JPH09124612A - アシクロヌクレオシドの製造方法 - Google Patents

アシクロヌクレオシドの製造方法

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JPH09124612A
JPH09124612A JP7285174A JP28517495A JPH09124612A JP H09124612 A JPH09124612 A JP H09124612A JP 7285174 A JP7285174 A JP 7285174A JP 28517495 A JP28517495 A JP 28517495A JP H09124612 A JPH09124612 A JP H09124612A
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JP
Japan
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yield
group
mmol
ether
compound
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Application number
JP7285174A
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English (en)
Inventor
Masaru Ubasawa
賢 姥澤
Hideaki Takashima
秀昭 高嶋
Koichi Sekiya
浩一 関谷
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式(1) 【化1】 W−CH2 −O−(CH2 2 −O−COCH3 …(1) (式中、Wは置換基を有していてもよい1−ピリミジニ
ル基又は9−プリニル基を示す)で表わされるアシクロ
ヌクレオシドの新しい製法を提供する。 【解決手段】 一般式(2) 【化2】W−H …(2) (式中、Wは式(1)に同じ)で表わされる塩基をシリ
ル化したのちヨードトリメチルシランの存在下又はクロ
ロトリメチルシランとヨウ化金属化合物の存在下、2−
アセトキシエチルアセトキシメチルエーテルと反応させ
る。なお、予じめシリル化する代りに、シリル化剤の共
存下に反応させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アシクロヌクレオ
シドの新規な製造方法に関するものであり、詳細には、
抗ウィルス剤、抗癌剤、抗菌剤またはそれらの合成中間
体として有用なアシクロヌクレオシドの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アシクロヌクレオシドの製造法について
は、従来より数多くの方法が検討されてきた。例えば下
記(3)式で示されるピリミジン塩基を、適当なシリル
化剤でシリル化してビス(トリメチルシリル)誘導体
(4)とし、これに1,3−ジオキソランと無水酢酸を
反応させて得られる2−アセトキシエチルアセトキシメ
チルエーテルを種々の触媒の存在下で反応させ、アシク
ロヌクレオシド(5)を得る方法が知られている。
【0003】
【化5】
【0004】(上記(3)〜(5)式中、Xは酸素原子
または硫黄原子を表し、Rは水素原子又は、アルキル
基、ハロゲン原子等の置換基を表す。)
【0005】上記の反応に用いられる触媒としては、下
記のものが報告されている。 1)四塩化錫を用いた方法(J.Med.Chem.,
24,1177(1981))。この方法は、四塩化錫
は吸湿性が高くて容易に分解すること、また、反応後に
難溶性の水酸化錫が生じて取扱いが難しいこと、従って
収率も低い(50−60%。特に上記(3)〜(5)式
中、Xが硫黄原子を表す場合には50%以下の収率であ
る。)など、種々の問題点を含んでいる。
【0006】2)シアン化水銀(II)を用いた方法
(J.Med.Chem.,28,356(198
5))。この方法は、収率が著しく低い(約23%)う
えにシアン化水銀(II)は人体に有害であり、環境汚
染等の危険性からも工業化には困難を伴う。 3)ヨウ化亜鉛を用いた方法(Heterocycle
s,27,71(1988))。この方法はヨウ化亜鉛
が非常に吸湿性が高く取り扱いが難しいことが問題とな
る。
【0007】4)ヨウ化セシウムを用いた方法(Che
mistry Letters,1045(198
8))。この方法は、他の方法では収率が悪いとされて
いるXが硫黄原子を表す場合でも収率良く目的物が得ら
れるとしている。しかし、ビス(トリメチルシリル)誘
導体(4)を得るのに、硫安の存在下、塩基(3)をシ
リル化剤であるヘキサメチルジシラザンと一緒に数時間
還流し、シリル化完了後、過剰のシリル化剤を留去しな
ければならない。これには大量の反応液を完全濃縮する
ことを必要とするため、実用的な方法とは言い難い。
【0008】このシリル化法の別法として、適当な溶媒
中でビス(トリメチルシリル)アセトアミドを用いる方
法が開発されている(J.Med.Chem.,24
1177(1981))。この方法は、シリル化後、反
応液を濃縮せずに次の反応に用いることができるが、ヨ
ウ化セシウムを用いたアシクロ側鎖導入反応はこの方法
では進行しない(特開平5−170746号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、今迄に
報告されているアシクロヌクレオシドの製造方法は、い
ずれも工業的実施に適したものとは言い難い。従って本
発明は、簡便で工業的に実施可能なアシクロヌクレオシ
ドの製造方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピリミジ
ン塩基又はプリン塩基のシリル化物と2−アセトキシエ
チルアセトキシメチルエーテルとの反応が、ヨードトリ
メチルシランの存在下においては容易に進行して、これ
らの塩基に対応するアシクロヌクレオシドを与えること
を見出した。また、この反応は、ヨードトリメチルシラ
ンの代りに、クロロトリメチルシランとヨウ化金属化合
物を用いても、同様に進行することを見出した。
【0011】さらに、ピリミジン塩基又はプリン塩基を
予じめシリル化しておく代りに、反応系に、シリル化剤
とヨードトリメチルシラン又はシリル化剤とクロロトリ
メチルシランとヨウ化金属化合物とを存在させておく
と、ピリミジン塩基又はプリン塩基と2−アセトキシエ
チルアセトキシメチルエーテルとが反応して、これらの
塩基に対応するアシクロヌクレオシドを生成することを
見出した。
【0012】本発明は、このような知見に基づいて達成
されたものであり、その特徴とするところは、ピリミジ
ン塩基若しくはプリン塩基又はそれらのシリル化物と2
−アセトキシエチルアセトキシメチルエーテルとを反応
させて、ピリミジン塩基の一−位又はプリン塩基の9−
位に2−アセトキシエトキシメチル基を導入するに際
し、反応をヨードトリメチルシランの存在下、又はクロ
ロトリメチルシランとヨウ化金属化合物との存在下に行
なう点にある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明について更に詳細に説明す
るに、本発明ではピリミジン塩基又はプリン塩基とし
て、式(1)で表わされる化合物を用いる。
【0014】
【化6】W−H …(1)
【0015】(式中、Wは置換基を有していてもよい、
1−ピリミジニル基又は9−プリニル基を示す) 好ましくは、式(6)で表わされるピリミジン塩基、又
は式(7)で表わされるプリン塩基が用いられる。
【0016】
【化7】
【0017】(上記の式(6)及び式(7)中、R1
よびR2 は、それぞれ独立して、水素原子;メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n
−ペンチル基等のC1 〜C5のアルキル基;ビニル基、
アリル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、1,3
−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル
基等のC2 〜C6 のアルケニル基;またはフッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子を表
し、R3 およびR4 は、それぞれ独立して、水素原子、
ヒドロキシル基またはアミノ基を表わし、Xは酸素原子
または硫黄原子を表し、Yはヒドロキシル基またはアミ
ノ基を表わす。)
【0018】なお、上記(6)式または(7)式の化合
物において、YまたはR3 がヒドロキシル基を表わす場
合、以下の(8)式、(9)式に示す様なケト−エノー
ル互変異性により2種の異性体が存在するが、本発明に
おいてはかかる互変体をも包含するものである。
【0019】
【化8】
【0020】本発明の一態様では、これらのピリミジン
塩基又はプリン塩基を、先ず適当な方法でシリル化す
る。シリル化は、例えば、触媒量の硫安やクロロトリメ
チルシランの存在下に、これらの塩基を大量のヘキサメ
チルジシラザンと還流下に反応させることにより容易に
行なうことができる。反応混合物中には未反応のヘキサ
メチルジシラザンが大量に残留しているので蒸留してこ
れを除き、残留したシリル化物を、アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、テトラヒドロフラン等の溶媒に溶解して、次の反応
に供する。
【0021】また、別法として、上記したような溶媒中
に、ピリミジン塩基又はプリン塩基と、これに対し2〜
6モル倍のビストリメチルシリルアセトアシドとを加
え、室温で10分から数時間撹拌してシリル化するか、
又はビストリメチルシリルアセトアシドの代りに0.5
〜3モル倍のヘキサメチルジシラザンと触媒量のクロロ
トリメチルシランとを加え、加熱反応させて、シリル化
することもできる。このようなシリル化法による場合に
は、反応混合物をそのまま次の反応に供することができ
る。
【0022】このようにして得られたシリル化物を含む
溶液に、シリル化物に対し1〜1.4モル倍の2−アセ
トキシエチルアセトキシメチルエーテルと、0.1〜3
モル倍のヨードトリメチルシランとを加え、室温ないし
は溶媒の還流温度で、1時間〜2日間程度撹拌下に反応
させると、目的物が良好な収率で生成する。なお、ヨー
ドトリメチルシランの代りに、安価で取り扱い易いクロ
ロトリメチルシランとヨウ化金属化合物とを用いても、
同様に目的物が良好な収率で生成する。この場合には、
クロロトリメチルシランとヨウ化金属化合物とからヨー
ドトリメチルシランが生成し、これが触媒として作用す
るものと思われる。ヨウ化金属化合物としては、ヨウ化
カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化セシウム等のアル
カリ金属のヨウ化物が通常用いられる。シリル化物に対
するクロロトリメチルシランとヨウ化金属化合物の使用
比率は、通常シリル化に供した塩基に対しクロロトリメ
チルシランが0.1〜3モル倍、ヨウ化金属化合物が
0.1〜3モル倍でよい。
【0023】本発明の他の一態様では、ピリミジン塩基
又はプリン塩基を予じめシリル化することなく、シリル
化剤とヨードトリメチルシランとの共存下に、2−アセ
トキシエチルアセトキシメチルエーテルと反応させる。
例えば、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等の
有機溶媒中に、ピリミジン塩基又はプリン塩基と、これ
に対し0.1〜3モル倍のヘキサメチルジシラザン、
0.1〜3モル倍のヨードトリメチルシラン及び1〜
1.4モル倍の2−アセトキシエチルアセトキシメチル
エーテルとを添加し、室温ないしは溶媒の還流温度で1
時間〜数日反応させると、目的物が良好な収率で生成す
る。この反応は、塩基が先ずシリル化され、次いでこれ
が2−アセトキシエチルアセトキシメチルエーテルと反
応するという過程を経るものと思われる。また、この反
応においても、ヨードトリメチルシランの代りに、クロ
ロトリメチルシランとヨウ化金属化合物との組合せを用
いることができる。この場合にも、塩基に対し、クロロ
トリメチルシランは0.1〜3モル倍、ヨウ化金属化合
物は0.1〜3モル倍の比率で用いればよい。
【0024】上記した2つの態様は、それぞれ下記の反
応式(10)又は(11)で示される。
【0025】
【化9】
【0026】反応生成液からの目的物の分離・精製は、
抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、適当な溶
媒からの結晶化など、通常の有機化合物の精製方法を用
いることができる。
【0027】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 1−(2−アセトキシエトキシメチル)チミ
ンの合成 チミン630mg(5mmol)をヘキサメチルジシラ
ザン50mlに懸濁し、硫安10mgを加え、6時間還
流温度で加熱した。過剰のヘキサメチルジシラザンを減
圧留去し、残留物をアセトニトリル50mlに溶解し
た。これに2−アセトキシエチルアセトキシメチルエー
テル1.13ml(5.5mmol)、ヨードトリメチ
ルシラン0.07ml(0.5mmol)を加え、還流
温度に加熱して1時間撹拌した。溶媒を留去後、飽和重
曹水50mlを加え、50mlのクロロホルムで抽出す
る操作を5回反復した。抽出液を合せて硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残留物をクロロホ
ルム−エーテルに溶解し、これから目的物の結晶を得
た。 収量:1.03g(収率85.2%) 融点:123〜124℃ UV(メタノール):λmax 263nm1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.75(s,
3H)、1.98(s,3H)、3.67(t,2
H)、4.08(t,2H)、5.05(s,2H)、
7.57(s、1H)
【0028】実施例2 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)チミンの合成 チミン630mg(5mmol)をアセトニトリル50
mlに懸濁し、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド
2.7ml(11mmol)を加え、室温にて30分間
撹拌した。得られた均一溶液に、2−アセトキシエチル
アセトキシメチルエーテル1.13ml(5.5mmo
l)、ヨードトリメチルシラン0.07ml(0.5m
mol)を加え、還流温度に加熱して1時間撹拌した。
溶媒を留去後、飽和重曹水50mlを加え、50mlの
クロロホルムで抽出する操作を5回反復した。抽出液を
合せて硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得ら
れた残留物をクロロホルムエーテルに溶解し、これから
目的物の結晶を得た。
【0029】実施例3 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)ウラシルの合成 実施例2においてチミンの代りウラシル560mg(5
mmol)を用い、他は全て同様にして、目的物を得
た。 収量:0.902g(収率78.7%) 融点:86〜87℃ UV(メタノール):λmax 258nm1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.08(s,3
H)、3.81(t,2H)、4.22(t,2H)、
5.22(s,2H)、5.81(d,J=7.8,1
H)、7.37(d,J=7.8,1H)、10.2
(b,1H)
【0030】実施例4 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)チミンの合成 実施例2において、ヨードトリメチルシランの代りにク
ロロトリメチルシラン0.065ml(0.5mmo
l)とヨウ化カリウム83mg(0.5mmol)を用
い、他は全て同様にして、目的物を得た。 実施例5 1−(2−アセトキシエトキシメチル)チミ
ンの合成 実施例4においてヨウ化カリウムの代りにヨウ化ナトリ
ウム75mg(0.5mmol)を用い、他は全て同様
にして、目的物を得た。
【0031】実施例6 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)チミンの合成 チミン630mg(5mmol)をアセトニトリル50
mlに懸濁し、ヘキサメチルジシラザン1.11ml
(5.25mmol)、クロロトリメチルシラン0.9
5ml(7.5mmol)、2−アセトキシエチルアセ
トキシメチルエーテル1.13ml(5.5mmo
l)、ヨウ化カリウム830mg(5mmol)を加
え、還流温度に加熱して1時間撹拌した。溶媒を留去
後、飽和重曹水50mlを加え、50mlのクロロホル
ムで抽出する操作を5回反復した。抽出液を合せて硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残留物
をクロロホルム−エーテルに溶解し、これから目的物の
結晶を得た。 収量:1.02g(収率84.2%)
【0032】実施例7 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)チミンの合成 実施例6においてヨウ化カリウムの代りにヨウ化ナトリ
ウム750mg(5mmol)を用い、他は全て同様に
して、目的物を得た。 実施例8 1−(2−アセトキシエトキシメチル)チミ
ンの合成 実施例6においてヨウ化カリウムの代りにヨウ化セシウ
ム1.3g(5mmol)を用い、他は全て同様にし
て、目的物を得た。
【0033】実施例9 1−(2−アセトキシエトキシ
メチル)−5−ヨードウラシルの合成 実施例6においてチミンの代りに5−ヨードウラシル
1.19g(5mmol)を用い、他は全て同様にし
て、目的物を得た。 収量:1.363g(収率77%) 融点:122〜123℃ UV(メタノール):λmax 280nm1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.99(s,
3H)、3.70(t,2H)、4.09(t,2
H)、5.09(s,2H)、8.26(s,1H)、
11.7(b,1H)
【0034】実施例10 1−(2−アセトキシエトキ
シメチル)シトシンの合成 実施例6においてチミンの代りにシトシン555mg
(5mmol)を用いた以外は、実施例6と全て同様に
して反応を行なった。反応後、反応液に重曹末2gを加
え、室温にて1時間撹拌した。重曹末を濾過して除き、
溶媒を留去して残留物を得た。これを少量のクロロホル
ム−メタノール混合溶媒(9:1V/V)に溶解した。
この溶液をシリカゲルカラムへ吸着させ、次いで同じ混
合溶媒で溶出させた。目的物を含むフラクションを集
め、減圧濃縮した。残留物をメタノール−エーテルに溶
解し、これから目的物の結晶を得た。 収量:885mg(収率78%) 融点:183〜185℃ UV(メタノール):λmax 268nm1 H−NMR(DMSO−d6,δ):2.00(s,
3H)、3.67(t,2H)、4.08(t,2
H)、5.08(s,2H)、5.70(d,J=7.
3Hz,1H)、7.23(b,2H)、7.61
(d,J=7.3Hz,1H)
【0035】実施例11 9−(2−アセトキシエトキ
シメチル)アデニンの合成 実施例6においてチミンの代りにアデニン675mg
(5mmol)を用い、還流温度に加熱して19時間撹
拌した。溶媒を留去後、飽和重曹水50mlを加え、5
0mlのクロロホルムで抽出する操作を5回反復した。
抽出液を合せて減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲ
ルカラムへ吸着させ、クロロホルムで溶出させた。目的
物を含むフラクションを集め、減圧濃縮後、残留物をク
ロロホルム−エーテルに溶解し、これから目的物の結晶
を得た。 収量:878mg(収率70%) 融点:156〜157℃ UV(メタノール):λmax 260nm1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.92(s,
3H)、3.70(t,2H)、4.06(t,2
H)、5.56(s,2H)、7.31(b,2H)、
8.17(s,1H)、8.28(s,1H)
【0036】実施例12 9−(2−アセトキシエトキ
シメチル)グアニンの合成 グアニン755mg(5mmol)をアセトニトリル5
0mlに懸濁し、ヘキサメチルジシラザン1.48ml
(7mmol)、クロロトリメチルシラン1.27ml
(10mmol)、2−アセトキシエチルアセトキシメ
チルエーテル1.13ml(5.5mmol)、ヨウ化
カリウム1.66g(10mmol)を加え、還流温度
に加熱して4時間撹拌した。次いで反応液に重曹2gを
加え、30分撹拌した。濾過して固体を除き、濾液を濃
縮し、得られた残留物を少量のクロロホルム−メタノー
ル混合溶液(19:1V/V)に溶かしてシリカゲルカ
ラムへ吸着させ、クロロホルム−エタノール混合溶液
(12:1V/V)で溶出させた。目的物を含むフラク
ションを集め、減圧濃縮後、残留物をメタノール−エー
テルに溶解し、これから目的物の結晶を得た。 収量:942mg(収率70.5%) UV(メタノール):λmax 254nm1 H−NMR(DMSO−d6,δ):1.93(s,
3H)、3.62(t,2H)、4.04(t,2
H)、5.32(s,2H)、6.47(b,2H)、
7.18(s,1H)
【0037】実施例13 1−(2−アセトキシエトキ
シメチル)−2−チオチミンの合成 実施例6においてチミンの代りに2−チオチミン710
mg(5mmol)を用い、還流温度に加熱して2時間
撹拌した他は全て同様にして目的物を得た。 収量:1.04g(収率81%) 融点:112.5〜113℃ UV(メタノール):λmax 281nm1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.00(s,3
H)、2.09(s,3H)、3.89(t,2H)、
4.24(t,2H)、5.67(s,2H)、7.3
2(s,1H)、9.90(b,1H)
【0038】実施例14 1−(2−アセトキシエトキ
シメチル)−2−チオウラシルの合成 実施例6においてチミンの代りに2−チオウラシル64
0mgを用い、還流温度に加熱して5時間撹拌した他は
全て同様にして目的物を得た。 収量:818mg(収率67%) 融点:89〜90℃ UV(メタノール):λmax 277nm1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.09(s,3
H)、3.89(t,2H)、4.24(t,2H)、
5.67(s,2H)、6.06(d,J=8Hz,1
H)、7.48(d,J=8Hz,1H)、10.03
(b,1H)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】W−H …(1) (式中、Wは置換基を有していてもよい、1−ピリミジ
    ニル基又は9−プリニル基を示す)で表わされる化合物
    をシリル化したのち、ヨードトリメチルシランの存在
    下、又はクロロトリメチルシラン及びヨウ化金属化合物
    の存在下、2−アセトキシエチルアセトキシメチルエー
    テルと反応させることを特徴とする、式(2) 【化2】 W−CH2 −O−(CH2 2 −O−COCH3 …(2) (式中、Wは式(1)における定義に同じ)で表わされ
    る、アシクロヌクレオシドの製造方法。
  2. 【請求項2】 式(1) 【化3】W−H …(1) (式中、Wは置換基を有していてもよい、1−ピリミジ
    ニル基又は9−プリニル基を示す)で表わされる化合物
    を、シリル化剤及びヨードトリメチルシランの存在下、
    又はシリル化剤、クロロトリメチルシラン及びヨウ化金
    属化合物の存在下、2−アセトキシエチルアセトキシメ
    チルエーテルと反応させることを特徴とする、式(2) 【化4】 W−CH2 −O−(CH2 2 −O−COCH3 …(2) で表わされる、アシクロヌクレオシドの製造方法。
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