JPH09132267A - 開封性を改良したフィルム包装体 - Google Patents

開封性を改良したフィルム包装体

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JPH09132267A
JPH09132267A JP31373395A JP31373395A JPH09132267A JP H09132267 A JPH09132267 A JP H09132267A JP 31373395 A JP31373395 A JP 31373395A JP 31373395 A JP31373395 A JP 31373395A JP H09132267 A JPH09132267 A JP H09132267A
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adhesive
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装時の外観が良く、開封し易い直方体のフ
ィルム包装体を提供すること。 【解決手段】 直方体形状の製品の周面に密着して熱収
縮プラスチックフィルムを沿わせ、前記フィルムの上側
縁部と下側縁部を重畳して封着部を形成したフィルム包
装体において、封着部の一部又は全部を、前記両縁部に
沿って順に第1の弱接着帯と、非接着帯と、第2の弱接
着帯とで形成し、前記非接着帯又は弱接着帯において、
前記上側縁部にその縁端に近接してはいるが縁端には至
らない切れ目を形成した。また、封着帯を更にサイド面
に延長した折り込み部分に、封着帯に近接して折り込み
部の縁端には至らない切れ目を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開封性を改善した包
装体に関し、特に磁気記録媒体、光記録媒体等を収納す
るケース等の直方体を密着包装フィルムにより包装した
包装体の開封手段に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体、光記録媒体等を収納する
ケース等の直方体に密着包装フィルムを施した包装体の
開封性を改善するために、従来から種々の開封手段が使
用されあるいは提案されている。従来の典型的な開封手
段には、大別して密着包装フィルムの内面に開封用テー
プを添わせる場合と、開封テープを省略して包装フィル
ムの両縁部を重ね合わせた封着部の一部に弱接着帯又は
非接着帯を設ける場合とがある。
【0003】開封テープを使用する包装体の例は図7の
(a)に示したように、製品7(磁気テープカセット等
の直方体、又はそれを数個重ねた直方体)の周面に密着
して熱収縮プラスチックフィルム1を密着し、両縁部を
重ねて封着部2を形成する。その際に開封用テープ3を
フィルム1の内面に添わせておき、その一端5を外部に
露出しておく。また、必要に応じて開封テープ3の両縁
に沿ってフィルム1に切れ目を入れておく。開封に際し
て、開封テープ3の端部5をつまんで引くと、フィルム
1は図7の(b)のように開封テープを設けた部分のみ
取れてしまうことが多く、フィルムの部分1−2の剥ぎ
取りは容易であるが、残りの大部分1−1が製品7に密
着したまま残るので、なかなか取り除くことができな
い。また、この方式はコストがかかる点で問題である。
【0004】包装フィルムの両縁部を重ね合わせた封着
部の一部に非接着帯を設ける例は特開平2−10987
0号や実開平6−78273号等に記載されている。図
8の(a)に示したように、密着包装したフィルム1の
重畳縁部の封着部2の一部に、非接着帯9を形成し、さ
らに非接着帯9に剥ぎ取り方向に向いた切れ目13(又
はさらに切れ目15)を入れておく。開封に際して、開
封口となる非接着帯9を指で引きはがすと、フィルム1
は切れ目13、15の方向に破れが伝播して開封するは
ずであるが、意図に反して図8の(b)のように少しだ
け小片11として剥ぎ取られる場合も数多く経験されて
いる。フィルム1の大部分が製品に密着したまま残るた
めに剥ぎ取りにくくなってしまう。
【0005】包装フィルムの両縁部を重ね合わせた封着
部の一部に非接着帯とそれに隣接する弱接着帯を設ける
例は特開平6−336261号に記載されている。図9
に示すように、包装フィルム1の両縁部を重ね合わせた
封着部2の一部に弱接着帯17と非接着帯18と切込み
部19とを設ける。切込み部19が存在するために非接
着帯18は熱収縮包装の際にまくれ上がるのでそこを手
がかりとしてフィルムの剥ぎ取りが可能となるが、まく
れのために外観が悪く、また取扱中に弱接着帯まで剥れ
が伝播することがあり包装性及び外観を損ねることがあ
る。また、弱接着帯17はごく一部にしかなく残りの部
分は強接着であるので開封は充分に容易ではない。
【0006】また、実開平6−85273号によると、
図10の(a)のように、包装フィルム1の両縁部を重
ね合わせた封着部2に沿った一部に非接着帯21とその
両側の弱接着帯23、25を設け、さらに弱接着帯2
3、25の外端に切れ目27、29を入れる。フィルム
を剥ぎ取るには非接着帯21を爪で引き起こし、弱接着
帯23、25を矢印A、Bの方向に指又は爪で剥して行
き切れ目27から19までの全てを引き起こして図10
の(b)のように一挙に封着部2を剥ぎ取る。しかし、
この手段は両側の切れ目27、29まで一旦フィルム縁
部を剥さなければならないので、開封操作が面倒であ
る。更に、強接着性の封着部2が非接着帯21と弱接着
帯23、25に沿って存在するため、開封は容易ではな
い。
【0007】さらに、実開平7−11564号による
と、図11のように、包装フィルム1の両縁部を重ね合
わせた封着部2に沿った一部に非接着帯31と弱接着帯
33を設け、さらに弱接着帯33の外側の封着部2(強
接着帯)に切れ目35を入れる。フィルムを剥ぎ取るに
は切れ目35に近い側で非接着帯31を爪で引き起こす
と、それに隣接する封着部が切れ目35まで剥れ、その
後は弱接着帯33を剥し、弱接着帯33に沿った強接着
の封着部2をさらに剥す。しかし、この方法では、非接
着帯2が製品に付着してしまうので非接着帯31を爪で
持ち上げることが容易でない。更に、封着部2が非接着
帯31と弱接着帯33に沿って存在するため、開封は容
易ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
包装フィルムの縁端部を重畳して封着部を形成し、封着
部の一部を非接着帯又はこれと弱接着帯を設けた開封手
段は、良好な開封性と良好な密封性を充分に満足しない
欠点を有する。本発明は、開封テープを使用しないで、
密着性と開封性が良好で、非接着帯の引き起こしが容易
で、包装性及び外観が良好な開封手段を備えた、磁気記
録媒体、光記録媒体等を収納するケース等の直方体製品
に対するフィルム包装体を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、直方体
形状の製品(磁気テープカセット、フロッピーディス
ク、光ディスク等のケースまたは重畳した数個のケー
ス)の周面に密着して熱収縮プラスチックフィルムを沿
わせ、前記フィルムの上下側縁部を重畳して封着部を形
成したフィルム包装体において、前記封着部の一部を、
前記上縁部に沿って第1の弱接着帯と、非接着帯と、第
2の弱接着帯とで形成し、前記非接着帯又は弱接着帯に
おいて、上側縁部にその縁端には至らない切れ目を形成
したことを特徴とするフィルム包装体より、上記の課題
が解決される。本発明の構成によると、熱収縮性のフィ
ルムを使用した収縮包装により、非接着帯に又はそれに
近接して弱接着帯に形成されている開封補助手段である
切れ目がフィルム重畳縁部の縁端まで延びていないの
で、包装時の熱収縮でフィルムが引かれても、非接着帯
が製品の面から持ち上がることがなく、そのため密着性
と外観が良く、箱詰めや輸送時に剥れて持ち上がる恐れ
がないので包装の品位を保つことができる。更に、包装
時の熱収縮により切れ目は楕円形の開口を生じるのでそ
の箇所が容易に判別でき、非接着帯を爪で容易に引き起
こし、切れめのところからフィルムを引き裂いて容易に
開封することができる。切れ目を有する非接着帯又は弱
接着帯の上側縁部と下側縁部を互いに異なった色に着色
すると、この位置は更に容易に判別できる。
【0010】本発明の他の態様として、直方体形状の製
品の周面に密着して熱収縮プラスチックフィルムを添わ
せ、前記フィルムの上側縁部と下側縁部を重畳して封着
部を形成したフィルム包装体において、前記重畳部を製
品の任意に選択した第1面に添わせると共に、前記第1
面から延長する部分は製品の前記第1面に隣接した両サ
イド面に前記第1面及びそれに対向する第2面からそれ
ぞれ折り込んで第1折り込み部及び第2折り込み部を形
成したフィルム包装体において、前記封着部は、前記第
1面においては順に弱接着帯、非接着帯、及び弱接着帯
で構成し、且つ前記第1折り込み部においては弱接着帯
又は非接着帯で構成し、前記第1折り込み部の上には第
2折り込み部を重ね合わせ、第1及び第2折り込み部の
対向面は少なくとも前記弱接着帯又は前記非接着帯の箇
所で強接着されると共に、前記第2折り込み部にはその
縁端に至らない切れ目を形成したことを特徴とする。
【0011】この態様では、サイド面への第1及び第2
折り込み部は、三角形又は台形の耳となり、本発明で
は、第1折り込み部の上下縁部の重畳部を弱接着帯又は
非接着帯で構成すると共に、両折り込み部の重ね合わせ
部分の対向面は少なくとも重畳部に相当する箇所で強接
着し、上になる第2折り込み部には、前記サイド部の非
接着帯又は弱接着帯の縁端に近接して第2折り込み部に
開封補助手段として第2折り込み部の縁端に至らない切
れ目を設けたものであり、特にその箇所の周辺近傍に非
接着帯を設けると更に開封効果上がる。
【0012】この態様によると、包装フィルムの重畳部
が、前記第1面において一部に非接着帯で、他の部分を
弱接着帯で構成し、前記サイド面において非接着帯、弱
接着帯又は両者で構成したので、第1面の封着された重
畳部の全体を容易に剥離して開封することができる。す
なわち、まず第1面の非接着帯を爪又は指で引き起こ
し、そのまま上縁側を引き上げると、非接着帯に隣接す
る第1面の弱接着帯は全体的に引き剥されて更に両サイ
ドの折り込み部に伝播する。こうして全体の開封するこ
とが容易となる。更に、サイド部には非接着帯を介し又
は介さないで切込みなどの開封補助手段が入れてあるの
で、その部分からフィルムが破断されてフィルムの全体
が容易に剥離できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照して詳しく説
明する。図1は本発明の実施例によるフィルム包装体の
斜視図であり、内部に磁気記録媒体又は光記録媒体のカ
セットを収納したケース等の直方体状の商品40を、熱
収縮性包装フィルム42で密着包装してなり、フィルム
42の両縁部の重畳部には熱封着による封着部44が形
成される。フィルム42の両縁部の重畳部は、縁端48
を有する下側縁部と、露出したフィルム縁端46を有す
る上側縁部とからなる。封着部44は縁端48に至らな
い線56よりも外側に形成される。図1〜2を参照する
と、フィルム42の両縁部の重畳部の幅bよりも狭い幅
aで、封着部44に隣接して順に弱接着帯50、非接着
帯54及び弱接着帯52が形成されている。すなわちこ
の部分は封着部44に置換する形で設けられている。図
2に示したように、弱接着帯52には非接着帯54に比
較的近い位置で切れ目58が上側縁部の縁端に至らない
ように入れてある。別の形態として図3のように非接着
帯54には切れ目58が上側縁部の縁端に至らないよう
に入れてある。
【0014】弱接着帯は次の3種の方法で形成できる。
第1の方法では、網点或いは格子模様状に溝を掘って形
成したヒートシール面を有するヒーター板を包装フィル
ムに押しつけ、接触部のフィルムは溶融し、非接触部の
フィルムは溶融しないようにする。封着部44と非接着
帯54と弱接着帯50、52を同時に形成するには、フ
ィルム42をポリプロピレン等の熱接着性の素材から製
作し、強接着性の封着部44に対応した鏡面状のヒート
シール面と、弱接着帯50、52に対応した格子状その
他の模様を有するヒートシール面と、非接着帯54に対
応した凹所とを有するヒーター板を加熱して、フィルム
の上側及び下側縁部の重畳部のうち、図示の幅aの帯域
に押し当てる。加熱には超音波エネルギーを使用しても
良い。第2の方法による弱接着帯の形成では、熱を加え
ると弱く接着する特性を有するインクを塗布する。封着
部44と非接着帯54と弱接着帯50、52を同時に形
成するには、フィルム42をポリプロピレン等の熱接着
性の素材から製作し、弱接着剤を弱接着帯50、52の
箇所に塗布し、封着部44と弱接着帯50、52に対応
した鏡面状のヒートシール面と非接着帯54に対応した
凹所とを有するヒーター板を加熱して上側及び下側縁部
の重畳部のうち、図示の幅aの帯域に押し当てる。第3
の方法による弱接着帯の形成では、耐熱性の高い非接着
性のインクを網点或るいは格子模様に印刷し、次いで全
体を鏡面状のヒートシール面を有するヒータ板を押し当
てる。このようにすると網点あるいは格子模様に印刷し
た箇所は接着しない。なお、非接着帯54は全面印刷領
域、封着部(強接着帯)44は非印刷領域に相当する。
【0015】なお、公知のように開封位置及び方向を示
す印を付設すると更に都合が良い。また、切れ目58を
有する非接着帯54又は弱接着帯52の上側縁部と下側
縁部を互いに異なった色に着色すると、後述の熱収縮包
装の際に切れ目58が楕円形に拡大するので、その箇所
が見やすくなる。また、非接着帯のフィルム重畳縁部に
沿った長さが比較的長い場合には、剥れや塵埃の侵入防
止のために図4のように第3の弱接着帯53を少なくと
も非接着帯54に隣接して設けると良い。また、公知の
ように開封位置及び方向を示す印を付設すると更に都合
が良い。
【0016】以上の構造を有する包装フィルムを用いて
熱収縮包装すると、図5のように、切れ目58は楕円形
に拡張して目立ち、これが非接着帯54の切り起こしの
目印になるので、この部分を爪で剥せば、容易にこの部
分からフィルムを引き裂くことができる。また非接着帯
54の重畳した上下縁部の印刷色を変えておくとコント
ラストが目立ち、さらに都合が良い。図6の(a)に示
すように、切れ目58はフィルム1の縁端部に至らない
ので、重畳部もぴったりと製品に沿い付けられているの
で外観が良く、また取扱いあるいは輸送中に容易には剥
れない。
【0017】次に図6を参照して本発明のフィルム包装
体を開封する作業を説明する。まず爪により非接着帯5
4を持ち上げれば、切れ目58のところから裂け目62
が伝播し、同図の(b)のように切れ目の片側を持ち上
げることができ、そのままフィルムを引き剥せば弱接着
帯50のところも容易に剥れるので、フィルムは大きく
剥ぎ取ることができる。(c)のように切れ目58の反
対側の部分も同様に弱接着帯52のところから大きくは
ぎ取ることができる。
【0018】図12は本発明の他の実施例によるフィル
ム包装体の斜視図であり、内部に磁気記録媒体又は光記
録媒体のカセットを収納したケース等の直方体状の商品
40を、熱収縮性包装フィルム42で密着包装してな
り、フィルム42の両縁部の重畳部の界面には以下に述
べるように熱封着による封着部が形成される。フィルム
42の両縁部の重畳部は、図13のように縁端48を有
する下側縁部49と、露出したフィルム縁端46を有す
る上側縁部47とからなる。封着部は縁端48よりも外
側(図13で右側)に形成される。図12〜図13を併
せて参照すると、封着部はフィルム42の両縁部の重畳
部の幅bよりも狭い幅aで設けられ、図示の例では商品
40の最も面積の大きい面(一般に任意の面で良い。以
下第1面と称する)に添い付けられている部分と、この
面から両サイド面に突出したフイルムを台形耳の形に折
り込んだ部分に形成されている部分とを含む。第1面側
の重畳部には、順に弱接着帯50、非接着帯54、及び
弱接着帯52が形成されている。非接着帯54の位置は
任意で良いが、長さはあまり長いと封着性を損ない、余
り短いと開封性が悪くなるので5〜10mm等適切に定
める必要がある。もっとも封着性は非接着帯54と縁端
48との間に弱接着帯を設けることにより改善すること
ができる。幅aの弱接着帯50、52は第1面の両端縁
まで延びていることが重要である。
【0019】次に、両サイド面側に折り込んだフィルム
の台形の耳の部分の構造を説明する。図12及び図14
に示されるように、フィルムの上下縁部の重畳部を有す
る耳と、それに対応した耳64とからなり、重畳部の界
面は弱接着帯又は非接着帯60として構成する。あるい
はこれら両者を混在しても良い。非接着帯にすると封着
性が低下するが開封し易い。弱接着帯にすると封着性は
良好であるが若干剥しにくい。反対側の耳64には、耳
66側の弱接着帯又は非接着帯60の縁端46の外側
(図14で右側)に非接着帯68を設けるとともにその
部分に切れ目70による補助開封手段を形成する。他方
のサイド面とも同様に構成する。ここに切れ目70は耳
64の縁端に至らない。このようにすると、包装時の密
着性が良くなり、開封時の開封性が良くなる。包装時に
は、第1面側の胴シール後、図14のように重畳部を有
する側の耳66を製品40のサイド面に折り込み、次い
で反対側の耳64をその上に折り込み、次いで、非接着
帯68以外の部分を強接着する。
【0020】次に、サイド面の封着した後の状態は図1
2の通りであり、重畳部界面の弱接着帯60(60’は
60のうちで耳64、66の間に隠れている部分)は、
耳64に形成した非接着帯62の縁端部の部分にあり、
また切れ目68も非接着帯62の縁端部からずれてい
る。またその他の部分は大部分強接着となっているが、
特に耳66側の上下縁部の重畳部と重なる下側の耳64
の部分71は強接着としてある。これにより、以下に図
15〜17を参照して説明するように、フィルムの開封
性を改善することができる。
【0021】以上の構造を有する包装フィルムを用いて
封着及び熱収縮包装し、サイドを折り込み熱封着する、
図12及び図15の状態となる。次に、非接着帯54を
爪又は指で上側縁部を引き起こして引き上げれば、弱接
着帯50、52は容易に剥離を始めて両側に開封が伝播
していき、図16の状態となる。その状態でもすでに開
封性は充分であるが、更に、両サイド面に非接着帯6
0、68及び切れ目70が入れているので、両サイドの
フィルムの上側縁部も引き上げられる。図15の71の
部分は強接着であるので引き上げられ、図17のように
切れ目70のところで耳64は裂けて裂け目72次いで
74と伝播して行き、フィルムは大きく開封されること
になる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、非接着
帯とその両側に配置した弱接着帯と、非接着帯又は弱接
着帯に入れた切れ目との総合的な作用により、開封面積
が大きく取れる。更に、切れ目はフィルム縁部に至らな
い切れ目であるので包装後の密着性と外観が良く、輸送
等の外力によりこの部分が容易に剥れる恐れがないし、
更に切れ目の楕円化によりその位置を目立たせることが
でき、更に、切れ目部の上下縁部の着色を変えることに
より切れ目を一層目立たせることができるので開封がし
易い。また別の態様では、重畳部に非接着帯とその両側
に第1面の両端まで延びた弱接着帯を設けたので、開封
性は大きく向上する。更に、サイド面でも重畳部に非接
着帯又は弱接着帯を設け、更にこれに重畳する耳に弱又
は非接着帯と重畳する耳の縁端に至らない切れ目を設け
たので、サイド面でフィルムの開裂が生じて裂け目が全
体に伝播し、開封面積が大きく取れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフィルム包装体の斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例のフィルム包装体の実施例によ
る縁部重畳部を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施例のフィルム包装体の実施例
による縁部重畳部を示す平面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例のフィルム包装体の実
施例による縁部重畳部を示す平面図である。
【図5】図3に示した実施例の実際の包装状態の平面図
である。
【図6】本発明のフィルム包装体を開封する様子を示す
図である。
【図7】開封テープを使用する従来のフィルム包装体の
斜視図(a)と開封状態(b)を示す斜視図である。
【図8】開封テープを使用しない従来のフィルム包装体
の斜視図(a)と開封状態(b)を示す斜視図である。
【図9】開封テープを使用しない他の従来のフィルム包
装体の斜視図である。
【図10】開封テープを使用しない更に他の従来の他の
フィルム包装体の斜視図(a)と開封状態(b)を示す
斜視図である。
【図11】開封テープを使用しない更に他の従来の他の
フィルム包装体の斜視図である。
【図12】本発明の実施例の更に他のフィルム包装体の
斜視図である。
【図13】図12のフィルム包装体の実施例による縁部
重畳部を示す平面図である。
【図14】図12の実施例のフィルム包装体のサイド面
側の構造を示す側面図である。
【図15】図12の実施例のフィルム包装体を開封する
様子を示す斜視図である。
【図16】図12の実施例のフィルム包装体を開封する
途中の様子を示す斜視図である。
【図17】図12の実施例のフィルム包装体を開封する
途中の様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
40:直方体状の商品 42:熱収縮性包装フィルム 44:封着部 46:露出したフィルム縁端 48:フィルム縁端 50:弱接着帯 52:弱接着帯 54:非接着帯 58:縁端に至らない切れ目 60:弱又は非接着帯 64、66:折り込み部(耳) 68:非接着帯 70:縁端に至らない切れ目 71:強接着帯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状の製品の周面に密着して熱収
    縮プラスチックフィルムを沿わせ、前記フィルムの上側
    縁部と下側縁部を重畳して封着部を形成したフィルム包
    装体において、封着部の一部を、前記上側縁部に沿って
    順に第1の弱接着帯と、非接着帯と、第2の弱接着帯と
    で形成し、前記非接着帯又は弱接着帯において、前記上
    側縁部にその縁端には至らない切れ目を形成したことを
    特徴とするフィルム包装体。
  2. 【請求項2】 前記切れ目を有する非接着帯又は弱接着
    帯における上側縁部と下側縁部とは互いに異なった色に
    着色されている請求項1のフィルム包装体。
  3. 【請求項3】 直方体形状の製品の周面に密着して熱収
    縮プラスチックフィルムを沿わせ、前記フィルムの上側
    縁部と下側縁部を重畳して封着部を形成し、前記封着部
    を製品の第1面に添わせると共に、製品から延び出した
    部分は製品の前記第1面に隣接した両サイド面に前記第
    1面及びそれに対向する第2面からそれぞれ折り込んで
    第1折り込み部及び第2折り込み部を形成したフィルム
    包装体において、 前記封着部は、前記第1面においては順に弱接着帯、非
    接着帯、及び弱接着帯で構成し、且つ前記第1折り込み
    部においては弱接着帯又は非接着帯で構成し、前記第1
    折り込み部の上には第2折り込み部を重ね合わせ、第1
    及び第2折り込み部の対向面は少なくとも前記弱接着帯
    又は前記非接着帯の箇所で強接着されると共に、前記第
    2折り込み部にはその縁端に至らない切れ目を形成した
    ことを特徴とするフィルム包装体。
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KR101255867B1 (ko) * 2007-01-31 2013-04-17 신에츠 엔지니어링 가부시키가이샤 점착 척 장치
GB2499258A (en) * 2012-02-13 2013-08-14 British American Tobacco Co Various Wrappers with Tear Strips for Multiple Containers

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