JPH09118499A - 軌道作業車 - Google Patents
軌道作業車Info
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- JPH09118499A JPH09118499A JP28006295A JP28006295A JPH09118499A JP H09118499 A JPH09118499 A JP H09118499A JP 28006295 A JP28006295 A JP 28006295A JP 28006295 A JP28006295 A JP 28006295A JP H09118499 A JPH09118499 A JP H09118499A
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- vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一般道路上を高速で走行することができると
ともに不整地の走行も容易であり、且つ、レール上の走
行も可能な軌道作業車を得る。 【解決手段】 クローラ式走行装置20を、車体11の
後方に設け、車体11の前方には道路走行用のタイヤ1
3を設けている。さらに、車体11の左右であってクロ
ーラ式走行装置20の前後には、レールR上を走行する
ための張出、格納自在な鉄輪14を設けている。そし
て、鉄輪14を格納状態とすることにより、鉄輪14が
路面と接することがなく、一般道路上を走行することが
できるとともに、クローラ式走行装置20により、不整
地の走行も容易に行うことができる。また、鉄輪14は
車体11の前後左右に位置するため、鉄輪14を張出状
態とすることにより、脱線することなくレールR上の走
行を行うことができる。
ともに不整地の走行も容易であり、且つ、レール上の走
行も可能な軌道作業車を得る。 【解決手段】 クローラ式走行装置20を、車体11の
後方に設け、車体11の前方には道路走行用のタイヤ1
3を設けている。さらに、車体11の左右であってクロ
ーラ式走行装置20の前後には、レールR上を走行する
ための張出、格納自在な鉄輪14を設けている。そし
て、鉄輪14を格納状態とすることにより、鉄輪14が
路面と接することがなく、一般道路上を走行することが
できるとともに、クローラ式走行装置20により、不整
地の走行も容易に行うことができる。また、鉄輪14は
車体11の前後左右に位置するため、鉄輪14を張出状
態とすることにより、脱線することなくレールR上の走
行を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道用レール上の走行
のみならず道路上の走行も可能な軌道作業車に関する。
のみならず道路上の走行も可能な軌道作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道(鉄道用レールが敷設された線路)
に沿って配設されたトロリ線や各種設備の施工、保守点
検等を行う場合には、鉄道用レール(以下単に「レー
ル」と称する)上を走行自在ないわゆる軌道作業車が用
いられること多い。この軌道作業車としては、作業現場
への移動の便宜を向上させるために一般の道路上も走行
可能な構成とした軌陸作業車が多く用いられている。
に沿って配設されたトロリ線や各種設備の施工、保守点
検等を行う場合には、鉄道用レール(以下単に「レー
ル」と称する)上を走行自在ないわゆる軌道作業車が用
いられること多い。この軌道作業車としては、作業現場
への移動の便宜を向上させるために一般の道路上も走行
可能な構成とした軌陸作業車が多く用いられている。
【0003】軌陸作業車は、トラック等の車輪(タイ
ヤ)により一般道路上を走行する車両(装輪車両)をベ
ースとして構成したものと、クローラ式走行体のみで走
行する車両(装軌車両)をベースとして構成したものと
がある。
ヤ)により一般道路上を走行する車両(装輪車両)をベ
ースとして構成したものと、クローラ式走行体のみで走
行する車両(装軌車両)をベースとして構成したものと
がある。
【0004】いずれの構成の車両をベースとした場合で
も、車体の下部にはレール上を走行するための鉄輪(軌
道走行用車輪)を備えている。この鉄輪は、車体の前後
左右に格納・張出自在(昇降自在)に設けられ、道路上
を走行する場合には鉄輪を格納し、軌道走行時にのみ鉄
輪を張り出すようにしている。
も、車体の下部にはレール上を走行するための鉄輪(軌
道走行用車輪)を備えている。この鉄輪は、車体の前後
左右に格納・張出自在(昇降自在)に設けられ、道路上
を走行する場合には鉄輪を格納し、軌道走行時にのみ鉄
輪を張り出すようにしている。
【0005】このような軌陸作業車では、作業現場近く
の踏切までタイヤやクローラによって一般道路上を走行
して移動し、踏切からレール上を走行して作業現場に移
動する。
の踏切までタイヤやクローラによって一般道路上を走行
して移動し、踏切からレール上を走行して作業現場に移
動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、軌陸作業車が
高所作業車であるとき、作業時には車体をジャッキアッ
プさせて車体を安定支持する。そして、作業終了後にジ
ャッキを格納した場合、作業中の振動等により鉄輪がレ
ール上に戻らなくなる(脱線する)ことがあった。ここ
で、トラックをベースにした軌陸作業車においては、走
行力不足のために脱線時に自力でレール上に復帰するこ
とができない。このため、ジャッキアップ時に車体を左
右に移動させる装置等、レール上への復帰のための特別
な装置を付加する必要があり、コストの上昇に繋がると
ともに車両重量が増加するという問題があった。
高所作業車であるとき、作業時には車体をジャッキアッ
プさせて車体を安定支持する。そして、作業終了後にジ
ャッキを格納した場合、作業中の振動等により鉄輪がレ
ール上に戻らなくなる(脱線する)ことがあった。ここ
で、トラックをベースにした軌陸作業車においては、走
行力不足のために脱線時に自力でレール上に復帰するこ
とができない。このため、ジャッキアップ時に車体を左
右に移動させる装置等、レール上への復帰のための特別
な装置を付加する必要があり、コストの上昇に繋がると
ともに車両重量が増加するという問題があった。
【0007】また、上記の軌陸作業車においては、一般
道路の走行は容易に行うことができるが、未だレールが
敷設されていない不整地上の走行を行うことは困難であ
った。また、踏切以外の場所で軌道を横断する必要が生
じた場合、走行力が不足しているため、レールを乗り越
えることができないという問題もあった。
道路の走行は容易に行うことができるが、未だレールが
敷設されていない不整地上の走行を行うことは困難であ
った。また、踏切以外の場所で軌道を横断する必要が生
じた場合、走行力が不足しているため、レールを乗り越
えることができないという問題もあった。
【0008】逆にクローラ式の車両をベースにした軌陸
作業車においては、不整地上の走行や、踏切以外の場所
での軌道の横断等を行うための走行力は十分にあるが、
一般道路を走行するときの走行速度が遅いという問題が
あった。このため、特に遠距離の作業現場に一般の道路
で移動する場合の機動力が不足していた。
作業車においては、不整地上の走行や、踏切以外の場所
での軌道の横断等を行うための走行力は十分にあるが、
一般道路を走行するときの走行速度が遅いという問題が
あった。このため、特に遠距離の作業現場に一般の道路
で移動する場合の機動力が不足していた。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、一般道路上を高速で走行することができ
るとともに不整地の走行も容易であり、且つ、レール上
の走行も可能な軌道作業車を提供することを目的として
いる。
たものであり、一般道路上を高速で走行することができ
るとともに不整地の走行も容易であり、且つ、レール上
の走行も可能な軌道作業車を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために、本発明の軌道作業車は、駆動輪と従動
輪とこれら駆動輪および従動輪に掛け回されたクローラ
ベルトとからなるクローラ式走行装置を、車体の前方お
よび後方のいずれか一方に設け、この車体の他方には道
路走行用車輪を設けている。さらに、車体の左右であっ
てクローラ式走行装置の前後には、レール上を走行する
ための張出、格納自在な軌道走行用車輪を設けている。
達成するために、本発明の軌道作業車は、駆動輪と従動
輪とこれら駆動輪および従動輪に掛け回されたクローラ
ベルトとからなるクローラ式走行装置を、車体の前方お
よび後方のいずれか一方に設け、この車体の他方には道
路走行用車輪を設けている。さらに、車体の左右であっ
てクローラ式走行装置の前後には、レール上を走行する
ための張出、格納自在な軌道走行用車輪を設けている。
【0011】このような軌道作業車によれば、軌道走行
用車輪を格納状態とすることにより、軌道走行用車輪が
路面と接することがなく、一般道路上を走行することが
できるとともに、クローラ式走行装置により、不整地の
走行も容易に行うことができる。また、軌道走行用車輪
は車体の前後左右に位置するため、軌道走行用車輪を張
出状態とすることにより、脱線することなくレール上の
走行を行うことができる。
用車輪を格納状態とすることにより、軌道走行用車輪が
路面と接することがなく、一般道路上を走行することが
できるとともに、クローラ式走行装置により、不整地の
走行も容易に行うことができる。また、軌道走行用車輪
は車体の前後左右に位置するため、軌道走行用車輪を張
出状態とすることにより、脱線することなくレール上の
走行を行うことができる。
【0012】また、他方の本発明の軌道作業車は、上記
の軌道作業車と同様に構成されたクローラ式走行装置
を、車体の前方および後方のいずれか一方に設けるとと
もにこの車体の他方に道路走行用車輪を設けている。そ
して、車体の左右であって道路走行用車輪の前方もしく
は後方にレール上を走行するための軌道走行用車輪を張
出、格納自在に設けている。さらに、クローラベルトの
接地面には、レールの頭部と嵌合可能な凹形状のレール
接触溝を車体の前後方向に延ばして形成している。
の軌道作業車と同様に構成されたクローラ式走行装置
を、車体の前方および後方のいずれか一方に設けるとと
もにこの車体の他方に道路走行用車輪を設けている。そ
して、車体の左右であって道路走行用車輪の前方もしく
は後方にレール上を走行するための軌道走行用車輪を張
出、格納自在に設けている。さらに、クローラベルトの
接地面には、レールの頭部と嵌合可能な凹形状のレール
接触溝を車体の前後方向に延ばして形成している。
【0013】このような軌道作業車によれば、前記の作
業車と同様に軌道走行用車輪を格納状態とすることによ
り、一般道路上や不整地の走行が可能である。そして、
レール上を走行する場合には、クローラベルトに形成さ
れたレール接触溝をレールの頭部と嵌合させることによ
り、車体においてクローラ式走行装置を設けた側に軌道
走行用車輪を設ける必要がなくなり、道路走行用車輪の
近傍に設けられた軌道走行用車輪を張出状態とすれば、
レール上を脱線することなく走行することができる。
業車と同様に軌道走行用車輪を格納状態とすることによ
り、一般道路上や不整地の走行が可能である。そして、
レール上を走行する場合には、クローラベルトに形成さ
れたレール接触溝をレールの頭部と嵌合させることによ
り、車体においてクローラ式走行装置を設けた側に軌道
走行用車輪を設ける必要がなくなり、道路走行用車輪の
近傍に設けられた軌道走行用車輪を張出状態とすれば、
レール上を脱線することなく走行することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。まず、本発明に係る軌道作業車の
一例について図1を参照しながら説明する。この軌道作
業車10は、車体11の前部に運転キャビン12を有し
ており、この運転キャビン12の下方における左右に道
路走行用の車輪(以下「前輪」と称する)13を有して
いる。なお、この前輪13はいわゆる通常のトラックの
タイヤである。
例について説明する。まず、本発明に係る軌道作業車の
一例について図1を参照しながら説明する。この軌道作
業車10は、車体11の前部に運転キャビン12を有し
ており、この運転キャビン12の下方における左右に道
路走行用の車輪(以下「前輪」と称する)13を有して
いる。なお、この前輪13はいわゆる通常のトラックの
タイヤである。
【0015】車体11の後部の左右には、クローラ式走
行装置20が設けられ、この走行装置20により走行自
在に構成されている。クローラ式走行装置20は、車体
11の左右に同一の構成で配設されており、車体11の
前部側に配設された駆動輪21と車体11の後部側に配
設された従動輪22にクローラベルト23を掛け回して
構成されている。そして、車体11内に設けられたエン
ジン(図示せず)の駆動力によって駆動輪21を回転さ
せることによりクローラベルト23を回転させて車体1
1の走行を行う。
行装置20が設けられ、この走行装置20により走行自
在に構成されている。クローラ式走行装置20は、車体
11の左右に同一の構成で配設されており、車体11の
前部側に配設された駆動輪21と車体11の後部側に配
設された従動輪22にクローラベルト23を掛け回して
構成されている。そして、車体11内に設けられたエン
ジン(図示せず)の駆動力によって駆動輪21を回転さ
せることによりクローラベルト23を回転させて車体1
1の走行を行う。
【0016】クローラベルト23は帯状に構成された無
限軌道であり、少なくとも外周がゴムによって形成され
ている。また、駆動輪21および従動輪22もゴム製の
車輪である。れにより、一般道路上を高速で走行するこ
とができるとともに、不整地における走行も可能であ
る。
限軌道であり、少なくとも外周がゴムによって形成され
ている。また、駆動輪21および従動輪22もゴム製の
車輪である。れにより、一般道路上を高速で走行するこ
とができるとともに、不整地における走行も可能であ
る。
【0017】さらに、この軌道作業車10には、鉄輪1
4が設けられている。鉄輪14は、レールR上を走行す
るための車輪(軌道走行用車輪)であり、車体11の前
後左右の4箇所に配設されている。鉄輪14は、車体1
1に配設された支持部材15に対して揺動自在に配設さ
れたスイングアーム16の先端部に回転自在に配設され
ている。
4が設けられている。鉄輪14は、レールR上を走行す
るための車輪(軌道走行用車輪)であり、車体11の前
後左右の4箇所に配設されている。鉄輪14は、車体1
1に配設された支持部材15に対して揺動自在に配設さ
れたスイングアーム16の先端部に回転自在に配設され
ている。
【0018】そして、一般道路上や不整地(レールR上
以外の場所)を走行する場合には、鎖線で示すようにス
イングアーム16を上方に揺動させて格納状態とし、鉄
輪14が路面と接触しないようにする。また、レールR
上を走行する場合には、実線で示すようにスイングアー
ム16を下方に揺動させて張出状態とし、鉄輪14とレ
ールRとを接触させる。鉄輪14には、電車の車輪と同
様に内側にフランジが形成されているため、鉄輪14を
張り出せば脱線することなくレールR上を走行すること
ができる。
以外の場所)を走行する場合には、鎖線で示すようにス
イングアーム16を上方に揺動させて格納状態とし、鉄
輪14が路面と接触しないようにする。また、レールR
上を走行する場合には、実線で示すようにスイングアー
ム16を下方に揺動させて張出状態とし、鉄輪14とレ
ールRとを接触させる。鉄輪14には、電車の車輪と同
様に内側にフランジが形成されているため、鉄輪14を
張り出せば脱線することなくレールR上を走行すること
ができる。
【0019】上記の軌道作業車10においては、鉄輪1
4には駆動手段を設けておらず、レールR上を走行する
ときには、前輪13およびクローラ走行装置20をレー
ルR上に接触させ、前輪13やクローラ走行装置20の
駆動力を用いる。したがって、前輪13の左右の間隔
や、車体11の左右のクローラベルトの間隔および幅
は、二本のレールRの間隔に合わせて形成され、前輪1
3もしくはクローラベルト23がレールRに接触するよ
うに構成されている。なお、鉄輪14を駆動するように
構成しても良いことはむろんである。
4には駆動手段を設けておらず、レールR上を走行する
ときには、前輪13およびクローラ走行装置20をレー
ルR上に接触させ、前輪13やクローラ走行装置20の
駆動力を用いる。したがって、前輪13の左右の間隔
や、車体11の左右のクローラベルトの間隔および幅
は、二本のレールRの間隔に合わせて形成され、前輪1
3もしくはクローラベルト23がレールRに接触するよ
うに構成されている。なお、鉄輪14を駆動するように
構成しても良いことはむろんである。
【0020】このように構成された軌道作業車10を用
いてレールR上で作業を行う場合には、一般道路上を走
行して作業現場の近傍に移動する。この場合、当該作業
車10においては、クローラ式走行装置20を有すると
ともに、路上走行用の車輪13を有しているため、一般
のトラック等と同様の高速での路上走行が可能であり、
作業現場への迅速な移動を行うことができる。
いてレールR上で作業を行う場合には、一般道路上を走
行して作業現場の近傍に移動する。この場合、当該作業
車10においては、クローラ式走行装置20を有すると
ともに、路上走行用の車輪13を有しているため、一般
のトラック等と同様の高速での路上走行が可能であり、
作業現場への迅速な移動を行うことができる。
【0021】そして、作業現場近傍の道路からレールR
上へ移動する場合には、クローラ式走行装置20の走行
力を用いることにより、必ずしも踏切からでなくてもレ
ールR上へ乗り上げることもできる。そして、レールR
上へ乗り上げた後は、鉄輪14を張り出して作業現場ま
でレールR上を走行する。また、作業中に軌道を横断す
る必要が生じた場合には、クローラ式走行装置20によ
り容易にレールRを乗り越えることができる。
上へ移動する場合には、クローラ式走行装置20の走行
力を用いることにより、必ずしも踏切からでなくてもレ
ールR上へ乗り上げることもできる。そして、レールR
上へ乗り上げた後は、鉄輪14を張り出して作業現場ま
でレールR上を走行する。また、作業中に軌道を横断す
る必要が生じた場合には、クローラ式走行装置20によ
り容易にレールRを乗り越えることができる。
【0022】なお、上記の軌道走行用作業車10におい
ては、前輪13の前方に前側の鉄輪14を設けることと
しているが、図1において鎖線で示すように前輪13の
後方(前輪13とクローラ式走行装置20との間)に鉄
輪14′を設けるように構成してもよい。
ては、前輪13の前方に前側の鉄輪14を設けることと
しているが、図1において鎖線で示すように前輪13の
後方(前輪13とクローラ式走行装置20との間)に鉄
輪14′を設けるように構成してもよい。
【0023】次に、図2を参照して他の軌道作業車30
について説明する。この作業車30は、クローラ式走行
装置40の構成が異なる点および車体11の後側の鉄輪
14が設けられていない点を除き、前記軌道作業車10
と同一の構成であるため、その他の部分は同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。なお、クローラ式走行装
置40の構成もクローラベルト43の形状が異なるだけ
で、駆動輪21および従動輪22は同一の構成である。
について説明する。この作業車30は、クローラ式走行
装置40の構成が異なる点および車体11の後側の鉄輪
14が設けられていない点を除き、前記軌道作業車10
と同一の構成であるため、その他の部分は同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。なお、クローラ式走行装
置40の構成もクローラベルト43の形状が異なるだけ
で、駆動輪21および従動輪22は同一の構成である。
【0024】軌道作業車30におけるクローラ式走行装
置40のクローラベルト43もゴムによって帯状に形成
された無限軌道である。そして、不整地における走行の
みならずレールR上を容易に走行することができるよう
に図3に示すような断面形状に形成されている。
置40のクローラベルト43もゴムによって帯状に形成
された無限軌道である。そして、不整地における走行の
みならずレールR上を容易に走行することができるよう
に図3に示すような断面形状に形成されている。
【0025】このクローラベルト43の接地面(外周)
43eには、枕木M上に敷設されたレールRの頭部R′
の幅よりも若干広い幅を有すると共に、頭部R′を覆う
深さで凹状に頭部R′と嵌合可能なレール接触溝43c
が形成されている。また、クローラベルト43は、内周
に駆動輪21および従動輪22の外周面が接触するとと
もに、両側に両輪21,22外周部近傍の側面を覆うガ
イド部43aが形成され、クローラベルト43が両輪2
1,22から外れないようになっている。
43eには、枕木M上に敷設されたレールRの頭部R′
の幅よりも若干広い幅を有すると共に、頭部R′を覆う
深さで凹状に頭部R′と嵌合可能なレール接触溝43c
が形成されている。また、クローラベルト43は、内周
に駆動輪21および従動輪22の外周面が接触するとと
もに、両側に両輪21,22外周部近傍の側面を覆うガ
イド部43aが形成され、クローラベルト43が両輪2
1,22から外れないようになっている。
【0026】ここで、軌道作業車30においては、左右
のクローラベルト43,43に形成されたレール接触溝
43c、43cの幅が、レールR、Rの幅と同一となる
ように形成されている。
のクローラベルト43,43に形成されたレール接触溝
43c、43cの幅が、レールR、Rの幅と同一となる
ように形成されている。
【0027】これにより、整地された路面および不整地
においては、鉄輪14を格納することにより、前輪13
およびクローラベルト43における接地部43eを接地
させて走行する。また、レールR、R上を走行する場合
には、レール接触溝43c、43cをレールの頭部
R′、R′上に位置させるとともに、鉄輪14を張り出
すことにより、レールR、Rに沿って軌道作業車30を
脱輪させることなく、容易に走行させることができる。
においては、鉄輪14を格納することにより、前輪13
およびクローラベルト43における接地部43eを接地
させて走行する。また、レールR、R上を走行する場合
には、レール接触溝43c、43cをレールの頭部
R′、R′上に位置させるとともに、鉄輪14を張り出
すことにより、レールR、Rに沿って軌道作業車30を
脱輪させることなく、容易に走行させることができる。
【0028】また、上記の実施例においては、車体11
の左右にクローラ走行装置40,40を配設した場合に
ついて説明したが、車体11の中央にレールR,Rの幅
よりも幅広のクローラベルトを1つ配設し、このクロー
ラベルトの左右2箇所にレール接触溝を形成するように
構成してもよい。
の左右にクローラ走行装置40,40を配設した場合に
ついて説明したが、車体11の中央にレールR,Rの幅
よりも幅広のクローラベルトを1つ配設し、このクロー
ラベルトの左右2箇所にレール接触溝を形成するように
構成してもよい。
【0029】なお、上記の各実施例においては、軌道作
業車10,30の車体上に作業装置を有しない構成とし
た場合について説明したが、本発明はこのような構成の
作業車に限られるものではなく、車体上に昇降装置等の
各種作業装置を設けた構成としてももちろんよい。
業車10,30の車体上に作業装置を有しない構成とし
た場合について説明したが、本発明はこのような構成の
作業車に限られるものではなく、車体上に昇降装置等の
各種作業装置を設けた構成としてももちろんよい。
【0030】例えば、車体上に昇降装置を設けた作業車
においては、上述のように、ジャッキアップ時に車体が
左右方向に移動して鉄輪14がレールR上の位置から外
れてしまっても、レールRを乗り越えて鉄輪14を容易
に元の位置へ復帰させることができる。このため、ジャ
ッキアップ時に車体を左右に移動させるための装置が不
要となり、コストの低減および車両の軽量化を図ること
ができる。
においては、上述のように、ジャッキアップ時に車体が
左右方向に移動して鉄輪14がレールR上の位置から外
れてしまっても、レールRを乗り越えて鉄輪14を容易
に元の位置へ復帰させることができる。このため、ジャ
ッキアップ時に車体を左右に移動させるための装置が不
要となり、コストの低減および車両の軽量化を図ること
ができる。
【0031】なお、上記の各実施例においては、クロー
ラ式走行装置20,40における駆動輪21および従動
輪22にゴム製の車輪を用いた場合について説明した
が、車輪の材質はゴムに限られるものではなく、鉄等他
の材質であってもよい。また、車輪でなくスプロケット
でもよい。クローラベルト23,43も、必ずしもゴム
製で一体の帯状に形成する必要はなく、複数のクローラ
シューを連結して構成したものであってもよい。このよ
うに構成した場合には、芯金にゴムをコーティングした
クローラシューや、ゴムコーティングのない金属製のク
ローラシューを連結してクローラベルトを構成してもよ
い。
ラ式走行装置20,40における駆動輪21および従動
輪22にゴム製の車輪を用いた場合について説明した
が、車輪の材質はゴムに限られるものではなく、鉄等他
の材質であってもよい。また、車輪でなくスプロケット
でもよい。クローラベルト23,43も、必ずしもゴム
製で一体の帯状に形成する必要はなく、複数のクローラ
シューを連結して構成したものであってもよい。このよ
うに構成した場合には、芯金にゴムをコーティングした
クローラシューや、ゴムコーティングのない金属製のク
ローラシューを連結してクローラベルトを構成してもよ
い。
【0032】さらに、上記の各実施例においては、車体
11の前方に前輪13を設け、車体の後方にクローラ式
走行装置20,40を設けた場合について説明したが、
車体11の後方に道路走行用の車輪を設け、車体の前方
にクローラ式走行装置20,40を設けた構成としても
もちろんよい。なお、クローラ式走行装置20,40に
おける駆動輪21と従動輪22の位置関係も逆の構成で
もよい。
11の前方に前輪13を設け、車体の後方にクローラ式
走行装置20,40を設けた場合について説明したが、
車体11の後方に道路走行用の車輪を設け、車体の前方
にクローラ式走行装置20,40を設けた構成としても
もちろんよい。なお、クローラ式走行装置20,40に
おける駆動輪21と従動輪22の位置関係も逆の構成で
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の軌道作業車は、
軌道走行用車輪を格納することにより、道路走行用車輪
およびクローラ式走行装置により整地された路面を高速
で走行することができるとともに、不整地はもとよりレ
ールの乗り越え等の走行も容易に行うことができる。そ
して、車体の前後左右に配設されている軌道走行用車輪
を張り出せば、鉄道用レール上を脱線することなく走行
することができる。
軌道走行用車輪を格納することにより、道路走行用車輪
およびクローラ式走行装置により整地された路面を高速
で走行することができるとともに、不整地はもとよりレ
ールの乗り越え等の走行も容易に行うことができる。そ
して、車体の前後左右に配設されている軌道走行用車輪
を張り出せば、鉄道用レール上を脱線することなく走行
することができる。
【0034】また、他方の本発明に係る軌道作業車は、
クローラベルトの接地面に、鉄道用レールの頭部と嵌合
可能な凹形状のレール接触溝をクローラベルトの前後方
向に延ばして形成している。これにより、前記の作業車
と同様に一般道路の高速走行や、不整地の走行を容易に
行うことができるとともに、レール上の走行時には、レ
ール接触溝の凹形状で鉄道用レールの頭部をガイドしな
がら走行するため、軌道走行用車輪は道路走行用車輪の
近傍だけに設ければよく、安価で軽量な軌道走行用作業
車を得ることができる。
クローラベルトの接地面に、鉄道用レールの頭部と嵌合
可能な凹形状のレール接触溝をクローラベルトの前後方
向に延ばして形成している。これにより、前記の作業車
と同様に一般道路の高速走行や、不整地の走行を容易に
行うことができるとともに、レール上の走行時には、レ
ール接触溝の凹形状で鉄道用レールの頭部をガイドしな
がら走行するため、軌道走行用車輪は道路走行用車輪の
近傍だけに設ければよく、安価で軽量な軌道走行用作業
車を得ることができる。
【0035】さらに、車体の前後方向に延びるクローラ
ベルトにレール接触溝が形成されているため、クローラ
ベルトとレールとの接触部分が多くなり、より脱線しに
くく安定してレール上の走行を行うことができる。
ベルトにレール接触溝が形成されているため、クローラ
ベルトとレールとの接触部分が多くなり、より脱線しに
くく安定してレール上の走行を行うことができる。
【図1】本発明に係る軌道作業車の側面図である。
【図2】他の本発明に係る軌道作業車の側面図である。
【図3】上記作業車の図2におけるIII−III断面
図である。
図である。
10,30 軌道作業車 11 車体 14 鉄輪 20,40 クローラ式走行装置 43c レール接触溝 R 鉄道用レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 潤 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 島田 実 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動輪と従動輪とこれら駆動輪および従
動輪に掛け回されたクローラベルトとからなり、車体の
前方および後方のいずれか一方に設けられたクローラ式
走行装置と、 前記車体の前方および後方の他方に設けられた道路走行
用車輪と、 前記車体の左右であって前記クローラ式走行装置の前後
に鉄道用レール上を走行するために張出、格納自在に設
けられた軌道走行用車輪とを有することを特徴とする軌
道作業車。 - 【請求項2】 駆動輪と従動輪とこれら駆動輪および従
動輪に掛け回されたクローラベルトとからなり、車体の
前方および後方のいずれか一方に設けられたクローラ式
走行装置と、 前記車体の前方および後方の他方に設けられた道路走行
用車輪と、 前記車体の左右であって、前記道路走行用車輪の前方も
しくは後方に鉄道用レール上を走行するために張出、格
納自在に設けられた軌道走行用車輪とを有し、 前記クローラベルトの接地面に前記鉄道用レールの頭部
と嵌合可能な凹形状のレール接触溝が前記車体の前後方
向に延びて形成されていることを特徴とする軌道作業
車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28006295A JPH09118499A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 軌道作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28006295A JPH09118499A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 軌道作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09118499A true JPH09118499A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17619781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28006295A Pending JPH09118499A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 軌道作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09118499A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015058045A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社東芝 | 医用画像診断システム及び架台搬送装置 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP28006295A patent/JPH09118499A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015058045A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | 株式会社東芝 | 医用画像診断システム及び架台搬送装置 |
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