JPH09123331A - 湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方法 - Google Patents

湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方法

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JPH09123331A
JPH09123331A JP28732495A JP28732495A JPH09123331A JP H09123331 A JPH09123331 A JP H09123331A JP 28732495 A JP28732495 A JP 28732495A JP 28732495 A JP28732495 A JP 28732495A JP H09123331 A JPH09123331 A JP H09123331A
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adhesive
moisture
sheet
laminate
curable
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Satoshi Kusuda
智 楠田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時に計量や混合等の接着剤の調製作業が
なく、取扱い易く、且つ、固化速度が早く、初期凝集力
発現までの時間が短かい湿気硬化型接着剤を用いて、良
好な接着作業性で研磨機器に貼着でき、且つ、研磨作業
時に、高い耐熱性を示し、円滑に研磨作業が実施できる
湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 シート状研磨材の基材裏面とマジックフ
ァスナーシートの基材裏面同士を湿気硬化型接着剤で接
着することを特徴とする湿気硬化型ホットメルト接着剤
を用いた積層体の製造方法及び湿気硬化型接着剤が湿気
硬化型ホットメルト接着剤であって、該接着剤の固化時
間が1秒以上であり、且つ、130℃における溶融粘度
が20000cps以下であることを特徴とする前記湿
気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿気硬化型接着剤
を用いた積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転運動もしくは往復運動をする研磨機
器の表面にシート状研磨剤を貼着して各種産業資材や建
築資材等の表面を段階的に研磨し、平滑度の高い表面を
形成せしめることは一般におこなわれている所である
が、従来、上記研磨機器の表面にシート状研磨材を貼着
するに際し、例えば、シート状研磨材の基材裏面とマジ
ックファスナーシートの基材裏面同士を2液ウレタン系
溶剤型接着剤やゴムを主成分とする粘着型接着剤を用い
て積層したり、上記研磨機器の表面に直接貼着して使用
してきたのである。
【0003】上記2液ウレタン系溶剤型接着剤として
は、例えば、特開昭63−95284号公報に開示され
ている、ジイソシアネート化合物の有するイソシアネー
ト基の割合が、全イソシアネート基の80当量%以上で
あるポリイソシアネート化合物と、分子量が300以下
の低分子量ポリオール化合物の有する水酸基の割合が、
全水酸基の40〜80当量%であるポリオール化合物及
び分子量が1000以上の高分子量ポリオール化合物の
有する水酸基の割合が、全水酸基の20〜60当量%で
あるポリオール化合物とよりなるウレタン系接着剤組成
物等が用いられる。
【0004】しかし、上記2液ウレタン系溶剤型接着剤
は、該接着剤使用時に、該接着剤を構成する主剤と硬化
剤を使用条件に合わせて各々計量し、粘度の高い両者を
均一に混合する工数が要り、可使時間も限定され、加え
て、塗布後、溶剤の乾燥工程を必要とする等、接着作業
性及び接着作業の生産性に問題がある。
【0005】又、ゴムを主成分とする粘着型接着剤は、
上記2液ウレタン系溶剤型接着剤の如き、使用時に、該
接着剤を構成する主剤と硬化剤を使用条件に合わせて各
々計量し、粘度の高い両者を均一に混合する工数や可使
時間の制約もないが、貼着された研磨材の使用時、研磨
によって発生する摩擦熱等によって接着強度が低下し、
研磨材の基材面において剥離する等、該粘着型接着剤の
耐熱性に起因するトラブルの発生があり、いずれの接着
剤も満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、使用時に計量や混合等の接着剤の調製作業がなく、
取扱い易く、且つ、固化速度が早く、初期凝集力発現ま
での時間が短かい湿気硬化型接着剤を用いて、良好な接
着作業性で研磨機器に貼着でき、且つ、研磨作業時に、
高い耐熱性を示し、円滑に研磨作業が実施できる湿気硬
化型接着剤を用いた積層体の製造方法を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、シート状研磨材の基材裏面とマジックファスナーシ
ートの基材裏面同士を湿気硬化型接着剤で接着すること
を特徴とする湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方
法をその要旨とするものである。
【0008】請求項2記載の本発明は、湿気硬化型接着
剤が湿気硬化型ホットメルト接着剤であって、該接着剤
の固化時間が1秒以上であり、且つ、130℃における
溶融粘度が20000cps以下であることを特徴とす
る請求項1記載の湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製
造方法をその要旨とするものである。
【0009】上記湿気硬化型接着剤は、空気中や被着体
中の水分、湿気によって架橋反応し、硬化する接着剤組
成物の分子内にイソシアネート基や活性シリル基を含む
反応性接着剤である。上記接着剤組成物の分子内にイソ
シアネート基を含有する湿気硬化型接着剤成分として
は、有機ポリオール化合物に有機ポリイソシアネート化
合物を反応して得られる分子内に活性イソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーからなる。上記有機ポリ
オール化合物としては、ポリウレタンの製造に用い得る
ものであれば特に限定されるものではなく、ポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアルキレ
ンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げら
れる。
【0010】上記ポリエステルポリオールとしては、例
えば、テレフタル酸、イソフタル酸、1,5−ナフタル
酸、2,6−ナフタル酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、デカメチレンジカルボン酸、ドデカメチレンジ
カルボン酸等の多価カルボン酸とエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール等
のポリオール戸の反応により得られるポリエステルポリ
オールやε−カプロラクタムを開環重合してえられるポ
リ−ε−カプロラクトンポリオール等が挙げられる。
【0011】上記ポリエーテルポリオールとしては、例
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラエチレングリコール等が挙げられる。
上記ポリアルキレンポリオールとしては、例えば、ポリ
ブタジエンポリオール、水素化ポリブタジエンポリオー
ル、水素化ポリイソプレンポリオール等が挙げられる。
又、上記ポリカーボネートポリオールとしては、例え
ば、ポリヘキサメチレンカーボネートポリオール、ポリ
シクロヘキサンジメチレンカーボネートポリオール等が
挙げられる。上記有機ポリオールは、単独で用いてもよ
いが、2種以上を混合して用いてもよい。
【0012】上記分子内に活性シリル基を含むプレポリ
マーは、主鎖となる有機重合体の分子内にシランカップ
リング剤等のシリル化剤を反応させることによって得ら
れる分子内に活性シリル基を有するプレポリマーであ
る。上記主鎖となる有機重合体としては、上記ウレタン
プレポリマーについて例示した有機ポリオール化合物及
びその他、これら有機重合体に、例えば、アビエチン酸
類及びその変性物のカルボキシル基等と反応し得る官能
基、例えば、エポキシ基やアミノ基を含有するポリエス
テルやポリエーテル等であって、上記エポキシ基やアミ
ノ基との反応によって得られる分子末端もしくは分岐末
端をロジンエステルやその変性物も含まれる。
【0013】上記シリル化剤としては、特に限定される
ものではないが、例えば、γ−アミノプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−アミ
ノエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、メルカプトエチルトリエトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】上記ポリイソシアネート化合物としては、
例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
の液状変成物、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、シクロヘキサンフェニレンジ
イソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネー
ト等が挙げられる。これらのポリイソシアネート化合物
の内、就中、ジフェニルメタンジイソシアネート及びそ
の変成物が、蒸気圧等の性質から扱い易いので好適に使
用される。
【0015】上記ウレタンプレポリマーは、上記ポリオ
ール化合物とポリイソシアネート化合物とを反応して得
られるが、上記ポリオール化合物の水酸基(OH)に対
して、上記ポリイソシアネート化合物のイソシアネート
基(NCO)の当量比が1よりも大となるように、例え
ば、1.5≦NCO/OH≦10の割合で、60〜10
0℃の温度で数時間反応して得られる。上記条件にて得
られるウレタンプレポリマーのイソシアネート基の含有
量は、1〜15重量%に調整されている。
【0016】上記ウレタンプレポリマーには、必要に応
じて、スチレン−共役ジエンブロック共重合体ゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、ポリオレフィン、ポリエステルなどの
熱可塑性エラストマー、湿気反応性を高めるための3級
アミン系触媒や錫系触媒、テルペン系樹脂、脂肪族石油
樹脂、芳香族石油樹脂等の粘着付与樹脂、充填剤、軟化
剤、安定剤等の添加剤を添加することができる。
【0017】請求項2記載の本発明において使用される
湿気硬化型ホットメルト接着剤は、固化時間が1秒以上
であり、且つ、130℃における溶融粘度が20000
cps以下である。上記固化時間が1秒未満であると、
塗布された湿気硬化型ホットメルト接着剤が被着体への
濡れが充分でなく、湿気反応硬化後、接着不良を起こす
おそれがあり、130℃における溶融粘度が20000
cpsを超えると、被着体であるシート状研磨材の基材
裏面及びマジックファスナーシートの基材裏面の如く厚
さが薄く、且つ、機械的強度の小さい基材へ塗布する際
に、均一な塗布量で塗布することが難しく、更に、塗布
時に該被着体に加わる負荷のために被着体が破損するお
それがある。
【0018】上記湿気硬化型接着剤の被着体への塗布温
度は、好ましくは70℃〜150℃、更に好ましくは、
80℃〜130℃において加熱溶融して塗布される。上
記塗布温度が70℃未満の低温では、塗布性が良好に得
られず、150℃を超える温度では、湿気硬化型接着剤
の安定性の面から好ましくない。
【0019】請求項1記載の本発明の湿気硬化型接着剤
を用いた積層体の製造方法は、叙上の如く構成されてい
るので、塗布性に優れ、シート状研磨材の基材裏面及び
マジックファスナーシートの基材裏面の如く厚さが薄
く、且つ、機械的強度の小さい基材に対しても均一、且
つ、充分な濡れをもって塗布でき、上記被着体に塗布さ
れた接着剤は空気中の湿気や被着体の水分と反応して硬
化し、強靱な接着強度と、高い耐熱性を示すので、シー
ト状研磨材の基材裏面及びマジックファスナーシート基
材の裏面同士の積層体を作業性及び生産性高く容易に製
造することが可能となる。
【0020】請求項2記載の本発明の湿気硬化型ホット
メルト接着剤を用いた積層体の製造方法は、叙上の如く
構成されているので、加熱溶融により上記湿気硬化型ホ
ットメルト接着剤を塗布に適した粘度に調整して塗布で
きるので、塗布性に優れ、シート状研磨材の基材裏面及
びマジックファスナーシートの基材裏面の如く厚さが薄
く、且つ、機械的強度の小さい基材に対しても均一、且
つ、充分な濡れをもって塗布でき、上記被着体に塗布さ
れた接着剤は空気中の湿気や被着体の水分と反応して硬
化し、強靱な接着強度と、高い耐熱性を示すので、シー
ト状研磨材の基材裏面及びマジックファスナーシート基
材の裏面同士の積層体を作業性及び生産性高く容易に製
造することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を挙げて本
発明を説明する。 (実施例1)1液ウレタン湿気硬化型接着剤(ポリオー
ル:ポリプロピレングリコール、ポリイソシアネート:
MDI)を用い、常温で、ロールコーターを用いて、シ
ート状研磨材の紙基材裏面に塗布量50g/m2 で塗布
し、塗布10秒後、マジックファスナーシートのナイロ
ン布基材裏面を該塗布面に積層し、ゴムローラーにて圧
着して、マジックファスナーシート付シート状研磨材積
層体を製造した。
【0022】(実施例2)実施例1の1液ウレタン湿気
硬化型接着剤に替えて、1液湿気硬化型弾性接着剤(分
子内にシリル基を含有するプレポリマー)を用いたこと
以外、実施例1と同様にして、マジックファスナーシー
ト付シート状研磨材積層体を製造した。
【0023】(実施例3)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 アジピン酸と1,4−ブタンジオールとを反応させて得
られたポリエステルポリオール(重量平均分子量Mw
2000、水酸基価56)200重量部を100℃で溶
融した後、ジフェニルメタンジイソシアネート50重量
部を添加し、窒素雰囲気下で2時間反応させて湿気硬化
型反応性ホットメルト接着剤(NCO含有量=3.2重
量%)を調製した。上記湿気硬化型反応性ホットメルト
接着剤を用いて、実施例1と同様にして、マジックファ
スナーシート付シート状研磨材積層体を製造した。
【0024】(実施例4)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 実施例3で調製した湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤100重量部とポリプロピレングリコール(三洋化成
工業社製、商品名:PP−1000、Mw :1000、
水酸基価:56)100重量部を、100℃で溶融して
混合した後、ジフェニルメタンジイソシアネート75重
量部を添加し、窒素雰囲気下で2時間反応させて湿気硬
化型反応性ホットメルト接着剤を調製した。上記湿気硬
化型反応性ホットメルト接着剤を用いて、実施例1と同
様にして、マジックファスナーシート付シート状研磨材
積層体を製造した。
【0025】(実施例5)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 実施例3で調製した湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤100重量部と実施例4で用いたポリプロピレングリ
コール100重量部とロジン骨格を有するポリエステル
ポリオール(荒川化学社製、商品名:KE−615−
3、Mn :2000、水酸基価:56)100重量部
を、100℃で溶融して混合した後、ジフェニルメタン
ジイソシアネート100重量部を添加し、窒素雰囲気下
で2時間反応させて湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤を調製した。上記湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤を用いて、実施例1と同様にして、マジックファスナ
ーシート付シート状研磨材積層体を製造した。
【0026】(実施例6)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 実施例3で調製した湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤100重量部にγ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン16重量部を添加し、100℃で溶融して混合
し、3時間反応させて湿気硬化型反応性ホットメルト接
着剤を調製した。上記湿気硬化型反応性ホットメルト接
着剤を用いて、実施例1と同様にして、マジックファス
ナーシート付シート状研磨材積層体を製造した。
【0027】(実施例7)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 実施例3で調製した湿気硬化型反応性ホットメルト接着
剤100重量部にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン18重量部を添加し、100℃で溶融して混合し、3
時間反応させて湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤を
調製した。上記湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤を
用いて、実施例1と同様にして、マジックファスナーシ
ート付シート状研磨材積層体を製造した。
【0028】(実施例8)湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の調製 実施例3で調製したポリエステルポリオール200重量
部を、100℃で溶融し、ジフェニルメタンジイソシア
ネート40重量部を添加し、窒素雰囲気下で2時間反応
させて湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤を調製し
た。上記湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤を用い
て、実施例1と同様にして、マジックファスナーシート
付シート状研磨材積層体を製造した。
【0029】(比較例1)実施例1の1液ウレタン湿気
硬化型接着剤に替えて、2液ウレタン系溶剤型接着剤
〔主剤:ポリエステルウレタンプレポリマー、架橋剤:
MDI、混合比100/3(重量比)〕)を用いたこと
以外、実施例1と同様にして、マジックファスナーシー
ト付シート状研磨材積層体を製造した。
【0030】(比較例2)実施例1の1液ウレタン湿気
硬化型接着剤に替えて、ゴム系ホットメルト接着剤を用
い、180℃でロールコーターを用いて、シート状研磨
材の紙基材裏面に塗布量50g/m2 で塗布し、塗布1
0秒後、マジックファスナーシートのナイロン布基材裏
面を該塗布面に積層し、ゴムローラーにて圧着して、マ
ジックファスナーシート付シート状研磨材積層体を製造
した。
【0031】上記実施例及び比較例で得られたマジック
ファスナーシート付シート状研磨材積層体及び実施例3
〜8で調製した湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の
性能を評価するため以下の項目について試験し、結果は
表1及び表2に示した。
【0032】(マジックファスナーシート付シート状研
磨材積層体の接着性)得られたマジックファスナーシー
ト付シート状研磨材積層体を20℃、相対湿度60%の
雰囲気下で48時間養生後、幅25mmの短冊状試験片
を切り出し、接着性(常温接着強度)及び耐熱性(耐熱
クリープ)を以下に示す方法で試験した。
【0033】1.接着性(常温接着強度) JIS K 6854(接着剤のはく離接着強さ試験方
法)に準拠し、試験片のT型剥離強度をオートグラフで
測定した。 2.耐熱性(耐熱クリープ) 100℃雰囲気下で、試験片のマジックファスナーシー
トのナイロン布基材側に100gの荷重をかけ、剥離ク
リープを24時間行い、剥離のズレ幅を測定した。 3.外観 塗布ムラ等により生ずる試験片表面の凹凸等の外観欠点
の有無を目視にて観察した。
【0034】(湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の
性能)得られた湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤の
固化速度及び溶融粘度を以下に示す方法で試験した。 1.固化速度(オープンタイム) 得られた湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を、塗
布温度:120℃、塗布量:50g/m2 、被接着
物:ダンボール、接着時のプレス圧及びプレス時間:
2kg/m2 ×2秒間の条件で接着試験を行い、被接着
物のダンボール(K’−220)の接着可能なオープン
タイムを測定した。 2.溶融粘度 JIS K 6301(加硫ゴム物理試験方法)に準拠
し、BM型粘度計を用いて溶融粘度を測定した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の湿気硬化型接着
剤を用いた積層体の製造方法は、叙上の如く構成されて
いるので、塗布性に優れ、シート状研磨材の基材裏面及
びマジックファスナーシートの基材裏面の如く厚さが薄
く、且つ、機械的強度の小さい基材に対しても均一、且
つ、充分な濡れをもって塗布でき、上記被着体に塗布さ
れた接着剤は空気中の湿気や被着体の水分と反応して硬
化し、強靱な接着強度と、高い耐熱性を示すので、シー
ト状研磨材の基材裏面及びマジックファスナーシート基
材の裏面同士の積層体を作業性及び生産性高く容易に製
造することが可能となる。
【0038】請求項2記載の本発明の湿気硬化型ホット
メルト接着剤を用いた積層体の製造方法は、叙上の如く
構成されているので、加熱溶融により上記湿気硬化型ホ
ットメルト接着剤を塗布に適した粘度に調整して塗布で
きるので、塗布性に優れ、シート状研磨材の基材裏面及
びマジックファスナーシートの基材裏面の如く厚さが薄
く、且つ、機械的強度の小さい基材に対しても均一、且
つ、充分な濡れをもって塗布でき、上記被着体に塗布さ
れた接着剤は空気中の湿気や被着体の水分と反応して硬
化し、強靱な接着強度と、高い耐熱性を示すので、シー
ト状研磨材の基材裏面及びマジックファスナーシート基
材の裏面同士の積層体を作業性及び生産性高く容易に製
造することが可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状研磨材の基材裏面とマジックフ
    ァスナーシートの基材裏面同士を湿気硬化型接着剤で接
    着することを特徴とする湿気硬化型接着剤を用いた積層
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 湿気硬化型接着剤が湿気硬化型ホットメ
    ルト接着剤であって、該接着剤の固化時間が1秒以上で
    あり、且つ、130℃における溶融粘度が20000c
    ps以下であることを特徴とする請求項1記載の湿気硬
    化型接着剤を用いた積層体の製造方法。
JP28732495A 1995-11-06 1995-11-06 湿気硬化型接着剤を用いた積層体の製造方法 Pending JPH09123331A (ja)

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