JP2724719B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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- adhesive
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は接着力や塗工法の改善されたノンアスベスト
型の酢酸ビニル系樹脂接着剤に関する。
型の酢酸ビニル系樹脂接着剤に関する。
[従来の技術] 酢酸ビニル系重合体有機溶剤溶液は、これに無機フィ
ラーを配合することにより比較的安価な接着剤として、
例えば塩ビタイルの接着施工を始め、ストレート、石膏
ボード、木毛セメント板、ベニヤ合板、発泡スチロール
板などの貼合せ、鋳型の接着、自動車用エアフィルター
エレメントの接着など広範な用途に使用されている。
ラーを配合することにより比較的安価な接着剤として、
例えば塩ビタイルの接着施工を始め、ストレート、石膏
ボード、木毛セメント板、ベニヤ合板、発泡スチロール
板などの貼合せ、鋳型の接着、自動車用エアフィルター
エレメントの接着など広範な用途に使用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしてこの場合、無機フィラーとしてアスベストが
用いられているが、アスベストは特定化学物質に指定さ
れ、安全衛生上の問題があるので、最近ではアスベスト
を用いない処方が業界から強く要望されている。
用いられているが、アスベストは特定化学物質に指定さ
れ、安全衛生上の問題があるので、最近ではアスベスト
を用いない処方が業界から強く要望されている。
そこでアスベストに代わる無機フィラーとして炭酸カ
ルシウム、クレーを始め種々のものが検討されている
が、アスベストに匹敵する、あるいはそれ以上の接着効
果、塗工法は得られていない。
ルシウム、クレーを始め種々のものが検討されている
が、アスベストに匹敵する、あるいはそれ以上の接着効
果、塗工法は得られていない。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は鋭意検討の結果、酢酸ビニル系重合体
(A)の有機溶剤溶液に、ポリオレフィン系フィブリル
繊維(B)特に親水性を付与されたポリオレフィン系フ
ィブリル繊維を配合した接着剤組成物が、ノンアスベス
ト型の接着剤として接着力並びにクシゴテ等による塗工
性に顕著な効果を発揮し得ることを見出し本発明を完成
した。
(A)の有機溶剤溶液に、ポリオレフィン系フィブリル
繊維(B)特に親水性を付与されたポリオレフィン系フ
ィブリル繊維を配合した接着剤組成物が、ノンアスベス
ト型の接着剤として接着力並びにクシゴテ等による塗工
性に顕著な効果を発揮し得ることを見出し本発明を完成
した。
本発明の接着剤は、塩ビタイル等へ良好な接着力を示
すと共に、チクソ性も改善されクシゴテ等による塗工時
において塗工操作が円滑に実施出来、塗膜面のタレ等の
障害も全く心配がない。
すと共に、チクソ性も改善されクシゴテ等による塗工時
において塗工操作が円滑に実施出来、塗膜面のタレ等の
障害も全く心配がない。
本発明における酢酸ビニル系重合体(A)としては、
酢酸ビニルのホモポリマーの他、酢酸ビニルとエチレ
ン、プロピレン、α−オクテン、α−オクタデセンなど
のオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和
カルボン酸或は、その部分又は完全エステル・無水物・
ニトリル・アミド、ピロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニルなどのビニルエステル、塩化ビニル、ビニルエ
ーテルなどとの共重合体が使用される。異なる品質の酢
酸ビニル系重合体を併用することもできる。
酢酸ビニルのホモポリマーの他、酢酸ビニルとエチレ
ン、プロピレン、α−オクテン、α−オクタデセンなど
のオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和
カルボン酸或は、その部分又は完全エステル・無水物・
ニトリル・アミド、ピロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニルなどのビニルエステル、塩化ビニル、ビニルエ
ーテルなどとの共重合体が使用される。異なる品質の酢
酸ビニル系重合体を併用することもできる。
有機溶剤は酢酸ビニル系重合体(A)を溶解するもの
であれば特に限定はないが、工業的に安価に入手できる
メタノールが最も一般的に使用され、その他酢酸エチ
ル、エタノール、トルエン、アセトンをはじめ汎用の有
機溶剤も通常はエタノールとの併用の形で使用される。
であれば特に限定はないが、工業的に安価に入手できる
メタノールが最も一般的に使用され、その他酢酸エチ
ル、エタノール、トルエン、アセトンをはじめ汎用の有
機溶剤も通常はエタノールとの併用の形で使用される。
本発明の(B)成分はポリオレフィン系フィブリル繊
維である。ポリオレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィンの単独重合体の他、前記のα−オレフィンと共
重合可能なモノマー例えばスチレン、アクリロニトリ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステルなどとの共重合体、或はこれらのブ
ロック共重合体、グラフト共重合体等が挙げられる。
維である。ポリオレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィンの単独重合体の他、前記のα−オレフィンと共
重合可能なモノマー例えばスチレン、アクリロニトリ
ル、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステルなどとの共重合体、或はこれらのブ
ロック共重合体、グラフト共重合体等が挙げられる。
有利には該ポリオレフィン系フィブリル繊維は親水性
が付与される。例えばポリビニルアルコールやその誘導
体、或はデンプン、セルロース類等を繊維に噴霧した
り、又、繊維骨格中にカルボキシル基や水酸基等の親水
性基が含有される様に共重合変性しておく方法等が採用
される。
が付与される。例えばポリビニルアルコールやその誘導
体、或はデンプン、セルロース類等を繊維に噴霧した
り、又、繊維骨格中にカルボキシル基や水酸基等の親水
性基が含有される様に共重合変性しておく方法等が採用
される。
該繊維として水係数が0.03〜8秒/g好ましくは2〜
6秒/g、重量平均繊維長が0.01〜2.0mm好ましくは0.01
〜1.0mmの範囲のものが使用される。
6秒/g、重量平均繊維長が0.01〜2.0mm好ましくは0.01
〜1.0mmの範囲のものが使用される。
(A)と(B)との混合割合は酢酸ビニル系樹脂100
重量部に対してフィブリル繊維を2〜20重量部、特に8
〜15重量部で用いるのが好ましい。
重量部に対してフィブリル繊維を2〜20重量部、特に8
〜15重量部で用いるのが好ましい。
(B)が2重量部以下では本発明の効果が得難く、一
方20重量部以上では系がゲル化状態となり実用性が低下
する。
方20重量部以上では系がゲル化状態となり実用性が低下
する。
本発明の接着剤にはその他必要に応じ他の無機フィラ
ー、ロジン、ロジン誘導体などの他の接着性樹脂、繊維
類、着色剤、可塑剤、界面活性剤、可使時間延長剤など
を配合してもよい。又有機溶剤に対し2割程度又はそれ
以下の水を添加してもよい。
ー、ロジン、ロジン誘導体などの他の接着性樹脂、繊維
類、着色剤、可塑剤、界面活性剤、可使時間延長剤など
を配合してもよい。又有機溶剤に対し2割程度又はそれ
以下の水を添加してもよい。
特に無機フィラーとして炭酸カルシウムやクレー、タ
ルク、酸化チタシ等の併用は有利となる。
ルク、酸化チタシ等の併用は有利となる。
該フィラーは酢酸ビニル系樹脂の100重量部に対して1
00〜400重量部程度、ポリオレフィン系フィブリル繊維
の重量に対して5〜200倍の割合で用いられる。
00〜400重量部程度、ポリオレフィン系フィブリル繊維
の重量に対して5〜200倍の割合で用いられる。
接着剤組成物の固形分含量は塗工性等の作業性の点で
60〜75重量%程度である。
60〜75重量%程度である。
[作用] 本発明の接着剤組成物はノンアスベスト型としてその
需要が増々拡大すると共に、接着力や塗工法に優れるた
め広い面積の接着施工、例えば尺角の塩ビタイル接着や
長尺タイルの接着施工等に好適に使用される。
需要が増々拡大すると共に、接着力や塗工法に優れるた
め広い面積の接着施工、例えば尺角の塩ビタイル接着や
長尺タイルの接着施工等に好適に使用される。
[実施例] 次に例を挙げて本発明の接着剤を更に説明する。以下
「部」、「%」とあるのは重量基準で表したものであ
る。
「部」、「%」とあるのは重量基準で表したものであ
る。
実施例1 重合度1000のポリ酢酸ビニル100部とメタノール100部
とよりなるペースト200部に、水係数3秒/g、重量平
均繊維長0.8mmのポリエチレンフィブリル繊維(ポリビ
ニルアルコールで親水性付与されたもの)10部、炭酸カ
ルシウム200部及びメタノール50部を添加して接着剤を
調製した。
とよりなるペースト200部に、水係数3秒/g、重量平
均繊維長0.8mmのポリエチレンフィブリル繊維(ポリビ
ニルアルコールで親水性付与されたもの)10部、炭酸カ
ルシウム200部及びメタノール50部を添加して接着剤を
調製した。
この接着剤を用いて常態接着力、チクソ係数、塗工性
を測定した。結果を第1表に示す。
を測定した。結果を第1表に示す。
尚、測定方法は次のとうりである。
常態接着力:カバ材にクシゴテで塗工し、カバ材を指圧
圧着し、接着部が25×25mmのテストピースを作り、20℃
×1日養生後、オートグラフにより引張速度20mm/minで
接着力を測定する(測定雰囲気は20℃×65%RH) チクソ係数:BH型粘度計を用い20rpm時の粘度に対する2r
pm時の粘度比 塗 工 性:JIS A5536に準じ標準クシゴテで接着剤を
ストレート板上に塗工し、塗り易さと、クシ目山の状態
を観察する。
圧着し、接着部が25×25mmのテストピースを作り、20℃
×1日養生後、オートグラフにより引張速度20mm/minで
接着力を測定する(測定雰囲気は20℃×65%RH) チクソ係数:BH型粘度計を用い20rpm時の粘度に対する2r
pm時の粘度比 塗 工 性:JIS A5536に準じ標準クシゴテで接着剤を
ストレート板上に塗工し、塗り易さと、クシ目山の状態
を観察する。
対照例1〜2 ポリエチレンフィブリル繊維の使用を省略した(対照
例1)以外及びポリエチレンフィブリル繊維に代えてア
スベスト(ノザワ社製のアスベストテーリング)を用い
た以外(対照例2)は実施例1と同一の方法を行った。
第1表に結果を示す。
例1)以外及びポリエチレンフィブリル繊維に代えてア
スベスト(ノザワ社製のアスベストテーリング)を用い
た以外(対照例2)は実施例1と同一の方法を行った。
第1表に結果を示す。
実施例2〜6 第1表に示す接着剤を実施例1に準じて調製しその性
質を調べた。結果を第1表に併せて示す。
質を調べた。結果を第1表に併せて示す。
[効果] 本発明の接着剤は優れた接着力、塗工性を示すノンア
スベスト型接着剤である。
スベスト型接着剤である。
Claims (2)
- 【請求項1】酢酸ビニル系重合体(A)の有機溶剤溶液
にポリオレフィン系フィブリル繊維(B)を配合してな
る接着剤組成物。 - 【請求項2】親水性が付与されたポリオレフィン系フィ
ブリル繊維を用いることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130558A JP2724719B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63130558A JP2724719B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01299881A JPH01299881A (ja) | 1989-12-04 |
JP2724719B2 true JP2724719B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=15037136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63130558A Expired - Fee Related JP2724719B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724719B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2547715Y2 (ja) * | 1991-05-14 | 1997-09-17 | 矢崎総業株式会社 | 電線・ケーブルのモールド接続部 |
WO2013126377A1 (en) * | 2012-02-23 | 2013-08-29 | 3M Innovative Properties Company | Structural acrylic adhesive |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60250079A (ja) * | 1984-05-28 | 1985-12-10 | Daicel Chem Ind Ltd | 接着剤組成物 |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP63130558A patent/JP2724719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01299881A (ja) | 1989-12-04 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |