JPH0913000A - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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- JPH0913000A JPH0913000A JP16406095A JP16406095A JPH0913000A JP H0913000 A JPH0913000 A JP H0913000A JP 16406095 A JP16406095 A JP 16406095A JP 16406095 A JP16406095 A JP 16406095A JP H0913000 A JPH0913000 A JP H0913000A
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
- H05K3/386—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 〔I〕(1)芳香族ポリアミン、および
(2)1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有
する不飽和化合物またはオリゴマーの合計100重量部
に対して、 〔II〕アクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合ゴム1〜100重量部を配合してなる
接着剤組成物。 【効果】 ハンダ耐熱性と長期耐熱性とを兼備し、フレ
キシブルな接着剤層を形成させることができ、特にポリ
イミドフィルムと銅箔の接着剤として有用である。
(2)1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有
する不飽和化合物またはオリゴマーの合計100重量部
に対して、 〔II〕アクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合ゴム1〜100重量部を配合してなる
接着剤組成物。 【効果】 ハンダ耐熱性と長期耐熱性とを兼備し、フレ
キシブルな接着剤層を形成させることができ、特にポリ
イミドフィルムと銅箔の接着剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてポリイミドフ
ィルムと銅箔との接着に有用な接着剤組成物に関し、さ
らに詳しくはハンダ耐熱性と長期耐熱性とを両立させ、
しかもフレキシブルな接着剤層を形成可能な接着剤組成
物に関するものである。
ィルムと銅箔との接着に有用な接着剤組成物に関し、さ
らに詳しくはハンダ耐熱性と長期耐熱性とを両立させ、
しかもフレキシブルな接着剤層を形成可能な接着剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅箔とポリイミドフィルムとの接着剤
は、フレキシブルプリント基板(FPC)にとって頗る重
要であることから、これまで数多くの接着剤が提案され
ているが、そのほとんどはアクリルゴムのような耐熱ゴ
ムとエポキシ樹脂の組合せを中心とし、これにフェノー
ル樹脂を添加した接着剤が多い。しかし、エポキシ樹脂
を接着剤の1成分として利用すると、ハンダ耐熱性のよ
うな短時間の耐熱性はともかく、150℃以上の温度に
長期間、例えば1000時間以上放置すると、甚しく接
着強度が低下する欠点を有する。これはエポキシ樹脂の
熱分解によるものであって、エポキシ樹脂にあっては短
時間の耐熱性と、長期耐熱性との両立は難しい。
は、フレキシブルプリント基板(FPC)にとって頗る重
要であることから、これまで数多くの接着剤が提案され
ているが、そのほとんどはアクリルゴムのような耐熱ゴ
ムとエポキシ樹脂の組合せを中心とし、これにフェノー
ル樹脂を添加した接着剤が多い。しかし、エポキシ樹脂
を接着剤の1成分として利用すると、ハンダ耐熱性のよ
うな短時間の耐熱性はともかく、150℃以上の温度に
長期間、例えば1000時間以上放置すると、甚しく接
着強度が低下する欠点を有する。これはエポキシ樹脂の
熱分解によるものであって、エポキシ樹脂にあっては短
時間の耐熱性と、長期耐熱性との両立は難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主としてポ
リイミドフィルムと銅箔との接着に有用な、ハンダ耐熱
性と長期耐熱性とを兼備し、しかもフレキシブルな接着
剤層を形成可能な接着剤組成物を提供することを目的と
する。
リイミドフィルムと銅箔との接着に有用な、ハンダ耐熱
性と長期耐熱性とを兼備し、しかもフレキシブルな接着
剤層を形成可能な接着剤組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み、特に長期耐熱性に留意してFPCの接着剤に
ついて種々検討した結果、芳香族ポリアミンと1分子中
に少くとも2個のα,β−不飽和結合を有する不飽和化
合物またはオリゴマーとの併用系に、特定量のアクリル
ゴムまたは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重
合ゴムを配合した組成物が、上記目的を達成し得ること
を知り、本発明を完成することができた。
題に鑑み、特に長期耐熱性に留意してFPCの接着剤に
ついて種々検討した結果、芳香族ポリアミンと1分子中
に少くとも2個のα,β−不飽和結合を有する不飽和化
合物またはオリゴマーとの併用系に、特定量のアクリル
ゴムまたは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重
合ゴムを配合した組成物が、上記目的を達成し得ること
を知り、本発明を完成することができた。
【0005】すなわち、本発明は、〔I〕(1)芳香族
ポリアミン、および、(2)1分子中に少くとも2個の
α,β−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマ
ーの合計100重量部に対して、〔II〕アクリルゴムま
たは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム
1〜100重量部を配合してなる接着剤組成物を提供す
るものである。
ポリアミン、および、(2)1分子中に少くとも2個の
α,β−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマ
ーの合計100重量部に対して、〔II〕アクリルゴムま
たは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム
1〜100重量部を配合してなる接着剤組成物を提供す
るものである。
【0006】また、本発明は、(1)成分の芳香族ポリ
アミンと(2)成分の1分子中に少くとも2個のα,β
−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマーが、
予め反応された状態で用いられる、前記の接着剤組成物
を提供するものである。
アミンと(2)成分の1分子中に少くとも2個のα,β
−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマーが、
予め反応された状態で用いられる、前記の接着剤組成物
を提供するものである。
【0007】さらに本発明は、(1)成分の芳香族ポリ
アミンと(2)成分の1分子中に少くとも2個のα,β
−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマーの使
用割合が、(1)成分の芳香族ポリアミンのアミノ基1
個に対して、(2)成分の不飽和化合物またはオリゴマ
ーのα,β−不飽和基1個である、前記の接着剤組成物
を提供するものである。
アミンと(2)成分の1分子中に少くとも2個のα,β
−不飽和基を有する不飽和化合物またはオリゴマーの使
用割合が、(1)成分の芳香族ポリアミンのアミノ基1
個に対して、(2)成分の不飽和化合物またはオリゴマ
ーのα,β−不飽和基1個である、前記の接着剤組成物
を提供するものである。
【0008】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明に用いられる(1)成分の芳香族ポリアミンには特に
制限はないが、(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成
分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有す
る不飽和化合物とのマイケル付加後のポリマーに多少の
フレキシビリティを与えること、並びに耐熱性、といっ
た点からパラまたはメタ置換の芳香族ポリアミンがよ
く、例えばパラフェニレンジアミン、メタフェニレンジ
アミン、2,4−並びに2,6−トリレンジアミン混合
体、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、アニリン−ホルムアルデヒド樹脂などがあげら
れる。これらの芳香族ポリアミンは、必要に応じて併用
することは可能である。
発明に用いられる(1)成分の芳香族ポリアミンには特に
制限はないが、(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成
分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有す
る不飽和化合物とのマイケル付加後のポリマーに多少の
フレキシビリティを与えること、並びに耐熱性、といっ
た点からパラまたはメタ置換の芳香族ポリアミンがよ
く、例えばパラフェニレンジアミン、メタフェニレンジ
アミン、2,4−並びに2,6−トリレンジアミン混合
体、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、アニリン−ホルムアルデヒド樹脂などがあげら
れる。これらの芳香族ポリアミンは、必要に応じて併用
することは可能である。
【0009】本発明に用いられる(2)成分の1分子中
に少くとも2個のα,β−不飽和基を有する不飽和化合
物またはオリゴマーは、いずれも耐熱性といった点から
は、ベンゼン核またはマレイミド構造を持っていること
が望ましい。それらの例には、次の種類があげられる。 (イ)多価フェノール類にエチレンオキシドを、フェノ
ール性水酸基1モルに対して1モル反応させ、フェノー
ル性水酸基をアルコール性水酸基に変えた後、(メタ)
アクリル酸でエステル化した、ポリエステル−アクリレ
ート。 (ロ)エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応させ
て得られるビニルエステル樹脂(エポキシ−アクリレー
ト)。 (ハ)ビスマレイミド。例えばN,N′−ジフェニルメ
タンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルエーテルビ
スマレイミド、N,N′−パラフェニレンビスマレイミ
ド、N,N′−(2−メチルメタフェニレン)ビスマレ
イミド、N,N′−メタフェニレンビスマレイミド、
N,N′−(3,3−ジメチルジフェニルメタン)ビス
マレイミド、N,N′−(3,3−ジフェニルスルホ
ン)ビスマレイミドなどがあげられる。
に少くとも2個のα,β−不飽和基を有する不飽和化合
物またはオリゴマーは、いずれも耐熱性といった点から
は、ベンゼン核またはマレイミド構造を持っていること
が望ましい。それらの例には、次の種類があげられる。 (イ)多価フェノール類にエチレンオキシドを、フェノ
ール性水酸基1モルに対して1モル反応させ、フェノー
ル性水酸基をアルコール性水酸基に変えた後、(メタ)
アクリル酸でエステル化した、ポリエステル−アクリレ
ート。 (ロ)エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応させ
て得られるビニルエステル樹脂(エポキシ−アクリレー
ト)。 (ハ)ビスマレイミド。例えばN,N′−ジフェニルメ
タンビスマレイミド、N,N′−ジフェニルエーテルビ
スマレイミド、N,N′−パラフェニレンビスマレイミ
ド、N,N′−(2−メチルメタフェニレン)ビスマレ
イミド、N,N′−メタフェニレンビスマレイミド、
N,N′−(3,3−ジメチルジフェニルメタン)ビス
マレイミド、N,N′−(3,3−ジフェニルスルホ
ン)ビスマレイミドなどがあげられる。
【0010】(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成
分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有す
る不飽和化合物またはオリゴマーの使用割合は、(1)
成分のアミノ基と(2)成分のα,β−不飽和基とが実
質的に等しいことが望ましく、具体的には(1)成分の
アミノ基1個に対して(2)成分のα,β−不飽和基が
1個の割合であることが好ましい。
分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有す
る不飽和化合物またはオリゴマーの使用割合は、(1)
成分のアミノ基と(2)成分のα,β−不飽和基とが実
質的に等しいことが望ましく、具体的には(1)成分の
アミノ基1個に対して(2)成分のα,β−不飽和基が
1個の割合であることが好ましい。
【0011】本発明の接着剤組成物を調製するために
は、(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成分の不飽
和化合物またはオリゴマーの併用系にアクリルゴムまた
は水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムが
配合される。
は、(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成分の不飽
和化合物またはオリゴマーの併用系にアクリルゴムまた
は水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムが
配合される。
【0012】使用されるアクリルゴムとは、アクリル酸
アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルコキシ
アルキルエステルを主成分とし、これと共重合可能なモ
ノエチレン性不飽和単量体、必要に応じて架橋性単量体
を併用した単量体混合物を通常使用されるラジカル開始
剤を用いて乳化重合、懸濁重合、溶液重合および塊状重
合などの公知の重合方法で重合することにより得られる
ものである。
アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルコキシ
アルキルエステルを主成分とし、これと共重合可能なモ
ノエチレン性不飽和単量体、必要に応じて架橋性単量体
を併用した単量体混合物を通常使用されるラジカル開始
剤を用いて乳化重合、懸濁重合、溶液重合および塊状重
合などの公知の重合方法で重合することにより得られる
ものである。
【0013】アクリル酸アルキルエステルとしては、例
えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ペンチルアクリ
レートなどがあげられ、またアクリル酸アルコキシアル
キルエステルとしては、例えばメトキシエチルアクリレ
ート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチルア
クリレートなどがあげられ、これらは2種以上用いても
よい。
えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ペンチルアクリ
レートなどがあげられ、またアクリル酸アルコキシアル
キルエステルとしては、例えばメトキシエチルアクリレ
ート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチルア
クリレートなどがあげられ、これらは2種以上用いても
よい。
【0014】モノエチレン性不飽和単量体としては、ア
クリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルス
チレン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート
などがあげられる。
クリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルス
チレン、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート
などがあげられる。
【0015】必要に応じて用いられる架橋性単量体とし
ては、ビニルクロルアセテート、クロルエチルビニルエ
ーテル、アリルクロルアセテートなどのハロゲン基含有
化合物、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含
有化合物などがあげられる。
ては、ビニルクロルアセテート、クロルエチルビニルエ
ーテル、アリルクロルアセテートなどのハロゲン基含有
化合物、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含
有化合物などがあげられる。
【0016】本発明においては、当然のことながら市販
されているアクリルゴムも使用することができ、例えば
帝国化学産業(株)社製のテイサンレジンSG−70L
(ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−アクリ
ロニトリル共重合体)、テイサンレジンSG−80(ブ
チルアクリレート−エチルアクリレート−アクリロニト
リル共重合体)、テイサンレジンWS−023H(ブチ
ルアクリレート−エチルアクリレート−アクリロニトリ
ル共重合体、高重合度品)などがあげられる。また、エ
チルアクリレート−アクリロニトリル−2−クロロエチ
ルビニルエーテル共重合体を使用することができる。
されているアクリルゴムも使用することができ、例えば
帝国化学産業(株)社製のテイサンレジンSG−70L
(ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−アクリ
ロニトリル共重合体)、テイサンレジンSG−80(ブ
チルアクリレート−エチルアクリレート−アクリロニト
リル共重合体)、テイサンレジンWS−023H(ブチ
ルアクリレート−エチルアクリレート−アクリロニトリ
ル共重合体、高重合度品)などがあげられる。また、エ
チルアクリレート−アクリロニトリル−2−クロロエチ
ルビニルエーテル共重合体を使用することができる。
【0017】また、本発明に使用される水素添加ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合ゴムとは、代表的には日
本ゼオン(株)社製のゼットポールがあげられ、ゼット
ポール#2000(アクリロニトリル含有率36%、ヨ
ウ素価4g/100g)、ゼットポール#1010(アク
リロニトリル含有率44%、ヨウ素価10g/100
g)などが好適である。
エン−アクリロニトリル共重合ゴムとは、代表的には日
本ゼオン(株)社製のゼットポールがあげられ、ゼット
ポール#2000(アクリロニトリル含有率36%、ヨ
ウ素価4g/100g)、ゼットポール#1010(アク
リロニトリル含有率44%、ヨウ素価10g/100
g)などが好適である。
【0018】アクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−
アクリロニトリル共重合ゴムの使用量は、(1)成分の
芳香族ポリアミンと(2)成分の不飽和化合物またはオ
リゴマーの合計100重量部に対して、1〜100重量
部、より望ましくは5〜50重量部である。アクリルゴ
ムまたは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合
ゴムの使用量が1重量部未満では、ゴム添加の効果に乏
しく、100重量部より多く加えても、かえって接着強
度、耐熱性の低下をみるので好ましくない。
アクリロニトリル共重合ゴムの使用量は、(1)成分の
芳香族ポリアミンと(2)成分の不飽和化合物またはオ
リゴマーの合計100重量部に対して、1〜100重量
部、より望ましくは5〜50重量部である。アクリルゴ
ムまたは水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合
ゴムの使用量が1重量部未満では、ゴム添加の効果に乏
しく、100重量部より多く加えても、かえって接着強
度、耐熱性の低下をみるので好ましくない。
【0019】本発明の接着剤組成物は、(1)成分の芳
香族ポリアミンと(2)成分の不飽和化合物またはオリ
ゴマーとアクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−アク
リロニトリル共重合ゴムとを単に混合して調製してもよ
く、または(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成分
の不飽和化合物またはオリゴマーとをマイケル付加によ
り反応させてポリマー化し、これにアクリルゴムまたは
水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムを配
合して調製してもよい。(1)成分の芳香族ポリアミン
と(2)成分の不飽和化合物またはオリゴマーの反応
は、(1)成分と(2)成分の共通溶媒中で予め行って
もよく、または夫々の成分を含む組成物をフィルムに塗
布し、乾燥時の加熱で反応させてもよい。
香族ポリアミンと(2)成分の不飽和化合物またはオリ
ゴマーとアクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−アク
リロニトリル共重合ゴムとを単に混合して調製してもよ
く、または(1)成分の芳香族ポリアミンと(2)成分
の不飽和化合物またはオリゴマーとをマイケル付加によ
り反応させてポリマー化し、これにアクリルゴムまたは
水素添加ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴムを配
合して調製してもよい。(1)成分の芳香族ポリアミン
と(2)成分の不飽和化合物またはオリゴマーの反応
は、(1)成分と(2)成分の共通溶媒中で予め行って
もよく、または夫々の成分を含む組成物をフィルムに塗
布し、乾燥時の加熱で反応させてもよい。
【0020】本発明の接着剤組成物は、全部を溶剤に溶
解しても長期間安定に保存でき、塗布、乾燥により速や
かにプリプレグ化して、プリプレグは長期間安定に保存
可能であり、所定の条件下で硬化し接着剤の性質を現わ
す。
解しても長期間安定に保存でき、塗布、乾燥により速や
かにプリプレグ化して、プリプレグは長期間安定に保存
可能であり、所定の条件下で硬化し接着剤の性質を現わ
す。
【0021】本発明による接着剤組成物には、その使用
に当って、各種の充てん剤、着色剤、安定剤などを必要
に応じ配合できることは勿論である。
に当って、各種の充てん剤、着色剤、安定剤などを必要
に応じ配合できることは勿論である。
【0022】
【実施例】次に本発明の理解を助けるために、以下に実
施例を示す。
施例を示す。
【0023】実施例1ビニルエステル(A)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計を付した1リットル
のセパラブルフラスコに、エポキシ樹脂として、旭ダウ
(株)社製のDEN−438を350g、アクリル酸1
44g、ハイドロキノン0.09g、トリフェニルホス
フィン0.8gを加え、空気気流下、125〜130℃
にて3時間反応させると酸価は実質的にゼロとなったの
で、反応を中止した。ガードナー色数3〜4のシラップ
状のビニルエステル(A)が得られた。
のセパラブルフラスコに、エポキシ樹脂として、旭ダウ
(株)社製のDEN−438を350g、アクリル酸1
44g、ハイドロキノン0.09g、トリフェニルホス
フィン0.8gを加え、空気気流下、125〜130℃
にて3時間反応させると酸価は実質的にゼロとなったの
で、反応を中止した。ガードナー色数3〜4のシラップ
状のビニルエステル(A)が得られた。
【0024】 ビニルエステル(A) 246g パラフェニレンジアミン 54g アクリルゴム 33g (テイサンレジンSG−70L,帝国化学産業(株)社製, アクリル酸ブチル−メチルメタクリレート−アクリロニ トリルの共重合体) メチルエチルケトン 603g の各成分を混合して均一溶液とした。溶液の粘度は0.
68ポイズであった。
68ポイズであった。
【0025】この溶液をポリイミドフィルムと圧延銅箔
の両方に塗布し、60℃で30分、100℃で5分加熱
して夫々に接着剤層を形成させた。ポリイミドフィルム
の接着剤層と圧延銅箔の接着剤層とを重ねて、圧力20
kg/cm2 、170℃で1時間加熱加圧してポリイミドフ
ィルムと銅箔とを接着させた後、さらに160℃で24
時間後硬化を行った。得られた積層板の180°引剥し
接着強度は、1.07kg/cm(0.96〜1.17kg/
cm)であり、260℃のハンダ浴上で5分間放置して
も、ふくれ、剥離などはまったく発生しなかった。ま
た、150℃の空気浴中1000時間放置しての長期耐
熱テストでも、引剥し接着強度は0.95kg/cmとほと
んど変らなかった。
の両方に塗布し、60℃で30分、100℃で5分加熱
して夫々に接着剤層を形成させた。ポリイミドフィルム
の接着剤層と圧延銅箔の接着剤層とを重ねて、圧力20
kg/cm2 、170℃で1時間加熱加圧してポリイミドフ
ィルムと銅箔とを接着させた後、さらに160℃で24
時間後硬化を行った。得られた積層板の180°引剥し
接着強度は、1.07kg/cm(0.96〜1.17kg/
cm)であり、260℃のハンダ浴上で5分間放置して
も、ふくれ、剥離などはまったく発生しなかった。ま
た、150℃の空気浴中1000時間放置しての長期耐
熱テストでも、引剥し接着強度は0.95kg/cmとほと
んど変らなかった。
【0026】実施例2 N,N′−ジフェニルメタンビスマレイミド358g、
ジアミノジフェニルスルホン248g、水素添加ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合ゴム(ゼットポール#1
010,アクリロニトリル含有率44%、ヨウ素価10
g/100g,日本ゼオン(株)社製)95g、ジメチ
ルホルムアミド1300gを混合して均一溶液とした。
この溶液を実施例1と同様にポリイミドフィルムと銅箔
に、夫々塗膜の厚さが約30μになるように塗装後、8
0℃で30分、100℃で10分乾燥後、直ちに接着剤
層同士を重ねて20kg/cm2 の圧力下、170℃で1時
間加熱圧着した。さらに180℃で12時間後硬化を行
った。得られた積層板の180°引剥し接着強度は0.
97kg/cmであり、260℃のハンダ浴上に5分間放置
しても、ふくれ、クラックの発生はなかった。
ジアミノジフェニルスルホン248g、水素添加ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合ゴム(ゼットポール#1
010,アクリロニトリル含有率44%、ヨウ素価10
g/100g,日本ゼオン(株)社製)95g、ジメチ
ルホルムアミド1300gを混合して均一溶液とした。
この溶液を実施例1と同様にポリイミドフィルムと銅箔
に、夫々塗膜の厚さが約30μになるように塗装後、8
0℃で30分、100℃で10分乾燥後、直ちに接着剤
層同士を重ねて20kg/cm2 の圧力下、170℃で1時
間加熱圧着した。さらに180℃で12時間後硬化を行
った。得られた積層板の180°引剥し接着強度は0.
97kg/cmであり、260℃のハンダ浴上に5分間放置
しても、ふくれ、クラックの発生はなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、前述のように
構成したので、ハンダ耐熱性と長期耐熱性とを兼備し、
フレキシブルな接着剤層を形成させることができ、特に
ポリイミドフィルムと銅箔の接着剤として有用である。
構成したので、ハンダ耐熱性と長期耐熱性とを兼備し、
フレキシブルな接着剤層を形成させることができ、特に
ポリイミドフィルムと銅箔の接着剤として有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 〔I〕(1)芳香族ポリアミン、および
(2)1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有
する不飽和化合物またはオリゴマーの合計100重量部
に対して、 〔II〕アクリルゴムまたは水素添加ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合ゴム1〜100重量部を配合してなる
接着剤組成物。 - 【請求項2】 (1)成分の芳香族ポリアミンと(2)
成分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有
する不飽和化合物またはオリゴマーが、予め反応された
状態で用いられる、請求項1記載の接着剤組成物。 - 【請求項3】 (1)成分の芳香族ポリアミンと(2)
成分の1分子中に少くとも2個のα,β−不飽和基を有
する不飽和化合物またはオリゴマーの使用割合が、
(1)成分の芳香族ポリアミンのアミノ基1個に対し
て、(2)成分の不飽和化合物またはオリゴマーのα,
β−不飽和基1個である、請求項1または2記載の接着
剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16406095A JPH0913000A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16406095A JPH0913000A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913000A true JPH0913000A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15786025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16406095A Pending JPH0913000A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913000A (ja) |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP16406095A patent/JPH0913000A/ja active Pending
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