JPH09127795A - 静電記録装置の液体トナー供給システム - Google Patents

静電記録装置の液体トナー供給システム

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JPH09127795A
JPH09127795A JP28184595A JP28184595A JPH09127795A JP H09127795 A JPH09127795 A JP H09127795A JP 28184595 A JP28184595 A JP 28184595A JP 28184595 A JP28184595 A JP 28184595A JP H09127795 A JPH09127795 A JP H09127795A
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liquid toner
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liquid
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Yoshinori Akichika
佳典 穐近
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体トナータンクの一回の交換で大量の画像
を記録できる静電記録装置の液体トナー供給システムを
提供する。 【解決手段】 大容量の外部ボトル40は装置本体の外
部に、内部ボトル50は装置内部に設けられている。キ
ャップ部56は、内部ボトル50上部の開口部にはめ込
まれて、着脱可能に固定される。後者の中には、更に、
別の小型のボトル60が設けられている。液体トナー3
1は、ポンプ70によって外部ボトル40の底部付近か
ら吸い上げられ、ボトル60に送られ、更にその底部か
ら吸い上げられてトナー供給皿に供給される。このとき
ボトル60はオーバーフロー状態であり、オーバーフロ
ー排出口64からは、常に液体トナーが流れ出してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙に静電潜像
を形成したあと、これを液体トナーで現像する静電記録
装置の液体トナー供給システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電記録装置において、静電潜像を形成
するときは、記録紙の上側からバックレストを押し当
て、記録面を適当な圧力でヘッド表面に摺接させた状態
で、静電記録ヘッドの各画素に対応した電極間で放電さ
せ、記録紙を画像情報に基づいて帯電させることによっ
て、静電潜像を形成する。記録紙の表面には、その記録
層と静電記録ヘッドとの間に適当な放電ギャップを形成
するための微小なスペーサが多数付着している。静電記
録ヘッドを通過した記録紙は、トナーローラによって、
所定の溶剤にトナー粒子を拡散させた液体トナーが塗布
される。液体トナーは、所定の溶剤中に静電潜像とは逆
の極性に帯電した微小なトナー粒子を多数拡散させたも
のである。液体トナーが記録紙に塗布されると、このト
ナー粒子が静電気力によって記録紙に形成された静電潜
像に引き寄せられ、記録紙の表面層と結合して、静電潜
像が現像される。
【0003】トナーローラは、静電潜像を現像するのに
十分な量の液体トナーを供給するために記録紙の記録面
全体に液体トナーを塗布するが、実際に現像に供される
のはその一部である。塗布された余分なトナーは、記録
紙の表面から滴下し、或いは吸引装置によって吸引され
て、装置内部に設けられた液体トナーの貯蔵部のトナー
タンクへ戻され、再利用に供される。カラー静電記録装
置では、一般にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の4つの原色それぞれについて、静電潜像の形成、トナ
ーローラによる静電潜像の現像、余分な液体トナーの回
収、および記録紙の乾燥という作業が行われる。特に、
シングルパス方式のカラー静電記録装置では、各原色に
対応する静電記録ヘッド、トナーローラ、回収及び乾燥
のための装置からなる記録部が直列に4段設けられ、記
録紙を4つの記録部に1回通過させるだけでカラー画像
が得られるという利点がある。
【0004】シングルパス方式のカラー静電記録装置の
場合、各原色の現像が終わると、吸引装置等によって余
分な液体トナーは回収され、溶剤で湿っている記録紙も
ブロワー等の乾燥装置によってほぼ完全に乾燥されてか
ら次の色の記録に移行する。しかし、次の色の記録が行
われる際に、その前の段で記録された色のトナー粒子が
ごく微量ながら剥がれ落ちる。このトナーは、次の色の
余分なトナーとともに回収され、再利用されることにな
るため、現像、回収が何度も繰り返されると、その液体
トナーに別の色のトナーが混入して、液体トナーが変色
する。また、記録紙は、静電記録ヘッドやトナーローラ
等、多くの機械要素と摺接するため、そのたびにスペー
サが幾らか剥がれ落ち、これが液体トナーに混ざって回
収される。
【0005】このように、何度も再利用された液体トナ
ーは、別の色のトナー粒子やスペーサが混入して品質が
劣化する。このため一定の使用サイクルを経た液体トナ
ーは、タンクごと新しい液体トナーと交換される。新し
いタンクを装着してから交換が必要となるまでの期間
は、記録する画像の種類が一般的なものであれば、使用
した記録紙の長さにほぼ比例する。メーカー側では、液
体トナーのタンク交換を便宜等のため、予め実験によっ
て液体トナーの交換が必要となるまでの記録紙の使用量
を求めておく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、静電
記録装置によって、従来に比べて非常に長い記録紙に連
続してカラー画像を記録したいという要請が強まってい
る。しかしながら、従来の静電記録装置では、液体トナ
ータンクを交換せずに記録できる画像の量に制約がある
ため、長い記録紙に連続してカラー画像を記録する場合
には、トナータンクの交換のために、記録の途中で装置
を停止しなければならず、そのたびに作業が中断して能
率が低下するという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、液体トナータンクの一回の交換で大量の画像
を記録できる静電記録装置の液体トナー供給システムを
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
静電潜像が形成されている記録紙表面に液体トナーを塗
布して静電潜像を現像する現像部に対して、液体トナー
を供給する静電記録装置の液体トナー供給システムにお
いて、トナー供給経路及びトナー回収経路を備えた、静
電記録装置本体とは別体の大容量の液体トナー容器を有
し、前記トナー回収経路を前記液体トナー容器の上部に
連通するように設けるとともに、前記トナー供給経路
を、その先端が液体トナー容器の底部近傍に位置するよ
うに設けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の拝命は、静電潜像が形成さ
れている記録紙表面に液体トナーを塗布して静電潜像を
現像する現像部に対して、液体トナーを供給する静電記
録装置の液体トナー供給システムにおいて、静電記録装
置本体の内部に配置され、現像部へ液体トナーを供給す
る第一のトナー供給経路及び現像後の液体トナーを回収
する第一のトナー回収経路が備えられた内部容器と、静
電記録装置本体の外部に配置され、前記内部容器に液体
トナーを供給する第二のトナー供給経路及び内部容器か
ら回収された液体トナーを戻す第二のトナー回収経路を
有し、前記第二のトナー回収経路を上部に連通するよう
に設けるとともに、前記第二のトナー供給経路を、その
先端が底部近傍に位置するように設けた外部容器と、を
有することを特徴とする静電記録装置の液体トナー供給
システム。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記内部容器の内部に配置され、オーバー
フロー排出口によって前記内部容器と連通している容器
内容器を設け、前記第一のトナー供給経路を容器内容器
の内側と連通させるとともに、前記第二のトナー供給経
路を容器内容器の内部と連通させ、容器内容器の中の液
体トナーをオーバーフロー状態とし、外部容器、第二の
トナー供給経路、容器内容器、第一のトナー供給経路を
介して、前記現像部に液体トナーを供給するとともに、
第一のトナー回収経路、内部容器、第二のトナー回収経
路を介して使用後の液体トナーを外部容器に回収するこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、前記内部容器にフロートセンサを設
け、この信号に基づいて前記第二のトナー供給経路によ
る液体トナーの供給量、および前記第二のトナー回収経
路による液体トナーの回収の回収量を制御して内部容器
内の液体トナーの液面レベルをほぼ一定に維持すること
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明は、前記の構成によって、
静電記録装置本体とは別体の大容量の液体トナー容器を
設けることにより、単位時間当たりの不純物の増加の割
合を低く抑えることができ、交換が必要なほど液体トナ
ーが劣化するまでの期間が延び、液体トナーの交換や濃
縮トナーの補給のサイクルが長くなる。また、液体トナ
ー容器の底部付近から液体トナーを吸い上げて現像部へ
供給することにより、液体トナー容器の表面付近に発生
し易い気泡を吸い込むことを防止でき、気泡に起因する
印刷画質の低下を有効に防止することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、前記の構成によっ
て、内部容器と外部容器とを別々に設けることによっ
て、液体トナーの交換や濃縮トナーの補給のサイクルを
長くする必要性が高くなった場合に、あとから、外部容
器だけを追加するという使用方法が可能となり、ユーザ
ーの選択の幅が広がり、無駄のない設備投資が可能とな
る。また、外部容器の底部から液体トナーを吸い上げる
ことによって、液体トナー容器の表面付近に発生し易い
気泡を吸い込むことを防止でき、気泡に起因する印刷画
質の低下を有効に防止することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、前記の構成によっ
て、内部容器の内部に更に容器内容器を設け、外部容器
から吸引されて内部容器を通過して現像に供給される液
体トナーをオーバーフロー状態とすることによって、気
泡の発生を抑えることができるので、外部容器を設けた
場合でも、現像に供給される液体トナーに気泡が混入す
ることを防止でき、気泡に起因する印刷画質の低下を有
効に防止することが可能となる。
【0015】請求項4記載の発明は、前記の構成によ
り、内部容器にフロートセンサを設け、この信号に基づ
いて第二のトナー供給経路による液体トナーの供給量、
および前記第二のトナー回収経路による液体トナーの回
収の回収量を制御することによって、内部容器内の液体
トナーの液面レベルがほぼ一定に維持される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
一実施形態について説明する。図1は、シングルパス方
式のカラー静電記録装置において、一色分の画像記録を
行う部分の概略を示した断面図である。図1において、
画像が形成される記録紙10は、バックテンションが加
えられた状態で、図の矢印a1 で示す方向(副走査方
向)に搬送される。静電記録ヘッド11は、この上に摺
接しながら搬送される記録紙10の下面に静電潜像を形
成するものであり、所定の信号処理回路から供給される
画像信号に基づいて駆動される。バックレストとなるパ
ッドローラ12は、記録紙10を静電記録ヘッド11側
に押圧して、記録紙を適当な圧力で静電記録ヘッド11
の電極部分に摺接させる。記録紙10の記録面(図1の
下側)には、適当な密度で散布された直径5〜30μm
程度のシリカ粒子からなるスペーサが付着している。こ
のスペーサによって、静電記録ヘッドと記録紙の誘電層
との間に放電ギャップができ、記録紙と静電記録ヘッド
の間の放電によって記録紙が帯電され、静電潜像が形成
される。
【0017】静電記録ヘッド11を通過した記録紙10
は、現像部20へ送られる。現像部20には、記録紙1
0を適切な圧力でトナーローラ21、スクレーパ22及
び吸引部23のガイドバー24,25に摺接させるため
のアイドルローラ26,27,28が、記録紙10の上
側に設けられている。スクレーパ22、ガイドバー2
4,25、ガイドバーのための支持部材32は、固定部
材(図示せず)によって、トナーローラ21を内側に含
むケース部材29に着脱可能に固定されている。シング
ルパス方式のカラー静電記録装置では、かかる静電記録
ヘッド及び現像部が直列に例えば4段設けられ、各段に
おいてそれぞれの原色の記録を行うことによって、最終
的にカラー画像が得られる。
【0018】トナーローラ21の下方に位置するトナー
供給皿30には、所定の溶剤にトナー粒子を拡散させた
液体トナー31が、トナーローラ21の下端部を僅かに
越えるレベルまで満たされている。この液体トナーは、
ポンプによって、後述のトナーボトルから所定の経路を
経てトナー供給皿30に送られる。液体トナー中のトナ
ー粒子は、静電潜像と逆の極性に帯電されている。トナ
ーローラ21が反時計方向に回転すると、液体トナー3
1はトナーローラ21の表面の溝によって持ち上げら
れ、トナーローラ21が記録紙10と接する部分で記録
紙10の下面に塗布される。静電潜像が形成された部分
に付着した液体トナーのトナー粒子は、静電気力によっ
て記録紙に形成された静電潜像に引き寄せられ、静電潜
像が形成された部分の記録紙の表面層と結合して、静電
潜像が現像される。
【0019】一の色の画像を記録したあと、記録紙10
に液体トナーの溶剤が残ったまま次段で別の色を記録す
ると、カラー画質が低下する。このため、記録紙に残っ
たトナーは、現像後に除去され、更に、現像部の下流に
設けたブロワー装置によって溶剤を乾燥させる。本実施
形態では、ブロワー装置で乾燥する前に不要な液体トナ
ーの大部分を除去するため、トナーローラ21の後段
に、スクレーパ22と吸引部23を設けてある。
【0020】スクレーパー22は、記録紙10の幅より
も幾分長いステンレス製の棒状部材からなり、その断面
は直径が約5mmの円形である。スクレーパー22の軸
は、記録紙の進行方向と直交するように、ケース部材2
9に固定されている。スクレーパ22は、記録紙10が
この上を摺動することによって、記録紙に残った不要な
液体トナーの大部分を掻き落とす。掻き落とされた液体
トナーは、矢印a2 で示すようにケース部材の内壁に沿
って滴下する。また、吸引部23は、支持部材32の両
側に二つ設けられた吸引路33を介して接続したポンプ
(図示せず)によって、記録紙10の下側のガイドバー
24と25の間の空間が負圧とされ、これによって記録
紙に残った液体トナーを吸引する。
【0021】図2は、図1のトナー供給皿30に現像用
の液体トナーを供給し、また、スクレーパー22によっ
て掻き落とされ、或いは吸引部23で吸引された使用後
の余分な液体トナーを回収するための液体トナー供給シ
ステムの概略を示す図である。本システムは、静電記録
装置の外部に設けられた大容量の外部ボトル40と、装
置内部に設けられる内部ボトル50を備えている。キャ
ップ部56は、内部ボトル50上部の開口部に、はめ込
むことによって着脱可能に固定される。本発明の第一の
トナー供給経路である供給用パイプ52及び第一のトナ
ー回収経路である回収用パイプ54は、キャップ部56
に連結されており、キャップ部56はこれら二つのパイ
プの経路を相互に分離する役割を果たしている。内部ボ
トル50の中には、更に、別の小型のボトル60が設け
られている。このボトル60は、本発明の容器内容器と
なる。ボトル60には、供給用パイプ52に繋がったパ
イプ62、液体トナーの流入口63、オーバーフロー排
出口64が設けられている。パイプ62には、ツバ状の
蓋部62aが設けてあり、これがボトル60の上部開口
部を密閉する。
【0022】外部ボトル40の中の液体トナー31は、
ポンプ70によって外部ボトル40の底部付近から吸い
上げられ、本発明の第二のトナー供給経路であるパイプ
42a,42b、流入口63を介して、内部ボトル50
の中のボトル60に送られる。ボトル60に送られた液
体トナーは、更に、その底部付近から吸い上げられ、パ
イプ62及び供給パイプ52を介してトナー供給皿30
に供給され、その後トナーロールによって記録紙に塗布
される。このとき、ポンプ70がボトル60に供給する
液体トナーの量を、供給用パイプ52を介してボトル6
0から吸い上げるられる液体トナーの量よりも多くし
て、ボトル60をオーバーフロー状態とする。このため
オーバーフロー排出口64からは、常に液体トナーが流
れ出している状態にある。
【0023】一方、現像処理後の余分な液体トナーは、
回収パイプ54を介して内部ボトル50に回収され、更
にポンプ72により第二のトナー回収経路であるパイプ
44a,44bを介して外部ボトル40に戻されて、再
利用される。このとき、内部ボトル50の中では、図2
に示すキャップ部56の構造と、ボトル60を設けたこ
とによって、回収パイプ54から回収された液体トナー
と、供給パイプ52よりトナー供給皿30に供給される
液体トナーとが混ざり合うことはない。
【0024】内部ボトル50の内部にはフロートセンサ
58が設けられている。内部ボトル50の通常の液面
は、このセンサの「2」に示すレベルにあり、このとき
ポンプ70,72は共にONになっている。液面が上昇
して「1」に示すレベルに達すると、ポンプ70がOF
F、ポンプ72がONとなり、液面レベルを下げる。一
方、液面が下降して「3」に示すレベルになると、ポン
プ70がON、ポンプ72がOFFとなり、液面レベル
を上げる。かかる動作により、内部ボトル50内の液体
トナーの液面レベルは、ほぼ一定に保たれる。尚、58
aは、各ポンプのスイッチを制御するためのフロートセ
ンサ58の出力信号線である。
【0025】ところで、現像部のトナーローラによって
記録紙に塗布された液体トナーに気泡が混ざっている
と、その気泡の部分ではトナーが記録紙に付着しないた
め、記録紙の場所によって付着するトナー量にムラが生
じ、画質が低下する。外部ボトル40には、回収された
液体トナーが常時戻されているため、そのときの衝撃で
発生する飛沫や波立ちによって液面近傍には気泡が発生
している。一旦発生した気泡が消失するまでには、ある
程度時間がかかるため、ポンプ70が液面近傍の液体ト
ナーを吸い上げると、多量に含まれる気泡がそのままト
ナーローラによって記録紙に運ばれ付着する。しかし、
外部ボトル40を大容量とし、かつ深さを50cm程度以
上とすると、底部付近の液体トナーはほとんど気泡が消
失している。したがって、外部ボトル40の底部付近か
ら液体トナー31を吸い上げることによって、表面近傍
に生じた気泡を混入させることなく、液体トナーを内部
ボトル50へ送ることができる。
【0026】静電記録装置の記録部で回収される余分な
液体トナーは、記録紙から除去される際に気泡が発生す
る。また、内部ボトル50では、回収パイプ54から、
回収された液体トナーがかなりの勢いで戻されてくるた
め、内部ボトル50の液面は波立ち、ここでも多量の気
泡が発生する。しかし、内部ボトル50の中にこの液面
とは分離したボトル60を設け、これを介して液体トナ
ーをトナー供給皿30に供給することによって、ここか
ら供給パイプ52を介してトナー供給皿30へ供給する
液体トナーが、回収パイプ54から回収されて戻ってく
る液体トナーと混ざって気泡を混入させることを防止す
ることができる。このように、トナー供給皿30に供給
される液体トナーに気泡が混入することを有効に防止す
ることができるので、従来の装置に比べて印刷した画像
の質が向上する。
【0027】更に、内部ボトルとは別に、大容量の外部
ボトル40を設けることによって、単位時間当たりの不
純物の増加の割合を低く抑えることができる。このた
め、外部ボトル40を取り替えてから、次に交換が必要
なほど液体トナーが劣化するまでの期間が大幅に延び、
液体トナーの交換や濃縮トナーの補給のサイクルが長く
なる。したがって、大量の画像を連続して印刷する場合
でも、途中で装置を停止する頻度が下がり、作業能率が
向上する。
【0028】図3は、静電記録装置の本体1と、複数の
外部ボトルを単一のユニットとした外部ボトルユニット
2とを示した図である。尚、図3では、簡単のために、
一色分の外部ボトルのみを示してある。外部ボトルユニ
ット2には、四色分の外部ボトル40が装着されている
他、それぞれの外部ボトルについて、供給用ポンプ7
0、回収用ポンプ72、ポンプ制御基板80、電源スイ
ッチ90が設けられている。装置本体1の内部のタンク
収容部には、同じく四色分の内部ボトル50が設けられ
ている。図3において、内部ボトル50の奥に示す小さ
いボトル100は、濃縮トナー用の容器であり、液体ト
ナーの濃度が下がった場合に、必要に応じて専用のポン
プ(不図示)で内部ボトル50に注ぎ足される。装置本
体1の各内部ボトル50と、外部ボトルユニット2の対
応する外部ボトル40は、供給用のパイプ42b、回収
用のパイプ44a、フロートセンサの出力信号線58a
によって相互に接続されているが、これらのパイプや信
号線を長く延ばすことによって、それぞれを離れた別々
の場所に設置することもできる。
【0029】図3に点線で示すように、内部ボトル50
は、装置本体1から簡単に外へ取り出すことができる。
この内部ボトル50は、その内部に図2に示すボトル6
0を有し、かつ外部ボトル40を接続可能なものである
が、これは従来からの液体トナー容器、すなわち、内部
にボトル60がなく、外部ボトル40やキャップ部56
も接続できない通常の液体トナー容器と同形同寸であ
る。したがって、ユーザーが、後に外部ボトルユニット
2を増設することを希望する際に、従来からの装置で使
われていた通常の内部ボトルを本実施形態の内部ボトル
50と交換するだけで、簡単に外部ボトルユニット2を
増設することが可能となり、しかも簡単な作業で、容易
にトナーボトルの容量を増大させて、ボトル交換サイク
ルの長いに静電記録装置に改良することが可能になる。
【0030】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
静電記録装置本体とは別体の大容量の液体トナー容器を
設け、液体トナー容器の底部付近から液体トナーを吸い
上げて静電記録装置の現像部へ液体トナーを供給するこ
とにより、液体トナー容器内の液体トナーの単位時間当
たりの不純物の増加の割合を低く抑えることができ、こ
のため、交換が必要なほど液体トナーが劣化するまでの
期間が延び、液体トナーの交換や濃縮トナーの補給のサ
イクルが長くなり、したがって、大量の画像を連続して
印刷する場合でも、途中で装置を停止する頻度が下が
り、能率が向上する静電記録装置の液体トナー供給シス
テムを提供することができる。
【0032】また、本発明によれば、静電記録装置本体
の内部に内部容器を設けるとともに、静電記録装置本体
とは別体の大容量の液体トナー容器を設け、内部容器の
内部に容器内容器を設け、これをオーバーフロー状態に
して、外部容器から内部容器の中の容器内容器を介して
液体トナーを現像に供給するようにしたことにより、現
像に供給される液体トナーと、現像後に回収されて戻っ
た液体トナーとは完全に分離され、このため回収後の液
体トナーに含まれる気泡が現像に供給される液体トナー
に混入することなく、更に、気泡が殆ど発生しない外部
容器の底部付近から液体トナーを吸い上げるようにした
ことにより、気泡に起因する印刷画像の質の低下を有効
に防止し、高い印刷画質が得られる静電記録装置の液体
トナー供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シングルパス方式のカラー静電記録装置におい
て、一色分の画像記録を行う部分の概略を示した断面図
である。
【図2】現像用の液体トナーを供給するとともに、現像
後の余分な液体トナーを回収するための液体トナー供給
システムの概略を示す図である。
【図3】静電記録装置の本体と、複数の外部ボトルを単
一のユニットとした外部ボトルユニットを示した図であ
る。
【符号の説明】
1 静電記録装置本体 2 外部ボトルユニット 10 記録紙 11 静電記録ヘッド 12 パッドローラ 20 現像部 21 トナーローラ 22 スクレーパー 23 吸引部 24,25 ガイドバー 26,27,28 アイドルローラ 29 ケース部材 30 トナー供給皿 31 液体トナー 32 支持部材 40 外部ボトル 42a,42b,44a,44b,62 パイプ 50 内部ボトル 52 供給パイプ 54 回収パイプ 56 キャップ部 58 フロートセンサ 60 ボトル 63 流入口 64 オーバーフロー排出口 70,72 ポンプ 80 ポンプ制御基板 90 電源スイッチ 100 ボトル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成されている記録紙表面に
    液体トナーを塗布して静電潜像を現像する現像部に対し
    て、液体トナーを供給する静電記録装置の液体トナー供
    給システムにおいて、 トナー供給経路及びトナー回収経路を備えた、静電記録
    装置本体とは別体の大容量の液体トナー容器を有し、前
    記トナー回収経路を前記液体トナー容器の上部に連通す
    るように設けるとともに、前記トナー供給経路を、その
    先端が液体トナー容器の底部近傍に位置するように設け
    たことを特徴とする静電記録装置の液体トナー供給シス
    テム。
  2. 【請求項2】 静電潜像が形成されている記録紙表面に
    液体トナーを塗布して静電潜像を現像する現像部に対し
    て、液体トナーを供給する静電記録装置の液体トナー供
    給システムにおいて、 静電記録装置本体の内部に配置され、現像部へ液体トナ
    ーを供給する第一のトナー供給経路及び現像後の液体ト
    ナーを回収する第一のトナー回収経路が備えられた内部
    容器と、 静電記録装置本体の外部に配置され、前記内部容器に液
    体トナーを供給する第二のトナー供給経路及び内部容器
    から回収された液体トナーを戻す第二のトナー回収経路
    を有し、前記第二のトナー回収経路を上部に連通するよ
    うに設けるとともに、前記第二のトナー供給経路を、そ
    の先端が底部近傍に位置するように設けた外部容器と、 を有することを特徴とする静電記録装置の液体トナー供
    給システム。
  3. 【請求項3】 前記内部容器の内部に配置され、オーバ
    ーフロー排出口によって前記内部容器と連通している容
    器内容器を設け、 前記第一のトナー供給経路を容器内容器の内側と連通さ
    せるとともに、前記第二のトナー供給経路を容器内容器
    の内部と連通させ、 容器内容器の中の液体トナーをオーバーフロー状態と
    し、外部容器、第二のトナー供給経路、容器内容器、第
    一のトナー供給経路を介して、前記現像部に液体トナー
    を供給するとともに、第一のトナー回収経路、内部容
    器、第二のトナー回収経路を介して使用後の液体トナー
    を外部容器に回収することを特徴とする請求項2記載の
    静電記録装置の液体トナー供給システム。
  4. 【請求項4】 前記内部容器にフロートセンサを設け、
    この信号に基づいて前記第二のトナー供給経路による液
    体トナーの供給量、および前記第二のトナー回収経路に
    よる液体トナーの回収の回収量を制御して内部容器内の
    液体トナーの液面レベルをほぼ一定に維持することを特
    徴とする請求項2又は3記載の静電記録装置の液体トナ
    ー供給システム。
JP28184595A 1995-10-30 1995-10-30 静電記録装置の液体トナー供給システム Pending JPH09127795A (ja)

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