JPH09121268A - 画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置 - Google Patents
画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置Info
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- JPH09121268A JPH09121268A JP7275787A JP27578795A JPH09121268A JP H09121268 A JPH09121268 A JP H09121268A JP 7275787 A JP7275787 A JP 7275787A JP 27578795 A JP27578795 A JP 27578795A JP H09121268 A JPH09121268 A JP H09121268A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 斜線の繰り返しのパターンに傾きがあって
も、簡単な構成でパターンの傾きを校正もしくは補正す
ることができる画素位置誤差補正装置を提供する。 【解決手段】 走査方向に対して傾きを有する線の等ピ
ッチの並びで構成されたパターン30と、前記パターン
30を読み取る光電変換部1と、光電変換部1により得
られた前記パターン30の画像データに順次ウインドウ
Wを設定して重心を計算する手段とを備え、前記パター
ン30のピッチ間隔を測定し、測定したピッチ間隔によ
って当該測定した画素の位置誤差を補正する。これらの
処理は、位置誤差測定部4、位置誤差補正部10および
制御部5で実行される。
も、簡単な構成でパターンの傾きを校正もしくは補正す
ることができる画素位置誤差補正装置を提供する。 【解決手段】 走査方向に対して傾きを有する線の等ピ
ッチの並びで構成されたパターン30と、前記パターン
30を読み取る光電変換部1と、光電変換部1により得
られた前記パターン30の画像データに順次ウインドウ
Wを設定して重心を計算する手段とを備え、前記パター
ン30のピッチ間隔を測定し、測定したピッチ間隔によ
って当該測定した画素の位置誤差を補正する。これらの
処理は、位置誤差測定部4、位置誤差補正部10および
制御部5で実行される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜線を使って画
像データの位置ずれや原稿の走査速度を校正する装置に
関する。
像データの位置ずれや原稿の走査速度を校正する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】線を使用して画像データの読取位置の誤
差を検出する装置としては、例えば日本機械学会第71
期通常総会講演会講演論文集(IV)で発表された「高
精細画像入力装置の開発」が知られている。ここでは、
副走査方向に並べて配置された等ピッチラインのテスト
チャートを読み取った画像、すなわち、副走査方向のラ
イン間隔で離散化された画像データに対して補間演算を
行い、演算された結果から等ピッチラインの黒線、白線
の中心位置を求め、テストチャートの基準ピッチとの差
を読み取ることで装置の振動などに起因する画像データ
の読み取り位置を誤差を検出するようになっている。
差を検出する装置としては、例えば日本機械学会第71
期通常総会講演会講演論文集(IV)で発表された「高
精細画像入力装置の開発」が知られている。ここでは、
副走査方向に並べて配置された等ピッチラインのテスト
チャートを読み取った画像、すなわち、副走査方向のラ
イン間隔で離散化された画像データに対して補間演算を
行い、演算された結果から等ピッチラインの黒線、白線
の中心位置を求め、テストチャートの基準ピッチとの差
を読み取ることで装置の振動などに起因する画像データ
の読み取り位置を誤差を検出するようになっている。
【0003】また、特開平6−297758号公報に記
載された「走査線ピッチ計測方向」も公知である。この
技術は、等ピッチパターンのデータを書き込んだハード
コピーのパターンを読み取ってハードコピー装置の書き
込みの走査線のピッチむらを計測するようになってい
る。
載された「走査線ピッチ計測方向」も公知である。この
技術は、等ピッチパターンのデータを書き込んだハード
コピーのパターンを読み取ってハードコピー装置の書き
込みの走査線のピッチむらを計測するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの従来
例においても、読み取った画素データの位置ずれの校正
や原稿の走査速度の校正までは配慮されていなかった。
例においても、読み取った画素データの位置ずれの校正
や原稿の走査速度の校正までは配慮されていなかった。
【0005】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、線、特に斜線の繰り返しのパタ
ーンに傾きがあっても、簡単な構成でパターンの傾きを
校正することができる画素位置誤差校正装置を提供する
ことがある。
たもので、その目的は、線、特に斜線の繰り返しのパタ
ーンに傾きがあっても、簡単な構成でパターンの傾きを
校正することができる画素位置誤差校正装置を提供する
ことがある。
【0006】また、他の目的は、線、特に斜線の繰り返
しのパターンを読み取ったときに読取速度の変動によっ
て生じる読み取ったパターンの傾きを校正することがで
きる原稿走査速度校正装置を提供することにある。
しのパターンを読み取ったときに読取速度の変動によっ
て生じる読み取ったパターンの傾きを校正することがで
きる原稿走査速度校正装置を提供することにある。
【0007】他の目的は、位置誤差や速度の測定に際
し、測定の遅延時間を小さくすることができる画素位置
誤差校正装置および原稿走査速度校正装置を提供するこ
とにある。
し、測定の遅延時間を小さくすることができる画素位置
誤差校正装置および原稿走査速度校正装置を提供するこ
とにある。
【0008】さらに他の目的は、簡単な演算で精密に斜
線の重心のクロック系列上の位置を決定することのでき
る画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置を
提供することにある。
線の重心のクロック系列上の位置を決定することのでき
る画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、走査方向に対して傾きを有する線の
等ピッチの並びで構成されたパターンと、前記パターン
を読み取る光電変換手段と、光電変換手段により得られ
た前記パターンの画像データに順次ウインドウを設定し
て重心を計算する手段とを備え、読取装置の画素の位置
誤差を補正する画素位置誤差校正装置において、前記パ
ターンのピッチ間隔を測定する手段と、前記測定する手
段によって測定したピッチ間隔によって前記測定した画
素の位置誤差を校正する手段とを備えていることを特徴
とする。
め、第1の手段は、走査方向に対して傾きを有する線の
等ピッチの並びで構成されたパターンと、前記パターン
を読み取る光電変換手段と、光電変換手段により得られ
た前記パターンの画像データに順次ウインドウを設定し
て重心を計算する手段とを備え、読取装置の画素の位置
誤差を補正する画素位置誤差校正装置において、前記パ
ターンのピッチ間隔を測定する手段と、前記測定する手
段によって測定したピッチ間隔によって前記測定した画
素の位置誤差を校正する手段とを備えていることを特徴
とする。
【0010】第2の手段は、第1の手段におけるピッチ
間隔を測定する手段が、繰り返す斜線に対して共通にあ
らかじめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上
の位置を求める処理を斜線ごとに繰り返す手段と、前後
の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上野位置から
斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手段と
を含んでなることを特徴とする。
間隔を測定する手段が、繰り返す斜線に対して共通にあ
らかじめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上
の位置を求める処理を斜線ごとに繰り返す手段と、前後
の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上野位置から
斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手段と
を含んでなることを特徴とする。
【0011】第3の手段は、第2の手段における繰り返
す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走査方向
の重心のクロック系列上の位置を求める処理を実行する
手段が、あらかじめ設定された重心の値と設定されたウ
インドウごとに計算される重心の値との大小を比較する
手段と、前記比較する手段の大小比較により大小の関係
が変化する直前および直後の値を持つウインドウの重心
とそれらの読取クロックから前記あらかじめ設定された
主走査方向の重心のクロックの系列上の位置を補間法に
よって求める手段を含んでなることを特徴とする。
す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走査方向
の重心のクロック系列上の位置を求める処理を実行する
手段が、あらかじめ設定された重心の値と設定されたウ
インドウごとに計算される重心の値との大小を比較する
手段と、前記比較する手段の大小比較により大小の関係
が変化する直前および直後の値を持つウインドウの重心
とそれらの読取クロックから前記あらかじめ設定された
主走査方向の重心のクロックの系列上の位置を補間法に
よって求める手段を含んでなることを特徴とする。
【0012】第4の手段は、第1の手段における画素の
位置誤差を校正する手段が、斜線のピッチ間の移動距離
を求める手段と、前記移動距離と斜線パターンの繰り返
しピッチの比を演算する手段と、前記演算をして求めた
比により前記ピッチ間を走査中に得た画素の位置誤差を
補正する手段と含んでなることを特徴とする。
位置誤差を校正する手段が、斜線のピッチ間の移動距離
を求める手段と、前記移動距離と斜線パターンの繰り返
しピッチの比を演算する手段と、前記演算をして求めた
比により前記ピッチ間を走査中に得た画素の位置誤差を
補正する手段と含んでなることを特徴とする。
【0013】第5の手段は、走査方向に対して傾きを有
する線を等ピッチで平行に並べて形成されるパターン
と、当該パターンを読み取る光電変換手段と、当該光電
変換手段により得られた前記パターンの画像データに順
次ウインドウを設定して重心を計算する手段とを備え、
光電変換手段によって走査する原稿の走査速度を校正す
る原稿走査速度校正装置において、前記パターンのピッ
チ間隔を測定する手段と、前記測定する手段によって測
定したピッチ間隔によって前記光電変換手段による原稿
の走査速度を校正する手段とを備えていることを特徴と
する。
する線を等ピッチで平行に並べて形成されるパターン
と、当該パターンを読み取る光電変換手段と、当該光電
変換手段により得られた前記パターンの画像データに順
次ウインドウを設定して重心を計算する手段とを備え、
光電変換手段によって走査する原稿の走査速度を校正す
る原稿走査速度校正装置において、前記パターンのピッ
チ間隔を測定する手段と、前記測定する手段によって測
定したピッチ間隔によって前記光電変換手段による原稿
の走査速度を校正する手段とを備えていることを特徴と
する。
【0014】第6の手段は、第5の手段におけるピッチ
間隔を測定する手段が、繰り返す斜線に対して共通にあ
らかじめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上
の位置を求める処理を斜線ごとに繰り返す手段と、前後
の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上の位置から
斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手段と
を含んでなることを特徴とする。
間隔を測定する手段が、繰り返す斜線に対して共通にあ
らかじめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上
の位置を求める処理を斜線ごとに繰り返す手段と、前後
の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上の位置から
斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手段と
を含んでなることを特徴とする。
【0015】第7の手段は、第6の手段における前記繰
り返す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走査
方向の重心のクロック系列上の位置を求める処理を繰り
返す手段が、あらかじめ設定された重心の値と設定され
たウインドウごとに計算される重心の値との大小を比較
する手段と、前記比較手段の大小比較によって大小の関
係が変化する直前および直後の値を持つウインドウの重
心とそれらの読取クロックとから前記あらかじめ設定さ
れた主走査方向の重心のクロックの系列上の位置を補間
法によって求める手段とを含んでなることを特徴とす
る。
り返す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走査
方向の重心のクロック系列上の位置を求める処理を繰り
返す手段が、あらかじめ設定された重心の値と設定され
たウインドウごとに計算される重心の値との大小を比較
する手段と、前記比較手段の大小比較によって大小の関
係が変化する直前および直後の値を持つウインドウの重
心とそれらの読取クロックとから前記あらかじめ設定さ
れた主走査方向の重心のクロックの系列上の位置を補間
法によって求める手段とを含んでなることを特徴とす
る。
【0016】第8の手段は、第5の手段における原稿の
走査速度を校正する手段が、斜線のピッチ間の移動距離
を求める手段と、前記移動距離と斜線パターンの繰り返
しピッチとの比を演算する手段と、前記演算する手段に
よって求めた比により前記ピッチ間を走査する速度を補
正する手段とを含んでなることを特徴とする。
走査速度を校正する手段が、斜線のピッチ間の移動距離
を求める手段と、前記移動距離と斜線パターンの繰り返
しピッチとの比を演算する手段と、前記演算する手段に
よって求めた比により前記ピッチ間を走査する速度を補
正する手段とを含んでなることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0018】1.測定原理 図1は、本願の前提となる位置誤差の測定における測定
原理を典型的な場合を前提にして説明するための図であ
る。図の主走査と書いた矢印101は線順次で画像を読
み取る装置が同時に読み取る1ラインの画像の画素の並
びと、この並列のデータを直線のデータに変換したとき
の時間軸上の順序を示す。図の副走査と書いた矢印10
2は主走査の1列が読み取る範囲を順次移動させながら
読み取って行く方向を示している。移動する手段として
は、原稿の画像を光電変換素子に投影するミラー、照明
ランプなどを機械的に移動させるもの、原稿を移動させ
るもの、光電変換素子とその結像光学系を一体にして移
動させるものなどがある。ここではこの主走査方向と副
走査方向に平行な線で囲まれたそれぞれの4角形を画素
ということにする。画素によって構成される平面は、原
稿の画像を電気信号に変換されたデータが原稿の画像の
写像がそのまま並んでいるというイメージでとらえるこ
とができ、ビットマップということもある。読み取り装
置からリアルタイムで出力されるときには、主走査、副
走査の方向が時間的な順序を示すが、出力されたデータ
をメモリに取り込んだ状態では、それぞれの画素を任意
にアクセスすることも可能であり、主走査、副走査、時
間の順序にとらわれない扱いも可能になる。
原理を典型的な場合を前提にして説明するための図であ
る。図の主走査と書いた矢印101は線順次で画像を読
み取る装置が同時に読み取る1ラインの画像の画素の並
びと、この並列のデータを直線のデータに変換したとき
の時間軸上の順序を示す。図の副走査と書いた矢印10
2は主走査の1列が読み取る範囲を順次移動させながら
読み取って行く方向を示している。移動する手段として
は、原稿の画像を光電変換素子に投影するミラー、照明
ランプなどを機械的に移動させるもの、原稿を移動させ
るもの、光電変換素子とその結像光学系を一体にして移
動させるものなどがある。ここではこの主走査方向と副
走査方向に平行な線で囲まれたそれぞれの4角形を画素
ということにする。画素によって構成される平面は、原
稿の画像を電気信号に変換されたデータが原稿の画像の
写像がそのまま並んでいるというイメージでとらえるこ
とができ、ビットマップということもある。読み取り装
置からリアルタイムで出力されるときには、主走査、副
走査の方向が時間的な順序を示すが、出力されたデータ
をメモリに取り込んだ状態では、それぞれの画素を任意
にアクセスすることも可能であり、主走査、副走査、時
間の順序にとらわれない扱いも可能になる。
【0019】図1は主走査と副走査の画素サイズが等し
い場合で、副走査方向の走査速度が変動するときと、一
定速度で45°の斜線を読み取るときに光電変換装置に
投影されるが、像を全く劣化のないかたちでビットマッ
プに対応させて示したものである。すなわち、aは副走
査方向の読み取りのタイミングを制御するクロックに対
応する所定の一定速度で走査したときで、ビットマップ
にも45°の像ができる。bは速度が変動するときの像
で、速度に応じて傾きが異なってくる。
い場合で、副走査方向の走査速度が変動するときと、一
定速度で45°の斜線を読み取るときに光電変換装置に
投影されるが、像を全く劣化のないかたちでビットマッ
プに対応させて示したものである。すなわち、aは副走
査方向の読み取りのタイミングを制御するクロックに対
応する所定の一定速度で走査したときで、ビットマップ
にも45°の像ができる。bは速度が変動するときの像
で、速度に応じて傾きが異なってくる。
【0020】つまり、A−Bは副走査方向の走査速度が
0のときで、副走査方向の読み取りのタイミングを制御
するクロックにより副走査方向のビットマップのアドレ
スが進んでも原稿を読み取っている位置が変わらないた
め、副走査方向に平行な線になってしまう。
0のときで、副走査方向の読み取りのタイミングを制御
するクロックにより副走査方向のビットマップのアドレ
スが進んでも原稿を読み取っている位置が変わらないた
め、副走査方向に平行な線になってしまう。
【0021】B−Cは副走査方向の走査速度が所定の速
度の1/2のときで、ビットマップのアドレスが進んで
も、その半分しか進まない位置の画像を読んでいること
になり、画像の副走査方向の線との角度はtanθ=
0.5から、約26.57°である。
度の1/2のときで、ビットマップのアドレスが進んで
も、その半分しか進まない位置の画像を読んでいること
になり、画像の副走査方向の線との角度はtanθ=
0.5から、約26.57°である。
【0022】C−Dは所定の速度で走査しているとき
で、傾きは45°である。同様にD−以降は走査速度が
1.5倍の場合で、その角度は約56.31°である。
つまり、走査速度によって像の傾きが異なること、言い
換えれば斜線の主走査方向への移動量が、副走査方向の
移動速度に対応することを測定原理として副走査方向の
移動速度のムラ、ミラー、レンズ、光電変換装置の振動
などに起因するビットマップ画像の画素の位置誤差を計
測するものである。
で、傾きは45°である。同様にD−以降は走査速度が
1.5倍の場合で、その角度は約56.31°である。
つまり、走査速度によって像の傾きが異なること、言い
換えれば斜線の主走査方向への移動量が、副走査方向の
移動速度に対応することを測定原理として副走査方向の
移動速度のムラ、ミラー、レンズ、光電変換装置の振動
などに起因するビットマップ画像の画素の位置誤差を計
測するものである。
【0023】以上、正方形の画素を持ち、45°の線を
使用した場合で説明したが、画素が正方形でなく、例え
ば、主走査の分解能400dpi、副走査の分解能60
0dpiといった読み取り装置の画像データに適用する
こともでき、45°以外の斜線を用いても同様に、斜線
の画像の主走査方向への移動量が副走査方向の読み取り
方向の速度に依存するという関係は成立するので、画素
の位置誤差を計測することができる。
使用した場合で説明したが、画素が正方形でなく、例え
ば、主走査の分解能400dpi、副走査の分解能60
0dpiといった読み取り装置の画像データに適用する
こともでき、45°以外の斜線を用いても同様に、斜線
の画像の主走査方向への移動量が副走査方向の読み取り
方向の速度に依存するという関係は成立するので、画素
の位置誤差を計測することができる。
【0024】2.システム構成 図2は、本実施の形態に係る位置誤差測定装置のシステ
ム構成の一例を示すブロック図で、画像読取装置への付
加機能として組み込み、リアルタイムでがその位置誤差
を測定するものである。すなわち、このシステムは光電
変換部1、A/D変換部2、シェーディング補正部3、
位置誤差測定部4、位置誤差補正部10および制御部5
から基本的に構成されている。
ム構成の一例を示すブロック図で、画像読取装置への付
加機能として組み込み、リアルタイムでがその位置誤差
を測定するものである。すなわち、このシステムは光電
変換部1、A/D変換部2、シェーディング補正部3、
位置誤差測定部4、位置誤差補正部10および制御部5
から基本的に構成されている。
【0025】光電変換装置1は、例えばラインCCD
で、CCDの受光部に結像された原稿の画像と測定した
後述の測定用パターン30(図11、図15)の画像が
電気信号に変換される。電気信号に変換された画像はA
/D変換部(器)2でデジタルの多値の画像データに変
換される。変換されたデータは、照明の不均一さ、レン
ズの周辺光量の低下、光電変換装置の画素間の感度の違
いなどをシェーディング補正部3でシェーディング補正
する。シェーディング補正には光電変換装置1で読み取
った後述の基準濃度板29(図13、図14)のデータ
が使用される。シェーディング補正された画像データ
は、位置誤差測定部(回路)4に入力され、後述のよう
にして位置誤差を測定し、測定結果を位置誤差補正部1
0に出力する。位置誤差補正部10は画像データ(ビデ
オ信号)とともに位置誤差信号6を受け取り、補正に必
要な所定ライン数の画像データと、それらの隣接するラ
イン間の誤差信号を順次メモリに保持する。そして、メ
モリのデータを使用し、補正を行う対象のラインの前後
の画像データと誤差データにより、本来あるべき位置の
画像データを読み取った画像の値に基づいた補間法によ
ってライン上の画素ごとの値を計算し、補正したライン
の画像データをラインごとにビデオ信号7として出力す
る。処理が済んでデータが不要になったメモリには次の
データを保持し、順次処理を繰り返すことによって原稿
の全面の画像を処理して出力する。それぞれの機能ブロ
ックは、制御部5によってタイミングの制御、動作条件
の設定などがなされ、相互に関連して動作する。なお、
符号8は制御部5に対して送受信されるビデオ制御信号
である。なお、以下の説明において、特に位置誤差測定
部4もしくは位置誤差補正部10と明示していない制御
または処理は、これらの各部4,5の処理に基づいて、
もしくはこれらと協働して制御部5であらかじめ設定れ
たプログラムに基づいて実行される。
で、CCDの受光部に結像された原稿の画像と測定した
後述の測定用パターン30(図11、図15)の画像が
電気信号に変換される。電気信号に変換された画像はA
/D変換部(器)2でデジタルの多値の画像データに変
換される。変換されたデータは、照明の不均一さ、レン
ズの周辺光量の低下、光電変換装置の画素間の感度の違
いなどをシェーディング補正部3でシェーディング補正
する。シェーディング補正には光電変換装置1で読み取
った後述の基準濃度板29(図13、図14)のデータ
が使用される。シェーディング補正された画像データ
は、位置誤差測定部(回路)4に入力され、後述のよう
にして位置誤差を測定し、測定結果を位置誤差補正部1
0に出力する。位置誤差補正部10は画像データ(ビデ
オ信号)とともに位置誤差信号6を受け取り、補正に必
要な所定ライン数の画像データと、それらの隣接するラ
イン間の誤差信号を順次メモリに保持する。そして、メ
モリのデータを使用し、補正を行う対象のラインの前後
の画像データと誤差データにより、本来あるべき位置の
画像データを読み取った画像の値に基づいた補間法によ
ってライン上の画素ごとの値を計算し、補正したライン
の画像データをラインごとにビデオ信号7として出力す
る。処理が済んでデータが不要になったメモリには次の
データを保持し、順次処理を繰り返すことによって原稿
の全面の画像を処理して出力する。それぞれの機能ブロ
ックは、制御部5によってタイミングの制御、動作条件
の設定などがなされ、相互に関連して動作する。なお、
符号8は制御部5に対して送受信されるビデオ制御信号
である。なお、以下の説明において、特に位置誤差測定
部4もしくは位置誤差補正部10と明示していない制御
または処理は、これらの各部4,5の処理に基づいて、
もしくはこれらと協働して制御部5であらかじめ設定れ
たプログラムに基づいて実行される。
【0026】3.位置誤差測定処理 図3は図1と同様のビットマップに斜線の画像データa
があるときの位置誤差の測定を行うときの処理を説明す
るためのものである。W1 は画像データの位置を求める
ための演算を行う11×3のウインドウである。ウイン
ドウ内のデータの位置を求めるため、主走査方向におけ
る重心を演算する。この演算では、順次ウインドウの位
置をW2,W3 ・・・と移動させながら重心を求める。重
心の主走査方向の位置は45°の線の場合、画素の位置
がなんらかの誤差要因で移動することがなければ、ウイ
ンドウを図のように移動させた場合、主走査方向に1画
素分ずつ移動するはずである。画素の移動量が1画素分
と異なる場合は、何らかの原因で画素の位置が変動した
ことになり、位置誤差を求められる。位置誤差の主要な
要因が副走査方向の走査速度のムラによることが分かっ
ている場合には、位置誤差のデータか速度ムラにデータ
を変換することは容易である。また、このウインドウの
移動に際しては、制御部5にあらかじめ基準となる画素
の移動量が記憶され、その記憶された移動量に基づいて
移動するので、実際の画素の位置誤差データもしくは速
度ムラのデータから位置誤差の校正や走査速度の校正が
可能になる。
があるときの位置誤差の測定を行うときの処理を説明す
るためのものである。W1 は画像データの位置を求める
ための演算を行う11×3のウインドウである。ウイン
ドウ内のデータの位置を求めるため、主走査方向におけ
る重心を演算する。この演算では、順次ウインドウの位
置をW2,W3 ・・・と移動させながら重心を求める。重
心の主走査方向の位置は45°の線の場合、画素の位置
がなんらかの誤差要因で移動することがなければ、ウイ
ンドウを図のように移動させた場合、主走査方向に1画
素分ずつ移動するはずである。画素の移動量が1画素分
と異なる場合は、何らかの原因で画素の位置が変動した
ことになり、位置誤差を求められる。位置誤差の主要な
要因が副走査方向の走査速度のムラによることが分かっ
ている場合には、位置誤差のデータか速度ムラにデータ
を変換することは容易である。また、このウインドウの
移動に際しては、制御部5にあらかじめ基準となる画素
の移動量が記憶され、その記憶された移動量に基づいて
移動するので、実際の画素の位置誤差データもしくは速
度ムラのデータから位置誤差の校正や走査速度の校正が
可能になる。
【0027】重心を求めるのに周辺の画素のデータを含
む多数の画素データを使っているので、CCD固有のノ
イズを始めとしてさまざまなノイズが画像データに含ま
れるが、重心を求める過程でノイズの影響が軽減され、
S/Nの高い測定が可能になっている。通常、ウインド
ウの画素の数が多いほどS/Nは高くなる。
む多数の画素データを使っているので、CCD固有のノ
イズを始めとしてさまざまなノイズが画像データに含ま
れるが、重心を求める過程でノイズの影響が軽減され、
S/Nの高い測定が可能になっている。通常、ウインド
ウの画素の数が多いほどS/Nは高くなる。
【0028】ウインドウの形状は主走査方向の重心を求
めることから、主走査側に大きいことが望ましい。副走
査方向は1としても測定可能である。
めることから、主走査側に大きいことが望ましい。副走
査方向は1としても測定可能である。
【0029】図4は斜線の数が複数あって複数の斜線を
使用して位置誤差を測定する場合のウインドウの移動と
それに伴う処理を説明するものである。図3の例と同様
にウインドウを順次移動させ、あらかじめ設定したおい
たWn に達したとき、その次のウインドウとしてWn+1
に移動させる。移動する前後の斜線のパターンa1 とa
2 の間隔は測定用チャートを作成する段階で決めてお
き、その間隔の値を主走査方向の重心の移動を計算する
ときに補正する。Wn+1 、Wn+2 、Wn+3 ・・・と移動
させる。パターン間の間隔を画素サイズの整数倍に設定
しておくと、ウインドウをジャンプさせたときの補正が
簡単であり、測定に先立って測定装置にこの補正量を入
力するときにも便利である。
使用して位置誤差を測定する場合のウインドウの移動と
それに伴う処理を説明するものである。図3の例と同様
にウインドウを順次移動させ、あらかじめ設定したおい
たWn に達したとき、その次のウインドウとしてWn+1
に移動させる。移動する前後の斜線のパターンa1 とa
2 の間隔は測定用チャートを作成する段階で決めてお
き、その間隔の値を主走査方向の重心の移動を計算する
ときに補正する。Wn+1 、Wn+2 、Wn+3 ・・・と移動
させる。パターン間の間隔を画素サイズの整数倍に設定
しておくと、ウインドウをジャンプさせたときの補正が
簡単であり、測定に先立って測定装置にこの補正量を入
力するときにも便利である。
【0030】この例ではウインドウを1画素ずつ移動さ
せているが、画素の位置誤差を起こす原因となる振動な
どの周波数帯域が低い場合は、ウインドウを2画素以上
ずつ移動させても良い。こうすることによって測定に要
する時間短くすることができる。
せているが、画素の位置誤差を起こす原因となる振動な
どの周波数帯域が低い場合は、ウインドウを2画素以上
ずつ移動させても良い。こうすることによって測定に要
する時間短くすることができる。
【0031】また、複数の斜線を使って位置誤差を測定
するようにすれば、読み取り装置の読み取り範囲が縦長
であっても副走査方向の全域にわたっての測定が可能に
なる。さらに、主走査方向の狭い幅の中だけで測定する
ようにすれば、主走査方向における中央部とか、手前と
か、奥側とかに分けて位置誤差を測定することも可能に
なる。
するようにすれば、読み取り装置の読み取り範囲が縦長
であっても副走査方向の全域にわたっての測定が可能に
なる。さらに、主走査方向の狭い幅の中だけで測定する
ようにすれば、主走査方向における中央部とか、手前と
か、奥側とかに分けて位置誤差を測定することも可能に
なる。
【0032】これらの図からも明らかなように、本願で
は高い分解能で位置誤差を測定する場合でも、それに応
じて斜線のパターンを細くする必要は全くなく、システ
ムのMTFの制約の影響を受けない幅の広いパターンを
使うことができるという特徴がある。幅の広いパターン
を使えば、それに応じてウインドウも大きくなり、結果
として測定の精度を上げることができる。なお、処理速
度、リアルタイム処理を行う場合は、バッファのサイ
ズ、回路規模の経済性などとのバランスでパターンの幅
を設定すればよい。
は高い分解能で位置誤差を測定する場合でも、それに応
じて斜線のパターンを細くする必要は全くなく、システ
ムのMTFの制約の影響を受けない幅の広いパターンを
使うことができるという特徴がある。幅の広いパターン
を使えば、それに応じてウインドウも大きくなり、結果
として測定の精度を上げることができる。なお、処理速
度、リアルタイム処理を行う場合は、バッファのサイ
ズ、回路規模の経済性などとのバランスでパターンの幅
を設定すればよい。
【0033】なお、他の例として、幅の広い線のパター
ンを用い、どちらか片側のエッジのデータによっても同
様に位置誤差を測定することが可能である。
ンを用い、どちらか片側のエッジのデータによっても同
様に位置誤差を測定することが可能である。
【0034】また、副走査の読み取りタイミングと斜線
との関係は常に同じであるから、前述の公知例のように
副走査方向に並べられた等間隔の白黒のパターンでは避
けることのできないモアレの問題を回避することがで
き、高精度な位置誤差の測定を可能にしている。
との関係は常に同じであるから、前述の公知例のように
副走査方向に並べられた等間隔の白黒のパターンでは避
けることのできないモアレの問題を回避することがで
き、高精度な位置誤差の測定を可能にしている。
【0035】4.ウインドウのデータと重心の計算 図5はウインドウのデータと、斜線のパターンの関係を
示すものである。ウインドウの各画素には斜線のパター
ンを読み取って得られる画像データの値が記入されてい
る。画像データの値は8ビットのデジタルデータで、1
0進法で表すと0〜255の値を取ることができる。図
の値は画像のデータを10進法で表記した値である。
示すものである。ウインドウの各画素には斜線のパター
ンを読み取って得られる画像データの値が記入されてい
る。画像データの値は8ビットのデジタルデータで、1
0進法で表すと0〜255の値を取ることができる。図
の値は画像のデータを10進法で表記した値である。
【0036】主走査方向の重心を計算するには、各列ご
とにデータの和を求める。これを右側からb0,b1,・・
・b10とすると、それぞれ14、37、150、34
5、562、590、427、202、50、18、1
3である。各画素の主走査方向の中心の座標を左から順
に0〜10とし、重心の主走査方向の位置をmとする
と、mの周りのモーメントは0となるので、 b0 (m−0)+b1 (m−1)+・・・b10(m−10)=0 が成り立ち、数値を入れて計算すると、 m=4.667 が得られる。
とにデータの和を求める。これを右側からb0,b1,・・
・b10とすると、それぞれ14、37、150、34
5、562、590、427、202、50、18、1
3である。各画素の主走査方向の中心の座標を左から順
に0〜10とし、重心の主走査方向の位置をmとする
と、mの周りのモーメントは0となるので、 b0 (m−0)+b1 (m−1)+・・・b10(m−10)=0 が成り立ち、数値を入れて計算すると、 m=4.667 が得られる。
【0037】重心を求めるのは、補間などの前処理を必
要とせず、演算の簡素化、高速化に有用である。画像の
位置を求めるのは、各列ごとのデータの和の並びから、
補間により所定の分解能のデータ列を得て、そのデータ
からピーク値の存在する位置を求める方法を使うことも
できる。
要とせず、演算の簡素化、高速化に有用である。画像の
位置を求めるのは、各列ごとのデータの和の並びから、
補間により所定の分解能のデータ列を得て、そのデータ
からピーク値の存在する位置を求める方法を使うことも
できる。
【0038】次に、複数本の斜線から成るチャートの重
心を計算する場合について説明する。図4に示すように
複数本から成る斜線の重心を計算する場合、同一線上の
線では問題とならないが、違う線にウインドウが移動し
たときには移動前と移動後では斜線の主走査方向の間隔
が丁度、整数画素数でない限り重心の値が異なるので、
補正しなければならない。一例として図4に示す斜線a
1 のウインドウWn の重心の値Rn が4.65となり、
次の斜線a2 に移動した場合のウインドウWn+1 の重心
の値Rn+1 が4.38、ウインドウWn+2 の重心の値R
n+2 が4.40、ウインドウWn+3 の重心の値Rn+3 が
4.41となった場合、ウインドウが移動したラインに
おける重心の差ΔRを計算する。すなわち、 ΔR=Rn −Rn+1 =4.65−4.38=0.27 となる。
心を計算する場合について説明する。図4に示すように
複数本から成る斜線の重心を計算する場合、同一線上の
線では問題とならないが、違う線にウインドウが移動し
たときには移動前と移動後では斜線の主走査方向の間隔
が丁度、整数画素数でない限り重心の値が異なるので、
補正しなければならない。一例として図4に示す斜線a
1 のウインドウWn の重心の値Rn が4.65となり、
次の斜線a2 に移動した場合のウインドウWn+1 の重心
の値Rn+1 が4.38、ウインドウWn+2 の重心の値R
n+2 が4.40、ウインドウWn+3 の重心の値Rn+3 が
4.41となった場合、ウインドウが移動したラインに
おける重心の差ΔRを計算する。すなわち、 ΔR=Rn −Rn+1 =4.65−4.38=0.27 となる。
【0039】この値ΔRを斜線a2 の重心の値に加算
し、この加算結果を重心の値として位置誤差を求める。
この場合、ウインドウWn+2 の重心の値Rn+2 、ウイン
ドウWn+3 の重心の値Rn+3 は、 Rn+2 =Rn+2 +ΔR=4.40+0.27=4.67 Rn+3 =Rn+3 +ΔR=4.41+0.27=4.68 となる。したがって、このように複数本の斜線から成る
チャートを使用しても、連続して高精度で位置誤差を測
定することができる。但し、斜線a2 のウインドウWn
から斜線a2 のウインドウWn+1 に移動する場合、斜線
a1 、a2 は主走査方向に同時に存在しなければならな
い。
し、この加算結果を重心の値として位置誤差を求める。
この場合、ウインドウWn+2 の重心の値Rn+2 、ウイン
ドウWn+3 の重心の値Rn+3 は、 Rn+2 =Rn+2 +ΔR=4.40+0.27=4.67 Rn+3 =Rn+3 +ΔR=4.41+0.27=4.68 となる。したがって、このように複数本の斜線から成る
チャートを使用しても、連続して高精度で位置誤差を測
定することができる。但し、斜線a2 のウインドウWn
から斜線a2 のウインドウWn+1 に移動する場合、斜線
a1 、a2 は主走査方向に同時に存在しなければならな
い。
【0040】図6は斜線の配置関係を示し、長さL1 の
複数の斜線が主走査方向に対して角度θで配置され、主
走査方向の斜線の始点と終点の位置が同一の場合、主走
査方向の斜線間隔をL2 とすると、 L2 <L1 ×cos θ ・・・(1) の関係が成り立つように斜線を配置すれば、斜線は主走
査方向には重なるので、ウインドウを主走査方向に移動
して次の斜線の重心を連続して測定することができる。
ここで、斜線の長さL1 と斜線の始点、終点の主走査方
向の位置は式(1)の大小関係が大きいほど精度を必要
としなくなる。
複数の斜線が主走査方向に対して角度θで配置され、主
走査方向の斜線の始点と終点の位置が同一の場合、主走
査方向の斜線間隔をL2 とすると、 L2 <L1 ×cos θ ・・・(1) の関係が成り立つように斜線を配置すれば、斜線は主走
査方向には重なるので、ウインドウを主走査方向に移動
して次の斜線の重心を連続して測定することができる。
ここで、斜線の長さL1 と斜線の始点、終点の主走査方
向の位置は式(1)の大小関係が大きいほど精度を必要
としなくなる。
【0041】次に、主走査方向の斜線の画像の移動量
と、副走査方向の画素の位置誤差の関係について説明す
る。本実施例では副走査方向の画素の位置誤差を測定す
るために、斜線を読み取った画像の主走査方向への画像
位置の移動を見ている。正方形の画素であって45°の
斜線を使って測定する場合には、前述したように主走査
方向の移動量のウインドウ間における偏差がそのまま副
走査方向の位置誤差となる。しかし、正方形の画素でな
い場合、斜線の角度が45°でない場合には、換算を行
って副走査方向の位置誤差を得る必要がある。
と、副走査方向の画素の位置誤差の関係について説明す
る。本実施例では副走査方向の画素の位置誤差を測定す
るために、斜線を読み取った画像の主走査方向への画像
位置の移動を見ている。正方形の画素であって45°の
斜線を使って測定する場合には、前述したように主走査
方向の移動量のウインドウ間における偏差がそのまま副
走査方向の位置誤差となる。しかし、正方形の画素でな
い場合、斜線の角度が45°でない場合には、換算を行
って副走査方向の位置誤差を得る必要がある。
【0042】次に、副走査方向の原点位置を検出する処
理について説明する。図7(a)は斜線パターンとその
主走査方向、副走査方向を示し、一番左の斜線は位置誤
差の測定と原点位置の決定の両方に用いられる。また、
斜線に重なっている矩形は重心測定用のウインドウを示
している。図7(b)は副走査方向の読み取りクロック
を示し、このクロックは制御部5内の水晶振動子による
発振を基にして生成されたタイミング信号であり、キャ
リッジの速度変動には依存しない。なお、図示の波形は
クロックの波形ではなく、立ち上がりまたは立ち下がり
エッジである。
理について説明する。図7(a)は斜線パターンとその
主走査方向、副走査方向を示し、一番左の斜線は位置誤
差の測定と原点位置の決定の両方に用いられる。また、
斜線に重なっている矩形は重心測定用のウインドウを示
している。図7(b)は副走査方向の読み取りクロック
を示し、このクロックは制御部5内の水晶振動子による
発振を基にして生成されたタイミング信号であり、キャ
リッジの速度変動には依存しない。なお、図示の波形は
クロックの波形ではなく、立ち上がりまたは立ち下がり
エッジである。
【0043】図7(c),(d),(e)はそれぞれ
R,G,Bの読み取り信号のタイミングを示し、タイミ
ングがずれている理由は、R,G,Bの各ラインセンサ
が副走査方向に離れて配置されているためである。R,
G,Bの各信号において実線で示す先端位置はコンタク
トガラス21上の原稿の先端位置を示し、また、それよ
り前の位置において破線で示した理由は、キャリッジが
原稿の先端位置に到達する前においても、各色のセンサ
により読み取られた斜線の画像データに基づいて位置誤
差の測定と原点位置の決定を行っていることを説明する
ためである。
R,G,Bの読み取り信号のタイミングを示し、タイミ
ングがずれている理由は、R,G,Bの各ラインセンサ
が副走査方向に離れて配置されているためである。R,
G,Bの各信号において実線で示す先端位置はコンタク
トガラス21上の原稿の先端位置を示し、また、それよ
り前の位置において破線で示した理由は、キャリッジが
原稿の先端位置に到達する前においても、各色のセンサ
により読み取られた斜線の画像データに基づいて位置誤
差の測定と原点位置の決定を行っていることを説明する
ためである。
【0044】通常、読み取り装置が読み取りを行う特定
の位置とクロックは同期関係にないので、読み取り位置
とクロックの位相は一致しない。本実施例では、読み取
りを行う特定の位置をクロックの間隔以下の精度で決定
するために、原稿先端より上流であって原稿先端の近傍
に設けられた斜線パターン30に対して重心測定用ウイ
ンドウを設定し、斜線パターン30の主走査方向の重心
を求めて原点位置Aとして設定する。この重心位置Aは
形状として設定されるものではなく、重心を計算したと
き得られる値Aを重心と定義するものであり、この値は
制御部5内のメモリに保持される。図7ではこの値に相
当する位置が同じ記号Aで示されている。
の位置とクロックは同期関係にないので、読み取り位置
とクロックの位相は一致しない。本実施例では、読み取
りを行う特定の位置をクロックの間隔以下の精度で決定
するために、原稿先端より上流であって原稿先端の近傍
に設けられた斜線パターン30に対して重心測定用ウイ
ンドウを設定し、斜線パターン30の主走査方向の重心
を求めて原点位置Aとして設定する。この重心位置Aは
形状として設定されるものではなく、重心を計算したと
き得られる値Aを重心と定義するものであり、この値は
制御部5内のメモリに保持される。図7ではこの値に相
当する位置が同じ記号Aで示されている。
【0045】この重心を測定するために、図7に示すよ
うなウインドウが設定され、このウインドウが斜線の角
度方向に移動されて各ウインドウ毎に主走査方向の重心
が計算される。この計算された各ウインドウ毎の重心
は、制御部5内のメモリに保持されている重心Aと比較
され、重心Aを越えるまで続けられ、重心Aを越える前
後のウインドウの重心とその時のクロックがメモリに保
持される。
うなウインドウが設定され、このウインドウが斜線の角
度方向に移動されて各ウインドウ毎に主走査方向の重心
が計算される。この計算された各ウインドウ毎の重心
は、制御部5内のメモリに保持されている重心Aと比較
され、重心Aを越えるまで続けられ、重心Aを越える前
後のウインドウの重心とその時のクロックがメモリに保
持される。
【0046】図8は重心Aを決定する場合の計算内容を
示し、重心Aを越える前後のウインドウの重心をそれぞ
れgn-1 、gn とし、その時のクロックをn−1、nと
して直線近似で求める。この計算では端数がでることが
あるので、画素位置の補正を簡略化するためにクロック
間隔の16分の1で丸めを行っている。したがって、こ
の装置に固有の重心位置Aが副走査方向のラインクロッ
クの16分の1の精度で求められ、図の例ではクロック
n−1からクロックnまでの12/16の位置で重心A
が求められる。
示し、重心Aを越える前後のウインドウの重心をそれぞ
れgn-1 、gn とし、その時のクロックをn−1、nと
して直線近似で求める。この計算では端数がでることが
あるので、画素位置の補正を簡略化するためにクロック
間隔の16分の1で丸めを行っている。したがって、こ
の装置に固有の重心位置Aが副走査方向のラインクロッ
クの16分の1の精度で求められ、図の例ではクロック
n−1からクロックnまでの12/16の位置で重心A
が求められる。
【0047】図9はこの重心Aの位置を決定するための
処理を示し、先ず、第1キャリッジがホームポジション
HPから離れたて読み取りを開始したか否かチェックし
(ステップS11)、読み取りを開始すると重心測定用
ウインドウを設定してそのウインドウの重心が重心Aを
越えるか否かチェックし、越えるまでチェックを続ける
(ステップS12)。そして、設定したウインドウの重
心が重心Aを越えるとその前後のクロックにおける重心
位置を取得し、重心Aを更新する(ステップS13)。
このようにして原稿の先端位置に先立って求められた原
点位置は、原稿の読み取り画素の副走査方向の位置誤差
を補正するために用いられる。
処理を示し、先ず、第1キャリッジがホームポジション
HPから離れたて読み取りを開始したか否かチェックし
(ステップS11)、読み取りを開始すると重心測定用
ウインドウを設定してそのウインドウの重心が重心Aを
越えるか否かチェックし、越えるまでチェックを続ける
(ステップS12)。そして、設定したウインドウの重
心が重心Aを越えるとその前後のクロックにおける重心
位置を取得し、重心Aを更新する(ステップS13)。
このようにして原稿の先端位置に先立って求められた原
点位置は、原稿の読み取り画素の副走査方向の位置誤差
を補正するために用いられる。
【0048】5.斜線の幅 重心を計算するに当たり、斜線の幅はデータをきちんと
読み取れるものであれば問題ないが、画素が正方形で、
斜線の角度が45°であり、画像の走査速度を所定の目
標速度からのわずかなズレをより高精度で測定する場
合、斜線の主走査方向の幅を画素の整数倍にしておく
と、ウインドウを斜め方向に移動しても、斜線と画素の
関係は斜線の両側で同じになり、画像データの誤差要因
もバランスし、画像の位置を計算する精度を高めること
ができる。
読み取れるものであれば問題ないが、画素が正方形で、
斜線の角度が45°であり、画像の走査速度を所定の目
標速度からのわずかなズレをより高精度で測定する場
合、斜線の主走査方向の幅を画素の整数倍にしておく
と、ウインドウを斜め方向に移動しても、斜線と画素の
関係は斜線の両側で同じになり、画像データの誤差要因
もバランスし、画像の位置を計算する精度を高めること
ができる。
【0049】6.主走査方向の斜線の画像の移動量と副
走査方向の画素の位置誤差の関係 この実施の形態では、副走査方向の画素の位置誤差を測
定するために、斜線を読み取った画像の主走査方向へ画
像の位置の移動を見ている。正方形の画素で45°の斜
線を使って測定する場合には、これまでの説明で明らか
なように、主走査方向の移動量のウインドウ間における
偏差がそのまま、副走査方向の位置誤差になる。画素が
正方形でない場合、斜線の角度が45°でない場合に
は、換算をして副走査方向の位置誤差を得る必要があ
る。
走査方向の画素の位置誤差の関係 この実施の形態では、副走査方向の画素の位置誤差を測
定するために、斜線を読み取った画像の主走査方向へ画
像の位置の移動を見ている。正方形の画素で45°の斜
線を使って測定する場合には、これまでの説明で明らか
なように、主走査方向の移動量のウインドウ間における
偏差がそのまま、副走査方向の位置誤差になる。画素が
正方形でない場合、斜線の角度が45°でない場合に
は、換算をして副走査方向の位置誤差を得る必要があ
る。
【0050】7.測定の処理手順 図10は、測定の処理手順を示すフローチャートであ
る。この処理手順では、まず、計算するウインドウの位
置を示すW.P.(ウインドウポインタ)をセットし
(ステップS21)、次に、W.P.で指示されるウイ
ンドウのデータを取り込み(ステップS22)、取り込
んだデータの総和Vを計算する(ステップS23)。そ
して、データの総和Vがあらかじめ設定したaとbとの
間の値を持っているかどうかをチェックする(ステップ
S24)。このチェックでaとbとの間に入っていれ
ば、重心の計算を行い(ステップS25)、さらに、重
心のずれを計算した(ステップS26)後、次のW.
P.をセットする(ステップS27)。その後、ステッ
プS22に戻ってデータフェッチ以降の処理を繰り返
す。
る。この処理手順では、まず、計算するウインドウの位
置を示すW.P.(ウインドウポインタ)をセットし
(ステップS21)、次に、W.P.で指示されるウイ
ンドウのデータを取り込み(ステップS22)、取り込
んだデータの総和Vを計算する(ステップS23)。そ
して、データの総和Vがあらかじめ設定したaとbとの
間の値を持っているかどうかをチェックする(ステップ
S24)。このチェックでaとbとの間に入っていれ
ば、重心の計算を行い(ステップS25)、さらに、重
心のずれを計算した(ステップS26)後、次のW.
P.をセットする(ステップS27)。その後、ステッ
プS22に戻ってデータフェッチ以降の処理を繰り返
す。
【0051】一方、ステップS24で、データの総和V
がaとbとの間に入っていなければ、ループから抜け出
し、処理を終了する。
がaとbとの間に入っていなければ、ループから抜け出
し、処理を終了する。
【0052】なお、ステップS24で処理の総和をチェ
ックするのは、スタートのときにW.P.を誤ってセッ
トしたため、ウインドウ内に斜線のデータがないような
場合に、正しい測定がされていないのに、測定結果が出
力されるのを防止するという理由からである。また、測
定に使う斜線の長さを短くしておけば、斜線が途切れた
位置で打ち切ることができ、必要以上の測定を無駄を省
くことができる。
ックするのは、スタートのときにW.P.を誤ってセッ
トしたため、ウインドウ内に斜線のデータがないような
場合に、正しい測定がされていないのに、測定結果が出
力されるのを防止するという理由からである。また、測
定に使う斜線の長さを短くしておけば、斜線が途切れた
位置で打ち切ることができ、必要以上の測定を無駄を省
くことができる。
【0053】8.測定に使用する標準チャート 図11に測定に使用するチャートの例を示す。図11
(a)に示したのは、縦長の読み取り範囲の先端から後
端までの測定を可能にするためのチャートである。鎖線
LH は2本の斜線L1 ,L2 が主走査のラインで見たと
きに重なりを持っていることを可能にすることを説明す
るための補助線である。重なりはウインドウを別の斜線
のデータを使うためにジャンプさせたとき、ウインドウ
内のデータが斜線の端部の影響を受けないことを保証す
るためのものである。
(a)に示したのは、縦長の読み取り範囲の先端から後
端までの測定を可能にするためのチャートである。鎖線
LH は2本の斜線L1 ,L2 が主走査のラインで見たと
きに重なりを持っていることを可能にすることを説明す
るための補助線である。重なりはウインドウを別の斜線
のデータを使うためにジャンプさせたとき、ウインドウ
内のデータが斜線の端部の影響を受けないことを保証す
るためのものである。
【0054】図11(b)は、チャートの全面に斜線を
持ち、折り返しを使えば画面全体のどの位置でも画素の
位置誤差を計測できるようにするためのチャートであ
る。この場合も、特定の1本の斜線Lに注目して図11
(a)のような計測にも使用することができる。しか
し、このチャートの場合には、他のパターンを入れて1
枚の画像データで何種類もの項目の画像評価をすること
には対応することはできない。
持ち、折り返しを使えば画面全体のどの位置でも画素の
位置誤差を計測できるようにするためのチャートであ
る。この場合も、特定の1本の斜線Lに注目して図11
(a)のような計測にも使用することができる。しか
し、このチャートの場合には、他のパターンを入れて1
枚の画像データで何種類もの項目の画像評価をすること
には対応することはできない。
【0055】図11(c)は中央を、図11(d)は中
央と左右の画素の位置誤差を測定するためのチャートで
ある。同図(c)の斜線のパターンがある部分だけと切
りとったストリップ状のチャートを従来からあるテスト
チャートの所定の位置に張り付ける形で、画素の位置誤
差を測定するチャートを作ることもできる。あるいは、
このストリップ状のチャートをそのまま測定用のチャー
トとすることもできる。
央と左右の画素の位置誤差を測定するためのチャートで
ある。同図(c)の斜線のパターンがある部分だけと切
りとったストリップ状のチャートを従来からあるテスト
チャートの所定の位置に張り付ける形で、画素の位置誤
差を測定するチャートを作ることもできる。あるいは、
このストリップ状のチャートをそのまま測定用のチャー
トとすることもできる。
【0056】9.装置の概略構成 図12は、画像読取装置の概略構成を説明するための断
面図である。同図において、筐体28の上面に、読み取
るための原稿を載せるコンタクトガラス21が設けら
れ、当該コンタクトガラス21は筐体28に支えられた
状態になっている。コンタクトガラス21の上面に画像
を下にして置かれた原稿は、照明光源22によって照明
され、原稿の反射光は第1ミラー23、第2ミラー2
4、第3ミラー25及び結像レンズ26によって光電変
換装置27上の光電変換素子の受光面に投影され、原稿
の画像は電気信号に変換される。電気信号に変換された
データは所定の処理をした後、出力される。
面図である。同図において、筐体28の上面に、読み取
るための原稿を載せるコンタクトガラス21が設けら
れ、当該コンタクトガラス21は筐体28に支えられた
状態になっている。コンタクトガラス21の上面に画像
を下にして置かれた原稿は、照明光源22によって照明
され、原稿の反射光は第1ミラー23、第2ミラー2
4、第3ミラー25及び結像レンズ26によって光電変
換装置27上の光電変換素子の受光面に投影され、原稿
の画像は電気信号に変換される。電気信号に変換された
データは所定の処理をした後、出力される。
【0057】照明光源22と第1ミラー23は、図示し
ない第1キャリッジに取り付けられており、同じく図示
しない駆動装置によって原稿を線順次に読み取るため、
原稿面との距離を一定に保つ状態で移動する。第2ミラ
ー24と第3ミラー25は、図示しない第2キャリッジ
に取り付けられ、第1キャリッジの1/2の速度で第1
キャリッジと同様に移動する。このような構成で原稿を
走査することによってコンタクトガラス21上の所定の
範囲の画像を線順次で読み取る。
ない第1キャリッジに取り付けられており、同じく図示
しない駆動装置によって原稿を線順次に読み取るため、
原稿面との距離を一定に保つ状態で移動する。第2ミラ
ー24と第3ミラー25は、図示しない第2キャリッジ
に取り付けられ、第1キャリッジの1/2の速度で第1
キャリッジと同様に移動する。このような構成で原稿を
走査することによってコンタクトガラス21上の所定の
範囲の画像を線順次で読み取る。
【0058】図13は、図12に示した画像読取装置の
平面図で、コンタクトガラス21、筐体28、シェーデ
ィング補正の基準データを光電変換部1に与えるための
基準濃度板29、および読み取った画像データの画素の
位置誤差を測定するために設けられた測定用パターン3
0の配置の状態を示していている。ここで、基準濃度板
29および測定用パターン30が鎖線で示してあるの
は、光電変換装置で読み取れるように読取装置の外面に
は出ていないことを示すためである。特に図15に示す
ように斜線Lを等ピッチで平行に並べて形成される測定
用パターン30は画像データとともに光電変換装置27
で読み込むので原稿と同様に光電変換素子の受光面に結
像する必要があり、コンタクトガラス21の原稿が置か
れる面に設けられている。
平面図で、コンタクトガラス21、筐体28、シェーデ
ィング補正の基準データを光電変換部1に与えるための
基準濃度板29、および読み取った画像データの画素の
位置誤差を測定するために設けられた測定用パターン3
0の配置の状態を示していている。ここで、基準濃度板
29および測定用パターン30が鎖線で示してあるの
は、光電変換装置で読み取れるように読取装置の外面に
は出ていないことを示すためである。特に図15に示す
ように斜線Lを等ピッチで平行に並べて形成される測定
用パターン30は画像データとともに光電変換装置27
で読み込むので原稿と同様に光電変換素子の受光面に結
像する必要があり、コンタクトガラス21の原稿が置か
れる面に設けられている。
【0059】図14は図13において2点鎖線の円CL
で囲んだ部分の詳細を示す図である。基準濃度板29は
測定用パターン30を読み取る光電変換素子の画素に対
してもシェーディング補正が行えるようにするため、測
定用パターン30が配置されている領域まで延ばしてあ
る。
で囲んだ部分の詳細を示す図である。基準濃度板29は
測定用パターン30を読み取る光電変換素子の画素に対
してもシェーディング補正が行えるようにするため、測
定用パターン30が配置されている領域まで延ばしてあ
る。
【0060】図15は測定用のパターン30の一部を拡
大した平面図であり、このパターン30は黒の斜線Lと
背景の白で構成している。
大した平面図であり、このパターン30は黒の斜線Lと
背景の白で構成している。
【0061】10.斜線の繰り返しパターンの傾きと斜
線間のピッチ 斜線の繰り返しパターン30を構成する斜線Lは、副走
査方向または主走査方向に対して一定の傾きを持ち、ピ
ッチは一定であるので、斜線L同士は全て平行で斜線L
と共通に交差する直線との交点間の距離は一定である。
線間のピッチ 斜線の繰り返しパターン30を構成する斜線Lは、副走
査方向または主走査方向に対して一定の傾きを持ち、ピ
ッチは一定であるので、斜線L同士は全て平行で斜線L
と共通に交差する直線との交点間の距離は一定である。
【0062】斜線Lの副走査方向または主走査方向とな
す角が45°で、斜線Lと副走査方向を示す線Vとの交
点間のピッチがaである場合について図17を参照して
説明する。このときの平行線間の距離は、acos45
°である線Lが傾いて副走査方向に対する角度がθ’に
なったとし、このときの斜線Lと副走査方向を示す線V
との交点間のピッチをa’とすると、 cosθ’=acos45°/a’ ・・・(2) であり、 a’=acos45°/cosθ’ ・・・(3) となる。
す角が45°で、斜線Lと副走査方向を示す線Vとの交
点間のピッチがaである場合について図17を参照して
説明する。このときの平行線間の距離は、acos45
°である線Lが傾いて副走査方向に対する角度がθ’に
なったとし、このときの斜線Lと副走査方向を示す線V
との交点間のピッチをa’とすると、 cosθ’=acos45°/a’ ・・・(2) であり、 a’=acos45°/cosθ’ ・・・(3) となる。
【0063】すなわち、パターン(線L)が所定の角度
45°に対して傾きθ’で交差するようになると、その
ときの斜線L間のピッチa’は上記(2)式で表され
る。ここでパターンの傾きの角度とa’の関係を直接的
に関連づけるため、パターンの傾きの角度をθとして式
を書き直すと、 a’=acos45°/cos(45+θ) ・・・(4) となる。
45°に対して傾きθ’で交差するようになると、その
ときの斜線L間のピッチa’は上記(2)式で表され
る。ここでパターンの傾きの角度とa’の関係を直接的
に関連づけるため、パターンの傾きの角度をθとして式
を書き直すと、 a’=acos45°/cos(45+θ) ・・・(4) となる。
【0064】11.パターンの傾きが生じたときの画素
の位置誤差、原稿の走査速度の測定結果 測定は、前述のように斜線Lの傾きが所定の傾きである
ことを前提として行うので、パターン30を構成する線
Lに傾きが生じるとその傾きに相当する誤差が生じる。
この誤差を避けるため、例えば平均速度または別途に測
定した速度データで補正を行ったり、傾きそのものを機
械的に調整して誤差が生じないように所定の角度に合わ
せている。
の位置誤差、原稿の走査速度の測定結果 測定は、前述のように斜線Lの傾きが所定の傾きである
ことを前提として行うので、パターン30を構成する線
Lに傾きが生じるとその傾きに相当する誤差が生じる。
この誤差を避けるため、例えば平均速度または別途に測
定した速度データで補正を行ったり、傾きそのものを機
械的に調整して誤差が生じないように所定の角度に合わ
せている。
【0065】12.斜線間のピッチの測定 図16は斜線Lの繰り返しからなるパターン30と、そ
れに対してウインドウを設け、ウインドウの位置を移動
させながら重心の測定を行う方法を示す説明図である。
画素の位置誤差の測定については前述の「3.位置誤差
測定処理」で説明したようにして処理される。
れに対してウインドウを設け、ウインドウの位置を移動
させながら重心の測定を行う方法を示す説明図である。
画素の位置誤差の測定については前述の「3.位置誤差
測定処理」で説明したようにして処理される。
【0066】この図16では、パターン30が傾いたと
きの斜線Lがどのように配置されるかを、傾きを極端に
大きくして図示している。図に示した傾きを持つときに
は副走査方向を示す線Vと斜線Lの交点の間隔は傾きの
ない、言い換えれば45°のときに比べると狭くなって
いることが分かる。また、この線に対して45°の傾き
を持っているという前提で所定の一定の速度で原稿を走
査して画像を読み取って画素の位置を測定すると、累積
誤差は増加していき、原稿を走査する速度は所定の速度
よりも速いという結果が得られる。このような現象がパ
ターンが傾いたことにより生じる測定の誤差である。斜
線Lに重なる形で鎖線で描かれた矩形は、重心を計算す
るために設定されたウインドウWを表している。
きの斜線Lがどのように配置されるかを、傾きを極端に
大きくして図示している。図に示した傾きを持つときに
は副走査方向を示す線Vと斜線Lの交点の間隔は傾きの
ない、言い換えれば45°のときに比べると狭くなって
いることが分かる。また、この線に対して45°の傾き
を持っているという前提で所定の一定の速度で原稿を走
査して画像を読み取って画素の位置を測定すると、累積
誤差は増加していき、原稿を走査する速度は所定の速度
よりも速いという結果が得られる。このような現象がパ
ターンが傾いたことにより生じる測定の誤差である。斜
線Lに重なる形で鎖線で描かれた矩形は、重心を計算す
るために設定されたウインドウWを表している。
【0067】斜線Lの繰り返しのピッチを高精度な精度
で測定するため、パターン30の斜線Lの各々に所定の
ウインドウWを設定して主走査方向の重心を求めたとき
の値がAである位置を設定する。この重心は形状として
設定されるのではなく、重心を計算したときAという値
が得られる位置として設定されるもので、制御装置のメ
モリにこの値Aが保持される。図ではこのAに相当する
位置が同じ記号Aを使って示してある。斜線のパターン
を読み取った画像データに対して画素の位置ずれを測定
するために破線で示したウインドウWが設定され、順次
ウインドウWの位置を移動させて主走査方向の重心が計
算される。計算された重心は画素の位置誤差の測定に使
われ、画素の位置誤差の測定結果はバッファメモリに保
持される。この測定結果は各斜線Lの位置を決定するの
にも使用される。すなわち、計算した重心は順次メモリ
に記憶されている重心Aと比較され、計算した重心がA
を越えるまで続けられ、重心Aを越える前後のウインド
ウWの重心とその時のクロックをメモリに保存する。こ
の測定を斜線ごとに繰り返す。これらの処理は、前述の
「4.ウインドウのデータと重心の計算」で詳しく説明
してある。
で測定するため、パターン30の斜線Lの各々に所定の
ウインドウWを設定して主走査方向の重心を求めたとき
の値がAである位置を設定する。この重心は形状として
設定されるのではなく、重心を計算したときAという値
が得られる位置として設定されるもので、制御装置のメ
モリにこの値Aが保持される。図ではこのAに相当する
位置が同じ記号Aを使って示してある。斜線のパターン
を読み取った画像データに対して画素の位置ずれを測定
するために破線で示したウインドウWが設定され、順次
ウインドウWの位置を移動させて主走査方向の重心が計
算される。計算された重心は画素の位置誤差の測定に使
われ、画素の位置誤差の測定結果はバッファメモリに保
持される。この測定結果は各斜線Lの位置を決定するの
にも使用される。すなわち、計算した重心は順次メモリ
に記憶されている重心Aと比較され、計算した重心がA
を越えるまで続けられ、重心Aを越える前後のウインド
ウWの重心とその時のクロックをメモリに保存する。こ
の測定を斜線ごとに繰り返す。これらの処理は、前述の
「4.ウインドウのデータと重心の計算」で詳しく説明
してある。
【0068】図18は、前述のようにして得たデータか
らAの位置を決定するときの計算の内容を示すもので、
Aを越える前後のウインドウWの重心とクロックをそれ
ぞれgn-1,gn 、n−1,nとし、Aのクロック上の位
置を直線近似で求める。次の斜線に対しても同様にAを
越える前後のウインドウWの重心とクロックをそれぞれ
gm-1,gm 、m−1,mとし、Aのクロック上の位置を
直線近似で求める。その結果、斜線の設定された重心の
位置Aに対するクロック系列上の位置B,Cの位置が決
まる。重心Aの位置を決定する手順は、前述の「4.ウ
インドウのデータと重心の計算」における原点位置の精
密な決定と同様であるが、この実施形態では、測定の精
度を上げるため、測定結果をクロックの1/16の整数
倍の位置に丸めを行っていない。
らAの位置を決定するときの計算の内容を示すもので、
Aを越える前後のウインドウWの重心とクロックをそれ
ぞれgn-1,gn 、n−1,nとし、Aのクロック上の位
置を直線近似で求める。次の斜線に対しても同様にAを
越える前後のウインドウWの重心とクロックをそれぞれ
gm-1,gm 、m−1,mとし、Aのクロック上の位置を
直線近似で求める。その結果、斜線の設定された重心の
位置Aに対するクロック系列上の位置B,Cの位置が決
まる。重心Aの位置を決定する手順は、前述の「4.ウ
インドウのデータと重心の計算」における原点位置の精
密な決定と同様であるが、この実施形態では、測定の精
度を上げるため、測定結果をクロックの1/16の整数
倍の位置に丸めを行っていない。
【0069】次に、斜線間のピッチに相当するBC間の
移動距離pを求める。そのためにはクロック系列上の位
置を幾何学的な距離に換算する必要がある。斜線に対し
てウインドウを移動させながら主走査方向の重心の移動
を求めることは、隣接するウインドウ間の時間差がクロ
ック1であり、重心の移動量は画素サイズを単位とする
距離であるから、これらそれぞれの単位で測定した速度
を表している。したがって、移動距離は速度を積分すれ
ば得ることができ、ウインドウWの移動ごと、つまりク
ロックごとに重心を計算しているので、クロックごとの
速度が得られる。図18のBからnにおける移動距離を
求めるには、クロックnのときに得られた速度で1クロ
ックより小さい時間、移動したものとし、クロックn〜
m−1ではそれぞれ測定した速度で移動したものとし、
m−1からCにおいてはmにおいて測定した速度で移動
したものとする。つまり、これらの移動量の総和がpで
ある。
移動距離pを求める。そのためにはクロック系列上の位
置を幾何学的な距離に換算する必要がある。斜線に対し
てウインドウを移動させながら主走査方向の重心の移動
を求めることは、隣接するウインドウ間の時間差がクロ
ック1であり、重心の移動量は画素サイズを単位とする
距離であるから、これらそれぞれの単位で測定した速度
を表している。したがって、移動距離は速度を積分すれ
ば得ることができ、ウインドウWの移動ごと、つまりク
ロックごとに重心を計算しているので、クロックごとの
速度が得られる。図18のBからnにおける移動距離を
求めるには、クロックnのときに得られた速度で1クロ
ックより小さい時間、移動したものとし、クロックn〜
m−1ではそれぞれ測定した速度で移動したものとし、
m−1からCにおいてはmにおいて測定した速度で移動
したものとする。つまり、これらの移動量の総和がpで
ある。
【0070】13.斜線パターンの傾きの補正係数 斜線パターンそのもののピッチは別途計測または設定す
ることができ、既知の値として知ることができる。この
距離を前述のようにして測定したpと同じ単位に換算し
たものは斜線パターンに傾きがなければピッチ測定で得
たpと一致するはずである。違いが生じるのは傾いたた
めで、その傾きを補正する係数を得るために両者の比を
とる。
ることができ、既知の値として知ることができる。この
距離を前述のようにして測定したpと同じ単位に換算し
たものは斜線パターンに傾きがなければピッチ測定で得
たpと一致するはずである。違いが生じるのは傾いたた
めで、その傾きを補正する係数を得るために両者の比を
とる。
【0071】14.測定データの補正 あらかじめ重心を測定してバッファメモリに保持してあ
るクロックn〜mにおいて測定したデータに対して補正
係数をかけて測定データとして出力する。補正係数を掛
けて測定データを出力する際に、測定結果を使用する目
的に応じて、データを使いやすくするために適当な精度
に丸めを行うこともできる。
るクロックn〜mにおいて測定したデータに対して補正
係数をかけて測定データとして出力する。補正係数を掛
けて測定データを出力する際に、測定結果を使用する目
的に応じて、データを使いやすくするために適当な精度
に丸めを行うこともできる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果がある。
ような効果がある。
【0073】すなわち、請求項1および5記載の発明に
よれば、斜線の繰り返しのパターンに傾きがあったとし
ても、繰り返しのピッチごとに測定結果を校正するの
で、ピッチ間隔に相当するバッファメモリを用意するこ
とにより、リアルタイム処理で正しい測定結果を得るこ
とができる。また、パターン全体が一定の角度傾く場合
だけでなく、パターンがうねって、場所により実質的な
傾きが違っている場合にも、リアルタイム処理で正しい
測定結果を得ることができる。さらに、このようにして
正しい測定結果を得ることができるので、パターンその
ものの傾きを調整する必要もなくなり、メンテナンス時
にパターンの傾きの再調整や傾きが生じないような機構
を設ける必要もなくなる。
よれば、斜線の繰り返しのパターンに傾きがあったとし
ても、繰り返しのピッチごとに測定結果を校正するの
で、ピッチ間隔に相当するバッファメモリを用意するこ
とにより、リアルタイム処理で正しい測定結果を得るこ
とができる。また、パターン全体が一定の角度傾く場合
だけでなく、パターンがうねって、場所により実質的な
傾きが違っている場合にも、リアルタイム処理で正しい
測定結果を得ることができる。さらに、このようにして
正しい測定結果を得ることができるので、パターンその
ものの傾きを調整する必要もなくなり、メンテナンス時
にパターンの傾きの再調整や傾きが生じないような機構
を設ける必要もなくなる。
【0074】請求項2および6記載の発明によれば、計
測に必要な機能を共有することができるので、簡単な校
正でパターンの傾きに対する測定データの校正が可能に
なるとともに、測定の遅延時間が小さくなりリアルタイ
ム測定に近づけることができる。
測に必要な機能を共有することができるので、簡単な校
正でパターンの傾きに対する測定データの校正が可能に
なるとともに、測定の遅延時間が小さくなりリアルタイ
ム測定に近づけることができる。
【0075】請求項3および7記載の発明によれば、計
測に必要な機能を共有するとともに簡単な補間演算でも
十分な精度が得られるとともに、装置の校正が簡単にな
る。
測に必要な機能を共有するとともに簡単な補間演算でも
十分な精度が得られるとともに、装置の校正が簡単にな
る。
【0076】請求項4および8記載の発明によれば、移
動距離を求めてパターンのピッチと比較して補正係数を
求めるので、装置の原稿を走査する速度に影響されない
で高精度の校正を行うことができる。
動距離を求めてパターンのピッチと比較して補正係数を
求めるので、装置の原稿を走査する速度に影響されない
で高精度の校正を行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態における測定原理を示す説
明図である。
明図である。
【図2】実施の形態における画像読取装置のシステム構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】ビットマップに斜線の画像データがあるときの
位置誤差測定を行うときの処理を示す説明図である。
位置誤差測定を行うときの処理を示す説明図である。
【図4】ビットマップで複数の斜線を使って位置誤差を
測定する場合のウインドウの移動とそれに伴う処理を示
す説明図である。
測定する場合のウインドウの移動とそれに伴う処理を示
す説明図である。
【図5】ウインドウのデータと斜線のパターンの関係を
示す図である。
示す図である。
【図6】斜線の長さおよび角度の関係を示す説明図であ
る。
る。
【図7】斜線とRGBの読取画素とのタイミングを示す
説明図である。
説明図である。
【図8】重心位置検出方法を示す説明図である。
【図9】重心位置検出処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図10】測定の処理手順を示すフローチャートであ
る。
る。
【図11】測定に使用するチャートの例を示す図であ
る。
る。
【図12】画像読取装置の概略構成を示す断面図であ
る。
る。
【図13】画像読取装置の平面図である。
【図14】図13において2点鎖線の円で囲んだ部分の
拡大図である。
拡大図である。
【図15】図13における測定用パターンの部分を拡大
した拡大図である。
した拡大図である。
【図16】斜線パターンの繰り返しと、それに対してウ
インドウを設定してウインドウの位置を移動させながら
重心の測定を行う方法を示す説明図である。
インドウを設定してウインドウの位置を移動させながら
重心の測定を行う方法を示す説明図である。
【図17】パターンの傾きとピッチとの関係を示す説明
図である。
図である。
【図18】重心の位置を決定するときの計算の内容を示
す説明図である。
す説明図である。
【符号の説明】 1 光電変換部 2 A/D変換部(回路) 3 シェーディング補正部(回路) 4 位置誤差測定部(回路) 5 制御部 6 誤差信号 7 ビデオ信号 8 ビデオ制御信号 10 位置誤差補正部(回路) 21 コンタクトガラス 22 光源 29 基準濃度板 30 測定パターン L 斜線
Claims (8)
- 【請求項1】 走査方向に対して傾きを有する線を等ピ
ッチで平行に並べて形成されるパターンと、当該パター
ンを読み取る光電変換手段と、当該光電変換手段により
得られた前記パターンの画像データに順次ウインドウを
設定して重心を計算する手段とを備え、光電変換手段で
読み取った画素の位置誤差を校正する画素位置誤差校正
装置において、 前記パターンのピッチ間隔を測定する手段と、 前記測定する手段によって測定したピッチ間隔によって
前記測定した画素の位置誤差を校正する手段と、を備え
ていることを特徴とする画素位置誤差校正装置。 - 【請求項2】 前記ピッチ間隔を測定する手段は、 繰り返す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走
査方向の重心のクロック系列上の位置を求める処理を斜
線ごとに繰り返す手段と、 前後の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上の位置
から斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手
段と、を含んでなることを特徴とする請求項1記載の画
素位置誤差校正装置。 - 【請求項3】 前記繰り返す斜線に対して共通にあらか
じめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上の位
置を求める処理を繰り返す手段は、 あらかじめ設定された重心の値と設定されたウインドウ
ごとに計算される重心の値との大小を比較する手段と、 前記比較する手段の大小比較によって大小の関係が変化
する直前および直後の値を持つウインドウの重心とそれ
らの読取クロックとから前記あらかじめ設定された主走
査方向の重心のクロックの系列上の位置を補間法によっ
て求める手段と、を含んでなることを特徴とする請求項
2記載の画素位置誤差校正装置。 - 【請求項4】 前記画素の位置誤差を校正する手段は、 斜線のピッチ間の移動距離を求める手段と、 前記移動距離と斜線パターンの繰り返しピッチとの比を
演算する手段と、 前記演算する手段によって求めた比により前記ピッチ間
を走査中に得た画素の位置誤差を補正する手段と、を含
んでなることを特徴とする請求項1記載の画素位置誤差
校正装置。 - 【請求項5】 走査方向に対して傾きを有する線を等ピ
ッチで平行に並べて形成されるパターンと、当該パター
ンを読み取る光電変換手段と、当該光電変換手段により
得られた前記パターンの画像データに順次ウインドウを
設定して重心を計算する手段とを備え、光電変換手段に
よって走査する原稿の走査速度を校正する原稿走査速度
校正装置において、 前記パターンのピッチ間隔を測定する手段と、 前記測定する手段によって測定したピッチ間隔によって
前記光電変換手段による原稿の走査速度を校正する手段
と、を備えていることを特徴とする原稿走査速度校正装
置。 - 【請求項6】 前記ピッチ間隔を測定する手段は、 繰り返す斜線に対して共通にあらかじめ設定された主走
査方向の重心のクロック系列上の位置を求める処理を斜
線ごとに繰り返す手段と、 前後の斜線の主走査方向の重心のクロック系列上の位置
から斜線の間隔をクロック系列上の距離として求める手
段と、を含んでなることを特徴とする請求項5記載の原
稿走査速度校正装置。 - 【請求項7】 前記繰り返す斜線に対して共通にあらか
じめ設定された主走査方向の重心のクロック系列上の位
置を求める処理を繰り返す手段は、 あらかじめ設定された重心の値と設定されたウインドウ
ごとに計算される重心の値との大小を比較する手段と、 前記比較手段の大小比較によって大小の関係が変化する
直前および直後の値を持つウインドウの重心とそれらの
読取クロックとから前記あらかじめ設定された主走査方
向の重心のクロックの系列上の位置を補間法によって求
める手段と、を含んでなることを特徴とする請求項6記
載の原稿走査速度校正装置。 - 【請求項8】 前記原稿の走査速度を校正する手段は、 斜線のピッチ間の移動距離を求める手段と、 前記移動距離と斜線パターンの繰り返しピッチとの比を
演算する手段と、 前記演算する手段によって求めた比により前記ピッチ間
を走査する速度を補正する手段と、を含んでなることを
特徴とする請求項5記載の原稿走査速度校正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7275787A JPH09121268A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7275787A JPH09121268A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121268A true JPH09121268A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17560408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7275787A Pending JPH09121268A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 画素位置誤差校正装置および原稿走査速度校正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121268A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011019205A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Microtek Internatl Inc | イメージセンサーの較正装置、それを用いたマッピングと補償方法 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP7275787A patent/JPH09121268A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011019205A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Microtek Internatl Inc | イメージセンサーの較正装置、それを用いたマッピングと補償方法 |
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