JP2501876Y2 - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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JP2501876Y2
JP2501876Y2 JP1989104505U JP10450589U JP2501876Y2 JP 2501876 Y2 JP2501876 Y2 JP 2501876Y2 JP 1989104505 U JP1989104505 U JP 1989104505U JP 10450589 U JP10450589 U JP 10450589U JP 2501876 Y2 JP2501876 Y2 JP 2501876Y2
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film
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は包装用フィルム、特にテープカセット等の外
周面が偏平な被包装物を包装する包装用フィルムに関す
るものである。
〔考案の概要〕
本考案による包装用フィルムは重ね合されてヒートシ
ール等により接着れる両端面部の外側に重ね合される端
面に、端縁から内方へ切欠口を形成したことにより、被
包装体を包装した状態で切欠口の縁部を摘んで引張るだ
けで切欠口の内側角部から引き裂かれ、簡単に破り剥が
すことができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
テープカセット等の箱状物品は包装用フィルムにより
包装して販売されている。
この箱状物品は外周面が偏平であるため包装用フィル
ムは外周面に密着され、その重ね合せ端面をヒートシー
ル或いは接着剤により接着することにより包装されるの
で、この箱状物品の使用において、包装用フィルムが剥
がしにくい不具合がある。
このため、従来は包装用フィルムの内面側にカットテ
ープを接合しておき、物品の包装においてはカットテー
プを物品と包装用フィルムとにより挟んだ状態で包装
し、使用において包装用フィルムを剥がすにはカットテ
ープを引張り、フィルムを切断してこの切断端縁から引
き裂くようにして剥がしていたが、包装用フィルムはカ
ットテープの接合面に沿って切断されるので、その切断
端縁は直線状となるため、引き裂きにくく、残りのフィ
ルム剥離に難点がある。
これを解消するために本出願人は先にカットテープを
用いない包装用フィルムを提案した(実開昭59-55162号
公報参照)。
この包装用フィルムは重ね合せてヒートシールされる
端面部分の所定位置に印刷部を設け、この重ね合せ外側
端面の印刷部に平行の切り込みを形成してこの切り込み
間をフィルム切口としたものである。
そして、包装用フィルムの剥離においてはフィルム切
口を摘んで引き上げることによりフィルムが引き裂かれ
て被包装物品から剥離できるように形成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようにカットテープを用いずフィルム自体に平行
切り込みにより切口を形成する包装用フィルムは被包装
物品からの剥離において容易に引き裂くことができる
が、このフィルムの引き裂き方向は切口の平行切り込み
方向となるため、この切断端縁はカットテープによる切
断の如く直線的にはならないとしても両側切断端縁はほ
ぼ平行な状態で全周にわたって連続することになるので
この連続端縁から引き裂き難く、この場合も包装用フィ
ルムは剥離しにくい不具合がある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、被包装物
品に密着状に被着した包装用フィルムを全体にわたって
簡単に引き裂くことができて容易に剥離できるようにし
た包装用フィルムを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、包装用フィルムの重ね合されて接着される
両端面部の外側に重ね合されるよう端面に端縁から内方
へ端縁部が幅広の切欠口を形成し、被包装体を包装した
状態で切欠口から引き裂くようにしたものである。
〔作用〕
このように包装用フィルムの接着部分の外側に重ね合
される端面に端縁部が幅広の切欠口を形成し、包装状態
で切欠口の一方の端縁を摘んで引張ることにより、フィ
ルムは切欠口の内角部から一方向へ変形状に引き裂かれ
てその一方側を被包装物から容易に剥離することがで
き、また残った他方側も切欠口の他方の端縁を摘んで引
張ることにより容易に剥離することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
先ず、第1図乃至第4図を参照して説明する。
図において、(1)は包装用フィルムで被包装物Aの
包装はその後面側において両端縁面(1a),(1b)を重
ね合せて接着すると共に両側面側において両側端縁面部
(1c),(1d)を折り畳み接着することにより行う。
本例においては、この包装用フィルム(1)の両端縁
面(1a)(1b)のうち外側に重ね合される端縁面(1a)
には端縁から内方に端縁部が幅広のV字状の切欠口
(2)が形成されており、そして、この切欠口(2)の
周囲を含む部分の内面側に印刷面(3)を形成してある
(第1図参照)。
このように形成される包装用フィルム(1)で被包装
物Aを包装した状態で、このフィルム(1)を剥離する
には第4図に示すように、切欠口(2)の口縁端(2a)
を摘んで引張ることによりフィルム(1)は切欠口
(2)の先端角部(2b)から斜め方向に引き裂かれる。
従って包装用フィルム(1)は斜め方向に引き裂かれ
ることにより被包装物Aから全体に渡って巻き戻すよう
に容易に剥離できることになる。
また、切欠口(2)の周囲に印刷面(3)を形成した
ことにより、包装用フィルム(1)を被包装物Aに対し
てヒートシールした場合においては印刷面(3)を形成
した部分は溶着されず、そのため剥離する際に切欠口
(2)の口縁端(2a)を容易に摘むことが出来て簡単に
引き裂き剥離することが出来る。
このように包装用フィルム(1)をヒートシールした
場合に切欠口(2)の口縁端(2a)を摘み易くするため
の印刷面(3)は第5図に示すように切欠口(2)の一
半部のみに形成しても前述した場合と同様に容易に摘む
ことは出来て簡単に剥離することが出来る。
また、切欠口の形状も第6図乃至第8図に示す如く形
成することが出来る。
即ち、第6図に示す切欠口(21)は、垂直な一側辺部
側に対して他側辺部が傾斜する変形V字状に形成され、
第7図に示す切欠口(22)は、外半部が平行で内半部は
他側辺部が垂直な一側辺部側に傾斜する尖鋭形状に形成
されており、また第8図に示す切欠口(23)は、凹溝状
に形成されている。この、何れの場合にも内端は角形状
に形成されて、この角形状の内端から引き裂かれるよう
に為され、またこれらの切欠口(21),(22),(23)
の周囲の内面側にも印刷面(3)を形成してある。
従って、これらの例の場合も包装用フィルム(1)は
切欠口の口端縁(21a),(22a),(23a)を摘み易
く、容易に引き裂き被包装物Aから簡単に剥離すること
が出来る。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実
施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変更できるものである。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば被包装物を密着して包
装する包装用フィルムは、その重ね合されて接着される
端面部の外側に重ね合される端面に、その端縁から内方
へ端縁部が幅広の切欠口を形成したことにより、被包装
物からの剥離において切欠口の一方の口端縁を摘んで引
っ張るだけで容易に引き裂くことができ、その引き裂き
方向は斜め方向になるため巻き戻すように容易に剥離で
きると共に残存したフィルムも切欠口の他方の口端縁を
同様に摘んで引っ張るだけで被包装物に損傷を与えるこ
となく簡単に剥離できる。
また、包装用フィルム自体はカットテープ等の別部材
を配することなく単に切欠口を端縁から形成するだけで
あって、この形成において位置合せ等を必要とせず簡単
に形成できると共に被包装物をしわ,弛み等が生じるこ
となく密着して包装できて外観の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による包装用フィルムの一例の包装過程
における斜視図、第2図は第1図に示す包装用フィルム
により包装した例の斜視図、第3図は第2図におけるI
−I線拡大断面図、第4図は同、包装用フィルムの剥離
する状態を示す説明図、第5図は第1図に示す包装用フ
ィルムの変形例の包装状態における要部の平面図、第6
図〜第8図は包装用フィルムの他例の包装状態における
要部の平面図である。 図中、(1)は包装用フィルム、(1a),(1b)は端面
部、(2)は切欠口、(2a)は口縁部、(2b)は角部、
(3)は印刷面である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装用フィルムの重ね合されて接着される
    両端面部の外側に重ね合される端面に端縁から内方へ端
    縁側が幅広の切欠口を形成し、 被包装物を包装した状態で上記切欠口から引き裂くよう
    にしたことを特徴とする包装用フィルム。
JP1989104505U 1989-09-06 1989-09-06 包装用フィルム Expired - Fee Related JP2501876Y2 (ja)

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JPH0343475U JPH0343475U (ja) 1991-04-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5925670U (ja) * 1982-08-06 1984-02-17 ティーディーケイ株式会社 磁気テ−プカセツト
JPH0329766A (ja) * 1989-06-19 1991-02-07 Nippon Petrochem Co Ltd 易開封性包装体

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JPH0343475U (ja) 1991-04-23

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