JPH1051649A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1051649A
JPH1051649A JP8200394A JP20039496A JPH1051649A JP H1051649 A JPH1051649 A JP H1051649A JP 8200394 A JP8200394 A JP 8200394A JP 20039496 A JP20039496 A JP 20039496A JP H1051649 A JPH1051649 A JP H1051649A
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JP
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position error
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JP8200394A
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English (en)
Inventor
Koichi Noguchi
浩一 野口
Shinichiro Wada
真一郎 和田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の走査を繰り返すごとに出力される異な
った色の画像データの色ずれをなくす。 【解決手段】 副走査方向の画素の基準位置と第1キャ
リッジの副走査方向の走査位置または走査速度を検出す
るために白地上に一定幅、45°の角度の多数の黒の斜
線パターン10が副走査方向に等ピッチで形成されてい
る。原点位置/位置誤差測定部23は斜線パターン10
を読み取るときの副走査のラインクロックを基準にして
画素の位置誤差を得、位置誤差補正部24は例えばRG
BからYMCKに色変換された画像の画素の位置誤差を
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、副走査方向の画素
の位置ずれを測定して画像データの画素の位置誤差を補
正する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばR,G,Bの複数のイメ
ージセンサが副走査方向に離間し、且つ平行に配列され
たライン走査型画像読取装置では、各センサにより読み
取られる原稿の同一位置の画像データには時間的なずれ
があり、したがって、原稿の同一位置の画像データが各
センサから得られるように補正を行わないとカラー画像
の読み取りにおいては色ずれが発生し、色を正しく読み
取ることができない。このずれは各センサの間隔と読み
取り走査速度に応じて決定され、また、走査速度にむら
があると色ずれの原因となる。
【0003】上記不具合を避けるために、例えば特開平
6−22159号公報には読み取りキャリッジを駆動す
るモータの回転に伴って発生するパルスの間隔の間、マ
イクロプロセッサが内部クロックを計数することにより
モータの駆動速度を求めて実際の走査速度とし、この走
査速度に基づいて複数のセンサ間の位置ずれを補正する
方法が提案されている。この方法では、副走査方向の下
流のセンサに対して上流のセンサのデータが合わせら
れ、センサ間の位置ずれが補正される。
【0004】また、米国特許第4,882,631号に
は、原稿の読み取り開始位置の近傍に3角形のマークを
設け、このマークを原稿読み取り素子により副走査方向
のラインクロックに同期して読み取り、そのラインの画
像データからマークを検出することにより原稿の先端の
信号を得る方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−22159号公報に示す従来の読み取り装置では、
副走査方向の走査速度をモータから検出しているので、
モータの回転運動を直線運動に変換する機構によりモー
タの回転むらとキャリッジの移動速度むらは必ずしも一
致するものではなく、走査速度を正確に検出することが
できず、その結果、画素の位置ずれが発生するという問
題点がある。
【0006】また、原稿を照明する光源が搭載されて副
走査方向に移動するキャリッジは、主走査方向の幅が大
きいので、両端が同一の速度で移動しているとは限ら
ず、したがって、両端が同一の速度で移動していない場
合にはキャリッジの両端位置で画素の位置ずれが発生す
る。
【0007】また、上記従来の読み取り装置では、下流
のセンサに対して上流のセンサのデータを合わせるの
で、勿論、最下流のセンサから得られるデータに対して
補正する必要はない。ここで、補正を行わない最下流の
センサから得られるデータに着目すると、読み取り走査
速度が変動した場合には一定速度で走査して読み取る場
合に比べると原稿上の読み取り位置がずれることにな
り、結果として速度変動に伴う画像の伸び縮みが起きる
という問題点がある。
【0008】すなわち、上記従来の読み取り装置では、
この伸び縮みが生じるデータに対して上流のセンサのデ
ータを補正しているので、結果として色ずれは防止でき
ていることになるが、カラー画像全体としては走査速度
の変動に伴う画像の伸び縮みを防止することができず、
本来の画素との位置ずれは残ることになる。また、この
従来の読み取り装置では、複数のラインセンサの間隔が
変化しないものとして補正基準としているので、1つの
センサのみを有する読み取り装置には適用することがで
きない。
【0009】また、米国特許第4,882,631号に
示す従来の読み取り装置では、マークを原稿読み取り素
子により副走査方向のラインクロックに同期して読み取
るので、画像はライン間隔で離散化されており、したが
って、その検出位置はライン間隔に相当する不確かさが
避けられないという問題点がある。言い換えると、ライ
ン間隔を下回るような高精度では先頭位置を検出するこ
とができない。
【0010】また、マークの読み取り位置と原稿の先頭
位置では距離があるが、少なくともキャリッジはマーク
位置から原稿の先頭位置まで移動するまでは一定速度で
走査していることを前提としており、したがって、この
距離における走査位置及び走査速度に誤差があると画素
の副走査方向の位置誤差が発生するという問題点があ
る。
【0011】そこで、本出願人は、複数ラインのセンサ
で読み取った画像間の副走査方向の位置ずれをなくすこ
とができ、原稿を走査する速度あるいは位置を測定する
専用の装置を設けることなく、原稿の位置誤差を検出す
ることが可能で、測定処理を簡略化することができるよ
うにするための画像読取装置を特願平8−194705
号としてすでに提案した。
【0012】本発明も同様の目的でなされたもので、前
記目的に加えて、さらに処理を簡素化することが可能で
画像読取装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1の手段は、分光感度の異なる複数ラインの
センサで構成された光電変換手段で原稿を線順次に数回
走査し、各走査ごとに色変換された画像データを出力す
る画像読取装置において、光電変換手段によって読み取
る画像の副走査方向の画素の位置誤差を副走査方向のラ
インクロックを基準に得る手段と、この位置誤差を得る
手段によって得られた位置誤差のデータに基づいて前記
色変換された画像の画素の位置誤差を補正する手段とを
備えていることを特徴としている。
【0014】第2の手段は、第1の手段における色変換
された画像の画像データが、RGBの3色の画像データ
から生成されるYMCKの画像データであることを特徴
としている。
【0015】第3の手段は、第1の手段における位置誤
差を得る手段が、原稿の読み取り領域外に設置され、副
走査方向に対して傾きを有する線の等ピッチの並びで構
成されたパターンを原稿の画像とともに読み取り、読み
取った複数のラインから得られる斜線の画像のそれぞれ
に対して重心を計算するウィンドウを順次設定して主走
査方向の重心の移動から副走査方向の画素の位置を得る
ことを特徴としている。
【0016】第4の手段は、第1の手段における位置誤
差を得る手段が、原稿の読み取り領域外に設置され、副
走査方向に対して傾きを有する線の等ピッチの並びで構
成されたパターンを原稿の画像とともに読み取り、斜線
の画像についても色変換処理を行い、前記色変換された
斜線の画像に対して重心を計算するウィンドウを順次設
定して主走査方向の重心の移動から副走査方向の画素の
位置を得ること特徴としている。
【0017】第5の手段は、第1の手段における画素の
位置誤差を得る手段が、原稿を走査する速度または位置
を検出し、検出出力を原稿を読み取る副走査のラインク
ロックに同期したタイミングのデータに変換し、色変換
された画像データが生成させるまでのクロック分遅延さ
せることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0019】1.第1の実施形態 1.1 装置の概略構成 先ず、図2を参照して本実施形態に係る画像読取装置の
概略について説明する。図2において、画像読取装置は
コンタクトガラス1と、光源2と、第1ないし第3のミ
ラー3,4,5と、レンズ6、光電変換装置7および筐
体8とから基本的に構成されている。
【0020】コンタクトガラス1は筐体8により支持さ
れ、原稿は読み取り面を下にしてコンタクトガラス1上
に載置される。コンタクトガラス1上の原稿は光源2に
より照明され、読み取り面の反射光が第1ミラー3、第
2ミラー4、第3ミラー5により順次反射され、次いで
レンズ6により光電変換装置7上のライン状の光電変換
素子の受光面に結像されて電気信号に変換される。
【0021】光源2と第1ミラー3は不図示の第1キャ
リッジに取り付けられ、この第1キャリッジは原稿を線
順次で読み取るために原稿面との距離を一定にしたまま
不図示の駆動装置により副走査方向(図の左右方向)に
移動する。また、第2ミラー4と第3ミラー5は不図示
の第2キャリッジに取り付けられ、この第2キャリッジ
は第1キャリッジの1/2の速度で副走査方向に移動す
る。このような方法によりコンタクトガラス1上の所定
の範囲を線順次で読み取ることができる。
【0022】また、図3に示すようにコンタクトガラス
1の回りの筐体8には、シェーディング補正のために基
準濃度を光電変換素子に読み取らせるための基準濃度板
9が主走査方向に延びるように取り付けられると共に、
第1キャリッジの副走査方向の走査位置または走査速度
を検出するために図5に示すように白地上に一定幅、4
5°の角度の多数の黒の斜線Lのパターン10が副走査
方向に等ピッチで形成されている。基準濃度板9は光電
変換装置7により読み取られて、ライン状の光電変換素
子毎の感度バラツキや、照明むら、レンズ6の周辺光量
の低下等を補正するために用いられ、また、斜線パター
ン10も同様に光電変換装置7により読み取られる。
【0023】図4は図3の2点鎖線の円CLで囲んだ領
域を拡大して示したもので、第1キャリッジの副走査方
向の走査位置または走査速度の測定開始時の過渡現象が
原稿の読み取り範囲の先端で納まるように、斜線パター
ン10は第1キャリッジによる原稿の読み取り範囲の先
端より前の待機状態まで延びている。
【0024】1.2 システム構成 次に、図1を参照して本実施形態の読み取り装置を詳細
に説明する。光電変換装置7は例えばR,G,Bの3ラ
インCCDであり、CCDの受光部に結像された原稿画
像をR,G,Bの電気信号に変換する。このR,G,B
の電気信号はA/D変換器21により共にデジタルの多
値データに変換され、次いでシェーディング補正部22
により基準濃度板9の基準濃度に基づいてシェーディン
グ補正される。そして、このデータに基づいて原点検出
/位置誤差測定部23により斜線パターン10が判別さ
れて原点位置と位置誤差が測定され、次いでこの測定結
果に基づいて位置誤差補正部24により副走査方向の画
素の位置誤差が補正され、色変換部25から各走査ごと
にR,G,BまたはY,M,C,Kの画像データが出力
される。
【0025】制御部20は、光電変換装置7、A/D変
換器21、シェーディング補正部22、原点検出/位置
誤差測定部23、位置誤差補正部24及び色変換部25
のタイミング制御、動作条件の設定などを行い、また、
ビデオ制御信号を出力する。ラインバッファ25からは
このビデオ制御信号に同期してR,G,BまたはY,
M,C,Kのビデオ信号が出力される。
【0026】この場合、3ラインCCDの各ラインが読
み取った画像データのうち、原稿を読み取る領域外に設
置された斜線の繰り返しのパターンのそれぞれに対して
画素の位置誤差の測定を行い、その測定結果に基づいて
読み取った画像のそれぞれについて位置誤差の補正を行
っている。位置誤差を補正した画像データに基づいて色
変換をして画像データを出力するので、画素の位置ずれ
のない画像データが出力される。このような補正は、読
み取りの繰り返しごとに行うので、原稿の走査を繰り返
して出力される画像間の画素の位置ずれもなくなる。
【0027】なお、色変換とは例えばRGBの3色のデ
ータからYMCKの画像データを生成することをいう
が、このように色変換するのは、RGB3色のデータそ
れぞれに対して補正し、その後、色変換してYMCKを
順次出力するのではなく、RGBに対しては補正ないま
まで色変換し、順次得られたYMCKに対してその都度
補正を行うので、補正後に色変換する場合には、RGB
3色同時に補正する必要があるのに対し、色変換した後
に補正する場合引用例は、YMCKそれぞれを順次補正
するので、1つの補正手段を繰り返し使用して補正を行
うことが可能となり、構成が簡単になるからである。
【0028】以下、さらに詳細について説明する。
【0029】1.3 位置誤差測定原理 次に、位置誤差の測定原理について説明する。
【0030】図6の矢印で示す主走査方向は、ラインC
CD7が線順次で同時に読み取る1ラインの画素の並び
と、この並列データを直列データに変換したときの時間
軸上の順序を示している。また、矢印で示す副走査方向
は、主走査方向の1ラインを読み取る範囲を順次移動さ
せながら読み取る方向を示している。なお、移動手段と
しては図2に示すように原稿を固定して走査光学系を移
動させる形式の他に、走査光学系を固定して原稿を移動
させる形式がある。
【0031】図6において主走査方向と副走査方向の各
平行な線により囲まれた四角形領域を画素とすると、こ
の画素により構成される平面は、原稿の画像を電気信号
に変換した場合に原稿画像の写像がそのまま並んでいる
という形で捉えることができる。なお、これはビットマ
ップということもある。このデータは3ラインCCD7
からリアルタイムで出力される時には主走査方向、副走
査方向が時間的な順序を有するが、メモリに取り込んだ
状態ではそれぞれの画素を任意にアクセスすることがで
きるので、主走査方向、副走査方向、時間の順序にとら
わらないで扱うことができる。
【0032】図6はまた、主走査方向、副走査方向の画
素サイズが等しい場合において、副走査方向の走査速度
が変動しないときの45°の斜線Lの読み取りデータa
と、走査速度が変動するときの読み取りデータbをビッ
トマップに対応させて示している。すなわち、読み取り
データaは副走査方向の読み取りタイミングを制御する
クロックに対応する所定の一定速度で走査したときを示
し、ビットマップとしても45°の斜線像である。
【0033】これに対し、読み取りデータbは走査速度
の変動に応じて傾きが異なっている。副走査方向の区間
A−Bは走査速度が「0」のときを示し、この場合には
副走査方向の読み取りタイミングを制御するクロックに
よりビットマップのアドレスが進んでも読み取り位置が
変わらないので、副走査方向に平行な線となる。また、
区間B−Cは走査速度が所定速度の1/2のときを示
し、この場合にはビットマップのアドレスが進んでもそ
の半分しか進まない位置の画像を読み取るのでその読み
取り画像の角度は約26.57°(tan θ=0.5)で
ある。区間C−Dは所定速度で走査しているときを示
し、45°の角度が得られる。D以降の区間は走査速度
が所定速度の1.5倍の場合を示し、その角度は約5
6.31°である。
【0034】したがって、走査速度が変動すると像の傾
きが異なることを測定原理として、言い換えれば斜線の
主走査方向への移動量が副走査方向に移動速度に対応す
ることを測定原理として、副走査方向の走査速度のむら
と、ミラー3〜5、レンズ6、光電変換装置7の振動な
どに起因するビットマップ画像の画素の位置誤差を測定
することができる。
【0035】なお、図6では正方形の画素を示したが、
画素が正方形ではなく、例えば主走査方向の分解能が4
00dpi、副走査方向の分解能が600dpiのよう
な画素にも適用することができる。また、45°以外の
斜線を用いても同様に、斜線画像の主走査方向への移動
量が副走査方向の読み取り速度に依存するという関係が
成立するので、画素の位置誤差を計測することができ
る。
【0036】1.4 斜線パターンの判別処理次に、斜
線パターン判別処理について説明する。図7は図6と同
様にビットマップに斜線がある場合を示し、図8はその
場合の8ビット(0〜255)の読み取り値を示してい
る。なお、0=白、255=黒であり、主走査方向の座
標をXn、副走査方向の座標をYmとしている。また、
図9は主走査方向3画素×副走査方向3画素の斜線パタ
ーン検知用ウィンドウを示し、図9(a)〜(e)はそ
れぞれ主走査方向に1画素ずつシフトしたウィンドウを
示している。
【0037】ここで、図9(a)に示すウィンドウ(X
2〜X4、Y1〜3)内の中心画素を挟む対角方向、す
なわち中心画素を含む左上斜め方向の3つの画素値の和
Paと右下斜め方向の3つの画素値の和Qaを計算する
と、 Pa=(X2,Y1)+(X3,Y1)+(X2,Y2) =3+1+1=5 Qa=(X4,Y2)+(X3,Y3)+(X4,Y3) =3+4+8=15 となる。
【0038】同様に、図9(b)〜(e)について求め
ると、 Pb=(X3,Y1)+(X4,Y1)+(X3,Y2) =1+4+2=7 Qb=(X5,Y2)+(X4,Y3)+(X5,Y3) =13+8+201=222 Pc=(X4,Y1)+(X5,Y1)+(X4,Y2) =4+2+3=9 Qc=(X6,Y2)+(X5,Y3)+(X6,Y3) =216+201+250=667 Pd=(X5,Y1)+(X6,Y1)+(X5,Y2) =2+18+13=33 Qd=(X7,Y2)+(X6,Y3)+(X7,Y3) =248+250+252=750 Pe=(X6,Y1)+(X7,Y1)+(X6,Y2) =18+220+216=454 Qe=(X8,Y2)+(X7,Y3)+(X8,Y3) =250+252+249=751 となる。
【0039】次に、中心画素と右下斜め方向の3画素
(中心画素を含む)の差Rを求めると、 Ra=15−5=10 Rb=222−7=215 Rc=667−9=658 Rd=750−33=717 Re=751−454=297 となる。
【0040】この差Rの値が大きい場合に3×3画素の
ウィンドウ内に斜線パターンがあることを示す。したが
って、例えばRの値が500以上の場合に斜線パターン
があると判断すれば図9(c),(d)に示すウィンド
ウ内に斜線パターンがあると判断することができる。
【0041】次に、図10を参照して他の斜線パターン
判別処理を説明する。図10(a)〜(e)はそれぞれ
図9(a)〜(e)に示すウィンドウ内の各値を閾値=
128で2値化した場合を示し、同様に各ウィンドウ内
の中心画素の左上斜め方向の3つの画素値の和Pa〜P
eと右下斜め方向の3つの画素値の和Qa〜Qeを計算
すると、 Pa=(X2,Y1)+(X3,Y1)+(X2,Y2) =0+0+0=0 Qa=(X4,Y2)+(X3,Y3)+(X4,Y3) =0+0+0=0 Pb=(X3,Y1)+(X4,Y1)+(X3,Y2) =0+0+0=0 Qb=(X5,Y2)+(X4,Y3)+(X5,Y3) =0+0+1=1 Pc=(X4,Y1)+(X5,Y1)+(X4,Y2) =0+0+0=0 Qc=(X6,Y2)+(X5,Y3)+(X6,Y3) =1+1+1=3 Pd=(X5,Y1)+(X6,Y1)+(X5,Y2) =0+0+0=0 Qd=(X7,Y2)+(X6,Y3)+(X7,Y3) =1+1+1=3 Pe=(X6,Y1)+(X7,Y1)+(X6,Y2) =0+1+1=2 Qe=(X8,Y2)+(X7,Y3)+(X8,Y3) =1+1+1=3 となる。
【0042】次に、中心画素と右下斜め方向の3画素
(中心画素を含む)の差Ra〜Reを求めると、 Ra=0−0=0 Rb=1−0=1 Rc=3−0=3 Rd=3−0=3 Re=3−2=1 となる。
【0043】したがって、この場合にも同様にこの差R
の値が大きい場合に3×3画素のウィンドウ内に斜線パ
ターンがあることを示し、例えばRa〜Reの値が2以
上の場合に斜線パターンがあると判断すれば図10
(c),(d)に示すウィンドウ内に斜線パターンがあ
ると判断することができる。また、このように画素値を
2値化することにより、加算演算を簡単にすることがで
きる。
【0044】図11(a)〜(d)は斜線パターン検出
用のマッチングパターンを示し、図中の白領域は
「0」、黒領域は「1」を表している。先ず、画像デー
タを図10に示すように2値化し、その2値化データと
図11(a)〜(d)に示すマッチングパターンを比較
し、合致した場合に斜線パターンがあると判断する。こ
の例では、図10(c)と図11(b)、及び図10
(d)と図11(a)が合致しており、このウィンドウ
内に斜線パターンがあると判断される。
【0045】なお、上記実施形態では、ウィンドウの大
きさを3×3としたが、もちろんウィンドウサイズが異
なる場合にも同様な判断方法により斜線パターンを検知
することができる。ただし、一般にウィンドウサイズが
大きい程、判別精度は上がるが、その分処理時間が長く
なり、また回路規模も大きくなる。
【0046】1.5 位置誤差の測定処理 次に、位置誤差の測定処理を説明する。図12は図11
に示すビットマップにける複数個の斜線(図では3本の
斜線K1 〜K3 )を示し、また、この複数個の斜線を用
いて位置誤差を測定するための10×3のサイズのウィ
ンドウWを示している。先ず、ウィンドウW内のデータ
位置を求めるために主走査方向の重心を演算し、以下、
斜線K2に対してW1 →W2 →W3 のようにウィンドウ
Wを斜め左下45°の方向に1画素ずつシフトする。そ
して、斜線K2の最後のウィンドウWn に到達すると、
ウィンドウWを主走査方向のみに移動させて次の斜線K
3のウィンドウWn+1 に移動させる。
【0047】ここで、重心の主走査方向の位置は、45
°の斜線の場合、画素の位置が何らかの誤差要因により
移動することがなければ、図のようにウィンドウWをシ
フトさせると主走査方向に1画素ずつ移動する筈であ
る。また、画素の移動量が1画素分でない場合には、何
らかの原因により画素の位置が変動したことになり、し
たがって、位置誤差を求めることができる。位置誤差の
主要な要因が副走査方向の走査速度のむらによることが
分かっている場合には、位置誤差のデータから速度むら
にデータを変換することは容易である。
【0048】ここで、CCD固有のノイズを始めとして
様々なノイズが画像データに含まれているが、重心を求
めるために周辺の画素のデータを含む多数の画素のデー
タを用いているので、重心を求める過程でノイズの影響
を軽減してS/N比が高い測定が可能となる。この場
合、通常、ウィンドウの画素の数が多い程、S/N比が
高くなる。ウィンドウの形状は、主走査方向の重心を求
めるので主走査方向に大きいほうが望ましく、副走査方
向のサイズは1ラインでも測定可能である。
【0049】1.6 重心の測定処理 次に、重心の測定処理を説明する。図13に示す処理は
原稿の走査開始と同時にスタートし、先ず、主走査方
向、副走査方向の各座標値X、Yがイニシャライズ(X
=0,Y=0)される(ステップS1)。この座標値
X、Yは斜線判別用の例えば3×3のウィンドウ内のあ
る画素位置例えば中心画素の座標となる。次に、1本の
斜線に対する測定回数を示す変数iがイニシャライズ
(i=0)される(ステップS2)。
【0050】次に原点検出/位置誤差測定部23により
斜線判別用の3×3のウィンドウ内に斜線パターンが存
在するか否かが判断され(ステップS3)、無い場合に
はその3×3のウィンドウを主走査方向に1画素分シフ
ト(X=X+1)する(ステップS4)。なお、このシ
フト量はウィンドウの大きさ、斜線の太さに応じて決め
られ、1画素以上でもよい。ステップS3において斜線
パターンが存在する場合には、重心測定用の例えば10
×3のウィンドウW1 を設定し、そのウィンドウW1 内
の重心を求める(ステップS5)。このとき、ウィンド
ウW1 の大きさ、斜線の太さに応じて、斜線と判別され
た画素の位置から主走査方向に整数画素分だけシフト
し、斜線の部分がウィンドウW1 の中心付近になるよう
にウィンドウW1 を設定してもよい。
【0051】重心の測定を終了すると、重心のずれを計
算し(ステップS6)、次いで主走査方向に−1画素
分、副走査方向に+1画素分シフトしたウィンドウW2
を設定し、また、測定回数用のカウント値iを1つイン
クリメントする(ステップS7)。なお、この実施形態
では、ウィンドウWを1画素ずつ移動させているが、画
素の位置誤差を起こす原因となる振動などの周波数帯域
が低い場合には、2画素以上ずつ移動させてもよく、こ
の方法により測定に要する時間を短縮することができ
る。
【0052】次いで、あらかじめ設定された同一ライン
の測定回数nに対してi=nとならない場合にはステッ
プS8からステップS5に戻り、他方、i=nとなった
場合すなわちウィンドウWn に達した場合には次の斜線
のウィンドウWn+1 に移動させる(ステップS8→S
9)。その方法としては、斜線の主走査方向の間隔に相
当する画素分より整数画素mだけ、ウィンドウ座標を主
走査方向にシフトした後、測定カウント値iをクリアし
(ステップS2)、斜線判別処理(ステップS3)に戻
る。以下同様に、1本の斜線に対してウィンドウWn+1
、Wn+2 、Wn+3〜のように移動させて位置誤差を測定
する。
【0053】このように複数の斜線を用いて位置誤差を
測定することにより、読み取り装置の読み取り範囲が縦
長であっても、副走査領域の全域にわたって位置誤差を
測定することができる。さらに、主走査方向の狭い幅だ
け測定するので、主走査方向の中央部、手前、奥側のよ
うに分けて測定することもできる。また、高い分解能で
位置誤差を測定する場合にも、斜線のパターンを細くす
る必要は全くなく、システムのMTFの制約を受けずに
幅が広いパターンを用いることができる。
【0054】さらに、幅が広いパターンを用いた場合、
幅に応じてウィンドウも大きくなるので結果として測定
精度を向上することができる。したがって、斜線の幅は
処理速度、リアルタイム処理を行う場合にはバッファの
サイズ、回路規模の経済性などとのバランスを考慮して
設定すればよい。また、幅が広いパターンを用いてその
片側のエッジを検出することにより位置誤差を測定する
ことができる。さらに、例えば副走査方向の読み取りタ
イミングに関係なく白黒パターンを副走査方向に配列す
るとモアレの発生が問題となるが、本実施形態では副走
査方向の読み取りタイミングと斜線の関係は常に同じで
あるのでモアレの発生が問題とならず、その結果、高精
度で位置誤差を測定することができる。
【0055】1.7 ウィンドウのデータと重心の計算 次に、ウィンドウのデータと重心の計算について詳細に
説明する。図14はウィンドウデータと斜線パターンの
各画素の読み取り値の関係を示し、読み取り値は8ビッ
トであって10進(0〜255)で示されている。主走
査方向の重心を求めるには、副走査方向の各列(3ライ
ン分)の和を求め、図に示すようにこれを左側からX
0、X1〜X9とするとそれぞれ18、50、202、
427、590、562、345、150、37、14
と求まる。そして、各画素の主走査方向の中心座標を左
から順に0〜9とし、主走査方向の重心位置をRmとす
ると、重心位置Rmの回りのモーメントは0になるの
で、X0(Rm−0)+X1(Rm−1)・・・X9
(Rm−9)=0が成り立ち、数値を代入して計算する
とRm=4.362が得られる。
【0056】重心を求める理由は、補間などの前処理を
必要とせず、演算を簡素化、高速化することができるか
らである。また、画像位置を求める場合、各列毎のデー
タの和の並びから補間により所定の分解能のデータ列を
得て、そのデータからピーク値が存在する位置を求める
方法を用いることができる。
【0057】次に、複数本の斜線からなるチャートの重
心を計算する場合について説明する。図12に示すよう
に複数本からなる斜線の重心を計算する場合、同一線上
の線では問題とならないが、違う線にウィンドウが移動
したときには移動前と移動後では斜線の主走査方向の間
隔が丁度、整数画素数でない限り重心の値が異なるの
で、補正しなければならない。一例として図12に示す
斜線K2のウィンドウWn の重心の値Rn が4.65と
なり、次の斜線K3に移動した場合のウィンドウWn+1
の重心の値Rn+1 が4.38、ウィンドウWn+2 の重心
の値Rn+2 が4.40、ウィンドウWn+3 の重心の値R
n+3 が4.41となった場合、ウィンドウが移動したラ
インにおける重心の差ΔRを計算すると、ΔR=Rn −
Rn+1 =4.65−4.38=0.27となる。
【0058】この値ΔRを斜線K3の重心の値に加算
し、この加算結果を重心の値として位置誤差を求める。
この場合、ウィンドウWn+2 の重心の値Rn+2 、ウィン
ドウWn+3 の重心の値Rn+3 は、 Rn+2 =Rn+2 +ΔR=4.40+0.27=4.67 Rn+3 =Rn+3 +ΔR=4.41+0.27=4.68 となる。したがって、このように複数本の斜線からなる
チャートを使用しても、連続して高精度で位置誤差を測
定することができる。ただし、斜線K2のウィンドウW
n から斜線K3のウィンドウWn+1 に移動する場合、斜
線K2、K3は主走査方向に同時に存在しなければなら
ない。
【0059】1.8 斜線の配置の関係 図15は斜線の配置関係を示し、長さL1 の複数の斜線
が主走査方向に対して角度θで配置され、主走査方向の
斜線の始点と終点の位置が同一の場合、主走査方向の斜
線間隔をL2 とすると、 L2 <L1 ×cos θ ・・・(1) の関係が成り立つように斜線を配置すれば、斜線は主走
査方向には重なるので、ウィンドウを主走査方向に移動
して次の斜線の重心を連続して測定することができる。
ここで、斜線の長さL1 と斜線の始点、終点の主走査方
向の位置は式(1)の大小関係が大きいほど精度を必要
としなくなる。
【0060】1.9 主走査方向の斜線の画像の移動量
と副走査方向の画素の位置誤差の関係 本実施形態では副走査方向の画素の位置誤差を測定する
ために、斜線を読み取った画像の主走査方向への画像位
置の移動を見ている。正方形の画素であって45°の斜
線を使って測定する場合には、前述したように主走査方
向の移動量のウィンドウ間における偏差がそのまま副走
査方向の位置誤差となる。しかし、正方形の画素でない
場合、斜線の角度が45°でない場合には、換算を行っ
て副走査方向の位置誤差を得る必要がある。
【0061】1.10 副走査方向の原点位置の検出 図16(a)は斜線パターンとその主走査方向、副走査
方向を示し、一番左の斜線は位置誤差の測定と原点位置
の決定の両方に用いられる。また、斜線に重なっている
矩形は重心測定用のウィンドウを示している。図16
(b)は副走査方向の読み取りクロックを示し、このク
ロックは制御部20内の水晶振動子による発振を基にし
て生成されたタイミング信号であり、キャリッジの速度
変動には依存しない。なお、図示の波形はクロックの波
形ではなく、立ち上がりまたは立ち下がりエッジであ
る。
【0062】図16(c),(d),(e)はそれぞれ
R,G,Bの読み取り信号のタイミングを示し、タイミ
ングがずれている理由は、R,G,Bの各ラインセンサ
が副走査方向に離れて配置されているためである。R,
G,Bの各信号において実線で示す先端位置はコンタク
トガラス1上の原稿の先端位置を示し、また、それより
前の位置において破線で示した理由は、キャリッジが原
稿の先端位置に到達する前においても、各色のセンサに
より読み取られた斜線の画像データに基づいて位置誤差
の測定と原点位置の決定を行っていることを説明するた
めである。
【0063】ここで、米国特許第4,882,631号
において説明したように、通常、読み取り装置が読み取
りを行う特定の位置とクロックは同期関係にないので、
読み取り位置とクロックの位相は一致しない。本実施形
態では、読み取りを行う特定の位置をクロックの間隔以
下の精度で決定するために、原稿先端より上流であって
原稿先端の近傍に設けられた斜線パターン10に対して
重心測定用ウィンドウを設定し、斜線パターン10の主
走査方向の重心を求めて原点位置Aとして設定する。こ
の重心位置Aは形状として設定されるものではなく、重
心を計算したとき得られる値Aを重心と定義するもので
あり、この値は制御部20内のメモリに保持される。図
16ではこの値に相当する位置が同じ記号Aで示されて
いる。
【0064】この重心を測定するために、図16に示す
ようなウィンドウが設定され、このウィンドウが斜線の
角度方向に移動されて各ウィンドウ毎に主走査方向の重
心が計算される。この計算された各ウィンドウ毎の重心
は、制御部20内のメモリに保持されている重心Aと比
較され、重心Aを越えるまで続けられ、重心Aを越える
前後のウィンドウの重心とその時のクロックがメモリに
保持される。
【0065】図17は重心Aを決定する場合の計算内容
を示し、重心Aを越える前後のウィンドウの重心をそれ
ぞれgn-1 、gn とし、その時のクロックをn−1、n
として直線近似で求める。この計算では端数がでること
があるので、画素位置の補正を簡略化するためにクロッ
ク間隔の16分の1で丸めを行っている。したがって、
この装置に固有の重心位置Aが副走査方向のラインクロ
ックの16分の1の精度で求められ、図の例ではクロッ
クn−1からクロックnまでの12/16の位置で重心
Aが求められる。
【0066】図18はこの重心Aの位置を決定するため
の処理を示し、先ず、第1キャリッジがホームポジショ
ンHPから離れたて読み取りを開始したか否かチェック
し(ステップS11)、読み取りを開始すると重心測定
用ウィンドウを設定してそのウィンドウの重心が重心A
を越えるか否かチェックし、越えるまでチェックを続け
る(ステップS12)。そして、設定したウィンドウの
重心が重心Aを越えるとその前後のクロックにおける重
心位置を取得し、重心Aを更新する(ステップS1
3)。このようにして原稿の先端位置に先立って求めら
れた原点位置は、原稿の読み取り画素の副走査方向の位
置誤差を補正するために用いられる。
【0067】1.11 位置誤差補正部の処理 次に、図19を参照して位置誤差補正部24の処理につ
いて説明する。図19において縦軸はシェーディング補
正後の画像データの値、すなわち位置誤差補正部24の
入力画像データの値を示し、8ビットの場合には10進
法で0〜255の値である。横軸はライン順次で読み取
るラインの位置を示し、正の整数=0〜7が割り当てら
れた位置は、制御部20が水晶振動子による発振周波数
を分周して生成したライン読み込みタイミング信号に対
応する各ラインの位置を示す。すなわち水晶振動子の発
振周波数の安定度は非常に高いので、整数を割り当てた
位置は画像ラインの本来あるべき位置を示している。こ
の間隔はまた、本システムの読み取り分解能(400d
pi)のドット間の距離にも対応する。また、横軸の
(0)〜(6)で示す位置は、原点位置により、本来あ
るべき位置=0〜6から12/16だけずれた位置を示
している。
【0068】ここで、メモリの量を最小に済ますため
に、本実施形態では画素の位置の補正をリアルタイムで
行う。リアルタイムで行うためには処理に伴う演算を簡
略化する必要があり、簡略化すれば処理系の回路規模も
小さくなり、低コストとなるので、本実施形態では処理
分解能を1/16ドットとしている。そのため、図19
に示す横軸の整数の間は16に分割した目盛りが付けら
れている。
【0069】また、画素の位置誤差が生ずる原因は色々
あるが、中でも大きい原因はキャリッジの速度が変動す
るからであるので、図19は第1キャリッジの速度が所
定値より1/16ドットすなわち約6%速い状態が続い
た状態を示している。この場合、横軸の整数=1の位置
に本来対応する位置の画像(大きな○印)を読み取るは
ずであるが、キャリッジが速いので実際には1/16ド
ット先の位置bの画像(小さな○印)を読むことにな
る。
【0070】このときには、1ライン前のライン位置を
基準として次のラインの位置ずれを順次ライン毎に行う
ために、位置誤差補正部24は1/16ドットの誤差信
号と画像データを受け取ると、位置誤差測定における重
心の演算精度は1/16より高いが、その結果を1/1
6の分解能になるように丸めを行う。
【0071】また、図19に示す例では、キャリッジの
速度はそのまま速い状態を継続しているので、1ライン
前に読み取ったデータとの関係で測定して得られる位置
誤差は同じく1/16である。しかし、システムクロッ
クにより決まる本来あるべき次の整数=2のライン位置
とは、1ライン前のライン位置が既に1/16だけずれ
ていたので、さらに1/16だけずれることになり、そ
の結果2/16だけずれた位置cの画像データを読んで
いることになる。同様に、次の整数=3の読み取り位置
では3/16だけずれた位置dの画像データを読み、順
次4/16、5/16、6/16だけそれぞれずれた位
置e、f、gの画像データを読んでいることになる。つ
まりライン毎に測定する位置誤差の累積により、読み取
った画像データの位置が決まるので、1/16の分解能
を有する横軸に読み取りデータが割り付けられる。
【0072】読み取りデータの補正は次のように行う。
位置a〜gに示すように位置誤差を有する読み取りデー
タに基づいて、例えば補間法により位置(0)〜(7)
に対応するデータに補正される、例えば位置(1)にお
けるデータを求める場合には位置(1)より前の位置
a、bにおける2個の読み取りデータと位置(1)より
後の位置c、dにおける2個の読み取りデータを用いて
3次補間法(Cubic Convolution )により求め、以下、
前後各々2個の読み取りデータを用いる。なお、補間方
法及び用いる読み取りデータはこれに限定されない。こ
こで、原点位置を補正すると、そのクロックは読み取り
クロックとは位相差を持つことになるが、位相をずらし
たままで出力するよりは、遅延させて読み取りクロック
と同相で出力する方が回路を簡略化することができ、ま
た、処理も簡単となる。
【0073】図20、図21は他の原点検出用マークを
示している。図20に示すマークは等角度の2辺の斜線
を有する2等辺3角形であり、図21に示すマークは斜
線と副走査方向に延びた直線の2辺を有する直角3角形
である。図20、図21において主走査方向に延びた縦
の複数の線は副走査方向のクロックのタイミングを示
し、また、時間軸は示していないが時間の経過と共に図
の左から右方向に副走査される。
【0074】この3角形をラインセンサにより読み取っ
た場合、副走査方向のクロックが3角形の2辺に重なる
位置に着目すると、この重なりに相当する主走査方向の
長さが得られる。図20、図21に示す3角形の場合、
この長さが副走査方向のクロックが進むにつれて長くな
るので、あらかじめ所定の長さLを設定し、この長さL
を越える前後のクロックにおける長さを用いることによ
り、重心Aを用いた第1の実施形態と同様に、その2つ
の長さ時のクロックに基づいて長さLの位置をクロック
の分解能以下の精度で決定することができる。
【0075】図22は他の原点検出用マークとして円パ
ターンを用いた場合を示している。ここで、第1キャリ
ッジが所定の走査速度で移動してこの円パターンを読み
取ると、読み取りデータは円パターンとなる。これに対
して走査速度が変動してこの円パターンを読み取ると、
所定の走査速度の2倍の場合には副走査方向の長さが半
分の楕円となり、また、走査速度が半分の場合には副走
査方向の長さが2倍の楕円となる。したがって、それぞ
れの場合の副走査方向の重心は図に示すように変化する
ので、装置としてユニークな原点とはならない。
【0076】この実施形態では、原稿固定/走査光学系
移動型の読取装置を例示しているが、原稿移動/走査光
学系固定型の読取装置とすることも可能であり、この場
合には、例えば原稿を搬送させるためのローラの軸にロ
ータリエンコーダを設けるようにしてもよい。
【0077】また、補正方法については、バッファメモ
リを用いてリアルタイムで補正する場合について説明し
たが、ページメモリに読み取りデータと位置誤差データ
を一旦取り込み、ページメモリ上で補正を行って出力す
るようにしてもよい。また、位置誤差データを外部に出
力可能にして装置の調整や故障診断に使用してもよい。
【0078】1.12 まとめ 前述のように構成されたカラー画像を読み取る装置の画
素の位置ずれは、1回の原稿走査における複数のライン
センサから得られる画像データが走査速度の変動などに
よりずれが生じる問題と、原稿走査を繰り返すとき、走
査する速度プロファイルの違いによって生じる問題の両
方がある。センサのライン間隔は通常8ラインとか16
ラインというように原稿面の距離に換算して0.5m
m、1.0mmと小さいので、原稿を走査する速度のム
ラのうち低い周波数成分の影響は余り受けず、1回の走
査におけるライン間の画像のずれはあまり大きくない。
これに対して、原稿走査を繰り返して得た画像同士の画
素の位置ずれは、走査を繰り返すための時間的な違い、
走査速度の変動のすべての周波数成分の影響を受けるこ
となどから、1回の走査における位置ずれより大きなず
れになることが多い。この実施形態では、画素の位置ず
れに示す比重が高い後者を原因とする画素の位置ずれに
的を絞って画素の位置誤差の測定と補正を行うことによ
って、これらの処理を大幅に簡略化しながら、しかも大
きな補正効果を得ることができる。
【0079】さらに、カラー複写機などでは、カラー画
像を出力する際に読み取ったRGBのデータからYMC
Kの画像データを求めて順次出力して重ね合わせること
によってフルカラーのプリントを得るものが多い。すな
わち、第1の原稿走査で3ラインカラーセンサでRGB
の3色のデータを読み取り、この3色のデータから例え
ばYの画像データを作り、出力し、次の走査ではRGB
のデータからMの画像データを作り、出力するという方
法で順次YMCKの画像データを出力する。つまり、4
回原稿を走査してYMCKのデータを得て、フルカラー
の画像を形成する。このときはYMCKの画像を重ねて
フルカラーの画像を得るので、YMCK間に位置のずれ
があると、画像のソリッド部の縁が別の色になったり、
細かい線などがぼけたり、別の色になってしまうという
問題があったが、この実施形態にように構成することに
よって、1回の原稿走査におけるRGB間の画素の位置
ずれの問題と、複数回の原稿走査における画像間の位置
ずれの問題を共に解決することができる。
【0080】2.第2の実施形態 この実施形態のシステム構成を図23に示す。このシス
テム構成では、図1の第1の実施形態における位置誤差
補正部24と色変換部25と入れ換え、位置誤差測定部
23aを1つのラインについてのみ設けたもので、その
他の構成は第1の実施形態と同等に構成されているの
で、重複する説明は省略する。
【0081】このように構成すると、第1の実施形態に
対して、画素の位置誤差の測定は位置誤差測定部23a
で3ラインCCDから得られる3つの画像データの内の
1つについてのみ行い、このデータを用いて3つの画像
データから色変換部25で色変換して得られるR,G,
BまたはY,M,C,Kのいずれか1つについて位置誤
差補正部24で位置誤差の補正処理を行う。これを必要
な原稿走査の繰り返しごとに行う。したがって、原稿操
作を繰り返して得られる画像データはどれも位置誤差は
補正されており、したがって、複数回の走査で得られる
画像間の位置誤差はなくなり、画素の位置が正確な良好
なフルカラーの画像データが得られる。この実施形態の
画素の位置誤差の測定と位置誤差の補正に関する処理を
第1の実施形態の場合と比べれば、位置誤差の測定に関
しては、1/3になり、位置誤差の補正に関する処理も
1/3になっている。特に画素の位置誤差の補正は、斜
線のデータを処理して画素の位置誤差を測定する処理と
比べれば、読み取った画像データ全体にわたって処理す
るので、データ量がはるかに多く、リアルタイム処理す
るためには高速な回路処理が必要で、並列処理をする必
要が生じ、回路規模が大きくなる。したがって位置誤差
の補正を行う処理が1/3になるのは、経済的にもメリ
ットは大きい。
【0082】前述したように、1回の走査におけるライ
ン間の位置誤差は、通常、小さな値であり、このずれを
色変換に支障がないレベルにしておけば、最終的に得ら
れるカラーの画像には何等支障なく、画素の位置誤差の
なりフルカラーの画像データを得ることができる。
【0083】3.第3の実施形態 この実施形態のシステム構成を図24に示す。このシス
テム構成では、図23の第2の実施形態に対して、位置
誤差の測定を色変換後の画像で行うように構成した点が
異なるだけで、その他の構成は第1および第2の実施形
態と同等に構成されているので、重複する説明は省略す
る。
【0084】この実施形態では、原稿の読み取り範囲外
に設置された斜線の繰り返しのパターンを読み取った画
像に対しても色変換処理までの処理を行い、色変換処理
された斜線の画像データを使用して位置誤差の測定を行
うようになっている。
【0085】このように構成したのは、次のような理由
からである。すなわち、読み取りの照明用の光源の分光
分布、3ラインセンサのRGBの分光感度などは、通
常、理想的なものからのずれがある。この影響を避けて
原稿の色により良く対応したデータを得るためや、さら
には、出力系の発色特性をも加味した色変換を行ってい
る。色変換を行うときには、理想的な分布からのずれや
出力系の特性を保証する係数を設定して変換を行う。こ
の変換に伴って画像データのγ特性や感度特性が変わ
る。これらの特性が変わると画素の位置誤差を求める際
の重心の位置にも影響し、結果として位置誤差の測定値
にも微妙な違いを生じる。しかし、このように構成する
ことによって、前記微妙な違いを避けてより精密な測定
を補正を行うことができるようになる。
【0086】つまり、変換前の画像データを使用して変
換後の画像データの画素の位置誤差を補正するのではな
く、変換後のデータを使用して画素の位置誤差を測定し
て測定に使用したデータと同じ処理を行った画像データ
を補正するので、前述の微妙な違いの影響を受けずに、
高精度に画素の位置誤差を補正した画像データをうるこ
とができる。
【0087】4.第4の実施形態 この実施形態のシステム構成を図25に示す。このシス
テム構成では、図23の第2の実施形態における位置誤
差測定を画素の読み取りとは別に行うようにしたもの
で、例えば加速度ピックアップや各種リニアセンサで読
取装置が走査する原稿の位置または速度を測定して読み
取りのクロックのタイミングに同期したデータを得て、
このデータをA/D変換から色変換処理までを行うのに
要する読み取りの副走査のクロック数だけ遅延させたデ
ータを用い、色変換された画像の位置誤差の補正を行う
ものである。そこで、図26のように位置誤差測定部2
3bと遅延部26とを別途設け、遅延部26から誤差信
号が位置誤差補正部24に入力されるように構成されて
いる。なお、図26は第4の実施形態の変形例に係る画
像読取装置のシステム構成を示すブロック図、図27は
磁気テープと磁気ヘッドを示す断面図である。
【0088】この変形例に係る読取装置は第1の実施形
態における図2、図3、図4に示した構成と斜線パター
ンに代えて一定周波数の信号が書き込まれた磁気テープ
10aが主走査方向に延びるように取り付けられている
ことを除いて同様である。
【0089】すなわち、この実施形態では、図3に示す
ようにコンタクトガラス1の回りの筐体8には、シェー
ディング補正のために基準濃度を光電変換素子に読み取
らせるための基準濃度板9が主走査方向に延びるように
取り付けられると共に、第1キャリッジの副走査方向の
走査位置または走査速度を検出するために一定周波数の
信号が書き込まれた磁気テープ10aが主走査方向に延
びるように取り付けられている。基準濃度板9はライン
状の光電変換素子毎の感度バラツキや、照明むら、レン
ズ6の周辺光量の低下等を補正するために用いられ、ま
た、磁気テープ10aに書き込まれている信号は、第1
キャリッジに取り付けられている磁気ヘッド12(図2
7参照)により読み取られる。
【0090】図4は図3の2点鎖線の円CLで囲んだ領
域を拡大して示し、第1キャリッジの副走査方向の走査
位置または走査速度の測定開始時の過度現象が原稿の読
み取り範囲の先端で納まるように、磁気テープ10aは
第1キャリッジによる原稿の読み取り範囲の先端より前
の待機状態まで延びている。磁気テープ10aは図27
に示すようにコンタクトガラス1の下面に取り付けら
れ、さらに磁気テープ10の下面には緩衝部材11が取
り付けられている。緩衝部材11はテープ10aとヘッ
ド12の接触を確実にする目的と、テープ10aとヘッ
ド12間に強い力が働いてテープ10aが破損すること
を防ぐ目的で設けられている。なお、図示されていない
が、ヘッド12は第1キャリッジに対してバネによりテ
ープ10aの方向に附勢され、第1キャリッジの移動に
伴ってテープ10aと接触を保ったまま移動する。
【0091】次に、図26を参照して本実施形態の読取
装置を詳細に説明する。光電変換装置7は例えば3ライ
ンCCDであり、3ラインCCDの受光部に結像された
原稿画像を電気信号に変換する。この電気信号はA/D
変換器21によりデジタルの多値データに変換され、次
いでシェーディング補正部22により基準濃度板9の基
準濃度に基づいてシェーディング補正されて色変換部2
5に入力され、色変換25が実行された後、位置誤差補
正部24に印加される。
【0092】また、原稿読み取りの際に第1キャリッジ
が移動すると、磁気ヘッド12によりテープ10aの磁
気データが第1キャリッジの移動速度(走査速度)に応
じた周波数の電気信号に変換される。なお、磁気ヘッド
12が読み取る周波数は、ラインを読み取るタイミング
の繰り返し周波数の10倍程度であって、ほぼ連続量の
速度データが得られるように設定されている。
【0093】この周波数の信号はヘッドアンプ31によ
り増幅された後、F(周波数)/V(電圧)変換器32
により周波数に対応した電圧に変換され、この電圧はS
(サンプル)/H(ホールド)回路33によりサンプル
・アンド・ホールドされて制御部20に印加される。こ
こで、サンプリングを行うタイミングとして、ラインを
読み取る信号に同期したタイミング信号が制御部20か
らS/H回路33に印加され、その結果、制御部20は
ラインを読み取る信号に同期したタイミングで走査速度
データ(誤差信号)を得る。
【0094】その他、特に説明しない各部は第1および
第2の実施形態と同等に構成されているので、重複する
説明は省略する。
【0095】このように構成すると、原稿の読み取り範
囲外に斜線の繰り返しのパターンを設定して原稿の画像
と共に読み取るだけの画素数の余裕がCCDにないとき
などに特に有効である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、分光感度の異なる複数ラインのセンサで構成
された光電変換手段で原稿を線順次に数回走査し、各走
査ごとに色変換された画像データを出力する画像読取装
置において、光電変換手段によって読み取る画像の副走
査方向の画素の位置誤差を副走査方向のラインクロック
を基準に得る手段と、この位置誤差を得る手段によって
得られた位置誤差のデータに基づいて前記色変換された
画像の画素の位置誤差を補正する手段とを備えているの
で、1色の画像データについてだけ画素の位置誤差を補
正すればよいので、簡単な構成で位置ずれのないカラー
画像データを得ることができる。
【0097】請求項2記載の発明によれば、RGBに対
しては補正しないままで色変換して順次得られたYMC
Kに対してその都度補正を行うので、1つの補正手段を
繰り返し使用することにより簡単な構成で位置ずれのな
いカラー画像データを得ることができる。
【0098】請求項3記載の発明によれば、原稿の読み
取り領域外に設置され、副走査方向に対して傾きを有す
る線の等ピッチの並びで構成されたパターンを原稿の画
像とともに読み取り、読み取った複数のラインから得ら
れる斜線の画像のそれぞれに対して重心を計算するウィ
ンドウを順次設定して主走査方向の重心の移動から副走
査方向の画素の位置を得るので、簡単な構成で原稿を走
査する速度の変動や画素の位置誤差を高精度に得ること
ができ、補正についてにも1色の画像データについてだ
け画素の位置誤差を補正すればよいので、簡単な構成で
位置ずれのないカラー画像を得ることができる。
【0099】請求項4記載の発明によれば、原稿の読み
取り領域外に設置され、副走査方向に対して傾きを有す
る線の等ピッチの並びで構成されたパターンを原稿の画
像とともに読み取り、斜線の画像についても色変換処理
を行い、色変換された斜線の画像に対して重心を計算す
るウィンドウを順次設定して主走査方向の重心の移動か
ら副走査方向の画素の位置を得るので、ウィンドウの設
定による影響を受けないで常に良好な画素の位置誤差の
ない画像を得ることができる。
【0100】請求項5記載の発明によれば、原稿を走査
する速度または位置を検出し、検出出力を原稿を読み取
る副走査のラインクロックに同期したタイミングのデー
タに変換し、色変換された画像データが生成させるまで
のクロック分遅延させるので、従来からの原稿を走査す
る速度を検出する手段を使用して複数ラインのセンサで
読み取って色変換された画像の副走査方向の位置ずれを
なくすことができる。また、複数ラインのセンサの画素
数が不足して原稿を読み取る領域外の画像を読み取るこ
とができない場合にも、適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1の画像読取装置を示す断面図である。
【図3】図2の画像読取装置を示す平面図である。
【図4】図3のコンタクトガラスのコーナ部を拡大して
示す平面図である。
【図5】斜線パターンを示す説明図である。
【図6】走査速度の変動に応じた斜線パターンの読み取
りデータを示す説明図である。
【図7】斜線パターンを拡大して示す説明図である。
【図8】図7の斜線パターンの読み取り値を示す説明図
である。
【図9】斜線判定用ウィンドウを示す説明図である。
【図10】他の斜線判定用ウィンドウを示す説明図であ
る。
【図11】斜線判定用マッチングパターンを示す説明図
である。
【図12】重心測定用ウィンドウを示す説明図である。
【図13】図1の画像読取装置の位置誤差測定処理を説
明するためのフローチャートである。
【図14】重心測定用ウィンドウにおける読み取り値及
び重心測定方法を示す説明図である。
【図15】斜線の長さ及び角度を示す説明図である。
【図16】斜線とRGBの読み取り画素のタイミングを
説明図である。
【図17】原点位置検出方法を示す説明図である。
【図18】原点位置検出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図19】位置誤差補正処理を示す説明図である。
【図20】他の原点検出用マークを示す説明図である。
【図21】他の他の原点検出用マークを示す説明図であ
る。
【図22】他の原点検出用マークを示す説明図である。
【図23】第2の実施形態に係る画像読取装置のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図24】第3の実施形態に係る画像読取装置のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図25】第4の実施形態に係る画像読取装置のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図26】第4の実施形態の変形例のシステム構成を示
すブロック図である。
【図27】磁気テープと磁気ヘッドを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2 光源 3,4,5 ミラー 6 レンズ 7 光電変換装置 8 筐体 9 基準濃度板 10 斜線パターン 10a 磁気テープ 12 磁気ヘッド 20 制御部 21 A/D変換部 22 シェーディング補正部 23 原点検出/位置誤差測定部 23a,23b 位置誤差測定部 24 位置誤差補正部 25 色変換部 26 遅延部 31 ヘッドアンプ 32 F/V変換部 33 S/H回路 L 斜線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分光感度の異なる複数ラインのセンサで
    構成された光電変換手段で原稿を線順次に数回走査し、
    各走査ごとに色変換された画像データを出力する画像読
    取装置において、 光電変換手段によって読み取る画像の副走査方向の画素
    の位置誤差を副走査方向のラインクロックを基準に得る
    手段と、 この位置誤差を得る手段によって得られた位置誤差のデ
    ータに基づいて前記色変換された画像の画素の位置誤差
    を補正する手段と、を備えていることを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記色変換された画像の画像データは、
    RGBの3色の画像データから生成されるYMCKの画
    像データであることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記位置誤差を得る手段は、原稿の読み
    取り領域外に設置され、副走査方向に対して傾きを有す
    る線の等ピッチの並びで構成されたパターンを原稿の画
    像とともに読み取り、読み取った複数のラインから得ら
    れる斜線の画像のそれぞれに対して重心を計算するウィ
    ンドウを順次設定して主走査方向の重心の移動から副走
    査方向の画素の位置を得ることを特徴とする請求項1記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記位置誤差を得る手段は、原稿の読み
    取り領域外に設置され、副走査方向に対して傾きを有す
    る線の等ピッチの並びで構成されたパターンを原稿の画
    像とともに読み取り、斜線の画像についても色変換処理
    を行い、前記色変換された斜線の画像に対して重心を計
    算するウィンドウを順次設定して主走査方向の重心の移
    動から副走査方向の画素の位置を得ること特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記画素の位置誤差を得る手段は、原稿
    を走査する速度または位置を検出し、検出出力を原稿を
    読み取る副走査のラインクロックに同期したタイミング
    のデータに変換し、色変換された画像データが生成させ
    るまでのクロック分遅延させることを特徴とする請求項
    1記載の画像読取装置。
JP8200394A 1996-07-30 1996-07-30 画像読取装置 Pending JPH1051649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897979B1 (en) 1999-01-20 2005-05-24 Minolta Co., Ltd. Multi-level image reading apparatus capable of detecting and correcting color position offsets

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897979B1 (en) 1999-01-20 2005-05-24 Minolta Co., Ltd. Multi-level image reading apparatus capable of detecting and correcting color position offsets

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