mmol,2.9eq. )
の臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−グ
ルコシル(2i)の塩化メチレン溶液(50ml)を−7
8℃にて滴下し、室温にて40時間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、セライト濾過によって銀
触媒及び、粉末モレキュラーシーブを除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホ
ルムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作
を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによ
って乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮した後、約80ml
の熱エタノールに溶解させ、還流中に約20mlのヘキサ
ンを加え再結晶を行った。濾別して得られた白色結晶を
冷エタノールによって洗浄し、減圧乾燥することで、
3.914gのベンジルN−アセチル−4,6−O−ベ
ンジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−
アセチル−β−グルコピラノシル)−β−グルコサミニ
ド(2j)(5.364mmol,69.79%)を得た。
【0070】N−アセチル−3−O−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グ
ルコサミン(2k)の製造 600mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
メタノールに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行
った。この作業を10回以上くり返した後、水素雰囲気
下、3.914g(5.364mmol)のベンジルN−ア
セチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノ
シル)−β−グルコサミニド(2j)のメタノール(3
0ml)とTHF(30ml)の混合溶液を加え、2日間反
応させた。TLCにより反応終了を確認した後、セライ
ト濾過によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバポレ
ートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、2.
963gのN−アセチル−3−O−(2,3,4,6−
テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グル
コサミン(2k)(5.364mmol,quant.)を
得た。
−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グ
ルコサミン(2k)の製造 600mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
メタノールに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行
った。この作業を10回以上くり返した後、水素雰囲気
下、3.914g(5.364mmol)のベンジルN−ア
セチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノ
シル)−β−グルコサミニド(2j)のメタノール(3
0ml)とTHF(30ml)の混合溶液を加え、2日間反
応させた。TLCにより反応終了を確認した後、セライ
ト濾過によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバポレ
ートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、2.
963gのN−アセチル−3−O−(2,3,4,6−
テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)−グル
コサミン(2k)(5.364mmol,quant.)を
得た。
【0071】塩化N−アセチル−4,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオ
サミシル(2l)の製造 2.963g(5.364mmol)のN−アセチル−3−
O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グ
ルコピラノシル)−グルコサミン(2k)に30mlの塩
化アセチルと10mlのクロロホルムを加え、室温で3日
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、過
剰量のクロロホルムで希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸
ナトリウム水溶液(×1)、さらにpHが中性になるま
で冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水
硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウムを
濾過によって分離した。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、3.704gの塩化
N−アセチル−4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキ
サ−O−アセチル−α−ラミナリビオサミシル(2l)
(5.364mmol,quant.)を得た。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオ
サミシル(2l)の製造 2.963g(5.364mmol)のN−アセチル−3−
O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−グ
ルコピラノシル)−グルコサミン(2k)に30mlの塩
化アセチルと10mlのクロロホルムを加え、室温で3日
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、過
剰量のクロロホルムで希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸
ナトリウム水溶液(×1)、さらにpHが中性になるま
で冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水
硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウムを
濾過によって分離した。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、3.704gの塩化
N−アセチル−4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキ
サ−O−アセチル−α−ラミナリビオサミシル(2l)
(5.364mmol,quant.)を得た。
【0072】2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2m)
の製造 アルゴン雰囲気下、3.704g(5.364mmol)の
塩化N−アセチル−4,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオサミシル(2
l)のアセトニトリル溶液(25ml)に480mg(2.
886mmol,0.54eq. )の塩化テトラエチルアンモ
ニウムと485mg(5. 769mmol,1.1eq. )の炭
酸水素ナトリウムを加え、60℃にて30分間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、グラスフィル
ターG4による濾過で固形物を除き、濾液をエバポレー
トによって濃縮した。さらに、過剰量のクロロホルムで
希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社
製、Silica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:
酢酸エチル/ヘキサン=13/2)にて単離精製し、展
開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧
乾燥することで、2.232gの2−メチル−{4,6
−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(2m)(3.614mmol,67.58%)
を得た。
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2m)
の製造 アルゴン雰囲気下、3.704g(5.364mmol)の
塩化N−アセチル−4,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−ラミナリビオサミシル(2
l)のアセトニトリル溶液(25ml)に480mg(2.
886mmol,0.54eq. )の塩化テトラエチルアンモ
ニウムと485mg(5. 769mmol,1.1eq. )の炭
酸水素ナトリウムを加え、60℃にて30分間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、グラスフィル
ターG4による濾過で固形物を除き、濾液をエバポレー
トによって濃縮した。さらに、過剰量のクロロホルムで
希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社
製、Silica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:
酢酸エチル/ヘキサン=13/2)にて単離精製し、展
開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧
乾燥することで、2.232gの2−メチル−{4,6
−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(2m)(3.614mmol,67.58%)
を得た。
【0073】2−メチル−{3−O−(β−グルコピラ
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)の製造 2.232g(3.614mmol)の2−メチル−{4,
6−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(2m)のメタノール溶液(50ml)に
5.3ml(0.156M)のナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液を加え、室温で4時間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlit
e IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性に
なったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン
交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、1.413gの2−
メチル−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(2)(3.614mmol,quant.)
を得た。その 1HNMR及び13CNMRは次の通りであ
った。それぞれを図3、図4に示す。
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(2)の製造 2.232g(3.614mmol)の2−メチル−{4,
6−ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(2m)のメタノール溶液(50ml)に
5.3ml(0.156M)のナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液を加え、室温で4時間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlit
e IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性に
なったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン
交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、1.413gの2−
メチル−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(2)(3.614mmol,quant.)
を得た。その 1HNMR及び13CNMRは次の通りであ
った。それぞれを図3、図4に示す。
【0074】 1HNMR(250MHz,D2 O):δ
6.12{1H,d,J1,2 =7.28Hz,anomeric
proton (H−1)},4.67{1H,d,
J1 ′,2′=7.95Hz,anomeric proton (H−
1′)},4. 33{1H,dd,H−2},4.17
{1H,t,H−3},2.08{3H,s,methyl p
roton ofoxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ101.1
(C−1),102.7(C−1′),64.8(C−
2),73.8(C−2′),80.0(C−3),7
6.4(C−3′),68.5(C−4),70.5
(C−4′),73.1(C−5),76.9(C−
5′),61.6(C−6),62.4(C−6′),
13.7{methyl13C of oxazoline },169.3
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
6.12{1H,d,J1,2 =7.28Hz,anomeric
proton (H−1)},4.67{1H,d,
J1 ′,2′=7.95Hz,anomeric proton (H−
1′)},4. 33{1H,dd,H−2},4.17
{1H,t,H−3},2.08{3H,s,methyl p
roton ofoxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ101.1
(C−1),102.7(C−1′),64.8(C−
2),73.8(C−2′),80.0(C−3),7
6.4(C−3′),68.5(C−4),70.5
(C−4′),73.1(C−5),76.9(C−
5′),61.6(C−6),62.4(C−6′),
13.7{methyl13C of oxazoline },169.3
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
【0075】実施例3 上記反応式Cに従って、2−メチル−{3−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)の製
造方法を以下に示す。
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)の製
造方法を以下に示す。
【0076】ガラクトースペンタアセテート(3b)の
製造 8.030g(4.457×101 mmol)のガラクトー
ス(3a)を30mlのピリジンに分散させ、0℃におい
て60mlの無水酢酸を滴下し、室温で3日間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液をエ
バポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希
釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、17.211gのガラクトースペンタアセテー
ト(3b)(4.409×101 mmol,98.93%)
を得た。
製造 8.030g(4.457×101 mmol)のガラクトー
ス(3a)を30mlのピリジンに分散させ、0℃におい
て60mlの無水酢酸を滴下し、室温で3日間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液をエ
バポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希
釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、17.211gのガラクトースペンタアセテー
ト(3b)(4.409×101 mmol,98.93%)
を得た。
【0077】臭化2,3,4,6−テトラ−O−アセチ
ル−α−ガラクトシル(3c)の製造 17.211g(4.409×101 mmol)のガラクト
ースペンタアセテート(3b)のクロロホルム溶液(5
0ml)に、100mlの30%HBr酢酸溶液を0℃にお
いて滴下し、2時間反応させた。TLCにより反応終了
を確認した後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液
操作を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウム
によって乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分
離した。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減
圧乾燥することで、17.874gの臭化2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−α−ガラクトシル(3c)
(4.347×101 mmol,98.59%)を得た。
ル−α−ガラクトシル(3c)の製造 17.211g(4.409×101 mmol)のガラクト
ースペンタアセテート(3b)のクロロホルム溶液(5
0ml)に、100mlの30%HBr酢酸溶液を0℃にお
いて滴下し、2時間反応させた。TLCにより反応終了
を確認した後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液
操作を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウム
によって乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分
離した。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減
圧乾燥することで、17.874gの臭化2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−α−ガラクトシル(3c)
(4.347×101 mmol,98.59%)を得た。
【0078】ベンジルN−アセチル−4,6−O−ベン
ジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−ガラクトピラノシル)−β−グルコサミニ
ド(3d)の製法 暗所にて、2.261g(5.660mmol)のベンジル
N−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−β−グルコ
サミニド(2f)と12.0g(4.7×10 1 mmol,
8.3eq. )のトリフルオロメタンスルホン酸銀を1時
間脱気した後、アルゴン置換を行い、350mlの塩化メ
チレンを加え1時間攪拌した。11.5ml(9.6×1
01 mmol,17.0eq. )の1,1,3,3−テトラ−
メチル−尿素を加えた後、11.986g(2.915
×101 mmol,5.2eq. )の臭化2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−α−ガラクトシル(3c)の塩化
メチレン溶液(50ml)を−78℃にて滴下し、室温に
て40時間反応させた。TLCにより反応終了を確認し
た後、セライト濾過によって銀触媒を除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホ
ルムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作
を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによ
って乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮した後、残留物を
シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー( ゲ
ル:Merck社製、Silica gel 60 、粒径 0.063-0.200mm、
展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/2)にて単離精
製し、展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さ
らに減圧乾燥することで、2.278gのベンジルN−
アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラ
ノシル)−β−グルコサミニド(3d)(3.122mm
ol,55.15%)を得た。
ジリデン−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ア
セチル−β−ガラクトピラノシル)−β−グルコサミニ
ド(3d)の製法 暗所にて、2.261g(5.660mmol)のベンジル
N−アセチル−4,6−O−ベンジリデン−β−グルコ
サミニド(2f)と12.0g(4.7×10 1 mmol,
8.3eq. )のトリフルオロメタンスルホン酸銀を1時
間脱気した後、アルゴン置換を行い、350mlの塩化メ
チレンを加え1時間攪拌した。11.5ml(9.6×1
01 mmol,17.0eq. )の1,1,3,3−テトラ−
メチル−尿素を加えた後、11.986g(2.915
×101 mmol,5.2eq. )の臭化2,3,4,6−テ
トラ−O−アセチル−α−ガラクトシル(3c)の塩化
メチレン溶液(50ml)を−78℃にて滴下し、室温に
て40時間反応させた。TLCにより反応終了を確認し
た後、セライト濾過によって銀触媒を除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮した。残留物を過剰量のクロロホ
ルムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作
を行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによ
って乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮した後、残留物を
シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー( ゲ
ル:Merck社製、Silica gel 60 、粒径 0.063-0.200mm、
展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/2)にて単離精
製し、展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さ
らに減圧乾燥することで、2.278gのベンジルN−
アセチル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,
3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラ
ノシル)−β−グルコサミニド(3d)(3.122mm
ol,55.15%)を得た。
【0079】N−アセチル−3−O−(2,3,4,6
−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−
グルコサミン(3e)の製造 500mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
メタノールに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行
った。これを10回以上くり返した後、水素雰囲気下、
2.278g(3.122mmol)のベンジルN−アセチ
ル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシ
ル)−β−グルコサミニド(3d)のメタノール溶液
(30ml)を加え、2日間反応させた。TLCにより反
応終了を確認した後、セライト濾過によってパラジウム
粉末を除き、濾液をエバポレートによって濃縮し、さら
に減圧乾燥することで、1.697gのN−アセチル−
3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β
−ガラクトピラノシル)−グルコサミン(3e)(3.
077mmol,98.56%)を得た。
−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)−
グルコサミン(3e)の製造 500mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
メタノールに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行
った。これを10回以上くり返した後、水素雰囲気下、
2.278g(3.122mmol)のベンジルN−アセチ
ル−4,6−O−ベンジリデン−3−O−(2,3,
4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシ
ル)−β−グルコサミニド(3d)のメタノール溶液
(30ml)を加え、2日間反応させた。TLCにより反
応終了を確認した後、セライト濾過によってパラジウム
粉末を除き、濾液をエバポレートによって濃縮し、さら
に減圧乾燥することで、1.697gのN−アセチル−
3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β
−ガラクトピラノシル)−グルコサミン(3e)(3.
077mmol,98.56%)を得た。
【0080】塩化4,6,2′,3′,4′,6′−ヘ
キサ−O−アセチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3
f)の製造 1.658g(3.006mmol)のN−アセチル−3−
O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガ
ラクトピラノシル)−グルコサミン(3e)に13mlの
塩化アセチルを加え、室温で3日間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで
希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、2.084gの塩化4,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクト
−N−ビオシルI(3f)(3.077mmol,quan
t.)を得た。
キサ−O−アセチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3
f)の製造 1.658g(3.006mmol)のN−アセチル−3−
O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガ
ラクトピラノシル)−グルコサミン(3e)に13mlの
塩化アセチルを加え、室温で3日間反応させた。TLC
により反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで
希釈し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、2.084gの塩化4,6,2′,
3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクト
−N−ビオシルI(3f)(3.077mmol,quan
t.)を得た。
【0081】2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3
g)の製法 アルゴン雰囲気下、2.084g(3.077mmol)の
塩化4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3f)のアセト
ニトリル溶液(15ml)に280mg(1.692mmol,
0.55eq. )の塩化テトラエチルアンモニウムと28
4mg(3.385mmol,1.1eq. )の炭酸水素ナトリ
ウムを加え、60℃にて30分間反応させた。TLCに
より反応終了を確認した後、グラスフィルターG4によ
る濾過で固形物を除き、濾液をエバポレートによって濃
縮し、過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが中性にな
るまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は
無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウ
ムを濾過によって分離した。濾液をエバポレートによっ
て濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(ゲル:Merck社製、Silica gel 60 、粒径
0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1
3/2)にて単離精製し、展開後の溶液をエバポレート
によって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、782mg
の2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3g)(1.
227mmol,39.86%)を得た。
−3−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3
g)の製法 アルゴン雰囲気下、2.084g(3.077mmol)の
塩化4,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−α−ラクト−N−ビオシルI(3f)のアセト
ニトリル溶液(15ml)に280mg(1.692mmol,
0.55eq. )の塩化テトラエチルアンモニウムと28
4mg(3.385mmol,1.1eq. )の炭酸水素ナトリ
ウムを加え、60℃にて30分間反応させた。TLCに
より反応終了を確認した後、グラスフィルターG4によ
る濾過で固形物を除き、濾液をエバポレートによって濃
縮し、過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが中性にな
るまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は
無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウ
ムを濾過によって分離した。濾液をエバポレートによっ
て濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(ゲル:Merck社製、Silica gel 60 、粒径
0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1
3/2)にて単離精製し、展開後の溶液をエバポレート
によって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、782mg
の2−メチル−{4,6−ジ−O−アセチル−3−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−ガラク
トピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3g)(1.
227mmol,39.86%)を得た。
【0082】2−メチル−{3−O−(β−ガラクトピ
ラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)の製法 748mg(1.173mmol) の2−メチル−{4,6−
ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(3g)のメタノール溶液(20ml)にナト
リウムメトキシドのメタノール溶液(0.161M,
2.0ml)を加え、室温で2時間反応させた。TLCに
より反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlite
IR−120 (H+ )を加え攪拌し、反応溶液が中性になっ
たのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン交換
樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃縮
し、さらに減圧乾燥することで、480mgの2−メチル
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)(1.173mmol, quant.)を得
た。その 1HNMR及び13CNMRは次の通りであっ
た。それぞれを図5、図6に示す。
ラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(3)の製法 748mg(1.173mmol) の2−メチル−{4,6−
ジ−O−アセチル−3−O−(2,3,4,6−テトラ
−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(3g)のメタノール溶液(20ml)にナト
リウムメトキシドのメタノール溶液(0.161M,
2.0ml)を加え、室温で2時間反応させた。TLCに
より反応終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlite
IR−120 (H+ )を加え攪拌し、反応溶液が中性になっ
たのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン交換
樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃縮
し、さらに減圧乾燥することで、480mgの2−メチル
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)(1.173mmol, quant.)を得
た。その 1HNMR及び13CNMRは次の通りであっ
た。それぞれを図5、図6に示す。
【0083】 1HNMR(250MHz,D2 O):δ
6.10{1H,d,J1,2 =7.29Hz,anomeric
proton (H−1)},4.58{1H,d,
J 1′,2′=8.10Hz,anomeric proton (H−
1′)},4.43{1H,dd,H−2},4.32
{1H,t,H−3},2.08{3H,s,methyl p
roton ofoxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ101.2
(C−1),103.3(C−1′),64.9(C−
2),73.1(C−2′),80.0(C−3),7
3.4(C−3′),68.6(C−4),69.5
(C−4′),71.5(C−5),76.2(C−
5′),61.9(C−6),62.4(C−6′),
13.9{methyl13C of oxazoline },169.5
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
6.10{1H,d,J1,2 =7.29Hz,anomeric
proton (H−1)},4.58{1H,d,
J 1′,2′=8.10Hz,anomeric proton (H−
1′)},4.43{1H,dd,H−2},4.32
{1H,t,H−3},2.08{3H,s,methyl p
roton ofoxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ101.2
(C−1),103.3(C−1′),64.9(C−
2),73.1(C−2′),80.0(C−3),7
3.4(C−3′),68.6(C−4),69.5
(C−4′),71.5(C−5),76.2(C−
5′),61.9(C−6),62.4(C−6′),
13.9{methyl13C of oxazoline },169.5
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
【0084】実施例4 上記反応式Dに従って、2−メチル−{4−O−(β−
グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピ
ラノ}〔2,1−d)−2−オキサゾリン(4)の製造
方法を以下に示す。
グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピ
ラノ}〔2,1−d)−2−オキサゾリン(4)の製造
方法を以下に示す。
【0085】臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビオシル(4b)の
製造 49.65g(7.317×101mmol )のセロビオー
スオクタアセテート(4a)のクロロホルム溶液(25
0ml) に、75mlの30%HBr酢酸溶液を50mlのク
ロロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、
3時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、49.702gの臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)(7.106×101 mmol,97.12
%)を得た。
−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビオシル(4b)の
製造 49.65g(7.317×101mmol )のセロビオー
スオクタアセテート(4a)のクロロホルム溶液(25
0ml) に、75mlの30%HBr酢酸溶液を50mlのク
ロロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、
3時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、49.702gの臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−セロビ
オシル(4b)(7.106×101 mmol,97.12
%)を得た。
【0086】3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ
−O−アセチル−D−セロビアール(4c)の製造 70g(6.996×102 mmol,10.5eq. )の酢
酸ナトリウム1水和物の50%酢酸溶液(165ml)に
40g(6.117×102 mmol, 9.2eq.)の粉末
亜鉛を懸濁させ、5g(2.002×101 mmol, 0.
30eq.)の硫酸銅5水和物の水溶液(10ml)を−5
℃において滴下した。気体の発生が収まり始めた頃に、
37.302g(6.655×101 mmol)の臭化2,
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチ
ル−α−セロビオシル(4b)の酢酸溶液(350ml)
を滴下し、−5℃において3時間反応させた。セライト
濾過によって粉末亜鉛を除き、過剰量のクロロホルムで
希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、25.903gの3,6,2′,3′,4′,
6′−ヘキサ−O−アセチル−D−セロビアール(4
c)(4.621×101 mmol, 86.66%)を得
た。
−O−アセチル−D−セロビアール(4c)の製造 70g(6.996×102 mmol,10.5eq. )の酢
酸ナトリウム1水和物の50%酢酸溶液(165ml)に
40g(6.117×102 mmol, 9.2eq.)の粉末
亜鉛を懸濁させ、5g(2.002×101 mmol, 0.
30eq.)の硫酸銅5水和物の水溶液(10ml)を−5
℃において滴下した。気体の発生が収まり始めた頃に、
37.302g(6.655×101 mmol)の臭化2,
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチ
ル−α−セロビオシル(4b)の酢酸溶液(350ml)
を滴下し、−5℃において3時間反応させた。セライト
濾過によって粉末亜鉛を除き、過剰量のクロロホルムで
希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、25.903gの3,6,2′,3′,4′,
6′−ヘキサ−O−アセチル−D−セロビアール(4
c)(4.621×101 mmol, 86.66%)を得
た。
【0087】塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘ
キサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル−
α−セロビオシル(4d)の製造 5.00g(8.920mmol)の3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−セロビアール
(4c)の酢酸溶液(20ml)と亜硝酸イソペンチル
(10ml)の混合溶液に5mlの濃塩酸(10N)と5ml
の酢酸の混合溶液を0℃において滴下し、15分間反応
させた。十分に結晶が析出したらグラスフィルターG4
による濾過によって収集し、十分にエーテルで洗浄した
後、結晶をクロロホルムで溶解してpHが中性になるま
で冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水
硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウムを
濾過によって分離した。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、2.424gの塩化
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル
(4d)(3.872mmol, 43.41%)を得た。
キサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル−
α−セロビオシル(4d)の製造 5.00g(8.920mmol)の3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−セロビアール
(4c)の酢酸溶液(20ml)と亜硝酸イソペンチル
(10ml)の混合溶液に5mlの濃塩酸(10N)と5ml
の酢酸の混合溶液を0℃において滴下し、15分間反応
させた。十分に結晶が析出したらグラスフィルターG4
による濾過によって収集し、十分にエーテルで洗浄した
後、結晶をクロロホルムで溶解してpHが中性になるま
で冷水にて分液操作を行った。集めた有機溶媒層は無水
硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸ナトリウムを
濾過によって分離した。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、2.424gの塩化
3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル
(4d)(3.872mmol, 43.41%)を得た。
【0088】N−アセチルセロビオサミンヘプタアセテ
ート(4f)の製造 611mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
THFに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行っ
た。この手順を10回以上くり返した後、水素雰囲気
下、5.447g(8.702mmol)の塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4d)
の塩化メチレン溶液(80ml)を加え、1週間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、セライト濾過
によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバポレートに
よって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、塩化3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−α−セロビオシル(4e)
を得た。これはアノマー位が加水分解したものと混在し
ているので、このピリジン溶液(10ml)に0℃におい
て20mlの無水酢酸を滴下し、室温において15時間反
応させた。TLCにより反応終了を確認した後、エバポ
レートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、残留物をシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社製、Si
lica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エ
チル/ヘキサン=4/1)にて単離精製し、展開後の溶
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、2.050gのN−アセチルセロビオサミンヘ
プタアセテート(4f)(3.080mmol, 35.39
%)を得た。
ート(4f)の製造 611mgのパラジウム−カーボン(10%)を10mlの
THFに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換を行っ
た。この手順を10回以上くり返した後、水素雰囲気
下、5.447g(8.702mmol)の塩化3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−2−
デオキシ−2−ニトロシル−α−セロビオシル(4d)
の塩化メチレン溶液(80ml)を加え、1週間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、セライト濾過
によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバポレートに
よって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、塩化3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
2−アミノ−2−デオキシ−α−セロビオシル(4e)
を得た。これはアノマー位が加水分解したものと混在し
ているので、このピリジン溶液(10ml)に0℃におい
て20mlの無水酢酸を滴下し、室温において15時間反
応させた。TLCにより反応終了を確認した後、エバポ
レートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、残留物をシリカゲルフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社製、Si
lica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エ
チル/ヘキサン=4/1)にて単離精製し、展開後の溶
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、2.050gのN−アセチルセロビオサミンヘ
プタアセテート(4f)(3.080mmol, 35.39
%)を得た。
【0089】N−アセチルセロビオサミン(4g)の製
造 アルゴン雰囲気下、2.050g(3.080mmol)の
N−アセチルセロビオサミンヘプタアセテート(4f)
のメタノール溶液(100ml)にナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(0.226M,4.63ml)を加
え、室温で2.5時間反応させた。TLCにより反応終
了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlite IR−120(H
+ )を加え攪拌し、反応溶液が中性になったのをpH試
験紙で確認した後、濾過によりイオン交換樹脂を取り除
いた。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧
乾燥することで1.078gのN−アセチルセロビオサ
ミン(4g)(2.797mmol, 90.82%)を得
た。
造 アルゴン雰囲気下、2.050g(3.080mmol)の
N−アセチルセロビオサミンヘプタアセテート(4f)
のメタノール溶液(100ml)にナトリウムメトキシド
のメタノール溶液(0.226M,4.63ml)を加
え、室温で2.5時間反応させた。TLCにより反応終
了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlite IR−120(H
+ )を加え攪拌し、反応溶液が中性になったのをpH試
験紙で確認した後、濾過によりイオン交換樹脂を取り除
いた。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧
乾燥することで1.078gのN−アセチルセロビオサ
ミン(4g)(2.797mmol, 90.82%)を得
た。
【0090】塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミ
シル(4h)の製造 1.078g(2.797mmol)N−アセチルセロビオ
サミン(4g)に10mlの塩化アセチルと5mlのクロロ
ホルムを加え、室温で3日間反応させた。TLCにより
反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで希釈
し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、1.764gの塩化N−アセチル−3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
α−セロビオサミシル(4h)(2.748mmol, 9
8.23%)を得た。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミ
シル(4h)の製造 1.078g(2.797mmol)N−アセチルセロビオ
サミン(4g)に10mlの塩化アセチルと5mlのクロロ
ホルムを加え、室温で3日間反応させた。TLCにより
反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで希釈
し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、1.764gの塩化N−アセチル−3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
α−セロビオサミシル(4h)(2.748mmol, 9
8.23%)を得た。
【0091】2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4i)
の製造 アルゴン雰囲気下、1.015g(1.552mmol)の
塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミシル(4h)
のアセトニトリル溶液(7.5ml)に150mg(9.
052×10-1mmol, 0.58eq.)の塩化テトラエチ
ルアンモニウムと200mg(1.786mmol, 1.2
eq.)の炭酸水素ナトリウムを加え、60℃にて40分
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、グ
ラスフィルターG4による濾過で固形物を除き、濾液を
エバポレートによって濃縮した後、過剰量のクロロホル
ムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Mer
ck社製、Silica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/1)にて単離精製し、
展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さらに減
圧乾燥することで、153mgの2−メチル−{3,6
−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(4i)(2.473×10-1mmol, 15.
93%)を得た。
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−グルコピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グル
コピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4i)
の製造 アルゴン雰囲気下、1.015g(1.552mmol)の
塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−セロビオサミシル(4h)
のアセトニトリル溶液(7.5ml)に150mg(9.
052×10-1mmol, 0.58eq.)の塩化テトラエチ
ルアンモニウムと200mg(1.786mmol, 1.2
eq.)の炭酸水素ナトリウムを加え、60℃にて40分
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、グ
ラスフィルターG4による濾過で固形物を除き、濾液を
エバポレートによって濃縮した後、過剰量のクロロホル
ムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Mer
ck社製、Silica gel 60 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=3/1)にて単離精製し、
展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さらに減
圧乾燥することで、153mgの2−メチル−{3,6
−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,6−テト
ラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(4i)(2.473×10-1mmol, 15.
93%)を得た。
【0092】2−メチル−{4−O−(β−グルコピラ
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)の製造 153mg(2.473×10-1mmol)の2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(4i)のメタノール溶液(1
0ml)にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.
478×10-1M,2.64ml)を加え、室温で2時間
反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、イオ
ン交換樹脂Amberlite IR−120 (H+)を加えて攪拌
し、反応溶液が中性になったのをpH試験紙で確認した
後、濾過によりイオン交換樹脂を取り除いた。濾液をエ
バポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、0.261gの2−メチル−{4−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)(6.5
58×10-1mmol, quant.)を得た。その 1HN
MR及び13CNMRは次の通りであった。それぞれを図
7、図8に示す。
ノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)の製造 153mg(2.473×10-1mmol)の2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−グルコピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(4i)のメタノール溶液(1
0ml)にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.
478×10-1M,2.64ml)を加え、室温で2時間
反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、イオ
ン交換樹脂Amberlite IR−120 (H+)を加えて攪拌
し、反応溶液が中性になったのをpH試験紙で確認した
後、濾過によりイオン交換樹脂を取り除いた。濾液をエ
バポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、0.261gの2−メチル−{4−O−(β−グル
コピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラ
ノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(4)(6.5
58×10-1mmol, quant.)を得た。その 1HN
MR及び13CNMRは次の通りであった。それぞれを図
7、図8に示す。
【0093】 1HNMR(250MHz,D2 O):δ
6.09{1H,d,J1,2 =7.25Hz,anomeric
proton (H−1)},4.49{1H,d,J 1′
, 2 ′=7.79Hz,anomeric proton (H−
1′)},4.20{1H,dd,H−2},4.39
{1H,t,H−3},2.07{3H,s,methyl p
rotonof oxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ100.7
(C−1),104.8(C−1′),66.2(C−
2),74.0(C−2′),71.8(C−3),7
6.5(C−3′),79.4(C−4),70.0
(C−4′),70.4(C−5),76.9(C−
5′),61.5(C−6),62.5(C−6′),
13.8{methyl13C of oxazoline },169.0
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
6.09{1H,d,J1,2 =7.25Hz,anomeric
proton (H−1)},4.49{1H,d,J 1′
, 2 ′=7.79Hz,anomeric proton (H−
1′)},4.20{1H,dd,H−2},4.39
{1H,t,H−3},2.07{3H,s,methyl p
rotonof oxazoline} 13CNMR(62.9MHz,D2 O) :δ100.7
(C−1),104.8(C−1′),66.2(C−
2),74.0(C−2′),71.8(C−3),7
6.5(C−3′),79.4(C−4),70.0
(C−4′),70.4(C−5),76.9(C−
5′),61.5(C−6),62.5(C−6′),
13.8{methyl13C of oxazoline },169.0
{2−13C ofoxazoline (O−C=N)}
【0094】実施例5 上記反応式Eに従って、2−メチル−{4−O−(β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)の製
造方法を以下に示す。
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)の製
造方法を以下に示す。
【0095】ラクトースオクタアセテート(5b)の製
造 25.01g(7.306×101 mmol)のラクトース
(5a)を100mlのピリジンに分散させ、0℃におい
て200mlの無水酢酸を滴下し、室温で3日間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液をエ
バポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希
釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、49.971gのラクトースオクタアセテート
(5b)(7.306×101 mmol, quant. )を
得た。
造 25.01g(7.306×101 mmol)のラクトース
(5a)を100mlのピリジンに分散させ、0℃におい
て200mlの無水酢酸を滴下し、室温で3日間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、反応溶液をエ
バポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホルムで希
釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、49.971gのラクトースオクタアセテート
(5b)(7.306×101 mmol, quant. )を
得た。
【0096】臭化2,3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)の製
造 25.097g(3.698×101 mmol)のラクトー
スオクタアセテート(5b)のクロロホルム溶液(12
0ml)に、40mlの30%HBr酢酸溶液を30mlのク
ロロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、
3時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、25.160gの臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクト
シル(5c)(3.597×10 1 mmol, 97.26
%)を得た。
−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクトシル(5c)の製
造 25.097g(3.698×101 mmol)のラクトー
スオクタアセテート(5b)のクロロホルム溶液(12
0ml)に、40mlの30%HBr酢酸溶液を30mlのク
ロロホルムで希釈した混合溶液を0℃において滴下し、
3時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、pHが中性になるまで冷水を用いて分液操作を行っ
た。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾
燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾
液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥する
ことで、25.160gの臭化2,3,6,2′,
3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−α−ラクト
シル(5c)(3.597×10 1 mmol, 97.26
%)を得た。
【0097】3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ
−O−アセチル−D−ラクタール(5d)の製造 34g(3.398×102mmol,9.4eq.)の酢酸ナ
トリウム1水和物の50%酢酸溶液(83ml)に25g
(3.823×102mmol,10.6eq.)の粉末亜鉛を
懸濁させ、2.5g(1.001×101mmol,0.28
eq.)の硫酸銅5水和物の水溶液(8ml)を−5℃にお
いて滴下した。気体の発生が収まり始めた頃に、25.
160g(3.597×101 mmol)の臭化2,3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−
α−ラクトシル(5c)の酢酸溶液(100ml)を滴下
し、−5℃において3時間反応させた。セライト濾過に
よって粉末亜鉛を除き、過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、20.161gの3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘキサ−O−アセチル−D−ラクタール(5d)
(3.597×101mmol, quant. )を得た。
−O−アセチル−D−ラクタール(5d)の製造 34g(3.398×102mmol,9.4eq.)の酢酸ナ
トリウム1水和物の50%酢酸溶液(83ml)に25g
(3.823×102mmol,10.6eq.)の粉末亜鉛を
懸濁させ、2.5g(1.001×101mmol,0.28
eq.)の硫酸銅5水和物の水溶液(8ml)を−5℃にお
いて滴下した。気体の発生が収まり始めた頃に、25.
160g(3.597×101 mmol)の臭化2,3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘプタ−O−アセチル−
α−ラクトシル(5c)の酢酸溶液(100ml)を滴下
し、−5℃において3時間反応させた。セライト濾過に
よって粉末亜鉛を除き、過剰量のクロロホルムで希釈
し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。
集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥し
た後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液を
エバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥すること
で、20.161gの3,6,2′,3′,4′,6′
−ヘキサ−O−アセチル−D−ラクタール(5d)
(3.597×101mmol, quant. )を得た。
【0098】塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘ
キサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル−
α−ラクトシル(5e)の製造 20.161g(3.597×101 mmol)の3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−
ラクタール(5d)の酢酸溶液(100ml)と40mlの
亜硝酸イソペンチルの混合溶液に、20mlの濃塩酸(1
0N)と20mlの酢酸の混合溶液を0℃において滴下
し、15分間反応させた。十分に結晶が析出したら、グ
ラスフィルターG4による濾過によって収集し、十分に
エーテルで洗浄した後、結晶をクロロホルムで溶解しp
Hが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた
有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、
硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポ
レートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、
9.366gの塩化3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル
−α−ラクトシル(5e)(1.496×101 mmol,
41.60%)を得た。
キサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル−
α−ラクトシル(5e)の製造 20.161g(3.597×101 mmol)の3,6,
2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−D−
ラクタール(5d)の酢酸溶液(100ml)と40mlの
亜硝酸イソペンチルの混合溶液に、20mlの濃塩酸(1
0N)と20mlの酢酸の混合溶液を0℃において滴下
し、15分間反応させた。十分に結晶が析出したら、グ
ラスフィルターG4による濾過によって収集し、十分に
エーテルで洗浄した後、結晶をクロロホルムで溶解しp
Hが中性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた
有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、
硫酸ナトリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポ
レートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、
9.366gの塩化3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−2−デオキシ−2−ニトロシル
−α−ラクトシル(5e)(1.496×101 mmol,
41.60%)を得た。
【0099】N−アセチルラクトサミンヘプタアセテー
ト(5g)の製造 1.503gのパラジウム−カーボン(10%)を10
0mlのアセトンに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換
を行った。この手順を10回以上くり返した後、水素雰
囲気下、9.166g(1.464×101 mmol)の塩
化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル
(5e)のクロロホルム溶液(300ml)を加え、1週
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、セ
ライト濾過によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、
塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−ラクトシル
(5f)を得た。これはアノマー位が加水分解したもの
と混在しているので、このピリジン溶液(25ml)に0
℃において50mlの無水酢酸を滴下し、室温において1
5時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、エバポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホル
ムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Mer
ck社製、Silica gel 60 、粒径 0.063-0.200mm、展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=13/2)にて単離精製
し、展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さら
に減圧乾燥することで、1.578gのN−アセチルラ
クトサミンヘプタアセテート(5g)(2.483mmo
l, 16.60%)を得た。
ト(5g)の製造 1.503gのパラジウム−カーボン(10%)を10
0mlのアセトンに懸濁させ、約30秒間脱気し水素置換
を行った。この手順を10回以上くり返した後、水素雰
囲気下、9.166g(1.464×101 mmol)の塩
化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセ
チル−2−デオキシ−2−ニトロシル−α−ラクトシル
(5e)のクロロホルム溶液(300ml)を加え、1週
間反応させた。TLCにより反応終了を確認した後、セ
ライト濾過によってパラジウム粉末を除き、濾液をエバ
ポレートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、
塩化3,6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−ア
セチル−2−アミノ−2−デオキシ−α−ラクトシル
(5f)を得た。これはアノマー位が加水分解したもの
と混在しているので、このピリジン溶液(25ml)に0
℃において50mlの無水酢酸を滴下し、室温において1
5時間反応させた。TLCにより反応終了を確認した
後、エバポレートによって濃縮し、過剰量のクロロホル
ムで希釈し、pHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、残留物をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ゲル:Mer
ck社製、Silica gel 60 、粒径 0.063-0.200mm、展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=13/2)にて単離精製
し、展開後の溶液をエバポレートによって濃縮し、さら
に減圧乾燥することで、1.578gのN−アセチルラ
クトサミンヘプタアセテート(5g)(2.483mmo
l, 16.60%)を得た。
【0100】塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシ
ル(5i)の製造 アルゴン雰囲気下、1.366g(2.089mmol)の
N−アセチルラクトサミンヘプタアセテート(5g)の
メタノール溶液(25ml)にナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液(0.287M,0.9ml)を加え、0℃
で30分間反応させた。TLCによりアノマー位の脱ア
セチル化の終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlit
e IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性に
なったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン
交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、脱アセチル化がある
程度進行した1.264gのN−アセチルラクトサミン
誘導体(5h)を得た。このN−アセチルラクトサミン
誘導体(5h)に20mlの塩化アセチルと10mlのクロ
ロホルムを加え、室温で3日間反応させた。TLCによ
り反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで希釈
し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、1.437gの塩化N−アセチル−3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
α−ラクトサミシル(5i)(2.089mmol, qua
nt.)を得た。
4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシ
ル(5i)の製造 アルゴン雰囲気下、1.366g(2.089mmol)の
N−アセチルラクトサミンヘプタアセテート(5g)の
メタノール溶液(25ml)にナトリウムメトキシドのメ
タノール溶液(0.287M,0.9ml)を加え、0℃
で30分間反応させた。TLCによりアノマー位の脱ア
セチル化の終了を確認した後、イオン交換樹脂Amberlit
e IR−120 (H+ )を加えて攪拌し、反応溶液が中性に
なったのをpH試験紙で確認した後、濾過によりイオン
交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートによって濃
縮し、さらに減圧乾燥することで、脱アセチル化がある
程度進行した1.264gのN−アセチルラクトサミン
誘導体(5h)を得た。このN−アセチルラクトサミン
誘導体(5h)に20mlの塩化アセチルと10mlのクロ
ロホルムを加え、室温で3日間反応させた。TLCによ
り反応終了を確認した後、過剰量のクロロホルムで希釈
し、冷水(×1)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(×
1)、さらにpHが中性になるまで冷水にて分液操作を
行った。集めた有機溶媒層は無水硫酸ナトリウムによっ
て乾燥した後、硫酸ナトリウムを濾過によって分離し
た。濾液をエバポレートによって濃縮し、さらに減圧乾
燥することで、1.437gの塩化N−アセチル−3,
6,2′,3′,4′,6′−ヘキサ−O−アセチル−
α−ラクトサミシル(5i)(2.089mmol, qua
nt.)を得た。
【0101】2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5
j)の製造 アルゴン雰囲気下、1.437g(2.089mmol)の
塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシル(5i)の
アセトニトリル溶液(10ml)に200mg(1.207
mmol, 0.57eq. )の塩化テトラエチルアンモニウム
と200mg(2.381mmol, 1. 1eq.)の炭酸水素ナ
トリウムを加え、60℃にて30分間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、グラスフィルターG4
による濾過で固形物を除き、濾液をエバポレートによっ
て濃縮した後、過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが
中性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機
溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸
ナトリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポレー
トによって濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社製、Silica gel 6
0 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=4/1)にて単離精製し、展開後の溶液をエバポ
レートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、4
05mgの2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル−4
−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5j)
(6.558×10-1mmol, 29.85%)を得た。
−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−
β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グ
ルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5
j)の製造 アルゴン雰囲気下、1.437g(2.089mmol)の
塩化N−アセチル−3,6,2′,3′,4′,6′−
ヘキサ−O−アセチル−α−ラクトサミシル(5i)の
アセトニトリル溶液(10ml)に200mg(1.207
mmol, 0.57eq. )の塩化テトラエチルアンモニウム
と200mg(2.381mmol, 1. 1eq.)の炭酸水素ナ
トリウムを加え、60℃にて30分間反応させた。TL
Cにより反応終了を確認した後、グラスフィルターG4
による濾過で固形物を除き、濾液をエバポレートによっ
て濃縮した後、過剰量のクロロホルムで希釈し、pHが
中性になるまで冷水にて分液操作を行った。集めた有機
溶媒層は無水硫酸ナトリウムによって乾燥した後、硫酸
ナトリウムを濾過によって分離した。濾液をエバポレー
トによって濃縮し、残留物をシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(ゲル:Merck社製、Silica gel 6
0 、粒径 0.040-0.063mm、展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=4/1)にて単離精製し、展開後の溶液をエバポ
レートによって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、4
05mgの2−メチル−{3,6−ジ−O−アセチル−4
−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
ガラクトピラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコ
ピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5j)
(6.558×10-1mmol, 29.85%)を得た。
【0102】2−メチル−{4−O−(β−ガラクトピ
ラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)の製造 405mg(6.558×10-1mmol)の2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(5j)のメタノール溶液(1
0ml)にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.
196M,0.54ml)を加え、室温で2時間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、イオン交換樹
脂Amberlite IR−120 (H+ )を加え攪拌し、反応溶液
が中性になったのをpH試験紙で確認した後、濾過によ
りイオン交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートに
よって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、0.261
gの2−メチル−{4−O−(β−ガラクトピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(5)(6.558×10-1
mmol, quant. )を得た。その 1HNMR及び13C
NMRは次の通りであった。それぞれを図9、図10に
示す。
ラノシル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ)
〔2,1−d〕−2−オキサゾリン(5)の製造 405mg(6.558×10-1mmol)の2−メチル−
{3,6−ジ−O−アセチル−4−O−(2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−β−ガラクトピラノシル)
1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−
d〕−2−オキサゾリン(5j)のメタノール溶液(1
0ml)にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(0.
196M,0.54ml)を加え、室温で2時間反応させ
た。TLCにより反応終了を確認した後、イオン交換樹
脂Amberlite IR−120 (H+ )を加え攪拌し、反応溶液
が中性になったのをpH試験紙で確認した後、濾過によ
りイオン交換樹脂を取り除いた。濾液をエバポレートに
よって濃縮し、さらに減圧乾燥することで、0.261
gの2−メチル−{4−O−(β−ガラクトピラノシ
ル)1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(5)(6.558×10-1
mmol, quant. )を得た。その 1HNMR及び13C
NMRは次の通りであった。それぞれを図9、図10に
示す。
【0103】 1HNMR(250MHz,D2 O):δ
6.09{1H,d, J1,2 =7.35Hz, anomericprot
on(H−1)},4.42{1H, d, J1 ′,2′=8.
00Hz,anomericproton(H−1′)},4.18
{1H,dd, H−2},4.46{1H,t,H−
3},2.06{3H,s,methyl proton of oxazoli
ne} 13CNMR(62.9MHz,D2 O):δ10
0.3(C−1),105.1(C−1′),66.0
(C−2),71.8(C−2′),71.7(C−
3),73.4(C−3′),78.9(C−4),6
9.5(C−4′),70.3(C−5),76.1
(C−5′),62.1(C−6),62.4(C−
6′),13.9{methyl13C of oxazoline },16
9.0{2−13C ofoxazoline(O−C=N)}
6.09{1H,d, J1,2 =7.35Hz, anomericprot
on(H−1)},4.42{1H, d, J1 ′,2′=8.
00Hz,anomericproton(H−1′)},4.18
{1H,dd, H−2},4.46{1H,t,H−
3},2.06{3H,s,methyl proton of oxazoli
ne} 13CNMR(62.9MHz,D2 O):δ10
0.3(C−1),105.1(C−1′),66.0
(C−2),71.8(C−2′),71.7(C−
3),73.4(C−3′),78.9(C−4),6
9.5(C−4′),70.3(C−5),76.1
(C−5′),62.1(C−6),62.4(C−
6′),13.9{methyl13C of oxazoline },16
9.0{2−13C ofoxazoline(O−C=N)}
【0104】実施例6 2.5mgのバチルス由来のキチナーゼを0.01Mのク
エン酸緩衝溶液に溶解したものに、実施例1で得た2
4.4mg(0.12mmol)の2−メチル−{1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(1)を0.01Mの上記緩衝溶液に溶解さ
せたものを加え、反応系における(1)の濃度を5.0
×10-2mol /lとして重合反応を開始した。クエン酸
緩衝溶液のpHは、pH6、pH7、pH8とし、反応
時間は、表1の通りとした。40℃で所定時間、反応を
行った後、反応液に過剰のTHFを加え、100℃で1
5分間、加熱することで酵素を失活させ、反応を停止さ
せた。反応溶液をエバポレートにより濃縮した後、さら
に減圧乾燥することで、有機溶媒を除いた。その後、高
性能液体クロマトグラフィーによる分取を行い、さらに
凍結乾燥することで、表1に示されるキトオリゴ糖を得
た。
エン酸緩衝溶液に溶解したものに、実施例1で得た2
4.4mg(0.12mmol)の2−メチル−{1,2−ジ
デオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オ
キサゾリン(1)を0.01Mの上記緩衝溶液に溶解さ
せたものを加え、反応系における(1)の濃度を5.0
×10-2mol /lとして重合反応を開始した。クエン酸
緩衝溶液のpHは、pH6、pH7、pH8とし、反応
時間は、表1の通りとした。40℃で所定時間、反応を
行った後、反応液に過剰のTHFを加え、100℃で1
5分間、加熱することで酵素を失活させ、反応を停止さ
せた。反応溶液をエバポレートにより濃縮した後、さら
に減圧乾燥することで、有機溶媒を除いた。その後、高
性能液体クロマトグラフィーによる分取を行い、さらに
凍結乾燥することで、表1に示されるキトオリゴ糖を得
た。
【0105】
【表1】 ここで、下記構造式において、G1はn=0、G2はn
=1、G3はn=2、G4はn=3、G5はn=4のも
のを表す。
=1、G3はn=2、G4はn=3、G5はn=4のも
のを表す。
【0106】
【化16】
【0107】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、キトオリゴ糖を得るために好適な新規のアミノ
糖が提供され、さらに該アミノ糖を酵素触媒中付加反応
させることによって、品質の安定したキトオリゴ糖及び
その類似オリゴ糖が提供される。本発明を実施すること
によって得られるキトオリゴ糖及びその類似オリゴ糖
は、医薬品やDDS材料のような生医学材料分野、及び
多孔性ビーズや界面活性剤のような化粧品分野への応用
が可能である。
よれば、キトオリゴ糖を得るために好適な新規のアミノ
糖が提供され、さらに該アミノ糖を酵素触媒中付加反応
させることによって、品質の安定したキトオリゴ糖及び
その類似オリゴ糖が提供される。本発明を実施すること
によって得られるキトオリゴ糖及びその類似オリゴ糖
は、医薬品やDDS材料のような生医学材料分野、及び
多孔性ビーズや界面活性剤のような化粧品分野への応用
が可能である。
【図1】図1は、本発明によって得られた、2−メチル
−{1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1)の 1HNMRの結果を
示すグラフである。
−{1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1)の 1HNMRの結果を
示すグラフである。
【図2】図2は、本発明によって得られた、2−メチル
−{1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1)の13CNMRの結果を
示すグラフである。
−{1,2−ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1
−d〕−2−オキサゾリン(1)の13CNMRの結果を
示すグラフである。
【図3】図3は、本発明によって得られた、2−メチル
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(2)の 1HNMRの結果を示すグラフである。
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(2)の 1HNMRの結果を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明によって得られた、2−メチル
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(2)の13CNMRの結果を示すグラフである。
−{3−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(2)の13CNMRの結果を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明によって得られた、2−メチル
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)の 1HNMRの結果を示すグラフであ
る。
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)の 1HNMRの結果を示すグラフであ
る。
【図6】図6は、本発明によって得られた、2−メチル
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)の13CNMRの結果を示すグラフであ
る。
−{3−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(3)の13CNMRの結果を示すグラフであ
る。
【図7】図7は、本発明によって得られた、2−メチル
−{4−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(4)の 1HNMRの結果を示すグラフである。
−{4−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(4)の 1HNMRの結果を示すグラフである。
【図8】図8は、本発明によって得られた、2−メチル
−{4−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(4)の13CNMRの結果を示すグラフである。
−{4−O−(β−グルコピラノシル)1,2−ジデオ
キシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキサ
ゾリン(4)の13CNMRの結果を示すグラフである。
【図9】図9は、本発明によって得られた、2−メチル
−{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(5)の 1HNMRの結果を示すグラフであ
る。
−{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−ジデ
オキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−オキ
サゾリン(5)の 1HNMRの結果を示すグラフであ
る。
【図10】図10は、本発明によって得られた、2−メ
チル−{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(5)の13CNMRの結果を示すグラフで
ある。
チル−{4−O−(β−ガラクトピラノシル)1,2−
ジデオキシ−α−グルコピラノ}〔2,1−d〕−2−
オキサゾリン(5)の13CNMRの結果を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清貞 俊次 宮城県仙台市若林区若林2−6−4 レデ ィースミトミ406 (72)発明者 高田 江美子 神奈川県横浜市鶴見区尻手2−3−48 ひ まわりマンション302
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(I)又は(II)で示される
新規アミノ糖。 【化1】 ここで、R1 はH、β−グルコシル基、又はβ−ガラク
トシル基を示し、MeはCH3 を示す。 【化2】 ここで、R2 はβ−グルコシル基、又はβ−ガラクトシ
ル基を示し、MeはCH3 を示す。 - 【請求項2】 緩衝液中で、請求項1に記載のアミノ糖
にキチナーゼを作用させ、該アミノ糖の酵素重付加反応
によってキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖を得ること
を特徴とするキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造
方法。 - 【請求項3】 アミノ糖が下記構造式(III)で示される
アミノ糖であることを特徴とする請求項2に記載のキト
オリゴ糖の製造方法。 【化3】 ここで、MeはCH3 を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292336A JPH09132585A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 新規アミノ糖及びキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292336A JPH09132585A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 新規アミノ糖及びキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132585A true JPH09132585A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17780484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292336A Pending JPH09132585A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 新規アミノ糖及びキトオリゴ糖又はその類似オリゴ糖の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132585A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6437107B1 (en) * | 1998-02-25 | 2002-08-20 | Director Of National Food Research Institute, Ministry Of Agriculture, Forestry And Fisheries | 2-methyl-(4-O-(2-amino-2-deoxy-β-glucopyranosyl)-1,2-dideoxy-α-glucopyrano}(2,1-D)-2-oxazoline and its salt, 50% deacetylated chitin or its oligosaccharide and salt thereof |
JP2013213037A (ja) * | 2006-08-31 | 2013-10-17 | Simon Fraser Univ | 選択的グリコシダーゼ阻害剤およびその使用 |
US9120781B2 (en) | 2010-05-11 | 2015-09-01 | Simon Fraser University | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9199949B2 (en) | 2011-06-27 | 2015-12-01 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9243020B2 (en) | 2010-12-23 | 2016-01-26 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9409924B2 (en) | 2011-06-27 | 2016-08-09 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9670195B2 (en) | 2012-08-31 | 2017-06-06 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9695197B2 (en) | 2012-10-31 | 2017-07-04 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9701693B2 (en) | 2011-06-27 | 2017-07-11 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9718854B2 (en) | 2011-03-31 | 2017-08-01 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9809537B2 (en) | 2012-08-31 | 2017-11-07 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7292336A patent/JPH09132585A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6437107B1 (en) * | 1998-02-25 | 2002-08-20 | Director Of National Food Research Institute, Ministry Of Agriculture, Forestry And Fisheries | 2-methyl-(4-O-(2-amino-2-deoxy-β-glucopyranosyl)-1,2-dideoxy-α-glucopyrano}(2,1-D)-2-oxazoline and its salt, 50% deacetylated chitin or its oligosaccharide and salt thereof |
JP2013213037A (ja) * | 2006-08-31 | 2013-10-17 | Simon Fraser Univ | 選択的グリコシダーゼ阻害剤およびその使用 |
US8962664B2 (en) | 2006-08-31 | 2015-02-24 | Simon Fraser University | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9120781B2 (en) | 2010-05-11 | 2015-09-01 | Simon Fraser University | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9815861B2 (en) | 2010-12-23 | 2017-11-14 | Alectos Therapeutics, Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9243020B2 (en) | 2010-12-23 | 2016-01-26 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9718854B2 (en) | 2011-03-31 | 2017-08-01 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9409924B2 (en) | 2011-06-27 | 2016-08-09 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9701693B2 (en) | 2011-06-27 | 2017-07-11 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9199949B2 (en) | 2011-06-27 | 2015-12-01 | Alectos Therapeutics Inc. | Selective glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9670195B2 (en) | 2012-08-31 | 2017-06-06 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9809537B2 (en) | 2012-08-31 | 2017-11-07 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
US9695197B2 (en) | 2012-10-31 | 2017-07-04 | Alectos Therapeutics Inc. | Glycosidase inhibitors and uses thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060818 |
|
A02 | Decision of refusal |
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