JPH09129702A - 基板表面処理装置 - Google Patents

基板表面処理装置

Info

Publication number
JPH09129702A
JPH09129702A JP28538095A JP28538095A JPH09129702A JP H09129702 A JPH09129702 A JP H09129702A JP 28538095 A JP28538095 A JP 28538095A JP 28538095 A JP28538095 A JP 28538095A JP H09129702 A JPH09129702 A JP H09129702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
pressing roller
roller
pressing
roller shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28538095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitada Harima
義忠 播磨
Takao Matsumoto
隆雄 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP28538095A priority Critical patent/JPH09129702A/ja
Publication of JPH09129702A publication Critical patent/JPH09129702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板端縁を上から押える押えローラの段取り
替えをせずに、互いに幅寸法の異なる基板を共通の装置
で良好に搬送しつつ表面処理できるようにする。 【解決手段】 搬送ローラ軸28に、基板P1を下から
支持する搬送ローラ部32,34を設ける。搬送ローラ
軸28の上方に上下動可能に押えローラ軸38を設け、
この押えローラ軸38の左右に互いに径の異なる押えロ
ーラ部41,42,43を設ける。これら押えローラ部
41〜43のうち、小径のものを内側に、大径のものを
外側に配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用ガラス角型
基板、カラーフィルタ用基板、フォトマスク用基板、サ
ーマルヘッド用基板等の各種基板を所定の搬送方向に搬
送しながら、その上面にエッチング液、洗浄液、現像液
などの各種処理液を供給して表面処理を行う基板表面処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような基板表面処理装置と
しては、例えば実開平3−61330号公報に示される
ように、搬送ローラ上に基板を水平状態で支持しながら
各搬送ローラの回転駆動により上記基板を搬送し、この
搬送中に基板上面にシャワー等で処理液を供給するもの
が知られている。さらに近年は、搬送中に基板が飛び跳
ねて上記搬送ローラから離間することにより処理液供給
位置に狂いが生じるのを防ぐべく、上記基板の左右端縁
を押えローラで上から押え、基板を常に確実に搬送ロー
ラ上に接触させるようにしたものが開発されるに至って
いる。
【0003】その装置の一例を図8に示す。図におい
て、94は処理液貯槽の左右側壁であり、その内側に内
側壁80が固定され、これら内側壁80によって、基板
Pの搬送方向(図の奥行き方向)に並ぶ複数本の搬送ロ
ーラ軸81及び押えローラ軸82の両端がそれぞれ回転
可能に支持されている。詳しくは、両内側壁80の上部
の複数個所に、上方に開口する縦長の切欠80aが設け
られ、各切欠80a内に、下から順に筒状の滑り軸受8
4、スペーサ85、及び筒状の滑り軸受86が挿入され
ており、下側の滑り軸受84内に搬送ローラ軸81の端
部が挿入され、上側の滑り軸受86内に押えローラ軸8
2の端部が挿入されている。従って、これら押えローラ
軸82及び搬送ローラ軸81は相互に上下に並ぶ状態で
回転可能に支持され、かつ、押えローラ軸82は軸受8
6がスペーサ85に当たる高さ位置を最低位置として上
下動可能に構成されている。
【0004】搬送ローラ軸81の中央外周面には、搬送
ローラ87が固定され、その左右両翼外周面には、搬送
ローラ88が固定されている。一方、押えローラ軸82
の左右両翼外周面には、押えローラ89が固定され、こ
れら押えローラ89同士の間隔は、搬送対象である基板
Pの幅寸法Wとほぼ等しい寸法に設定されている。
【0005】両ローラ軸81,82の一方の端部は滑り
軸受84,86を大きく突き抜けている。そして、押え
ローラ軸82の端部に歯車90が固定され、搬送ローラ
軸81の端部に、小径歯車91及び大径歯車92からな
る二重歯車93が固定されるとともに、上記歯車90が
上記小径歯車91に噛合され、大径歯車92が図略の歯
車機構を介して回転駆動源に連結されており、この回転
駆動源の駆動力が歯車90,93を介して各ローラ軸8
1,82に伝達され、これらローラ軸81,82が回転
駆動されるようになっている。歯車90,93の上方に
は歯車カバー96が設けられ、この歯車カバー96は前
記処理液貯槽側壁94の内側面にヒンジ95を介して開
閉可能に取付けられている。
【0006】なお、図において98は、搬送中の基板P
の左右方向へのブレを規制するためのガイドローラであ
る。
【0007】この装置において、基板Pが搬送されてい
ない状態では、上側の滑り軸受86がスペーサ85の上
に乗ることにより、搬送ローラ軸81と押えローラ軸8
2との間に適当な間隔が確保され、押えローラ89の下
面が搬送ローラ87,88の上面と同じ高さもしくはこ
れよりも高い位置に保持される(すなわち押えローラ8
9と搬送ローラ87,88との間に基板Pが割込み可能
な状態が維持される)とともに、歯車90と小径歯車9
1との間の良好な噛み合いが保たれ、これらの歯車によ
って両ローラ軸81,82に駆動力が伝達される。
【0008】この状態から、基板Pが図の奥側より手前
側へ搬入されると、この基板Pの割込みによって押えロ
ーラ89及び押えローラ軸82全体がその自重に抗して
持ち上げられ(換言すれば、基板Pの左右両端縁が押え
ローラ89によって押し下げられ)ながら、基板Pが搬
送され、この搬送中に上方の図略のシャワー装置から基
板Pの上面に処理液が供給されることにより、その表面
処理がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記基板Pの上面にお
いて、その端縁以外の領域は表面処理の対象となってい
るため、この領域を押えローラ89で押えることは好ま
しくない。この関係から、左右各押えローラ89が必ず
基板Pの左右端縁を押えるように、両押えローラ89同
士の間隔を基板Pの幅寸法Wとほぼ等しい寸法に調節す
る必要がある。
【0010】従って、図8に示した装置において、互い
に幅寸法の異なる複数種の基板Pを搬送するにあたって
は、基板Pの幅寸法が変わる度に両押えローラ89同士
の間隔を変更しなければならない。この間隔を変更する
には、まず処理液貯槽の上蓋(図示せず)を開き、歯車
カバー96を開いた後、押えローラ89及び押えローラ
軸82を滑り軸受86ごと両内側壁80から取上げ、押
えローラ89の固定ボルトを抜いて押えローラ軸82に
おける押えローラ89の位置を軸方向にずらした後、再
び上記固定ボルトを締め、元の位置にセットするという
きわめて面倒な作業が必要である。しかも、このような
作業を多数本(場合によっては100本以上)の押えロー
ラ軸82のそれぞれについて行わなければならないた
め、基板Pの幅寸法を変える際には長時間にわたり装置
を停止させねばならず、能率は著しく低下する。また、
処理液貯槽内には処理液が貯留されているので、この処
理液貯槽内での手作業は極力回避することが望ましい。
【0011】本発明は、このような事情に鑑み、押えロ
ーラの配設位置を変更する作業をしなくても、種々の幅
寸法をもつ基板を良好に搬送しながらその表面処理がで
きる装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、基板を所定の搬送方向に搬送
しつつその上面に処理液を供給して表面処理を行う基板
表面処理装置において、上記基板の搬送方向に垂直な方
向である基板の幅方向に延びる状態でこの基板の搬送方
向に互いに並設されて回転駆動される複数本の搬送ロー
ラ軸と、各搬送ローラ軸に固定されて上記基板を下から
支持する搬送ローラと、上記基板の幅方向に延びる状態
で上記搬送ローラよりも上方の高さ位置に上下動可能で
かつ回転可能に設けられた押えローラ軸と、この押えロ
ーラ軸に設けられる複数の押えローラ対とを備え、各押
えローラ対の径を互いに異ならせて大径の押えローラ対
を小径の押えローラ対の両外側の位置に配したものであ
る。
【0013】この装置では、小径の押えローラ対の両外
側に大径の押えローラ対が配されているので、小幅の基
板(幅寸法が小径の押えローラ同士の離間寸法とほぼ等
しい基板)を搬送する際には、この基板の幅方向両端縁
は小径の押えローラ対によって押し下げられる。これに
対し、幅広の基板(幅寸法が大径の押えローラ同士の離
間寸法とほぼ等しい基板)を搬送する際には、この基板
の幅方向両端縁が大径の押えローラ対によって押し下げ
られる。この時、小径の押えローラの下面は大径の押え
ローラの上面よりも上方に位置するため、この小径の押
えローラの下面が基板上面においてその端縁よりも内側
の部分に接触することはない。
【0014】従って、この装置では、基板の幅寸法にか
かわらず、常にその幅方向端縁のみを押えローラで押え
ながら搬送でき、かつ、この搬送中に基板上面に不都合
なく処理液を供給できる。
【0015】なお、上記押えローラによる基板の押え
は、押えローラ等の自重のみを利用して行ってもよい
し、押えローラ等が軽量の場合には、バネ等を用いて押
えローラ及び押えローラ軸を下方に付勢し、押付け力を
強化するようにしてもよい。逆に押えローラ等の重量が
大きい場合には、押えローラ及び押えローラ軸を上方に
付勢して押付け力を軽減するようにしてもよい。
【0016】この装置では、小径の押えローラ対の両外
側に大径の押えローラを配しさえすれば、基板の正常な
搬送が可能であるが、さらに、各押えローラ対を基板幅
方向について対称に配すれば、種々の幅寸法をもつ基板
を全て中央位置(各押えローラ対同士の中間位置と基板
の中心位置とが合致する位置)で搬送できる。
【0017】また、上記装置では、各押えローラを個別
に成形し、押えローラ軸に個別に固定し、位置決めする
ようにしてもよいが、上記押えローラ軸の一方の側に設
けられる押えローラ同士及び他方の側に設けられる押え
ローラ同士をそれぞれ筒状の押えローラ部材として一体
成形し、これら押えローラ部材を押えローラ軸の外周に
固定するようにすれば、各押えローラ軸への押えローラ
の取付作業並びに位置決め作業は計2回ですむ。
【0018】さらに、両押えローラ部材の形状を互いに
等しい形状にすれば、その量産性が高まるとともに、自
動的に各押えローラ対を対称の位置に配することができ
る。
【0019】上記各装置において、押えローラと搬送ロ
ーラとの相対位置は適当に設定すればよい。ただし、最
も径の大きい押えローラを搬送ローラと対向する位置に
配すれば、基板が搬送されない状態で上記押えローラと
搬送ローラとが当接するので、押えローラ軸と搬送ロー
ラ軸との間にスペーサを介在させなくても両軸同士の間
に適当な間隔を確保できる。すなわち、両ローラ間に基
板がまだ搬入されていない状態で、押えローラの下面を
搬送ローラの上面と同等の高さ位置もしくはこれよりも
高い位置に保持して両ローラ間に基板が割り込み可能な
状態を維持でき、また、両ローラ軸に駆動伝達用の歯車
が固定されている場合には、両歯車同士の噛み合いを良
好に保てる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
1〜図7に基づいて説明する。
【0021】ここに示す基板表面処理装置は、図1に示
すような基板搬入部10、表面処理部12、及び基板搬
出部14を備え、これらの順に、互いに幅寸法の異なる
基板P1〜P3(図5〜図7)が搬送されるようになっ
ている。表面処理部12の上方にはシャワー装置18が
設けられ、このシャワー装置18から表面処理部12で
搬送中の基板上面に処理液(この例では洗浄液)が供給
されるようになっている。また、表面処理部12の下部
には、シャワー装置18から噴出される処理液を回収す
る処理液貯槽(図示せず)が形成されている。
【0022】次に、この装置の基板搬送手段を説明す
る。この装置の左右両側(図1では手前側と奥側)には
側壁16が設置され、両側壁16は、基板搬入部10、
表面処理部12、及び基板搬出部14の全ての領域に亘
って水平に延びている。
【0023】両側壁16において、基板搬入部10、表
面処理部12、基板搬出部14にそれぞれ位置する部分
の上部には、複数の切欠20,22,24が上記搬送方
向に沿って並設されている。これら切欠20,22,2
4は、縦長矩形状で上方に開口し、その底部に滑り軸受
26が支持されており、この滑り軸受26によって搬送
ローラ軸28の両端が回転可能に保持されている。
【0024】その詳細を図2に示す。滑り軸受26は、
本体部26aと、この本体部26aよりも大径のつば部
26bとをもつ筒状に形成されている。本体部26a
は、その幅寸法が切欠20,22,24(図2では切欠
22を示す)の幅寸法と等しくなるように左右両端部が
垂直平面26cでカットされており、この本体部26a
が切欠20,22,24内にその底部まで嵌入されてい
る。搬送ローラ軸28の両端部は、他の部分よりも小径
の小径端部28aとされ、この小径端部28aが上記滑
り軸受26内に嵌入されている。
【0025】各搬送ローラ軸28には、左右一対の搬送
ローラ部材30が設けられている。この搬送ローラ部材
30は、図3に示すように全体が筒状に形成され、その
左右両端に大径(直径D)の搬送ローラ部32,34を
一体に有している。そして、この搬送ローラ部材30全
体が搬送ローラ軸28に外嵌され、ボルト35によって
相対回転不能に固定されている。
【0026】さらに、表面処理部12における所定の切
欠22内には、上記滑り軸受26の上から滑り軸受36
が支持されており、この滑り軸受36によって押えロー
ラ軸38の両端が回転可能に保持されている。
【0027】図2に示すように、滑り軸受36も前記滑
り軸受26と同様、本体部36aと、この本体部36a
よりも大径のつば部36bとをもつ筒状に形成され、本
体部36aが切欠22と同じ幅寸法となるようにその両
端部が垂直平面36cでカットされている。押えローラ
軸38の両端部は、他の部分よりも小径の小径端部38
aとされ、この小径端部38aが上記滑り軸受36内に
嵌入されている。
【0028】各押えローラ軸38には、左右一対の押え
ローラ部材40が設けられている。この押えローラ部材
40も、図3に示すように全体が筒状に形成され、その
外周部に3つの押えローラ部41,42,43がその順
に同軸状態で一体成形されている。押えローラ部41
は、押えローラ部材40の最小径部の直径よりも大きい
直径D1を有している。押えローラ部42は、押えロー
ラ部41の直径D1よりも大きい直径D2を有し、押え
ローラ部43は、押えローラ部42の直径D2よりもさ
らに大きい直径D3を有している。そして、押えローラ
部41が内側、押えローラ部43が外側にそれぞれ位置
する向きで、押えローラ部材40全体が押えローラ軸3
8に外嵌され、ボルト45によって相対回転不能に固定
されている。
【0029】ここで、押えローラ部42と押えローラ部
41との半径差δ12(=(D2−D1)/2)は、後述
のように押えローラ部42の外周面に基板P2が当接し
た状態でこの基板P2と押えローラ部41の外周面との
接触を確実に回避できる寸法であればよく、この条件を
満たす範囲でなるべく小さい寸法に設定することが望ま
しい。同様に、押えローラ部43と押えローラ部42と
の半径差δ23(=(D3−D2)/2)は、後述のよう
に押えローラ部43の外周面に基板P3が当接した状態
でこの基板P3と押えローラ部42の外周面との接触を
確実に回避できる寸法であればよく、この条件を満たす
範囲でなるべく小さい寸法に設定することが望ましい。
【0030】各押えローラ部材40における押えローラ
部41,42,43同士の間隔、及び押えローラ部材4
0自体の配設位置は、次の条件を満たすように設定され
ている。 左右の押えローラ部41同士の離間寸法がこの装置に
より搬送される複数種の基板のうち最小幅の基板P1
(図5)の幅寸法W1とほぼ等しくなるようにする。図
例では、押えローラ部41の外側端面同士の間隔が上記
幅寸法W1と等しく設定されている。 左右の押えローラ部42同士の離間寸法が上記基板の
うち中間幅の基板P2(図6)の幅寸法W2とほぼ等し
くなるようにする。図例では、押えローラ部42の外側
端面同士の間隔が上記幅寸法W2と等しく設定されてい
る。 左右の押えローラ部43同士の離間寸法が上記基板の
うち最大幅の基板P3(図7)の幅寸法W3とほぼ等し
くなるようにする。図例では、押えローラ部43の外側
端面同士の間隔が上記幅寸法W3と等しく設定されてい
る。 一方、前記各搬送ローラ部材30における両搬送ローラ
部32,34同士の間隔は、前記押えローラ部材40に
おける押えローラ部41,43同士の間隔と等しく設定
されており、搬送ローラ部32,34が各々押えローラ
部41,43と対向するように搬送ローラ部材30の配
設位置が設定されている。
【0031】搬送ローラ軸28及び押えローラ軸38の
片側端部には、前記図8に示した歯車90,93と同様
の歯車が固定され、これらの歯車によって図略のモータ
から各搬送ローラ軸28,38に駆動力が伝達され、各
ローラ軸28,38が基板搬送方向に対応する方向(図
1の矢印方向)に回転駆動されるようになっている。
【0032】次に、この装置の作用を説明する。
【0033】まず、搬送ローラ軸28と押えローラ軸3
8との間に基板が搬入されていない状態では、押えロー
ラ軸38、押えローラ部材40、及び滑り軸受36の自
重でこれらが一体に下がり、図2及び図4に示すように
最も外側の搬送ローラ部34の上面と最大径の押えロー
ラ部43の下面とが当接する。これにより、押えローラ
部43の下面が搬送ローラ部34の上面よりも沈む状態
(すなわち両ローラ部43,34の間に基板が割り込む
ことが不可能な状態)になることが防がれるとともに、
両ローラ軸28,38同士の間に適当な離間寸法δが確
保され、両ローラ軸28,38の端部に各々固定された
歯車同士の良好な噛み合いが保たれる。
【0034】この状態から、例えば最小幅W1をもつ基
板P1が装置の左右方向中央の位置で搬入されると、基
板P1の左右端縁が左右の搬送ローラ部41と搬送ロー
ラ部32との間に割込み、この基板P1の厚み分だけ押
えローラ部材40及び押えローラ軸38を一体に持ち上
げる。これにより、図5に示すように、基板P1の左右
端縁のみが搬送ローラ部32と押えローラ部41との間
に挟まれながら搬送されることとなる。
【0035】これに対し、中間幅W2をもつ基板P2が
上記中央位置で搬入されると、この基板P2の左右端縁
上面は、図6に示すように、中間径の押えローラ部42
によって押え付けられる。ここで、押えローラ部42は
押えローラ部41よりも大径であるため、この押えロー
ラ部41が基板P2においてその端縁よりも内側の部位
に接触することはなく、この接触によって基板表面処理
面が汚されることが防がれる。
【0036】また、最大幅W3をもつ基板P3が上記中
央位置で搬入されると、この基板P3の左右端縁上面
は、図7に示すように、最大径の押えローラ部43によ
って押え付けられ、この押えローラ部43と外側の搬送
ローラ部34とに挟まれながら搬送されることになる。
ここで、押えローラ部43は押えローラ部41,42よ
りも大径であるため、これらの押えローラ部41,42
が基板P3においてその端縁よりも内側の部位に接触す
ることはなく、この接触によって基板表面処理面が汚さ
れることが防がれる。
【0037】なお、図4の待機状態から図5〜図7の搬
送状態へ移行する際の押えローラ軸38のリフト量は僅
かであるため、この押えローラ軸38の端部に固定され
た歯車と搬送ローラ軸28の端部に固定された歯車との
噛み合いは常に良好に保たれる。
【0038】この装置によれば、搬送基板の幅寸法が変
わる場合でも、押えローラの段取り替えを行うことな
く、そのまま搬送を続けて行うことができ、処理能率は
飛躍的に向上する。特に、図4〜図7に示すように各押
えローラ部41〜43を左右対称に配すれば、基板をそ
の幅寸法にかかわらず常に中央位置で搬送でき、基板の
種類によってその搬入位置を変える必要がなくなる。
【0039】なお、本発明の実施形態は上記のものに限
定されるものでなく、例として次のような形態をとるこ
とも可能である。
【0040】(1) 本発明において、1本の押えローラ軸
に固定される押えローラ対は複数あればよく、2対でも
よいし、4対以上でもよい。この押えローラ対の数だ
け、搬送可能な基板の幅寸法の数も増やすことができ
る。
【0041】(2) 本発明では、各押えローラを個別に形
成し、個別に押えローラ軸に固定するようにしてもよ
い。ただし、この場合、押えローラの個数と同じ回数だ
けその固定作業及び位置決め作業をしなければならない
のに対し、上述のように左側の押えローラ同士及び右側
の押えローラ同士を押えローラ部材40として一体成形
すれば、その固定作業及び位置決め作業は、押えローラ
対の数に関係なく2回ですみ、製造がより簡単になる。
特に、図示のように左右の押えローラ部材40の形状を
互いに等しい形状にすれば、その量産性を高めることが
できるとともに、特別に取付位置を設定しなくても各押
えローラを自動的に左右対称の位置に配することができ
る利点がある。
【0042】(3) 本発明において、搬送ローラの寸法や
個数、配設位置は特に問わず、各基板を下から支持でき
る範囲で適宜設定すればよい。例えば、前記図2〜図7
に示した搬送ローラ部材30を外径が均一な単なる円筒
状としてもよいし、搬送ローラ軸における3個所以上の
個所に搬送ローラを間欠的に配したり、基板の幅寸法と
ほぼ等しい軸寸法をもつ単一の搬送ローラを設けたりす
るようにしてもよい。
【0043】(4) 本発明において、搬送ローラと押えロ
ーラとは必ずしも対向していなくてもよく、押えローラ
軸を搬送ローラ軸から基板搬送方向に外れた位置に設け
たり、前記図8に示したように、搬送ローラ88の位置
と押えローラ89の位置とを基板幅方向にずらしたりし
ても、基板の正常搬送は可能である。ただし、図8の構
造の場合、基板を搬送していない状態でも押えローラ軸
82を好ましい高さ位置(すなわち、押えローラ89の
下面が搬送ローラ87,88の上面と同じ高さもしくは
それよりも高い位置に保持され、また、歯車90,91
同士の正常な噛み合いが確保される位置)に保持するに
は、両ローラ軸81,82同士の間にスペーサ85を介
在させる必要があるのに対し、前記図2及び図4に示し
たように、最大径の押えローラ部43と搬送ローラ部3
4とを対向させ、両者の当接によって両ローラ軸28,
38同士の間に適当な離間寸法δを確保するようにすれ
ば、上記スペーサは不要となり、構造をさらに簡素化で
きる利点が得られる。
【0044】(5) 本発明装置は基板を水平に搬送するも
のに限らず、例えば図1において左上がりもしくは左下
がりに傾斜した方向に基板を搬送する場合にも適用が可
能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、基板上面を上か
ら押えるための押えローラを上下動可能な押えローラ軸
に複数対設けるとともに、各押えローラ対の径を互いに
異ならせて大径の押えローラ対を小径の押えローラ対の
両外側の位置に配したものであるので、基板の幅寸法に
かかわらず、常にその幅方向両端縁のみを押えローラで
押えながら搬送でき、かつ、この搬送中に基板上面に不
都合なく処理液を供給できる。従って、基板の処理能率
を飛躍的に高めることができ、また、使用者の負担を軽
減できる効果がある。
【0046】ここで、各押えローラ対を基板幅方向につ
いて対称に配すれば、種々の幅寸法をもつ基板を全て中
央位置(各押えローラ対同士の中間位置と基板の中心位
置とが合致する位置)で搬送できるため、基板の幅寸法
に応じてその搬入位置を変更する必要がなく、作業がよ
り簡単になる。
【0047】また、上記押えローラ軸の一方の側に設け
られる押えローラ同士及び他方の側に設けられる押えロ
ーラ同士をそれぞれ筒状の押えローラ部材として一体成
形し、これら押えローラ部材を押えローラ軸の外周に固
定するようにすれば、部品点数を減らして構造を簡略化
できるとともに、各押えローラ軸への押えローラの取付
作業並びに位置決め作業の必要回数を減らして製造を容
易にでき、その分低コスト化ができる。
【0048】特に、両押えローラ部材の形状を互いに等
しい形状にすれば、その量産性を高めることができると
ともに、取付位置を特別に設定しなくても各押えローラ
対を自動的に基板幅方向について対称の位置に配するこ
とができる。
【0049】また、最も径の大きい押えローラを搬送ロ
ーラと対向する位置に配し、基板が搬送されない状態で
上記押えローラと搬送ローラとが当接するようにすれ
ば、押えローラ軸と搬送ローラ軸との間にスペーサを介
在させなくても両軸同士の間に適当な間隔を確保でき、
構造をさらに簡素化できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板表面処理装置の側面図である。
【図2】上記基板表面処理装置に設けられるローラ軸の
軸受構造を示す斜視図である。
【図3】上記各ローラ軸へのローラ部材の取付構造を示
す断面図である。
【図4】上記基板表面処理装置において基板が搬送され
ていない状態を示す正面図である。
【図5】上記基板表面処理装置において最小幅の基板が
搬送されている状態を示す正面図である。
【図6】上記基板表面処理装置において中間幅の基板が
搬送されている状態を示す正面図である。
【図7】上記基板表面処理装置において最大幅の基板が
搬送されている状態を示す正面図である。
【図8】従来の基板表面処理装置の要部を示す断面正面
図である。
【符号の説明】
12 表面処理部 28 搬送ローラ軸 30 搬送ローラ部材 32,34 搬送ローラ部 38 押えローラ軸 40 押えローラ部材 41,42,43 押えローラ部 P1,P2,P3 基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/306 H01L 21/306 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を所定の搬送方向に搬送しつつその
    上面に処理液を供給して表面処理を行う基板表面処理装
    置において、上記基板の搬送方向に垂直な方向である基
    板の幅方向に延びる状態でこの基板の搬送方向に互いに
    並設されて回転駆動される複数本の搬送ローラ軸と、各
    搬送ローラ軸に固定されて上記基板を下から支持する搬
    送ローラと、上記基板の幅方向に延びる状態で上記搬送
    ローラよりも上方の高さ位置に上下動可能でかつ回転可
    能に設けられた押えローラ軸と、この押えローラ軸に設
    けられる複数の押えローラ対とを備え、各押えローラ対
    の径を互いに異ならせて大径の押えローラ対を小径の押
    えローラ対の両外側の位置に配したことを特徴とする基
    板表面処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板表面処理装置におい
    て、各押えローラ対を上記基板の幅方向について対称に
    配したことを特徴とする基板表面処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基板表面処理装置におい
    て、上記押えローラ軸の一方の側に設けられる押えロー
    ラ同士及び他方の側に設けられる押えローラ同士をそれ
    ぞれ筒状の押えローラ部材として一体成形し、これら押
    えローラ部材を押えローラ軸の外周に固定したことを特
    徴とする基板表面処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の基板表面処理装置におい
    て、両押えローラ部材の形状を互いに等しい形状とした
    ことを特徴とする基板表面処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の基板表
    面処理装置において、最も径の大きい押えローラを搬送
    ローラと上下方向に対向する位置に配したことを特徴と
    する基板表面処理装置。
JP28538095A 1995-11-01 1995-11-01 基板表面処理装置 Pending JPH09129702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28538095A JPH09129702A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 基板表面処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28538095A JPH09129702A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 基板表面処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09129702A true JPH09129702A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17690803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28538095A Pending JPH09129702A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 基板表面処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09129702A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306596A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Shibaura Mechatronics Corp 基板の搬送装置
JP2011116523A (ja) * 2009-12-05 2011-06-16 Shibaura Mechatronics Corp 基板の搬送装置
JP5524388B1 (ja) * 2013-05-07 2014-06-18 株式会社フジ機工 基板搬送装置
CN106571326A (zh) * 2016-10-19 2017-04-19 京东方科技集团股份有限公司 一种对压滚轮及基板传送装置
CN113003223A (zh) * 2021-04-23 2021-06-22 成都中电熊猫显示科技有限公司 传送装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306596A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Shibaura Mechatronics Corp 基板の搬送装置
KR101232695B1 (ko) * 2005-04-28 2013-02-13 시바우라 메카트로닉스 가부시키가이샤 기판 반송 장치
JP2011116523A (ja) * 2009-12-05 2011-06-16 Shibaura Mechatronics Corp 基板の搬送装置
JP5524388B1 (ja) * 2013-05-07 2014-06-18 株式会社フジ機工 基板搬送装置
CN106571326A (zh) * 2016-10-19 2017-04-19 京东方科技集团股份有限公司 一种对压滚轮及基板传送装置
US10246264B2 (en) 2016-10-19 2019-04-02 Boe Technology Group Co., Ltd. Roller train and substrate conveying device
CN113003223A (zh) * 2021-04-23 2021-06-22 成都中电熊猫显示科技有限公司 传送装置
CN113003223B (zh) * 2021-04-23 2023-06-30 成都京东方显示科技有限公司 传送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0138589Y2 (ja)
JPH09129702A (ja) 基板表面処理装置
JPS5927898B2 (ja) 写真処理機
KR101296736B1 (ko) 박판 이송장치
JPH08244930A (ja) 基板搬送装置
JP3778071B2 (ja) 基板のディッピング式連続液処理装置
EP0495288B1 (en) Roller tank
JPH1110096A (ja) 基板処理装置
JPH10275845A (ja) 基板の搬送装置および処理装置
KR101040696B1 (ko) 기판 이송 장치
JP2821000B2 (ja) 自動シート送り装置
JP3934286B2 (ja) 基板搬送装置および基板処理装置
JPS61254431A (ja) 中間トレイを有する画像形成装置
JPH10157846A (ja) 基板搬送装置および基板搬送方法
JP2506919B2 (ja) 現像装置
JPH0542435Y2 (ja)
JPS63127265A (ja) 画像形成装置
KR101658428B1 (ko) 기판 처리 장치
KR101760391B1 (ko) 업다운 컨베이어를 구비하는 기판 이송 장치
EP0936501B1 (en) An automatic developing apparatus
JPS6279457A (ja) 感光材料処理装置
KR890003938B1 (ko) 급지 장치
JPH0590496U (ja) 自動現像機
JPH05190520A (ja) 薬液処理装置
JPH0476100B2 (ja)