JPH09126804A - ルート案内システム - Google Patents

ルート案内システム

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Publication number
JPH09126804A
JPH09126804A JP28760195A JP28760195A JPH09126804A JP H09126804 A JPH09126804 A JP H09126804A JP 28760195 A JP28760195 A JP 28760195A JP 28760195 A JP28760195 A JP 28760195A JP H09126804 A JPH09126804 A JP H09126804A
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JP
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radio
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Application number
JP28760195A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamazaki
実 山▲崎▼
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空港ビル内等で利用者を案内する。 【解決手段】 各無線機20の電波範囲にて空港ビル内
の必要な領域を網羅できるよう空港ビル内に複数の無線
機20を分散配置し、電波範囲が重複する無線機20同
士が同じ無線周波数とならないよう各無線機20に無線
周波数F1〜Fmを割り当てる。旅客等の利用者により
携帯される携帯端末10は、各無線機20から送信され
その位置を示す無線機IDを受信し、受信した無線機I
Dに基づき自分の現在地を求め、さらに目的地に至るル
ートを求め、階間移動装置に留意して表示する。管理コ
ンピュータ40は、無線機20を介し携帯端末10から
現在地情報を収集し、フライト情報及び旅客情報に基づ
き個別の携帯端末10に対しメッセージ送信や呼出しを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港、大規模店
舗、大規模公共施設等の屋内において利用者に対し進む
べきルートに関する情報を提供するルート案内システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】自位置等を示す位置情報を屋外の利用者
に提供するシステムとしては、例えば、速度センサ及び
方位センサを用いて自位置を求める推測航法や、インフ
ラストラクチャから受信した情報に基づき自位置を求め
るGPS(Global PositioningSystem )等のシステム
や、間隔配置されたビーコン局から識別符号を無線受信
しこれを目的地に係る識別符号と比較することにより目
的地への到来を検出するビーコンシステム(特開平6−
52487号参照)が知られている。また、これらのシ
ステムと、CD−ROM等により提供される地図データ
ベースとを組み合わせることにより、現在地から目的地
に至るルートを示すルート情報を利用者に提供すること
ができる。例えば、GPS等から得られる自位置、利用
者から与えられる目的地、及びCD−ROM等に格納さ
れている地図を用いてルート情報を生成し、可視表示す
る車載ナビゲーションシステムが既に普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このシステム
は、屋内にいる者に対しルート情報を提供するには適し
ていない。第1に、人工衛星(GPS衛星)等のように
屋外にあるインフラストラクチャからの信号は、屋根や
壁により遮蔽される結果屋内では受信できないから、G
PS等のシステムを屋内で利用することは原理上不可能
である。
【0004】第2に、特開平6−52487号に記載さ
れているビーコンシステムは、単一の無線周波数を複数
のビーコン局にて共用するシステムであるから、利用者
がビーコン信号を受信した場合にその信号をどのビーコ
ン局から受信したか確実に特定できるようにするために
は、ビーコン局の間隔を疎にする(例えば無線通信可能
範囲が互いに重複しないよう、かつ周辺環境の影響をも
考慮しながら、相隣接するビーコン局の位置を広めに定
める)必要がある。このようなビーコン局配置では利用
者がビーコン信号を受信できない空白エリアが必ず発生
するため、高々目的地又は経由地への到来・接近を検出
できるに過ぎず、現在地から目的地に至るルートを利用
者に知らしめることはできない。
【0005】第3に、特開平6−52487号に記載さ
れているビーコンシステムを周知のセルラシステムを参
考にして変形し、相異なる無線周波数を相隣接するビー
コン局に割り当てかつ相隣接するビーコン局の無線通信
可能範囲を重複させれば、上述の空白エリアの問題を解
消できる。しかし、そのような変形を施すのみでは、単
一平面上におけるルート情報を生成できるようになるに
過ぎないから、一般に複数の階を有する建物の中で利用
者を効率的かつ確実に目的地まで案内することはできな
い。
【0006】本発明の第1の目的は、無線通信技術を利
用することにより、屋内にいる者に対しルート情報を提
供可能にすることにある。本発明の第2の目的は、利用
者に対し無線信号を送信する無線機の間隔を密にしかつ
電波範囲が重複する無線機に互いに異なる無線周波数を
割り当てることにより、いずれの無線機からも無線信号
を受信できない空白エリアをなくし利用者が常にルート
情報の提供を受けられるようにすると共に、無線信号同
士の衝突を防止することにある。本発明の第3の目的
は、ルート表示方法を工夫することにより、利用者がル
ートを直観的に把握できるようにし、さらには複数の階
を有する建物の中でも利用者を効率的かつ確実に目的地
まで案内できるようにすることにある。
【0007】本発明の第4の目的は、目的地の階層的入
力を可能にすることにより、できるだけ少ない入力操作
にて目的地を設定可能にし、利用者を行きたいところへ
迅速に案内できるようにすることにある。本発明の第5
の目的は、無線通信を利用することにより、必要に応じ
利用者を所定又は特定の場所へ呼び出すことを可能にす
ることにある。本発明の第6の目的は、受信した無線信
号の送信元の所属階に着目することにより、利用者が階
段脇に立ち止まったときや通り過ぎたとき等においても
間違いなく利用者を案内できるようにすることにある。
本発明の第7の目的は、利用者が頻繁に利用するであろ
う設備又は利用者が利用する確率の高い設備に関する情
報をデータベース化することにより、できるだけ少ない
情報量の地図情報を用いて上述の各目的を達成可能に
し、ひいては利用者が携帯する装置を小型簡素にするこ
とにある。本発明の第8の目的は、案内されたルートを
利用者が見失った場合に自力又は他力でリカバリする機
会をその利用者に与えることにより、利用者を目的地ま
で確実かつ迅速に案内可能にすることにある。本発明の
第9の目的は、ルートの表示方法を工夫することによ
り、現在地の変化によらず常に見易い形で利用者にルー
ト情報を提供可能にし、以て使用性の高い装置を実現す
ることにある。本発明の第10の目的は、無線通信を利
用することにより、利用者の動向を常に又は定期的に把
握可能にすることにある。本発明の第11の目的は、装
置構造の工夫により、利用者が携帯しやすい装置を実現
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成に係るルート案内システ
ムは、携帯端末との無線機の無線通信可能範囲が互いに
重複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、
複数の階を有する建物の屋内空間に分散配置された複数
の無線機と、上記屋内空間を移動する利用者により携帯
される上記携帯端末と、を有し、上記無線機が、その位
置を示す無線機位置情報を無線送信する手段を備え、上
記携帯端末が、上記無線機位置情報を無線受信する手段
と、当該無線機位置情報に基づき当該携帯端末の現在地
を示す現在地情報を生成する手段と、当該現在地情報、
目的地を示す目的地情報及び上記建物の屋内地図を示す
地図情報に基づき、現在地から目的地に至るルートを示
すルート情報を生成する手段と、上記ルートの各階部分
が含まれる各階地図を、上記ルート情報に基づき、か
つ、同一階間移動装置の行方向又は列方向の位置が揃う
よう単一画面上に並べて、可視表示する手段と、を備
え、複数階に亘る屋内空間にて上記携帯端末の利用者を
目的地まで案内することを特徴とする。
【0009】本構成においては、建物の屋内空間に分散
配置された無線機を利用している。各無線機は、携帯端
末との無線通信可能範囲が互いに重複するよう配置さ
れ、また各無線機には、携帯端末との無線通信可能範囲
が互いに重複する無線機が同じ無線周波数を使用するこ
とがないよう、無線周波数が割り当てられている。従っ
て、各携帯端末は常にいずれかの無線機から無線機位置
情報を受信でき、従来のビーコンシステムで生じていた
ような空白エリアは生じないから、屋内空間を移動する
利用者が常にルート情報を受け取ることができる。その
際、無線機からの無線信号が衝突することもない。さら
に、受信した無線機位置情報に基づきルート情報を生成
する際、その携帯端末が複数の無線機と無線通信可能な
位置にあれば、当該複数の無線機からの無線機位置情報
をいずれも利用できるから、現在地情報の精度・分解能
は高く、従ってルート情報もより正確になる。本構成に
おいては、さらに、ルート情報に基づきルートを可視表
示する際、ルートの各階部分が含まれる各階地図が単一
画面上に並べて可視表示される。従って、利用者は複数
階にまたがるルートを常に一覧できる。同時に、各階地
図を並べて可視表示する際、同一の階間移動装置(例え
ばエレベータ、エスカレータ、階段等)の行方向又は列
方向の位置が揃うよう各階位置を位置決めしているか
ら、利用者は表示画面から直観的に現在地、目的地、ル
ート等の相互関係を見て取ることができる。このよう
に、本構成においては、複数の階を有する建物における
利用者の案内が、効率化及び確実化される。
【0010】本発明の第2の構成に係るルート案内シス
テムは、第1の構成において、上記携帯端末が、目的地
の候補の分類を可視表示する手段と、利用者により操作
される可操作部材と、利用者が可操作部材の操作により
いずれかの分類を選択した場合にその分類をさらに細か
く分類して可視表示させる手段と、利用者が可操作部材
の操作により入力終了を指示した場合にそれまでに選択
された階層的な分類に従い目的地を決定する手段と、を
備えることを特徴とする。本構成においては、目的地の
階層的入力を可能にしているため、最少の入力操作にて
目的地を設定でき、利用者を行きたいところへ迅速に案
内可能になる。
【0011】本発明の第3の構成に係るルート案内シス
テムは、第1又は第2の構成において、上記無線機が、
上記携帯端末の利用者の呼出し先を示す呼出し先情報及
び/又は当該利用者に伝達すべきメッセージを示すメッ
セージ情報を無線送信する手段を備え、上記携帯端末
が、上記無線機から上記呼出し先情報及び/又はメッセ
ージ情報を無線受信する手段と、上記呼出し先情報を上
記目的地情報として扱う手段と、上記メッセージ情報に
基づき上記メッセージを上記ルートと共に又は当該ルー
トに代えて可視表示する手段と、を備えることを特徴と
する。本構成においては、呼出し先情報の無線送信にて
各携帯端末に目的地を設定しまたメッセージを送信して
いるため、必要に応じ利用者を所定の又は特定の場所へ
呼び出またメッセージを伝達することが可能になる。
【0012】本発明の第4の構成に係るルート案内シス
テムは、第1乃至第3の構成において、上記携帯端末
が、相異なる階に配置されている複数の無線機からそれ
ぞれ無線機位置情報を無線受信した場合に、当該無線機
位置情報を無線送信した無線機の各階毎個数を判定し、
当該個数が他の階に比べ少ない階に配置されている無線
機からの無線機位置情報を、上記現在地情報の生成に使
用することを禁止する手段を備えることを特徴とする。
本構成においては、各階毎に受信無線信号の多寡を判定
し多数階からの無線機位置情報を現在地決定に利用して
いるため、例えば、利用者が階段脇に立ち止まったとき
や通り過ぎたとき等のように複数の階から同時に無線機
位置情報を受信できるような状況でも、間違いなく利用
者が案内される。
【0013】本発明の第5の構成に係るルート案内シス
テムは、第1乃至第4の構成において、上記携帯端末
が、上記建物内に設けられているトイレ、レストラン、
階間移動装置等の設備の位置を示す情報を、外部記憶媒
体から上記地図情報として読み出す手段を備えることを
特徴とする。本構成においては、利用者が頻繁に利用す
るであろう設備又は利用者が利用する確率の高い設備に
関する情報が外部記憶媒体上にデータベース化されてい
るため、地図情報の情報量が少なくて済み、従って携帯
端末が小型簡素になる。
【0014】本発明の第6の構成に係るルート案内シス
テムは、第1乃至第5の構成において、上記携帯端末
が、その携帯端末の現在地がルートから所定程度以上外
れた場合に、ルートから外れた旨を当該携帯端末の利用
者に報知する手段を備えることを特徴とする。本発明の
第7の構成に係るルート案内システムは、第1乃至第6
の構成において、上記携帯端末が、その携帯端末の現在
地がルートから所定程度以上外れた場合に、上記現在地
情報、目的地情報及び地図情報に基づき、ルート情報を
再度生成する手段を備えることを特徴とする。これらの
構成においては、案内されたルートを利用者が見失った
場合に、ルート外れ報知(第6の構成)又は再案内(第
7の構成)によりリカバリの機会が利用者に与えられる
から、利用者が目的地までより確実かつ迅速に案内され
る。さらに、携帯端末の現在地がルートから所定程度以
上外れたか否かの判定は、その時点で無線機から受信で
きる無線周波数や無線機位置情報が予測から外れたか否
かの判定として実現できるから、上記ルート外れ判定に
より格別の負荷が発生することもない。
【0015】本発明の第8の構成に係るルート案内シス
テムは、第1乃至第7の構成において、上記携帯端末
が、上記ルートの全体が単一画面上に表示されかつ当該
ルートが最大表示されるよう、その現在地の変化に応じ
表示倍率を変化させる手段を備えることを特徴とする。
本発明の第9の構成に係るルート案内システムは、第8
の構成において、上記携帯端末が、ルート及びその周辺
のエリアを示す地図を表示するのみでは画面上の表示可
能領域に対する実表示領域の不足が生じる場合に、隣接
するエリアの地図にて表示を補填する手段と、補填の
際、既に踏破されたルートの少なくとも一部を含むエリ
アの地図を優先的に使用する手段と、を備えることを特
徴とする。これらの構成においては、利用者の移動に伴
いルート表示が適宜変化(通常は拡大)していくから、
現在地の変化によらず常に見易いルート表示が実現さ
れ、これにより使用性が高まる。特に、第9の構成にお
いては、ルートが属するエリアのみでは画面を満たせな
い場合に既に踏破されたルートの少なくとも一部を優先
的に表示できるから、さらに見易いルート表示が実現さ
れ、より使用性が高まる。
【0016】本発明の第10の構成に係るルート案内シ
ステムは、第1乃至第9の構成において、上記携帯端末
が、上記現在地情報を無線送信する手段を備え、上記無
線機が、上記現在地情報を無線受信する手段を備え、上
記ルート案内システムが、上記無線機により無線受信さ
れた上記現在地情報を収集することにより上記利用者の
動向を管理する手段を有することを特徴とする。本発明
の第11の構成に係るルート案内システムは、第10の
構成において、上記無線機が、上記携帯端末からの返答
を求める返答要求信号を、必要に応じ無線送信する手段
を備え、上記携帯端末が、上記返答要求信号を無線受信
する手段と、当該返答要求信号に応じ上記現在地情報の
無線送信を実行させる手段と、を備えることを特徴とす
る。これらの構成においては、利用者の動向が常に又は
定期的に把握される。特に、第11の構成においては、
返答要求信号の送信及びその受信に応じた現在地情報の
送受信を介し随時利用者の動向を知ることができるか
ら、第3の構成に係る呼出し等をより好適に実行可能に
なる。
【0017】本発明の第12の構成に係るルート案内シ
ステムは、第1乃至第11の構成において、上記携帯端
末が、その携帯端末の利用者の身体に当該携帯端末を着
脱可能に固定するベルトを備えることを特徴とする。本
構成においては、ベルトを用いた身体への装着により、
利用者が携帯しやすい携帯端末が実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づきかつ本発明を
空港内のルート案内システムとして実施した場合を例と
して、本発明に関し説明する。なお、本発明は、空港ビ
ル以外の建物、例えば駅やショッピングセンター等にも
適用できる。
【0019】(1)システム構成 図1には、本発明の一実施形態に係る空港内ルート案内
システムの一例が示されている。このシステムは、携帯
端末10、無線機20、中間コントローラ30及び管理
コンピュータ40から構成されており、さらにフライト
システム50と接続されている。
【0020】これらのうち携帯端末10は、空港ビルの
利用者、例えば搭乗待ちの旅客がそれぞれ1個ずつ携帯
する小型の無線端末であり、利用者に対し、その現在
地、現在地から目的地に至るルート、管理コンピュータ
40からのメッセージ、ルート外れを警告するメッセー
ジ等を提供する機能を有している。また、携帯端末10
は、後述する無線周波数F1〜Fmをスキャンするマル
チスキャン機能や、受信した信号の無線周波数にて返答
を送信する機能を備えている。携帯端末10は、近接電
磁界通信が可能であればよいため、無線端末としては省
電力・小形である。
【0021】各無線機20は、対応する中間コントロー
ラ30又はこれを介した管理コンピュータ40からの指
令に応じ、あるいは携帯端末10における現在地演算の
ため定期的に、携帯端末10に宛てて無線信号を送信す
る無線中継機である。無線機20も、近接電磁界通信が
可能であればよいため、無線中継機としては省電力・小
形である。また、無線機20は、少なくとも旅客等が進
入可能な全てのエリアをその電波範囲(携帯端末10へ
の電波の送信及び携帯端末10からの電波の受信が可能
な範囲)の網でカバーできるよう、空港ビル内に分散配
置されている。従って、そのようなエリア内では、相隣
接する無線機20の電波範囲は一般に互いに一部重複し
ている。本実施形態では、このように無線機20を配置
しているため、各携帯端末10は常にいずれかの無線機
20から無線信号を受信できる。すなわち、従来のビー
コンシステムで生じていたような空白エリアは生じな
い。無論、屋外のインフラストラクチャを利用したりま
た屋外に新たなインフラストラクチャを設ける必要もな
い。
【0022】さらに、各無線機20には、その電波範囲
が重複する(一般には相隣り合う)無線機20同士が同
じ無線周波数を使用することとならないよう、すなわち
無線機20同士の無線信号が衝突しないよう、F1〜F
m(m:2以上の自然数)のうちいずれかの無線周波数
が割り当てられており、各無線機20は割り当てられた
無線周波数にて無線信号を送受信する。仮に、相隣接す
る無線機20に同一無線周波数を割り当てたとすると、
複数の無線機20の電波範囲に重複所属している領域に
おいて、これらの無線機20からの無線信号が衝突し正
常な無線通信を確保し得ないこととなり得るが、本実施
形態ではそのような支障は生じない。
【0023】さらに、無線機20からの無線信号には、
その無線機20に固有の無線IDが含まれており各携帯
端末10はこれを送元たる無線機20及びその位置の特
定に使用している。上述のような無線周波数割当ては、
送元たる無線機20の特定にも寄与し得る。すなわち、
後述の手順により無線周波数と無線機IDの対応付けを
終えた後利用者があまり移動しない間であれば、仮に無
線機IDを好適に検出できなかった場合でも、検出した
無線周波数を基に、送元たる無線機20を区別又は特定
できる。
【0024】なお、空港ビル及びその周辺では航空管制
その他の目的で各種の無線システムが使用されている
が、本実施形態に係るシステムは基本的には弱電界のシ
ステムであり、また使用する無線周波数もこれらの無線
システムと異なるから、これらの無線システムとの相互
干渉は生じにくい。スペクトル拡散その他の無線技術の
利用も可能である。
【0025】中間コントローラ30は一般に複数設けら
れており、それぞれ一般に複数の無線機20を管理す
る。管理コンピュータ40は一般に複数の中間コントロ
ーラ30を管理する。なお、システムが小規模な場合は
中間コントローラ30を設ける必要はない。
【0026】(2)携帯端末の構成 図2には、携帯端末10の外観が示されている。携帯端
末10の筐体の表面には、ルート表示欄11、項目表示
欄12、メッセージ表示欄13及び複数の押し釦14が
設けられており、背面にはベルト15が設けられてお
り、側面にはカードポート(図示せず)が設けられてい
る。ルート表示欄11、項目表示欄12及びメッセージ
表示欄13は、携帯を可能にするため、LCD等のよう
に小型で平板状の表示デバイスにて実現するのが好まし
い。押し釦14は、項目表示欄12に表示されている項
目を利用者が選択できるようにするために、項目表示欄
12と並んで設けられている。押し釦14に代え、タッ
チパネル等を用いても構わない。ベルト15は、携帯端
末10を利用者の腕等に固定する手段である。ベルト1
5を用いた身体への装着により、利用者が携帯しやすく
なる。ベルト15は携帯端末10の本体に着脱可能であ
り、利用者は自分の好みでベルト15を使用/不使用と
することできる。カードポートは、空港ビルの屋内地図
が情報として格納されているICカード16を着脱可能
なデータ入力ポートである。
【0027】携帯端末10は、そのルート表示欄11上
に、現在地から目的地に至るルートを、空港ビルの屋内
地図と重ねて表示させる。このような表示を実現するた
めには、屋内地図情報、目的地情報及び現在地情報が必
要である。携帯端末10は、これらのうち屋内地図情報
を、そのカードポートに装着されたICカード16から
読み出す。ICカード16の交換により屋内地図情報を
更新乃至変更できるため、ICカード16の交換のみ
で、空港ビルの屋内交通状況の変更・変化(空港ビルの
新築・増改築、一方通行規制の変更、一時的な進入規制
等)に対処でき、また本実施形態における携帯端末10
を他の建物(例えば駅)に転用できる。
【0028】目的地情報は、項目表示欄12及び押し釦
14を用いた階層的な入力操作(後述)により利用者か
ら与えられる。すなわち、利用者は、項目表示欄12に
表示されている項目のうちいずれかを、その項目の横に
ある押し釦14の操作により選択する、という簡便な操
作の繰り返しにより、携帯端末10に自分の目的地を設
定する。目的地情報は、搭乗便の出発時刻が切迫してい
るとき等には、管理コンピュータ40等から呼出し先情
報として与えられる。
【0029】携帯端末10は、図示しないが、無線機2
0との間で情報を無線送受信するための無線回路や、無
線送受信に係る情報を処理するための処理回路を内蔵し
ている。現在地情報は、無線機20から無線送信される
情報のうち無線機IDと呼ばれその無線機20の位置を
示す情報に基づき生成される。その手順に関しては後述
する。
【0030】このようにして、空港ビルの屋内地図を示
す屋内地図情報と、利用者の目的地を示す目的地情報
と、利用者の現在地を示す現在地情報とが得られると、
携帯端末10は、現在地から目的地に至るルートを求
め、求めたルートを、そのルートを含む屋内地図と重ね
合わせてかつ現在地や目的地と共にルート表示欄11上
に表示する。本実施形態では、その際、携帯端末10に
より現在地や目的地、さらにはルート周辺の目立つ設備
(トイレ、レストラン、エスカレータ、モニュメント
等)を文字や目立つ記号で表示させることにより、利用
者による視認性能を高めている。また、本実施形態で
は、現在地、目的地及びルートを表示する際、携帯端末
10により併せて目的地までの距離や所要時間を屋内地
図情報や平均的な歩行速度等に基づき計算させ表示させ
ることにより、使用性を向上させている。
【0031】また、携帯端末10は、管理コンピュータ
40等からのメッセージが無線受信されている場合には
そのメッセージを、利用者が移動した結果その現在地が
ルートから外れた場合にはその旨のメッセージを、メッ
セージ表示欄13により表示させる。
【0032】(3)アドレス構造 無線機20の位置、携帯端末10の現在地及び目的地、
さらには屋内地図情報を構成する各設備の位置は、本実
施形態では、図3に示される構造を有するアドレスにて
表現される。すなわち、この実施形態では、空港ビル内
における三次元的な位置を表記するために、図3に示さ
れる構造を有するアドレス表記“○−○−○−○○−
○”を採用している。
【0033】この表記“○−○−○−○○−○”のうち
最初の数字乃至記号“○”はいずれかの「階」を、これ
に続く数字乃至記号“○−○”はその「階」の中のいず
れかの「ページ」を、さらにこれに続く数字乃至記号
“○○−○”はその「ページ」の中のいずれかの「アド
レス」を、それぞれ特定している。また、「ページ」は
図3(b)に示されるようにその所属「階」の行列区画
であり、「ページ」“○−○”のうち最初の“○”は行
を、後の“○”は列を、それぞれ示している。「アドレ
ス」は図3(c)に示されるようにその所属「ページ」
の行列区画であり、「アドレス」“○○−○”のうち最
初の“○○”は行を、後の“○”は列を、それぞれ示し
ている。例えばアドレス“1−3−3−01−A”は、
「1階」の「第3−3ページ」の「アドレス01−A」
を意味する。このような階層的なアドレス表記を使用す
ることにより、空港ビル内の位置を、高い分解能で、表
記及び特定できる。例えば、先に説明した無線機20の
配置の一例をページ“1−3−3”を例として示すと、
図3(c)のようになる。図中黒い星印は無線機20の
位置を、円はその電波範囲を、それぞれ示している。
【0034】また、ICカード16上の屋内地図情報
(カードデータ)も、このアドレスを用いて記述されて
いる。例えばトイレに関するカードデータは、図4
(a)に示されるように、そのトイレの特徴(一般用
か、障害者用か等)、そのトイレが占有しているアドレ
スの範囲、及びそのトイレが面しているブロック(アド
レスが付与される最小の単位。図3(c)参照)の個数
を互いに対応付けた構成を有している。さらに、レスト
ランに関するカードデータは、図4(b)に示されるよ
うに、そのレストランの特徴(洋食か、和食か、ファー
ストフードか等)、そのレストランが占有しているアド
レスの範囲、及びそのレストランが面しているブロック
の個数を互いに対応付けた構成を有している。また、階
間移動装置に関するカードデータは、図4(c)に示さ
れるように、その階間移動装置の特徴(エレベータかエ
スカレータか等)、並びにその階間移動装置の始点及び
終点(必要な場合には経由点も)のアドレスを互いに対
応付けた構成を有している。
【0035】このように、本実施形態においては、利用
者が頻繁に利用するであろう設備や利用者が利用する確
率の高い設備に関する情報を、ICカード16上にデー
タベース化している。すなわち、空港ビルの屋内地図映
像データそのものではなく、空港ビル内にある各種の設
備(トイレ、レストラン、エレベータ、モニュメント
等)の位置を示す情報の集合を地図情報としてICカー
ド16上に格納しているため、地図情報の情報量が少な
くて済む。これは、ICカード16の記憶容量節約・低
廉化や、携帯端末10の小型化・低廉化に役立ってい
る。
【0036】なお、ここでは、空港ビルが図3(a)に
示されるように地上N階地下M階(N,M:自然数、N
+M>2)の建物であると考えており、また各「階」を
n行n列(n:自然数)に、各「ページ」を26行26
列に、それぞれ行列区画しているが、このような建物構
成及び区画は一例にすぎない。尚、本実施形態では現在
地の判断用に後述のように無線機ID及び無線周波数を
各携帯端末10が検出・収集する方式を採用している
が、ICカード16上にはルート外れか否かの判断用に
無線機20の位置や無線周波数に関する情報を搭載して
いる。
【0037】(4)無線インタフェース 図5には、携帯端末10と無線機20の間で無線送受信
される信号のフレーム構成、すなわち無線インタフェー
スの構成が示されている。特に図5(a)は無線機20
から携帯端末10へ送信される無線機送信フレームの、
図5(b)は携帯端末10から無線機20へ送信される
携帯端末送信フレームの、構成を示している。無線機2
0は、対応する中間コントローラ30からの指令に応
じ、又はこの中間コントローラ30を介した管理コンピ
ュータ40からの指令に応じ、無線機送信フレームを無
線送信する。また、いずれかの無線機20から無線機送
信フレームを受信した携帯端末10は、その無線機送信
フレームが所定の条件を満たしている場合、携帯端末送
信フレームを無線送信する。
【0038】無線機送信フレームは、“無線機ID”、
“メッセージ有無フラグ”、“呼出し先アドレス”、
“携帯端末ID”、“メッセージ”及び“返答要求有無
フラグ”を含んでいる。これらのうち“無線機ID”及
び“携帯端末ID”は、その無線フレームの送元及び宛
先を特定する情報であり、それぞれ、送元たる無線機2
0及び宛先たる携帯端末10に固有の識別符号である。
この実施形態では無線機20が固定的に配置されている
から、“無線機ID”としては、その無線機20の位置
を示し図3に従い表記されたアドレスを用いている。ま
た、“メッセージ”は管理コンピュータ40等が宛先た
る携帯端末10の利用者に伝達したがっている情報であ
り、“メッセージ有無フラグ”はその無線機送信フレー
ムに“メッセージ”が含まれているか否かを示すフラグ
である。“呼出し先アドレス”は、管理コンピュータ4
0等が宛先たる携帯端末10の利用者を特定の場所(例
えば搭乗口)に呼び出したいときに、当該利用者に呼出
し先の場所を知らせるために使用され、上述のアドレス
表記に従い記述される。“返答要求有無フラグ”は、そ
の無線機送信フレームが、宛先たる携帯端末10からの
返答を必要とする性格のフレームであるか否かを示すフ
ラグである。
【0039】携帯端末送信フレームは、“携帯端末I
D”、“確認有無フラグ”及び“現在地アドレス”を含
んでいる。これらのうち“携帯端末ID”は送元たる携
帯端末10に固有の識別符号である。また、“確認有無
フラグ”は、先立って受信した無線機送信フレーム中の
“メッセージ”を利用者が確認したか否かを示すフラグ
である。“現在地アドレス”は送元たる携帯端末10及
びその利用者の現在地を示す情報であり図3に従い表記
される。
【0040】これらのフレームには、携帯端末10に対
し又は無線機20に対し動作指令を与える情報(コマン
ド)が含まれていない。すなわち、本実施形態にて使用
される無線フレームは各種の移動無線等にて採用されて
いるものよりも簡単かつ単調な構成であり、従って無線
機20及び携帯端末10における無線制御が簡単であ
る。なお、本発明は無線インタフェースの細部に限定を
要するものではない。
【0041】(5)施設部分の動作 管理コンピュータ40及び中間コントローラ30は、図
6及び図7に示される手順に従って動作する。これらの
図のうち図6は定時一斉同報に係る手順であり、図7は
特定利用者へのメッセージ送信や特定利用者の呼出しの
ため実行される手順である。
【0042】まず、図6に示されるように、各中間コン
トローラ30はそれぞれその管理下にあるすべての無線
機20に対し、定時一斉同報を指令する(100)。こ
の定時一斉同報指令は、無線機送信フレームに含まれる
べき情報のうち、無線機IDを除く情報を含んでいる。
無線機20は、対応する中間コントローラ30から定時
一斉同報指令を受信したとき(102)、その指令に含
まれる情報及び自己の無線機IDに基づき無線機送信フ
レームを構成し(104)、この無線機送信フレームを
自分に割り当てられている無線周波数にて無線送信する
(106)。
【0043】一方、携帯端末10は、常に、無線周波数
F1〜Fmにおける信号受信有無をモニタしている(無
線周波数のマルチスキャン)。携帯端末10は、このマ
ルチスキャンによりいずれかの無線機20からの無線機
送信フレームの受信を検出したとき(108)、まずこ
の無線機送信フレームに返答すべきか否かを判断し(1
10)、返答すべきであると判断した場合にのみ、無線
機20から受信した無線機送信フレームに係る無線周波
数と同一の無線周波数にて、かつその無線周波数により
無線機20が送信を行っていないタイミングで、携帯端
末送信フレームを送信する(112)。
【0044】無線機20は、いずれかの携帯端末10か
ら携帯端末送信フレームを受信したとき(114)、そ
の携帯端末送信フレームに含まれている情報及び自分の
無線機IDを(116)、対応する中間コントローラ3
0に送信する(118)。中間コントローラ30は、自
分の管理下にある無線機20から受信した情報を(12
0)、少なくとも状態監視信号を受信するまで保持する
(122)。管理コンピュータ40は、自分の管理下に
ある中間コントローラ30に対し、定期的に状態監視信
号を送信する(124)。状態監視信号を受信すると
(126)、中間コントローラ30は保持している情報
を管理コンピュータ40に送信する(128)。このよ
うにして中間コントローラ30から携帯端末10に関す
る情報を受信した管理コンピュータ40は(130)、
受信した情報に基づき旅客情報を修正し(132)、こ
れを管理コンピュータ40の操作者に提供すべく表示装
置の画面上に表示する(134)。
【0045】ここにいう旅客情報とは、図8(b)に示
されるように、各携帯端末10の携帯端末ID、その携
帯端末10を携帯している利用者の氏名、その利用者が
搭乗する予定の便の便名、その利用者の現在地アドレス
等から構成されている。従って、“返答要求有無フラ
グ”=“有”の無線機送信フレームの送信を指令する定
時一斉同報指令を定期的に発し、その結果各携帯端末1
0から返信される携帯端末送信フレーム中の“現在地ア
ドレス”をステップ114〜130の動作にて管理コン
ピュータ40に収集し、これに基づき旅客情報を修正す
れば、各利用者が今どこにいるのかを、適当な頻度で管
理コンピュータ40が把握することができる。なお、図
6に示される手順を好適に実行するためには、旅客情報
が管理コンピュータ40に初期登録されていなければな
らない。初期登録の手順に関しては簡略化のためここで
は説明を省略しているが、例えば、これから空港ビルを
利用しようとしている者に携帯端末10又はICカード
16を貸与する際その者が申告した情報や、後述のフラ
イト情報を用いれば、そのような初期登録を行えること
は理解されるであろう。
【0046】管理コンピュータ40は、このような定期
的な旅客情報の更新・保守の他に、旅客情報を利用した
各利用者の動向把握・管理に関連する処理を実行する。
すなわち、図7に示されるように、管理コンピュータ4
0は、フライトシステム50からフライト情報を入力
し、これを自分が保持している旅客情報と比較照合する
(136)。フライト情報は、図8(a)に示されるよ
うに、発着予定便の便名、その便の発着予定時刻、その
便に関する有意な情報(例えばキャンセルか否か)等か
ら構成されている。従って、フライト情報と旅客情報と
を照らし合わせることにより、出発時刻が迫っている便
に搭乗する予定の旅客(携帯端末10の利用者)等を特
定することができ、また出発時刻が迫っている便に搭乗
する予定でまだ搭乗していない旅客(携帯端末10の利
用者)等を特定することができる。そのような特定利用
者に対しては、「○○×××便の発着時刻は○○:○○
です」等のように利用者による確認を必要とするメッセ
ージの送信や、「第○○搭乗ゲートへおいで下さい」等
の特定の場所への特定の利用者の呼出しを行うことが必
要である。
【0047】そこで、管理コンピュータ40は、フライ
ト情報と旅客情報との照合結果に応じ、上述のメッセー
ジ等を含み無線機送信フレームに含まれるべき情報(無
線機IDを除く)、すなわち送信データを作成し(13
8)、これを各中間コントローラ30に送信する(14
0)。管理コンピュータ40からこの送信データを受信
したとき(142)、中間コントローラ30は、これを
自分の管理下にある無線機に送信する(144)。以
後、図6の手順と同様にしてステップ102〜120及
び130〜134が実行される(状態監視信号に関する
ステップ122〜126はここでは実行する必要がな
い)。管理コンピュータ40は、メッセージ送信先たる
利用者又は呼出し対象たる利用者の携帯端末10から
“確認有無フラグ”=“有”の携帯端末送信フレームが
送信されたことをステップ130にて検出するまでは、
その利用者に関し図7の手順を繰り返し実行する。これ
により、特定の利用者に必要なメッセージを伝達でき、
また特定の利用者を特定の場所に呼び出すことができ
る。
【0048】また、“確認有無フラグ”が“有”か
“無”かに関わらずステップ132にて旅客情報を修正
しステップ134にてこれを表示しているから、例えば
所定回数呼出しを行ったにも関わらず確認有りの携帯端
末送信フレームをその特定利用者の携帯端末10が送信
していない場合等でも、管理コンピュータ40の操作者
はその特定利用者の現在地(=現在地アドレス)を知る
ことができる。従って、管理コンピュータ40の操作者
又はこの操作者から連絡を受けた空港係員がその特定利
用者の現在地まで駆け付けることができる。これは、搭
乗便の出発時刻が切迫しているのにまだ搭乗していない
旅客を搭乗口まで案内する処置や、急病にみまわれ携帯
端末10を操作できない状況で倒れている利用者の発見
・対処等に役立つ。特に、ステップ134にて当該特定
利用者の応答履歴を警告表示するようにすれば、上述の
ような状況を早期に把握することが容易になる。
【0049】さらに、図6及び図7に示される手順を利
用して、各携帯端末10にフライトスケジュールを送信
することもできる。その際には、無線機送信フレーム中
の“メッセージ”にフライトスケジュール情報を設定
し、“メッセージ有無フラグ”及び“返答要求有無フラ
グ”をそれぞれ“有”及び“無”に設定すればよい。
【0050】図9には、図6及び図7におけるステップ
108〜112の機能を実現するため携帯端末10によ
り所定頻度で繰り返し実行される無線機送信フレームへ
の応答手順が示されている。この図に示される手順は、
その携帯端末10が無線機送信フレームを受信し(20
0)かつその無線機送信フレーム中の“携帯端末ID”
が自分の携帯端末IDと同じであったとき(202)、
すなわち携帯端末10が自分宛ての無線機送信フレーム
を受信したときに実行される。携帯端末10による応答
はこのように受動的であるため、本実施形態では、空港
ビル内における無線トラフィックを管理コンピュータ4
0や中間コントローラ30の側で制御又は設定すること
ができる。また、すべての携帯端末10を呼び出すこと
ができるあるいは複数の携帯端末10を同時に呼び出す
ことができる特殊なIDを予め準備しておくことが可能
なシステムに本発明を適用する場合には、ステップ20
4移行の動作を、無線機送信フレーム中の“携帯端末I
D”がその特殊なIDと同じであったときもその携帯端
末10により実行させることができる。このようにすれ
ば、システムに含まれるすべての又は上記特殊なIDを
共有する複数の携帯端末10に対し、同じメッセージを
同時に伝達し又は同じ場所へ同時に呼び出すことが可能
になる。
【0051】自分宛ての無線機送信フレームを受信した
携帯端末10は、その無線機送信フレーム中の“メッセ
ージ有無フラグ”及び“返答要求有無フラグ”の値を検
出する(204,206,212)。“メッセージ有無
フラグ”がメッセージ“無”を示す値である場合には
(204)、無線機20側がその携帯端末10の利用者
にメッセージを伝達しようとしていない、と見なせるた
め、その携帯端末10はメッセージ表示等の動作を実行
しないまま、図9の動作を終了する。但し、“メッセー
ジ有無フラグ”がぞれメッセージ“無”を示す値であっ
ても、“返答要求有無フラグ”が返答要求“有”を示す
値である場合には(206)、無線機20側がその携帯
端末10に対し返答を要求している、と見なせるため、
その携帯端末10は後述の動作により逐次生成される現
在地アドレスを含む携帯端末送信フレームを無線送信す
る(208)。なお、ステップ208における送信は、
送信先の無線機20又はこれと同一無線周波数の無線機
20からの送信が停止しているときに実行する。ステッ
プ204が実行された後ステップ208を実行せずに図
9の動作を終了する状況の一例としては、携帯端末10
に現在地判定(後述)を行わせるための送信が定時一斉
同報指令等に応じ行われた状況を掲げることができる。
ステップ208が実行される状況の一例としては、携帯
端末10の現在地アドレスの収集や機能確認のための送
信が定時一斉同報指令等に応じ行われた状況を掲げるこ
とができる。
【0052】“メッセージ有無フラグ”がメッセージ
“有”を示す値である場合には(204)、携帯端末1
0は、その無線機送信フレーム中の“メッセージ”をそ
のまま又は文字若しくは記号情報に変換し、メッセージ
表示欄13上に例えば図10のような形で表示させる
(210)。このとき、頻繁に使用されるであろうメッ
セージを予めICカード16上に又は携帯端末10内部
の記憶素子上にコード化して格納しておけば、受信した
無線機送信フレーム中の“メッセージ”を文字又は記号
情報に変換する処理を高速化できる。また、メッセージ
表示と共に音響や振動を発するようにすれば、利用者が
メッセージ受信に容易に気付くことができる。
【0053】図10においては、メッセージ表示欄13
上に「搭乗口までおいで下さい。確認釦を押して下さ
い」等のメッセージが表示されるから、その携帯端末1
0の利用者は、表示されたメッセージを読むことによ
り、例えば搭乗時刻の到来等を知ることができる。ま
た、このときいずれかの押し釦14に確認釦の機能を割
り当てその押し釦14の横(項目表示欄12上)に「確
認」と表示しておけば、利用者がメッセージ受領を確認
したことを、後述するステップ214以降の処理にて確
認することが可能になる。特に、表示されるメッセージ
に図10に示されるように「確認釦を押して下さい」等
と付記しておけば、利用者による確認操作(確認釦たる
押し釦14の操作)を促すことができる。なお、メッセ
ージの内容はこのような呼出しに限られるものではな
く、フライト情報の提供、商業宣伝的な情報の提供、外
部からの伝言の中継、空港施設の利用案内、法令の紹介
等でもよい。
【0054】さらに、図10の例ではルート表示欄11
とメッセージ表示欄13が同時に現れているが、図10
上のルート表示欄11及びメッセージ表示欄13双方の
画面領域を、メッセージ表示時には共にメッセージ表示
欄13として用い、逆にメッセージ非表示時には共にル
ート表示欄11として用いることも可能である。このよ
うにすれば、メッセージ表示時にはメッセージを、メッ
セージ非表示時にはルートを、それぞれ大きく表示する
ことができる。また、図10上のルート表示欄11及び
メッセージ表示欄13双方の画面領域を、利用者が目的
地までの誘導を希望していないときには共にメッセージ
表示欄13として用い、利用者が目的地までの誘導を希
望しておりかつメッセージを受信していないときにはル
ート表示欄11として用い、利用者が目的地までの誘導
を希望しておりかつメッセージを受信したときには図1
0に示される形態で用いることも可能である。いずれの
使用方法においても、各表示欄11〜13をその必要性
に応じて拡張・縮小・廃止しているため、画面の全体サ
イズを小さくすることが可能になり、携帯端末10の消
費電力低減や小形化に貢献できる。
【0055】メッセージを表示した後、携帯端末10
は、受信した無線機送信フレーム中の“返答要求有無フ
ラグ”が返答要求“無”を示す値であれば図9の動作を
終了し(212)、逆に返答要求“有”を示す値である
場合には確認待ち動作に移行する。すなわち、携帯端末
10は、確認釦たる押し釦14を利用者が操作するまで
(214)、所定時間(例えば数分)を限度として待ち
(216)、その間に利用者が確認釦を操作したら“確
認有無フラグ”を確認“有”の値にセットした上で(2
18)携帯端末送信フレームを送信する(220)。ス
テップ220における送信も、送信先の無線機20又は
これと同一無線周波数の無線機20からの送信が停止し
ているときに実行する。
【0056】所定時間の経過にもかかわらず利用者が確
認釦を操作しないときには、携帯端末10は、“確認有
無フラグ”を確認“無”の値にセットし(222)携帯
端末送信フレームを送信した上で(220)、再度ステ
ップ214以降の確認待ち動作に移行する(224)。
このように確認“無”でもその旨の携帯端末送信フレー
ムを送信するようにしているため、管理コンピュータ4
0側ではメッセージ受領を確認していない利用者を検出
・追跡することができ、場合によっては人手による連絡
をつけることも可能になる。
【0057】確認待ち動作の繰返し実行により最終的に
確認が得られたとき、すなわち“確認有無フラグ”が確
認“有”の値を有する携帯端末送信フレームを送信した
後には(224)、携帯端末10は、表示しているメッ
セージを消去すると共に(226)図9の動作を終了す
る。
【0058】(6)携帯端末の動作…現在地判定 携帯端末10においてルートを表示するためには、ルー
ト情報の生成の基礎となる各種の情報、すなわち現在地
情報、目的地情報及び屋内地図情報が必要である。本実
施形態では、無線機20から送信され図3に示される表
記に従う“無線機ID”に基づき、同様の表記に従う
“現在地アドレス”を生成し、これを無線機20を介し
た返答要求に応じ無線送信すると共にルート決定・表示
に使用している。“現在地アドレス”の無線送信に関し
ては図9に従い説明したため、ここではまず“現在地ア
ドレス”の生成処理に関して説明し、後にルート決定・
表示処理に関して説明する。
【0059】図11には、携帯端末10により所定頻度
で繰返し実行される現在地判定手順が示されている。携
帯端末10は、本システムにて使用され得るすべての無
線周波数F1〜Fmに関し(300)、監視対象たる無
線周波数を逐次変更しながら(302)、無線機送信フ
レームの受信有無(304)を監視する(マルチスキャ
ン)。無線機送信フレームを受信できたときには、前述
の図9の動作を並列的に又は後に実行する一方で、その
無線機送信フレームを搬送した無線周波数とその無線機
送信フレーム中の“無線機ID”を互いに対応付けて記
憶する(306)。携帯端末10は、このような処理に
より、現在自分の近傍に位置している無線機20の無線
周波数及び無線機IDを検出している。
【0060】マルチスキャンにもかかわらず無線機送信
フレームを1個も受信できなかった場合(308)、携
帯端末10は、何等かの理由で電波が遮蔽されていると
見なして現在地判定手順を終了する。この場合、例え
ば、従前の現在地判定手順で求めた“現在地アドレス”
を引き続き使用する。
【0061】マルチスキャンにて無線機送信フレームの
受信を検出できた無線周波数の個数が1個である場合
(308)、携帯端末10は、自分の周囲には無線機2
0が1個しかないと見なし、その無線機送信フレーム中
の“無線機ID”をそのまま“現在地アドレス”として
使用する(310)。
【0062】マルチスキャンにて無線機送信フレームの
受信を検出できた無線周波数の個数が2個以上である場
合(308)、携帯端末10は、自分の周囲には複数個
の無線機20がある(言い換えれば複数個の無線機20
の電波範囲の重複範囲内に自分が位置している)と見な
し、当該複数個の無線機20に係る複数個の無線機送信
フレーム中の“無線機ID”の重心を求め、これを“現
在地アドレス”として使用する(312)。図3(c)
を例にとると、“無線機ID”=“1−3−3−09−
E”の無線機20及び“無線機ID”=“1−3−3−
09−L”の無線機20から無線機送信フレームを受信
できる状況下では、両“無線機ID”の重心である“1
−3−3−09−H”がその携帯端末10の“現在地ア
ドレス”となる。このように、電波範囲の重複を利用す
ることにより、無線機20の配置間隔よりも良い分解能
で、現在地アドレスを決定できる。
【0063】但し、実際には、“現在地アドレス”の演
算に使用し得ない“無線機ID”もある。例えば、利用
者が階段脇を通り掛かったときには、利用者の現在階に
配置されている無線機20から無線機送信フレームを受
信できるばかりでなく、その上又は下の階に配置されて
いる無線機20からも階段の吹抜け空間や踊り場空間を
介して無線機送信フレームを受信できる。このような状
況下で、上又は下の階に配置されている無線機20の
“無線機ID”を“現在地アドレス”の演算に使用して
しまうと、利用者が単に階段脇を通り掛かったのみであ
り実際は他の階への移動を意図してはいないときであっ
ても、他の階にあるアドレスが“現在地アドレス”とさ
れることになりかねない。これは、ルート決定・表示に
際して支障となるため、本実施形態では、所定条件を満
たす“無線機ID”を次のような手順で“現在地アドレ
ス”の演算から除外している。
【0064】マルチスキャンにて無線機送信フレームの
受信を検出できた無線周波数の個数が2個以上である場
合(308)、携帯端末10は、まず、それらの無線機
送信フレーム中の“無線機ID”を参照し、当該複数の
無線機送信フレームの送信元たる複数の無線機20の所
属階を判定する。当該複数の無線機20がいずれも同じ
階に属している場合(314)、携帯端末10は、当該
複数の無線機20に係る複数の“無線機ID”を全て採
用し、ステップ312を実行する(316)。逆に、当
該複数の無線機20の所属階が複数の階に分布している
場合(314)、携帯端末10は、受信できた無線機送
信フレームの送元たる無線機20の個数が最も多い階、
すなわち最多所属階を求め(318)、最多所属階に属
する無線機20の“無線機ID”を採用し(320)、
採用した個数が1個であればステップ310を、2個以
上であればステップ312を、それぞれ実行する(31
6)。これにより、間違いなく利用者を案内できかつ利
用者の現在地を管理コンピュータ40が収集できるよう
になる。
【0065】但し、最多所属階が複数個ある場合(32
2)、そのうち従前の“現在地アドレス”が属していた
階(従前の“現在地アドレス”が属していた階が最多所
属階でない場合には、これに最も近い階)に属する無線
機20の“無線機ID”を採用し(324)、採用した
個数が1個であればステップ310を、2個以上であれ
ばステップ312を、それぞれ実行する(316)。
【0066】(7)携帯端末の動作…ルート決定 図12には、図11に示される手順により決定された各
携帯端末10の現在地を利用してルートを求めるルート
決定手順が示されている。この手順は、各携帯端末10
により所定頻度で繰り返し実行される。
【0067】本実施形態では、まず、無線機送信フレー
ム中の“呼出し先アドレス”に何等かのアドレスが設定
されているか否かが携帯端末10により判定される(4
00)。“呼出し先アドレス”に何等かのアドレスが設
定されていると判定したときには、携帯端末10は、管
理コンピュータ40がその携帯端末10の利用者をその
アドレスに呼び寄せたがっていると見なし、図11の手
順にて決定された現在地アドレス、ステップ400にて
判定検出した“呼出し先アドレス”及びICカード16
上の屋内地図情報に基づき、現在地から呼出し先までの
ルートを求め(402)、現在地、目的地、ルート、ル
ート周辺の目印たる設備等を図13に示されるような形
でルート表示欄11上に表示させる(404)。ルート
を求める際には、壁の存在、通路の一方通行規制等を考
慮し、これらの制約条件を満たしながらも最も道程が短
いルートを算出する。これにより、空港ビルを全く又は
ほとんど利用したことがない不案内な利用者でも、誘導
を受けながら、呼出し先まで躊躇せずに最短時間でたど
りつくことができる。
【0068】但し、呼出し先が目近にある場合やその利
用者が空港ビル内の地理を熟知している場合のように利
用者が誘導を希望しないこともあることから、ステップ
400からステップ402に移行するのに先立って、携
帯端末10は、図14に示されるように「ご案内致しま
しょうか」等の文字列又は記号列をメッセージ表示欄1
3上に表示させると共に、いずれか2個の押し釦14に
誘導可否入力釦機能を割り当てその押し釦14の横項目
表示欄12上に「する」「しない」等と表示させる(4
06)。携帯端末10は、利用者が「する」の押し釦1
4を操作したときにはステップ402へ移行し、「しな
い」の押し釦14を操作したときには図12の手順を終
了する。
【0069】なお、図14ではルート表示欄11上にル
ートが表示されていないが、すでに決定済みのルートが
ある場合にはそのルートを引き続き表示しておいてもよ
い。また、ルート表示欄11とメッセージ表示欄13の
相対関係に関しては、ステップ210に関して前述した
通り変形可能である。
【0070】“呼出し先アドレス”に何もアドレスが設
定されていないと判定したときには(400)、携帯端
末10は、利用者による目的地の入力を待つ(40
8)。携帯端末10は、利用者による目的地の入力を促
すため、図15最上段に示されるように、「目的地をご
入力下さい」等の文字列又は記号列をメッセージ表示欄
13上に表示させ、同時に、目的地の候補をそれぞれい
ずれかの押し釦14に対応するよう項目表示欄12上に
列記表示させその押し釦14にその候補を選択する機能
を割り当てる。但し、少なくとも1個の押し釦14に関
しては、入力終了釦の機能を割り当てる。
【0071】本実施形態における利用者による目的地の
入力は階層的な構造による入力であり、目的地の大きな
分類乃至特徴から細かな分類乃至特徴へと順に利用者が
選択指定していく方法を採用している。例えば、入力の
最初の段階では項目表示欄12に「搭乗口」「待合」そ
の他の大まかな分類が表示され、利用者がその中の例え
ば「レストラン」に対応する押し釦14を操作すると
「現在の階」等さらに細かな分類が表示される。図15
の例では、設備の分類→所属階→特徴(ここではレスト
ランの種別)→設備の名称の順での階層的目的地入力が
行われている。また、利用者は、目的地入力の間常に設
けられている「入力終了」の押し釦14を操作すること
により、任意の入力段階で目的地入力を終了することが
できる。利用者が目的地を大まかにでも選択することな
しに目的地入力終了を選択したときには、携帯端末10
は図12の動作を終了する。
【0072】なお、図15上から2段目の「階」入力画
面に項目「現在の階」があるのは、利用者自身が現在階
を知っていない場合に対処するためである。また、現在
表示されている項目の選択を避け次の画面にて項目を選
択できるよう、次の分類へのスキップを指令する機能を
いずれかの押し釦14に割り当てておいてもよい。
【0073】利用者が目的地を大まかにでも選択した上
で目的地入力終了を選択したときには、携帯端末10
は、当該選択の結果から目的地のアドレスを特定できる
か否かを判断し(410)、特定できると判断した場合
にはそのままステップ402に移行しルート決定及び表
示を実行する。例えば、利用者が目的地たるレストラン
の名称まで選択した上で目的地入力終了を選択したとき
には、図4(b)に示されているカードデータを利用し
て目的地のアドレスを決定できると判断する。従って、
利用者は、項目表示欄12の表示を読みながら押し釦1
4を数回操作するだけで、効率よく、目的地を入力する
ことができる。
【0074】逆に、利用者がレストランを選択しただけ
でその所属階も種別も名称も選択していないとき等に
は、それだけでは目的地のアドレスを特定できないと判
断する。特定できないと判断した場合、携帯端末10
は、選択入力されている部分的な目的地条件に合致する
目的地候補をICカード16上のカードデータから検索
し(412)、検索により得られた目的地候補までの道
程を壁の存在、一方通行規制等を考慮しながらそれぞれ
求め(414)、求めた道程が最も短い目的地候補のア
ドレスを目的地アドレスとして選択し(416)、その
上でステップ402に移行する。
【0075】例えば、利用者がレストランを選択しただ
けのときには、空港ビル内のレストランのうち利用者の
現在地に最も近い(最も道程が短く従って最も早くたど
り着ける)レストランが、携帯端末10により目的地に
自動設定される。従って、最も近いところにある設備の
利用を望んでいる利用者にとっては、目的地の細かな選
択指定操作を省略できるため、至便性が高い。例えば
“トイレを探しているとき”や“手っ取り早く食事がで
きればどの様な食事でもよいとき”には、この機能は特
に有効である。
【0076】さらに、ステップ412において目的地候
補を検索するときに、それまでに利用者が選択指定して
いる目的地条件に応じ、検索条件に予め制約を設けるよ
うにすれば、ステップ412〜416の処理を高速化し
早期にルートを決定することが可能である。また、この
制約処理は、空港ビルの福祉向上にも役立つ。例えば、
利用者が目的地を“トイレ”の段階まで選択指定しただ
けで一般用かそれとも障害者用かを指定していないとき
には、図4(a)に示されるカードデータのうち身体障
害者用に確保しておくべき障害者用トイレを、ステップ
412における検索対象から除外することにより、障害
者用トイレしか利用できない身体障害者をトイレ混雑等
の不便から保護することができる。
【0077】(8)携帯端末の動作…ルート外れリカバ
リ 図16には、携帯端末10により所定頻度で繰り返し実
行されるルート外れリカバリ手順が示されている。この
手順は、携帯端末10のルート表示欄11上に表示され
ているルートから利用者が大きく外れた場合にもその利
用者を目的地まで誘導できるようにするための手順であ
り、図12に示される手順により既にルートが決定され
ている場合に実行される(500)。
【0078】ルート外れリカバリ手順においては、ステ
ップ306にて記憶・収集済みの無線周波数・無線ID
対、ステップ310又は312にて求めた現在地アドレ
ス、及び図12の手順にて決定済のルートに基づき、そ
の携帯端末10がこれから受信するであろう無線機送信
フレームの無線周波数及び無線機IDを少なくとも1タ
イミング分予測する(502)。すなわち、携帯端末1
0は、まず、ステップ310又は312にて求めた現在
地アドレスを始点として決定済のルートに沿い利用者が
移動した後の携帯端末10のアドレス(移動後の現在地
アドレス)を予測し、次に、その移動後の現在地アドレ
スの近傍にある無線機20が使用している無線周波数及
び無線機IDを、ステップ306にて収集した情報から
決定することにより、近い将来受信できる無線周波数及
び無線機IDを予測する。
【0079】携帯端末10は、受信した無線機送信フレ
ームの無線周波数及び無線機IDを予測と比較する(5
04)。携帯端末10は、予測通りの無線周波数及び無
線機IDを検出したときには、現在地、目的地及びルー
トの表示を継続する(506〜510)。すなわち、現
在地の所属ページに変化がないときには(506)、携
帯端末10は、現在地を示す文字又は記号(図13の例
では黒丸)の位置を変化させる(508)。これによ
り、利用者はルートに沿った現在地変化をルート表示欄
11上で目で追うことができる。また現在地の所属ペー
ジに変化があるときには(506)、携帯端末10は、
後述の画面自動拡大を含めた処理を実行する(51
0)。
【0080】逆に、予測に違えた無線周波数及び無線機
IDを検出したときには(504)、携帯端末10は、
図17に示されるようにルート外れを利用者に知らせ再
誘導可否を問う「目的地までのルートから外れていま
す。ご案内致しましょうか」等のメッセージを、メッセ
ージ表示欄13上に表示させる(512)。携帯端末1
0は、ルート外れ/再誘導可否表示の際には、いずれか
2個の押し釦14に「する」「しない」等の選択機能を
割り当て、項目表示欄12上にはその押し釦14と並ぶ
よう「する」「しない」等の文字列又は記号列を表示さ
せる。
【0081】利用者が「しない」を選択するための押し
釦14を操作したときには、携帯端末10は再誘導不要
であると判定し(514)、ステップ506に移行す
る。この場合には、ルート表示欄11上に、引き続き図
17のような映像が表示される。利用者は、この映像に
よる支援を受け、ルートに復帰することができる。ルー
ト復帰によりステップ504にて予測との一致が検出さ
れるに至ったときには、ルート外れ/再誘導可否表示は
消去される(520)。なお、ルート外れ/再誘導可否
表示を行っているときに(522)ステップ502を省
略しているのは、前回ステップ502を実行したときに
予測した情報をルート復帰直後まで保持しその時点で利
用することを可能にするためである。
【0082】自力でルートに復帰できない場合には、利
用者は図17の状態で「する」を選択するための押し釦
14を操作すればよい。これに応じ(514)、携帯端
末10は、現在地から目的地に至るルートをステップ4
02と同様の手順で再決定し(516)、ルート外れ/
再誘導可否表示を消去した上で(518)、ステップ5
06に移行する。ステップ506では現在地の変化のみ
ならずルートの変化も判定検出しており、ルート再作成
後のようにルートが変化している場合はステップ510
が実行される。従って、ルートに自力復帰できないとき
でも、利用者は、現在地から目的地へ改めてルート誘導
を受けることができる。
【0083】(9)携帯端末の動作…表示制御 前述のステップ404及び510は、現在地、目的地、
ルート等をルート表示欄11上に表示させる機能を提供
している。携帯端末10は、この機能を、図18に示さ
れる現在地・目的地・ルート表示手順を実行することに
より実現している。また、複数の階を有する空港ビルに
おいては現在地から目的地に至るルートが複数の階にま
たがることが往々にしてあるため、本実施形態では、そ
のようなルートを表示する際にもルート表示欄11上の
映像から利用者が直観的にルートを把握できるように、
表示方法を工夫している。
【0084】本実施形態では、携帯端末10は、まず、
現在地から目的地に至るルートがよぎるページを、表示
候補として選び出す(600)。後に説明するように、
表示候補として選び出されたページは、現在地、目的
地、ルート、ルート近傍の目立つ設備等と共に、ルート
表示欄11による表示の対象となる。但し、ルート外れ
発生時のように現在地のアドレスがこれらのページに属
していないことがあるから、ステップ600では現在地
アドレスの所属ページも併せて表示候補として選び出
す。
【0085】携帯端末10は、次に、選び出した表示候
補が全て同じ階に属しているか否かを判定する(60
2)。属していると判定したときには、携帯端末10
は、表示候補全てを包含する最小の四角形を求め、この
四角形に属する全てのページを表示候補として選び出す
(604)。例えば、ルートが図19(a)に示される
ように横方向4ページ縦方向4ページの広がりを有して
いる場合には、この4ページ×4ページの正方形に属す
る合計16ページが、表示候補となる。携帯端末10
は、表示候補にて構成される四角形の長辺がルート表示
欄11におさまるよう表示倍率=ルート表示欄寸法/表
示候補群の実寸を決定し(606)、決定した表示倍率
に従いかつ現在地や目的地を示す記号又は文字やルート
を示す線と重ねて、ルート表示欄11上に表示させる
(608)。その際には、携帯端末10は、目的地まで
の距離や所要時間を併せて表示させる。また、ルート近
傍にある設備を示す記号又は文字も、表示の対象とす
る。但し、ルート近傍にある全ての設備を表示するのは
画面の見易さの点でも処理の負担の点でも好ましくない
から、携帯端末10は、ステップ608に先立ち、表示
倍率に応じ、目立つ設備のみを選び出す(610)。目
立つ設備のみを選択する処理は、カードデータ上のブロ
ック数情報(図4(a)及び(b)参照)を利用し、ブ
ロック数の大きな設備を選び出す、という手順で行う。
【0086】ここで、ステップ604までに選び出され
た一群の表示候補をそのまま表示したのでは、ルート表
示欄11の画面に空きが生じる可能性がある。例えば、
ルート表示欄11が常に正方形となるよう設計された携
帯端末10を考える。このような携帯端末10を利用し
てルート表示を実行する際には、表示候補群により構成
される四角形が正方形でなくてはならない。従って、ス
テップ604にて求められた四角形が正方形ではなく長
方形である場合、縦横均等な倍率にて表示を行うと、そ
の長方形の短辺側に欠けが生じる。そこで、携帯端末1
0は、ステップ606実行後、表示候補群四角形がルー
ト表示欄11の画面四角形に適合しているか否か、すな
わち両四角形が同一の形状(縦横比)を有しているか否
かを判定し(612)、同一の形状を有している場合に
のみ、ステップ604までに求めた表示候補群のみによ
る表示を実行し、同一の形状を有していない場合には不
足辺(ルート表示欄11の画面四角形に対し表示候補群
四角形が不足している部分)側へ表示候補を補填し、表
示候補群四角形がルート表示欄11の画面四角形と同一
の形状となるように調整する。なお、項目表示欄12や
メッセージ表示欄の拡大縮小により、表示候補群四角形
とルート表示欄11の画面四角形の形状の相違を補うよ
うにしてもよい。
【0087】不足辺側へ表示候補を補填する際には、携
帯端末10は、まず不足辺側に補うべきページ数を、ス
テップ604にて求めた四角形の寸法及びルート表示欄
11の寸法に基づき演算する(614)。不足辺側に補
うべきページ数から見てそれまでに踏破されたルートに
係るページ(通過ページ)を表示可能である場合には
(616)、携帯端末10は、通過ページを表示候補と
して選び出す(618)。それでもなお表示候補が不足
する場合には(620)、携帯端末10は、表示候補に
隣接するページの中から新たな表示候補を選び出す(6
22)。携帯端末10は、通過ページを表示可能でない
場合もステップ622を実行する。ステップ620にて
不足していないと判断したときやステップ622の実行
を終えたとき、携帯端末10の動作は、ステップ610
に移行する。
【0088】このようにして実行される表示候補補填処
理を概念的に表すと、図19のようになる。まず、図1
9(a)の例は、ステップ612にて“適合している”
と判定される場合の例であり、この場合には表示候補の
補填は行われない。次に、図19(b)〜(d)の例
は、いずれも、ステップ612にて“適合していない”
と判定される場合の例である。なかでも図19(b)の
例は通過ページのみにて補填する場合(ステップ616
→618→620→610)の、図19(c)は通過ペ
ージ以外のページにて補填する場合(ステップ616→
622→610)の、図19(d)は通過ページ及びそ
れ以外のページ双方にて補填する場合(ステップ616
→618→620→622→610)の、例を示してい
る。
【0089】このように、本実施形態においては、ルー
トの全体が必ず単一画面上に表示されるよう、またルー
トが最大表示されるよう、図20(a)に示されるよう
に現在地の変化に伴い表示倍率を変化させているため、
現在地の変化によらず常に見易いルート表示画面が得ら
れ、高い使用性を実現できる。また、上述のように目印
設備を併せて表示しているため、単に現在地、目的地及
びルートを表示する場合に比べ、利用者を目的地に誘導
しやすい。すなわち、利用者にとっては、例えば「目的
地に行くは、○○レストランの隣を通り、エスカレータ
を上って、××レストランの方へ歩めばよい」等のよう
にルートを解釈する余地ができるから、より有効なルー
ト誘導となる。さらに、目印設備を選ぶときブロック数
を目安にしているため、目的地への接近に伴い徐々によ
り小規模な設備が表示され始めることとなるから、利用
者を正確に目的地に誘導できる。また、ルート表示欄1
1の画面に欠けが生じないため、空港ビルの地理に関し
利用者に可能な限り多くの情報を提供することができ
る。さらに、表示候補補填の際に通過ページを優先的に
補填に使用し既に踏破されたルートの少なくとも一部を
併せて表示しているため、ルート表示がさらに見易くな
り、使用性が高まる。
【0090】また、ステップ602にてルートが複数の
階にまたがっていると判定された場合、ステップ604
に代えステップ624〜628が実行される。ステップ
624では、ルートがまたがっている全ての階それぞれ
について、ステップ604と同様にして表示候補群四角
形が求められる。続くステップ626では、同一の階間
移動装置(エレベータ、エスカレータ、階段等)がルー
ト表示欄11上で同一列(同一行でも構わない)上に並
ぶよう、各階について求められた表示候補群四角形同士
が相互に位置決めされる。
【0091】例えば、第1のエスカレータを使用して1
階から2階に上り、続いて第2のエスカレータを使用し
て2階から3階に上るルートを考える。この場合、第1
のエスカレータは、1階に係る表示候補群四角形の中に
も、また2階に係る表示候補群四角形の中にも、含まれ
ている。従って、画面の見易さを確保するためには、1
階に係る表示候補群四角形の中の第1のエスカレータの
位置と、2階に係る表示候補群四角形の中の第1のエス
カレータの位置とを、ルート表示欄11上で位置揃えす
るのが好ましい。本実施形態では、ルート表示欄11上
の縦位置を揃えるようにしている。なお、第2のエスカ
レータに関しても同様である。
【0092】続くステップ628では、図21(b)に
示されるように、各階に係る表示候補群四角形が合成さ
れる。このようにすれば、ルートが複数回にまたがる場
合でも、図20(b)に示されるように、図20(a)
と同様の効果を得ることができる。加えて、利用者は、
複数階にまたがるルートを常に一覧でき、かつ、直観的
に把握できるから、複数の階を有する空港ビルにおいて
利用者を効率的かつ確実に案内できる。
【0093】なお、ルート表示欄11上に表示する際に
は、各階表示候補群四角形の境界に太線等を付すのが好
ましい。また、例えば1階から2階を経て1階に戻るよ
うなルートを表示する際には、2階に上る前の部分ルー
トと、2階から降りた後の部分ルートを、単一の表示候
補群四角形にて表示してもよいし、別の表示候補群四角
形にて表示してもよい。
【0094】
【発明の効果】本発明の第1の構成によれば、複数の階
を有する建物の屋内空間に複数の無線機を分散配置する
一方で屋内空間を移動する利用者に無線機との無線通信
用の携帯端末を携帯させるようにしたため、屋外のイン
フラストラクチャを利用したりまた屋外に新たなインフ
ラストラクチャを設ける必要がなく、屋内で比較的容易
にルート案内を実施できる。また、本構成によれば、携
帯端末との無線通信可能範囲が重複する無線機同士の無
線周波数が互いに異なるよう、各無線機を配置するよう
にしたため、各携帯端末は、無線機位置情報同士の衝突
なしに、常にいずれかの無線機から無線機位置情報を受
信でき、従って屋内の利用者に対し常にルート情報を提
供可能になる。さらに、受信した無線機位置情報に基づ
きルート情報を生成する際、その携帯端末が複数の無線
機と無線通信可能な位置にあれば、当該複数の無線機か
らの無線機位置情報をいずれも利用できるから、現在地
情報の精度・分解能は高く、従ってルート情報もより正
確になる。また、本構成によれば、ルートの各階部分が
含まれる各階地図を単一画面上に並べて可視表示するよ
うにしたため、利用者が複数階にまたがるルートを常に
一覧できると同時に、同一の階間移動装置(例えばエレ
ベータ、エスカレータ、階段等)の行方向又は列方向の
位置が揃うよう各階位置の表示位置を決めるようにした
ため、利用者が表示画面から直観的に現在地、目的地、
ルート等の相互関係を見て取ることができる。従って、
複数の階を有する建物における利用者の案内を効率化及
び確実化できる。
【0095】本発明の第2の構成によれば、目的地を階
層的に入力する手段を設けたため、最少の入力操作にて
目的地を設定可能になり、利用者を行きたいところへ迅
速に案内可能になる。
【0096】本発明の第3の構成によれば、呼出し先情
報の無線送信にて各携帯端末に呼出し先を設定しまたメ
ッセージを送信しているため、必要に応じ利用者を所定
の又は特定の場所へ呼び出しまたメッセージを伝達する
ことが可能になる。
【0097】本発明の第4の構成によれば、各階毎に受
信無線信号の多寡を判定し多数階からの無線機位置情報
を現在地決定に利用しているため、例えば、利用者が階
段脇に立ち止まったときや通り過ぎたとき等のように複
数の階から同時に無線機位置情報を受信できるような状
況でも、間違いなく利用者を案内できる。
【0098】本発明の第5の構成によれば、トイレ、レ
ストラン、階間移動装置等、利用者が頻繁に利用するで
あろう設備又は利用者が利用する確率の高い設備に関す
る情報を、外部記憶媒体上にデータベース化し、これを
地図情報として利用しているため、地図情報の情報量が
少なくて済み、従って携帯端末が小型簡素になる。
【0099】本発明の第6の構成によれば、携帯端末の
現在地がルートから所定程度以上外れた場合にその旨を
利用者に報知するようにしたため、案内されたルートを
利用者が見失った場合でも利用者が自力でリカバリする
機会を与えることができ、利用者を目的地までより確実
かつ迅速に案内できる。また、本発明の第7の構成によ
れば、携帯端末の現在地がルートから所定程度以上外れ
た場合にルート情報を再度生成するようにしたため、案
内されたルートを利用者が見失っておりかつその利用者
が自力でリカバリできない場合でもリカバリ可能にな
り、利用者を目的地までより確実かつ迅速に案内でき
る。さらに、携帯端末の現在地がルートから所定程度以
上外れたか否かの判定は、その時点で無線機から受信で
きる無線周波数や無線機位置情報が予測から外れたか否
かの判定等により、格別の負荷なしに実現できる。
【0100】本発明の第8の構成によれば、ルートの全
体が単一画面上に表示されかつ当該ルートが最大表示さ
れるよう現在地の変化に応じ表示倍率を変化させるよう
にしたため、現在地の変化によらず常に見易いルート表
示を実現でき、これにより使用性を高めることができ
る。本発明の第9の構成によれば、さらに、ルート及び
その周辺のエリアの地図を表示するのみでは画面の表示
可能領域に対する実表示領域に不足が生じる場合に、既
に踏破されたルートの少なくとも一部を含むエリアの地
図を優先的に用いて表示を補填するようにしたため、さ
らに見易いルート表示を実現でき、より使用性を高める
ことができる。
【0101】本発明の第10の構成によれば、携帯端末
から無線機に現在地情報を無線送信し、この現在地情報
をシステムにて収集するようにしたため、利用者の動向
を簡便に管理・把握できる。本発明の第11の構成によ
れば、さらに、無線機からの返答要求信号に応じ携帯端
末が現在地情報を無線送信するようにしたため、システ
ムが随時利用者の動向を知ることができ、第3の構成に
係る呼出し、メッセージ送信等をより好適に実行可能に
なる。
【0102】そして、本発明の第12の構成によれば、
利用者の身体に当該携帯端末を着脱可能に固定するベル
トを携帯端末に設けたため、利用者が携帯しやすい携帯
端末を実現できる。
【0103】
【補遺】なお、本発明は次のような構成として把握する
こともできる。
【0104】(1)本発明の第13の構成に係るルート
案内方法は、携帯端末との無線通信可能範囲が互いに重
複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、複
数の階を有する建物の屋内空間に分散配置された複数の
無線機から、それぞれ、その位置を示す無線機位置情報
を無線送信するステップと、上記屋内空間を移動する利
用者により携帯された上記携帯端末が上記無線機位置情
報を無線受信するステップと、当該無線機位置情報を受
信した携帯端末が当該無線機位置情報に基づき当該携帯
端末の現在地を示す現在地情報を生成するステップと、
当該現在地情報、目的地を示す目的地情報及び上記建物
の屋内地図を示す地図情報に基づき、現在地から目的地
に至るルートを示すルート情報を上記携帯端末が生成す
るステップと、上記ルートの各階部分が含まれる各階地
図を、上記ルート情報に基づき、かつ、同一階間移動装
置の行方向又は列方向の位置が揃うよう単一画面上に並
べて、上記携帯端末が可視表示するステップと、を有
し、複数階に亘る屋内空間にて上記携帯端末の利用者を
目的地まで案内することを特徴とする。本構成によれ
ば、第1の構成と同様の作用効果が得られる。また、本
発明の他の構成を参照して本構成に変形を施すことも可
能である。
【0105】(2)本発明の第14の構成に係る携帯端
末は、携帯端末との無線通信可能範囲が互いに重複する
無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、複数の階
を有する建物の屋内空間に分散配置された複数の無線機
から、その位置を示す無線機位置情報を無線受信する手
段と、当該無線機位置情報に基づき当該携帯端末の現在
地を示す現在地情報を生成する手段と、当該現在地情
報、目的地を示す目的地情報及び上記建物の屋内地図を
示す地図情報に基づき、現在地から目的地に至るルート
を示すルート情報を生成する手段と、上記ルートの各階
部分が含まれる各階地図を、上記ルート情報に基づき、
かつ、同一階間移動装置の行方向又は列方向の位置が揃
うよう単一画面上に並べて、可視表示する手段と、を備
え、複数階に亘る屋内空間にて上記携帯端末の利用者を
目的地まで案内することを特徴とする。本構成によれ
ば、第1又は第13の構成に適する携帯端末を提供でき
る。また、本発明の他の構成を参照して本構成に変形を
施すことも可能である。
【0106】(3)本発明の第15の構成に係る利用者
動向管理方法は、携帯端末との無線通信可能範囲が互い
に重複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよ
う、屋内空間に分散配置された複数の無線機により、当
該屋内空間を移動する利用者により携帯される上記携帯
端末から、その携帯端末の現在地に関する現在地情報を
無線受信するステップと、上記無線機により無線受信さ
れた上記現在地情報を収集することにより管理コンピュ
ータが上記利用者の動向を管理するステップと、を有す
ることを特徴とする。本構成によれば、利用者の動向を
常に又は定期的に把握することができる。特に、管理コ
ンピュータ又はその下位にある中間コントローラの制御
の下に無線機から返答要求信号を無線送信し、これの無
線受信に応じて携帯端末が現在地情報を無線送信するよ
うにすれば、システムが随時利用者の動向を知ることが
でき、第3の構成に係る呼出し、メッセージ送信等をよ
り好適に実行可能になる。また、本発明の他の構成を参
照して本構成に変形を施すことも可能である。
【0107】(4)本発明の第16の構成に係る目的地
設定方法は、目的地の候補の分類を可視表示する第1ス
テップと、可操作部材の操作により利用者がいずれかの
分類を選択する第2ステップと、選択された分類に属す
る目的地の候補をさらに分類して第1及び第2ステップ
を実行する第3ステップと、利用者による可操作部材の
操作に応じ第1乃至第3ステップの実行を終了させる第
4ステップと、第4ステップの実行後、それまでに選択
された階層的な分類に従い目的地を決定する第5ステッ
プと、を有し、屋内空間を移動する上記利用者により携
帯された携帯端末において実行されることを特徴とす
る。本構成によれば、目的地を階層的に入力できるた
め、最少の入力操作にて目的地を設定でき、利用者を行
きたいところへ迅速に案内可能になる。また、本発明の
他の構成を参照して本構成に変形を施すことも可能であ
る。
【0108】(5)本発明の第17の構成に係る利用者
呼出し方法は、携帯端末との無線通信可能範囲が互いに
重複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、
屋内空間に分散配置された複数の無線機から、上記屋内
空間を移動する利用者により携帯される上記携帯端末に
対し、その携帯端末の利用者の呼出し先を示す呼出し先
情報を無線送信するステップと、上記無線機から上記呼
出し先情報を無線受信した携帯端末が、その携帯端末の
現在地を示す現在地情報、上記呼出し先情報及び上記建
物の屋内地図を示す地図情報に基づき、目的地から呼び
出し先に至るルートを示すルート情報を生成するステッ
プと、生成したルート情報を利用者に提供するステップ
と、を有することを特徴とする。本構成によれば、呼出
し先情報の無線送信にて各携帯端末に目的地(呼出し
先)を設定しているため、必要に応じ利用者を所定の又
は特定の場所へ呼び出すことが可能になる。また、本発
明の他の構成を参照して本構成に変形を施すことも可能
である。
【0109】(6)本発明の第18の構成に係るメッセ
ージ送信方法は、携帯端末との無線通信可能範囲が互い
に重複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよ
う、屋内空間に分散配置された複数の無線機から、上記
屋内空間を移動する利用者により携帯される上記携帯端
末に対し、その携帯端末の利用者に伝達すべきメッセー
ジを示すメッセージ情報を無線送信するステップと、上
記無線機から上記メッセージ情報を無線受信した携帯端
末が、当該メッセージ情報に基づき上記メッセージを可
視表示するステップと、を有することを特徴とする。本
構成によれば、利用者に対し無線機側から随時メッセー
ジを伝達可能になる。また、本発明の他の構成を参照し
て本構成に変形を施すことも可能である。
【0110】(7)本発明の第19の構成に係る現在地
決定方法は、携帯端末との無線通信可能範囲が互いに重
複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、複
数の階を有する建物の屋内空間に分散配置された複数の
無線機から、その位置を示す無線機位置情報を無線送信
するステップと、上記屋内空間を移動する利用者により
携帯された上記携帯端末が上記無線機位置情報を無線受
信するステップと、当該無線機位置情報を無線受信した
携帯端末が、相異なる階に配置されている複数の無線機
からそれぞれ無線機位置情報を無線受信した場合に、当
該無線機位置情報を無線送信した無線機の各階毎個数を
判定するステップと、当該個数が他の階に比べ多い階に
配置されている無線機からの無線機位置情報に基づき携
帯端末がその現在地を示す現在地情報を生成するステッ
プと、生成した現在地情報又はこれに基づき生成される
ルート情報を利用者に提供するステップと、を有するこ
とを特徴とする。本構成によれば、各階毎に受信無線信
号の多寡を判定し多数階からの無線機位置情報を現在地
決定に利用しているため、例えば、利用者が階段脇に立
ち止まったときや通り過ぎたとき等のように複数の階か
ら同時に無線機位置情報を受信できるような状況でも、
間違いなく利用者を案内できる。また、本発明の他の構
成を参照して本構成に変形を施すことも可能である。
【0111】(8)本発明の第20の構成に係るルート
外れリカバリ方法は、屋内空間を移動する利用者に携帯
される携帯端末の現在地が、予め設定されているルート
から所定程度以上外れた場合に、ルートから外れた旨を
当該携帯端末の利用者に報知するステップと、利用者か
らの指示に応じ、その時点での現在地から目的地にいた
るルートを示すルート情報を作成し利用者に提供するス
テップと、を有することを特徴とする。本構成によれ
ば、携帯端末の利用者がルートを見失った場合でもその
利用者が自力でリカバリする機会を与えることができ、
利用者を目的地までより確実かつ迅速に案内できる。さ
らに、利用者の求めに応じルート情報を改めて生成する
ようにしたため、その利用者が自力でリカバリできない
場合でもリカバリ可能になり、利用者を目的地までより
確実かつ迅速に案内できる。また、本発明の他の構成を
参照して本構成に変形を施すことも可能である。
【0112】(9)本発明の第21の構成に係るルート
表示方法は、携帯端末の現在地を示す現在地情報、目的
地を示す目的地情報及び当該携帯端末の利用者が移動す
る屋内空間の地図を示す地図情報に基づき、現在地から
目的地に至るルートを示すルート情報を生成するステッ
プと、上記ルートの各階部分が含まれる各階地図を、上
記ルート情報に基づき可視表示するステップと、上記ル
ートの全体が単一画面上に表示されかつ当該ルートが最
大表示されるよう、その現在地の変化に応じ表示倍率を
変化させるステップと、ルート及びその周辺のエリアを
含む地図を表示させたのみでは画面上の表示可能領域に
対する実表示領域の不足が生じる場合に、隣接するエリ
アの地図にて表示を補填するステップと、補填の際、既
に踏破されたルートの少なくとも一部を含むエリアの地
図を優先的に使用するステップと、を有し、複数の階を
有する建物の屋内空間を移動する利用者により携帯され
た上記携帯端末において実行されることを特徴とする。
本構成によれば、ルートの全体が単一画面上に表示され
かつ当該ルートが最大表示されるよう現在地の変化に応
じ表示倍率を変化させるようにしたため、現在地の変化
によらず常に見易いルート表示を実現でき、これにより
使用性を高めることができる。さらに、現在地の変化に
応じ表示倍率を変化させると表示画面に余剰が生じる場
合に、既に踏破されたルートの少なくとも一部を併せて
可視表示させるようにしたため、さらに見易いルート表
示を実現でき、より使用性を高めることができる。ま
た、本発明の他の構成を参照して本構成に変形を施すこ
とも可能である。
【0113】(10)本発明の第22の構成に係る携帯
端末は、屋内に設けられているトイレ、レストラン、階
間移動装置等の設備の位置を示す情報を地図情報として
格納する外部記憶手段と、当該携帯端末の現在地を示す
現在地情報、目的地を示す目的地情報及び外部記憶手段
上の地図情報に基づき、現在地から目的地に至るルート
を示すルート情報を可視表示する表示器と、その携帯端
末の利用者の身体に当該携帯端末を着脱可能に固定する
ベルトと、を備えることを特徴とする。本構成によれ
ば、利用者が頻繁に利用するであろう設備又は利用者が
利用する確率の高い設備に関する情報を、外部記憶媒体
上にデータベース化し、これを地図情報として利用して
いるため、地図情報の情報量が少なくて済み、従って携
帯端末が小型簡素になり、携帯に便利になる。その結
果、ベルトにて利用者の身体に装着することも可能にな
る。また、本発明の他の構成を参照して本構成に変形を
施すことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る空港ビル内ルート
案内システムのブロック図である。
【図2】 携帯端末の外観の一例を示す図である。
【図3】 無線機や携帯端末の位置を示すためのアドレ
スの構造を示す図であり、特に(a)は空港ビルの階構
成を、(b)は各階におけるページ配置を、(c)は各
ページにおけるアドレス配置並びに無線機の配置、電波
範囲及び無線周波数割当てを、それぞれ示す図である。
【図4】 ICカード上にあるカードデータの構造を示
す図であり、特に(a)はトイレに関するデータの構造
を、(b)はレストランに関するデータの構造を、
(c)は階間移動装置に関するデータの構造を、それぞ
れ示す図である。
【図5】 無線インタフェースを示す図であり、特に
(a)は無線機送信フレームの構成を、(b)は携帯端
末送信フレームの構成を、それぞれ示す図である。
【図6】 管理コンピュータ、中間コントローラ、無線
機及び携帯端末の間で実行される通信の概略手順を示す
図であり、特に中間コントローラによる定時一斉同報の
手順を示す図である。
【図7】 管理コンピュータ、中間コントローラ、無線
機及び携帯端末の間で実行される通信の概略手順を示す
図であり、特に管理コンピュータによるメッセージ送信
や呼出しの手順を示す図である。
【図8】 管理コンピュータにより取り扱われる情報を
示す図であり、特に(a)はフライト情報の構造を、
(b)は旅客情報の構造を、それぞれ示す図である。
【図9】 携帯端末により実行される無線機送信フレー
ムへの応答手順を示すフローチャートである。
【図10】 メッセージ表示画面の一例を示す図であ
る。
【図11】 携帯端末により実行される現在地判定手順
を示すフローチャートである。
【図12】 携帯端末により実行されるルート決定手順
を示すフローチャートである。
【図13】 誘導表示画面の一例を示す図である。
【図14】 誘導有無選択画面の一例を示す図である。
【図15】 目的地入力操作の一例を示す図である。
【図16】 携帯端末により実行されるルート外れリカ
バリ手順を示すフローチャートである。
【図17】 ルート外れ表示画面の一例を示す図であ
る。
【図18】 携帯端末により実行される現在地・目的地
・ルート表示手順を示すフローチャートである。
【図19】 ルートが複数の階にまたがっていないとき
のルート表示方法を示す図であり、特に(a)は表示候
補を補填する必要がない例を、(b)は踏破済みのルー
トに係るページのみで補填できる例を、(c)はそれ以
外のページのみで補填する例を、(d)は双方で補填す
る例を、それぞれ示す図である。
【図20】 現在地変化に伴う表示倍率自動変更動作を
示す図であり、特に(a)はルートが複数の階にまたが
っていない場合を、(b)はルートが複数の階にまたが
っている場合を、それぞれ示す図である。
【図21】 エスカレータ等の階間移動装置の縦位置を
揃える処理を示す図であり、特に(a)は位置揃えを、
(b)は表示候補群四角形の合成を、それぞれ示す図で
ある。
【符号の説明】
10 携帯端末、11 ルート表示欄、12 項目表示
欄、13 メッセージ表示欄、14 押し釦、15 ベ
ルト、16 ICカード、20 無線機、30中間コン
トローラ、40 管理コンピュータ、50 フライトシ
ステム、F1,F2,…Fm 無線周波数。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯端末との無線通信可能範囲が互いに
    重複する無線機同士の無線周波数が互いに異なるよう、
    複数の階を有する建物の屋内空間に分散配置された複数
    の無線機と、上記屋内空間を移動する利用者により携帯
    される上記携帯端末と、を有し、 上記無線機が、その位置を示す無線機位置情報を無線送
    信する手段を備え、 上記携帯端末が、上記無線機位置情報を無線受信する手
    段と、当該無線機位置情報に基づき当該携帯端末の現在
    地を示す現在地情報を生成する手段と、当該現在地情
    報、目的地を示す目的地情報及び上記建物の屋内地図を
    示す地図情報に基づき、現在地から目的地に至るルート
    を示すルート情報を生成する手段と、上記ルートの各階
    部分が含まれる各階地図を、上記ルート情報に基づき、
    かつ、同一階間移動装置の行方向又は列方向の位置が揃
    うよう単一画面上に並べて、可視表示する手段と、を備
    え、 複数階に亘る屋内空間にて上記携帯端末の利用者を目的
    地まで案内することを特徴とするルート案内システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のルート案内システムにお
    いて、 上記携帯端末が、目的地の候補の分類を可視表示する手
    段と、利用者により操作される可操作部材と、利用者が
    可操作部材の操作によりいずれかの分類を選択した場合
    にその分類をさらに細かく分類して可視表示させる手段
    と、利用者が可操作部材の操作により入力終了を指示し
    た場合にそれまでに選択された階層的な分類に従い目的
    地を決定する手段と、を備えることを特徴とするルート
    案内システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記無線機が、上記携帯端末の利用者の呼出し先を示す
    呼出し先情報及び/又は当該利用者に伝達すべきメッセ
    ージを示すメッセージ情報を無線送信する手段を備え、 上記携帯端末が、上記無線機から上記呼出し先情報及び
    /又はメッセージ情報を無線受信する手段と、上記呼出
    し先情報を上記目的地情報として扱う手段と、上記メッ
    セージ情報に基づき上記メッセージを上記ルートと共に
    又は当該ルートに代えて可視表示する手段と、を備える
    ことを特徴とするルート案内システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記携帯端末が、相異なる階に配置されている複数の無
    線機からそれぞれ無線機位置情報を無線受信した場合
    に、当該無線機位置情報を無線送信した無線機の各階毎
    個数を判定し、当該個数が他の階に比べ少ない階に配置
    されている無線機からの無線機位置情報を、上記現在地
    情報の生成に使用することを禁止する手段を備えること
    を特徴とするルート案内システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記携帯端末が、上記建物内に設けられているトイレ、
    レストラン、階間移動装置等の設備の位置を示す情報
    を、外部記憶媒体から上記地図情報として読み出す手段
    を備えることを特徴とするルート案内システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記携帯端末が、その携帯端末の現在地がルートから所
    定程度以上外れた場合に、ルートから外れた旨を当該携
    帯端末の利用者に報知する手段を備えることを特徴とす
    るルート案内システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記携帯端末が、その携帯端末の現在地がルートから所
    定程度以上外れた場合に、その時点での現在地から目的
    地に至るルートを示すルート情報を生成する手段を備え
    ることを特徴とするルート案内システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載のルート案内システ
    ムにおいて、 上記携帯端末が、上記ルートの全体が単一画面上に表示
    されかつ当該ルートが最大表示されるよう、その現在地
    の変化に応じ表示倍率を変化させる手段を備えることを
    特徴とするルート案内システム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のルート案内システムにお
    いて、 上記携帯端末が、ルート及びその周辺のエリアを示す地
    図を表示するのみでは画面上の表示可能領域に対する実
    表示領域の不足が生じる場合に、隣接するエリアの地図
    にて表示を補填する手段と、補填の際、既に踏破された
    ルートの少なくとも一部を含むエリアの地図を優先的に
    使用する手段と、を備えることを特徴とするルート案内
    システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9記載のルート案内シス
    テムにおいて、 上記携帯端末が、上記現在地情報を無線送信する手段を
    備え、 上記無線機が、上記現在地情報を無線受信する手段を備
    え、 上記ルート案内システムが、上記無線機により無線受信
    された上記現在地情報を収集することにより上記利用者
    の動向を管理する手段を有することを特徴とするルート
    案内システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のルート案内システム
    において、 上記無線機が、上記携帯端末からの返答を求める返答要
    求信号を、必要に応じ無線送信する手段を備え、 上記携帯端末が、上記返答要求信号を無線受信する手段
    と、当該返答要求信号に応じ上記現在地情報の無線送信
    を実行させる手段と、を備えることを特徴とするルート
    案内システム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11記載のルート案内シ
    ステムにおいて、 上記携帯端末が、その携帯端末の利用者の身体に当該携
    帯端末を着脱可能に固定するベルトを備えることを特徴
    とするルート案内システム。
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