JPH0912993A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPH0912993A
JPH0912993A JP18354495A JP18354495A JPH0912993A JP H0912993 A JPH0912993 A JP H0912993A JP 18354495 A JP18354495 A JP 18354495A JP 18354495 A JP18354495 A JP 18354495A JP H0912993 A JPH0912993 A JP H0912993A
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JP
Japan
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weight
component
pressure
sensitive adhesive
cover sheet
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Application number
JP18354495A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Kitazaki
寧昭 北崎
Kinnosuke Hino
欣之輔 比野
Shuji Ichimura
周二 市村
Shuntaro Taguchi
俊太郎 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密着性、再剥離性、及び再貼り性が共に優れ
た粘着剤組成物を提供すること。 【構成】 (a)炭素数2〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル80〜98重量%とエチレ
ン性不飽和カルボン酸20〜2重量%との共重合体10
〜95重量%、(b)炭素数2〜12のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸エステル92〜99.9重量%
とエチレン性不飽和カルボン酸8〜0.1重量%との共
重合体からなる平均粒子径1μm以上の微粒子90〜5
重量%、及び(c)上記ポリマー成分(a)及び(b)
中に含まれるカルボキシル基に対し、カルボキシル基と
反応性を有する架橋剤0.10〜1.00当量を含有す
ることを特徴とする粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤組成物に関し、
さらに詳しくは、磁気ディスク、光ディスクなどの薄型
プラスチック製品の収納台紙に貼り合わせられるカバー
シート用の粘着剤として好適な粘着剤組成物に関する。
本発明の粘着剤組成物は、収納台紙に対する密着性、再
剥離性、再貼り性に優れると共に、薄型プラスチック製
品に対する再剥離性に優れている。
【0002】
【従来の技術】従来、フロッピーディスク(FD)、コ
ンパクトディスク(CD)等の磁気ディスクや光ディス
クの収納には、主としてプラスチックケースが用いられ
てきたが、このようなケース状の収納体は、かさばった
り、高価であるという問題がある。また、雑誌等の付録
として、磁気ディスクや光ディスクが添付されることが
多くなってきたが、この場合、ディスクは、袋に収納さ
れ、雑誌に綴じ込まれているのが一般的であり、生産性
が悪いという問題がある。
【0003】最近、CDディスク等を袋詰めするかわり
に、ディスク収納用の凹部を設けた台紙にディスクを収
納し、その上からカバーシートを被せる方法が提案され
ている。この方法によれば、プラスチックケースに比べ
て、かさばらないことや、袋詰めする方法に比べて、収
納台紙にディスクを収納したままで、雑誌から切り離
し、保管や運搬ができるという利点がある。また、カバ
ーシートを透明なプラスチックシートにすれば、収納し
ているディスクを透視することができる。
【0004】収納台紙とカバーシートの固定方法として
は、例えば、収納台紙またはカバーシート表面に粘着剤
層を設ける方法(実開平3−78794号公報)、カバ
ーシートの一部に粘着剤層を設ける方法(実開平4−1
15188号公報)などが提案されている。これらの方
法では、収納台紙とカバーシートとの間の密着性が良好
であると共に、カバーシートを容易に剥離してディスク
を取り出せること(再剥離性)、取り出したディスクを
再び収納して収納台紙とカバーシートを貼り合わせた場
合に、両者の密着性が良好であること(再貼り性)など
が要求される。さらに、カバーシート片面の全面に粘着
剤層を設けた場合には、粘着剤がディスクを汚染した
り、あるいはカバーシートを剥離する際に、ディスク表
面の蒸着層が粘着剤層側に移行したりすることのないこ
とが求められる。
【0005】しかしながら、これらの要求特性のすべて
を満足させることは、極めて困難である。すなわち、従
来の再剥離型粘着剤を用いた場合には、一般に、長期保
存中に収納台紙とカバーシートとの間の接着性が昂進
し、再剥離が困難となる。例えば、カバーシートとして
片面全面に粘着剤層を設けた粘着シートを貼付する方法
において、従来の再剥離型粘着剤を用いると、長期保存
中にカバーシートの粘着剤層と収納台紙との間の接着性
が増してカバーシートが強く接着するため、ディスク取
り出し時にカバーシートが容易に剥離せず、収納台紙の
表層を毛羽立てたり、むしったりする。その結果、収納
台紙とカバーシートとの間の再貼り性も損なわれる。ま
た、粘着剤の接着性が昂進すると、甚だしい場合には、
ディスク表面の蒸着層がカバーシートの粘着剤層側に移
行する。
【0006】収納台紙の表面に粘着剤層を設けたり、あ
るいはカバーシートの一部に粘着剤層を設けることによ
り、ディスクが粘着剤により汚染したり、ディスク表面
の蒸着層がカバーシートの粘着剤層側に移行するのを防
ぐことができる。しかし、この方法は、粘着剤塗布工程
が複雑なために工程費が高くなる。しかも、この方法で
は、前述の再剥離性、再貼り性などが低下する問題点を
克服することができない。
【0007】一方、収納台紙とカバーシートとの間の再
剥離性を高めるために、粘着剤層の粘着力を弱めると、
密着性が低下して、ディスクを確実に保管することが困
難となり、再貼り性も損なわれる。このように、従来の
粘着剤では、密着性、再剥離性、及び再貼り性を共に満
足させることは極めて困難である。特に、長期保存後
に、再剥離性と再貼り性を満足することができる粘着剤
はないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、密着
性、再剥離性、及び再貼り性が共に優れた粘着剤組成物
を提供することにある。より具体的に、本発明の目的
は、ディスク収納用の凹部を設けた収納台紙にディスク
を収納し、その上からカバーシートを被せるタイプの薄
型プラスチック製品収納体において、カバーシートに粘
着性を付与するために塗布して用いられるディスク収納
体カバーシート用粘着剤として好適な粘着剤であって、
密着性、再剥離性、再貼り性に優れた粘着剤組成物を提
供することにある。
【0009】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、カルボキシル基を含有
するアクリル酸エステル系粘着剤であって、例えば、溶
液重合法により得られた粘着剤成分と、例えば、懸濁重
合法により得られた平均粒子径1μm以上の微粒子状の
粘着剤成分とを特定割合で含有し、さらに、カルボキシ
ル基の架橋剤を特定割合で含有する粘着剤組成物が前記
目的に適合することを見出した。
【0010】この粘着剤組成物は、密着性に優れている
と共に、経時による接着性の昂進が抑制されており、再
剥離性及び再貼り性が良好である。そして、この粘着剤
組成物を片面に塗布したカバーシートの粘着剤層がCD
ディスク等に貼り付いても、容易に再剥離することがで
き、長期保存の後にも再剥離性が損なわれることがな
い。したがって、この粘着剤組成物は、プラスチックシ
ートなどからなるカバーシートの片面全面に塗布して使
用することが好ましい。
【0011】磁気ディスク、光ディスクなどの薄型プラ
スチック製品を収納台紙の凹部に収納し、カバーシート
を貼り合わせるようにした収納体において、片面全面に
粘着剤層を設けた粘着カバーシートを用いると、複雑な
粘着剤塗布工程を採用する必要がなく、通常の粘着シー
ト製造工程で粘着カバーシートを製造することができ
る。本発明の粘着剤組成物は、長期の保存安定性に優
れ、繰り返し再剥離し、再貼りすることが可能で、か
つ、該粘着剤組成物を塗布した粘着カバーシートを使用
すると、収納の作業性が良いため、コスト低減の効果も
大きい。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに
至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、(a)炭素数2〜12のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル80〜98重量%とエチレン性
不飽和カルボン酸20〜2重量%との共重合体10〜9
5重量%、(b)炭素数2〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル92〜99.9重量%とエ
チレン性不飽和カルボン酸8〜0.1重量%との共重合
体からなる平均粒子径1μm以上の微粒子90〜5重量
%、及び(c)上記ポリマー成分(a)及び(b)中に
含まれるカルボキシル基に対し、カルボキシル基と反応
性を有する架橋剤0.10〜1.00当量を含有するこ
とを特徴とする粘着剤組成物が提供される。
【0013】以下、本発明について詳述する。本発明で
使用する炭素数2〜12のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸エステルとしては、例えば、エチルアクリレ
ート、ノルマルブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソオクチ
ルアクリレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられ
る。これらの(メタ)アクリル酸エステルは、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。本発明で使用するエチレン性不飽和カルボン
酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸等が挙げられる。これらのエチレン性不飽和カル
ボン酸は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて使用することができる。
【0014】本発明の(a)成分及び(b)成分は、炭
素数2〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸
エステルとエチレン性不飽和カルボン酸を共重合して得
られる共重合体であるが、必要に応じて、これらの単量
体と共重合可能なその他の単量体を少量存在させてもよ
い。その他の単量体としては、例えば、酢酸ビニル、ス
チレン、アクリロニトリル等を挙げることができる。
【0015】本発明の(a)成分は、炭素数2〜12の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル80〜
98重量%とエチレン性不飽和カルボン酸2〜20重量
%との共重合体である。(a)成分の共重合体は、皮膜
形成性を有する粘着剤成分であり、通常、溶液重合法に
より得ることができる。(a)成分において、エチレン
性不飽和カルボン酸が2重量%未満の場合には、粘着剤
の凝集力が不足し、20重量%を越える場合には、収納
台紙に対して良好な密着性が得られない。
【0016】本発明の(b)成分は、炭素数2〜12の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル92〜
99.9重量%とエチレン性不飽和カルボン酸8〜0.
1重量%との共重合体からなる平均粒子径1μm以上の
微粒子である。(b)成分において、エチレン性不飽和
カルボン酸が0.1重量%未満の場合には、収納台紙に
対して良好な再剥離性、再貼り性が得られず、ディスク
に対する再剥離性も良くない。エチレン性不飽和カルボ
ン酸が8重量%を越える場合には、収納台紙に対して良
好な密着性が得られない。
【0017】(b)成分の共重合体微粒子は、懸濁重合
法、架橋粘着剤の凍結粉砕法等、種々の方法によって得
らることができるが、品質の安定性やコスト上の観点か
ら、懸濁重合法が好ましい。(b)成分の微粒子の平均
粒子径が1μm未満の場合には、収納台紙に対して良好
な再剥離性、再貼り性が得られず、ディスクに対する再
剥離性も良くない。(b)成分の微粒子の平均粒子径
は、通常、1〜150μm、好ましくは5〜100μ
m、より好ましくは10〜70μmである。
【0018】本発明の粘着剤成分において、(a)成分
を10〜95重量%、(b)成分を90〜5重量%の割
合で使用する。(a)成分が10重量%未満で、(b)
成分の微粒子が90重量%を越える場合には、均一な皮
膜を形成することができず、安定した粘着特性が得られ
ない。(b)成分の微粒子が5重量%未満で、(a)成
分が95重量%を越える場合には、収納台紙に対して良
好な再剥離性、再貼り性が得られず、ディスクに対する
再剥離性も良くない。(a)成分の割合は、好ましくは
10〜90重量%、より好ましくは20〜90重量%で
あり、(b)成分の割合は、好ましくは90〜10重量
%、より好ましくは80〜10重量%である。
【0019】本発明では、上記ポリマー成分(a)及び
(b)中に含まれるカルボキシル基に対し、カルボキシ
ル基と反応性を有する架橋剤を0.10〜1.00当量
の割合で粘着剤成分中に含有させる。架橋剤としては、
例えば、エポキシ樹脂系、イソシアネート系、有機アル
ミニウム等の架橋剤が挙げられる。架橋剤の添加量が
0.10当量未満の場合には、収納台紙に対して良好な
再剥離性、再貼り性が得られず、ディスクに対する再剥
離性も良くない。架橋剤の添加量が1.00当量を越え
る場合には、収納体台紙に対する良好な密着性が得られ
ない。
【0020】本発明のディスク収納体カバーシート用に
好適な粘着剤は、(a)成分粘着剤、(b)成分粘着性
微粒子を有機溶媒中でブレンドし、架橋剤を添加した
後、使用することができる。粘着剤組成物溶液のコーテ
ィング方法としては、コンマダイレクトコーティング、
コンマリバースロールコーティング等公知の方法を用い
ることができる。粘着剤塗布量は、要求される粘着特性
等により適宜選択することができるが、通常、2〜30
0g/m2である。
【0021】本発明の粘着剤組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲で必要に応じて、タルク、シリカ、ス
テアリン酸アミド、ステアリン酸カルシウム等の充填剤
や滑剤、ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機系中
空粒子等の補強剤、パラフィンワックス、高分子ワック
ス等のワックス類、オイル、ステアリン酸等の軟化剤、
非粘着性高分子微小球、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫
外線安定剤、顔料、染料等を適宜添加することができ
る。
【0022】本発明の粘着剤組成物を塗布するカバーシ
ート用基材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック
フィルム、あるいはそれらの発泡フィルム、和紙、クラ
フト紙、あるいはそれらのポリラミネート紙、不織布等
が挙げられる。これらの基材には、本発明の目的を損な
わない範囲で必要に応じて、印刷することもできる。基
材の厚みは、通常、10〜3000μmである。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例のみに限定されるものではない。
【0024】[実施例1](a)成分として、エチルア
クリレート90重量%、ノルマルブチルアクリレート5
重量%、アクリル酸5重量%を、酢酸エチル/アセトン
=7/3の混合溶媒中にて溶液重合して得た共重合体を
固形分換算で20重量%を、また、(b)成分として、
2−エチルヘキシルアクリレート90重量%、ノルマル
ブチルアクリレート8重量%、アクリル酸2重量%を懸
濁重合し、脱水して得た平均粒子径50μmの粘着性微
粒子を固形分換算で80重量%を用いた。これら(a)
成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレンドした粘着
液の固形分100重量部に対し、テトラドX(三菱ガス
化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を2重量部(反応性基に
対し0.58当量)添加したものを、厚さ38μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に、乾燥後の塗布
量が10g/m2になるよう溶展塗工して、粘着シート
サンプルを得た。
【0025】[実施例2](a)成分として、ノルマル
ブチルアクリレート93重量%、アクリル酸7重量%
を、酢酸エチル/アセトン=7/3の混合溶媒にて溶液
重合して得た共重合体を固形分換算で90重量%を用
い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと同
じ粘着性微粒子を固形分換算で10重量%を用いた。こ
れら(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレン
ドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラドX
(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を2重量部
(反応性基に対し0.23当量)添加したものを粘着剤
とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0026】[実施例3](a)成分として、2−エチ
ルヘキシルアクリレート95重量%、アクリル酸5重量
%を、酢酸エチル/アセトン=7/3の混合溶媒にて溶
液重合して得た共重合体を固形分換算で60重量%を用
い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと同
じ粘着性微粒子を固形分換算で40重量%を用いた。こ
れら(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレン
ドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラドX
(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を4重量部
(反応性基に対し0.80当量)添加したものを粘着剤
とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。実施
例1〜3で作成した粘着シートサンプルを50℃で70
時間熟成した後、ディスク収納体カバーシートとして、
収納台紙に対する密着性、再剥離性、再貼り性、コンパ
クトディスク(CD)に対する再剥離性について評価し
た。結果を表1に示す。
【0027】[比較例1](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体を固形分換算で5重量%を用
い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと同
じ粘着性微粒子を固形分換算で95重量%を用いた。こ
れら(a)成分と(b)成分とトルエン溶媒中でブレン
ドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラドX
(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を1重量部
(反応性基に対し0.35当量)添加したものを粘着剤
とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0028】[比較例2](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体をトルエン溶媒に希釈した粘
着液の固形分100重量部に対し、テトラドX(三菱ガ
ス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を2重量部(反応性基
に対し0.30当量)添加したものを粘着剤とし、実施
例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0029】[比較例3](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体を固形分換算で50重量%を
用い、また、(b)成分として、ノルマルブチルアクリ
レート63重量%、イソノニルアクリレート30重量
%、アクリロニトリル5重量%、アクリル酸2重量%を
乳化重合し、脱水して得た平均粒子径0.1μmの粘着
性微粒子を固形分換算で50重量%を用いた。これら
(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレンドし
た粘着液の固形分100重量部に対し、テトラドX(三
菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を1重量部(反応
性基に対し0.22当量)添加したものを粘着剤とし、
実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0030】[比較例4](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体を固形分換算で50重量%を
用い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと
同じ粘着性微粒子を固形分換算で50重量%を用いた。
これら(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレ
ンドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラド
X(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を0.2重
量部(反応性基に対し0.04当量)添加したものを粘
着剤とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0031】[比較例5](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体を固形分換算で50重量%を
用い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと
同じ粘着性微粒子を固形分換算で50重量%を用いた。
これら(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレ
ンドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラド
X(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を10重量
部(反応性基に対し2.17当量)添加したものを粘着
剤とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0032】[比較例6](a)成分として、2−エチ
ルヘキシルアクリレート75重量%、アクリル酸25重
量%を、酢酸エチル/アセトン=7/3の混合溶媒にて
溶液重合して得た共重合体を固形分換算で50重量%を
用い、また、(b)成分として、実施例1で用いたのと
同じ粘着性微粒子を固形分換算で50重量%を用いた。
これら(a)成分と(b)成分をトルエン溶媒中でブレ
ンドした粘着液の固形分100重量部に対し、テトラド
X(三菱ガス化学製エポキシ樹脂系架橋剤)を10重量
部(反応性基に対し0.56当量)添加したものを粘着
剤とし、実施例1と同様にしてサンプルを調製した。
【0033】[比較例7](a)成分として、実施例3
で用いたのと同じ共重合体を固形分換算で50重量%を
用い、また、(b)成分として、2−エチルヘキシルア
クリレート85重量%、アクリル酸15重量%を懸濁重
合し、脱水して得た平均粒子径50μmの粘着性微粒子
を固形分換算で50重量%を用いた。これら(a)成分
と(b)成分をトルエン溶媒中でブレンドした粘着液の
固形分100重量部に対し、テトラドX(三菱ガス化学
製エポキシ樹脂系架橋剤)を5重量部(反応性基に対し
0.38当量)添加したものを粘着剤とし、実施例15
と同様にしてサンプルを調製した。比較例1〜7で作成
した粘着シートサンプルを50℃で70時間熟成した
後、ディスク収納体カバーシートとして、収納台紙に対
する密着性、再剥離性、再貼り性、コンパクトディスク
(CD)に対する再剥離性について評価した。結果を表
1に示す。
【0034】物性の評価方法と評価基準は、下記の通り
である。 [対収納台紙] (1)密着性 収納台紙凹部にディスクを収納してカバーシートを貼付
した後、カバーシート貼付面を下にする。 ○:10分後に、浮き、剥がれがみられない。 ×:10分後に、浮き、剥がれがみられる。 (2)再剥離性 収納台紙凹部にディスクを収納してカバーシートを貼付
した後、直後、60℃×3日加熱処理後、150
g/cm2×3日圧着処理後に、それぞれ急速剥離を行
う。 ○:何れの場合にも台紙が破れない。 ×:何れか、あるいは全ての場合に、台紙が破れる。 (3)再貼り性 上記、再剥離後のカバーシートを再度収納体台紙に貼付
し、カバーシート貼付面を下にする。 ○:10分後に、浮き、剥がれがみられない。 ×:10分後に、浮き、剥がれがみられる。 [対ディスク] (1)再剥離性 収納台紙凹部にコンパクトディスクを収納してカバーシ
ートを貼付した後、直後、60℃×3日加熱処理
後、150g/cm2×3日圧着処理後に、それぞれ
急速剥離を行なう。 ○:何れの場合にもコンパクトディスク表面蒸着層が剥
がれない。 ×:何れか、あるいは全ての場合に、コンパクトディス
ク表面蒸着層が剥がれる。
【0035】
【表1】
【0036】表1の実施例1〜3から明らかなように、
本発明の粘着剤組成物を用いたディスク収納体用カバー
シートは、収納台紙に対する密着性が良好で、かつ、優
れた再剥離性及び再貼り性を有し、さらに、収納ディス
クに対する再剥離性にも優れている。これに対して、比
較例1のように、粘着剤組成物中の(a)成分が10重
量%未満の場合、均一な皮膜が形成できず、安定した粘
着特性が得られない。比較例2のように、粘着剤組成物
中に(b)成分の微粒子が含まれていない場合、比較例
3のように、(b)成分の微粒子の平均粒子径が1μm
未満の場合、及び比較例4のように、架橋剤添加量がカ
ルボキシル基に対して0.10当量未満の場合には、い
ずれも収納台紙に対する再剥離性及び再貼り性が悪くな
り、収納ディスクに対する再剥離性も良くない。比較例
5のように、架橋剤添加量がカルボキシル基に対して
1.00当量を越える場合、比較例6のように、(a)
成分のエチレン性不飽和カルボン酸単位が20重量%を
越える場合、及び比較例7のように、(b)成分のエチ
レン性不飽和カルボン酸単位が8重量%を越える場合に
は、いずれも収納台紙に対する良好な密着性が得られな
い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、密着性、再剥離性、及
び再貼り性が共に優れた粘着剤組成物が提供される。本
発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を設けたディスク
収納体カバーシートは、収納台紙に対する密着性が良好
で、かつ、再剥離性及び再貼り性を有し、収納ディスク
に対する再剥離性も優れている。また、収納台紙と上記
粘着カバーシートとの組み合わせからなるディスク収納
体は、磁気ディスク、光ディスクなどの薄型プラスチッ
ク製品を収納、運搬、あるいは保管するのに十分な実用
機能を有しており、収納作業の機械による自動化も可能
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 俊太郎 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数2〜12のアルキル基を有
    する(メタ)アクリル酸エステル80〜98重量%とエ
    チレン性不飽和カルボン酸20〜2重量%との共重合体
    10〜95重量%、(b)炭素数2〜12のアルキル基
    を有する(メタ)アクリル酸エステル92〜99.9重
    量%とエチレン性不飽和カルボン酸8〜0.1重量%と
    の共重合体からなる平均粒子径1μm以上の微粒子90
    〜5重量%、及び(c)上記ポリマー成分(a)及び
    (b)中に含まれるカルボキシル基に対し、カルボキシ
    ル基と反応性を有する架橋剤0.10〜1.00当量を
    含有することを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (b)成分の微粒子が、懸濁重合法によ
    り得られたものである請求項1記載の粘着剤組成物。
JP18354495A 1995-06-27 1995-06-27 粘着剤組成物 Pending JPH0912993A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008540742A (ja) * 2005-05-04 2008-11-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 湿式及び乾式粘着性接着剤、物品、及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008540742A (ja) * 2005-05-04 2008-11-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 湿式及び乾式粘着性接着剤、物品、及び方法

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