JPH09120564A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09120564A
JPH09120564A JP27380495A JP27380495A JPH09120564A JP H09120564 A JPH09120564 A JP H09120564A JP 27380495 A JP27380495 A JP 27380495A JP 27380495 A JP27380495 A JP 27380495A JP H09120564 A JPH09120564 A JP H09120564A
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light
light spot
spot
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JP27380495A
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Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
Koichiro Wakabayashi
康一郎 若林
Hidehiko Shindo
英彦 神藤
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接トラックからのクロストークを低減し
て、トラック密度の増加によるディスク媒体の大容量化
を実現する。 【解決手段】 両脇にウォブルピット106および10
7が形成され、直上にタイミングピット111およびデ
ータピット115が形成されたトラックのトラック中心
線102上に、2つの径の異なる略円形の第1の光スポ
ット113および第2の光スポット114を重なり合わ
ないようにトラック方向に離して配置し、第2の光スポ
ット114は、他の第1の光スポット113よりもより
多く、隣接トラック(110,112)からのクロスト
ークの影響を受けるようにして、第1の光スポット11
3および第2の光スポット114の各々からの反射光の
信号の差分を、レベル補正、タイミング補正、周波数特
性補正等を施した後に演算することによりクロストーク
の少ない光磁気信号およびサーボ信号を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
信号の再生または記録および再生を行う光ディスク装置
に係り、特に、媒体の記憶容量の増加に適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、日経BP社、1995年1月
16日発行、「日経エレクトロニクス1月16日号」P
67〜P78、等の文献にも記載されているように、光
ディスク装置は、ディスク上に形成されたトラックに沿
って信号の再生または記録再生を行っている。信号の再
生または記録再生は、ディスク上に絞り込まれた一つの
光スポットを用いて行なわれる。すなわち、信号の再生
時にはデータピットを破壊しない程度の光スポットの光
量で情報の読み出しを行い、また信号の記録を行う場合
には光スポットの光量を上げデータピットを形成し、信
号の記録を行っている。
【0003】なお、光ディスク装置に関しては、たとえ
ば特開平6−295455号公報に開示される技術が知
られている。すなわち、トラックの中心部に位置付けら
れたトラック方向に短軸を持つ楕円形の情報信号用スポ
ットと当該トラックの両側端縁にそれぞれ位置付けら
れ、トラック方向に長軸を持つ二つのトラッキング用ス
ポットの合計三つの光スポットによって情報の再生およ
びトラッキングを行うものである。
【0004】また、特開平6−267137号公報に開
示される技術では、グルーブ部とその両脇のランド部に
対して、それぞれ、情報の記録を行う主ビームスポット
およびトラッキングを行う左右副ビームスポットを照射
し、主ビームスポットおよび左右副ビームスポットの反
射光を利用して再生を行うことが開示されている。
【0005】また、特開平6−251396号公報に開
示される技術では、光源からの出射光の一部の振幅を能
動的に変調し、光ディスク面にスポット径の小さな超解
像スポットと、ビーム径は大きいが高い記録パワーの出
せる通常ビームスポットを同心円状に形成し、通常ビー
ムスポットからの変調を受けない反射光を用いてサーボ
制御を行う技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクに記録する
情報量を増加させるためには、トラック方向の記録密
度、いわゆる線密度を向上させるともに、トラック密度
を向上させる必要がある。しかしながら、トラックの密
度をつめる、すなわちトラックピッチを小さくして行く
と、信号の再生時に隣接トラックに記録された信号が漏
れ込む現象であるクロストーク量が増加し、再生された
情報の誤り率が増加してしまう。例えばレーザの波長を
680nm、絞り込みレンズの開口数を0.55とすると
ディスク上の光スポットの径は1.2μm程度となる。こ
のためトラックピッチを1.0μm以下にすると、光スポ
ットの端が隣接トラックにかかるようになり、そこから
の信号がクロストークとして漏れ込んできてしまう。こ
のことから前述の条件では、トラックピッチは1.0μm
程度が限界であった。
【0007】なお、前述の特開平6−295455号公
報および特開平6−267137号公報の技術では、複
数の光スポットがトラックに交差する方向に配列される
ため、トラックピッチの狭小化には不利である。
【0008】また、前述の特開平6−251396号公
報の技術では、サーボ制御には有利であるものの、トラ
ック間のクロストークの低減については配慮していな
い。さらに、この従来技術では、超解像スポットと、通
常ビームスポットが同一光源から生成される同一波長で
あるため、両者の光量等の独立な制御は不可能であり、
記録時に二つの光スポットの光量を独立に制御して多様
な記録動作を行わせることは困難である。
【0009】本発明の目的は、隣接トラックからのクロ
ストークを懸念することなくトラック密度を上げて、デ
ィスクに記録再生されるデータ量を増加させることが可
能な光ディスク技術を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、情報の記録時におけ
る多様な記録動作を行うことが可能な光ディスク技術を
提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、情報の記録時
における多様なエラー検証動作を高速に行うことが可能
な光ディスク技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
では、ディスク上に2つの形状の異なる第1および第2
の光スポットを形成する。このうち一方の光スポット
は、他方の光スポットよりより多く、隣接トラックから
のクロストークを検出するように配置する。さらに、こ
れらの第1および第2の光スポットの各々からの信号を
演算することによりクロストークの少ない信号を再生す
る。
【0013】たとえば、第1および第2の光スポットか
ら読み出された信号の一方に補正係数を乗じた後に両者
の差分を取ることによってクロストークをキャンセルす
ることができる。差分の演算に際しては、第1および第
2の光スポットの位置がトラック方向で異なる場合、ト
ラック上の同一位置を通過する両光スポットの通過時刻
の差を検出して補正することができる。通過時刻の時間
差の補正は、トラック上に設けられた基準マークを上記
第1および第2の光スポットが通過する時間を測定する
ことによって行うことができる。
【0014】また、たとえば、第1および第2の光スポ
ットのトラック方向における径が異なる場合、第1およ
び第2の光スポットから読み出された信号の一方に補正
係数を乗じる操作とともに周波数補正を施してクロスト
ークをキャンセルすることができる。
【0015】また、たとえば、ディスク上に情報の記録
を行う際、第1および第2の光スポットのうち、一方の
光スポットで主たる記録を行い、他方の光スポットで主
たる記録の補助を行わせることができる。この場合、た
とえば、第1および第2の光スポットのうち、一方の光
スポットで主たる記録を行い、他方の光スポットで主た
る記録を行うための予熱を行うことができる。また、た
とえば、第1および第2の光スポットのうち、一方の光
スポットで主たる記録を行い、他方の光スポットで主た
る記録の読み出しによる確認を行うことができる。ま
た、たとえば、第1および第2の光スポットのうち、一
方の光スポットで主たる記録を行い、主たる記録を行う
前に他方の光スポットでトラックへの書き込み状態の確
認を行うことができる。また、たとえば、第1および第
2の光スポットのうち、一方の光スポットで主たる記録
を行い、主たる記録を行う前に他方の光スポットでトラ
ックの消去を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0017】以下の実施の形態では、一例として、記録
層の垂直磁化膜の方向により情報の記録再生を行ういわ
ゆる光磁気ディスクとして説明するが、記録層の結晶状
態により情報の記録再生を行う相変化光ディスク、ある
いは記録層の形状の変化により情報の記録再生を行う追
記型光ディスクでもかまわない。さらに、信号の再生に
関しては、信号の再生のみを行う再生専用光ディスクで
もかまわないものとする。
【0018】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態を説明する。図1は、第1の実施の形態におけるディ
スク上のトラックの一部を拡大して例示する概念図であ
る。101、102、103は情報の記録再生を行うた
めのトラックの中心を示す仮想的なトラック中心線であ
る。トラック上のエリアは、サーボ信号の検出、クロッ
クの生成を行うためのピットがあるサーボエリアと、情
報の記録再生を行うためのデータエリアに区分される。
サーボエリアとデータエリアは交互に設けられている
が、図1ではその一部が示されている。サーボエリアに
は、トラック中心線からトラック左右にずれたウォブル
ピット104〜109が設けられている。さらにタイミ
ングピット110〜112がトラック中心線上に設けら
れている。本実施の形態は、いわゆるサンプルサーボ方
式を用いている。例えばトラック102上にデータの記
録再生を行う場合、ウォブルピット106および107
の近傍を光スポットが通過したときの反射光量の減少が
同じとなるようにサーボをかけることにより、トラッキ
ングを行う。さらにタイミングピット111を通過する
タイミングから、情報の記録再生を行うためのクロック
を生成する。この第1の実施の形態の場合、光スポット
は、概略円形の第1の光スポット113と、第1の光ス
ポット113より径の大きい概略円形の第2の光スポッ
ト114の二つが用いられる。第2の光スポットは、第
1の光スポットよりも大きく隣接トラックにかかる。第
1の光スポットからの信号と、第2の光スポットからの
信号を演算することにより、隣接トラックからのクロス
トークを低減するが、これについては図5を用いて後述
する。トラックの上にはデータピット115が記録され
ている。本実施の形態では、サーボエリア内のピットは
位相ピット、データエリア内のデータピットは垂直磁化
の方向の違いで書かれたいわゆる光磁気ピットであると
する。
【0019】図24は、従来の例を示す図である。図1
に例示される本第1の実施の形態との違いは、光スポッ
ト201のみで記録再生を行うことである。光スポット
201を形成するレーザの波長をλ、レンズの開口数を
NAとすると、光スポット201の直径Dは、おおよ
そ、
【0020】
【数1】
【0021】で表される。それに対してトラックのピッ
チpは、
【0022】
【数2】
【0023】とする必要があった。さもなければ、隣接
するトラックのデータピットが光スポット201にかか
ってしまい、クロストークとなり再生信号の劣化を招く
ためである。ちなみに、波長λを680nm、レンズの
開口数NAを0.55とすると、光スポット201の直径D
は約1.24μmとなり、トラックピッチpは約1μm以
上とする必要があった。しかしながら、本第1の実施の
形態によれば(式2)を満たさないような狭いトラック
ピッチとしても、クロストークをキャンセルすることが
できる。
【0024】図2は、第1の実施の形態における光学系
を示すものである。光ディスク301はスピンドルモー
タ(図示せず)により回転される。レーザダイオード3
02から出た光は、コリメートレンズ303で平行光と
なる。レーザダイオード302からの光の偏光方向は紙
面内の方向とし、これをp偏光とすることとする。コリ
メートレンズ303を出た平行光は回折素子304を通
り、わずかに進行角の異なった2つの平行光に分けられ
るが、ここでは1つの平行光として示す。ビームスプリ
ッタ305を出た光は、絞り込みレンズ306により、
トラックを含む光ディスク301に絞り込まれる。光デ
ィスク301上には、図1の第1の光スポット113、
および第2の光スポット114の2つの光スポットが形
成される。アクチュエータ307は、絞り込みレンズ3
06を動かし、光スポットのフォーカス合わせおよびト
ラッキングを行う。光ディスク301で反射した光は、
媒体のカー効果により紙面垂直方向の偏光成分を持つよ
うになる。これをs偏光とし、媒体に情報が記録されて
いるか否かでその符号が変わるものとする。光ディスク
301で反射した光は、再び絞り込みレンズ306で平
行光に戻され、ビームスプリッタ305へと導かれる。
ビームスプリッタ305で反射した光はビームスプリッ
タ308へ導かれる。ビームスプリッタ308を通過し
た光はレンズ309により絞りこまれ、ビームスプリッ
タ310で分割された後、ディテクタ311、ディテク
タ312へ照射される。ディテクタ311、312の出
力を用いて、フォーカス合わせのための焦点ずれ信号、
トラッキングのためのトラックずれ信号が生成される。
ビームスプリッタ308で反射した光は、1/2波長板
313へと導かれる。
【0025】1/2波長板313へ入射する光のp偏光
成分をEp、s偏光成分をEsとする。検出すべきデー
タ信号成分はEsである。1/2波長板313では位相
が45度回転され、出射する光のp偏光成分Ep’は、
【0026】
【数3】
【0027】となり、s偏光成分Es’は、
【0028】
【数4】
【0029】となる。
【0030】1/2波長板313から出た光はレンズ3
14で絞られ、偏光ビームスプリッタ315へ導かれ
る。光のEp’成分は、偏光ビームスプリッタ315を
直進し、ディテクタ316で検出される。光のEs’成
分は、偏光ビームスプリッタ315で反射しディテクタ
317で検出される。Ep’とEs’の差をとることに
よりデータ信号成分であるEsが、Ep’とEs’の和
をとることにより反射光量成分であるEpが得られる。
コイル318は、データピットの記録あるいは消去のた
めの外部磁場を発生させるものである。
【0031】図3は図2における回折素子304とし
て、回折格子を用いた例であり、その詳細を示した図で
ある。図3(a)は、回折格子を用いた一つめの例であ
り、回折格子401を光の進行方向に見たものである。
回折格子401には、その中央に円形に格子402が刻
まれており、その直径をdとする。また格子402は、
光束断面403の中央に位置するようになっている。実
際には、格子402は回折格子401の紙面に対して裏
側に刻まれているものとする。図3(b)は、回折格子
401を光の進行方向に垂直な方向から見たものであ
る。円形の格子402を通過した光は、0次光は実線の
ように直進するが、1次回折光は点線のようにその進行
角が変わる。この1次回折光の光束径はdとなり、0次
光より小さくなる。この1次光がディスクに絞り込まれ
ると、実効的な開口数が低下するため、径の大きな光ス
ポットとなる。このように、0次光と1次光を光ディス
クに絞り込むことで、それぞれ図1に示した第1の光ス
ポット113と第2の光スポット114を形成すること
ができる。404は、図3(a)の格子402の形状を
拡大したものである。図3(b)の点線で示した1次回
折光と逆の方向に−1次回折光がでるが、404に示す
ように、格子の形状を鋸状にすることで−1次回折光を
少なくすることができる。また1次回折光の回折角、お
よび0次光と1次光の強度比は格子402の形状(ピッ
チ、高さなど)により制御することができる。0次光と
1次回折光の強度比、すなわち図1に示した第1の光ス
ポット113と第2の光スポット114の光量比は、再
生のみを行う光ディスク再生装置の場合は1対1とする
が、記録も行う光ディスク記録再生装置では、通常、7
対1程度とする。その理由は、第1の光スポット113
で記録を行う際に、第2の光スポット114がデータピ
ットを破壊しないようにするためである。
【0032】図3(c)は、回折素子304として、回
折格子を用いた二つめの例であり、回折格子405を光
の進行方向に見たものである。回折格子405は、全体
に格子が刻まれており、その格子は、同心円の一部を切
り出した様になっている。また光束断面406は、回折
格子405の中央に位置するようになっている。実際に
は、格子は回折格子405の紙面に対して裏側に刻まれ
ているものとする。図3(d)は、回折格子405を光
の進行方向に垂直な方向から見たものである。回折格子
405を通過した光は、0次光は実線のように直進する
が、1次回折光は点線のようにその進行角が変わるとと
もに、収束光となる。この1次光がディスクに絞り込ま
れると、平行光である0次光と焦点位置が異なるため、
0次光で焦点制御をかけた場合、焦点ずれのため径の大
きな光スポットとなる。このように、0次光と1次光を
光ディスク301に絞り込むことで、それぞれ図1に示
した第1の光スポット113と第2の光スポット114
を形成することができる。407は、回折格子405の
格子の形状を拡大したものである。図3(b)と同様
に、図3(d)の点線で示した1次回折光と逆の方向に
−1次回折光がでるが、407に示すように、格子の形
状を鋸状にすることで−1次回折光を少なくすることが
できる。また1次回折光の回折角、および0次光と1次
光の強度比は格子の形状(ピッチ、高さなど)により制
御することができる。
【0033】図4は図2のディテクタ316と317の
拡大したものである。各々のディテクタ上には2つの受
光部があり、ディスクに絞り込んだ第1の光スポットと
第2の光スポットの反射光を検出する。図1の第1の光
スポット113の反射光のEp’成分が受光部501、
Es’成分が受光部503にて検出される。同様に図1
の第2の光スポット114については、反射光のEp’
成分が受光部502、Es’成分が受光部504にて検
出される。光スポットの対応するEp’成分とEs’成
分の差をとれば記録されている光磁気信号、和をとれば
反射光量信号が得られる。すなわち図1の第1の光スポ
ット113により検出された光磁気信号が信号505、
反射光量信号が信号506、また図1の第2の光スポッ
ト114により検出された光磁気信号が信号507、反
射光量信号が信号508となる。これらの信号は、それ
ぞれ減算器509、加算器510、減算器511、加算
器512の出力として得ることができる。
【0034】図5は、この第1の実施の形態における隣
接トラックからのクロストークを低減する方法の一例を
説明する図である。3つの連続したトラック601、6
02、603に、形状の同じ3つのデータピット60
4、605、606が配置されている。第1の光スポッ
ト113と第2の光スポット114は、図1で示したも
のと同じである。なおここではデータピット604、6
05、606は、トラック方向に離れており、一つの光
スポットに2つのデータピットが同時にかかることはな
いものとする。2つの光スポットがトラック602上を
通過したときの、反射光から検出される光磁気信号の出
力を図5の下部に示す。第1の光スポット113からの
信号出力Smにおいて、隣接トラック601のデータピ
ット604からのクロストークをSmc、当該トラック
602のデータピット605による信号出力をSmm、
逆方向の隣接トラック603のデータピット606から
のクロストークをSmcとする。第2の光スポット11
4からの信号出力Ssにおいて、隣接トラック601の
データピット604からのクロストークをSsc、当該
トラック602のデータピット605による信号出力を
Ssm、逆方向の隣接トラック603のデータピット6
06からのクロストークをSscとする。クロストーク
SmcとSscを比較すると、第2の光スポット114
の方が第1の光スポットより隣接トラックにかかる部分
が大きいため、Sscの方がSmcより大きくなる。
【0035】信号出力Smにおいて、Smmが目的とす
る信号であり、クロストークSmcは有害な外乱とな
る。今SmcとSscの比率をk、すなわち、
【0036】
【数5】
【0037】とする。第1の信号出力Smから第2の信
号出力Ssのk倍を引いたものをSm’と定義する。す
なわち、
【0038】
【数6】
【0039】とすると、隣接トラックにのみデータピッ
トがある位置での演算出力は、Sm’(c)は、
【0040】
【数7】
【0041】となり、クロストークをキャンセルするこ
とができる。また目的とするデータピットのみがあると
きの信号出力Sm’(m)は、
【0042】
【数8】
【0043】となる。
【0044】以上の説明においては、同一の光スポット
が2つのデータピットにかかることはないという仮定を
設けたが、実際の光ディスク301では重ね合わせがな
り立つため、複数のデータピット115が同時に光スポ
ットにかかっても、(式6)の演算をすることによりク
ロストークを低減することができる。
【0045】図6は、この第1の実施の形態における光
ディスク装置の全体構成の一例を示すブロック図であ
る。光学系701は図2に示したものである。光学系7
01内のディテクタの出力は、主再生信号検出回路70
2と副再生信号検出回路703に送られる。主再生信号
検出回路702は図4に示した減算器509と加算器5
10、副再生信号検出回路703は図4に示した減算器
511と加算器512により構成される。主再生信号検
出回路702からの反射光量信号506はタイミング生
成部704、位相ずれ検出回路705に送られ、光磁気
信号505は、演算処理回路707に送られる。また副
再生信号検出回路703からの反射光量信号508は位
相ずれ検出回路705に送られ、光磁気信号507は、
遅延回路706に送られる。タイミング生成部704
は、図1に示したサーボエリア内のタイミングピット1
10〜112から、記録再生を行うためのクロックを生
成し、各部に供給する。位相ずれ検出回路705は、第
1の光スポット113および第2の光スポット114で
タイミングピット110〜112を見たときの時間のず
れから2つの光スポットの時間差を計測し、遅延回路7
06へ出力する。遅延回路706では光磁気信号507
を遅延させ演算処理回路707へ送る。演算処理回路7
07では、タイミングのあった2つの光磁気信号に対し
て上記(式6)にしたような演算を行い、クロストーク
をキャンセルする。演算処理回路707の出力は、波形
等化回路708により等化され、さらに2値化回路70
9によりデジタル信号に変換される。2値化回路709
の出力は、制御部710を通りさらに上位の制御部へと
送られる。制御部710は、装置全体のコントロールを
行う部分である。レーザ駆動部711は、光学系701
内のレーザダイオード302を駆動する部分である。記
録波形生成部712は、光ディスク301に情報の記録
を行う場合、レーザダイオード302を駆動するための
波形を発生する。
【0046】図7は、図6の演算処理回路707の詳細
を示すものである。増幅器801は増幅率を外部からの
指令により設定できるようになっている。この増幅率
は、前述のkの値に相当するものである。図6の遅延回
路706からの信号は増幅器801を通った後、周波数
補正回路802へ入力される。これは図1の第1の光ス
ポット113と第2の光スポット114でデータピット
115の再生を行う際、2つの光スポットによるデータ
ピット115の再生周波数特性に差があるため、これを
補正するものである。減算器803は図6の主再生信号
検出回路702からの信号と、周波数補正回路802か
らの出力との差を取り、出力する。
【0047】図7の増幅器801の増幅率を決めるため
の方法の一例を述べる。図5に示したデータピット60
4、605、606のようなテストピットを光ディスク
301上に設けておけば、図5の説明に述べたような手
順で増幅率を求めることができる。テストピットを設け
ずに増幅率を求める方法を図8および図9により説明す
る。
【0048】クロストークが大きくなると、再生信号の
ジッタが増加し、再生誤りが大きくなる。そこで図7の
増幅器801の増幅率を変化させて再生信号のジッタを
評価し、ジッタが最低となる増幅率を求めればよい。そ
の回路を図8に示し、図6の回路との差異の部分を説明
する。増幅率設定部901は制御部710からの指令に
基づき演算処理回路707の増幅率を設定する。再生信
号評価部902は波形等化回路708の信号出力から、
再生された信号のジッタを算出する。メモリ903は、
増幅率とジッタとの組を記憶する。
【0049】ジッタを最小とする増幅率を決定するアル
ゴリズムを図9に示す。増幅率の初期値を設定する(ス
テップ1001)。次に信号を再生し、ジッタの測定を
行う(ステップ1002)。増幅率の値と測定されたジ
ッタの値をメモリ903内テーブルに書き込む(ステッ
プ1003)。次に、増幅率の値を増加させる(ステッ
プ1004)。増幅率が最終値になったか否かを判断し
(ステップ1005)、最終値に達していなければジッ
タの測定に戻る(ステップ1002)。最終値に達して
いた場合は、増幅率の値と測定したデータのテーブルか
らジッタを最小とする増幅率を決定する(ステップ10
06)。加えた増幅率の値は離散的であるため、最適増
幅率が離散値の中間となる場合がある。したがって、例
えば2次関数近似で最小自乗法でフィッティングを行
い、ジッタを最小とする増幅率を決定しても良い。
【0050】以上のように、この第1の実施の形態によ
れば、形状の異なる、すなわち隣接トラックからのクロ
ストーク感度の異なる複数の第1の光スポット113お
よび第2の光スポット114から得られる信号に適切な
補正を施した後に両者の差分を演算することにより、ク
ロストークをキャンセルするので、トラック密度を大き
くして隣接トラックからのクロストークが大きくなって
も、当該クロストークを確実に低減させることができ、
トラック密度の増加による光ディスク301の大容量化
を実現することができる。
【0051】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態を説明する。図10は本発明の第2の実施の形
態を示すものであり、光ディスク上のトラックの一部を
拡大したものである。図1に示した第1の実施の形態と
異なる部分を説明する。光スポットは、概略円形の第1
の光スポット1101と、トラック方向に短軸を持つ概
略楕円形の第2の光スポット1102がある。第2の光
スポット1102は、第1の光スポット1101よりも
大きく隣接トラックにかかる。また第2の光スポット1
102の短軸の長さDsは、第1の光スポット1101
の直径Dmとほぼ同じである。そのため、第1の光スポ
ット1101と第2の光スポット1102でデータピッ
トの読み出しを行う際、2つのピットの再生周波数特性
はほぼ同じとなる。そのため、図7に示した周波数補正
回路802が不要になるか、あるいは周波数補正量がわ
ずかで済み、ノイズの増加などの問題が生じにくい。
【0052】図11は、この第2の実施の形態において
二つの光スポットを生成するための、回折格子の例を示
した図である。図2における回折素子304として、こ
こに示した回折格子1201を用いればよい。図11
(a)は、回折格子1201を光の進行方向に見たもの
である。回折格子1201には、短冊状に格子1202
が刻まれており、その高さをhとする。また格子120
2は、光束断面1203の中央に位置するようになって
いる。実際には、格子1202は回折格子1201の紙
面に対して裏側に刻まれているものとする。図11
(b)は、回折格子1201を光の進行方向に垂直な方
向から見たものである。短冊状の格子1202を通過し
た光は、0次光は実線のように直進するが、1次回折光
は点線のようにその進行角が変わる。この1次回折光の
幅はほぼ元のままであるが、紙面垂直方向の高さは短冊
状の格子の高さhとなる。この1次光が光ディスク30
1に絞り込まれると、紙面垂直方向の実効的な開口数が
低下するため、この方向に長軸を持つ楕円状の光スポッ
トとなる。このように、0次光と1次光を光ディスク3
01に絞り込むことで、それぞれ図10に示した第1の
光スポット1101と第2の光スポット1102を形成
することができる。1204は、図11(a)の格子1
202の形状を拡大したものである。図11(b)の点
線で示した1次回折光と逆の方向に−1次回折光がでる
が、1204に示すように、格子の形状を鋸状にするこ
とで−1次回折光を少なくすることができる。また1次
回折光の回折角、および0次光と1次光の強度比は格子
1202の形状(ピッチ、高さなど)により制御するこ
とができる。通常、0次光と1次回折光の強度比、すな
わち図10に示した第1の光スポット1101と第2の
光スポット1102の光量比は、再生のみを行う場合は
1対1であるが、記録も行う場合は7対1程度である。
その理由は、第1の実施の形態と同様に、第1の光スポ
ット1101で記録を行う際に、第2の光スポット11
02がデータピットを破壊しないようにするためであ
る。
【0053】図12は、第2の実施の形態の光スポット
を生成するために、回折格子の代わりに音響光学素子を
用いた例を示した図である。図2における回折素子30
4として、ここに示した音響光学素子を用いればよい。
図12(a)は、音響光学素子1301を光の進行方向
に見たものである。音響光学素子1301にはその中央
に光偏向部1302があり、その高さをhとする。また
光偏向部1302は、音響光学素子1301の他の部分
とは分離されており、また光束断面1303に対して中
央に位置するようになっている。図12(b)は、音響
光学素子1301の光偏向部1302の断面を光の進行
方向に垂直な方向から見たものである。光偏向部130
2の一端にはたとえば圧電素子でできた薄膜振動子13
04が貼付されている。薄膜振動子1304を高周波源
1305で駆動し振動させると、光偏向部1302には
矢印で示した方向に進む進行波が発生する。図には示さ
ないが、進行波が反射して定在波を立てないよう、光偏
向部1302の薄膜振動子1304の対面端に振動吸収
材を貼付することもある。光偏向部1302は音響光学
材料を用いて構成され、進行波は、音響光学材料の粗密
の分布を生じさせる。さらにこの音響光学材料の粗密の
分布は、屈折率の分布となり、回折格子として光を偏向
させる。すなわち光偏向部1302を通過した光は、0
次光は実線のように直進するが、1次回折光は点線のよ
うにその進行角が変わる。入射光の波長をλ、進行波の
速度をv、高周波源1305での駆動周波数をf、また
光の回折角をθとすると、
【0054】
【数9】
【0055】の関係がある。
【0056】入射光の波長λ、進行波の速度vはほぼ一
定であるので、駆動周波数fを変えることにより回折角
θを制御することができる。0次光および1次回折光の
振る舞いは、図11の説明と同様である。すなわち0次
光はそのままディスクに絞り込まれ、図10に示した第
1の光スポット1101を形成する。1次回折光は、幅
はほぼ元のままであるが、紙面垂直方向の高さは光偏向
部1302の高さhとなる。この1次光が光ディスク3
01に絞り込まれると、紙面垂直方向の実効的な開口数
が低下するため、この方向に長軸を持つ楕円状の光スポ
ットとなり、図10に示した第2の光スポット1102
を形成する。0次光と1次回折光の回折角θは、前述の
ように駆動周波数fにより制御することができ、これに
より図10に示した第1の光スポット1101および第
2の光スポット1102の間隔を制御することができ
る。またこの例では、薄膜振動子1304での進行波の
発生を止めることにより、0次光のみとすることができ
る。すなわち、レーザのパワーが必要な記録あるいは消
去時には、0次光のみとし図10の第1の光スポット1
101で記録あるいは消去を行い、再生時には0次光お
よび1次回折光を用いて図10の第1の光スポット11
01と第2の光スポット1102を形成し、クロストー
クの低減を行うといった使い方ができる。さらに0次光
と1次回折光の強度比は高周波源1305で薄膜振動子
1304を駆動するときのパワーで制御することができ
る。この例では再生時のみに1次回折光を発生させるこ
とができるため、0次光と1次回折光の強度比、すなわ
ち図10に示した第1の光スポット1101と第2の光
スポット1102の光量比を任意に設定することができ
る。通常、再生時にそのS/N比(信号とノイズの比)
が最大となるよう設定される。
【0057】図13は、図12の高周波源1305の詳
細を示すものである。高周波発振回路1401は音響光
学素子1404を駆動するもとになる高周波を発生させ
る。スイッチ1402は上位制御器からの指令に基づ
き、高周波発振回路1401からの信号を後段の可変増
幅器1403へ伝えるか否かを切り替える。このスイッ
チ1402により、前述ような、0次光のみを用いる
か、0次光と1次回折光を用いるかの切り替えを行う。
可変増幅器1403は上位からの指令に基づき、増幅率
を変えることができる。増幅率を変えることにより、0
次光と1次回折光の強度比、すなわち図10に示した第
1の光スポット1101と第2の光スポット1102の
光量比を制御することができる。
【0058】このように、この第2の実施の形態によれ
ば、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることが
できるとともに、周波数補正回路等を不要にできるか、
あるいは補正量がわずかで済み、ノイズの増加などの問
題を回避できる、という効果が得られる。
【0059】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態を説明する。図14は本発明の第3の実施の形
態を示すものであり、光ディスク上のトラックの一部を
拡大したものである。1501、1502、1503は
情報の記録再生を行うためのトラックの中心を示すトラ
ック中心線である。トラックの間には溝1504〜溝1
507が刻まれている。本実施の形態では、溝からの回
折光を用いてトラッキング信号を生成するため、第1お
よび第2の実施の形態のようなウォブルピットは不要で
ある。トラックの上にはデータピット1508が記録さ
れている。本実施の形態で、データピットは垂直磁化の
方向の違いで書かれたいわゆる光磁気ピットであるとす
る。光スポットは、第1の波長のレーザ光による概略円
形の第1の光スポット1509と、第2の波長のレーザ
光による第1の光スポット1509より径の大きい概略
円形の第2の光スポット1510がある。第2の光スポ
ット1510は、第1の光スポット1509よりも大き
く隣接トラックにかかる。また第1の光スポット150
9と第2の光スポット1510の中心は、一致するもの
とする。第1の光スポット1509と第2の光スポット
1510の中心が一致しているため、2つの光スポット
からの情報の読み出しのタイミングは一致する。そのた
め、第1および第2の実施の形態のようなタイミングピ
ットは不要である。情報の再生を行うためのクロック
は、データピットから生成するものとする。第1の光ス
ポット1509からの信号と、第2の光スポット151
0からの信号を演算することにより、隣接トラックから
のクロストークを低減するが、これについては前述の第
1および第2の実施の形態と同様の原理による。
【0060】図15は、第3の実施の形態における光学
系を示すものである。光ディスク1601はスピンドル
モータ(図示せず)により回転される。第1の波長のレ
ーザダイオード1602から出た光は、コリメートレン
ズ1603で平行光となる。第1の波長のレーザダイオ
ード1602からの光の偏光方向は紙面内の方向とし、
これをp偏光とすることとする。コリメートレンズ16
03を出た平行光は、波長合成プリズム1604に入
り、これを直進する。一方、第2の波長のレーザダイオ
ード1605から出た光は、コリメートレンズ1606
で平行光となる。第2の波長のレーザダイオード160
5からの光の偏光方向も紙面内の方向とし、これをp偏
光とすることとする。コリメートレンズ1606を出た
平行光は、波長合成プリズム1604に入り、ここで反
射する。波長合成プリズム1604から出た第1と第2
の波長のレーザ光は、光軸が一致し、出射方向も同じで
あるとする。波長合成プリズム1604から出た光は、
ビームスプリッタ1607を直進する。ビームスプリッ
タ1607を出た光は、絞り込みレンズ1608によ
り、トラックを含む光ディスク1601に絞り込まれ
る。光ディスク1601上には、図14の第1の波長の
レーザ光による第1の光スポット1509と、第2の波
長のレーザ光による第2の光スポット1510が形成さ
れる。第1の波長を第2の波長より短いものとすれば、
第1の波長のレーザ光による第1の光スポット1509
が、第2の波長のレーザ光による第2の光スポット15
10より小さいものとなる。アクチュエータ1609
は、絞り込みレンズ1608を動かし、光スポットのフ
ォーカス合わせおよびトラッキングを行う。光ディスク
1601で反射した光は、媒体のカー効果により紙面垂
直方向の偏光成分を持つようになる。これをs偏光と
し、媒体に情報が記録されているか否かでその符号が変
わるものとする。光ディスク1601で反射した光は、
再び絞り込みレンズ1608で平行光に戻され、ビーム
スプリッタ1607へと導かれる。ビームスプリッタ1
607で反射した光は波長分離プリズム1610へ導か
れる。波長分離プリズム1610では、一つの波長の光
は直進し、もう一つの波長の光は反射するものとする。
ここでは、第1の波長の光は直進し、第2の波長の光は
反射するものとするが、逆でもかまわない。波長分離プ
リズム1610を直進した第1の波長の光は、ビームス
プリッタ1611に入射する。ビームスプリッタ161
1を通過した第1の波長の光はレンズ1612により絞
りこまれ、ビームスプリッタ1613で分割された後、
ディテクタ1614、ディテクタ1615へ照射され
る。ディテクタ1614、1615の出力を用いて、フ
ォーカス合わせのための焦点ずれ信号、トラッキングの
ためのトラックずれ信号が生成される。ビームスプリッ
タ1611で反射した第1の波長の光は、1/2波長板
1616へと導かれる。1/2波長板1616へ入射す
る第1の波長の光のp偏光成分をEp、s偏光成分をE
sとする。検出すべきデータ信号成分はEsである。1
/2波長板1616では位相が45度回転され、出射す
る光のp偏光成分Ep’は、前記(式3)で示される値
となり、s偏光成分Es’は前記(式4)で示される値
となる。
【0061】1/2波長板1616から出た第1の波長
の光はレンズ1617で絞られ、偏光ビームスプリッタ
1618へ導かれる。第1の波長の光のEp’成分は、
偏光ビームスプリッタ1618を直進し、ディテクタ1
619で検出される。第1の波長の光のEs’成分は、
偏光ビームスプリッタ1618で反射しディテクタ16
20で検出される。Ep’とEs’の差をとることによ
りデータ信号成分であるEsが、Ep’とEs’の和を
とることにより反射光量成分であるEpが得られる。波
長分離プリズム1610で反射した第2の波長の光は、
1/2波長板1621へと導かれる。信号の検出原理は
第1の波長の光の場合と同様なので省略する。1/2波
長板1621から出た第2の波長の光はレンズ1622
で絞られ、偏光ビームスプリッタ1623へ導かれる。
第2の波長の光のEp’成分は、偏光ビームスプリッタ
1623を直進し、ディテクタ1624で検出される。
第2の波長の光のEs’成分は、偏光ビームスプリッタ
1623で反射しディテクタ1625で検出される。コ
イル1626は、データピット1508の記録あるいは
消去のための外部磁場を発生させるものである。
【0062】図16は、図15の第1の波長の光からの
信号を検出するディテクタ1619と1620と、第2
の波長の光からの信号を検出するディテクタ1624と
1625を拡大したものである。各々のディテクタ上に
は受光部があり、光ディスク1601に絞り込んだ第1
の波長の光による第1の光スポット1509と、第2の
波長の光による第2の光スポット1610の反射光を検
出する。図14の第1の波長の光による第1の光スポッ
ト1509の反射光のEp’成分が受光部1701、E
s’成分が受光部1702で検出される。同様に図14
の第2の波長の光による第2の光スポット1510につ
いては、反射光のEp’成分が受光部1703、Es’
成分が受光部1704で検出される。光スポットの対応
するEp’成分とEs’成分の差をとれば記録されてい
る光磁気信号、和をとれば反射光量信号が得られる。す
なわち図14の第1の波長の光による第1の光スポット
1509により検出された光磁気信号が信号1705、
反射光量信号が信号1706、また図14の第2の波長
の光による第2の光スポット1510により検出された
光磁気信号が信号1707となる。これらの信号は、そ
れぞれ減算器1708、加算器1709、減算器171
0の出力として得ることができる。
【0063】第3の実施の形態における隣接トラックか
らのクロストークを低減する方法については、前述の第
1の実施の形態において図5で説明した原理と同様なの
で省略する。
【0064】図17は第3の実施の形態における光ディ
スク装置の全体構成の一例を示すブロック図である。光
学系1801は図15に示したものである。光学系18
01内のディテクタの出力は、主再生信号検出回路18
02と副再生信号検出回路1803に送られる。主再生
信号検出回路1802は図16に示した減算器1708
と加算器1709、副再生信号検出回路1803は図1
6に示した減算器1710により構成される。主再生信
号検出回路1802からの反射光量信号1706はタイ
ミング生成部1804に送られ、光磁気信号1705
は、タイミング生成部1804および演算処理回路18
05に送られる。また副再生信号検出回路1803から
の光磁気信号1707は、演算処理回路1805に送ら
れる。
【0065】図6に示した前述の第1の実施の形態にお
ける全体ブロックを示す図では、副再生信号検出回路7
03からの光磁気信号507は、遅延回路706によっ
てタイミング合わせを行ってから遅延回路706へ送ら
れていたが、この第3の実施の形態では2つの光スポッ
トの中心が一致しているためタイミング合わせを行う必
要がなく、副再生信号検出回路1803からの光磁気信
号1707は、そのまま演算処理回路1805に送られ
る。タイミング生成部1804は、再生時には記録され
ているデータピット1508から再生を行うためのクロ
ックを、記録時にはタイミング生成部1804内部の基
準クロックから記録のためのクロックを生成し、各部に
供給する。演算処理回路1805では、2つの光磁気信
号に対して上記(式6)にしたような演算を行い、クロ
ストークをキャンセルする。演算処理回路1805の出
力は、波形等化回路1806により等化され、さらに2
値化回路1807によりデジタル信号に変換される。2
値化回路1807の出力は、制御部1808を通りさら
に上位の制御部へと送られる。制御部1808は、装置
全体のコントロールを行う部分である。レーザ駆動部1
809は、光学系1801内の2つのレーザダイオード
を駆動する部分である。記録波形生成部1810は、光
ディスク1601に情報の記録を行う場合、2つのレー
ザダイオード1602,1605を駆動するための波形
を発生する。演算処理回路1805の詳細については、
図7に示したものと同様である。
【0066】第3の実施の形態では、2つの光スポット
を別個のレーザダイオード1602,1605からの光
で作っているため、各々の光スポットの光量を個別に制
御することができる。このため、記録あるいは消去時、
レーザダイオードの出力が足りない場合は2つの光スポ
ットで補いあうことができる。その例を図18を用いて
説明する。
【0067】図18(a)はトラック1502上を、第
1の波長のレーザ光による第1の光スポット1509
と、第2の波長のレーザ光による第1の光スポット15
09より径の大きい第2の光スポット1510が走査し
ている図であり、図18(b)〜図18(d)は、トラ
ック方向の位置に対応する光スポットの光量を示す。以
下、第1の光スポット1509の光量をPm、第2の光
スポット1510の光量をPsとする。図18(b)は
再生時の第1の光スポット1509の光量Pmおよび第
2の光スポット1510の光量Psを示したものであ
る。PmおよびPsは、記録されているデータピットを
破壊しないよう、かつ再生された信号のS/N比(信号
とノイズの比)が最大となるよう設定される。図18
(c)は、記録時の第1の光スポット1509の光量P
mまたは第2の光スポット1510の光量Psを示した
ものである。第1の光スポット1509を用いて記録を
行えば、第2の光スポット1510よりも小さいため微
小なピットを書くことができ、データ密度を上げるため
には好適である。しかしながら第1の光スポット150
9を形成するレーザの波長は、第2の光スポット151
0を形成するレーザの波長より短く、光量Pmを大きく
とれない場合がある。その場合、第2の光スポット15
10を用いて記録を行うこともできる。さらに、図18
(d)に示すように、第1の光スポット1509の光量
Pmおよび第2の光スポット1510の光量Psで、光
量を補いあうこともできる。図18(d)は、図18
(c)の記録波形を、第1の光スポット1509の光量
Pmおよび第2の光スポット1510の光量Psで補い
あう例である。図18(d)の上の線図に示した櫛形の
パルスの部分でピットが形成されるため、図18(d)
の上の線図の波形を第1の光スポット1509の光量P
mで、図18(d)の下の線図の波形を第2の光スポッ
ト1510の光量Psで分担するのが好適である。
【0068】このように、この第3の実施の形態によれ
ば、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得られると
ともに、さらに、同心円状に光ディスク1601に照射
される二つの波長の異なる二つの第1の光スポット15
09および第2の光スポット1510により、再生時の
クロストークキャンセルのためのタイミング制御が不要
になり、媒体上のタイミングピットの省略による記録密
度の増加を図れるとともに、記録時に、二つの第1の光
スポット1509および第2の光スポット1510の光
量を個別に制御することにより、多様な記録動作を実現
できる、という効果が得られる。
【0069】(実施の形態4)以下、本発明の第4の実
施の形態を説明する。図19は本発明の第4の実施の形
態を示すものであり、光ディスク上のトラックの一部を
拡大したものである。図1に示した第1の実施の形態と
異なるのは、第1の光スポット2001と第2の光スポ
ット2002の波長が異なることであり、そのため各々
の光量を独立に設定できることである。
【0070】図20は、第4の実施の形態における光学
系を示すものである。第1の波長のレーザダイオード2
101から出た光は、コリメートレンズ2102で平行
光となる。第1の波長のレーザダイオード2101から
の光の偏光方向は紙面内の方向とし、これをp偏光とす
ることとする。コリメートレンズ2102を出た平行光
は、波長合成プリズム2103に入り、これを直進す
る。一方、第2の波長のレーザダイオード2104から
出た光は、コリメートレンズ2105で平行光となる。
第2の波長のレーザダイオード2104からの光の偏光
方向も紙面内の方向とし、これをp偏光とすることとす
る。コリメートレンズ2105を出た平行光は、波長合
成プリズム2103に入り、ここで反射する。波長合成
プリズム2103から出た第1と第2の波長のレーザ光
は、偏向プリズム2106を通り、わずかに進行角の異
なった2つの平行光に分けられるが、ここでは1つの平
行光として示す。この他の光学系の部分については、図
2に示した第1の実施の形態と同様なため省略する。
【0071】図21は、図20に示した偏向プリズム2
106の詳細を示すものである。偏向プリズム2106
は2つの三角プリズム2201と2202を貼り合わせ
たものである。三角プリズム2201と2202は、第
1の波長に対しては同じ屈折率を持ち、第2の波長に対
しては異なる屈折率を持つものとする。そのため図21
に示すように、第1の波長のレーザ光は直進し、第2の
波長のレーザ光はその出射光は偏向される。
【0072】ディテクタ、クロストークの低減の原理、
全体ブロックの構成等は第1の実施の形態と同様なので
省略する。この第4の実施の形態では、前述の第3の実
施の形態と同様、2つの光スポットを別個のレーザダイ
オード2101,2104からの光で作っているため、
各々の光スポットの光量を個別に制御することができ
る。このため、2つの光スポットで様々な動作をさせる
ことができる。その例を図22、図23を用いて説明す
る。
【0073】図22(a)はトラック2301上を、第
1の波長のレーザ光による第1の光スポット2001
と、第2の波長のレーザ光による第1の光スポット20
01より径の大きい第2の光スポット2002が走査し
ている図であり、図22(b)〜図22(f)は、トラ
ック方向の位置に対応する光スポットの光量を示す。以
下、第1の光スポット2001の光量をPm、第2の光
スポット2002の光量をPsとする。
【0074】図22(b)は再生時の第1の光スポット
2001の光量Pmおよび第2の光スポット2002の
光量Psを示したものである。光量PmおよびPsは、
記録されているデータピットを破壊しないよう、かつ再
生された信号のS/N比(信号とノイズの比)が最大と
なるよう設定される。そのときの光量PmおよびPs
を、それぞれPrmおよびPrsとする。
【0075】図22(c)は、記録時の第1の光スポッ
ト2001の光量Pmまたは第2の光スポット2002
の光量Psを示したものである。前述の第3の実施の形
態の図18(c)と同様、第1の光スポット2001を
用いて記録を行えば、第2の光スポット2002よりも
小さいため微小なピットを書くことができ、データ密度
を上げるためには好適である。しかしながら第1の光ス
ポット2001を形成するレーザの波長は、第2の光ス
ポット2002を形成するレーザの波長より短く、光量
Pmを大きくとれない場合がある。その場合、第2の光
スポット2002を用いて記録を行うこともできる。
【0076】図22(d)は、図22(c)の記録波形
を、第1の光スポット2001の光量Pmおよび第2の
光スポット2002の光量Psで補いあう例である。図
22(d)の上の線図の波形が第1の光スポット200
1の光量Pmを、図22(d)の下の線図の波形が第2
の光スポット2002の光量Psを示す。先行する第2
の光スポット2002の光量Psで光ディスク1601
のプリヒートを行い、後続の第1の光スポット2001
の光量Pmの櫛形のパルスの部分でピットが形成され
る。光ディスク1601のある位置を、第2の光スポッ
ト2002が通過してからしばらくして第1の光スポッ
ト2001が通過するため、2つが同時に通過する第2
の実施の形態の図18(d)に比べ、第2の光スポット
2002の光量Psを高めにしておく。
【0077】図22(e)は、上の線図の波形が第1の
光スポット2001の光量Pmを、下の線図の波形が第
2の光スポット2002の光量Psを示す。光量Pmを
再生パワーPrmに設定しておき、先行する第2の光ス
ポット2002で記録を行いながら後続の第1の光スポ
ット2001で再生を行い、記録が正常に行われたかの
確認を行うものである。
【0078】図22(f)も、上の線図の波形が第1の
光スポット2001の光量Pmを、下の線図の波形が第
2の光スポット2002の光量Psを示す。光量Psを
消去パワーPeに設定しておき、先行する第2の光スポ
ット2002で情報の消去を行いながら、後続の第1の
光スポット2001で記録を行うものである。
【0079】図23(a)はトラック2401上を、第
1の波長のレーザ光による第1の光スポット2001
と、第2の波長のレーザ光による第1の光スポット20
01より径の大きい第2の光スポット2002が走査し
ている図であり、図23(b)〜図23(f)は、トラ
ック方向の位置に対応する光スポットの光量を示す。以
下、第1の光スポット2001の光量をPm、第2の光
スポット2002の光量をPsとする。図22(a)と
は、第1の光スポット2001と第2の光スポット20
02の位置が逆になっており、これは図20において偏
向プリズム2106を左右反対に置くか、あるいは図2
1において三角プリズム2201、2202の屈折率の
設定により実現できる。
【0080】図23(b)は再生時の第1の光スポット
2001の光量Pmおよび第2の光スポット2002の
光量Psを示したものである。図22(b)と同様に、
光量PmおよびPsは、記録されているデータピットを
破壊しないよう、かつ再生された信号のS/N比(信号
とノイズの比)が最大となるよう設定される。そのとき
の光量PmおよびPsを、それぞれPrmおよびPrs
とする。
【0081】図23(c)は、記録時の第1の光スポッ
ト2001の光量Pmまたは第2の光スポット2002
の光量Psを示したものである。図22(c)と同様、
第1の光スポット2001を用いて記録を行えば、第2
の光スポット2002よりも小さいため微小なピットを
書くことができ、データ密度を上げるためには好適であ
る。しかしながら第1の光スポット2001を形成する
レーザの波長は、第2の光スポット2002を形成する
レーザの波長より短く、光量Pmを大きくとれない場合
がある。その場合、第2の光スポット2002を用いて
記録を行うこともできる。
【0082】図23(d)は、図23(c)の記録波形
を、第1の光スポット2001の光量Pmおよび第2の
光スポット2002の光量Psで補いあう例である。図
23(d)の上の線図の波形が第1の光スポット200
1の光量Pmを、図23(d)の下の線図の波形が第2
の光スポット2002の光量Psを示す。先行する第1
の光スポット2001の光量Pmでディスクのプリヒー
トを行い、後続の第2の光スポット2002の光量Ps
の櫛形のパルスの部分でピットが形成される。ディスク
のある位置を、第1の光スポット2001が通過してか
らしばらくして第2の光スポット2002が通過するた
め、2つが同時に通過する第2の実施の形態の図18
(d)に比べ、第1の光スポット2001の光量Pmを
高めにしておく。
【0083】図23(e)は、上の線図の波形が第1の
光スポット2001の光量Pmを、下の線図の波形が第
2の光スポット2002の光量Psを示す。光量Pmを
再生パワーPrmに設定しておき、先行する第1の光ス
ポット2001で再生を行い消去残りがないか、ディス
ク欠陥がないか等の記録前のチェックを行い、後続の第
2の光スポット2002で記録を行うものである。
【0084】図23(f)も、上の図の波形が第1の光
スポット2001の光量Pmを、下の図の波形が第2の
光スポット2002の光量Psを示す。光量Psを再生
パワーPrsに設定しておき、先行する第1の光スポッ
ト2001で記録を行いながら、後続の第2の光スポッ
ト2002で再生を行い、記録が正常に行われたかの確
認を行うものである。
【0085】この第4の実施の形態の場合、上述のよう
に、同一のトラック中心線2301(2401)上でト
ラック方向に異なる位置に配置される二つの第1の光ス
ポット2001および第2の光スポット2002を用い
て、先行する第1の光スポット2001(第2の光スポ
ット2002)で記録を行い、後続の第2の光スポット
2002(第1の光スポット2001)で再生を行うこ
とにより、情報の記録時の確認動作(リードアフターラ
イト)を行うので、回転待ちなしに、リードアフターラ
イトが可能になり、記録動作の信頼性の確保と記録動作
の高速化を達成できる。
【0086】このように、この第4の実施の形態によれ
ば、互いに光量を独立に制御可能な波長の異なる二つの
第1の光スポット2001および第2の光スポット20
02を、同一トラック中心線上でトラック方向に異なる
位置に配置することにより、前記第1の実施の形態と同
様の効果を得ることができるとともに、記録時に、回転
待ち無しに、高速に、多様なエラー検証動作を行わせる
ことができる、という効果が得られる。
【0087】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0088】たとえば、個々の光スポットの形状は、前
述の各実施の形態に例示したものに限らず、種々変更可
能である。
【0089】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置によれば、隣接
トラックからのクロストークを懸念することなくトラッ
ク密度を上げて、ディスクに記録再生されるデータ量を
増加させることができる、という効果が得られる。
【0090】また、本発明の光ディスク装置によれば、
情報の記録時における多様な記録動作を行うことができ
る、という効果が得られる。
【0091】また、本発明の光ディスク装置によれば、
情報の記録時における多様なエラー検証動作を高速に行
うことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における光ディスク上のトラックの一部を拡大して例
示する概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における光学系の一例を示す概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における光学系を構成する回折素子の一例を示す概念
図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における光学系を構成するディテクタの一例を示す概
念図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置におけるクロストーク低減の原理の一例を示す概念図
である。
【図6】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置の演算処理回路の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における増幅率の決定の変形例を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態である光ディスク装
置における増幅率の決定の変形例のアルゴリズムの一例
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態である光ディスク
装置における光ディスク上のトラックの一部を拡大して
例示する概念図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態である光ディスク
装置における光学系を構成する回折素子の一例を示す概
念図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態である光ディスク
装置における光学系を構成する回折素子の一例を示す概
念図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態である光ディスク
装置における光学系を構成する高周波源の詳細の一例を
示すブロック図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態である光ディスク
装置における光ディスク上のトラックの一部を拡大して
例示する概念図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態である光ディスク
装置における光学系の一例を示す概念図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態である光ディスク
装置における光学系を構成するディテクタの一例を示す
概念図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態である光ディスク
装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態である光ディスク
装置における光スポットの動作の一例を示す概念図であ
る。
【図19】本発明の第4の実施の形態である光ディスク
装置におけるディスク上のトラックの一部を拡大して例
示する概念図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態である光ディスク
装置における光学系の一例を示す概念図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態である光ディスク
装置における光学系を構成する回折素子の一例を示す概
念図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態である光ディスク
装置における光スポットの動作の一例を示す概念図であ
る。
【図23】本発明の第4の実施の形態である光ディスク
装置における光スポットの動作の一例を示す概念図であ
る。
【図24】従来の光ディスク装置における光ディスク上
のトラックの一部を拡大して例示する概念図である。
【符号の説明】
113…第1の光スポット、114…第2の光スポッ
ト、301…光ディスク、302…レーザダイオード、
303…コリメートレンズ、304…回折素子、306
…絞り込みレンズ、316…ディテクタ、317…ディ
テクタ、401…回折格子、405…回折格子、701
…光学系、702…主再生信号検出回路、703…副再
生信号検出回路、704…タイミング生成部、705…
位相ずれ検出回路、706…遅延回路、707…演算処
理回路、708…波形等化回路、709…2値化回路、
710…制御部、711…レーザ駆動部、712…記録
波形生成部、801…増幅器、802…周波数特性補正
回路、901…増幅率設定部、902…再生信号評価
部、903…メモリ、1101…第1の光スポット、1
102…第2の光スポット、1201…回折格子、13
01…音響光学素子、1302…光偏向部、1401…
高周波発振回路、1509…第1の光スポット、151
0…第2の光スポット、1601…光ディスク、160
2…レーザダイオード、1603…コリメートレンズ、
1605…レーザダイオード、1606…コリメートレ
ンズ、1608…絞り込みレンズ、1619…ディテク
タ、1620…ディテクタ、1624…ディテクタ、1
625…ディテクタ、1801…光学系、1802…主
再生信号検出回路、1803…副再生信号検出回路、1
804…タイミング生成部、1805…演算処理回路、
1806…波形等化回路、1807…2値化回路、18
08…制御部、1809…レーザ駆動部、1810…記
録波形生成部、2001…第1の光スポット、2002
…第2の光スポット、2101…レーザダイオード、2
102…コリメートレンズ、2104…レーザダイオー
ド、2105…コリメートレンズ、2106…偏向プリ
ズム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 康一郎 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 神藤 英彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 宗吉 恭彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上に形成されたトラックに沿っ
    て信号の記録および再生の少なくとも一方を行う光ディ
    スク装置であって、第1の光スポットと、前記第1の光
    スポットとは大きさおよび形状の少なくとも一方が異な
    る第2の光スポットとを前記ディスク上に絞り込む光学
    系を備え、前記第1の光スポットから読み出された第1
    の信号および前記第2の光スポットから読み出された第
    2の信号の少なくとも一方を補正した後に、前記第1お
    よび第2の信号の差分をとることにより、情報の再生お
    よびトラッキング制御の少なくとも一方を行うことを特
    徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、前記第1および第2の光スポットは、同一波長のレ
    ーザ光によって形成され、互いに径の異なる略円形の光
    スポットからなり、前記第1および第2の光スポットの
    中心が同一の前記トラック上の異なる位置に位置づけら
    れていることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、前記第1および第2の光スポットは、同一波長のレ
    ーザ光によって形成され、前記トラック方向における径
    がほぼ等しくされた略円形の光スポットおよび前記トラ
    ック方向に短軸を持つ略楕円形の光スポットからなり、
    前記第1および第2の光スポットの中心が同一の前記ト
    ラック上の異なる位置に位置づけられていることを特徴
    とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、前記第1および第2の光スポットは、互いに波長が
    異なるレーザ光で形成され、径が異なる略円形の光スポ
    ットからなり、前記第1および第2の光スポットは同一
    の前記トラック上に同心円状に位置づけられていること
    を特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、前記第1および第2の光スポットは、互いに波長が
    異なるレーザ光で形成され、径が異なる略円形の光スポ
    ットからなり、前記第1および第2の光スポットの中心
    が同一の前記トラック上の異なる位置に位置づけられて
    いることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の光
    ディスク装置において、前記ディスク上に情報の記録を
    行う際、前記第1および第2の光スポットのうち、一方
    の光スポットで主たる記録を行い、他方の光スポットで
    前記主たる記録の補助を行うことを特徴とする光ディス
    ク装置。
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