JPH09121287A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH09121287A JPH09121287A JP8185335A JP18533596A JPH09121287A JP H09121287 A JPH09121287 A JP H09121287A JP 8185335 A JP8185335 A JP 8185335A JP 18533596 A JP18533596 A JP 18533596A JP H09121287 A JPH09121287 A JP H09121287A
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- image processing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2色画像読み取り装置あるいはカラー画像読
み取り装置から読み取ったカラーデータについて、2値
画像として見やすく、各色の領域が区別できるように再
現する。 【解決手段】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、カラーフィ
ルターを通さない読み取り信号から、読み取り画像全体
の2値化輪郭信号を抽出する輪郭信号抽出手段と、カラ
ーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通常の
2値化画像処理を施して2値化画像信号を出力する2値
化画像処理手段と、2値化輪郭信号と2値化画像信号と
を合成処理する手段とを設ける。
み取り装置から読み取ったカラーデータについて、2値
画像として見やすく、各色の領域が区別できるように再
現する。 【解決手段】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、カラーフィ
ルターを通さない読み取り信号から、読み取り画像全体
の2値化輪郭信号を抽出する輪郭信号抽出手段と、カラ
ーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通常の
2値化画像処理を施して2値化画像信号を出力する2値
化画像処理手段と、2値化輪郭信号と2値化画像信号と
を合成処理する手段とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー読み取り
画像をモノクロ画像で再現する機能を備えた画像処理装
置に係り、さらに、このような画像処理機能を備えたフ
ァクシミリ装置やスキャナ装置、コピー装置に関する。
画像をモノクロ画像で再現する機能を備えた画像処理装
置に係り、さらに、このような画像処理機能を備えたフ
ァクシミリ装置やスキャナ装置、コピー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー画像の送受信を行うフ
ァクシミリ装置、いわゆるカラーファクシミリ装置は公
知である。ここで、従来の画像処理装置について、その
全体構成を説明する。
ァクシミリ装置、いわゆるカラーファクシミリ装置は公
知である。ここで、従来の画像処理装置について、その
全体構成を説明する。
【0003】図8は、従来の画像処理装置について、要
部構成の一例を示す機能ブロック図である。図におい
て、1はCPU、2はROM、3はRAM、4はシステ
ム制御部、5は通信制御部、6は画像読み取り部(スキ
ャナ)、7は画像記録部(プロッタ)、8は画像処理
部、9は操作・表示部、10は符号化復号化部、11は
システムバスを示す。
部構成の一例を示す機能ブロック図である。図におい
て、1はCPU、2はROM、3はRAM、4はシステ
ム制御部、5は通信制御部、6は画像読み取り部(スキ
ャナ)、7は画像記録部(プロッタ)、8は画像処理
部、9は操作・表示部、10は符号化復号化部、11は
システムバスを示す。
【0004】この図8に示す従来の画像処理装置は、フ
ァクシミリ装置の一例で、画像読み取り部6は、モノク
ロ画像あるいはカラー画像の読み取り機能を有してお
り、CPU1がこの画像読み取り部6や画像処理部8を
含むシステム全体の制御を司る機能を有している。そし
て、従来から、カラーファクシミリ装置において、モノ
クロ画像の送受信を行う機能を有するファクシミリ装
置、いわゆるモノクロファクシミリ装置に対して2色画
像データを送信する場合には、2色の部分が区別できる
ように構成している(例えば、特開平5−161024
号公報)。
ァクシミリ装置の一例で、画像読み取り部6は、モノク
ロ画像あるいはカラー画像の読み取り機能を有してお
り、CPU1がこの画像読み取り部6や画像処理部8を
含むシステム全体の制御を司る機能を有している。そし
て、従来から、カラーファクシミリ装置において、モノ
クロ画像の送受信を行う機能を有するファクシミリ装
置、いわゆるモノクロファクシミリ装置に対して2色画
像データを送信する場合には、2色の部分が区別できる
ように構成している(例えば、特開平5−161024
号公報)。
【0005】詳しくいえば、2色の部分を区別するため
のマスキング回路を設け、このマスキング回路によって
特定色の存在する領域を判断し、その領域内では画素の
有無を反転して、白抜きの画像になるような画像処理を
施している。このようなカラーファクシミリ装置は、区
別すべき2色の領域が明確に分離されている原稿に対し
て、極めて有効に機能する。なお、このような画像処理
機能を有する装置としては、カラーファクシミリ装置の
他に、例えばスキャナ装置や、コピー装置も知られてい
るが、後述するような共通の問題がある。
のマスキング回路を設け、このマスキング回路によって
特定色の存在する領域を判断し、その領域内では画素の
有無を反転して、白抜きの画像になるような画像処理を
施している。このようなカラーファクシミリ装置は、区
別すべき2色の領域が明確に分離されている原稿に対し
て、極めて有効に機能する。なお、このような画像処理
機能を有する装置としては、カラーファクシミリ装置の
他に、例えばスキャナ装置や、コピー装置も知られてい
るが、後述するような共通の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーファクシ
ミリ装置は、区別すべき2色の領域が明確に分離されて
いる原稿には有効であるが、黒文字の上に赤文字が重な
っている原稿、例えば添削後の赤・黒2色原稿のような
場合(実質的に3色の原稿)には、領域を明確に区別す
ることができず、さらに、領域を誤分離したときの画像
は、極めて見にくくなり、画質の低下は免がれない等の
不都合がある。また、通常の画像処理においては、1ペ
ージ分の画像メモリを用意し、一度読み込んだ画像を基
に領域判断を行い、この領域判定結果に基づいて、再度
画像処理を行っており、マスキング回路で領域を判定す
るためには、判定処理に多くの時間を要する。さらに、
誤分離を少なくするには、大きなマスキング回路を使用
する必要がある。
ミリ装置は、区別すべき2色の領域が明確に分離されて
いる原稿には有効であるが、黒文字の上に赤文字が重な
っている原稿、例えば添削後の赤・黒2色原稿のような
場合(実質的に3色の原稿)には、領域を明確に区別す
ることができず、さらに、領域を誤分離したときの画像
は、極めて見にくくなり、画質の低下は免がれない等の
不都合がある。また、通常の画像処理においては、1ペ
ージ分の画像メモリを用意し、一度読み込んだ画像を基
に領域判断を行い、この領域判定結果に基づいて、再度
画像処理を行っており、マスキング回路で領域を判定す
るためには、判定処理に多くの時間を要する。さらに、
誤分離を少なくするには、大きなマスキング回路を使用
する必要がある。
【0007】その上に、例えばファクシミリ装置におい
て直接送信を行う場合には、リアルタイムで読み込んだ
ラインを送信しなければならない(MTF補正などのた
めに数ライン分のバッファを備えている)ので、2色の
領域を明確に判別するのは容易でない、等の未解決の問
題がある。以上の問題点を要約すれば、次の2点であ
り、この発明が解決しようとする課題である。
て直接送信を行う場合には、リアルタイムで読み込んだ
ラインを送信しなければならない(MTF補正などのた
めに数ライン分のバッファを備えている)ので、2色の
領域を明確に判別するのは容易でない、等の未解決の問
題がある。以上の問題点を要約すれば、次の2点であ
り、この発明が解決しようとする課題である。
【0008】第1点は、例えば添削後の赤・黒2色原稿
のような場合であり、黒い文字原稿の上から、この文字
より太めの赤サインペン(半透明)で添削したとき、原
稿としては赤サインペンで書かれた線の下に、黒い文字
が存在しており、この黒い文字は原稿では判読可能であ
るが、この原稿を通常のモノクロのスキャナで読み込ま
せた状態では、文字が赤線の下に隠れて、判読が不可能
となる、という問題である。このような問題は、2色画
像読み取り装置あるいはカラー画像読み取り装置によっ
て読み込んだ場合にも同様に生じており、読み取り画像
に対して単純に濃度だけで2値化処理すると、同じ結果
になってしまう。従来のカラーファクシミリ装置におい
ては、半透明の赤と黒とが重なっている場合に、どう処
理するかは明確でなく、従来のアルゴリズムでは重なり
を区別することは困難である。
のような場合であり、黒い文字原稿の上から、この文字
より太めの赤サインペン(半透明)で添削したとき、原
稿としては赤サインペンで書かれた線の下に、黒い文字
が存在しており、この黒い文字は原稿では判読可能であ
るが、この原稿を通常のモノクロのスキャナで読み込ま
せた状態では、文字が赤線の下に隠れて、判読が不可能
となる、という問題である。このような問題は、2色画
像読み取り装置あるいはカラー画像読み取り装置によっ
て読み込んだ場合にも同様に生じており、読み取り画像
に対して単純に濃度だけで2値化処理すると、同じ結果
になってしまう。従来のカラーファクシミリ装置におい
ては、半透明の赤と黒とが重なっている場合に、どう処
理するかは明確でなく、従来のアルゴリズムでは重なり
を区別することは困難である。
【0009】第2点は、同じ原稿を読み込んで多値デー
タで処理し、コピーをモノクロで作成する場合において
も、普通に画像処理しただけでは、読みにくい画像とな
ってしまう、という問題である。この発明では、まず、
2色画像読み取り装置あるいはカラー画像読み取り装置
から読み取ったカラーデータについて、2値画像として
見やすく、各色の領域が区別できるように再現する装置
を実現する(請求項1と請求項2の発明)。また、カラ
ーデータを多値データで処理してモノクロでコピーを作
成する場合にも、抽出した特定色成分に対して見やす
く、他の色と区別できるように再現する装置を実現する
(請求項3から請求項5の発明)。
タで処理し、コピーをモノクロで作成する場合において
も、普通に画像処理しただけでは、読みにくい画像とな
ってしまう、という問題である。この発明では、まず、
2色画像読み取り装置あるいはカラー画像読み取り装置
から読み取ったカラーデータについて、2値画像として
見やすく、各色の領域が区別できるように再現する装置
を実現する(請求項1と請求項2の発明)。また、カラ
ーデータを多値データで処理してモノクロでコピーを作
成する場合にも、抽出した特定色成分に対して見やす
く、他の色と区別できるように再現する装置を実現する
(請求項3から請求項5の発明)。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、画
像読み取り部またはカラー画像読み取り部に画像処理部
を具備する装置において、カラーフィルターを通さない
読み取り信号から、読み取り画像全体の2値化輪郭信号
を抽出する輪郭信号抽出手段と、カラーフィルターを通
過した読み取り信号に対して、通常の2値化画像処理を
施して2値画像信号を出力する2値化画像処理手段と、
2値化輪郭信号と2値画像信号とを合成処理する手段と
を設けている。
像読み取り部またはカラー画像読み取り部に画像処理部
を具備する装置において、カラーフィルターを通さない
読み取り信号から、読み取り画像全体の2値化輪郭信号
を抽出する輪郭信号抽出手段と、カラーフィルターを通
過した読み取り信号に対して、通常の2値化画像処理を
施して2値画像信号を出力する2値化画像処理手段と、
2値化輪郭信号と2値画像信号とを合成処理する手段と
を設けている。
【0011】請求項2の発明では、画像読み取り部また
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ輪郭処理を
施す輪郭処理手段と、輪郭処理が施された信号と、カラ
ーフィルターを通過した読み取り信号に通常の2値化画
像処理した信号とを合成処理する手段とを設けている。
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ輪郭処理を
施す輪郭処理手段と、輪郭処理が施された信号と、カラ
ーフィルターを通過した読み取り信号に通常の2値化画
像処理した信号とを合成処理する手段とを設けている。
【0012】請求項3の発明では、画像読み取り部また
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値データ
の段階で一定レベルの加減算処理を施す一定レベル加減
算処理手段と、カラーフィルターを通過した読み取り信
号に対して、通常の画像処理を施して多値画像信号を出
力する多値化画像処理手段とを設け、一定レベル加減算
処理手段から出力されたデータと、多値化画像処理手段
から出力されたデータとを合成処理するようにしてい
る。
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値データ
の段階で一定レベルの加減算処理を施す一定レベル加減
算処理手段と、カラーフィルターを通過した読み取り信
号に対して、通常の画像処理を施して多値画像信号を出
力する多値化画像処理手段とを設け、一定レベル加減算
処理手段から出力されたデータと、多値化画像処理手段
から出力されたデータとを合成処理するようにしてい
る。
【0013】請求項4の発明では、画像読み取り部また
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値データ
の段階で上限レベルカット処理を施す上限レベルカット
処理手段と、カラーフィルターを通過した読み取り信号
に対して、通常の画像処理を施して多値画像信号を出力
する多値化画像処理手段とを設け、上限レベルカット処
理手段から出力されたデータと、多値化画像処理手段か
ら出力されたデータとを合成処理するようにしている。
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値データ
の段階で上限レベルカット処理を施す上限レベルカット
処理手段と、カラーフィルターを通過した読み取り信号
に対して、通常の画像処理を施して多値画像信号を出力
する多値化画像処理手段とを設け、上限レベルカット処
理手段から出力されたデータと、多値化画像処理手段か
ら出力されたデータとを合成処理するようにしている。
【0014】請求項5の発明では、画像読み取り部また
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値の段階
で一定率縮小処理を施す一定率縮小処理手段と、カラー
フィルターを通過した読み取り信号に対して、通常の画
像処理を施して多値画像信号を出力する多値化画像処理
手段とを設け、一定率縮小処理手段から出力されたデー
タと、多値化画像処理手段から出力されたデータとを合
成処理するようにしている。
はカラー画像読み取り部に画像処理部を具備する装置に
おいて、カラーフィルターを通さない読み取り信号か
ら、カラーフィルターを通過した読み取り信号を削除す
る読み取り信号特定成分削除手段と、削除処理後の読み
取り信号に対して、対象となる色信号にのみ多値の段階
で一定率縮小処理を施す一定率縮小処理手段と、カラー
フィルターを通過した読み取り信号に対して、通常の画
像処理を施して多値画像信号を出力する多値化画像処理
手段とを設け、一定率縮小処理手段から出力されたデー
タと、多値化画像処理手段から出力されたデータとを合
成処理するようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の画像処理装置につい
て、図面を参照しながら、その実施の形態を詳細に説明
する。この発明の画像処理装置では、黒色の文字と、例
えば赤色のサインペン(半透明)の軌跡のように、2色
が重なった画像についても、各色の領域が明確に判別で
きるようにしている。従来の技術でも、2色読み取り部
で読み取った2色情報を、2色で現像する場合には、格
別の問題はない。しかし、モノクロのファクシミリに対
して送信する場合には、赤と黒の区別が付かないので、
的確な情報を受信側へ伝えることができない。最初に、
このような2色の添削原稿について、その画像処理の状
態を図で説明する。
て、図面を参照しながら、その実施の形態を詳細に説明
する。この発明の画像処理装置では、黒色の文字と、例
えば赤色のサインペン(半透明)の軌跡のように、2色
が重なった画像についても、各色の領域が明確に判別で
きるようにしている。従来の技術でも、2色読み取り部
で読み取った2色情報を、2色で現像する場合には、格
別の問題はない。しかし、モノクロのファクシミリに対
して送信する場合には、赤と黒の区別が付かないので、
的確な情報を受信側へ伝えることができない。最初に、
このような2色の添削原稿について、その画像処理の状
態を図で説明する。
【0016】図2は、添削原稿における文字とサインペ
ンの軌跡とが重なったときの処理をイメージ的に示す図
で、(1) は原稿上の文字の状態、(2) は従来の通常処理
で2値化した場合の処理結果の状態、(3) はこの発明に
よる輪郭処理をした場合の処理結果の状態を示す。図に
おいて、aは漢字「亜」の黒い文字、bの斜線領域はサ
インペンの赤色部分(半透明インク)、cの平行四辺形
は赤色部分bの対応領域、dの平行四辺形は赤色部分b
の輪郭を示す。
ンの軌跡とが重なったときの処理をイメージ的に示す図
で、(1) は原稿上の文字の状態、(2) は従来の通常処理
で2値化した場合の処理結果の状態、(3) はこの発明に
よる輪郭処理をした場合の処理結果の状態を示す。図に
おいて、aは漢字「亜」の黒い文字、bの斜線領域はサ
インペンの赤色部分(半透明インク)、cの平行四辺形
は赤色部分bの対応領域、dの平行四辺形は赤色部分b
の輪郭を示す。
【0017】通常、赤サインペンには、半透明インクが
使用されている。そのため、図2(1) に示した原稿のよ
うに、赤サインペンで文字の上に書き込んでも、その下
に書かれた黒文字「亜」が透けて見えるので、文字を読
むことができる。ところが、この原稿をスキャナで読み
取って、従来の通常処理で2値化を行うと、赤色と黒色
との区別が付かないので、図2(2) に示すように、漢字
「亜」の黒い文字aの一部が平行四辺形cで覆われ、判
読が不可能になってしまう。
使用されている。そのため、図2(1) に示した原稿のよ
うに、赤サインペンで文字の上に書き込んでも、その下
に書かれた黒文字「亜」が透けて見えるので、文字を読
むことができる。ところが、この原稿をスキャナで読み
取って、従来の通常処理で2値化を行うと、赤色と黒色
との区別が付かないので、図2(2) に示すように、漢字
「亜」の黒い文字aの一部が平行四辺形cで覆われ、判
読が不可能になってしまう。
【0018】そこで、この発明の画像処理装置では、図
2(1) に示した原稿に対して、輪郭処理を施すようにし
ている(請求項1の発明)。輪郭処理を行うと、図2
(1) の原稿は図2(3) に示すような画像になり、赤サイ
ンペンで書いた部分は輪郭のみで表現される。したがっ
て、モノクロのファクシミリに対して送信する場合で
も、赤サインペンの下に書いてある情報を的確に伝える
ことができる。この発明では、このように、2色が重な
った領域について輪郭処理を施す点に特徴を有してお
り、そのための手段が多少変化されている(請求項2か
ら請求項5の発明)。この発明の画像処理装置も、基本
的な構成は先の図8に示した従来の装置と同様である
が、画像読み取り部6の構成と処理に特徴を有してい
る。ここで、画像読み取り部について、詳しく説明す
る。
2(1) に示した原稿に対して、輪郭処理を施すようにし
ている(請求項1の発明)。輪郭処理を行うと、図2
(1) の原稿は図2(3) に示すような画像になり、赤サイ
ンペンで書いた部分は輪郭のみで表現される。したがっ
て、モノクロのファクシミリに対して送信する場合で
も、赤サインペンの下に書いてある情報を的確に伝える
ことができる。この発明では、このように、2色が重な
った領域について輪郭処理を施す点に特徴を有してお
り、そのための手段が多少変化されている(請求項2か
ら請求項5の発明)。この発明の画像処理装置も、基本
的な構成は先の図8に示した従来の装置と同様である
が、画像読み取り部6の構成と処理に特徴を有してい
る。ここで、画像読み取り部について、詳しく説明す
る。
【0019】図3は、2色画像読み取り部の概略構成を
示す図である。図において、21はレンズ、22はミラ
ー、23は第1光電変換部、24は特定色カラーフィル
ター、25は第2光電変換部、L1は直進光、L2は反
射光を示す。
示す図である。図において、21はレンズ、22はミラ
ー、23は第1光電変換部、24は特定色カラーフィル
ター、25は第2光電変換部、L1は直進光、L2は反
射光を示す。
【0020】2色画像読み取り部は、この図3に示すよ
うに、レンズ21を通過する直進光L1、すなわち、カ
ラーフィルターを通さない通常読み取り信号を、電気信
号に変換して出力する第1光電変換部23と、ミラー2
2によって反射されて特定色カラーフィルター24を通
過した反射光L2、すなわち、カラーフィルターを通過
した読み取り信号を、電気信号に変換して出力する第2
光電変換部25とを備えている。なお、第1光電変換部
23と第2光電変換部25は、A/Dコンバータを内蔵
しており、その出力がデジタルの場合について説明す
る。また、フルカラー読み取りの場合は、さらに、もう
一つの光電変換部を用意するだけで実現することができ
る。以上の構成と動作は、請求項1から請求項5の発明
に共通である。
うに、レンズ21を通過する直進光L1、すなわち、カ
ラーフィルターを通さない通常読み取り信号を、電気信
号に変換して出力する第1光電変換部23と、ミラー2
2によって反射されて特定色カラーフィルター24を通
過した反射光L2、すなわち、カラーフィルターを通過
した読み取り信号を、電気信号に変換して出力する第2
光電変換部25とを備えている。なお、第1光電変換部
23と第2光電変換部25は、A/Dコンバータを内蔵
しており、その出力がデジタルの場合について説明す
る。また、フルカラー読み取りの場合は、さらに、もう
一つの光電変換部を用意するだけで実現することができ
る。以上の構成と動作は、請求項1から請求項5の発明
に共通である。
【0021】第1の実施の形態 この第1の実施の形態は、主として請求項1の発明に対
応しているが、請求項2から請求項5の発明にも関連し
ており、請求項1の発明が基本発明である。次に、この
発明の画像処理装置による画像処理の流れを、画像読み
取り部の機能ブロック図によって説明する。
応しているが、請求項2から請求項5の発明にも関連し
ており、請求項1の発明が基本発明である。次に、この
発明の画像処理装置による画像処理の流れを、画像読み
取り部の機能ブロック図によって説明する。
【0022】図1は、この発明の画像処理装置につい
て、画像読み取り部の実施の形態の一例を示す機能ブロ
ック図である。図における符号は図3と同様であり、3
1は第1画像処理部、32は第2画像処理部、33は加
算処理部、S1は第1光電変換部23の出力信号、S2
は第2光電変換部25の出力信号、eは文字の黒色部
分、fの斜線領域はサインペンの赤色部分(半透明イン
ク)、gの黒色部分eと赤色部分fの2値化輪郭信号、
hは黒色部分eの2値画像信号、iは合成処理された2
値画像信号、はサンプリングライン、とは2値化
スレッシュレベルを示す。
て、画像読み取り部の実施の形態の一例を示す機能ブロ
ック図である。図における符号は図3と同様であり、3
1は第1画像処理部、32は第2画像処理部、33は加
算処理部、S1は第1光電変換部23の出力信号、S2
は第2光電変換部25の出力信号、eは文字の黒色部
分、fの斜線領域はサインペンの赤色部分(半透明イン
ク)、gの黒色部分eと赤色部分fの2値化輪郭信号、
hは黒色部分eの2値画像信号、iは合成処理された2
値画像信号、はサンプリングライン、とは2値化
スレッシュレベルを示す。
【0023】第1の実施の形態においては、図1に示し
たような構成の画像読み取り部において、画像全体の輪
郭信号の抽出と、2値画像信号の生成処理を行い、処理
された両出力をオア処理する。なお、以下の処理では、
先の図3の特定色カラーフィルター24として、赤色フ
ィルターの場合を示している。また、基本的なパターン
は、先の図2(1) 〜(3) と同様であるが、理解が容易で
あるように図面を簡略化し、先の漢字「亜」の代りに、
文字の黒色部分eと、斜線領域で示したサインペンの赤
色部分(半透明インク)fとからなるパターンを使用す
る場合を説明する。まず、第1画像処理部31におい
て、第1光電変換部23の出力(黒と赤の両方:一般的
に表現すれば、R+G+B)である通常読み取り信号
(カラーフィルターを通さない通常読み取り信号)S1
に対して読み取り画像全体の輪郭抽出処理を行い、2値
化輪郭信号を抽出して出力する。
たような構成の画像読み取り部において、画像全体の輪
郭信号の抽出と、2値画像信号の生成処理を行い、処理
された両出力をオア処理する。なお、以下の処理では、
先の図3の特定色カラーフィルター24として、赤色フ
ィルターの場合を示している。また、基本的なパターン
は、先の図2(1) 〜(3) と同様であるが、理解が容易で
あるように図面を簡略化し、先の漢字「亜」の代りに、
文字の黒色部分eと、斜線領域で示したサインペンの赤
色部分(半透明インク)fとからなるパターンを使用す
る場合を説明する。まず、第1画像処理部31におい
て、第1光電変換部23の出力(黒と赤の両方:一般的
に表現すれば、R+G+B)である通常読み取り信号
(カラーフィルターを通さない通常読み取り信号)S1
に対して読み取り画像全体の輪郭抽出処理を行い、2値
化輪郭信号を抽出して出力する。
【0024】図1の第1光電変換部23からは、文字の
黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半透明インク)
fとからなる画像の通常読み取り信号S1が出力され
る。この黒色部分eと赤色部分fとからなる画像の読み
取り信号S1は、例えばその中央に示したサンプリング
ラインについて示すと、その下方の信号波形のよう
に、白が「0」、赤が「50」、黒が「63」のよう
な、64階調(0〜63レベル:6ビット構成)のデジ
タル出力にされている。第1画像処理部31では、入力
されたこの通常読み取り信号S1について、例えば2値
化スレッシュレベルより高いレベル(黒色部分eと赤
色部分f)の画像信号に対して輪郭抽出処理を行うこと
により、gで示すような2値化輪郭信号を抽出して出力
する。
黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半透明インク)
fとからなる画像の通常読み取り信号S1が出力され
る。この黒色部分eと赤色部分fとからなる画像の読み
取り信号S1は、例えばその中央に示したサンプリング
ラインについて示すと、その下方の信号波形のよう
に、白が「0」、赤が「50」、黒が「63」のよう
な、64階調(0〜63レベル:6ビット構成)のデジ
タル出力にされている。第1画像処理部31では、入力
されたこの通常読み取り信号S1について、例えば2値
化スレッシュレベルより高いレベル(黒色部分eと赤
色部分f)の画像信号に対して輪郭抽出処理を行うこと
により、gで示すような2値化輪郭信号を抽出して出力
する。
【0025】他方、第2画像処理部32においては、同
じく先の文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分
(半透明インク)fとからなる画像の通常読み取り信号
S1が、カラーフィルター(ここでは赤色フィルター)
を通過した読み取り信号(第2光電変換部25の出力)
S2として入力され、その読み取り信号S2に対して通
常どおりの2値化画像処理を施して、2値画像信号を出
力する。そのため、図1の第2光電変換部25からは、
先の文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半透
明インク)fとからなる画像について、その下方に示す
ような、カラーフィルターを通過した読み取り信号S2
が出力される。この場合の読み取り信号S2は、例え
ば、カラーフィルターによってカットされて赤が
「0」、黒は「63」となる。第2画像処理部32で
は、入力されたこのカラーフィルターを通過した読み取
り信号S2について、例えば2値化スレッシュレベル
より高いレベル(黒色部分eのみ)の画像信号に対し
て、通常の2値化画像処理を施し、hで示したような2
値画像信号を出力する。
じく先の文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分
(半透明インク)fとからなる画像の通常読み取り信号
S1が、カラーフィルター(ここでは赤色フィルター)
を通過した読み取り信号(第2光電変換部25の出力)
S2として入力され、その読み取り信号S2に対して通
常どおりの2値化画像処理を施して、2値画像信号を出
力する。そのため、図1の第2光電変換部25からは、
先の文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半透
明インク)fとからなる画像について、その下方に示す
ような、カラーフィルターを通過した読み取り信号S2
が出力される。この場合の読み取り信号S2は、例え
ば、カラーフィルターによってカットされて赤が
「0」、黒は「63」となる。第2画像処理部32で
は、入力されたこのカラーフィルターを通過した読み取
り信号S2について、例えば2値化スレッシュレベル
より高いレベル(黒色部分eのみ)の画像信号に対し
て、通常の2値化画像処理を施し、hで示したような2
値画像信号を出力する。
【0026】その後、加算処理部33において、これら
の2値化輪郭信号gと2値画像信号hとを合成処理し、
iで示したような合成2値化信号を生成して送信あるい
はコピーを行う。以上のような処理によって、合成され
た2値化信号iが生成される。この合成2値化信号iに
よる画像は、先の図2(3) に示した画像パターンに相当
している。したがって、先の図2(1) に示した原稿のよ
うに、赤サインペンで文字の上に書き込んでも、図2
(3) のように、赤色部分bは輪郭dのみで表現される。
すなわち、原稿と同じように、赤サインペンの下に書か
れた黒文字(例えばaの「亜」や図1の文字e)でも透
けて見える画像が得られるため、受信記録紙やコピーつ
いても、原稿と同じように各色の領域が区別されて再現
され、文字を正確かつ容易に読むことができる。ここ
で、従来のモノクロファクシミリ装置において2色画像
原稿を読み込ませる場合について、その画像処理の流れ
を、この発明の画像処理装置の場合と対比した次の図4
によって説明する。
の2値化輪郭信号gと2値画像信号hとを合成処理し、
iで示したような合成2値化信号を生成して送信あるい
はコピーを行う。以上のような処理によって、合成され
た2値化信号iが生成される。この合成2値化信号iに
よる画像は、先の図2(3) に示した画像パターンに相当
している。したがって、先の図2(1) に示した原稿のよ
うに、赤サインペンで文字の上に書き込んでも、図2
(3) のように、赤色部分bは輪郭dのみで表現される。
すなわち、原稿と同じように、赤サインペンの下に書か
れた黒文字(例えばaの「亜」や図1の文字e)でも透
けて見える画像が得られるため、受信記録紙やコピーつ
いても、原稿と同じように各色の領域が区別されて再現
され、文字を正確かつ容易に読むことができる。ここ
で、従来のモノクロファクシミリ装置において2色画像
原稿を読み込ませる場合について、その画像処理の流れ
を、この発明の画像処理装置の場合と対比した次の図4
によって説明する。
【0027】図4は、従来のモノクロファクシミリ装置
について、画像読み取り部の構成を示す機能ブロック図
である。図における符号は図1と同様であり、jは第2
画像処理部32から出力される2値画像信号を示す。
について、画像読み取り部の構成を示す機能ブロック図
である。図における符号は図1と同様であり、jは第2
画像処理部32から出力される2値画像信号を示す。
【0028】従来のモノクロファクシミリ装置の画像読
み取り部では、この図4に示したように、第1光電変換
部23から出力される通常読み取り信号(カラーフィル
ターを通さない通常読み取り信号)に対し、第2画像処
理部32において、通常の2値化画像処理を施し、読み
取り画像全体の2値画像信号jを出力する。そのため、
例えば先の図1と同様に、図4の第1光電変換部23か
らは、文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半
透明インク)fとからなる画像の通常読み取り信号が出
力されることになる。先の図1を参照すると、この黒色
部分eと赤色部分fとからなる画像の読み取り信号は、
例えば中央に示したサンプリングラインについて示す
と、その下方の信号波形のように、白が「0」、赤が
「50」、黒が「63」のような、64階調(0〜63
レベル:6ビット構成)のデジタル出力にされている。
み取り部では、この図4に示したように、第1光電変換
部23から出力される通常読み取り信号(カラーフィル
ターを通さない通常読み取り信号)に対し、第2画像処
理部32において、通常の2値化画像処理を施し、読み
取り画像全体の2値画像信号jを出力する。そのため、
例えば先の図1と同様に、図4の第1光電変換部23か
らは、文字の黒色部分eと、サインペンの赤色部分(半
透明インク)fとからなる画像の通常読み取り信号が出
力されることになる。先の図1を参照すると、この黒色
部分eと赤色部分fとからなる画像の読み取り信号は、
例えば中央に示したサンプリングラインについて示す
と、その下方の信号波形のように、白が「0」、赤が
「50」、黒が「63」のような、64階調(0〜63
レベル:6ビット構成)のデジタル出力にされている。
【0029】ところが、図4の第2画像処理部32で
は、先の図1に示したこの通常読み取り信号S1につい
て、例えば2値化スレッシュレベルより高いレベル
(黒色部分eと赤色部分f)の画像信号に対して2値化
処理を行ってしまうので、赤の「50」も、黒の「6
3」も、全て黒とみなされてしまい、2色の領域を判別
することができない。その結果、この第2画像処理部3
2からは、jで示したように、赤と黒との領域が区別で
きない2値画像信号が出力される。この図4の2値画像
信号jと、先の図1の合成出力信号iとを対比すれば、
この発明の画像処理装置による出力画像では、2色の領
域が重なった文字でも、両者を区別できるので判読性が
良いことは明らかである。
は、先の図1に示したこの通常読み取り信号S1につい
て、例えば2値化スレッシュレベルより高いレベル
(黒色部分eと赤色部分f)の画像信号に対して2値化
処理を行ってしまうので、赤の「50」も、黒の「6
3」も、全て黒とみなされてしまい、2色の領域を判別
することができない。その結果、この第2画像処理部3
2からは、jで示したように、赤と黒との領域が区別で
きない2値画像信号が出力される。この図4の2値画像
信号jと、先の図1の合成出力信号iとを対比すれば、
この発明の画像処理装置による出力画像では、2色の領
域が重なった文字でも、両者を区別できるので判読性が
良いことは明らかである。
【0030】以上のように、この第1の実施の形態で
は、第1画像処理部31において、第1光電変換部23
の出力である通常読み取り信号(カラーフィルターを通
さない通常読み取り信号)S1に対して読み取り画像全
体(黒と赤の両方)の輪郭抽出処理を行い、第2画像処
理部32において、第2光電変換部25の出力である読
み取り信号S2に対して通常画像処理を行い、2値画像
信号を出力する。そして、加算処理部33において、2
値輪郭抽出信号と2値画像信号とをオア処理(合成処
理)を行うことにより、赤色の部分は輪郭のみの表示に
なる。その結果、2色原稿の場合に、赤線の下の黒で書
かれた文字もつぶれることがなくなり、判読可能な見や
すい画像が得られる。
は、第1画像処理部31において、第1光電変換部23
の出力である通常読み取り信号(カラーフィルターを通
さない通常読み取り信号)S1に対して読み取り画像全
体(黒と赤の両方)の輪郭抽出処理を行い、第2画像処
理部32において、第2光電変換部25の出力である読
み取り信号S2に対して通常画像処理を行い、2値画像
信号を出力する。そして、加算処理部33において、2
値輪郭抽出信号と2値画像信号とをオア処理(合成処
理)を行うことにより、赤色の部分は輪郭のみの表示に
なる。その結果、2色原稿の場合に、赤線の下の黒で書
かれた文字もつぶれることがなくなり、判読可能な見や
すい画像が得られる。
【0031】第2の実施の形態 この第2の実施の形態は、請求項2の発明に対応してい
る。この第2の実施の形態では、次の図4に示すような
構成の画像読み取り部において、通常読み取り信号から
赤色(特定色)フィルターを通過した信号を引いて赤色
成分のみの信号(特定色成分信号)を抽出し、この赤色
成分のみの信号に対してだけ輪郭処理を施す点に特徴を
有している。
る。この第2の実施の形態では、次の図4に示すような
構成の画像読み取り部において、通常読み取り信号から
赤色(特定色)フィルターを通過した信号を引いて赤色
成分のみの信号(特定色成分信号)を抽出し、この赤色
成分のみの信号に対してだけ輪郭処理を施す点に特徴を
有している。
【0032】図5は、この発明の画像処理装置につい
て、画像読み取り部の第2の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。図における符号は図1と同様であ
り、34は減算処理部、S3は減算処理部34の出力信
号、kは赤色成分のみの信号(特定色成分信号)の2値
輪郭抽出信号、mは黒色部分eの2値画像信号、nは合
成処理された2値画像信号を示す。
て、画像読み取り部の第2の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。図における符号は図1と同様であ
り、34は減算処理部、S3は減算処理部34の出力信
号、kは赤色成分のみの信号(特定色成分信号)の2値
輪郭抽出信号、mは黒色部分eの2値画像信号、nは合
成処理された2値画像信号を示す。
【0033】第1光電変換部23の出力(カラーフィル
ターを通さない読み取り信号)S1は、先の図1と同様
であり、また、第2光電変換部25の出力(カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号)S2も、先の図1と同
様である。この図5では、特定色成分信号(例えば赤色
成分信号)S3を抽出し、この特定色成分信号(赤色成
分信号)S3に対してのみ輪郭処理を施すために、第1
光電変換部23の出力信号S1から第2光電変換部25
の出力信号S2を削除する手段として、減算処理部34
を設けており、この減算処理部34の出力信号S3、す
なわち、削除後の出力信号について、対象とする特定色
成分信号(赤色成分信号)のみを第1画像処理部31へ
与える。
ターを通さない読み取り信号)S1は、先の図1と同様
であり、また、第2光電変換部25の出力(カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号)S2も、先の図1と同
様である。この図5では、特定色成分信号(例えば赤色
成分信号)S3を抽出し、この特定色成分信号(赤色成
分信号)S3に対してのみ輪郭処理を施すために、第1
光電変換部23の出力信号S1から第2光電変換部25
の出力信号S2を削除する手段として、減算処理部34
を設けており、この減算処理部34の出力信号S3、す
なわち、削除後の出力信号について、対象とする特定色
成分信号(赤色成分信号)のみを第1画像処理部31へ
与える。
【0034】図6は、図5に示した画像読み取り部につ
いて、各部の入出力信号を説明するタイムチャートであ
る。図における符号は図1と同様で、各波形に付けた符
号は図5の符号位置に対応しており、は2値化スレッ
シュレベルを示す。
いて、各部の入出力信号を説明するタイムチャートであ
る。図における符号は図1と同様で、各波形に付けた符
号は図5の符号位置に対応しており、は2値化スレッ
シュレベルを示す。
【0035】先の図1では、この図6のような入出力信
号を、画像読み取り部の機能ブロック図に併記したが、
図5のブロック図は構成が多少複雑で、構成ブロックの
数が多いので、別図で示している。この図6に示した文
字の黒色部分eと、斜線領域で示したサインペンの赤色
部分(半透明インク)fとからなるパターンは、先の図
1と同様である。この図6でも、S1とS2は図1と同
様であるが、減算処理部34の出力信号S3の求め方
に、1つの特徴がある。そのために、先の図1に減算処
理部34を追加し、この減算処理部34へ第1光電変換
部23の出力信号(カラーフィルターを通さない読み取
り信号)S1と第2光電変換部25の出力信号(カラー
フィルターを通過した読み取り信号)S2を入力して、
特定色成分信号(対象となる色信号)、例えば赤色成分
のみの信号を生成する。その結果、この減算処理部34
からは、第1光電変換部23の出力信号(カラーフィル
ターを通さない読み取り信号)S1から第2光電変換部
25の出力信号(カラーフィルターを通過した読み取り
信号)S2が削除され、図6にS3で示したような、削
除後の読み取り信号(特定色成分信号、対象となる色信
号)S3が次段の第1画像処理部31へ与えられる。
号を、画像読み取り部の機能ブロック図に併記したが、
図5のブロック図は構成が多少複雑で、構成ブロックの
数が多いので、別図で示している。この図6に示した文
字の黒色部分eと、斜線領域で示したサインペンの赤色
部分(半透明インク)fとからなるパターンは、先の図
1と同様である。この図6でも、S1とS2は図1と同
様であるが、減算処理部34の出力信号S3の求め方
に、1つの特徴がある。そのために、先の図1に減算処
理部34を追加し、この減算処理部34へ第1光電変換
部23の出力信号(カラーフィルターを通さない読み取
り信号)S1と第2光電変換部25の出力信号(カラー
フィルターを通過した読み取り信号)S2を入力して、
特定色成分信号(対象となる色信号)、例えば赤色成分
のみの信号を生成する。その結果、この減算処理部34
からは、第1光電変換部23の出力信号(カラーフィル
ターを通さない読み取り信号)S1から第2光電変換部
25の出力信号(カラーフィルターを通過した読み取り
信号)S2が削除され、図6にS3で示したような、削
除後の読み取り信号(特定色成分信号、対象となる色信
号)S3が次段の第1画像処理部31へ与えられる。
【0036】第1画像処理部31では、入力された削除
後の読み取り信号S3について適当な2値化スレッシュ
レベルで読み込み、輪郭処理を施す。また、第2光電
変換部25の出力信号(カラーフィルターを通過した読
み取り信号)S2に対しては、先の図1と同様に、通常
どおりの2値化画像処理を施して、2値画像信号を出力
する。その後、先の図1と同様に、加算処理部33にお
いて、これらの2値化輪郭信号と2値画像信号とを合成
処理して出力し、送信あるいはコピーを行う。
後の読み取り信号S3について適当な2値化スレッシュ
レベルで読み込み、輪郭処理を施す。また、第2光電
変換部25の出力信号(カラーフィルターを通過した読
み取り信号)S2に対しては、先の図1と同様に、通常
どおりの2値化画像処理を施して、2値画像信号を出力
する。その後、先の図1と同様に、加算処理部33にお
いて、これらの2値化輪郭信号と2値画像信号とを合成
処理して出力し、送信あるいはコピーを行う。
【0037】以上のように、この第2の実施の形態で
は、輪郭処理の対象とする特定色成分信号(例えば赤色
成分信号)S3を、減算処理部34によって演算(通常
読み取り信号からの削除)処理によって生成している。
したがって、2色や多色の原稿でも、見やすく表現する
ことができる。なお、第1画像処理部31によって輪郭
抽出処理を行う代りに、ハーフトーン処理、網掛け処
理、エコノ処理(間引き処理)が選択できるように、所
望の処理を選択可能に構成しておけば、オペレータは、
先のように赤色部分を輪郭で表現する方法の他に、ハー
フトーンや網掛け、エコノ処理など任意の方法に選択す
ることができる。したがって、2色や多色の原稿を、よ
り一層見やすく表現することが可能な画像処理装置を実
現することができる。
は、輪郭処理の対象とする特定色成分信号(例えば赤色
成分信号)S3を、減算処理部34によって演算(通常
読み取り信号からの削除)処理によって生成している。
したがって、2色や多色の原稿でも、見やすく表現する
ことができる。なお、第1画像処理部31によって輪郭
抽出処理を行う代りに、ハーフトーン処理、網掛け処
理、エコノ処理(間引き処理)が選択できるように、所
望の処理を選択可能に構成しておけば、オペレータは、
先のように赤色部分を輪郭で表現する方法の他に、ハー
フトーンや網掛け、エコノ処理など任意の方法に選択す
ることができる。したがって、2色や多色の原稿を、よ
り一層見やすく表現することが可能な画像処理装置を実
現することができる。
【0038】第3の実施の形態 この第3の実施の形態は、請求項3から請求項5の発明
に対応している。先の第2の実施の形態では、通常読み
取り信号S1から赤色(特定色)フィルターを通過した
信号S2を引いて赤色成分のみの信号(特定色成分信
号)S3を抽出し、この赤色成分のみの信号S3に対し
て輪郭処理を施すことにより、赤色成分のみの信号S3
だけに輪郭処理を施す場合について説明した。この第3
の実施の形態は、多値データの場合についての処理であ
り、先の第2の実施の形態において求めた特定色成分信
号(赤色)S3に対して、多値信号の段階で、一定レベ
ルの加減算処理を施したり(請求項3の発明)、上限レ
ベルをカットする処理を施したり(請求項4の発明)、
一定の割合で減少させる処理を施す(請求項5の発明)
点に特徴を有している。
に対応している。先の第2の実施の形態では、通常読み
取り信号S1から赤色(特定色)フィルターを通過した
信号S2を引いて赤色成分のみの信号(特定色成分信
号)S3を抽出し、この赤色成分のみの信号S3に対し
て輪郭処理を施すことにより、赤色成分のみの信号S3
だけに輪郭処理を施す場合について説明した。この第3
の実施の形態は、多値データの場合についての処理であ
り、先の第2の実施の形態において求めた特定色成分信
号(赤色)S3に対して、多値信号の段階で、一定レベ
ルの加減算処理を施したり(請求項3の発明)、上限レ
ベルをカットする処理を施したり(請求項4の発明)、
一定の割合で減少させる処理を施す(請求項5の発明)
点に特徴を有している。
【0039】図7は、この発明の画像処理装置につい
て、画像読み取り部の第3の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。図における符号は図5と同様であ
り、35は第3画像処理部、36は加算処理部、S4は
第3画像処理部35の出力信号、S5は第2画像処理部
32の出力信号、S6は加算処理部36の出力信号、o
は赤色成分のみの信号(特定色成分信号)の多値画像デ
ータ、pは黒色部分eの多値画像データ、qは合成処理
された多値画像データの出力信号、は低下された濃度
レベルを示す。
て、画像読み取り部の第3の実施の形態の一例を示す機
能ブロック図である。図における符号は図5と同様であ
り、35は第3画像処理部、36は加算処理部、S4は
第3画像処理部35の出力信号、S5は第2画像処理部
32の出力信号、S6は加算処理部36の出力信号、o
は赤色成分のみの信号(特定色成分信号)の多値画像デ
ータ、pは黒色部分eの多値画像データ、qは合成処理
された多値画像データの出力信号、は低下された濃度
レベルを示す。
【0040】特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S
3は、先の第2の実施の形態において求めたのと同様の
処理によって作成する。したがって、この図7でも、各
出力信号S1〜S3は、先の図6のS1〜S3と同様で
ある。この特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3
に対して、請求項3の発明では、多値信号の段階で、第
3画像処理部35によって、一定レベルの加減算処理を
施したデータを生成する。この処理は、第3画像処理部
35によって実行される。この一定レベル加減算処理に
おいて、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3を
一定レベル減算すれば(多値の値を下げれば)、通常読
み取り信号(例えば黒色)S1に対して、特定色成分信
号S3が相対的に薄くなり、例えば黒色の文字をはっき
りさせることができる。
3は、先の第2の実施の形態において求めたのと同様の
処理によって作成する。したがって、この図7でも、各
出力信号S1〜S3は、先の図6のS1〜S3と同様で
ある。この特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3
に対して、請求項3の発明では、多値信号の段階で、第
3画像処理部35によって、一定レベルの加減算処理を
施したデータを生成する。この処理は、第3画像処理部
35によって実行される。この一定レベル加減算処理に
おいて、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3を
一定レベル減算すれば(多値の値を下げれば)、通常読
み取り信号(例えば黒色)S1に対して、特定色成分信
号S3が相対的に薄くなり、例えば黒色の文字をはっき
りさせることができる。
【0041】図7では、先の図6のS3の赤が「50」
レベルの信号を、この第3画像処理部35において、赤
を「30」のレベルに低下させた(S5にで示した
「20」レベル)出力信号S4を発生させる場合を示し
ている。なお、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)
S3が薄すぎるときは、一定レベル加算すればよい。他
方、第2光電変換部25の出力信号S2は、カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号であり、第2画像処理部
32において通常画像処理を行い、多値画像信号のデー
タを出力する。図7では、先の図6のS2の黒が「6
3」レベルの信号を、出力信号S5として発生してい
る。その後、加算処理部36において、一定レベルの加
減算処理が施されたデータ(出力信号S4)と、通常画
像処理が施された多値画像信号のデータ(出力信号S
5)を合成処理し、出力信号S6として出力する。この
場合には、先の図6の赤が「50」で、黒が「63」か
ら、赤が「30」で、黒が「63」となるので、赤のレ
ベルが相対的に低下される。したがって、カラーデータ
を多値データで処理してモノクロでコピーをとった場合
にも、2色、多色の原稿でも原稿に合わせてより見やす
く表現することができる。
レベルの信号を、この第3画像処理部35において、赤
を「30」のレベルに低下させた(S5にで示した
「20」レベル)出力信号S4を発生させる場合を示し
ている。なお、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)
S3が薄すぎるときは、一定レベル加算すればよい。他
方、第2光電変換部25の出力信号S2は、カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号であり、第2画像処理部
32において通常画像処理を行い、多値画像信号のデー
タを出力する。図7では、先の図6のS2の黒が「6
3」レベルの信号を、出力信号S5として発生してい
る。その後、加算処理部36において、一定レベルの加
減算処理が施されたデータ(出力信号S4)と、通常画
像処理が施された多値画像信号のデータ(出力信号S
5)を合成処理し、出力信号S6として出力する。この
場合には、先の図6の赤が「50」で、黒が「63」か
ら、赤が「30」で、黒が「63」となるので、赤のレ
ベルが相対的に低下される。したがって、カラーデータ
を多値データで処理してモノクロでコピーをとった場合
にも、2色、多色の原稿でも原稿に合わせてより見やす
く表現することができる。
【0042】次に、請求項4の発明では、図7の一定レ
ベル加減算処理の代りに、上限レベルカット処理を施こ
す点に特徴を有している。この場合には、特定色成分信
号(例えば赤色成分信号)S3の上限値が制限され、一
定濃度以下でのみ表現するような構成である。ハード構
成は、先の図7の第3画像処理部35によって実行す
る。なお、例えば第4画像処理部と表現すれば一層明確
であるが、これらの処理はソフトウェアによって実現さ
れるので、どのように表現しても実質的には同じであ
る。したがって、請求項3の発明と同様に、カラーデー
タを多値データで処理してモノクロでコピーをとった場
合にも、2色、多色の原稿でも原稿に合わせてより見や
すく表現することができる。
ベル加減算処理の代りに、上限レベルカット処理を施こ
す点に特徴を有している。この場合には、特定色成分信
号(例えば赤色成分信号)S3の上限値が制限され、一
定濃度以下でのみ表現するような構成である。ハード構
成は、先の図7の第3画像処理部35によって実行す
る。なお、例えば第4画像処理部と表現すれば一層明確
であるが、これらの処理はソフトウェアによって実現さ
れるので、どのように表現しても実質的には同じであ
る。したがって、請求項3の発明と同様に、カラーデー
タを多値データで処理してモノクロでコピーをとった場
合にも、2色、多色の原稿でも原稿に合わせてより見や
すく表現することができる。
【0043】最後に、請求項5の発明では、図7の一定
レベル加減算処理の代りに、一定率縮小処理を施こす点
に特徴を有している。ハード構成は、先の図7の第3画
像処理部35によって実行される。この場合には、特定
色成分信号(例えば赤色成分信号)S3は、一定の割合
で多値データの状態で減少されるので、他の色の文字
(例えば黒色の文字)S1より目立たないように処理す
る構成が得られる。したがって、請求項3や請求項4の
発明と同様に、カラーデータを多値データで処理してモ
ノクロでコピーをとった場合にも、2色、多色の原稿で
も原稿に合わせてより見やすく表現することができる。
レベル加減算処理の代りに、一定率縮小処理を施こす点
に特徴を有している。ハード構成は、先の図7の第3画
像処理部35によって実行される。この場合には、特定
色成分信号(例えば赤色成分信号)S3は、一定の割合
で多値データの状態で減少されるので、他の色の文字
(例えば黒色の文字)S1より目立たないように処理す
る構成が得られる。したがって、請求項3や請求項4の
発明と同様に、カラーデータを多値データで処理してモ
ノクロでコピーをとった場合にも、2色、多色の原稿で
も原稿に合わせてより見やすく表現することができる。
【0044】以上のように、この発明の画像処理装置で
は、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3に対し
て一定レベル減算して(多値の値を下げる、つまり薄く
する)、黒文字をはっきりさせたり(請求項3の発
明)、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3の上
限値を制限して、特定色成分信号(例えば赤色成分信
号)が一定濃度でしか表現しないようにしたり(請求項
4の発明)、一定の割合で多値データを縮小することに
よって、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3が
黒文字より目立たないように処理する(請求項5の発
明)ように構成にしている。したがって、カラーデータ
を多値で処理してモノクロの画像でコピーを作成して
も、抽出された例えば赤色のような特定色に対して、黒
文字が見やすく、しかも区別が付きやすい受信原稿やコ
ピー画像が得られる。
は、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3に対し
て一定レベル減算して(多値の値を下げる、つまり薄く
する)、黒文字をはっきりさせたり(請求項3の発
明)、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3の上
限値を制限して、特定色成分信号(例えば赤色成分信
号)が一定濃度でしか表現しないようにしたり(請求項
4の発明)、一定の割合で多値データを縮小することに
よって、特定色成分信号(例えば赤色成分信号)S3が
黒文字より目立たないように処理する(請求項5の発
明)ように構成にしている。したがって、カラーデータ
を多値で処理してモノクロの画像でコピーを作成して
も、抽出された例えば赤色のような特定色に対して、黒
文字が見やすく、しかも区別が付きやすい受信原稿やコ
ピー画像が得られる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の画像処理装置においては、カ
ラーフィルターを通さない読み取り信号から、読み取り
画像全体の輪郭信号を抽出する手段と、カラーフィルタ
ーを通過した読み取り信号に対しては、通常の2値化画
像処理を施す手段とを設け、さらに、2値化輪郭信号と
2値画像信号とを合成処理する手段を設けて、全体を輪
郭処理し、特定色を除く部分に通常の画像処理を施して
いる。したがって、特定色が輪郭で表され、2色、多色
の原稿でも見やすく表現することができる。例えば、半
透明の赤色の中の黒文字などもつぶれず、区別できるよ
うになる。
ラーフィルターを通さない読み取り信号から、読み取り
画像全体の輪郭信号を抽出する手段と、カラーフィルタ
ーを通過した読み取り信号に対しては、通常の2値化画
像処理を施す手段とを設け、さらに、2値化輪郭信号と
2値画像信号とを合成処理する手段を設けて、全体を輪
郭処理し、特定色を除く部分に通常の画像処理を施して
いる。したがって、特定色が輪郭で表され、2色、多色
の原稿でも見やすく表現することができる。例えば、半
透明の赤色の中の黒文字などもつぶれず、区別できるよ
うになる。
【0046】請求項2の画像処理装置においては、カラ
ーフィルターを通さない読み取り信号から、カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号を削除する手段と、削除
処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号にの
み輪郭信号を抽出する手段とを設け、さらに、この信号
と、カラーフィルターを通過した読み取り信号を通常の
2値化画像処理した信号とを合成処理する手段とを設け
て、演算して抽出した特定色に対して輪郭処理を施して
いる。したがって、2色、多色の原稿でも見やすく表現
することができる。また、データ加工の対象となる色信
号にのみ輪郭処理を施す手段の他に、ハーフトーン処理
を施す手段、網掛け処理やエコノ処理を施す手段などを
設ければ、それらを選択して処理することが可能にな
る。その結果、輪郭処理の他にも、網掛け処理やエコノ
処理というように、オペレータの選択が可能になり、2
色、多色の原稿をより見やすく表現することができる。
ーフィルターを通さない読み取り信号から、カラーフィ
ルターを通過した読み取り信号を削除する手段と、削除
処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号にの
み輪郭信号を抽出する手段とを設け、さらに、この信号
と、カラーフィルターを通過した読み取り信号を通常の
2値化画像処理した信号とを合成処理する手段とを設け
て、演算して抽出した特定色に対して輪郭処理を施して
いる。したがって、2色、多色の原稿でも見やすく表現
することができる。また、データ加工の対象となる色信
号にのみ輪郭処理を施す手段の他に、ハーフトーン処理
を施す手段、網掛け処理やエコノ処理を施す手段などを
設ければ、それらを選択して処理することが可能にな
る。その結果、輪郭処理の他にも、網掛け処理やエコノ
処理というように、オペレータの選択が可能になり、2
色、多色の原稿をより見やすく表現することができる。
【0047】請求項3の画像処理装置においては、請求
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で一定レベルの加減算処理を施
したデータと、カラーフィルターを通過した読み取り信
号に通常画像処理を施したデータとを合成処理するよう
にしている。したがって、カラーデータを多値データで
処理してモノクロでコピーを作成した場合に、2色、多
色の原稿でも原稿に合わせてより見やすく表現すること
ができる。なお、単純積算処理する手段と、多値データ
を比較してどちらか大きい方を選択する処理手段とを設
けると共に、それらをオペレータが選択可能にすれば、
より一層カラーデータを多値データで処理してモノクロ
でコピーをとった場合にも、2色、多色の原稿でも原稿
に合わせてより見やすく表現することができる。
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で一定レベルの加減算処理を施
したデータと、カラーフィルターを通過した読み取り信
号に通常画像処理を施したデータとを合成処理するよう
にしている。したがって、カラーデータを多値データで
処理してモノクロでコピーを作成した場合に、2色、多
色の原稿でも原稿に合わせてより見やすく表現すること
ができる。なお、単純積算処理する手段と、多値データ
を比較してどちらか大きい方を選択する処理手段とを設
けると共に、それらをオペレータが選択可能にすれば、
より一層カラーデータを多値データで処理してモノクロ
でコピーをとった場合にも、2色、多色の原稿でも原稿
に合わせてより見やすく表現することができる。
【0048】請求項4の画像処理装置においては、請求
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で上限レベルカット処理を施し
たデータと、カラーフィルターを通過した読み取り信号
に通常画像処理を施したデータとを合成処理するように
している。したがって、先の請求項3の画像処理装置と
同様の効果が得られる。また、先の請求項3の画像処理
装置と同様に、単純積算処理する手段と、多値データを
比較してどちらか大きい方を選択する処理手段とを設け
ると共に、それらをオペレータが選択可能にすれば、請
求項3の画像処理装置と同様の効果が得られることにな
る。
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で上限レベルカット処理を施し
たデータと、カラーフィルターを通過した読み取り信号
に通常画像処理を施したデータとを合成処理するように
している。したがって、先の請求項3の画像処理装置と
同様の効果が得られる。また、先の請求項3の画像処理
装置と同様に、単純積算処理する手段と、多値データを
比較してどちらか大きい方を選択する処理手段とを設け
ると共に、それらをオペレータが選択可能にすれば、請
求項3の画像処理装置と同様の効果が得られることにな
る。
【0049】請求項5の画像処理装置においては、請求
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で一定率減少処理を施したデー
タと、カラーフィルターを通過した読み取り信号に通常
画像処理を施したデータとを合成処理するようにしてい
る。したがって、先の請求項3や請求項4の画像処理装
置と同様の効果が得られると共に、先の請求項3や請求
項4の画像処理装置と同様に、単純積算処理する手段
と、多値データを比較してどちらか大きい方を選択する
処理手段とを設けると共に、それらをオペレータが選択
可能にすれば、先と同様の効果が得られる。
項2の画像処理装置において求めた特定色成分信号に対
して、多値データの段階で一定率減少処理を施したデー
タと、カラーフィルターを通過した読み取り信号に通常
画像処理を施したデータとを合成処理するようにしてい
る。したがって、先の請求項3や請求項4の画像処理装
置と同様の効果が得られると共に、先の請求項3や請求
項4の画像処理装置と同様に、単純積算処理する手段
と、多値データを比較してどちらか大きい方を選択する
処理手段とを設けると共に、それらをオペレータが選択
可能にすれば、先と同様の効果が得られる。
【図1】この発明の画像処理装置について、画像読み取
り部の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
り部の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】添削原稿における文字とサインペンの軌跡とが
重なったときの処理をイメージ的に示す図である。
重なったときの処理をイメージ的に示す図である。
【図3】2色画像読み取り部の概略構成を示す図であ
る。
る。
【図4】従来のモノクロファクシミリ装置について、画
像読み取り部の構成を示す機能ブロック図である。
像読み取り部の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】この発明の画像処理装置について、画像読み取
り部の第2の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。
り部の第2の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。
【図6】図5に示した画像読み取り部について、各部の
入出力信号を説明するタイムチャートである。
入出力信号を説明するタイムチャートである。
【図7】この発明の画像処理装置について、画像読み取
り部の第3の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。
り部の第3の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。
【図8】従来の画像処理装置について、要部構成の一例
を示す機能ブロック図である。
を示す機能ブロック図である。
21 レンズ 22 ミラー 23 第1光電変換部 24 特定色カラーフィルター 25 第2光電変換部 31 第1画像処理部 32 第2画像処理部 33 加算処理部 34 減算処理部 35 加算処理部
Claims (5)
- 【請求項1】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、 カラーフィルターを通さない読み取り信号から、読み取
り画像全体の2値化輪郭信号を抽出する輪郭信号抽出手
段と、 カラーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通
常の2値化画像処理を施して2値画像信号を出力する2
値化画像処理手段と、 前記2値化輪郭信号と2値画像信号とを合成処理する手
段、とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、 カラーフィルターを通さない読み取り信号から、カラー
フィルターを通過した読み取り信号を削除する読み取り
信号特定成分削除手段と、 削除処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号
にのみ輪郭処理を施す輪郭処理手段と、 前記輪郭処理が施された信号と、カラーフィルターを通
過した読み取り信号に通常の2値化画像処理した信号と
を合成処理する手段、とを備えたことを特徴とする画像
処理装置。 - 【請求項3】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、 カラーフィルターを通さない読み取り信号から、カラー
フィルターを通過した読み取り信号を削除する読み取り
信号特定成分削除手段と、 削除処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号
にのみ多値データの段階で一定レベルの加減算処理を施
す一定レベル加減算処理手段と、 カラーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通
常の画像処理を施して多値画像信号を出力する多値化画
像処理手段とを備え、 前記一定レベル加減算処理手段から出力されたデータ
と、前記多値化画像処理手段から出力されたデータとを
合成処理することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、 カラーフィルターを通さない読み取り信号から、カラー
フィルターを通過した読み取り信号を削除する読み取り
信号特定成分削除手段と、 削除処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号
にのみ多値データの段階で上限レベルカット処理を施す
上限レベルカット処理手段と、 カラーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通
常の画像処理を施して多値画像信号を出力する多値化画
像処理手段とを備え、 前記上限レベルカット処理手段から出力されたデータ
と、前記多値化画像処理手段から出力されたデータとを
合成処理することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項5】 画像読み取り部またはカラー画像読み取
り部に画像処理部を具備する装置において、 カラーフィルターを通さない読み取り信号から、カラー
フィルターを通過した読み取り信号を削除する読み取り
信号特定成分削除手段と、 削除処理後の読み取り信号に対して、対象となる色信号
にのみ多値の段階で一定率縮小処理を施す一定率縮小処
理手段と、 カラーフィルターを通過した読み取り信号に対して、通
常の画像処理を施して多値画像信号を出力する多値化画
像処理手段とを備え、 前記一定率縮小処理手段から出力されたデータと、前記
多値化画像処理手段から出力されたデータとを合成処理
することを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185335A JPH09121287A (ja) | 1995-08-19 | 1996-06-27 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23332495 | 1995-08-19 | ||
JP7-233324 | 1995-08-19 | ||
JP8185335A JPH09121287A (ja) | 1995-08-19 | 1996-06-27 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121287A true JPH09121287A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=26503048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8185335A Pending JPH09121287A (ja) | 1995-08-19 | 1996-06-27 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121287A (ja) |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP8185335A patent/JPH09121287A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050502 |