JPH0912992A - 接着剤及び接着方法 - Google Patents

接着剤及び接着方法

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JPH0912992A
JPH0912992A JP6729595A JP6729595A JPH0912992A JP H0912992 A JPH0912992 A JP H0912992A JP 6729595 A JP6729595 A JP 6729595A JP 6729595 A JP6729595 A JP 6729595A JP H0912992 A JPH0912992 A JP H0912992A
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weight
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bonding
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JP6729595A
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Kimiyoshi Nitta
公善 新田
Mikio Fujino
幹生 藤野
Takashi Moriwaki
貴志 森脇
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Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
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Nippon Kasei Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Nihon Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記(A)成分100重量部(固形分基準)
及び(B)成分50〜250重量部を含有する接着剤で
あって、該接着剤の固形分が60〜85重量%であり、
かつその粘度が50〜900Pa・Sである接着剤。 (A)成分:エチレン−酢酸ビニル−高級カルボン酸ビ
ニルエステル系共重合体を含有する水性エマルジョン (B)成分:無機質フィラー 【効果】 溶剤による作業環境上の不都合を伴うことが
なく、常態接着力、耐熱接着力、接着耐久性及び初期接
着性といった接着性能に優れ、かつ塗布作業性にも優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤及び接着方法に
関するものである。更に詳しくは、本発明は、溶剤によ
る作業環境上の不都合を伴うことがなく、常態接着力、
耐熱接着力、接着耐久性及び初期接着性といった接着性
能に優れ、かつ塗布作業性にも優れた接着剤であって、
床材用接着剤又は屋根用接着剤として最適に使用される
接着剤を及び該接着剤を用いた接着方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、住宅、マンションなどの集合住宅
において、木質床の持つ清掃性、耐久性、天然物、本物
志向などから、この木質床材が注目されており、更に上
下階の防音性を高めるため、防音木質床材が多用されて
いる。これらは、床材の裏面に、ゴム系・合成樹脂系の
クッション材を接着加工したものであるが、これらの床
材を施工する時の接着剤として、エポキシ系接着剤、シ
リコーン系接着剤、ウレタン系接着剤、合成ゴム系接着
剤が用いられている。これらの接着剤は一時的にはよい
ものの、経時により、クッション材との接着不良が起こ
り、床上を人が歩行する時に床鳴りを起こす(床鳴り現
象と言われている。)。また、スレート屋根基材の接着
には変性シリコーンなどの接着剤が用いられているが、
長期的に熱や水分などの外的要因で界面剥離を生じる。
更に、これらの接着剤は溶剤系であるため、有機溶剤の
気散による安全衛生、火災爆発、大気汚染の問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況に鑑み、本
発明が解決しようとする主たる課題は、溶剤による作業
環境上の不都合を伴うことがなく、常態接着力、耐熱接
着力、接着耐久性及び初期接着性といった接着性能に優
れ、かつ塗布作業性にも優れた接着剤であって、床材用
接着剤又は屋根用接着剤として最適に使用される接着剤
を及び該接着剤を用いた接着方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のう
ち、第一の発明は、下記(A)成分100重量部(固形
分基準)及び(B)成分50〜250重量部を含有する
接着剤であって、該接着剤の固形分が60〜85重量%
であり、かつその粘度が50〜900Pa・Sである接
着剤に係るものである。 (A)成分:エチレン−酢酸ビニル−高級カルボン酸ビ
ニルエステル系共重合体を含有する水性エマルジョン (B)成分:無機質フィラー
【0005】また、本発明のうち、第二の発明は、上記
の接着剤を床材用基材を接着する用途に用いる床材用接
着剤又はスレート屋根基材を接着する用途に用いる屋根
用接着剤に係るものである。
【0006】更に、本発明のうち、第三の発明は、接着
すべき基材のうちの少なくとも一の基材に請求項1の接
着剤を櫛目ゴテ又はカートリッジを用いて塗布し、その
後基材を接着する接着方法に係るものである。
【0007】以下、詳細に説明する。
【0008】本発明の(A)成分は、エチレン−酢酸ビ
ニル−高級カルボン酸ビニルエステル系共重合体を含有
する水性エマルジョンである。
【0009】(A)成分中のエチレン−酢酸ビニル−高
級カルボン酸ビニルエステル系共重合体は、エチレン含
量5〜40重量%、酢酸ビニル5〜40重量%及び高級
カルボン酸ビニルエステル30〜90重量%のものが好
ましく、エチレン5〜40重量%、酢酸ビニル5〜30
重量%及び高級カルボン酸ビニルエステル50〜90重
量%のものが更に好ましい。エチレン含量が過少である
と常態接着力に劣る場合があり、一方該含量が過多であ
ると耐熱接着力に劣る場合がある。酢酸ビニルが過少で
あると耐熱接着力に劣る場合があり、一方該含量が過多
であると常態接着力に劣る場合がある。高級カルボン酸
ビニルエステルが過少であると接着耐久性に劣る場合が
あり、一方該含量が過多であると耐熱接着力に劣る場合
がある。
【0010】高級カルボン酸ビニルエステルとしてはピ
バリン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、バーサティック酸
ビニル(たとえば、シェル化学社製 商品名「Veov
a−10」)などの炭素数5〜12の高級カルボン酸が
好ましい具体例としてあげ得る。
【0011】本発明の(A)成分中の共重合体は、上記
の必須の構成要素を上記の範囲内において含有するもの
であれば、該必須の構成要素の他に、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニルなどのビニルエステル、マレイン酸ジエ
ステル、フマール酸ジエステルなどを共重合したもので
あってもよく、更に水酸基、アミド基、カルボキシル
基、スルフォン酸基、エポキシ基、アルコキシ基、メチ
ロール基などの官能基含有モノマーを10wt%以下含
有したものであってもよい。
【0012】本発明の(A)成分は、通常の乳化重合法
によって製造されるが、この際に使用される乳化分散剤
は、接着剤とした場合の塗布適性からポリビニルアルコ
ールが好ましい。ポリビニルアルコールとしては、一般
に乳化分散剤として用いられる平均ケン化度70.0〜
99.5モル%、平均重合度200〜2700のもの、
又は、該ポリビニルアルコールをカルボン酸、スルフォ
ン酸若しくはグリオキザールなどで変性したものが使用
でき、更にヒドロキシエチルセルロース系の保護コロイ
ド、ノニオン及びアニオン乳化剤を併用してもよい。
【0013】本発明の(B)成分は無機質フィラーであ
り、該無機質フィラーとしては、通常接着剤に用いられ
るものが使用され得るが、具体例としては炭酸カルシウ
ム、クレー、タルクなどがあげられる。これらはその一
種を単独で用いてもよく、二種以上を混合して用いても
よい。なお、無機質フィラーの粒径は特に規定しない
が、接着剤の粘性を適正に保つ観点から、10μ以下
(沈降法によるメジアン径)が好ましい。
【0014】本発明の接着剤は、(A)成分100重量
部(固形分基準)及び(B)成分50〜250重量部、
好ましくは80〜200重量部を含有するものである。
(B)成分が過少であると耐熱接着力に劣り、一方
(B)成分が過多であると常態接着力に劣る。
【0015】本発明の接着剤は、その固形分が60〜8
5重量%、好ましくは65〜80重量%である必要があ
る。固形分が過少であると初期接着性に劣り、接着剤が
乾燥した時の肉やせが大きくなり、下地に凹凸があった
場合、接着不良を起こす原因となる。なお、固形分が過
多であると粘度が高くなりすぎ、施工が困難になる。
【0016】本発明の接着剤は、その粘度が50〜90
0Pa・S、好ましくは90〜700Pa・Sである必
要がある。粘度が低すぎると接着剤が流れやすくなり、
接着剤を櫛目ゴテで塗布した場合に接着剤の盛り上がり
の部分がくずれてしまい、規定の塗布厚みが得られず、
下地に凹凸があった場合に接着不良を起こすという問題
があり、更にカートリッジで塗布した場合には、カート
リッジの先端より、接着剤が垂れ、床面を汚すという問
題を伴う。一方、粘度が高すぎると接着剤が固くなり、
櫛目ゴテによる塗布作業の際やカートリッジからの押し
出し塗布作業の際の作業性が悪くなる。なお、粘度はB
型粘度計を用いて、回転数4rpm、温度25℃におい
て測定した値である。
【0017】本発明の接着剤には、必要に応じて、性能
を低下させない範囲で、(A)成分以外の水系共重合体
エマルジョンを混合してもよい。該水系共重合体エマル
ジョンとしては、たとえば酢酸ビニル系共重合体、アク
リル酸アルキルエステル系共重合体、オレフィン系共重
合体、塩化ビニル系共重合体、スチレン−ブタジエン系
共重合体などの水系共重合体エマルジョンがあげられ
る。
【0018】また、本発明の接着剤には、(A)成分及
び(B)成分以外に、接着剤に一般的に使用されている
添加剤、たとえば増粘剤、粘着付与剤、可塑剤、消泡
剤、防腐剤、防かび剤、着色顔料やイソシアネート化合
物、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキ
シ化合物などの架橋剤などを混合して用いてもよいが、
組成物の性能を低下させない範囲の量に限られる。
【0019】本発明の接着剤は、床材用基材を接着する
用途又はスレート屋根基材を接着する用途に最適に用い
られる。本発明の接着剤を用いて得られる床材は、床材
の性能として極めて重要な特性である床鳴り防止性に優
れており、また本発明の接着剤を用いて得られるスレー
ト屋根は、建材として極めて重要な特性である耐久性等
に優れている。
【0020】本発明の接着剤は、接着すべき基材のうち
の少なくとも一の基材に接着剤を櫛目ゴテ又はカートリ
ッジを用いて塗布し、その後接着すべき基材を接着する
接着方法において最適に用いられる。すなわち、本発明
の接着剤を用いると、櫛目ゴテ又はカートリッジを用い
て塗布した時に接着剤の適正な凹凸を形成し、基材全面
にわたって均一な接着が可能となる。
【0021】本発明の接着剤が使用できる接着用基材と
しては、たとえば合板、パーティクルボード、木材、コ
ンクリート、モルタル、スレート等の多孔質基材;ゴ
ム、ウレタン、合成樹脂等の発泡体やシート等の非多孔
質基材などをあげることができ、これらの基材の同種の
もの同志又は異種のもの同志を接着し得る。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。I.床材用接着剤としての実施例 性能試験方法は次のとおりである。
【0023】(1)接着強度 素地パーティクルボード(タイプ150、Mタイプ、4
0mm×40mm×15mm)に、接着剤を600g/
2 となるように塗布し、直ちに木質フロア材(カルプ
張り、40mm×40mm×12mm)を貼り合せ、指
で圧締後、20℃×60%RHで3日間養生した。 〔常態接着強度〕 養生終了後、テストピースの両面に
接着強度測定用アタッチメントをエポキシ接着剤で接着
後、20℃×60%RHの雰囲気下で、オートグラフに
より平面引張り接着強度を測定した。なお、引張り速度
は10mm/min.とした。 〔耐熱接着強度〕 常態接着強度と同様にアタッチメン
トを接着後、60℃雰囲気下で接着強度を測定した。
【0024】(2)接着耐久性 素地パーティクルボード(タイプ150、Mタイプ、3
00mm×300mm×15mm)に、接着剤を600
g/m2 となるように塗布し、直ちに木質フロア材(カ
ルプ張り、300mm×300mm×12mm)を貼り
合せ、手で圧締後、20℃×60%RHで3日間養生し
た。その後、−20℃×4時間放置後、20℃×90%
RHに4時間放置、その後60℃×16時間放置を1サ
イクルとし、20サイクル行ない、剥離の有無を調べ、
○(剥離なし)又は×(剥離あり)で評価した。
【0025】(3)初期接着性 素地パーティクルボード(タイプ150、Mタイプ、4
0mm×40mm×15mm)に、接着剤を600g/
2 になるように塗布し、直ちに木質フロア材(カルプ
張り、40mm×40mm×12mm)を貼り合せ、指
で圧締後、20℃×60%RHで放置し、経時毎に常能
接着強度を測定し、接着剤層で破断することなく素地パ
ーティクルボードが材破するまでの時間により初期接着
性を評価した。この時間が短い程、初期接着性に優れ
る。
【0026】(4)塗布作業性 素地パーティクルボード(タイプ150、Mタイプ、3
00mm×300mm×15mm)に、櫛目ゴテで接着
剤を塗布したときの塗布性を目視で判断し、下記の基準
で評価した。 〔塗布性〕○:塗布作業がしやすい ×:櫛目ゴテでの塗布ができず、塗布作業がしにくい 〔櫛目立ち〕○:接着剤の盛り上がり部が塗布後崩れな
い ×:接着剤の盛り上がり部が塗布後崩れる
【0027】実施例1 エチレン以外のモノマー100重量部に対し、ポリビニ
ルアルコール(平均ケン化度 88mol%、平均重合
度950)4.0重量部、ノニオン乳化剤1.5重量部
を用い、エチレン加圧下で、乳化重合を行ない、エチレ
ン15重量%、酢酸ビニル10重量%、平均炭素数10
の高級カルボン酸ビニルエステル(Veova−10
シェル化学社製)75重量%の共重合体組成のエマルジ
ョン(固形分53.2重量%、粘度1600mPa・S
(B型、60rpm、25℃))を得た。このエマルジ
ョンの固形分100重量部に対し、炭酸カルシウム(N
S−100、日東粉化工業(株)社製)100重量部、
ヒドロキシエチルセルロース(HEC〔登録商標名〕ダ
イセルSP−600、ダイセル化学工業(株)社製)
2.5重量部、消泡剤(ノプコ8034、サンノプコ
(株)社製)0.2重量部を攪拌・混合し、接着剤を得
た。この接着剤の固形分は70.2重量%、粘度430
Pa・S(B型、4rpm、25℃)であった。この接
着剤の接着性能を表1に示した。
【0028】実施例2及び比較例1〜10 表1、3又は5の条件としたこと以外実施例1と同様に
行った。結果を表2、4又は6に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 4 5 (A) 成分 共重合体の構成 wt% エチレン 30 0 0 0 0 酢酸ビニル 70 25 75 0 0 Veova-10 *1 0 75 0 0 0 MMA *2 0 0 10 0 35 EHA *3 0 0 15 50 60 アクリル酸 0 0 0 5 5 スチレン 0 0 0 45 0 固形分 wt% 53.5 50.3 50.0 49.5 51.5 粘度 mPa・S *4 800 1800 2500 920 1200 (B) 成分 wt *5 CaCO3 実 実 実 実 実 クレー 施 施 施 施 施 タルク 例 例 例 例 例 (合計) 1 1 1 1 1 その他の成分 wt *6 に に に に に HEC *7 同 同 同 同 同 消泡剤 じ じ じ じ じ 水 *8 接着剤物性 固形分 wt% 70.3 68.0 67.1 66.8 68.5 粘度 Pa・S *9 400 320 620 270 330 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0032】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 1 2 3 4 5 評価結果 接着性能 常態接着力 kg/cm2 3.0 1.3 0.3 0.2 2.9 剥離状態 *10 B C C C C 耐熱接着力 kg/cm2 2.9 1.1 − − 1.5 剥離状態 *10 B C − − C 接着耐久性 ×*11 ×*12 − − ×*13 初期接着性 hr 6 − − − 8 塗布作業性 塗布性 ○ ○ − − ○ 櫛目立ち ○ ○ − − ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0033】
【表5】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 6 7 8 9 10 (A) 成分 共重合体の構成 wt% エチレン 酢酸ビニル 実 実 実 実 実 Veova-10 *1 施 施 施 施 施 MMA *2 例 例 例 例 例 EHA *3 1 1 1 1 1 アクリル酸 に に に に に スチレン 同 同 同 同 同 固形分 wt% じ じ じ じ じ 粘度 mPa・S *4 (B) 成分 wt *5 CaCO3 45 260 100 100 100 クレー 0 0 0 0 0 タルク 0 0 0 0 0 (合計) 45 260 100 100 100 その他の成分 wt *6 HEC *7 2.5 2.5 5.5 0.4 3.5 消泡剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 水 *8 0 53 55 0 0 接着剤物性 固形分 wt% 63.0 72.2 59.1 69.7 70.5 粘度 Pa・S *9 250 340 290 45 950 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0034】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 較 例 6 7 8 9 10 評価結果 接着性能 常態接着力 kg/cm2 3.1 0.5 3.2 3.0 2.9 剥離状態 *10 A C A A A 耐熱接着力 kg/cm2 0.7 − 1.7 1.8 1.6 剥離状態 *10 D − D D D 接着耐久性 ○ − ○ ○ ○ 初期接着性 hr 8 − 24 6 8 塗布作業性 塗布性 ○ ○ ○ ○ × 櫛目立ち ○ ○ ○ × ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0035】*1 Veova−10:バーサティック
酸ビニル(シェル化学社製 商品名) *2 MMA:メチルメタアクリレート *3 EHA:2−エチルヘキシルアクリレート *4 粘度:B型粘度計を用いて、回転数60rpm、
温度25℃において測定した値 *5 (B)成分の量(wt):(A)成分100重量
部(固形分基準)に対する重量部 *6 その他成分の量(wt):(A)成分100重量
部(固形分基準)に対する重量部 *7 HEC:ヒドロキシエチルセルロース *8 水:最終的な接着剤を得るために添加した水 *9 粘度:B型粘度計を用いて、回転数4rpm、温
度25℃において測定した値 *10 剥離状態 A:パーティクルボードの材破 B:接着剤と木質フロア材カルプ面との界面剥離とパー
ティクルボードの材破とが混在 C:接着剤と木質フロア材カルプ面との界面剥離 D:接着剤の凝集破壊 *11:5サイクル剥離 *12:3サイクル剥離 *13:1サイクル剥離
【0036】II.屋根用接着剤としての実施例 実施例3 表面をアスファルト防水コーティングしたスレート瓦
(松下電工社製 40×40×5mm)の表面に実施例
1で用いたのと同じ接着剤を500g/m2 となるよう
に塗布し、直ちに同種のスレート瓦の裏面(アスファル
ト防水コーティングがない)を貼り合わせ、指で圧締後
20℃×60%RHで所定日数養生し、テストピースと
した。養生終了後、テストピースの両面に接着強度測定
用アタッチメントをエポキシ接着剤で接着し、20℃×
60%RHの雰囲気下でインストロン万能試験機により
測定した。なお、本項目において明記した条件以外は、
実施例1に準じて行った。 〔IIの1 引張接着強さ〕 試験条件 被着材料:スレート瓦 接着剤塗布量:500g/m2 養生条件:20℃×60%RH 試験方法:JIS A 5908の5.6(引張速度1
0mm/min) 結果を表7に示した。 〔IIの2 熱水繰返し後の引張接着強さ〕 試験条件 被着材料:スレート瓦 接着剤塗布量:500g/m2 養生条件:20℃×60%RH 2週間養生 試験方法:20℃水中8時間、60℃乾燥16時間(1
0サイクル) 20℃気中1時間、引張速度10mm/min 結果を表8に示した。
【0037】
【表7】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− サンプルNo. 材齢7日の場合 材齢28日の場合 接着力 kgf/cm 2 破断状況 接着力 kgf/cm 2 破断状況 1 4.1 B4BG6 5.6 B3BG7 2 4.2 BG10 5.3 B6BG3G1 3 4.2 BG10 6.8 F10 4 6.5 BG5G5 3.8 B1BG1G8 5 3.4 B2BG8 7.0 B1BG9 平均値 4.5 5.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】破断状況の欄の表示(表7、表8共通) F:スレート瓦内部凝集破断 B:接着材内部凝集破断 BG:接着剤−スレート瓦表面界面破断 G:スレート瓦内部凝集破断 数値:破断の割合
【0039】
【表8】 破断状況の欄の表示(前記)
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、溶
剤による作業環境上の不都合を伴うことがなく、常態接
着力、耐熱接着力、接着耐久性及び初期接着性といった
接着性能に優れ、かつ塗布作業性にも優れた接着剤であ
って、床材用接着剤又は屋根用接着剤として最適に使用
される接着剤を及び該接着剤を用いた接着方法を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森脇 貴志 埼玉県比企郡滑川町大字都25−11 日本化 成株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分100重量部(固形分基
    準)及び(B)成分50〜250重量部を含有する接着
    剤であって、該接着剤の固形分が60〜85重量%であ
    り、かつその粘度が50〜900Pa・Sである接着
    剤。 (A)成分:エチレン−酢酸ビニル−高級カルボン酸ビ
    ニルエステル系共重合体を含有する水性エマルジョン (B)成分:無機質フィラー
  2. 【請求項2】 請求項1記載の接着剤を床材用基材を接
    着する用途に用いる床材用接着剤又はスレート屋根基材
    を接着する用途に用いる屋根用接着剤。
  3. 【請求項3】 接着すべき基材のうちの少なくとも一の
    基材に請求項1の接着剤を櫛目ゴテ又はカートリッジを
    用いて塗布し、その後基材を接着する接着方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5009469B2 (ja) * 2000-04-04 2012-08-22 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 水性ポリマー分散体に基づく二次接着剤

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JP5009469B2 (ja) * 2000-04-04 2012-08-22 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 水性ポリマー分散体に基づく二次接着剤

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