JPH09119450A - ねじり振動ダンパ装置 - Google Patents

ねじり振動ダンパ装置

Info

Publication number
JPH09119450A
JPH09119450A JP7279245A JP27924595A JPH09119450A JP H09119450 A JPH09119450 A JP H09119450A JP 7279245 A JP7279245 A JP 7279245A JP 27924595 A JP27924595 A JP 27924595A JP H09119450 A JPH09119450 A JP H09119450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
stage
vibration damper
damper device
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7279245A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nagai
実 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP7279245A priority Critical patent/JPH09119450A/ja
Publication of JPH09119450A publication Critical patent/JPH09119450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチディスクにおいて、アイドリング等
の低速回転時に変速機等から発生するいわゆるガラ音
を、そのねじりばね特性をかえて防止する。 【解決手段】 クラッチディスクのねじりばねに予負荷
を与えて、ねじり角ゼロにおいて所定のトルクを要する
非線形ばね特性とする。この予負荷によってエンジンか
らトランスミッションへの微小トルク変動の伝達を防
ぎ、予負荷を越えた低伝達トルク領域では、ねじりばね
の低ばね常数で変動トルクの伝達を下げるようにして、
特別な装置が必要がなく、コスト上昇もなくて高い効果
を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじり振動ダンパ
装置に関し、特にアイドリング等の低速回転時に発生す
るトランスミッション等のラトル音、いわゆる歯打ちの
ガラ音防止の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図6、7、8に示すように、エンジント
ルクの伝達は、クラッチカバー19に内蔵されたプレッ
シャプレート20でフェーシング13をフライホイール
16に押し付けて行う。そしてスプリング型クラッチデ
ィスク12は、フライホイール16からのエンジントル
クをスプラインハブ17とフェーシング13との間に入
れた複数のコイルばね14及び摩擦材18等からなるね
じり振動ダンパ装置を介してトランスミッション入力軸
21に伝え、接続の緩衝と共に動力伝達系での防振作用
を行わせる。
【0003】ここで、ねじり振動ダンパ装置は、複数の
段階のねじり剛性に基づく捩じり特性を有している。即
ち、ねじり振動ダンパ装置の主要な要素をなすばねを複
数のコイルばねとし、そのコイルばね14を2段階〜4
段階に順次作用させて例えば、図4のような非線形ばね
特性をもたせて伝達系からの騒音減少をはかることが多
い。
【0004】そのために、低トルクから高トルクまでの
エンジントルクを伝達させるための非線形ばね特性をい
ろいろ工夫している。例えば図4では、トランスミッシ
ョン出力軸トルクが微小即ち、縦軸Tのねじりトルクが
微小のアイドル回転時、通常400〜600rpmの第
1段階では、ばね常数を低くし、また、トランスミッシ
ョン出力軸トルクが0kgmを越えるA1点では、C1
点までのばね常数を無限大、即ち緩衝作用なしにしてい
る。また、C1点を越えるねじりトルクの第2段階で
は、ばね常数を高くしたk2とし、さらに高トルクのB
1点以上の第3段階では、ばね常数k3をさらに高くし
ている。そして、これらのばね常数の非線形特性の全域
では、クラッチ接続の緩衝を構造上で限られたねじり角
の範囲内に収めるようにしている。
【0005】そしてこの非線形ばね特性のA1点近傍の
ばね特性を急変しないように、特にばね作用のない領域
A1〜C1点をなくすようにした技術も提案されている
(特公平7ー51972号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のね
じり振動ダンパ装置では、伝達系に走行抵抗等がかかる
場合のトルク伝達をスムーズにし、そして共振等の異常
振動が発生しないようにすることは、こまかい改善の余
地はあっても公知の技術の活用で大きな問題は少なかっ
た。
【0007】しかし、エンジンアイドリングやトランス
ミッションからの動力取り出し、いわゆるPTO付きの
場合等の軽負荷、低速回転時では、エンジン回転変動、
トルク変動による低周波加振が動力伝達系の歯車の歯打
ち等をひきおこす、いわゆるガラ音の発生防止は困難で
あった。この原因を図4で説明すると、エンジンアイド
リング回転での動力伝達系のトランスミッション回転抵
抗はQ1点のトルクTq1で、この場合は、ばね常数k
1で動力伝達系が加振される。そして充分にばね常数の
低いk1を介した空転する動力伝達系の慣性モーメント
への振動伝達は、この系の固有振動数が加振周波数に比
べて低いので加振が軽減され歯打ち等を起こすことなく
従ってガラ音の発生もない。
【0008】しかし、例えばトランスミッションにPT
Oギヤが装着されギヤが攪拌する粘性抵抗が大きい場合
には、所定の回転数にするために、エンジンのトルクT
q1をその粘性抵抗に相当するまで高くする必要があ
る。そして、エンジンのトルクTq1がA1点を越える
と急にばね常数が高くなり、前記慣性モーメントとの間
で形成するねじり固有振動数も大きくなる。この結果、
振動伝達率が大きくなり、ガラ音を発生させる。
【0009】図5は、仮に図4のばね常数k1でもガラ
音がでる場合に、ばね特性をかえる対策を示す。この場
合には粘性抵抗がきわめて低い場合で、ばね常数m1の
範囲内では、ガラ音の発生は全くない。しかし、PTO
ギヤが装着されたトランスミッションでは、すぐに、ば
ね常数m1の領域を越えて振動的に不安定なA2〜C2
領域に入り、ガラ音が発生してしまう。従って、図4の
場合に比較して抵抗がすくない範囲では、ガラ音の発生
は少ないがわずかの抵抗増加でもガラ音がでやすい。
【0010】このように限られたねじり角範囲で、しか
もある程度の攪拌抵抗の変動があってもガラ音の発生を
防止することは困難であった。本発明は、このようなエ
ンジン低回転数でのトランスミッションのガラ音発生を
防止するねじり振動ダンパ装置を提供することを課題と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、自動車用スプリング型クラッチディスクのね
じり振動ダンパ装置であって、複数の段階のねじり剛性
に基づく捩じり特性を有するねじり振動ダンパ装置にお
いて、第1段階のねじり剛性を担う第1段目トーション
用ばねに、所定の予負荷を与えた予負荷ばねを設けるよ
うにした。
【0012】請求項2記載の発明は、前記予負荷ばね
を、0・05〜1・5kgmの予負荷を与えて構成する
ようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図2、3において、クラッチディス
ク1は、図示しない4サイクル直列6気筒エンジンのト
ルクをフライホイールを介して入力されるフェーシング
3と、フェーシング3から図示しないトランスミッショ
ン入力軸にトルクを伝えるスプラインハブ7と、フェー
シング3とスプラインハブ7との間にあってトルク接続
時の緩衝と共に動力伝達系での防振作用を行わせるねじ
り振動ダンパ装置2と、で主要部分が構成されている。
【0014】そのねじり振動ダンパ装置2は、フェーシ
ング3からトルクを伝えるプレート3aに設けられ、各
々が円周方向に等角に配された大きさの異なる3ケづつ
の長方形の小窓3d、3e、3fに装着された第1段ト
ーション用ばねとしての第1段トーション用コイルばね
4と、第2段トーション用コイルばね5、及び第3段ト
ーション用コイルばね6と、図で明示しない摩擦材と、
で構成されている。
【0015】図1において、前記の3ケからなる第1段
トーション用コイルばね4は、ばね常数が通常より低い
K1で、自由長を圧縮した即ち予負荷ばねの状態でそれ
ぞれ3ケの小窓3dにはめ込まれている。また、その圧
縮力の合計にスプラインハブ7の中心までの距離を乗じ
たトルクTbは、0・25kgmとしたが0・05〜1
・5kgmの範囲におさめられていれば実用上差し支え
ない。
【0016】そして、ばね常数K1の当接点Aまでのね
じり角度θは、約5度としそのときのねじりトルクTa
は、トランスミッションのアイドル回転数での粘性回転
抵抗Tqを充分に上回るトルクになっている。当接点A
のねじりトルクを越える領域のばね特性は、実質的に従
来の特性と同様である。
【0017】また、ねじり角度が負側のばね特性は、T
−θ座標の原点にたいして正側に対称になっている。次
に作用を説明する。まづ、エンジンにクラッチが接続し
てアイドル回転する場合について説明する。
【0018】通常は、400〜600rpm内で一定な
例えば450rpmでガバナ制御されている。4サイク
ル6気筒なので22・5Hzでの速度変動、トルク変動
をともなったトルクがフェーシング3に入力され、プレ
ート3aを介し小窓3d内の第1段トーション用コイル
ばね4を圧縮する。ここで、圧縮力を受けた第1段トー
ション用コイルばね4は圧縮の予負荷があるので、その
予負荷の圧縮力までは、撓まない。つまり、トルクTb
の0・25kgmまでは、ねじり角は0のままで動かな
い。次いで、入力トルクがTbの0・25kgmを越え
るとばね常数K1に従って撓み、当接点Aのねじり角5
度の撓みまでは、K1での振動系で緩衝作用をする。一
方、トランスミッションのアイドル回転では、この場合
は450rpmの粘性回転抵抗Tqは、前記のように当
接点AのねじりトルクTaより低く、エンジンのトルク
変動22・5Hzのトルク変動による加振力は、伝達が
充分に低減されてトランスミッションに入る。従って、
トランスミッションの歯車の歯打ちによるガラ音は、発
生しない。
【0019】また、トランスミッションから動力取り出
しをするいわゆるトランスミッションPTO付きの場合
は、動力取り出しのON、OFFによって回転抵抗が異
なるが、本実施例では、0・25kgmの予負荷のまま
でガラ音の発生はない。なお、当接点Aよりねじりトル
クの大きい領域即ち走行状態では従来と同様で問題はな
い。
【0020】このように第1段トーション用コイルばね
4に予負荷を与えたことで、粘性回転抵抗を越えてか
つ、ねじり角変位5度の範囲内に振動伝達の低いばね常
数をおさめることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、自動車用スプリング型クラッチディスクの
ねじり振動ダンパ装置において、第1段トーション用ば
ねに所定の予負荷を与えた予負荷ばねを設け、て構成さ
れたのでアイドリング等の低速回転でも限られた角変位
の中で低ばね常数のばねを使用が可能となり、振動伝達
が下るため、トランスミッションのガラ音発生を防止す
ることができる。
【0022】請求項2記載の発明によると、前記予負荷
ばねを、0・05〜1・5kgmの予負荷を与えて構成
したから、アイドリング回転からトランスミッション動
力取り出し装置付きの回転抵抗が、やや多い低速回転の
実用範囲でガラ音の発生を効果的に防止することができ
る。尚、本発明は、特別な装置を設けることがなく、従
ってコスト上昇がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づいて得られるばね特性曲線を示
す図
【図2】 本発明のねじり振動ダンパ装置を示す断面を
含んだ正面図
【図3】 図2の側面図
【図4】 従来公知のばね特性曲線を示す図
【図5】 同上の説明用の特性曲線を示図
【図6】 従来公知のクラッチまわりを示す側面図
【図7】 従来公知のクラッチディスクを示す正面図
【図8】 同上の側面図
【符号の説明】
1 クラッチディスク 2 ねじり振動ダンパ 3 フェーシング 3a プレート 3d 小窓 3e 小窓 3f 小窓 4 第1段トーション用コイルばね 5 第2段トーション用コイルばね 6 第3段トーション用コイルばね 7 スプラインハブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用スプリング型クラッチディスクの
    ねじり振動ダンパ装置であって、複数の段階のねじり剛
    性に基づく捩じり特性を有するねじり振動ダンパ装置に
    おいて、 第1段階のねじり剛性を担う第1段目トーション用ばね
    に、所定の予負荷を与えた予負荷ばねを設けるようにし
    たことを特徴とするねじり振動ダンパ装置。
  2. 【請求項2】前記予負荷ばねは、0・05〜1・5kg
    mの予負荷を与えられて構成されたことを特徴とする請
    求項1記載のねじり振動ダンパ装置。
JP7279245A 1995-10-26 1995-10-26 ねじり振動ダンパ装置 Pending JPH09119450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7279245A JPH09119450A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ねじり振動ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7279245A JPH09119450A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ねじり振動ダンパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09119450A true JPH09119450A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17608466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7279245A Pending JPH09119450A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ねじり振動ダンパ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09119450A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428335B1 (ko) * 2012-12-28 2014-08-07 현대자동차주식회사 변속기의 댐핑장치
WO2016113950A1 (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 アイシン精機株式会社 ダンパ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101428335B1 (ko) * 2012-12-28 2014-08-07 현대자동차주식회사 변속기의 댐핑장치
WO2016113950A1 (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 アイシン精機株式会社 ダンパ装置
JP2016133123A (ja) * 2015-01-15 2016-07-25 アイシン精機株式会社 ダンパ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09100842A (ja) クラッチディスク
JPH0317061Y2 (ja)
JPH079252B2 (ja) トルク変動吸収装置
CN101498365A (zh) 驱动轮
JPS6098227A (ja) ダンパ−デイスク
JPH0792108B2 (ja) 捩れ振動ダンパ
JPH09119450A (ja) ねじり振動ダンパ装置
WO2005071283A1 (ja) フライホイール組立体
ES2152764A1 (es) Amortiguador de oscilaciones de torsion.
JPH05296290A (ja) 捩じり振動緩衝装置
JPH0332832Y2 (ja)
JPS6159040A (ja) トルク変動吸収装置
JPH076545B2 (ja) トルク変動吸収装置
JPS61290235A (ja) クラツチデイスク
JPS6139850Y2 (ja)
JPS61286616A (ja) クラツチデイスク
JPS59140924A (ja) クラツチデイスク
Kamani et al. Interior Noise Refinement in an ICV Bus through Driveline Torsional Vibration Analysis
US6443284B1 (en) Torsion bar isolator
JPH0130659Y2 (ja)
JPS5836220B2 (ja) 自動車用動力伝達機構
KR0128357B1 (ko) 자동차용 클러치디스크
JPS5841387Y2 (ja) 摩擦クラツチデイスク
JPH0545846Y2 (ja)
CN1162626C (zh) 小型车辆的动力传递装置