JPH09119412A - 板材の接合構造 - Google Patents

板材の接合構造

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JPH09119412A
JPH09119412A JP27895295A JP27895295A JPH09119412A JP H09119412 A JPH09119412 A JP H09119412A JP 27895295 A JP27895295 A JP 27895295A JP 27895295 A JP27895295 A JP 27895295A JP H09119412 A JPH09119412 A JP H09119412A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
external force
plate member
hinge mechanism
overlapped
Prior art date
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Pending
Application number
JP27895295A
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English (en)
Inventor
Mamoru Sakurada
守 櫻田
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚板部材の端縁への応力集中を防止して厚さの
異なる板材を重ね合わせて固着した板材の疲労強度を向
上させる。 【解決手段】第1板材12に第1板材12より厚い第2
板材13を重ね合わせて固着する。重ね合わせた状態で
第2板材13の端縁に対向する部分に重ね合わせ面から
第2板材13と反対方向に断面が略半円状に膨んだ膨出
部12cが第1板材12に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚さの異なる板材
を重ね合わせて固着する板材の接合構造に関する。更に
詳しくは、重ね合わせて固着された板材の疲労強度を向
上させる板材の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚さの異なる板材を重ね合わせて
固着する手段には接着、溶接又はネジ止め等の機械的方
法が知られている。接着は接着剤等を塗布した板材に他
方の板材を重ね合わせることにより固着する方法であ
り、溶接は特に金属同士の接合に用いられ、接合する部
位を溶かしてつなぎ合わせる方法である。溶接には電気
溶接、ガス溶接等があり、電気溶接にはアーク溶接や抵
抗溶接等が知られている。特に、抵抗溶接の内のスポッ
ト溶接については大電流の短時間通電による抵抗発熱を
利用して接合するために、溶接速度が速く生産性が良
く、溶接パラメータが制御しやすく自動化に適する特徴
を有している。機械的な方法ではネジ止めによる方法が
一般的であり、ネジ止めは別途設けられた孔を介してボ
ルト及びナットを互いに螺合することによりそれぞれの
板材を互いに重ね合わせた状態で固着する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、厚さの異なる
板材を重ね合わせて上述した手段により固着した場合に
は、それぞれの板材の接合後における部材の外力による
振動衝撃等が特に薄い板材に集中して加わる場合があ
る。例えば図4(a)に示すように、薄い板材である第
1板材2に、この第1板材2より厚い第2板材3を重ね
合わせ、例えばボルト4とナット5によるネジ止めによ
り固着する板材の接合構造では、この部材2,3に加わ
る外力は第2板材3の端縁に対向する第1板材2にのみ
外力による応力が集中する。その応力が集中した第1板
材2は図4(b)に示すように折り曲がるとともに、外
力が繰り返し加わることによりその箇所が疲労により亀
裂を生じることがある。このような亀裂が発生すると、
他の接合箇所に順次応力が集中して結果的に接合箇所の
疲労強度が低下して接合箇所全体が破損する恐れがあ
る。
【0004】この点を解消するために、接合する板材の
板厚を増加させることや補強部材を追加することが考え
られる。しかしこれらの方法では製品の重量が増加する
不具合がある。また、溶接に依る接合であれば溶接箇所
を増加することや、ネジ止めであればボルト等の本数を
増加することも考えられる。しかし、これらの方法では
製品の重量が更に増加し、また部品点数及び製作工数の
増加に伴い製品の単価を押上げる不具合がある。本発明
の目的は、厚板部材の端縁への応力集中を防止して厚さ
の異なる板材を重ね合わせて固着した板材の疲労強度を
向上させる板材の接合構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、第1板材12に第1板材12より厚
い第2板材13を重ね合わせて固着する板材の接合構造
の改良である。その特徴ある構成は、重ね合わせた状態
で第2板材13の端縁に対向する部分に重ね合わせ面か
ら第2板材13と反対方向に断面が略半円状に膨んだ膨
出部12cが第1板材12に形成されたところにある。
第1板材12及び第2板材13の固着する手段は、第2
板材の端縁に対向する第1板材12に外力による応力が
集中する限り、接着、溶接又はネジ止め等の機械的方法
のいずれであってもよい。但し、第2板材13の端縁を
第1板材12に隅肉溶接した場合のように、第2板材1
3の端縁に対向する第1板材12に応力が集中すること
の無い固着手段に依る接合の場合には除かれる。第1板
材の応力集中による亀裂の発生等は考えられないからで
ある。
【0006】外力吸収用膨出部12cは断面が略半円状
に膨み、かつ外力により生じる振動や衝撃力を吸収又は
軽減可能であればその大きさはどのような大きさに形成
してもよい。但し、その大きさは、外力による振動や衝
撃力を吸収可能な最小限の大きさであることが好まし
い。外力吸収用膨出部12cは、第1板材12及び第2
板材13に加わる外力を膨出部12c全体が変形するこ
とにより吸収又は軽減させる。また、第2板材13の端
縁に対応して外力吸収用膨出部12cを第1板材12に
設けることから、第1板材12と第2板材13とを重ね
合わせる目印とすることもできる。なお、本明細書で
「第2板材13の端縁」とは第1板材12に対して第2
板材13方向から応力が加えられるときに、膨出部12
cを形成していなければ第1板材12に折曲部を作り出
すことになる端縁をいう。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図3に示すように、この例に
おける第1板材及び第2板材は車両用ドア11を一対の
ヒンジ機構13により車体12に取付ける車体12及び
ヒンジ機構13である。この車両用ドア11は一対のヒ
ンジ機構13,13により開閉可能に車体12に取付け
られ、一対のヒンジ機構13,13の中間にはドアチェ
ック機構14が設けられる。このドアチェック機構14
は、一対のヒンジ機構13,13により支点Pを中心に
開閉するドア11を所定の開閉角度に保持するように構
成される。即ち、ドアチェック機構14であるレバー1
6の一端は車体12のブラケット12aにピン12bに
より枢支され、そのレバー16が車両用ドア11の内部
に設けられた図示しない保持部材の間を挿通することに
よって摺動抵抗が与えられ、ドア11を所定の開閉角度
に保持するようになっている。
【0008】図1及び図2に示すように、第2板材であ
るヒンジ機構13は車体12にネジ止めにより接合され
る。車体12及びヒンジ機構13はそれぞれ互いに重ね
合わせた状態で別途設けられた図示しない孔を介してボ
ルト17が挿入され、ナット18を螺合することにより
固着されて互いに接合される。車体12及びヒンジ機構
13の内の第1板材である車体12には、第2板材であ
るヒンジ機構13の端縁に対応する部分に断面が略半円
状に膨んだ外力吸収用膨出部12cが形成される。この
例における外力吸収用膨出部12cは重ね合わせ面から
ヒンジ機構13と反対方向にヒンジ機構13の端縁に対
向して車体12に形成され、この膨出部12cは車体1
2を成形する際のプレス加工において一体的に形成され
る。
【0009】このように構成された板材の接合構造で
は、車体12及びヒンジ機構13に加わる外力を膨出部
12cが吸収又は軽減させる。例えば図2に示すよう
に、外力Wが図の実線矢印で示すようにヒンジ機構13
に加わった場合、その外力Wは外力吸収用膨出部12b
全体が図2に示すように変形することにより吸収され、
ヒンジ機構13の端縁に対向する車体12に応力が集中
することを防止する。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、第
1板材に第1板材より厚い第2板材を重ね合わせた状態
で第2板材の端縁に対向する部分に重ね合わせ面から第
2板材と反対方向に断面が略半円状に膨んだ膨出部を第
1板材に形成したので、外力吸収用膨出部が第1板材又
は第2板材に加わる外力を吸収又は軽減させ、接合箇所
に応力集中が起こることを防止する。この結果、厚さの
異なる板材を重ね合わせて固着しても、応力集中による
亀裂の発生を防止することができ、その板材の疲労強度
を向上させることができる。また、外力吸収用膨出部を
第2板材の端縁に対向する第1板材に形成するので、作
業者が外力吸収用膨出部を第1及び第2板材の接合の際
の目印にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の板材の接合構造を示す図3のA
−A線断面図。
【図2】その板材に外力が加わった状態を示す図1に対
応する図。
【図3】その接合構造を有する車両の側面図。
【図4】従来例を示す図1及び図2に対応する図。
【符号の説明】
12 車体(第1板材) 12c 外力吸収用膨出部 13 ヒンジ機構(第2板材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1板材(12)に前記第1板材(12)より厚
    い第2板材(13)を重ね合わせて固着する板材の接合構造
    において、 重ね合わせた状態で前記第2板材(13)の端縁に対向する
    部分に重ね合わせ面から前記第2板材(13)と反対方向に
    断面が略半円状に膨んだ膨出部(12c)が前記第1板材(1
    2)に形成されたことを特徴とする板材の接合構造。
JP27895295A 1995-10-26 1995-10-26 板材の接合構造 Pending JPH09119412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232017A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsubishi Motors Corp 板材接合部の補強構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232017A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Mitsubishi Motors Corp 板材接合部の補強構造
JP4736852B2 (ja) * 2006-02-28 2011-07-27 三菱自動車工業株式会社 板材接合部の補強構造

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