JPH09123316A - 透湿・耐水性シート - Google Patents

透湿・耐水性シート

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JPH09123316A
JPH09123316A JP22504496A JP22504496A JPH09123316A JP H09123316 A JPH09123316 A JP H09123316A JP 22504496 A JP22504496 A JP 22504496A JP 22504496 A JP22504496 A JP 22504496A JP H09123316 A JPH09123316 A JP H09123316A
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JP
Japan
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water
moisture
permeable
resistant sheet
nonwoven fabric
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JP22504496A
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English (en)
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Masao Kameyama
山 正 雄 亀
Akito Nishimura
村 明 人 西
Kozo Morishige
重 浩 三 森
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水性、透湿性および防風性等の各種性能が優
れるとともに、それらのバランスに優れ、さらに、施工
後に高いタッカー強度を得ることができるため、外壁通
気工法で用いられる防風材として好適な透湿・耐水性シ
ートの提供。 【解決手段】平均繊維径5μm以下、目付量30g/m
2 以上のメルトブロー法不織布からなる透湿・耐水層
と、該透湿・耐水層と複合化された網状不織布からなる
強度保持層とを有し、前記透湿・耐水層と強度保持層と
の複合化が、少なくともメルトブロー法不織布の側に鏡
面熱ロールを当接させて行われてなる透湿・耐水性シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿・耐水性シー
トに関し、特に、防水性、透湿性および防風性等の各種
性能が優れるとともに、それらのバランスに優れ、さら
に、施工後に高いタッカー強度を得ることができるた
め、外壁通気工法で用いられる防風材として好適な透湿
・耐水性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の家屋、特に木造家屋の建
築に際して、家屋の屋内空間を構成する内壁と、外気と
接する外壁との間に保温材料を充填し、外気の侵入を遮
断するとともに、屋内の保温を行う構造が採用されてい
る。しかし、この構造の家屋においては、屋内と屋外と
の温度差が大きい季節、例えば、冬期や梅雨時期のよう
に、外気温が屋内温度よりも低い時期に、外気によって
冷やされた外壁によって、内壁との間で発生した水蒸気
が冷却されて結露し、水滴が発生する。この水滴は、保
温材料、内装材、各種部材等の腐蝕の原因となったり、
また、雑菌や害虫の繁殖を助長して腐蝕を促進させたり
して、建築物の寿命を縮める原因となる問題があった。
この問題は、寒冷地、冷涼地で特に大きい。
【0003】そこで、いわゆる外壁通気工法と呼ばれる
工法が開発されている。この外壁通気工法は、屋内側か
ら内装材、防湿材、断熱材、防風材および外壁の順で配
設し、防風材と外壁の間に通気層を設ける構造とするも
のである。この構造において、防風材は、通気層内の冷
気が断熱層に侵入して断熱効果が低下するのを防止する
ために、冷気の侵入を阻止する目的で設けられるもので
ある。また、この防風材は、断熱層で発生した水蒸気を
通気層内へ通し外部へ逃がすとともに、結露によって水
滴が発生しても断熱材への水滴の浸透を防ぐ等の重要な
機能を担うものである。また、未だ外壁が施工されてい
ない建築工事中は、防風材が最も外側に露出されるた
め、特に断熱材への水滴の浸透を防ぐ機能が重要とな
る。さらに、この防風材には、良好な施工性を有するこ
と、低コストで製造できることも望まれる。
【0004】前記の防風材として、従来、アスファルト
含浸フェルト、フラッシュ紡糸法により得られるポリエ
チレン製不織布が使用されている。また、延伸ポリオレ
フィンフィルムとポリオレフィン製テープ織物との積層
体も提案されている(特開昭63−223249号公
報)。また、不織布や織編物などに樹脂加工したものも
市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アスファルト
含浸フェルトは、透湿度が低いため、屋内で発生した水
蒸気を通気層内へ通し外部へ逃がす性能が低く、また、
目付量が大きく重量が大となり搬送および取扱いに不便
であり、施工性に劣る問題があった。また、フラッシュ
紡糸法により得られるポリエチレン製不織布は、コスト
が高い等の問題がある。さらに、特開昭63−2232
49号公報に記載の積層体や不織布や織編物などに樹脂
加工したものは、防水性、透湿性および防風性のバラン
スに劣る問題がある。さらにまた、防風材は、施工時に
は、打付け装置または打付け具により、タッカー針、釘
等を用いて構造部材に打付け固着される。そのため、施
工時または施工後に、タッカー針等によって打ち付けら
れた箇所から剥離せず、構造部材に固着される強度、い
わゆるタッカー強度が高いことが実用上重要な性能とし
て要求される。
【0006】そこで本発明の目的は、防水性、透湿性お
よび防風性等の各種性能が優れるとともに、それらのバ
ランスに優れ、さらに、施工後に高いタッカー強度を得
ることができるため、外壁通気工法で用いられる防風材
として好適な透湿・耐水性シートを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、平均繊維径5μm以下、目付量30g/
2 以上のメルトブロー法不織布からなる透湿・耐水層
と、該透湿・耐水層と複合化された網状不織布からなる
強度保持層とを有し、前記透湿・耐水層と強度保持層と
の複合化が、少なくともメルトブロー法不織布の側に鏡
面熱ロールを当接させて行われてなる透湿・耐水性シー
トを提供するものである。
【0008】以下、本発明の透湿・耐水性シート(以
下、「本発明のシート」という)について詳細に説明す
る。
【0009】本発明のシートは、メルトブロー法不織布
からなる透湿・耐水層と、該メルトブロー法不織布と複
合化された網状不織布からなる強度保持層とを有するも
のである。
【0010】本発明のシートの透湿・耐水層を構成する
メルトブロー法不織布は、溶融樹脂を紡糸口金から押出
して細流を形成し、この細流に高速の加熱気体を吹き付
け、その高速の加熱気体によって溶融樹脂の細流を引き
伸ばして、細繊維化し、連続的に捕集体上に捕集してシ
ート状とする方法によって製造されるものである。
【0011】本発明において、このメルトブロー法不織
布の構成繊維は、メルトブロー法によって不織布を形成
できるものであれば、いずれの樹脂からなるものでもよ
い。この構成繊維を形成する樹脂として、例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリア
ミドおよびこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリ
ル系およびアクリル系共重合体、ポリスチレン、ポリス
ルホン、ポリトリフロロクロロエチレン、ポリカーボネ
ート、ポリウレタンなどが挙げられる。本発明で用いら
れるメルトブロー法不織布は、これらの樹脂の1種単独
または2種以上の組み合わせからなる繊維から構成され
ていてもよい。これらの中でも、紡糸性および撥水特性
に優れ、特に水との接触角が大きい点で、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィンが好ましく、中で
もメルトブロー法による紡糸が容易であることから、特
にポリプロピレンおよびプロピレンとα−オレフィンと
の共重合体が好ましい。
【0012】このメルトブロー法不織布は、透湿性、防
水性および防風性に優れる点で、平均繊維径が5μm以
下のものが好ましく、また、透湿性をほとんど損なわず
に、耐水性および防水性に優れ、通気度が小さくなり、
防風性も向上し、透湿性、防水性および防風性のバラン
スに優れる透湿・耐水性シートが得られる点で、平均繊
維径が4μm以下のものが、さらに好ましい。さらに、
実用的な透湿性を保持しつつ防水性や防風性が向上する
点で、平均繊維径が3μm以下のものが、特に好まし
い。
【0013】また、本発明のシートの透湿・耐水層を構
成するメルトブロー法不織布は、透湿性に優れ、耐水度
が大きく防水性に優れ、防風性に優れる透湿・耐水性シ
ートが得られる点で、目付量が30g/m2 以上のもの
が好ましい。また、平均繊維径が0.1μm以下、また
は、目付量が100g/m2 以上のメルトブロー法不織
布は、生産性、施工性およびコストの点で、問題を生じ
るおそれがある。
【0014】さらに、本発明において、メルトブロー法
不織布は、本発明の効果を損なわない範囲において、各
種の添加剤を含有していてもよい。特に、紫外線吸収剤
を含有する樹脂からなる繊維で構成されているメルトブ
ロー法不織布は、耐久性、特に耐候性に優れる点で、好
ましい。この紫外線吸収剤としては、例えば、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−テトラ−ブチル−5’−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、エチル−2−シアノ
−3,3’−ジフェニルアクリレート、2−ヒドロキシ
−4−n−オクトキシベンゾフェノン、ビス(2,
2’,6,6’−テトラメチル−4−ピペリジン)セバ
ケート、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。また、用
いる紫外線吸収剤の種類、必要な耐候性等に応じて、適
宜、その含有量を決定することができる。例えば、紫外
線吸収剤として、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テト
ラ−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾールを使用する場合、含有量を樹脂100重
量部に対して0.1〜0.5重量部を配合すれば、十分
な紫外線吸収特性を発揮する。さらに、ラジカル連鎖禁
止剤、過酸化物分解剤等の酸化防止剤を紫外線吸収剤と
併用すると、さらに、樹脂の劣化を防止することができ
るため、好ましい。
【0015】また、本発明のシートの強度保持層を構成
する網状不織布は、メルトブロー法不織布と複合化さ
れ、メルトブロー不織布を補強する役割を有するもので
ある。この網状不織布は、延伸または未延伸フィルムを
縦方向に割繊して形成された割繊維(スプリットファイ
バー)または細幅テープが、延伸または延伸しないで、
縦方向に配列されてなる縦ウェッブと、延伸または未延
伸フィルムを横方向に割繊して形成された割繊維(スプ
リットファイバー)または細幅テープが横方向に配列さ
れてなる横ウェッブとを、縦ウェッブと横ウェッブの各
構成繊維が直交して網目を形成するように積層してなる
複層不織布である。この網状不織布の構成繊維の素材と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナ
イロン66等のポリアミド、およびこれらの共重合体、
ポリ塩化ビニル、(メタ)アクリル酸またはその誘導体
の重合体および共重合体、ポリスチレン、ポリスルホ
ン、ポリテトラクロロエチレンポリカーボネート、ポリ
ウレタン等が挙げられる。また、この強度保持層に用い
られる網状不織布の厚さは、タッカー強度に優れ、メル
トブロー法不織布の透湿性を実用的なレベルに保つ点
で、通常、0.05〜0.2mmであり、目付量は、通
常、15〜50g/m2 である。
【0016】さらに、本発明において、前記のメルトブ
ロー法不織布および網状不織布が、プロピレン単独重合
体またはプロピレンとα−オレフィンの共重合体からな
る繊維を構成繊維とするものであることが好ましい。プ
ロピレン単独重合体またはプロピレンとα−オレフィン
の共重合体からなる繊維は、紡糸成形性が良好であるた
め、低コストで所要の性能を有するメルトブロー法不織
布が得られること、また、網状不織布とメルトブロー法
不織布とが、同種の繊維から構成されているものである
と、複合化処理における熱融着が容易であるため、好ま
しい。
【0017】本発明のシートの製造は、前記メルトブロ
ー法不織布と、網状不織布とを重ねあわせた後、この積
層物を、鏡面熱ロールとゴムロールとから構成されるロ
ール加圧装置に、メルトブロー法不織布の側に鏡面熱ロ
ールが当接し、網状不織布の側にゴムロールが当接する
ようにして供給し、鏡面熱ロールによって、メルトブロ
ー法不織布を網状不織布に加熱圧着させて複合化させる
方法、あるいはメルトブロー法不織布と網状不織布とを
重ね合わせてなる積層物を、両側に鏡面熱ロールを配設
したロール加圧装置に供給し、メルトブロー法不織布お
よび網状不織布の双方を鏡面熱ロールによって加熱圧着
して複合化させる方法等にしたがって行うことができ
る。このとき、メルトブロー法不織布の表面には、鏡面
熱ロールによってメルトブロー法不織布の構成繊維が熱
融着されてフィルム化し、平坦な表面を有する熱融着層
が形成される。この熱融着層の形成により、耐水性の向
上を図ることができる。熱融着層は、通常、メルトブロ
ー法不織布の表層に厚さ5〜100μm程度、好ましく
は10〜50μm程度に形成される。
【0018】複合化処理に用いられる鏡面熱ロールは、
表面が、バフ仕上げ程度以上の平滑性を有し、さらに、
ロールの耐久性を考慮して、クロムメッキ等の表面硬化
処理等を施したものである。
【0019】また、網状不織布に当接されるゴムロール
は、鏡面熱ロールの加熱温度と同程度の温度にまで加熱
できるものが好ましく、耐熱性を有するゴム材質からな
るものが好ましい。例えば、シリコーンゴム、天然ゴ
ム、NBR、SBR等からなるものが好ましい。
【0020】鏡面熱ロールの加熱温度は、実用上必要な
70cm水柱以上の耐水圧を有する透湿・耐水性シート
を得るために、通常、100℃以上であり、好ましくは
100〜160℃程度であり、特に好ましくは110〜
150℃程度である。また、加圧力は、通常、5〜70
kg/cm程度であり、好ましくは10〜40kg/c
m程度である。これらの鏡面ロールの加熱温度、加圧
力、さらに加工速度は、得られる透湿・耐水性シート
が、透湿度が5000g/m2 ・日以上、耐水圧が70
cm水柱以上となるように、適宜選択される。
【0021】また、本発明のシートは、メルトブロー法
不織布からなる透湿・耐水層および網状不織布からなる
強度保持層以外にも、他の不織布、あるいは織布からな
る層を有していてもよい。例えば、スパンボンド法不織
布等からなる層を必要に応じて有するものでもよい。
【0022】本発明のシートは、実用上の強度として、
タッカー強度が1.5kg以上のものが好ましい。本発
明において、タッカー強度とは、透湿・耐水性シートを
建設資材用ガンタッカーによりタッカー針を用いて被着
体に打ち付けた後の透湿・耐水性シートの破断強度を示
し、このタッカー強度は、実用上の強度として重要な意
味を有するものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例により、
本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0024】(実施例1)プロピレンのホモ重合体(メ
ルトフローインデックス(230℃,荷重2.16k
g):80g/10分)を用い、メルトブロー法にした
がって、300℃で平均繊維径1μm、目付量40g/
2 のメルトブロー法不織布を製造した。次に、このメ
ルトブロー法不織布と、ポリプロピレン網状不織布(日
石ブラスト(株)製、目付量:35g/m2 )を重ね合
わせ、メルトブロー法不織布の側に鏡面ロールを、ポリ
プロピレン網状不織布の側にゴムロールを用いて、13
5℃、1.4m/分の速度で、かつ20kg/cmの線
圧で、複合化し、透湿・耐水性シートを製造した。
【0025】得られた透湿・耐水性シートについて、透
湿度、透気度、耐水圧およびタッカー強度を、下記の方
法にしたがって評価または測定した。結果を表1に示
す。
【0026】 透湿度:JIS Z0208に準拠して測定した。 透気度:JIS P8117に準拠して測定した。 耐水圧:JIS L1092に準拠して測定した。 タッカー強度:シートの縦方向および横方向から、それ
ぞれ3cm×15cmの寸法の試験片を5枚ずつ採取し
た。この試験片を、厚さ5mm以上の合板に、建材用ガ
ンタッカーにより、JIS S6036に規定されてい
る3号のタッカー針を用いて打ち付けて試料を作製し
た。この試料における合板と試験片の長手方向の端部を
それぞれ、万能引張試験機のチャックに保持して、引張
試験を行った。このとき、チャック間の間隔を10c
m、引張速度を10cm/分とした。結果は、各測定値
の平均値で示した。
【0027】(実施例2)目付量70g/m2 のメルト
ブロー法不織布を製造し、これを用いた以外は、実施例
1と同様にして透湿・耐水性シートを製造し、透湿度、
透気度、耐水圧およびタッカー強度を評価または測定し
た。結果を表1に示す。
【0028】(比較例1)平均繊維径6μmのメルトブ
ロー法不織布を製造し、これを用いた以外は、実施例1
と同様にして透湿・耐水性シートを製造し、透湿度、透
気度、耐水圧およびタッカー強度を評価または測定し
た。結果を表1に示す。
【0029】(比較例2)目付量20g/m2 のメルト
ブロー法不織布を製造し、これを用いた以外は、実施例
1と同様にして透湿・耐水性シートを製造し、透湿度、
透気度、耐水圧およびタッカー強度を評価または測定し
た。結果を表1に示す。
【0030】(比較例3)ポリプロピレン網状不織布に
代えて、平均繊維径20μmおよび目付量35g/m2
であるポリプロピレン製スパンボンド法不織布を用いた
以外は、実施例1と同様にして透湿・耐水性シートを製
造し、透湿度、透気度、耐水圧およびタッカー強度を評
価または測定した。結果を表1に示す。
【0031】 注:実用判定(透湿性、防風性、防水性、強度)の評価は下記の基準で行っ た。 透湿性: ○:透湿度5000g/m2 ・日以上 ×:透湿度5000g/m2 ・日未満 防風性: ○:透気度10sec/100cm3 以上 ×:透気度10sec/100cm3 未満 防水性: ○:耐水圧70cm・水柱以上 ×:耐水圧70cm・水柱未満 強度: ○:タッカー強度1.5kg以上 ×:タッカー強度1.5kg未満
【0032】
【発明の効果】本発明の透湿・耐水性シートは、防水
性、透湿性および防風性等の各種性能が優れるととも
に、それらのバランスに優れ、さらに、低コスト、かつ
施工後に高いタッカー強度を発揮することができる。そ
のため、本発明の透湿・耐水性シートは、外壁通気工法
で用いられる防風材として好適である。 また、本発明
の透湿・耐水性シートは、その優れた性能を活かして、
土木建築資材、農業用資材、各種のフィルター用材、ワ
イパー材等の産業用資材、ラップ材、使い捨ておむつ、
生理用品等の衛生用資材、医療用資材、衣料用資材、機
能包材などの広範囲の用途に適用可能である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均繊維径5μm以下、目付量30g/m
    2 以上のメルトブロー法不織布からなる透湿・耐水層
    と、該透湿・耐水層と複合化された網状不織布からなる
    強度保持層とを有し、前記透湿・耐水層と強度保持層と
    の複合化が、少なくともメルトブロー法不織布の側に鏡
    面熱ロールを当接させて行われてなる透湿・耐水性シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記鏡面熱ロール処理が、100℃以上の
    鏡面熱ロールを用いて行われる請求項1に記載の透湿・
    耐水性シート。
  3. 【請求項3】透湿度が5000g/m2 ・日以上、かつ
    耐水圧が70cm(水柱)以上のものである請求項1ま
    たは2に記載の透湿・耐水性シート。
  4. 【請求項4】タッカー強度が1.5kg以上のものであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の透湿・耐水性シー
    ト。
  5. 【請求項5】前記のメルトブロー法不織布および/また
    は網状不織布が、プロピレン単独重合体またはプロピレ
    ンとα−オレフィンの共重合体からなる繊維を構成繊維
    とするものである請求項1〜4のいずれかに記載の透湿
    ・耐水性シート。
  6. 【請求項6】前記メルトブロー法不織布が、紫外線吸収
    剤を含有するものである請求項1〜5のいずれかに記載
    の透湿・耐水性シート。
  7. 【請求項7】透気度が10sec/100cm3 以上の
    ものである請求項1〜6のいずれかに記載の透湿・耐水
    性シート。
  8. 【請求項8】前記網状不織布が、厚さ0.05〜0.2
    mm、目付量15〜50g/m2 であるものである請求
    項1〜7に記載の透湿・耐水性シート。
JP22504496A 1995-08-28 1996-08-27 透湿・耐水性シート Withdrawn JPH09123316A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225247A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Jx Nippon Anci Corp ヒートシール性シート及び袋、並びにそれらの製造方法
CN114603949A (zh) * 2020-12-09 2022-06-10 财团法人纺织产业综合研究所 透气防水织物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225247A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Jx Nippon Anci Corp ヒートシール性シート及び袋、並びにそれらの製造方法
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