JPH09129705A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

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Publication number
JPH09129705A
JPH09129705A JP28613695A JP28613695A JPH09129705A JP H09129705 A JPH09129705 A JP H09129705A JP 28613695 A JP28613695 A JP 28613695A JP 28613695 A JP28613695 A JP 28613695A JP H09129705 A JPH09129705 A JP H09129705A
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JP
Japan
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substrate
cassette
hand member
wall
processed
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Abandoned
Application number
JP28613695A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Inada
龍彦 稲田
Tsutomu Kamiyama
勉 上山
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の適切な取出し動作を確保しつ
つ、位置決めのための設備を不要として製造装置の簡略
化、省スペース化を達成する。 【解決手段】 カセット14aの内外に亘ってハンド部
材34を進退させて収納された基板Bを取出すように搬
送ユニット18を構成した。この際、カセット内壁39
aに対してハンド部材38を水平面上で平行に進退させ
ることにより基板Bが内壁39aと非接触な状態で取出
され得るようにした。また、ハンド部材34にセンサ3
6a,36bを設けてハンド部材34とカセット内壁3
9aとの距離を検出し、その結果に基づき演算手段56
においてハンド部材34とカセット14aの内壁39a
との相対的な傾きを求め、さらに内壁39aに対してハ
ンド部材34が平行に進退するように搬送ユニット駆動
に対する補正量を求めるようにした。そして、主制御手
段54によりこの補正量を加味して搬送ユニット18を
作動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置や
液晶表示基板製造装置等の基板処理装置において、カセ
ット内に収納された半導体ウエハや液晶用ガラス基板等
の基板をカセットから取出して搬送する基板搬送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示基板や半導体ウエハなど
の精密電子基板の製造装置においては、例えば、洗浄処
理部や熱処理部といった複数の処理部が配置され、各処
理部に亘って基板が搬送されつつ各処理部に対して出し
入れされることにより基板に所定の処理が施されるよう
になっている。
【0003】この種の装置において、基板はカセット内
に上下複数段に収納されており、製造装置への基板の搬
入、搬出がカセット単位で行われるようになっている。
カセットの搬入、搬出は、AGV(自動搬送装置)によ
って自動的に行われ、搬入されたカセットは製造装置の
所定の基板搬入出部にセットされるようになっている。
そして、この搬入出部の側方部に配置された搬送ユニッ
トによってカセットに対する各基板の出し入れが行わ
れ、例えば、搬送ユニットに設けられたハンド部材がカ
セット正面に形成された開口部分を介してカセット内外
に亘って進退することにより基板の出し入れが行われる
ようになっている。
【0004】この種の装置では、カセット自体、あるい
はカセット内の基板が所定の方向に対して水平面上で傾
いている(カセットや基板が鉛直軸回りに傾いている)
と、取出しの際に基板がカセットの内壁に衝突する等し
て破損する虞がある。そのため、一般には、エアシリン
ダを駆動源とする可動プレートによってカセットを所定
のセット位置に押当てて位置決めするカセット位置決め
機構や、カセット側面に形成された開口部分を介して一
対の弾性プレートにより基板を両側から挟みつけてカセ
ット内の基板を整列させる基板位置決め機構等を設けて
上述のような傾きを修正し、これにより基板の取出しを
適切に行い得るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機械的にカ
セットを移動させて位置決めを行う上記カセット位置決
め機構では、カセットと基板搬入出部の擦れによってパ
ーティクルが発生する虞があるため、これを防止すべく
カセットをスムーズに移動させる機構が要求されたり、
あるいは集塵設備の充実が要求される等、付帯的な設備
が必要となり、これが製造装置を大型化する原因となっ
ている。
【0006】特に、近年では、小型液晶モニター等の需
要増大に伴い、小型基板を効率良く生産すべく小型基板
を複数枚採り得る大型の基板を処理することが要求され
ており、そのため各位置決め機構においても大型のカセ
ットや基板を移動させるための大きな作動力が要求さ
れ、その結果、各位置決め機構が大型化して製造装置を
より一層大型化させるに至っている。
【0007】また、基板位置決め機構においては、弾性
プレートを直接基板に接触させるために、基板を損傷し
たり、あるいはパーティクルを発生する等の虞がある。
特に、上述のように大型の基板の場合には、弾性プレー
トによる作動力が大きく、そのため基板の損傷を招く虞
が高い。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、被処理基板のカセットからの適切な取
出し動作を確保しつつ、位置決めのための設備を不要と
して製造装置の簡略化、省スペース化を達成することが
できる基板搬送装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基板搬送
装置は、上下方向に配設される複数段の基板収納部に被
処理基板を収納したカセットの開口部を介して、搭載さ
れたハンド部材をカセット内外に亘って進退させること
により被処理基板を取出す搬送ユニットを有してなる基
板搬送装置において、被処理基板を持上げた状態で所定
の基板取出し方向に移動させることにより、カセット内
壁に対して被処理基板を非接触状態で取出し可能にする
基板収納手段をカセットの各基板収納部に備えるととも
に、ハンド部材とカセットを相対的に進退及び上下動さ
せる作動手段と、カセットの上記所定の基板取出し方向
とハンド部材の進退方向のずれを検出する検出手段と、
このずれを是正するようにハンド部材の進退方向に対す
る補正量を求める演算手段と、求められた補正量を加味
してハンド部材を作動させるべく上記作動手段を制御す
る制御手段とを備えてなるものである。
【0010】この装置によれば、所定の基板取出し方向
に被処理基板が移動させられることにより被処理基板が
カセット内壁と干渉することなく取出されるが、被処理
基板の取出し動作においては、所定の基板取出し方向と
ハンド部材の進退方向のずれの検知に基づいてハンド部
材の進退方向が修正されるため、これによって確実に被
処理基板とカセット内壁との干渉が回避される。
【0011】請求項2に係る基板搬送装置は、請求項1
記載の基板搬送装置において、上記検出手段が、上記ハ
ンド部材に設けられてハンド部材とカセット内壁との距
離を検出するように構成されてなるものである。
【0012】この装置によれば、複数のカセットから基
板を取出す必要がある場合であっても、共通の検出手段
を用いて上記のずれを検出することが可能となる。
【0013】請求項3に係る基板搬送装置は、請求項2
記載の基板搬送装置において、上記制御手段が、カセッ
トの最上段及び最下段の基板収納部におけるハンド部材
とカセット内壁との距離を検出すべく上記作動手段を制
御して上記ハンド部材をカセットの最上段及び最下段の
基板収納部に対して進退させるとともに、上記演算手段
が、最上段及び最下段の基板収納部での各検出結果に基
づき、全ての基板収納部からの被処理基板の取出し動作
における上記補正量を求めるように構成されてなるもの
である。
【0014】この装置によれば、全ての基板収納部での
被処理基板の取出し動作における上記補正量を効率良く
求めることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明にかかる基板搬送
装置の一例が適用される基板処理装置の全体を概略的に
示し、図1は正面図で、図2は平面図である。同図に示
す基板処理装置10は、角型ガラス基板(以下、基板と
略す)に所定の処理を施す装置であって、基板の搬入出
部12と、基板に一連の処理を施すための処理ユニット
部20とを備えるとともに、これらの前方(図2では下
方)に、搬入出部12と処理ユニット部20との間で基
板を搬送する基板搬送部22を備えている。
【0017】上記処理ユニット20には、基板に所定の
処理を施すための複数の処理部が設けられており、本実
施形態においては上下2段に処理部が配置されている。
【0018】具体的には、基板を洗浄するためのスピン
スクラバーSSと、洗浄された基板にフォトレジスト液
を塗布するスピンコーターSCとが処理ユニット20の
下段に配置される一方、スピンスクラバーSSで洗浄さ
れた基板を脱水ベークするホットプレートHP1と、フ
ォトレジスト液が塗布された基板をプリベークするホッ
トプレートHP2と、各ホットプレートHP1,HP2
で加熱された基板を冷却するクールプレートCP1,C
P2とが処理ユニット20の上段に配置されている。
【0019】上記基板搬送部22には、基板搬送用の搬
送ヘッド24が設けられ、これが上記搬入出部12と処
理ユニット部20との間及び処理ユニット部20の各処
理部の間で移動可能に設けられている。
【0020】すなわち、基板搬送部22には、一軸方向
(X軸方向)に延びる固定レール26と、モータ駆動に
よりこの固定レール26に沿って移動する搬送ヘッド支
持部材28(以下、支持部材28と略す)とが設けら
れ、この支持部材28に、モータ駆動により作動する垂
直多関節型のアーム29を介して搬送ヘッド24がZ軸
方向(上下方向)に移動可能に支持されている。そし
て、上記支持部材28がX軸方向に移動されつつ、上記
アーム29が作動されることにより、上記搬送ヘッド2
4がX軸方向及びZ軸方向に移動し、これによって搬送
ヘッド24が搬入出部12に対する所定の基板受渡し位
置と処理ユニット部20との間及び処理ユニット部20
の各処理部に対向する基板受渡し可能な位置に移動させ
られるようになっている。
【0021】上記搬入出部12には、カセット載置台1
6が設けられ、このカセット載置台16上に多数の基板
Bを収納した2つのカセット14a,14bが設置され
るとともに、カセット14a,14bに対して基板Bの
出し入れを行いながら、カセット14a,14bと基板
搬送部22の所定の基板受渡し位置との間で基板Bを搬
送する搬送ユニット18が設けられ、これが上記カセッ
ト載置台16に対向して配置されている。
【0022】上記カセット14a,14bは、それぞれ
図外のAGV(自動搬送装置)により搬入及び搬出が行
われるようになっており、図3に示すように、固定ガイ
ド16aによって設定されたカセット載置台16上の所
定のスペースにセットされるようになっている。各カセ
ット14a,14bは、いずれも搬送ユニット18に向
かって側面が開口した同一形状の箱型を有しており、そ
の内部には、図4に示すように上下に複数の基板収納部
39が形成され、これらの各基板収納部39にそれぞれ
基板Bが収納されている。
【0023】各基板収納部39には、Y軸方向両側(図
4では左右両側)の内壁からカセットの内側に向かって
斜め上方に突出する一対の支持片40が設けられおり、
基板Bの両端縁部がこれらの支持片40の先端で受けら
れることにより基板Bがカセット14a,14b内で保
持されている。各基板収納部39に対応する内壁39a
は、上記各支持片40の基端部からカセットの外側に向
かって斜め上方に傾斜しており、基板BがZ軸上方に適
度に持上げられることによって基板Bの両端部と内壁3
9aとの間に常に隙間が形成されるようになっている。
つまり、基板Bが鉛直軸回りに傾いてカセット内に収納
されている場合でも、基板Bが持上げられて水平面上で
内壁39aと平行な方向(すなわち、図4では紙面に直
交する方向)に移動させられることにより、基板Bが内
壁39aと干渉することなく取出されるようになってい
る。
【0024】上記搬送ユニット18は、図3に示すよう
に、Y軸方向(上記固定レール26と平面上で直交する
方向)に延びる固定レール17上に装着されてY軸移動
モータ45(図5参照)の駆動によりこの固定レール1
7に沿って移動するユニット本体30を有している。こ
のユニット本体30には、基板Bを支持するためのハン
ド部材34が設けられており、このハンド部材34がユ
ニット本体30の上部に搭載されたアーム32の先端に
水平面上で回動自在に連結されている。
【0025】上記ハンド部材34は、基板Bの出し入れ
に際し、図6に示すようにカセット14aの開口部15
を介してカセット内に挿入されるようになっている。そ
の形状は、互いに平行で、かつ間隔が基板Bに対応した
杆状の支持片35a,35bを有するU字形とされ、各
支持片35a,35bで基板Bの両端縁部を受けること
により基板Bを水平姿勢で支持するようになっている。
なお、図6では、カセット14aとハンド本体34との
関係のみ示しているが、カセット14bとの関係もこれ
と同一の関係となっている。
【0026】上記各支持片35a,35bには、その裏
面に、ハンド部材34とカセット14aの内壁との距離
を検出するセンサが取付けられている。具体的には、同
図に示すように、片方の支持片35aのそれぞれ先端部
及び基端部にカセット14aのY軸方向片側の内壁39
aとの距離Laを検出するセンサ36a,36bが取付
けられ、他方の支持片35bの先端部にカセット14a
のX軸方向の内壁39bとの距離Lbを検出するセンサ
37が取付けられている。これらの各センサは、例え
ば、赤外光の照射部とライン状の受光部とを有した光線
式のセンサであって、照射部から照射されて内壁で反射
した反射光の受光位置に基づいて距離を検出するように
なっている。
【0027】上記アーム32は、単位アーム38a,3
8bからなる水平関節型のアームで、アーム作動モータ
49(図5参照)の駆動による各単位アーム38a,3
8bの旋回動作により上記ハンド部材34を平面上で移
動させるようになっている。また、アーム32全体が上
記ユニット本体30に対してZ軸方向へ移動可能となっ
ていて、Z軸移動モータ47(図5参照)の駆動により
作動して上記ハンド部材34をZ軸方向に移動させ得る
ように構成されている。
【0028】なお、上記搬送ユニット18の各モータ4
5,47,49にはそれぞれエンコーダ等からなる位置
検出手段46,48,50(図5参照)が一体に設けら
れており、これよりハンド部材34の位置及び水平面上
での傾き角度が検出されるようになっている。
【0029】上記の搬入出部12においては、カセット
14a又は14bに対向する所定位置にユニット本体3
0が配置され、ハンド部材34が上下動させられつつカ
セットの内外に亘って進退させられることにより基板B
の出し入れが行われる。具体的には、ハンド部材34が
対象基板を収納した基板収納部39の高さ位置に移動さ
せられた後、基板収納部39において基板Bの下方に挿
入される。そして、ハンド部材34が適度に上昇させら
れた後、カセット14aの外部に退避させられることに
より基板Bがハンド部材34上に支持された状態でカセ
ット14aから取出される。一方、これと逆の動作が行
われることによりカセット内に基板Bが収納されるよう
になっている。
【0030】次に、上記搬送ユニット18を制御するた
めの制御系について図5のブロック図を用いて説明す
る。
【0031】上記基板処理装置10には、同図に示すよ
うなコントローラ52が搭載されており、上記搬送ユニ
ット18のY軸移動モータ45、Z軸移動モータ47、
アーム作動モータ49及びこれらの各モータに設けられ
た位置検出手段46,48,50はすべてこのコントロ
ーラ52に接続され、このコントローラ52によって統
括制御されるようになっている。より詳しくは、基板処
理装置10の動作を統括制御するための主制御手段54
と、この主制御手段54によって制御されるドライバ5
3とがコントローラ52に設けられ、上記各モータ等は
ドライバ53に接続されている。
【0032】そして、基板処理装置10の作動時には、
カセット14a,14bに対して基板Bを出し入れしな
がら各カセット14a,14bと基板搬送部22との間
で基板Bを搬送すべく上記各モータがドライバ53を介
して主制御手段54によって制御される。
【0033】上記コントローラ52には、さらに、記憶
部55及び演算手段56が設けられており、これらが上
記主制御手段54に接続されるとともに、搬送ユニット
18の上記センサ36a,36b及びセンサ37が演算
手段56に接続されている。
【0034】演算手段56は、カセット14a,14b
の搬入後、後述の基準動作に基づいて行われる最初の基
板Bの取出し動作時に、上記センサ36a,36bによ
ってそれぞれ検出されるハンド部材34とカセット内壁
39aとの距離Laに基づいてハンド部材34と内壁3
9aの相対的な傾きを演算し、基板出し入れ時のカセッ
ト14a,14bに対するハンド部材34の進退方向を
修正するためのY軸移動モータ45及びアーム作動モー
タ49の駆動に対する補正量、具体的には、ハンド部材
34をカセット14a,14bの内壁39aに対して水
平面上で平行に進退させるための補正量を求めるように
なっている。また、この補正量に基づいてハンド部材3
4の進退方向を修正した後に、上記センサ37よって検
出されるハンド部材34とカセット内壁39bとの距離
Lbに基づいてこの距離の適正値との差を演算し、基板
出し入れ時の各カセット14a,14bに対するハンド
部材34の進退移動量を修正するためのY軸移動モータ
45及びアーム作動モータ49の駆動に対する補正量を
求め、さらに、ハンド部材34と内壁39aとの距離L
aに基づき、ハンド部材34をカセット14aの中央、
つまり各内壁39a間の中央に配置するためのY軸移動
モータ45及びアーム作動モータ49の駆動に対する補
正量を求めるようになっている。
【0035】上記記憶部55は、上述のようにして求め
られた各補正量を記憶するものである。上述の各補正量
は、AGVにより新たなカセット14a,14bが搬入
される毎に求められるようになっており、記憶部55で
は、求められた各補正量を更新的に記憶するようになっ
ている。そして、基板Bの出し入れが行われる際には、
対象となるカセット14a,14bにかかる補正量が読
みだされ、上記主制御手段54により上記補正量を加味
して搬送ユニット18が制御されるようになっている。
【0036】次に、上述のように構成された基板搬送装
置の作用効果について説明する。
【0037】以上のように構成された基板処理装置10
において、上記カセット載置台16にカセット14a、
14bがセットされて処理動作が開始されると、搬送ユ
ニット18により一枚目の基板Bを取出すべく上記ユニ
ット本体30がカセット14a(又は、14b)に対向
する位置に移動させられ、アーム32の作動によりハン
ド部材34が対象基板を収納した基板収納部39に挿入
される。
【0038】この際、ハンド部材34は予め設定された
基準動作によりカセット14a内に挿入される。具体的
には、カセット14aの理論上の中心位置を通るX軸方
向の線上にハンド部材34の中心(Y軸方向中心)が配
置され、かつ各支持片35a,35bがX軸と平行とな
るようにハンド部材34が保持された状態でハンド部材
34がX軸方向に移動させられてカセット14a内に挿
入される。
【0039】ハンド部材34がカセット14a内に配置
されると、上記センサ36a,36bによる距離検出に
基づき上記演算手段56においてハンド部材34の進退
方向に関する補正量が求められ、例えば、図6に示すよ
うに、カセット14aの内壁39aとハンド部材34が
平行でなく相対的に傾いている場合には、図7に示すよ
うにカセット14aの内壁39aとハンド部材34が平
行となるようにハンド部材34の傾きが修正される。そ
して、ハンド部材34の傾きが修正された後、センサ3
7による距離検出に基づいてハンド部材34の進退移動
量に関する補正量が求められ、この補正量に基づいてハ
ンド部材34が進退させられ、さらに、ハンド部材34
と内壁39aとの距離Laに応じて、ハンド部材34を
カセット中央に配置するための補正量が求められ、この
補正量に基づいてハンド部材34が修正後の進退方向と
直交する方向に移動させられる。
【0040】ハンド部材34の傾き等が修正されると、
アーム32の作動によりハンド部材34が適度に持上げ
られ、その後カセット14aの外部に退避させられるこ
とにより基板Bがカセット14aから取出される。この
際、上記補正量を加味してアーム32が作動されること
によりハンド部材34がカセット14aの内壁39aに
平行に移動させられる。
【0041】こうして基板Bが取出されると、ユニット
本体30が移動させられて上記搬送ヘッド24に基板B
が渡され、各処理部の間で搬送ヘッド24による基板B
の搬送が行われながら、基板Bに対する各処理部での処
理が施される。
【0042】そして、全ての処理が完了すると、搬送ヘ
ッド24から搬送ユニット18に基板Bが渡されて基板
Bがカセット14aに収納され、これによって基板処理
装置10による当該基板Bの処理が完了する。このよう
なカセット14aに対する基板Bの収納動作において
も、上記補正量に基づいて搬送ユニット18が作動する
ことによりハンド部材34がカセット14aの内壁に対
して平行に進退させられる。そして、以後、このカセッ
ト14aに対する基板Bの出し入れ動作においては、上
記補正量を加味して搬送ユニット18が制御される。
【0043】以上説明したように、上記の基板搬送装置
によれば、基板Bを適度に持上げて内壁39aと平行な
方向に移動させることにより、基板Bと内壁39aとを
非接触な状態で取出すことができるようにカセット14
a,14bが構成され、しかも、カセット14a,14
bの内壁39aとハンド部材34の相対的な傾きの検出
に基づき、ハンド部材34を内壁39aに対して平行に
移動させるように搬送ユニット18が制御されるように
なっているため、従来のこの種の装置のように、カセッ
トの搬入後、機械的な位置決めを行ってカセットや、こ
れに収納された基板の方向性を確保することをしなくて
も、カセット内に収納された基板を適切に取出すことが
できる。
【0044】そのため、従来のこの種の装置に要求され
ていた、カセットや、これに収納された基板の位置決め
機構が不要となる。それ故に、カセットをスムーズに移
動させるための機構や、集塵設備の充実等、上記の位置
決め機構を設けるにあって要求されていた付帯的な設備
も不要となる。従って、カセットからの適切な基板の取
出し動作を確保しながらも、効果的に基板処理装置の簡
略化、省スペース化を達成することができる。特に、従
来装置では基板の大型化に伴うカセット等の位置決め機
構の大型化に起因した処理設備の大型化が問題視されて
いるが、上記実施形態の装置によれば、カセット等の位
置決め機構自体が不要であるため、そのような問題を効
果的に解決することができる。
【0045】しかも、カセット内の基板が位置決めされ
ることなく取出されるため、従来装置のように基板と位
置決め機構とが接触して基板を損傷するといった虞がな
い。そのため、基板の品質をより良く保つことができる
という利点もある。
【0046】なお、上記実施形態の基板処理装置10
は、本発明の基板搬送装置が適用される基板処理装置の
一例であって、基板処理装置10や基板搬送装置の具体
的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更
可能である。
【0047】例えば、上記実施形態では、ハンド部材3
4にセンサ36a,36bを設け、内壁39aとハンド
部材34との距離検出に基づいて内壁39aとハンド部
材34との相対的な傾きを検出するようにしているが、
カセット載置台16にセンサを配置してカセット14
a,14bの水平面上での傾きを直接検知し、その結果
に基づいて内壁39aとハンド部材34との相対的な傾
きを求めるようにしても構わない。但し、カセット載置
台16に多数のカセットをセットする必要がある装置で
は、カセットの数に応じた数のセンサが必要となるた
め、この場合には、上記実施形態のようにハンド部材3
4にセンサを設け、これにより各カセットに対してセン
サを共通使用する方が有利である。
【0048】また、上記実施形態では、カセット14
a,14bの1つの基板収納部39での距離検出に基づ
いてハンド部材34の進退方向等を修正するための補正
量を求めるようにしているが、補正量をより精度あるも
のにするために複数の基板収納部39を対象に距離検出
を行って補正量を求めるようにしてもよい。この場合、
例えば、カセット14a,14bの最下位の基板収納部
39と、最上位の基板収納部39を対象として検出を行
い、最上位と最下位の各基板収納部39における内壁3
9aとハンド部材34との相対的な傾きの差を上下各段
に比例配分し、これによって各基板収納部39からの基
板取出し時のハンド部材34の進退方向についての補正
量を求め、各基板収納部39からの基板取出し動作を、
対応する補正量を加味して制御するようにしてもよい。
このようにすれば、カセット14a,14bが鉛直軸に
対して傾いている場合や、あるいは捩じれている場合の
基板の取出しをより適切に行うことができる。なお、こ
の場合、各基板収納部39からの基板Bの取出し時毎に
傾きを求めてハンド部材34の進退方向を修正すること
も考えらえるが、上述のようにすれば、極めて多くの基
板収納部39を有するカセットの場合であっても効率良
くハンド部材34の進退方向を修正することができると
いう利点がある。
【0049】さらに、上記実施形態の装置では、カセッ
ト14a,14bとハンド部材34との距離を検出する
ためのセンサとして、赤外光を利用した光線式のセンサ
を用いるようにしているが、センサの種類等はこれに限
られることなく基板収納部39のスペースやハンド部材
34の形状等に応じて適切な距離検出が行われ得るよう
に適宜選定するようにすればよい。なお、非接触式のセ
ンサに限らず接触式のセンサであっても構わないが、パ
ーティクルの発生を抑えるといった観点からは非接触式
のセンサを用いるのが望ましい。また、スペースや強度
的に可能な場合には、センサの数をより多く設けて検出
精度を高めるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、所定の基板取出し方向に被処理基板を移動させるこ
とでカセット内壁との干渉を回避して被処理基板を取出
せ得るようにするとともに、被処理基板の取出し動作に
おいては、検出手段による上記所定の基板取出し方向と
ハンド部材の進退方向のずれの検知に基づいてハンド部
材の進退方向を修正し、これによってハンド部材を確実
に上記所定の基板取出し方向に進退させ得るようにした
ので、カセットの搬入後、機械的な位置決めを行ってカ
セットや被処理基板の方向性を確保することをしなくて
も、カセット内に収納された被処理基板を適切に取出す
ことができる。そのため、従来装置において要求されて
いたカセット等の位置決め機構や、これを設けるに当た
り必要とされていた集塵設備等の付帯的な設備が不要と
なり、従って、カセットからの被処理基板の適切な取出
し動作を確保しながらも、効果的に基板処理装置の簡略
化、省スペース化を達成することができる。しかも、カ
セット内の基板が位置決めされることなく取出されるた
め、従来装置のように基板と位置決め機構とが接触して
基板を損傷するといった虞がなく、基板の品質をより良
く保つことができる。
【0051】特に、ハンド部材とカセット内壁との距離
を検出するように上記検出手段を構成し、これをハンド
部材に取付けるようにすれば、複数のカセットから被処
理基板を取出す必要がある場合であっても、共通の検出
手段を用いて上記のずれを検出することができ、設備や
スペース効率の面で有利となる。
【0052】また、カセットの最上段及び最下段の基板
収納部におけるハンド部材とカセット内壁との距離検出
に基づいて全ての基板収納部での被処理基板の取出し動
作におけるハンド部材の進退方向に対する補正量を求め
るようにすれば、各基板収納部での被処理基板の取出し
動作における補正量を効率良く求めることができ、カセ
ットが鉛直軸に対して傾いていたり、あるいは捩じれが
生じている虞がある場合等に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板搬送装置の一例が適用される
基板処理装置を示す正面概略図である。
【図2】上記基板処理装置を示す平面概略図である。
【図3】搬入出部を示す拡大平面図である。
【図4】カセットの構造を示す図1におけるA−A断面
図である。
【図5】搬送ユニットを制御するための制御系の一例を
示すブロック図である。
【図6】カセット内にハンド部材が配置された一状態を
示す断面図である。
【図7】ハンド部材の進退方向の修正動作を説明する図
6に対応する図である。
【符号の説明】 10 基板処理装置 12 搬入出部 14a,14b カセット 18 搬送ユニット 20 処理ユニット部 22 基板搬送部 32 アーム 34 ハンド部材 35a,35b 支持片 36a,36b,37 センサ 39a,39b 内壁 45 Y軸移動モータ 47 Z軸移動モータ 49 アーム作動モータ 46,48,50 位置検出手段 52 コントローラ 54 主制御手段 55 記憶部 56 演算手段 B 基板
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】カセットの構造を示す図3におけるA−A断面
図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に配設される複数段の基板収納
    部に被処理基板を収納したカセットの開口部を介して、
    搭載されたハンド部材をカセット内外に亘って進退させ
    ることにより被処理基板を取出す搬送ユニットを有して
    なる基板搬送装置において、被処理基板を持上げた状態
    で所定の基板取出し方向に移動させることにより、カセ
    ット内壁に対して被処理基板を非接触状態で取出し可能
    にする基板収納手段をカセットの各基板収納部に備える
    とともに、ハンド部材とカセットを相対的に進退及び上
    下動させる作動手段と、カセットの上記所定の基板取出
    し方向とハンド部材の進退方向のずれを検出する検出手
    段と、このずれを是正するようにハンド部材の進退方向
    に対する補正量を求める演算手段と、求められた補正量
    を加味してハンド部材を作動させるべく上記作動手段を
    制御する制御手段とを備えてなることを特徴とする基板
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、上記ハンド部材に設け
    られてハンド部材とカセット内壁との距離を検出するよ
    うに構成されてなることを特徴とする請求項1記載の基
    板搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、カセットの最上段及び
    最下段の基板収納部におけるハンド部材とカセット内壁
    との距離を検出すべく上記作動手段を制御して上記ハン
    ド部材をカセットの最上段及び最下段の基板収納部に対
    して進退させるとともに、上記演算手段は、最上段及び
    最下段の基板収納部での各検出結果に基づき、全ての基
    板収納部からの被処理基板の取出し動作における上記補
    正量を求めるように構成されてなることを特徴とする請
    求項2記載の基板搬送装置。
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