JPH09132532A - 抗生物質の抗菌力増強方法 - Google Patents
抗生物質の抗菌力増強方法Info
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- JPH09132532A JPH09132532A JP8073104A JP7310496A JPH09132532A JP H09132532 A JPH09132532 A JP H09132532A JP 8073104 A JP8073104 A JP 8073104A JP 7310496 A JP7310496 A JP 7310496A JP H09132532 A JPH09132532 A JP H09132532A
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- A61K31/35—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メチシリン耐性ブドウ球菌に対する抗生物質
の抗菌力を増強させる方法を提供すること 【解決手段】 抗生物質に茶カテキン類および/または
テアフラビン類を添加することを特徴とするメチシリン
耐性ブドウ球菌に対する抗生物質の抗菌力増強方法。
の抗菌力を増強させる方法を提供すること 【解決手段】 抗生物質に茶カテキン類および/または
テアフラビン類を添加することを特徴とするメチシリン
耐性ブドウ球菌に対する抗生物質の抗菌力増強方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗生物質の抗菌力
増強方法に関し、詳しくは抗生物質に茶カテキン類およ
び/またはテアフラビン類を添加することにより、メチ
シリン耐性ブドウ球菌(methicillin resistant Staphy
lococcus aureus)(以下、MRSAと略記する。)に対
する抗生物質の抗菌力を増強させる方法に関するもので
ある。
増強方法に関し、詳しくは抗生物質に茶カテキン類およ
び/またはテアフラビン類を添加することにより、メチ
シリン耐性ブドウ球菌(methicillin resistant Staphy
lococcus aureus)(以下、MRSAと略記する。)に対
する抗生物質の抗菌力を増強させる方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化学
療法剤の急速な開発,普及に伴って、各種の抗生物質が
医療現場で使用されているが、反面ではこれら抗生物質
に耐性を持つ病原菌も出現し、MRSAはその代表的な
ものである。MRSAはメチシリンのみならず、多くの
化学療法剤に耐性を示し、これまでのところ、決定的に
有効な薬剤がないため、アルベカシンやバンコマイシン
と他の薬剤とを併用する治療法が行なわれているのが現
状である。しかし、このような併用療法では、多種多量
の薬剤の投与が必要とされ、副作用等の弊害も生じやす
い等の問題がある。また、易感染性宿主(compromised h
ost)の増加に伴い、MRSA対策は緊急課題となってい
る。
療法剤の急速な開発,普及に伴って、各種の抗生物質が
医療現場で使用されているが、反面ではこれら抗生物質
に耐性を持つ病原菌も出現し、MRSAはその代表的な
ものである。MRSAはメチシリンのみならず、多くの
化学療法剤に耐性を示し、これまでのところ、決定的に
有効な薬剤がないため、アルベカシンやバンコマイシン
と他の薬剤とを併用する治療法が行なわれているのが現
状である。しかし、このような併用療法では、多種多量
の薬剤の投与が必要とされ、副作用等の弊害も生じやす
い等の問題がある。また、易感染性宿主(compromised h
ost)の増加に伴い、MRSA対策は緊急課題となってい
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、茶抽出物
および茶カテキン類が、臨床材料より分離したMRSA
に対して抗菌・殺菌作用を示すことを見出し、報告して
いる(日細菌誌,46,839-845, 1991)。例えば、250
μg/mlのエピガロカテキンガレートはMRSAに対
し殺菌作用を有し、24時間以内に104 個/mlのM
RSAを殺菌することを知見している。また、カテキン
がブドウ球菌(Staphylococcus aureus) のα−毒素など
の細菌性蛋白毒素に結合し、これを不活性化することも
見出している(日細菌誌,45,561-566, 1990 、日細菌
誌,45, 913-919, 1990)。その後、本発明者らが、MR
SAの臨床分離株について、cup法によりオキサシリ
ンの抗菌テストを行なったところ、最小発育阻止濃度
(MIC)未満の茶カテキン類(25〜100μg/m
l)を寒天平板に添加した場合、すべてのMRSA菌株
に対してオキサシリンの抗菌作用が出現し、そのMIC
は5〜12.5μg/mlであった。しかし、茶カテキ
ン類無添加の場合は、オキサシリン40μg/mlでも
抗菌作用は認められなかった。
および茶カテキン類が、臨床材料より分離したMRSA
に対して抗菌・殺菌作用を示すことを見出し、報告して
いる(日細菌誌,46,839-845, 1991)。例えば、250
μg/mlのエピガロカテキンガレートはMRSAに対
し殺菌作用を有し、24時間以内に104 個/mlのM
RSAを殺菌することを知見している。また、カテキン
がブドウ球菌(Staphylococcus aureus) のα−毒素など
の細菌性蛋白毒素に結合し、これを不活性化することも
見出している(日細菌誌,45,561-566, 1990 、日細菌
誌,45, 913-919, 1990)。その後、本発明者らが、MR
SAの臨床分離株について、cup法によりオキサシリ
ンの抗菌テストを行なったところ、最小発育阻止濃度
(MIC)未満の茶カテキン類(25〜100μg/m
l)を寒天平板に添加した場合、すべてのMRSA菌株
に対してオキサシリンの抗菌作用が出現し、そのMIC
は5〜12.5μg/mlであった。しかし、茶カテキ
ン類無添加の場合は、オキサシリン40μg/mlでも
抗菌作用は認められなかった。
【0004】次に、生菌数カウント法で茶カテキン類と
オキサシリンを同時に加えた時のMRSAに対する殺菌
作用を経時的に観察したところ、オキサシリン(5μg
/ml)単独では殺菌作用は認められず、無添加コント
ロールと同じ増殖曲線を示したのに対し、茶カテキン類
(100μg/ml)を同時に加えると、相乗効果が見
られ、24時間後の生菌数は1/100〜1/1000
0に減少した。この結果、茶カテキン類とオキサシリン
の組合せで相乗効果が認められ、茶カテキン類はMRS
Aに対するオキサシリンの抗菌・殺菌作用を出現させる
ことが判明した。また、テアフラビン類を用いた場合に
も同様の効果があることが明らかとなった。
オキサシリンを同時に加えた時のMRSAに対する殺菌
作用を経時的に観察したところ、オキサシリン(5μg
/ml)単独では殺菌作用は認められず、無添加コント
ロールと同じ増殖曲線を示したのに対し、茶カテキン類
(100μg/ml)を同時に加えると、相乗効果が見
られ、24時間後の生菌数は1/100〜1/1000
0に減少した。この結果、茶カテキン類とオキサシリン
の組合せで相乗効果が認められ、茶カテキン類はMRS
Aに対するオキサシリンの抗菌・殺菌作用を出現させる
ことが判明した。また、テアフラビン類を用いた場合に
も同様の効果があることが明らかとなった。
【0005】さらに、MRSAが耐性である各種抗生物
質の抗菌作用の出現に及ぼす茶カテキン類の影響につい
て、前記cup法により検討した。その結果、茶カテキ
ン類(100μg/ml)存在下で、メチシリン12.
5μg/ml、アミノベンジルペニシリン32μg/m
l、テトラサイクリン2.5μg/ml、クロラムフェ
ニコール12.5μg/mlで、MRSAに対する抗菌
作用が出現することを知見し、オキサシリン以外の作用
機序の異なる抗生物質でも茶カテキン類が有効であるこ
とを確認した。これらの検討により、単独ではMRSA
に対する抗菌・殺菌作用を示さない抗生物質が、MIC
未満の茶カテキン類および/またはテアフラビン類との
併用により、抗菌・殺菌作用を示すことが明らかとなっ
た。上記の知見に基づき、本発明者らはMRSAに対す
る抗生物質の抗菌力増強方法を完成させたのである。
質の抗菌作用の出現に及ぼす茶カテキン類の影響につい
て、前記cup法により検討した。その結果、茶カテキ
ン類(100μg/ml)存在下で、メチシリン12.
5μg/ml、アミノベンジルペニシリン32μg/m
l、テトラサイクリン2.5μg/ml、クロラムフェ
ニコール12.5μg/mlで、MRSAに対する抗菌
作用が出現することを知見し、オキサシリン以外の作用
機序の異なる抗生物質でも茶カテキン類が有効であるこ
とを確認した。これらの検討により、単独ではMRSA
に対する抗菌・殺菌作用を示さない抗生物質が、MIC
未満の茶カテキン類および/またはテアフラビン類との
併用により、抗菌・殺菌作用を示すことが明らかとなっ
た。上記の知見に基づき、本発明者らはMRSAに対す
る抗生物質の抗菌力増強方法を完成させたのである。
【0006】すなわち、本発明は抗生物質に茶カテキン
類および/またはテアフラビン類を添加することを特徴
とするメチシリン耐性ブドウ球菌に対する抗生物質の抗
菌力増強方法に関する。
類および/またはテアフラビン類を添加することを特徴
とするメチシリン耐性ブドウ球菌に対する抗生物質の抗
菌力増強方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いる抗生物質は、単独
ではMRSAに対する抗菌・殺菌作用を示さない抗生物
質である。このような抗生物質として、β−ラクタム
系,アミノ配糖体系等のものが挙げられ、具体的にはオ
キサシリン,メチシリン,アミノベンジルペニシリン,
セファレキシン,ペニシリンG,アミカシン,テトラサ
イクリン,クロラムフェニコール,ゲンタマイシン等が
挙げられる。これら抗生物質のうち例えばオキサシリン
の場合、MRSAに対するMICは1000μg/ml
以上に及ぶ例もある。本発明では、抗生物質の使用量は
単独ではMRSAに対し有効に作用しない程度の少量で
よく、通常は2〜35μg/ml、好ましくは2〜12
μg/mlである。しかしながら、上記の抗生物質と同
様に、単独ではMRSAに対する抗菌・殺菌作用を示さ
ない抗生物質であるカナマイシン,エリスロマイシン,
クリンダマイシン,コリスティン等の抗生物質の場合
は、後記するように、これらを茶カテキン類および/ま
たはテアフラビン類と併用しても、MRSAに対して抗
菌・殺菌作用を示さない。したがって、このような抗生
物質は本発明に用いることはできない。
ではMRSAに対する抗菌・殺菌作用を示さない抗生物
質である。このような抗生物質として、β−ラクタム
系,アミノ配糖体系等のものが挙げられ、具体的にはオ
キサシリン,メチシリン,アミノベンジルペニシリン,
セファレキシン,ペニシリンG,アミカシン,テトラサ
イクリン,クロラムフェニコール,ゲンタマイシン等が
挙げられる。これら抗生物質のうち例えばオキサシリン
の場合、MRSAに対するMICは1000μg/ml
以上に及ぶ例もある。本発明では、抗生物質の使用量は
単独ではMRSAに対し有効に作用しない程度の少量で
よく、通常は2〜35μg/ml、好ましくは2〜12
μg/mlである。しかしながら、上記の抗生物質と同
様に、単独ではMRSAに対する抗菌・殺菌作用を示さ
ない抗生物質であるカナマイシン,エリスロマイシン,
クリンダマイシン,コリスティン等の抗生物質の場合
は、後記するように、これらを茶カテキン類および/ま
たはテアフラビン類と併用しても、MRSAに対して抗
菌・殺菌作用を示さない。したがって、このような抗生
物質は本発明に用いることはできない。
【0008】本発明に用いる茶カテキン類は、下記の一
般式Iで表されるものである。
般式Iで表されるものである。
【化1】
【0009】(式中、R1 はHまたはOHを示し、R2
はHまたは
はHまたは
【化2】 を示す。)
【0010】茶カテキン類を具体的に示すと、エピカテ
キン,エピカテキンガレート,エピガロカテキン,エピ
ガロカテキンガレート,ガロカテキンなど(異性体を含
む)があり、これらを単独でもしくは2種以上組み合わ
せて用いることができる。これらの中で好ましいもの
は、エピカテキンガレートおよび/またはエピガロカテ
キンガレートを含むものである。特に好ましいものは、
エピガロカテキンガレートを主成分として含有する茶カ
テキンであり、例えば商品名:ポリフェノン−100
(三井農林株式会社製、組成:(+)ガロカテキン
1.44%,(−)エピカテキン 5.81%,(−)
エピガロカテキン 17.57%,(−)エピカテキン
ガレート 12.51%,(−)エピガロカテキンガレ
ート 53.9%)やポリフェノン E(三井農林株式
会社製、組成:(−)エピカテキン 10.8%,
(−)エピガロカテキン 9.2%,(−)エピカテキ
ンガレート6.5%,(−)エピガロカテキンガレート
54.8%,(−)ガロカテキンガレート 4.0
%)がある。茶カテキン類のMRSAに対するMICは
125〜250μg/mlであり、本発明ではMIC未
満の量を用い、通常は5〜120μg/ml、好ましく
は6〜100μg/mlである。
キン,エピカテキンガレート,エピガロカテキン,エピ
ガロカテキンガレート,ガロカテキンなど(異性体を含
む)があり、これらを単独でもしくは2種以上組み合わ
せて用いることができる。これらの中で好ましいもの
は、エピカテキンガレートおよび/またはエピガロカテ
キンガレートを含むものである。特に好ましいものは、
エピガロカテキンガレートを主成分として含有する茶カ
テキンであり、例えば商品名:ポリフェノン−100
(三井農林株式会社製、組成:(+)ガロカテキン
1.44%,(−)エピカテキン 5.81%,(−)
エピガロカテキン 17.57%,(−)エピカテキン
ガレート 12.51%,(−)エピガロカテキンガレ
ート 53.9%)やポリフェノン E(三井農林株式
会社製、組成:(−)エピカテキン 10.8%,
(−)エピガロカテキン 9.2%,(−)エピカテキ
ンガレート6.5%,(−)エピガロカテキンガレート
54.8%,(−)ガロカテキンガレート 4.0
%)がある。茶カテキン類のMRSAに対するMICは
125〜250μg/mlであり、本発明ではMIC未
満の量を用い、通常は5〜120μg/ml、好ましく
は6〜100μg/mlである。
【0011】本発明に用いるテアフラビン類は、下記の
一般式IIで表されるものである。
一般式IIで表されるものである。
【化3】
【0012】(式中、R3 およびR4 はHまたは
【化4】 を示し、R3 およびR4 は同じであっても異なっていて
もよい。)
もよい。)
【0013】テアフラビン類を具体的に示すと、遊離型
テアフラビン,テアフラビンモノガレートA,テアフラ
ビンモノガレートB,テアフラビンジガレートなど(異
性体を含む)があり、これらを単独もしくは2種以上組
み合わせて用いることができる。これらの中で好ましい
ものは、テアフラビンジガレートを主成分として含有す
るものであり、例えば商品名:ポリフェノン TF(三
井農林株式会社製、組成:テアフラビン 16.8%,
テアフラビンモノガレートA 19.5%,テアフラビ
ンモノガレートB 16.1%,テアフラビンジガレー
ト 31.4%)がある。テアフラビン類のMRSAに
対するMICは200μg/mlであり、本発明ではM
IC未満の量を用い、通常は5〜100μg/ml、好
ましくは6〜50μg/mlである。
テアフラビン,テアフラビンモノガレートA,テアフラ
ビンモノガレートB,テアフラビンジガレートなど(異
性体を含む)があり、これらを単独もしくは2種以上組
み合わせて用いることができる。これらの中で好ましい
ものは、テアフラビンジガレートを主成分として含有す
るものであり、例えば商品名:ポリフェノン TF(三
井農林株式会社製、組成:テアフラビン 16.8%,
テアフラビンモノガレートA 19.5%,テアフラビ
ンモノガレートB 16.1%,テアフラビンジガレー
ト 31.4%)がある。テアフラビン類のMRSAに
対するMICは200μg/mlであり、本発明ではM
IC未満の量を用い、通常は5〜100μg/ml、好
ましくは6〜50μg/mlである。
【0014】本発明では、上記の茶カテキン類やテアフ
ラビン類の中から2種以上を選択し、これらを組み合わ
せて用いることもできる。
ラビン類の中から2種以上を選択し、これらを組み合わ
せて用いることもできる。
【0015】抗生物質と茶カテキン類および/またはテ
アフラビン類の配合量について検討するため、茶カテキ
ン類100μg/ml存在下での各抗生物質の抗菌作用
の出現についてcup法で調べたところ、オキサシリン
5μg/ml、メチシリン12.5μg/ml、アミノ
ベンジルペニシリン32μg/ml、テトラサイクリン
2.5μg/ml、クロラムフェニコール12.5μg
/mlでMRSAに対する抗菌作用が出現することが判
明した。よって、これらの結果を目安として両者の配合
量を適宜決定すればよい。
アフラビン類の配合量について検討するため、茶カテキ
ン類100μg/ml存在下での各抗生物質の抗菌作用
の出現についてcup法で調べたところ、オキサシリン
5μg/ml、メチシリン12.5μg/ml、アミノ
ベンジルペニシリン32μg/ml、テトラサイクリン
2.5μg/ml、クロラムフェニコール12.5μg
/mlでMRSAに対する抗菌作用が出現することが判
明した。よって、これらの結果を目安として両者の配合
量を適宜決定すればよい。
【0016】本発明の方法によってMRSAに対する抗
菌作用を発現させるには、抗生物質と茶カテキン類およ
び/またはテアフラビン類を、それぞれ上記したような
配合量で混ぜ合わせたものを患者に投与する。これら混
合物は様々な剤形として投与することができる。例え
ば、賦形剤と共に製剤化して経口投与剤および/または
非経口投与剤として用いることができる。なお、潤滑
剤,乳化剤,分散剤のような補助的成分を適宜配合する
こともできる。経口投与剤としては、液剤,散剤,錠
剤,カプセル剤,顆粒剤等の形態が可能であり、このよ
うな場合に使用される賦形剤としては、水の他に糖類,
澱粉,デキストリン,リン酸カルシウム,炭酸カルシウ
ム,酸化マグネシウム,ステアリン酸マグネシウム,ケ
イ酸アルミニウム,水酸化アルミニウム,重炭酸ナトリ
ウム,グリセリンなどが挙げられる。また、非経口投与
剤として用いる場合は、注射剤,点滴剤,軟膏等の形態
があり、蒸留水,生理食塩水,オリーブ等の植物油,エ
タノール等のアルコール類,ポリエチレングリコール等
の常用の成分と共に製剤化される。
菌作用を発現させるには、抗生物質と茶カテキン類およ
び/またはテアフラビン類を、それぞれ上記したような
配合量で混ぜ合わせたものを患者に投与する。これら混
合物は様々な剤形として投与することができる。例え
ば、賦形剤と共に製剤化して経口投与剤および/または
非経口投与剤として用いることができる。なお、潤滑
剤,乳化剤,分散剤のような補助的成分を適宜配合する
こともできる。経口投与剤としては、液剤,散剤,錠
剤,カプセル剤,顆粒剤等の形態が可能であり、このよ
うな場合に使用される賦形剤としては、水の他に糖類,
澱粉,デキストリン,リン酸カルシウム,炭酸カルシウ
ム,酸化マグネシウム,ステアリン酸マグネシウム,ケ
イ酸アルミニウム,水酸化アルミニウム,重炭酸ナトリ
ウム,グリセリンなどが挙げられる。また、非経口投与
剤として用いる場合は、注射剤,点滴剤,軟膏等の形態
があり、蒸留水,生理食塩水,オリーブ等の植物油,エ
タノール等のアルコール類,ポリエチレングリコール等
の常用の成分と共に製剤化される。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 昭和大学病院で分離されたMRSA10株および昭和大
学藤が丘病院で分離されたMRSA10株を譲受け、実
験に用いた。まず、これらの菌株を用いて、寒天培地希
釈法によりMICを測定した。なお、コントロールとし
てメチシリン感受性ブドウ球菌(methicillin sensitive
Staphylococcus aureus)(以下、MSSAと略記す
る。)209P株を用いた。Mueller-Hinton agar (Dif
co Lab. U.S.A.) にオキサシリン(商品名:MPIPC,米国
Sigma社製) を最終濃度0.25〜10000μg/m
lまたは茶カテキン類を最終濃度8〜500μg/ml
を添加して薬剤添加寒天平板(10ml)を作成した。
ここで用いた茶カテキン類は、商品名:ポリフェノン−
100(三井農林株式会社製)である。Mueller-Hinton
寒天平板で被検菌を20時間培養し、その後生理食塩水
で1〜5×106 /mlの菌液を調製した。その10μ
lを各濃度の薬剤添加寒天平板上にスポットし、35℃
で24時間培養し、MICを測定した。
る。 実施例1 昭和大学病院で分離されたMRSA10株および昭和大
学藤が丘病院で分離されたMRSA10株を譲受け、実
験に用いた。まず、これらの菌株を用いて、寒天培地希
釈法によりMICを測定した。なお、コントロールとし
てメチシリン感受性ブドウ球菌(methicillin sensitive
Staphylococcus aureus)(以下、MSSAと略記す
る。)209P株を用いた。Mueller-Hinton agar (Dif
co Lab. U.S.A.) にオキサシリン(商品名:MPIPC,米国
Sigma社製) を最終濃度0.25〜10000μg/m
lまたは茶カテキン類を最終濃度8〜500μg/ml
を添加して薬剤添加寒天平板(10ml)を作成した。
ここで用いた茶カテキン類は、商品名:ポリフェノン−
100(三井農林株式会社製)である。Mueller-Hinton
寒天平板で被検菌を20時間培養し、その後生理食塩水
で1〜5×106 /mlの菌液を調製した。その10μ
lを各濃度の薬剤添加寒天平板上にスポットし、35℃
で24時間培養し、MICを測定した。
【0018】結果を第1表に示した。表から明らかなよ
うに、茶カテキン類のMICは125μg/mlである
株が6株、250μg/mlである株が14株であっ
た。一方、オキサシリンのMICは32μg/mlであ
る株が1株、63μg/mlである株が1株、125μ
g/mlである株が4株、250μg/mlである株が
1株、500μg/mlである株が8株、1000μg
/mlである株が5株であった。
うに、茶カテキン類のMICは125μg/mlである
株が6株、250μg/mlである株が14株であっ
た。一方、オキサシリンのMICは32μg/mlであ
る株が1株、63μg/mlである株が1株、125μ
g/mlである株が4株、250μg/mlである株が
1株、500μg/mlである株が8株、1000μg
/mlである株が5株であった。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 MRSAに対するオキサシリン(前記 Sigma社製) の抗
菌作用に及ぼす茶カテキン類の影響をcup法で検討し
た。茶カテキン類として実施例1と同じく「ポリフェノ
ン−100」(三井農林株式会社製)を用いた。滅菌精
製水に溶解したMIC未満の茶カテキン類を最終濃度2
5,50,100μg/mlになるように、60℃に溶
解保温したMueller-Hinton agar に添加した。この茶カ
テキン類添加寒天培地98mlに、被検菌を18時間培
養したMueller-Hinton broth(Difco Lab. U.S.A.) 2m
lを加えてよく混和し、直に10mlずつシャーレに分
注した。
菌作用に及ぼす茶カテキン類の影響をcup法で検討し
た。茶カテキン類として実施例1と同じく「ポリフェノ
ン−100」(三井農林株式会社製)を用いた。滅菌精
製水に溶解したMIC未満の茶カテキン類を最終濃度2
5,50,100μg/mlになるように、60℃に溶
解保温したMueller-Hinton agar に添加した。この茶カ
テキン類添加寒天培地98mlに、被検菌を18時間培
養したMueller-Hinton broth(Difco Lab. U.S.A.) 2m
lを加えてよく混和し、直に10mlずつシャーレに分
注した。
【0021】冷却後、抗生物質検定用のステンレス製カ
ップ(φ8mm)を静かに置き、カップの中に段階希釈
したオキサシリン(5,10,20,40μg/ml)
を0.1mlずつ分注し、冷蔵庫内で1時間放置後、3
6℃の孵卵器で1夜培養し、翌日生じた発育阻止帯の大
きさをノギスで測定した。得られた結果を図1(1)〜
(6),図2(1)〜(6)および図3に示した。コン
トロールには薬剤の代わりに滅菌精製水を注入した。図
中の──○──は「ポリフェノン−100」の濃度が1
00μg/mlを、──●──は「ポリフェノン−10
0」の濃度が50μg/mlを、──□──は「ポリフ
ェノン−100」の濃度が25μg/mlを、──■─
─は「ポリフェノン−100」無添加の場合を示す。な
お、用いた菌株はオキサシリンに耐性で、cup法では
オキサシリン40μg/mlまで抗菌作用は見られなか
った。
ップ(φ8mm)を静かに置き、カップの中に段階希釈
したオキサシリン(5,10,20,40μg/ml)
を0.1mlずつ分注し、冷蔵庫内で1時間放置後、3
6℃の孵卵器で1夜培養し、翌日生じた発育阻止帯の大
きさをノギスで測定した。得られた結果を図1(1)〜
(6),図2(1)〜(6)および図3に示した。コン
トロールには薬剤の代わりに滅菌精製水を注入した。図
中の──○──は「ポリフェノン−100」の濃度が1
00μg/mlを、──●──は「ポリフェノン−10
0」の濃度が50μg/mlを、──□──は「ポリフ
ェノン−100」の濃度が25μg/mlを、──■─
─は「ポリフェノン−100」無添加の場合を示す。な
お、用いた菌株はオキサシリンに耐性で、cup法では
オキサシリン40μg/mlまで抗菌作用は見られなか
った。
【0022】図1〜3から明らかなように、茶カテキン
類の添加により、MRSAに対するオキサシリンの抗菌
作用の出現が、すべての被検菌で認められた。特に、H
−5,H−8,F−49,F−68,F−74株は、茶
カテキン類25μg/ml添加することによって、わず
か5μg/mlのオキサシリンでMRSAに対する抗菌
作用が現れた。さらに、オキサシリン10,20,40
μg/ml添加区では発育阻止帯の大きさはオキサシリ
ン濃度に依存して拡大した。また、茶カテキン類の添加
量を50,100μg/mlと増加したところ、さらに
発育阻止帯の大きさは拡大し、濃度依存性が認められ
た。
類の添加により、MRSAに対するオキサシリンの抗菌
作用の出現が、すべての被検菌で認められた。特に、H
−5,H−8,F−49,F−68,F−74株は、茶
カテキン類25μg/ml添加することによって、わず
か5μg/mlのオキサシリンでMRSAに対する抗菌
作用が現れた。さらに、オキサシリン10,20,40
μg/ml添加区では発育阻止帯の大きさはオキサシリ
ン濃度に依存して拡大した。また、茶カテキン類の添加
量を50,100μg/mlと増加したところ、さらに
発育阻止帯の大きさは拡大し、濃度依存性が認められ
た。
【0023】実施例3 MRSAに対するオキサシリン(前記 Sigma社製) の殺
菌作用に及ぼす茶カテキンの影響を前述の生菌数カウン
ト法で生菌数の経時的変化により検討した。この場合
も、茶カテキン類として「ポリフェノン−100」(三
井農林株式会社製)を用いた。Mueller-Hinton agar に
18時間培養した被検菌を白金耳でかきとり、生理食塩
水で約106 cfu/mlの菌液を調製した。これを、
抗生物質の安定化とアッセイの感度を高めるためにCa
2+25mg/リットル,Mg2+12.5mg/リットル
を添加した2倍濃度のMueller-Hinton broth(Difco La
b. USA)で10進法希釈した。この菌液に茶カテキン類
を最終濃度100μg/mlおよびオキサシリンを最終
濃度5μg/mlになるように加えてよく混和した後、
混和直後、1、3、6または24時間後の生菌数をそれ
ぞれ算定した。結果を図4(1)〜(4)に示した。ま
た、コントロールとして薬剤無添加区、単独添加区の結
果も併せて図4に示した。図4の──○──は薬剤無添
加区、──●──はオキサシリン5μg/ml単独添加
区、──□──は「ポリフェノン−100」の濃度が1
00μg/mlの単独添加区、──■──はオキサシリ
ン5μg/ml+「ポリフェノン−100」100μg
/ml添加区を示す。
菌作用に及ぼす茶カテキンの影響を前述の生菌数カウン
ト法で生菌数の経時的変化により検討した。この場合
も、茶カテキン類として「ポリフェノン−100」(三
井農林株式会社製)を用いた。Mueller-Hinton agar に
18時間培養した被検菌を白金耳でかきとり、生理食塩
水で約106 cfu/mlの菌液を調製した。これを、
抗生物質の安定化とアッセイの感度を高めるためにCa
2+25mg/リットル,Mg2+12.5mg/リットル
を添加した2倍濃度のMueller-Hinton broth(Difco La
b. USA)で10進法希釈した。この菌液に茶カテキン類
を最終濃度100μg/mlおよびオキサシリンを最終
濃度5μg/mlになるように加えてよく混和した後、
混和直後、1、3、6または24時間後の生菌数をそれ
ぞれ算定した。結果を図4(1)〜(4)に示した。ま
た、コントロールとして薬剤無添加区、単独添加区の結
果も併せて図4に示した。図4の──○──は薬剤無添
加区、──●──はオキサシリン5μg/ml単独添加
区、──□──は「ポリフェノン−100」の濃度が1
00μg/mlの単独添加区、──■──はオキサシリ
ン5μg/ml+「ポリフェノン−100」100μg
/ml添加区を示す。
【0024】オキサシリン単独添加区では、無添加区と
同様の増殖曲線を示した。また、茶カテキン類単独添加
区では、一時生菌数が減少した菌株も見られたが、その
後生菌数の増加が見られた。単独では殺菌効果を示さな
かった濃度のオキサシリンと共に茶カテキン類を添加し
た区では、MRSAに対するオキサシリンの殺菌作用の
出現が、すべての被検菌で認められた。例えば、24時
間後の生菌数を無添加区と比較すると、H−5は約1/
1000、H−9,F−41,F−84株は1/100
0〜1/10000であった。
同様の増殖曲線を示した。また、茶カテキン類単独添加
区では、一時生菌数が減少した菌株も見られたが、その
後生菌数の増加が見られた。単独では殺菌効果を示さな
かった濃度のオキサシリンと共に茶カテキン類を添加し
た区では、MRSAに対するオキサシリンの殺菌作用の
出現が、すべての被検菌で認められた。例えば、24時
間後の生菌数を無添加区と比較すると、H−5は約1/
1000、H−9,F−41,F−84株は1/100
0〜1/10000であった。
【0025】実施例4 MRSAに対する各種抗生物質の抗菌作用に及ぼす茶カ
テキン類の影響を、実施例2と同様にcup法で検討
し、その結果を図5(1)〜(6)および図6(1)〜
(3)に示した。被検菌としてオキサシリンに高度の耐
性を示したF−51株を用い、茶カテキン類として「ポ
リフェノン−100」(三井農林株式会社製)を用い
た。また、抗生物質として、オキサシリン(商品名:MP
IPC,米国 Sigma社製) ,メチシリン(商品名:DMPPC,米
国 Sigma社製) ,アミノベンジルペニシリン(商品名:
ABPC, 萬有製薬株式会社製),セファレキシン(商品
名:CEX,和光純薬株式会社製),ペニシリンG(商品
名:PCG,明治製菓株式会社製),アミカシン(商品名:
AMK,萬有製薬株式会社製),テトラサイクリン(商品
名:TC, 和光純薬株式会社製),クロラムフェニコール
(商品名:CP, 和光純薬株式会社製),ゲンタマイシン
(商品名:GM, 和光純薬株式会社製),バンコマイシン
(商品名:VCM,塩野義製薬株式会社製)を用いた。な
お、図中の──○──は「ポリフェノン−100」の濃
度が100μg/ml、──●──は「ポリフェノン−
100」の濃度が50μg/ml、──□──は「ポリ
フェノン−100」の濃度が25μg/ml、──■─
─は「ポリフェノン−100」無添加の場合をそれぞれ
示す。
テキン類の影響を、実施例2と同様にcup法で検討
し、その結果を図5(1)〜(6)および図6(1)〜
(3)に示した。被検菌としてオキサシリンに高度の耐
性を示したF−51株を用い、茶カテキン類として「ポ
リフェノン−100」(三井農林株式会社製)を用い
た。また、抗生物質として、オキサシリン(商品名:MP
IPC,米国 Sigma社製) ,メチシリン(商品名:DMPPC,米
国 Sigma社製) ,アミノベンジルペニシリン(商品名:
ABPC, 萬有製薬株式会社製),セファレキシン(商品
名:CEX,和光純薬株式会社製),ペニシリンG(商品
名:PCG,明治製菓株式会社製),アミカシン(商品名:
AMK,萬有製薬株式会社製),テトラサイクリン(商品
名:TC, 和光純薬株式会社製),クロラムフェニコール
(商品名:CP, 和光純薬株式会社製),ゲンタマイシン
(商品名:GM, 和光純薬株式会社製),バンコマイシン
(商品名:VCM,塩野義製薬株式会社製)を用いた。な
お、図中の──○──は「ポリフェノン−100」の濃
度が100μg/ml、──●──は「ポリフェノン−
100」の濃度が50μg/ml、──□──は「ポリ
フェノン−100」の濃度が25μg/ml、──■─
─は「ポリフェノン−100」無添加の場合をそれぞれ
示す。
【0026】図から明らかなように、F−51株は、c
up法でオキサシリン2000μg/mgまで耐性を示
したが、茶カテキン類を25μg/ml培地に添加する
と、オキサシリン10μg/mlで抗菌作用が出現し、
その阻止帯の大きさは濃度に依存した。同様に、メチシ
リン,アミノベンジルペニシリン,セファレキシン,ペ
ニシリンGなどのβ−ラクタム系のものでは明らかに相
乗効果が認められた。また、アミカシン,テトラサイク
リン,クロラムフェニコールでも相乗効果が認められた
が、ゲンタマイシンの場合は茶カテキン添加による抗菌
作用の相乗効果は低かった。なお、F−51株は、バン
コマイシンに感受性であるが、茶カテキンを添加しても
抗菌作用への影響は全く見られなかった。
up法でオキサシリン2000μg/mgまで耐性を示
したが、茶カテキン類を25μg/ml培地に添加する
と、オキサシリン10μg/mlで抗菌作用が出現し、
その阻止帯の大きさは濃度に依存した。同様に、メチシ
リン,アミノベンジルペニシリン,セファレキシン,ペ
ニシリンGなどのβ−ラクタム系のものでは明らかに相
乗効果が認められた。また、アミカシン,テトラサイク
リン,クロラムフェニコールでも相乗効果が認められた
が、ゲンタマイシンの場合は茶カテキン添加による抗菌
作用の相乗効果は低かった。なお、F−51株は、バン
コマイシンに感受性であるが、茶カテキンを添加しても
抗菌作用への影響は全く見られなかった。
【0027】試験例 MRSAに対するオキサシリンの抗菌作用に及ぼす各種
茶カテキン類およびテアフラビン類の影響を実施例2と
同様にcup法で検討し、その結果を図7〜9に示し
た。被検菌としてオキサシリンに高度の耐性を示したF
−51株を用い、茶カテキン類および茶テアフラビン類
として(+)ガロカテキン,(−)エピカテキン,
(−)エピガロカテキン,(−)エピカテキンガレー
ト,(−)エピガロカテキンガレートおよびテアフラビ
ンジガレートを用いた。また、抗生物質としてオキサシ
リン(前記 Sigma社製) を用いた。
茶カテキン類およびテアフラビン類の影響を実施例2と
同様にcup法で検討し、その結果を図7〜9に示し
た。被検菌としてオキサシリンに高度の耐性を示したF
−51株を用い、茶カテキン類および茶テアフラビン類
として(+)ガロカテキン,(−)エピカテキン,
(−)エピガロカテキン,(−)エピカテキンガレー
ト,(−)エピガロカテキンガレートおよびテアフラビ
ンジガレートを用いた。また、抗生物質としてオキサシ
リン(前記 Sigma社製) を用いた。
【0028】なお、図7中の──○──は(−)エピカ
テキンガレートの濃度が25μg/ml、──●──は
12.5μg/ml、──□──は6.3μg/ml、
──■──は(−)エピカテキンガレート無添加の場合
をそれぞれ示す。図8中の──○──は(−)エピガロ
カテキンガレートの濃度が50μg/ml、──●──
は25μg/ml、──□──は12.5μg/ml、
──■──は6.3μg/ml、──△─は(−)エピ
ガロカテキンガレート無添加の場合をそれぞれ示す。図
9中の──○──はテアフラビンジガレートの濃度が1
00μg/ml、──●──は50μg/ml、──□
──は25μg/ml、──■──は12.5μg/m
l、──△──は6.3μg/ml、──▲──はテア
フラビンジガレート無添加の場合をそれぞれ示す。
テキンガレートの濃度が25μg/ml、──●──は
12.5μg/ml、──□──は6.3μg/ml、
──■──は(−)エピカテキンガレート無添加の場合
をそれぞれ示す。図8中の──○──は(−)エピガロ
カテキンガレートの濃度が50μg/ml、──●──
は25μg/ml、──□──は12.5μg/ml、
──■──は6.3μg/ml、──△─は(−)エピ
ガロカテキンガレート無添加の場合をそれぞれ示す。図
9中の──○──はテアフラビンジガレートの濃度が1
00μg/ml、──●──は50μg/ml、──□
──は25μg/ml、──■──は12.5μg/m
l、──△──は6.3μg/ml、──▲──はテア
フラビンジガレート無添加の場合をそれぞれ示す。
【0029】なお、オキサシリン40μg/mlに
(+)ガロカテキンを800μg/mlまで添加して
も、抗菌作用は得られなかった。同様に、(−)エピカ
テキンを100μg/mlまで添加した場合や(−)エ
ピガロカテキンを50μg/mlまで添加した場合も、
抗菌作用は得られなかった。一方、図7〜9に示したよ
うに、(−)エピカテキンガレート,(−)エピガロカ
テキンガレートおよびテアフラビンジガレートを用いた
場合に抗菌作用が得られた。
(+)ガロカテキンを800μg/mlまで添加して
も、抗菌作用は得られなかった。同様に、(−)エピカ
テキンを100μg/mlまで添加した場合や(−)エ
ピガロカテキンを50μg/mlまで添加した場合も、
抗菌作用は得られなかった。一方、図7〜9に示したよ
うに、(−)エピカテキンガレート,(−)エピガロカ
テキンガレートおよびテアフラビンジガレートを用いた
場合に抗菌作用が得られた。
【0030】比較例 この例では、抗生物質としてカナマイシン(和光純薬
(株)製),エリスロマイシン(和光純薬(株)製),
クリンダマイシン(シグマ社製)およびコリスティン
(和光純薬(株)製)を用いたこと以外は実施例4と同
様にして、MRSAに対する各種抗生物質の抗菌作用に
及ぼす茶カテキン類の影響を、実施例2と同様にcup
法で検討した。得られた結果を図10(1)〜(4)に
示した。なお、被検菌としてオキサシリンに高度の耐性
を示したF−51株を用い、茶カテキン類として(−)
エピガロカテキンガレートを用いた。図中の──○──
は(−)エピガロカテキンガレートの濃度が50μg/
ml、──●──は(−)エピガロカテキンガレートの
濃度が25μg/ml、──□──は(−)エピガロカ
テキンガレートの濃度が12.5μg/ml、──■─
─は(−)エピガロカテキンガレートの濃度が6.3μ
g/ml、───△──は(−)エピガロカテキンガレ
ート無添加の場合をそれぞれ示す。
(株)製),エリスロマイシン(和光純薬(株)製),
クリンダマイシン(シグマ社製)およびコリスティン
(和光純薬(株)製)を用いたこと以外は実施例4と同
様にして、MRSAに対する各種抗生物質の抗菌作用に
及ぼす茶カテキン類の影響を、実施例2と同様にcup
法で検討した。得られた結果を図10(1)〜(4)に
示した。なお、被検菌としてオキサシリンに高度の耐性
を示したF−51株を用い、茶カテキン類として(−)
エピガロカテキンガレートを用いた。図中の──○──
は(−)エピガロカテキンガレートの濃度が50μg/
ml、──●──は(−)エピガロカテキンガレートの
濃度が25μg/ml、──□──は(−)エピガロカ
テキンガレートの濃度が12.5μg/ml、──■─
─は(−)エピガロカテキンガレートの濃度が6.3μ
g/ml、───△──は(−)エピガロカテキンガレ
ート無添加の場合をそれぞれ示す。
【0031】図から明らかなように、F−51株は、c
up法で各種の供試抗生物質400μg/mgまで耐性
を示し、(−)エピガロカテキンガレートを各種濃度で
加えて抗生物質と組み合わせても、抗菌作用の改善効果
は全く得られず、その阻止帯の大きさは何ら変化しなか
った。
up法で各種の供試抗生物質400μg/mgまで耐性
を示し、(−)エピガロカテキンガレートを各種濃度で
加えて抗生物質と組み合わせても、抗菌作用の改善効果
は全く得られず、その阻止帯の大きさは何ら変化しなか
った。
【0032】
【発明の効果】本発明により、MRSA耐性となった多
くの抗生物質の抗菌作用を増強する方法が提供される。
本発明は、MRSA感染症の治療等に有効である。
くの抗生物質の抗菌作用を増強する方法が提供される。
本発明は、MRSA感染症の治療等に有効である。
【図1】 各種MRSA菌株に対する抗菌作用に関する
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA H−
5株、(2)はMRSA H−8株、(3)はMRSA
H−13株、(4)はMRSA H−18株、(5)
はMRSA H−21株、(6)はMRSA H−28
株の結果を示す。
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA H−
5株、(2)はMRSA H−8株、(3)はMRSA
H−13株、(4)はMRSA H−18株、(5)
はMRSA H−21株、(6)はMRSA H−28
株の結果を示す。
【図2】 各種MRSA菌株に対する抗菌作用に関する
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA F−
8株、(2)はMRSA F−10株、(3)はMRS
A F−49株、(4)はMRSA F−68株、
(5)はMRSA F−74株、(6)はMRSA F
−96株の結果を示す。
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA F−
8株、(2)はMRSA F−10株、(3)はMRS
A F−49株、(4)はMRSA F−68株、
(5)はMRSA F−74株、(6)はMRSA F
−96株の結果を示す。
【図3】 各種MRSA菌株に対する抗菌作用に関する
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。MRSA F−98株の
結果を示す。
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。MRSA F−98株の
結果を示す。
【図4】 各種MRSA菌株に対する殺菌作用に関する
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA H−
5株、(2)はMRSA H−9株、(3)はMRSA
F−41株、(4)はMRSA F−84株の結果を
示す。
オキサシリンと茶カテキン類(ポリフェノン−100)
の相乗効果を示した図である。(1)はMRSA H−
5株、(2)はMRSA H−9株、(3)はMRSA
F−41株、(4)はMRSA F−84株の結果を
示す。
【図5】 MRSA F−51株に対する各種抗生物質
と茶カテキン類(ポリフェノン−100)の相乗効果を
示した図である。(1)はオキサシリン、(2)はメチ
シリン、(3)はアミノベンジルペニシリン、(4)は
セファレキシン、(5)はペニシリンG、(6)はアミ
カシンの結果を示す。
と茶カテキン類(ポリフェノン−100)の相乗効果を
示した図である。(1)はオキサシリン、(2)はメチ
シリン、(3)はアミノベンジルペニシリン、(4)は
セファレキシン、(5)はペニシリンG、(6)はアミ
カシンの結果を示す。
【図6】 MRSA F−51株に対する各種抗生物質
と茶カテキン類(ポリフェノン−100)の相乗効果を
示した図である。(1)はテトラサイクリン、(2)は
クロラムフェニコール、(3)はゲンタマイシンの結果
を示す。
と茶カテキン類(ポリフェノン−100)の相乗効果を
示した図である。(1)はテトラサイクリン、(2)は
クロラムフェニコール、(3)はゲンタマイシンの結果
を示す。
【図7】 MRSA F−51株に対するオキサシリン
とエピカテキンガレートの相乗効果を示した図である。
とエピカテキンガレートの相乗効果を示した図である。
【図8】 MRSA F−51株に対するオキサシリン
とエピガロカテキンガレートの相乗効果を示した図であ
る。
とエピガロカテキンガレートの相乗効果を示した図であ
る。
【図9】 MRSA F−51株に対するオキサシリン
とテアフラビンジガレートの相乗効果を示した図であ
る。
とテアフラビンジガレートの相乗効果を示した図であ
る。
【図10】 MRSA F−51株に対する各種抗生物
質と茶カテキン類(エピガロカテキンガレート)の相乗
効果の有無を調べた図である。(1)はカナマイシン,
(2)はエリスロマイシン,(3)はクリンダマイシ
ン,(4)はコリスティンの結果を示す。
質と茶カテキン類(エピガロカテキンガレート)の相乗
効果の有無を調べた図である。(1)はカナマイシン,
(2)はエリスロマイシン,(3)はクリンダマイシ
ン,(4)はコリスティンの結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 A61K 31/54 31/65 31/65
Claims (10)
- 【請求項1】 抗生物質に茶カテキン類および/または
テアフラビン類を添加することを特徴とするメチシリン
耐性ブドウ球菌に対する抗生物質の抗菌力増強方法。 - 【請求項2】 抗生物質が、オキサシリン,メチシリ
ン,アミノベンジルペニシリン,セファレキシン,ペニ
シリンG,アミカシン,テトラサイクリンおよびクロラ
ムフェニコールの中から選ばれたものである請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 茶カテキン類が、エピカテキンガレート
および/またはエピガロカテキンガレートを含むもので
ある請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 茶カテキン類が、エピガロカテキンガレ
ートを主成分として含有するものである請求項1記載の
方法。 - 【請求項5】 テアフラビン類が、テアフラビンジガレ
ートを主成分として含有するものである請求項1記載の
方法。 - 【請求項6】 茶カテキン類および/またはテアフラビ
ン類を添加することにより、メチシリン耐性ブドウ球菌
に対する抗菌力が増強された抗生物質。 - 【請求項7】 抗生物質の量が2〜35μg/mlであ
り、茶カテキン類の量が20〜120μg/mlである
請求項6記載の抗生物質。 - 【請求項8】 抗生物質の量が1.6〜25μg/ml
であり、テアフラビン類の量が6.3〜100μg/m
lである請求項6記載の抗生物質。 - 【請求項9】 オキサシリン5μg/mlに茶カテキン
類を100μg/ml添加した請求項6記載の抗生物
質。 - 【請求項10】 メチシリン12.5μg/mlに茶カ
テキン類を100μg/ml添加した請求項6記載の抗
生物質。
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