JPH09125715A - 浴室ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱衣室と洗面室とを仕切らずに使用すること
によって全体の面積が小さくその上、洗面脱衣室内に水
使用機器が壁面から出っ張った状態とならずに設置で
き、全体にすっきりして、広々したスペースが洗面脱衣
室内に得られる浴室ユニットの提供。 【解決手段】 浴室１と洗面脱衣室２とが並設された浴
室ユニットにおいて、浴室１と洗面脱衣室２との仕切り
３をその中程で屈曲させ、洗面脱衣室２が浴室１側へ突
出した部分に水使用機器４を設置するとともに、浴室１
が洗面脱衣室２側に突出した部分に出入り口用の扉５を
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は浴室ユニットに関
し、詳しくは、浴室と洗面脱衣室とが並設されて平面視
長方形などに形成されているような浴室ユニットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴室ユニットとしては、実開平４
−１６２５２号公報に記載されたものがある。この浴室
ユニットは、図７に示すように、浴室１に隣接させて洗
面脱衣室２を並設した平面視長方形のものであって、洗
面脱衣室２は脱衣室2aと洗面室2bとに仕切られ、脱衣室
2aが浴室１に隣接しているものである。

【０００３】このような浴室ユニットでは、洗面脱衣室
２が脱衣室2aと洗面室2bとに仕切られているので、洗面
室2bを化粧室として使用する場合に、脱衣室2aの衣類な
どが目につかず、専用の雰囲気のよい化粧室として使用
することができる利点がある。その上、脱衣室2aに洗濯
機などを設置しても、同様に化粧室としての使用にさし
つかえないのである。

【０００４】しかしながら、このように三つの部屋に仕
切った場合、全体の面積が大きく必要となるので、脱衣
室2aと洗面室2bとに仕切りのない浴室ユニットも好まれ
て使用されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
二例の従来例にあっては、洗面脱衣室２または脱衣室2a
もしくは洗面室2bには、壁面に面して洗濯機および洗面
化粧台などの水使用機器ならびに収納キャビネットなど
設備機器類が設置されるのが通常である。この場合、洗
面脱衣室２または脱衣室2aもしくは洗面室2bの内部に、
これらの設備機器類が壁面から出っ張った状態で設置さ
れやすく、室内の空間が有効に利用されないことがあ
る。また、洗濯機、洗面化粧台それぞれに個別の防水パ
ンが必要になるという不都合もある。

【０００６】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、脱衣室と洗面
室とを仕切らずに使用することによって全体の面積が小
さくその上、洗面脱衣室内に水使用機器が壁面から出っ
張った状態とならずに設置でき、全体にすっきりして、
広々したスペースが洗面脱衣室内に得られる浴室ユニッ
トの提供にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項１記載の発明は、浴室１と洗面脱衣室２とが並設され
た浴室ユニットにおいて、浴室１と洗面脱衣室２との仕
切り３をその中程で屈曲させ、洗面脱衣室２が浴室１側
へ突出した部分に水使用機器４を設置するとともに、浴
室１が洗面脱衣室２側に突出した部分に出入り口用の扉
５を設けて成ることを特徴として構成している。水使用
機器４としては、洗面化粧台または洗濯機などが設置さ
れる。

【０００８】このような浴室ユニットでは、水使用機器
４が洗面脱衣室２内に出っ張らずに設置され、洗面脱衣
室２を広く使用することができる。また、水使用機器４
が浴室１に隣接しているので、給排水配管工事などの水
回り工事が容易で、設置しやすくなっている。

【０００９】請求項２記載の発明は、水使用機器４と浴
室１との防水床パン６を一体に形成して成ることを特徴
として構成している。

【００１０】このような浴室ユニットでは、設置される
水使用機器４に専用の防水床パンが不要となって、防水
床パンの個数が減っている。また、浴室１と一体の防水
床パン６は、略矩形で出っ張ったり、凹んだりした部分
がなく、製造しやすいものになっている。

【００１１】請求項３記載の発明は、入り口用の扉５の
少なくとも水使用機器４より上方部と、仕切り３の水使
用機器４より上方部とを透視可能材で形成して成ること
を特徴として構成している。透視可能材としては、ガラ
ス、合成樹脂などの完全透明ないし半透明なものであっ
て、反対側の空間がほぼ見通せるものを用いることがで
きる。

【００１２】このような浴室ユニットでは、洗面脱衣室
２から浴室１に、または浴室１から洗面脱衣室２に透視
可能であって、視覚的に連続した広がり感が得られてい
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を添付
図を参照して以下に説明する。

【００１４】図１ないし図４は、この実施の形態におけ
る浴室ユニットを示す図であって、図１は平面図であ
り、図２は浴室１の方向からの内部透視図であり、図３
は洗面脱衣室２の方向からの内部透視図であり、図４は
浴室１および水使用機器４周辺の配管を示す斜視図であ
る。

【００１５】図１ないし図３に示すように、この浴室ユ
ニットは平面視長方形であり、略方形の浴室１と略同形
状の洗面脱衣室２とが並設されて成り、マンションや一
般家屋などに施工されるものである。

【００１６】この浴室ユニットでは、浴室１と洗面脱衣
室２との仕切り３がその中程で屈曲しており、洗面脱衣
室２が浴室１側に対して凹んだ部分に、洗面脱衣室２と
浴室１とに通じる出入り口用の扉５が設けられている。
そして、洗面脱衣室２が浴室１側に突出した部分に水使
用機器４を設置している。このような水使用機器４とし
ては、洗面化粧台19または洗濯機20などであり、特にこ
の実施例では洗面化粧台19を設置している。

【００１７】また、浴槽10は水使用機器４に対面する側
の浴室２内に、壁面に二側を接するように長手方向に設
置され、この浴槽２の部分は建物の外壁のコーナー部に
位置している。また、この浴槽10の長手方向の壁面には
窓15が設けられ、浴槽10側方の洗い場14には、浴槽10の
高さと略同じ高さに壁面に接してカウンター11が設けら
れている。

【００１８】また、断面略Ｌ字型の仕切り３における水
使用機器４より上方部と、入り口用の扉５の略全体と
が、透明なガラス板によって形成されて透視可能であっ
て、見通すことができるので、広がり感のあるゆったり
とした浴室ユニットになっている。仕切り３は上記のガ
ラス板の他に合成樹脂などであってもよく、完全透明な
いし半透明なものであって、反対側の空間がほぼ見通せ
るものであればよいものである。

【００１９】また、洗面脱衣室２の水使用機器４側の壁
面には窓16が設けられ、この洗面脱衣室２の窓16に対面
する位置には、この浴室ユニットへの入り口となる扉18
が設けられている。そして、この窓16が設けられた壁面
に直交する壁面を背にして、洗濯機20や収納キャビネッ
トを配設すると、この洗面脱衣室２を広く使用できるの
で好ましい。

【００２０】また、図４に浴室１および水使用機器４周
辺の配管を示すように、水使用機器４、浴槽10および洗
い場14のカウンター11にそれぞれ設置されているカラン
17に、床下に設置される給水ヘッダー12または給湯ヘッ
ダー13から分岐して配管がそれぞれ接続されている。

【００２１】以上のように構成されるこの浴室ユニット
では、水使用機器４が洗面脱衣室２内に出っ張らずに設
置され、洗面脱衣室２は略矩形となってデッドスペース
のないすっきりしたものになって、洗面脱衣室２を広く
使用することができる。また、水使用機器４が浴室１に
隣接しているので、給排水配管工事などの水回り工事が
配管を遠くまで引き回すことなく容易で、水使用機器４
を設置しやすくなっている。

【００２２】また、洗面脱衣室２から浴室１に、または
浴室１から洗面脱衣室２に透視可能であって、視覚的に
連続した広がり感が得られて、ゆったりとして広がりが
現出される好ましい浴室ユニットとなっている。

【００２３】本発明の第二の実施の形態を添付図を参照
して以下に説明する。図５ないし図６は、この実施の形
態における浴室ユニットを示す図であって、図５は平面
図であり、図６は浴室１および水使用機器４周辺を示
し、図５におけるＡ−Ａ断面図である。

【００２４】この実施の形態における浴室ユニットで
は、これらの図に示すように、水使用機器４として洗濯
機20を設置するとともに、洗面化粧台19は水使用機器４
である洗濯機20と対面する壁面側の洗面脱衣室２内に幅
広いものを配設している。

【００２５】この場合、洗濯機20は防水床パン６の上に
設置される。しかし、この防水床パン６は浴室１の防水
床パン６とを一体に形成しているので、設置される水使
用機器４としての洗濯機20に専用の防水床パンが不要と
なって、防水床パンの個数が減っている。また、浴室１
と一体の防水床パン６は、略矩形で出っ張ったり、凹ん
だりした部分がなく、製造しやすいものになっている。

【００２６】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、水使用機器が
洗面脱衣室内に出っ張らずに設置され、洗面脱衣室を広
く使用することができる。また、水使用機器と浴室とが
隣接し、給排水配管工事などの設置作業を容易に行うこ
とができる。

【００２７】請求項２記載の発明では、水使用機器専用
の防水床パンを省略できるとともに、浴室と一体の防水
床パンの形状が、製造しやすいものになっている。

【００２８】請求項３記載の発明では、洗面脱衣室また
は浴室の双方に透視可能となっているので、視覚的に連
続した広がり感が得られ、ゆったりしとした浴室ユニッ
トとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施の形態における浴室ユニッ
トを示す平面図である。

【図２】同上浴室ユニットの浴室方向からの内部透視図
である。

【図３】同上浴室ユニットの洗面脱衣室方向からの内部
透視図である。

【図４】同上浴室ユニットの浴室および水使用機器周辺
の配管を示す斜視図である。

【図５】本発明の第二の実施の形態における浴室ユニッ
トを示す平面図である。

【図６】同上浴室ユニットの図５におけるＡ−Ａ断面図
である。

【図７】従来の浴室ユニットを示す平面図である。

【符号の説明】

１ 浴室 ２ 洗面脱衣室 ３ 仕切り ４ 水使用機器 ５ 扉 ６ 防水床パン 10 浴槽 11 カウンター 12 給水ヘッダー 13 給湯ヘッダー 14 洗い場 15 窓 16 窓 17 カラン 18 扉 19 洗面化粧台 20 洗濯機

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室と洗面脱衣室とが並設された浴室ユ
   ニットにおいて、浴室と洗面脱衣室との仕切りをその中
   程で屈曲させ、洗面脱衣室が浴室側に突出した部分に水
   使用機器を設置するとともに、浴室が洗面脱衣室側に突
   出した部分に出入り口用の扉を設けて成ることを特徴と
   する浴室ユニット。
2. 【請求項２】 水使用機器と浴室との防水床パンを一体
   に形成して成ることを特徴とする請求項１記載の浴室ユ
   ニット。
3. 【請求項３】 入り口用の扉の少なくとも水使用機器よ
   り上方部と、仕切りの水使用機器より上方部とを透視可
   能材で形成して成ることを特徴とする請求項１ないし２
   のいずれかに記載の浴室ユニット。