JP2587907Y2 - 包装フィルムの包装構造 - Google Patents

包装フィルムの包装構造

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JP2587907Y2
JP2587907Y2 JP1993026490U JP2649093U JP2587907Y2 JP 2587907 Y2 JP2587907 Y2 JP 2587907Y2 JP 1993026490 U JP1993026490 U JP 1993026490U JP 2649093 U JP2649093 U JP 2649093U JP 2587907 Y2 JP2587907 Y2 JP 2587907Y2
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由浩 長谷川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テープカセット等の方
形状の被包装体を包装フィルムで包装する包装構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テープカセット等の方形状の物
品は、セロファン等の包装フィルムに包装されて販売等
されることになる。ここで図4乃至図7に基づいて包装
フィルムによる一般的な包装構造について説明する。図
4は被包装体として、例えば保護ケースに収納されたテ
ープカセットを示す。このテープカセット1をセロファ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の
素材からなる包装フィルムにより包装する場合には、ま
ず、テープカセット1の側面1W、1X、1Y、1Zに
より形成される一周面に沿って包装フィルム2により包
装し、このフィルム端縁部が重ね合わされた重畳部分を
ヒートシールして接合部3とする。
【0003】次に、テープカセット1の長手方向の両端
面である未包装面1E、1Fから延在される包装フィル
ム2の両開口端部4、5を周知の方法で図6に示すよう
に内側へ折り込んでこの部分をヒートシールし、接合す
る。図示するようなこの種の包装構造にあっては、包装
フィルムの引き裂きを容易化するために、包装フィルム
2の内面に周知の開封用テアテープ6が付着されてお
り、包装時にテープカセット1に対して巻き着くように
なっている。包装フィルム2を開封する時には、テアテ
ープ6の一端を引張って包装フィルム2を引き裂いて図
7に示すように上下に2分割して面積の小さい除去部7
と面積の大きい残余部8とに分離し、この後テープカセ
ット1を取り出していた。尚、テープカセットに限らず
方形状の被包装体を包装する場合には同様な包装構造を
とっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た包装構造にあっては、包装フィルム2の開封時、面積
の大きなフィルム残余部8はテープカセット1に密着し
ていて抜き取りが困難なので、テープカセット1と残余
部8との間に指を入れて破るが、この際、指を入れにく
く、残余部8を取り除くのに時間がかかり易かった。従
って、直ちに録画したいような緊急時には間に合わない
ことがあるという不都合があった。更には、テアテープ
装着用の設備費もコスト高となっていた。そのため、特
開平3−27966号公報に示すように、テアテープを
用いない構造として、引き裂き方向に配向性をもたせた
包装フィルムを用いる構造も提案されてはいるが、この
場合にも包装フィルムが大面積側部と小面積側部とに2
分割されてしまい、特に、大面積側部のフィルムの取り
除きに時間を要してしまうという問題点が依然として存
在する。
【0005】そこで、本出願人は先の出願(特願平3−
340018号)おいて、図8に示すような包装構造を
提案した。この構造にあっては少なくとも一方の開口端
部4における折り込み順序を通常の順序とは逆にし、す
なわち接合部3を有しない開口端部片4Aを先に折り込
み、次に接合部3を有する開口端部片4Bを折り込んで
これを上側に露出させる。そして、この開口端部片4B
には接合部3を挟むように2本の切り込み9A、9Bを
設け、且つこの切り込みを設けた部分をこれとこの下側
の折り込み部分とはヒートシールにより接合しない非接
合部分10としたものである。
【0006】包装フィルムの開封にあたっては、非接合
部分10に対応する上側の開口端部片4Bを引き起こ
し、矢印A方向へ引くことにより接合部3に沿って包装
フィルム2が裂かれることで開封となる。しかしなが
ら、この包装構造を採用するためには、開口端部4にお
ける開口端部片4A、4Bの折り込み順序を変更する必
要があり、そのために、従来の包装設備の大幅な設計変
更或いは改造を要することから費用と時間が多大にかか
るという問題点があった。本考案は、以上のような問題
点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたもので
あり、その目的はテアテープを用いることなく迅速且つ
容易に開封することができる包装フィルムの包装構造を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、方形状の被包装体の一周面を包装フィル
ムで包装し、前記包装フィルムの重畳部分を接合すると
共に前記被包装体から延出する前記包装フィルムの開口
端部を相互に内側へ折り込んで接合するようにした包装
フィルムの包装構造において、前記開口端部の前記重畳
部分を挟んで第1の切り込みを設けると共に、前記第1
の切り込みと対向する前記開口端部に折り込み状態にお
いて前記第1の切り込みの方向と略直交する方向となる
第2の切り込みを設け、前記第1の切り込みを設けた開
口端部片を折り込んだ後に前記第2の切り込みを設けた
開口端部片を折り込むように構成したものである。
【0008】
【作用】本考案は、以上のように構成したので、包装フ
ィルムの開封時には、上側に位置する開口端部片の第2
の切り込みを開封口としてこれに爪等を入れてこの部分
を抓み、引き裂き方向すなわち第1の切り込み側へ引張
る。これにより裂け目は、下側に位置する開口端部片の
第1の切り込みへ接続され、更に引張ることにより接合
された重畳部分に沿って包装フィルムは容易に引き裂か
れることになる。
【0009】
【実施例】以下に、本考案に係る包装フィルムの包装構
造の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本
考案に係る包装フィルムの包装構造の要部を示す斜視
図、図2は包装フィルムによる被包装体の包装時の過程
を示す斜視図、図3は図1に示す包装構造において包装
フィルムを開封する状態を示す説明図である。尚、従来
構造と同一部分については同一符号を付している。
【0010】本実施例においては、方形状の被包装体と
して例えば図4に示すようなテープカセット1を、例え
ばセロファン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等よりなる包装フィルム2により包装する場合に
ついて説明する。包装フィルム2は包装前においては、
テープカセット1の全表面積より僅かな面積だけ大きく
なされた例えば長方形状になされており、これをテープ
カセット1の側面1W、1X、1Y、1Zにより形成さ
れる一周面に沿って巻回して包装する。この時、包装フ
ィルム1の端縁部が僅かな幅だけ重ね合わされてこの重
畳部分10をヒートシールして接合することにより接合
部3とする(図2参照)。
【0011】この場合、テープカセット1の長さ方向の
両端には包装フィルム2が筒状に延在されてそれぞれ開
口端部4、5となり、テープカセット1の両端面はそれ
ぞれ未包装面1E、1Fとして構成される。そして、上
記フィルムの開口端部4、5における長さの短い開口端
部片(テープカセットの厚さ部分に対応)をまず内側に
折り込み、次いで、長さの長い開口端部片4A、4B、
5A、5Bをそれぞれ内側へ折り込んでヒートシールし
接合する(図1参照)。この場合、上記2つの開口端部
4、5のいずれか一方、図示例にあっては図2中におい
て左側に位置する開口端部4には、先に形成された重合
部分10乃至接合部3を挟んで2つの第1の切り込み1
1A、11Bが予め形成されている。そして、この第1
の切り込み11A、11Bに対向する部分にはこれら第
1の切り込み11A、11Bの方向と略直交する方向に
第2の切り込み12が予め形成されている。
【0012】具体的には、本実施例においては上記左側
に位置する開口端部4を構成する一方の長い開口端部片
4Aには2つの第1の切り込み11A、11Bが接合部
3を挟んで形成され、他方の長い開口端部片4Bに第2
の切り込み12が形成され、図1に示すように先に第1
の切り込み11A、11Bが形成された長い開口部片4
Aを内側へ折り込み、その後、第2の切り込み12が形
成された他方の長い開口端部片4Bをその先端が重なり
合うようにして内側へ折り込み、上述のようにヒートシ
ールを行う。
【0013】上記各切り込みを形成することにより、図
1に示すように各開口端部片4A、4Bを折り込んだ時
に、第1の切り込み11A、11Bの切り込み方向と第
2の切り込み12の切り込み方向は略直交することにな
る。この場合、第2の切り込み12は、折り込んだ時に
下側となる第1の切り込み11A、11Bの各端部を臨
める範囲内とし、その長さL1を2つの第1の切り込み
11A、11B間の距離と略等しい長さに設定するのが
好ましい。すなわち、第2の切り込み12から開封した
際にその裂け目が直ちに第1の切り込み11A、11B
へと容易に接続し得るような位置及び長さに第2の切り
込み12を設定する。更に、第2の切り込み12は、引
き裂きを容易化するためにこれと下側に位置する開口端
部片4Bとが重ならない位置に形成するのが好ましい。
また、このように第2切り込み12からの裂け目が直ち
に第1の切り込み11A、11Bへと容易に接続し得る
ならば、これらの切り込みの形状及び位置については特
に制限するものではない。
【0014】このようにテープカセット1を包装フィル
ム2により包装した状態から、この包装フィルム2を開
封する場合には、まず、上側に位置する開口端部片4B
に形成された第2の切り込み12に爪等を立てることに
よってこの部分を引き裂き方向すなわち第1の切り込み
11A、11Bが位置する方向へ引張り、これにより開
口端部片4Bに裂け目が発生し、この裂け目は直ちに他
方の開口端部片4Aに設けた2つの第1の切り込み11
A、11Bに連続乃至接続し、更に引張り続けることに
よって図3に示すように包装フィルム2は接合部3乃至
重畳部分10に沿って左右に完全に引き裂かれることに
なる。この場合、包装フィルム2において、この接合部
3は重合によって厚くなっているので他の部分よりも強
度的に強くなっており、引き裂き時に途中切れを生ずる
ことなく図中下端部まで連続してフィルムを引き裂くこ
とができるので、テープカセット1の上端から下端まで
フィルムを完全に剥がすことができ、従って、フィルム
の開封を迅速且つ簡易に行うことができる。
【0015】このように、本実施例によれば、フィルム
の引き裂きによってフィルム自体が2分割されることな
く全体を一度に開封するようにしたので、従来構造の場
合と異なって取り残しがなく、迅速な開封を行うことが
できる。また、テアテープを用いることもないので、こ
れに伴う意匠上の不都合や設備コストの上昇を抑制する
ことができる。尚、上記実施例にあっては、被包装体と
してテープカセットを包装する場合について説明した
が、これに限定されず、方形状のもの全てに適用し得る
のは勿論である。更に、開口端部の折り込み手順は、従
来構造の場合と変わらないので現状設備を用いることが
可能となる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の包装フィ
ルムの包装構造によれば、次のように優れた作用効果を
発揮することができる。包装フィルムの開口端部に第1
及び第2の切り込みを設けて折り込み、開封時にはこの
部分を引張ることにより接合部に沿って引き裂くように
したので、フィルムを2つに分離することなく迅速且つ
容易に一度にフィルムを引き裂くことができ、開封を迅
速に行うことができる。テアテープを必要としないの
で、これに伴って発生する不都合をなくすことができ、
また、テアテープ用の設備が不要となって、包装コスト
も抑制することもできる。また、開口端部の折り込み手
順は従来構造の場合と同じなので、余分な設備コストを
かけることなく本考案を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る包装フィルムの包装構造の要部を
示す斜視図である。
【図2】包装フィルムにより被包装体の包装時の過程を
示す斜視図である。
【図3】図1に示す包装構造において包装フィルムを開
封する状態を示す説明図である。
【図4】被包装体であるテープカセットを示す斜視図で
ある。
【図5】図4に示す被包装体の包装過程を示す図であ
る。
【図6】従来の包装構造において開封用テアテープを引
張っている状態を示す図である。
【図7】図6に示す従来の包装構造における開封過程を
示す図である。
【図8】本出願人が先に開示した包装構造を示す斜視図
である。
【符号の説明】 1…テープカセット(被包装体)、1W〜1Z…側面、
2…包装フィルム、3…接合部、4…開口端部、4A,
4B…開口端部片、5…開口端部、10…重畳部分、1
1A,11B…第1の切り込み、12…第2の切り込
み。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状の被包装体の一周面を包装フィル
    ムで包装し、前記包装フィルムの重畳部分を接合すると
    共に前記被包装体から延出する前記包装フィルムの開口
    端部を相互に内側へ折り込んで接合するようにした包装
    フィルムの包装構造において、前記開口端部の前記重畳
    部分を挟んで第1の切り込みを設けると共に、前記第1
    の切り込みと対向する前記開口端部に折り込み状態にお
    いて前記第1の切り込みの方向と略直交する方向となる
    第2の切り込みを設け、前記第1の切り込みを設けた開
    口端部片を折り込んだ後に前記第2の切り込みを設けた
    開口端部片を折り込むように構成したことを特徴とする
    包装フィルムの包装構造。
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