JPH09122707A - 幅圧下プレス装置の金型および幅圧下方法 - Google Patents
幅圧下プレス装置の金型および幅圧下方法Info
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- JPH09122707A JPH09122707A JP31474295A JP31474295A JPH09122707A JP H09122707 A JPH09122707 A JP H09122707A JP 31474295 A JP31474295 A JP 31474295A JP 31474295 A JP31474295 A JP 31474295A JP H09122707 A JPH09122707 A JP H09122707A
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Abstract
圧下プレス装置の金型を提供する。 【解決手段】 熱間スラブを所定幅にプレス加工する幅
圧下プレス装置の金型であって、該金型1の平行部2と
傾斜部3との境界部を滑らかな曲線状とする。
Description
において熱間スラブを高精度で所定幅に縮幅するための
幅圧下プレス装置の金型および幅圧下方法に関する。
を効率的に鋳造することが困難であるため、鋳込み幅の
統合を行うと共に、熱間圧延においてスラブを所定幅に
大幅圧下することが行われている。スラブの幅圧下方法
としては、スラブ進行方向の入側に傾斜部を、出側に平
行部を有する一対の金型を用いてスラブ全長をプレス幅
圧下する方法が一般的である。
は、一対の金型の圧下、開放の繰り返し工程における金
型開放時に、スラブを長手方向に所定量送り込みながら
スラブ全長を幅圧下するものである。このプレス幅圧下
は、1回の加工で大幅な圧下が可能となる魅力的な方法
であるが、加工後のスラブ幅はスラブの送り込みに相当
するピッチで長手方向に変動し、所定の幅精度を確保す
ることが困難であった。
する方法としては、スラブの1回の送り量を金型の平行
部長さの1/2より小さく、かつ1/3より大きくする
方法(特開昭60−247401号公報)、金型の傾斜
部を多段傾斜とし、かつそのうち平行部に続く第1傾斜
部の傾斜角を5°〜12°の範囲内とした金型を用いて
プレス加工する方法(特開昭63−36902号公
報)、金型の圧下面を粗加工部とこれに連続する仕上げ
加工部から構成し、かつ、仕上げ加工部に3°以下の傾
斜を設け、かつその長さを1回の送り量の1.0〜2.
0倍とした金型を用いる方法(特開昭63−28170
3号公報)、スラブの端部を、平行部の少なくとも一方
に小傾斜部および大傾斜部を形成した金型の小傾斜部と
大傾斜部とで幅圧下したのち、金型の平行部と傾斜部と
で幅圧下する方法(特開平3−81005号公報)、主
金型に近接して同一クランク軸で進退する傾斜部と平行
面の交点が円弧状の副金型を、平行面が主金型の平行面
よりスラブ側に位置するよう配置した幅圧下装置(特開
平6−269816号公報)等が提案されている。
7401号公報に開示の方法は、スラブの1回の送り量
は設備や操業の面から決定されることが多く、また、1
回の送り量が金型の平行部長さより少ないので、平行部
による2度打ちが発生し、十分な幅精度が得られない。
示の方法は、金型の平行部と傾斜部および傾斜部間の境
界部に角度がつくため、十分な幅精度が得られない。
に開示の方法は、平行部相当部に傾斜を設けるため、幅
圧下時にスラブ進行方向と逆方向の力が大きくなり、プ
レス設備が大型化し、実用上問題となると共に、平行部
相当部の傾斜が0°のときは、平行部相当部がスラブの
1回の送り量より長くなるので、平行部相当部による2
度打ちが発生し、十分な幅精度が得られない。
に開示の方法は、小傾斜部と大傾斜部による幅圧下は、
スラブ進行方向と逆方向の力が大きくなり、プレス設備
が大型化し、実用上問題となると共に、平行部と傾斜部
および傾斜部間の境界部に角度がつくため、十分な幅精
度が得られない。
示の方法は、主金型による幅圧下によって発生するプレ
ス跡を副金型による軽度の圧下によって解消できるが、
プレス設備を大型化、複雑化せざるを得ない。
解消し、熱間スラブを高精度で所定幅に縮幅できる幅圧
下プレス装置の金型および幅圧下方法を提供することに
ある。
用い、スラブ52の先端部(図5(a))、スラブ52
の中間部(図5(b))を幅圧下する状態を示すもの
で、図5中、L0は金型51の平行部53の長さ、αは
傾斜部54の傾斜角度である。図5(c)は、スラブ5
2の1回の送り量Fの説明図である。本発明者らは、上
記目的を達成すべく実際にプレス幅圧下された熱間スラ
ブの観察、調査を種々行い、幅変動の発生メカニズムと
その対策について検討を重ねた結果、以下に示す知見を
得た。
52の送り量Fに相当するピッチで長手方向に変動する
こと。 (2). 上記幅変動は、図6に示すとおり、剪断変形
に基づく幅引下げにより金型平行部53で発生するこ
と。 (3). 金型平行部53での幅変動は、図6に示すと
おり、平行部53と傾斜部54の境界で圧下された部分
を含んで発生すること。 (4). したがって、幅変動を格別な不都合を伴うこ
となく防止するには、幅引下げ量を予想し、これを考慮
した金型設計と、幅引下げ量を軽減する金型設計を併せ
持つた金型設計を行えばよいこと。なお、図6は、幅引
下げにより金型平行部で発生する幅変動の説明図であ
る。
に試験研究を重ねた結果、この発明の基本となる以下の
知見を得た。すなわち、 (5). 熱間スラブの1回の送り量Fを平行部と傾斜
部から構成される金型の平行部長さL0の1.0倍以上
とし、平行部と傾斜部の境界を適切な曲線状とすること
によって、幅変動の少ないスラブが得られること。
ラブを所定幅にプレス加工する幅圧下プレス装置の金型
であって、該金型の平行部と傾斜部との境界部を滑らか
な曲線状としたことを特徴とする幅圧下プレス装置の金
型である。
部と傾斜部との境界部を、円弧の半径200〜10,0
00mmの滑らかな曲線状としたことを特徴とする請求
項1記載の幅圧下プレス装置の金型である。
傾斜部を有する一対の金型を用いて熱間スラブを所定幅
にプレス加工する方法において、平行部と傾斜部との境
界部が滑らかな曲線状の金型を用い、熱間スラブの1回
の送り量Fを前記金型の平行部長さL0の1.0倍以上
としてプレス加工することを特徴とする熱間スラブの幅
圧下方法である。
し図2に基づいて説明する。図1はこの発明の金型形状
の一例を示す平面図、図2はこの発明の金型による幅変
動抑制効果の概念を示すで平面図ある。図1において、
1は平行部2と傾斜部3を有する幅圧下プレス装置の金
型で、図中L0は平行部2の長さで、1回のスラブ送り
量Fを前記金型1の平行部2の長さL0の1.0倍以上
としている。αは平行部2と傾斜部3のなす傾斜角、R
1、R2は平行部2と傾斜部3との境界部の200〜1
0,000mmの円弧の半径で、R3は金型1の後端部
の円弧の半径である。
圧下すると、図2に示すとおり、平行部2と傾斜部3と
の境界部が滑らかな曲線状を呈することとなる。そし
て、1回のスラブ送り量Fは、金型1の平行部2の長さ
L0の1.0倍以上であるから、平行部2と傾斜部3と
の境界部で幅圧下された滑らかな曲線状を呈する部分
は、次の圧下時金型1の外側に進むこととなる。しか
し、次の圧下時に平行部2と傾斜部3の境界部で幅圧下
された滑らかな曲線状を呈する部分は、平行部2で前回
傾斜部3で圧下された部分が幅圧下された際、剪断変形
に基づき幅引下げを受けるため、平行部2で幅調整され
たに近い形状を呈し、幅変動が抑制されることとなる。
り量Fを金型1の平行部2の長さL0の1.0倍以上と
したのは、1.0倍未満では平行部による熱間スラブの
2度打ちが発生し、幅変動が大きくなるからである。ま
た、金型1の平行部2と傾斜部3の境界部を滑らかな曲
線状としたのは、幅圧下金型により熱間スラブが幅圧下
される際に、2回目の圧下を平行部2で圧下される部分
が幅圧下時に既に所定の幅まで圧下されている部分を伴
って幅圧下されるのを防止するためで、望ましくは円弧
の半径R1、R2が200mm〜10,000mmの範囲
である。
3のを設けたのは、図3に示すとおり、金型1の後端部
に角があると、被圧下スラブ4の側面に鋭角な部分を発
生させ、熱間鋼帯に疵を残留させる可能性があるので、
図1に示すとおり、金型1の後端部に円弧の半径R3を
設けて曲線状としておくのが望ましい。
3の傾斜角α=12°、平行部2の長さL0=216m
m、平行部2と傾斜部3の境界部の円弧の半径R1=5
000mm、R2=200mm、平行部2の後端部の円
弧の半径R3=200mmの金型1を用い、厚さ212
mm、幅1800mmの普通鋼(JISG 3131
(1990)に規定のSPHC用)のスラブを、送り量
368mm、プレス幅圧下量100mmで幅圧下したの
ち、スラブ元厚まで圧延してスラブ長手方向の幅変動Δ
Wを、定常変動部の最大幅W2から最小幅W1を減じて求
めた。また、比較のため、従来の幅圧下金型として、傾
斜部の傾斜角α=12°、平行部の長さL1=405m
mの金型を用い、厚さ212mm、幅1800mmの普
通鋼(JIS G 3131(1990)に規定のSP
HC用)のスラブを、送り量368mm、プレス幅圧下
量100mmで幅圧下したのち、スラブ元厚まで圧延し
てスラブ長手方向の幅変動ΔWを、定常変動部の最大幅
W2から最小幅W1を減じて求めた。その結果を図4に示
す。
L0と平行部2と傾斜部3の境界を適正な滑らかな曲線
状とした金型を用いることによって、スラブ長手方向の
幅変動ΔWを3mm以下とすることができた。これに対
し従来の幅圧下金型を用いた場合は、スラブ長手方向の
幅変動ΔWが8〜16mmとバラツキ、平均13mmの
幅変動を示している。
部2の長さL0=400mm、平行部2と傾斜部3の境
界部の円弧の半径R1=5000mm、R2=200m
m、平行部2の後端部の円弧の半径R3=200mmの
金型1を用い、厚さ212mm、幅1800mmの普通
鋼(JIS G 3131(1990)に規定のSPH
C用)のスラブを、送り量368mm、プレス幅圧下量
100mmで幅圧下したのち、スラブ元厚まで圧延して
スラブ長手方向の幅変動ΔWを、定常変動部の最大幅W
2から最小幅W1を減じて求めた。その結果、スラブ長手
方向の幅変動ΔWは、6mm以下とすることができた。
金型を用いた場合は、プレス装置を大型化、複雑化する
ことなく、熱間スラブの幅圧下時の幅変動を大幅に抑制
することができ、十分な幅精度を有する熱間スラブを得
ることができる。
る。
示すで平面図ある。
ましい理由を説明のための要部平面図である。
Wの比較を示すグラフである。
で、(a)図はスラブの先端部、(b)図はスラブの中
間部を幅圧下する状態を示す概略平面図、(c)図はス
ラブの送り量Fを説明するための概略平面図である。
幅変動説明のための概略平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱間スラブを所定幅にプレス加工する幅
圧下プレス装置の金型であって、該金型の平行部と傾斜
部との境界部を滑らかな曲線状としたことを特徴とする
幅圧下プレス装置の金型。 - 【請求項2】 金型の平行部と傾斜部との境界部を、円
弧の半径200〜10,000mmの滑らかな曲線状と
したことを特徴とする請求項1記載の幅圧下プレス装置
の金型。 - 【請求項3】 平行部と傾斜部を有する一対の金型を用
いて熱間スラブを所定幅にプレス加工する方法におい
て、平行部と傾斜部との境界部が滑らかな曲線状の金型
を用い、熱間スラブの1回の送り量Fを前記金型の平行
部長さL0の1.0倍以上としてプレス加工することを
特徴とする熱間スラブの幅圧下方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7314742A JP2982669B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 幅圧下プレス装置の金型および幅圧下方法 |
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Publications (2)
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JP2982669B2 JP2982669B2 (ja) | 1999-11-29 |
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JP2015217399A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | Jfeスチール株式会社 | 鋼片の幅圧下プレス方法および幅圧下プレス装置 |
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-
1995
- 1995-11-07 JP JP7314742A patent/JP2982669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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