JPH06114991A - 複合不織布 - Google Patents

複合不織布

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JPH06114991A
JPH06114991A JP4287052A JP28705292A JPH06114991A JP H06114991 A JPH06114991 A JP H06114991A JP 4287052 A JP4287052 A JP 4287052A JP 28705292 A JP28705292 A JP 28705292A JP H06114991 A JPH06114991 A JP H06114991A
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Japan
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nonwoven fabric
woven fabric
composite
fiber diameter
average fiber
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JP4287052A
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Toshio Nishikawa
敏男 西川
Katsutoshi Ando
勝敏 安藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】着色が異色模様であり、変褪色堅牢性が高く、
引張強力、透湿性、防水性、防風性、等に優れ、かつ、
フィルター性、血液バリヤ性、油吸着性、耐薬品等を備
えた複合不織布を得る。 【構成】平均繊維径5ミクロン以下、目付10〜200
g/m2で構成されたメルトブロー不織布(A)の少な
くとも片面に、着色された平均繊維径10ミクロン以
上、目付10〜80g/m2で構成されたスパンボンド
不織布(B)を積層し、両者を部分的な熱接着により一
体化して複合不織布とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メルトブロー不織布と
スパンボンド不織布とで構成され、着色された透湿、耐
水性を有する複合不織布に関する。さらに詳しくは、主
として、汚れ作業時の作業着、毛羽発生など発塵を嫌う
クリーンルーム用衣料、水や水汚れを弾く特性を利用し
た水回りの衣料、さらに石綿などを扱う作業時に防御の
ため着用する特殊着として、あるいは一般的な簡易衣料
等の素材生地として利用できる着色された透湿、耐水性
を有する複合不織布に関するものである。一方、木造住
宅の外壁通気構法において透湿・防水そして断熱性など
の機能を目的として用いられるハウスラップ材料や屋根
下地シート材料として、あるいはまた、農作物や植物の
育成を助ける農業・園芸用シート材料などの広い分野に
おいて利用することもできる、メルトブロー不織布とス
パンボンド不織布とで構成され、着色された透湿、耐水
性を有する複合不織布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、着色されたメルトブロー不織
布としては、特開平4ー100962号公報により、顔
料着色されたものが提案されており、一方、スパンボン
ド不織布の着色も、顔料原着方法により商品化されたも
のが市場に出されている。しかし、上記の不織布、ある
いはこれらに着色された不織布どうしを積層した複合不
織布は、通常、均一な着色物であり、近年の多様なニー
ズに応えるためには、特に、衣料などに用いる場合に
は、違った感覚のバリエーションとしては物足りなかっ
た。ましてや、衣料材料としての生地としての特性も十
分と言えず、上述の感覚のバリエーションの物足りなさ
と相俟って、元来、この類のものは衣料用等に採用する
ことも深く検討されることがなかったのが実状である。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明者らは、上述の
多様なニーズに応えるため十分考慮し、変褪色に対して
高堅牢性を有し、しかも低コストで製造できる、また衣
料用等にも有効に用いられ得る透湿、耐水性を有する複
合不織布について鋭意検討を重ね、ついに本発明に到達
したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明の複合不織布は、構成繊維の平均繊維径が5ミクロ
ン以下、目付量10〜200g/m2で構成されてなる
メルトブロー不織布(A)の少なくとも片面に、構成繊
維の平均繊維径が10ミクロン以上、目付量10〜80
g/m2として構成されてなる着色されたスパンボンド
不織布(B)が積層されたシートであって、かつ、不織
布(B)が次式1を満たしており、 [比表面積:m2/g]×[目付量:g/m2]=2〜10・・・式1 該積層シートは、部分的な熱接着により接着一体化され
てなり、かつ、該積層シートの透湿度が少なくとも40
00(g/m2・24時間)、耐水度が少なくとも30
0(mm水柱)であることを特徴とする複合不織布であ
る。
【0005】かかる本発明の複合不織布において、好ま
しくは、不織布(A)および/または不織布(B)に、
顔料が0.05〜5重量%含有されてなり、不織布
(A)と不織布(B)の色差(△E)が、少なくとも3
であることを特徴とするものである。また、さらに、少
なくとも不織布(A)の構成繊維および/または不織布
(B)の構成繊維に、紫外線吸収剤が含有されてなるこ
とを特徴とするものである。あるいはまた、さらに、撥
水剤処理が施されてなることを特徴とするものである。
あるいはまた、さらに、本発明は、上述の本発明の複合
不織布を主たる材料として用いてなる簡易な衣料に関す
るものである。
【0006】以下に、本発明の複合不織布について、さ
らに詳しく説明する。まず、本発明において用いられる
メルトブロー不織布は、その製造の基本プロセスが、溶
融ポリマーの細流に対して加熱高速ガス体を噴き当て、
そのガス流の作用によって該溶融ポリマーを引伸ばして
極細繊維化し、捕集してシートとするメルトブロー法に
よるものであればよく、その詳細は特に限定されるもの
ではない。
【0007】また、本発明に用いられるメルトブロー不
織布の構成繊維を形成する樹脂としては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドおよ
びこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリル系およ
びアクリル系共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、
ポリトリフロロクロロエチレン、ポリカーボネート、ポ
リウレタンなどがある。これらの中でも、特に限定され
るものではないが、紡糸性や撥水特性などからポリプロ
ピレンやポリエチレン等のポリオレフィンおよびこれら
の共重合体が好ましく、中でもメルトブロー紡糸のし易
さから、特にポリプロピレンおよびこれらの共重合体が
好ましい。
【0008】本発明において用いられるメルトブロー不
織布は、構成繊維の平均繊維径が5ミクロン以下である
ことが、シートとしてのカバーファクターが大きく、か
つ、ミクロな空隙を有し、耐水性と透湿性を両立して得
られるために重要であり、また、平均繊維径が3ミクロ
ン以下であれば、透湿性を損なわずにより高度な耐水性
が得られ、さらに防風性も向上するため、より好まし
い。
【0009】このようなメルトブロー不織布は、目付が
小さすぎると、透湿性は優れるが耐水度が小さいため防
水性が劣り、また通気度が大きすぎて防風性が劣る結果
となるため、初期の目的を達成するための目付として
は、10g/m2以上であることが重要である。特に、
15g/m2を越えるものは、上記機能特性が安定して
得られることからより好ましい。一方、目付の上限につ
いては、あまり大きいと防水性や防風性は優れるが透湿
性が徐々に低下するため、目付200g/m2以下のも
のが好ましく、目的によって変わり得るが、生産性安定
や低コスト化から、100g/m2以下のものがより好
ましく、また衣料などを目的とした場合などは、軽量で
あり着心地が良くなることから、目付50g/m2以下
のものが好ましく用いられる。
【0010】また、本発明のスパンボンド不織布は、製
造基本プロセスが、ノズルより出た繊維化が可能な温度
に下がった溶融ポリマーを、高速吸引ガスにより吸引延
伸し、その後、開繊装置を用いて開繊し、コンベア状の
ネットに衝突捕集してシートとするスパンボンド法によ
り得られる不織布であればよく、その詳細は特に限定さ
れるものではない。また、スパンボンド法による不織布
が繊維形成成分を芯成分、接着性成分を鞘成分とする芯
鞘型複合繊維であってもよい。
【0011】これらスパンボンド法による不織布の構成
繊維を形成する樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナ
イロン6、ナイロン66等のポリアミドまたはこれらの
共重合体、ポリ塩化ビニル、アクリル系またはアクリル
系共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリトリフ
ロロクロロエチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン
などがある。本発明においては、特に限定されるもので
はないが、紡糸の安定性や低コストなどから、ポリプロ
ピレンやポリエチレン等のポリオレフィンおよびこれら
の共重合体が好ましく、中でもメルトブロー不織布との
熱接着性などのし易さから、特にポリプロピレンが好ま
しい。また、芯鞘型複合繊維の場合も熱接着性成分
(鞘)には上記樹脂が用いられ、繊維形成性成分(芯)
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート等のポリエステル、およびこれらの共重
合体等が好ましく用いられる。
【0012】一方、メルトブロー不織布の本質的な欠点
である低強力は、スパンボンド不織布と積層一体化する
ことにより補われる。一体化の手段として、メルトブロ
ー不織布の片面にスパンボンド不織布を積層一体化する
方法や、メルトブロー不織布の両面にスパンボンド不織
布を積層一体化する方法などがあり、目的により何れの
方法もとりうる。
【0013】本発明の複合不織布を得るためには、メル
トブロー不織布(A)とスパンボンド不織布(B)の色
差(△E)が少なくとも3あれば好ましい。さらに、遠
目からも良く判別でき、特徴が鮮明になるためには、色
差が、少なくとも5がさらに好ましい。また、その着色
方法は、前述のメルトブロー不織布および/またはスパ
ンボンド不織布の形成時において、不織布の構成繊維を
形成する樹脂に、顔料などの着色剤を混入させる、いわ
ゆる原着法や、メルトブロー不織布および/またはスパ
ンボンド不織布形成後に、染色などで着色させる方法な
ど、特に限定されるものではないが、製造コストや着色
効率などの点から原着法が好ましく用いられる。この場
合、スパンボンド不織布に含まれる顔料含有率は、得ら
れる着色効率や紡糸安定性から、0.05〜5重量%の
範囲であれば良く、特に限定されるものではないが、均
一な色味や柔らかな風合などを得るために、0.1〜3
重量%の範囲が好ましく用いられ、さらに好ましくは
0.1%〜1重量%の範囲が用いられる。
【0014】本発明の不織布を得るために、メルトブロ
ー不織布(A)の少なくとも片面に、着色されたスパン
ボンド不織布(B)を積層一体化する。着色されたスパ
ンボンド不織布(B)は、構成繊維の平均繊維径が10
ミクロン以上、目付量10〜80g/m2の範囲であ
り、かつ、次式1を満たしておればよい。特に限定され
るものではないが、補強目的、風合、コスト等の点から
平均繊維径15ミクロン〜30ミクロン、目付量15〜
50g/m2の範囲が好ましい。 [比表面積:m2/g]×[目付量:g/m2]=2〜10・・・式1 式1で比表面積とは、単位繊維重量当たりカバーリング
できる理論算出値であり、繊維表面積(2π・r・l)
/繊維重量(π・r2・l・p)で算出できる。ここで
r:繊維半径 l:繊維長 p:繊維密度
である。
【0015】すなわち、式1の値が2よりも小さい場合
には、下地のメルトブロー不織布を殆どカバーできず、
色模様のコントラストがあまりにも疎となり見栄えが悪
く、一方、強力等の物性値も低く、不満足なものとな
る。また、式1の値が10よりも大きい場合は、下地の
メルトブロー不織布を殆どカバーしつくして、スパンボ
ンド不織布だけの色模様となり、本発明の趣旨から外れ
るため、不適当である。
【0016】また、メルトブロー不織布は、スパンボン
ド不織布に比べ、繊維径が細く、目付ムラが小さいこと
からカバーファクター(比表面積)が大きいため、着色
ムラが殆ど発生せず、均一着色となるので、着色されて
いてもいなくてもよく、メルトブロー不織布とスパンボ
ンド不織布の色差(△E)が、少なくとも3あれば目的
を達成することができる。ここで、色差(△E)を測定
する機器は特に限定されないが、例えばMACBETH
MS−2000がある。
【0017】本発明において、メルトブロー不織布とス
パンボンド不織布は、部分的な熱接着によって接着一体
化されるが、部分的熱接着によって一体化されているた
め、メルトブロー不織布で達成された透湿性、防水性、
あるいは防風性等の機能特性は、積層シートとしても良
好に保持することができる。メルトブロー不織布とスパ
ンボンド不織布は、部分的な熱接着によって接着一体化
されるが、熱接着の方法については特に限定されない。
例えば、メルトブロー不織布および/またはスパンボン
ド不織布を作成しつつ積層し、得られた積層物を熱エン
ボス、超音波あるいは高周波などの手段で部分的に熱接
着する等の方法で得ることができる。
【0018】積層不織布は、安定した透湿・防水効果を
得るために透湿度が少なくとも4000(g/m2・2
4時間)、耐水度が少なくとも300(mm水柱)必要
である。また、メルトブロー不織布および/またはスパ
ンボンド不織布の構成繊維に紫外線吸収剤を含有させる
ことは、特に、安定した耐光性向上のための手段として
有効である。さらに、ラジカル連鎖禁止剤や過酸化物分
解剤などの酸化防止剤を紫外線吸収剤と併用すること
も、必要に応じとりうる手段である。またさらに、得ら
れた複合不織布に撥水剤処理を施すことも、耐水性向上
の手段として使用できる。
【0019】以下、実施例について説明する。なお、実
施例における各物性は次の方法により測定した。 (1)透湿度:JIS−Z−0208(40℃−90%
RH) (2)耐水度:JIS−L−1092A (3)通気度:JIS−L−1096(フラジール法) (4)引張強度:JIS−L−1096 (5)剛軟度:JIS−L−1079(45°カンチレ
バー法、ただし、不織布(B)側を表面とした測定値) (6)平均繊維径:1000倍(走査型電子顕微鏡)の
拡大写真より、300本以上の繊維径を読取り、その平
均値とした。
【0020】
【実施例1】メルトフローインデックス(荷重2.16
kg、230℃)60g/10分のポリプロピレン(融
点157.6℃)からメルトブロー紡糸法にて平均繊維
径1.5ミクロンで20g/m2の目付のメルトブロー
不織布を得た。次いで該不織布を中層とし、目付30g
/m2のネービーブルー顔料が0.1%添加されて着色
されたポリプロピレン製スパンボンド不織布(日本不織
布(株)製品、平均繊維径27ミクロン)を上下として
積層しつつ、140℃のシボロール(上ロール)と、1
40℃のプレーンロール(下ロール)に挾持しつつ、8
0kg/cm圧にて熱接着し、シートを得た。
【0021】このシートは、厚み0.51mm、目付8
0.5g/m2、引張強度11.1(縦)/6.6
(横)kg/5cm、引張伸度55(縦)/89(横)
%、通気量9.4cc/cm2・秒、透湿度7160g
/m2・24時間、耐水度1075mmaq、剛軟度1
04(縦)/75(横)mmの特徴を有していた。ま
た、このものの式1で求めた値は4.88と要件を満た
すものであった。得られたシートを用い、ジャンパーを
縫製した。得られたジャンパーは木綿で作成されたGパ
ンのストーンウォッシュ調に似たユニークな外観を示
し、1ヵ月間着用した結果、毛羽発生も殆ど気にならな
い程度に少なく、軽度な雨降りでも濡れなく、また蒸れ
なかった。従って、簡易衣料として適していた。
【0022】
【実施例2、3、4、】実施例1で作成し、使用した目
付20g/m2のメルトブロー不織布を中層とし、顔料
で着色された目付20g/m2のブラック(実施例
2)、エンジ(実施例3)、ダークブルー(実施例4)
の各色のポリプロピレン製スパンボンド不織布(日本不
織布(株)製品、平均繊維径27ミクロン)を上下とし
て積層しつつ、実施例1と同じ方法で熱接着シートを得
た。得られたシートについて式1で求めた値は、いずれ
も3.26であり、要件を満たしていた。得られたシー
トの評価結果を表1、2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】実施例2、3、4で得た各シートを用い
て、ジャンパーを縫製し、1ヵ月間着用した。いずれの
製品も着用による破れがなく、接着ほつれもなく、多少
の水がかかっても濡れず、しかも蒸れを感じなかった。
また、製品は好ましい風合を持ち、1ヵ月着用後も風合
を保ち、着用中軽く、暖かい特性を示した。また、製品
は、ユニークな色模様を持っているので、イベント用着
衣として適していた。
【0026】〔比較例1〕実施例1で得た目付20g/
2のメルトブロー不織布の片面に、目付10g/m2
カーボンブラック顔料が0.1%添加されて着色された
ポリプロピレン製スパンボンド不織布(日本不織布
(株)製品、平均繊維径27ミクロン)を積層しつつ、
140℃のシボロール(上ロール)と140℃のプレー
ンロール(下ロール)に挾持しつつ、80kg/cm圧
にて熱接着し、シートを得た。得られたシートは、メル
トブロー不織布が殆どカバーされておらず、色模様も優
美さを持たず、かつ、メルトブロー不織布の欠点である
低強力が、補われずに露呈し、手で簡単に破れるもので
あった。式1による算出値は、1.6であり2以下であ
った。
【0027】〔比較例2〕目付を70g/m2とした以
外は、実施例1と同じ条件でメルトブロー不織布を作成
した。得られた目付70g/m2のメルトブロー不織布
の片面に、目付10g/m2のカーボンブラック顔料が
0.1%添加されて着色されたポリプロピレン製スパン
ボンド不織布(日本不織布(株)製品、平均繊維径27
ミクロン)を積層しつつ、140℃のシボロール(上ロ
ール)と140℃のプレーンロール(下ロール)に挾持
しつつ、80kg/cm圧にて熱接着し、シートを得
た。得られたシートは、メルトブロー不織布がほぼ完全
にカバーされてしまっており、色差を利用した優美さは
なく、均一な黒色を示した。式1による算出値は11.
4であり、10を越えていた。
【0028】
【発明の効果】上述した如く、本発明によれば、耐水
性、防風性、撥水性、ならびに透湿性などの機能特性に
優れ、さらに、フィルター性、血液バリヤ性、油吸着
性、ならびに耐薬品性等に優れ、かつ、引張強度などに
おいても実用的な物性を備え、さらに、着色が異色模様
であり、変褪色堅牢性に優れた複合不織布を得ることが
できる。しかも、優れた性質を示す複合不織布を得るに
あたっては、簡単な工程でコストを易く実施できるの
で、優れた性質と相俟って、多様な用途に展開すること
ができる。本発明による複合不織布は、特に、ハイキン
グ、魚釣、各種スポーツ、レジャー、イベント等におけ
る衣料として、あるいは用品として使用するのに適して
いる。
【0029】さらに、汚れ作業用作業着、毛羽発生など
の発塵を嫌うクリーンルーム用衣料、水回り用衣料、各
種試験室等で使用するための実験着、石綿などを使用す
る環境用防塵特殊着、一般的な防寒用、緊急時用等の簡
易衣料、等に利用できるものである。ここで、衣料ある
いは着衣とは、帽子、頭布、手袋、靴下、下着、ケー
プ、雨衣、カッパ、ポンチョ、等を広く含むものであ
る。またさらに、包袋、使い捨ておむつや生理用品等の
医療・衛生用品、ワイパー、ラップ材、各種フィルタ
ー、建築における透湿、防水、断熱等のハウスラップ
材、屋根下地シート、農芸用シート等広い分野で利用す
ることができる。このように、本発明は、実用性に富
み、工業的効果をあげることができるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成繊維の平均繊維径が5ミクロン以下、
    目付量10〜200g/m2で構成されてなるメルトブ
    ロー不織布(A)の少なくとも片面に、構成繊維の平均
    繊維径が10ミクロン以上、目付量10〜80g/m2
    として構成されてなる着色されたスパンボンド不織布
    (B)が積層されたシートであって、かつ、不織布
    (B)が次式1を満たしており、 [比表面積:m2/g]×[目付量:g/m2]=2〜10・・・式1 該積層シートは、部分的な熱接着により接着一体化され
    てなり、かつ、該積層シートの透湿度が少なくとも40
    00(g/m2・24時間)、耐水度が少なくとも30
    0(mm水柱)であることを特徴とする複合不織布。
  2. 【請求項2】不織布(A)および/または不織布(B)
    に、顔料が0.05〜5重量%含有されてなり、不織布
    (A)と不織布(B)の色差(△E)が少なくとも3で
    あることを特徴とする請求項1記載の複合不織布。
  3. 【請求項3】少なくとも不織布(A)の構成繊維および
    /または不織布(B)の構成繊維に、紫外線吸収剤が含
    有されてなることを特徴とする請求項1または2記載の
    複合不織布。
  4. 【請求項4】撥水剤処理が施されてなることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の着色された複合不織布。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の複合不織
    布を主たる材料として用いてなる簡易衣料。
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