JPH09118451A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジャム用紙を破損等させることなく円滑かつ容
易に除去できるようにする。 【解決手段】搬送ユニット２０に、画像形成装置本体１
側に設けられたストッパ４５によって一方向への回動が
規制されて係止位置に位置決め保持された加圧レバー４
１を設け、搬送ユニット２０が画像形成装置本体１から
分離されて加圧レバー４１とストッパ４５との係止関係
が解除された場合に、加圧レバー４１が一方向に回動す
るのを利用して加圧スプリング３５による両搬送ローラ
（３２，３３）の加圧を解除する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動可能に設
けられた一方搬送ローラと，この一方搬送ローラに接離
可能に設けられた他方搬送ローラと，この他方搬送ロー
ラを一方搬送ローラに付勢して両搬送ローラを加圧する
加圧スプリングとを含んでなり画像形成装置本体に分離
可能に装着された搬送ユニットを備えた画像形成装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、カラー印刷可能な画像形成装置
の従来構成を図４および図５に示す。かかる画像形成装
置は、各色（イエローＹ，マゼンタＭ，シアンＣ，ブラ
ックＢＫ）ごとの画像形成プロセスユニット１１Ｙ，１
１Ｍ，１１Ｃ，１１ＢＫを用紙搬送方向に一列に間隔を
おいて配設してなる。

【０００３】画像形成プロセスユニット１１Ｙは、画像
形成装置本体１内に装着されており、感光ドラム１２，
帯電器，現像器，転写器（転写ローラ１５），トナー回
収器，除電器等を含み構成されている。他のユニット１
１Ｍ，１１Ｃ，１１ＢＫも同様な構造とされている。

【０００４】各画像形成プロセスユニット（１１Ｙ，１
１Ｍ，１１Ｃ，１１ＢＫ）の上方に配設された各露光器
（１８Ｙ〜１８ＢＫ）は、レーザビームを主走査方向に
走査しつつ照射して副走査方向に回転する感光ドラム１
２上に静電潜像を描画する。

【０００５】用紙カセット５Ｕ（５Ｄ）内の用紙は、１
枚ずつ給紙ローラ６Ｕ（６Ｄ）でピックアップされ、か
つ搬送ユニット２０Ｐの各搬送ローラ対（２１Ｕ，２１
Ｄ，３１Ｐ）によってタイミングを調整して搬送ベルト
５１上に給紙される。搬送ベルト５１は、駆動ローラ５
２と従動ローラ５３との間に渡設され、Ｘ方向に回行さ
れる。駆動ローラ５２において搬送ベルト５１から分離
された用紙は、定着器１９を通り、装置本体１外へ排出
される。

【０００６】かかる装置では、カラー画像データは各色
ごとに理論的に分解されかつ各色ごとの露光器（１８
Ｙ，１８Ｍ，１８Ｃ，１８ＢＫ）に入力され、各プロセ
スユニット（１１Ｙ，１１Ｍ，１１Ｃ，１１ＢＫ）で用
紙上に各カラー画像が形成されるからフルカラー印刷す
ることができる。

【０００７】ここにおいて、搬送ユニット２０Ｐは、画
像形成装置本体１に分離可能に装着されており、用紙カ
セット（５Ｕ，５Ｄ）から送り出された用紙，手差しさ
れた用紙を搬送ベルト５１へ搬送可能に構成されてい
る。

【０００８】具体的には、搬送ユニット２０Ｐは、図５
に示す如く、搬送ローラ対（２１Ｕ，２１Ｄ，３１
Ｐ），加圧スプリング３５，手差し用紙用の給紙ローラ
３６と分離パット３６Ｓ，用紙搬送経路（３７Ａ，３７
Ｂ）と，これら各部品（２１Ｕ等）を収容するユニット
ケース３９等とから構成されている。この搬送ユニット
２０Ｐは、スライドレール（図示省略）を介して画像形
成装置本体１内から引出し可能かつ当該本体１内へ引込
み可能に設けられている。

【０００９】搬送ローラ対３１Ｐは、図５に示す如く、
ローラフレーム３８に回転駆動可能に設けられた一方搬
送ローラ（アライニングローラ３２）と，この一方搬送
ローラ（３２）に対して接離可能に設けられた他方搬送
ローラ（加圧ローラ３３）とから形成されている。

【００１０】一方搬送ローラ（３２）は、その回転軸３
２Ｓがローラフレーム３８に回転支持されており、図示
しない回転駆動手段（駆動モータ，動力伝達機構等）に
よって図５中時計回り方向に回転される。

【００１１】他方搬送ローラ（３３）は、ローラフレー
ム３８のガイド穴部３８Ａに上下動自在に嵌挿された軸
受部３４を介して一方搬送ローラ（３２）と接触可能か
つ離隔可能に設けられている。

【００１２】加圧スプリング３５は、他方搬送ローラ
（３３）を一方搬送ローラ（３２）に向けて付勢して両
搬送ローラ（３２，３３）を加圧する手段である。この
従来例では、加圧スプリング３５は、その中間部が軸受
部３４と接触して他方搬送ローラ（３３）を一方搬送ロ
ーラ（３２）に押圧できるように、その両端部がローラ
フレーム３８に固定されている。すなわち、他方搬送ロ
ーラ（３３）は、加圧スプリング３５の弾性力によって
一方搬送ローラ（３２）に押圧され、両搬送ローラ（３
２，３３）は常時加圧される。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記画像形
成装置において、用紙カセット（５Ｕ，５Ｄ）から送り
出された用紙（又は手差しされた用紙）が用紙搬送経路
３７Ａ（３７Ｂ）を搬送される際に斜行等して用紙ジャ
ムが発生した場合には、搬送ユニット２０Ｐを画像形成
装置本体１から引き出して、ジャム用紙を取り除く作業
を行っている。

【００１４】しかし、搬送ユニット２０の一方搬送ロー
ラ（３２）と他方搬送ローラ（３３）とは加圧スプリン
グ３５によって加圧されているため、両ローラ（３２，
３３）に噛み込まれたジャム用紙は取り出しにくく、用
紙の一部が破損等して外部から除去困難な部分に残留し
てしまうことがある。

【００１５】かかる事態を放置したまま、搬送ユニット
２０を画像形成装置１内に引込んで印刷を再開した場合
には、用紙ジャムが多発したり，構成部品が残留した用
紙の一部分と擦れて損傷したりする不都合が生じること
がある。

【００１６】そこで、例えばサービスマンを呼んで搬送
ユニット２０等を分解して残留した用紙の一部を取り出
してもらうこととなるが、取出してもらうまでは印刷が
できず不便を被ることになる。

【００１７】本発明の目的は、上記事情に鑑み、ジャム
用紙を迅速かつ容易に除去することができる画像形成装
置を提供することにある。

【００１８】

【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動可能
に設けられた一方搬送ローラと，この一方搬送ローラに
接離可能に設けられた他方搬送ローラと，この他方搬送
ローラを一方搬送ローラに向けて付勢して両搬送ローラ
を加圧する加圧スプリングとを含んでなり画像形成装置
本体に分離可能に装着された搬送ユニットを備えた画像
形成装置において、前記搬送ユニットに、前記画像形成
装置本体側に設けられたストッパによって一方向への回
動が規制されて係止位置に位置決め保持された加圧レバ
ーを設け、前記搬送ユニットが前記画像形成装置本体か
ら分離されて加圧レバーとストッパとの係止関係が解除
された場合に、加圧レバーが一方向に回動するのを利用
して加圧スプリングによる両搬送ローラの加圧を解除す
る構成としたことを特徴とする。

【００１９】かかる構成の発明では、用紙ジャムが発生
した場合に、搬送ユニットを画像形成装置本体から分離
すると、搬送ユニット側の加圧レバーと画像形成装置本
体側のストッパとの係止関係が解除される。すると、加
圧レバーが一方向に回動するが、当該回動によって加圧
スプリングによる一方および他方搬送ローラの加圧が解
除される。

【００２０】したがって、両搬送ローラがジャム用紙を
取り出す際の抵抗となるようなことはなく、破損等させ
ずに迅速かつ容易に除去することができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本画像形成装置は、図１〜図３に示
す如く、基本的構成が従来例（図４，図５）と同様とさ
れているが、搬送ユニット２０側に加圧レバー４１を設
けるとともに画像形成装置本体１側にストッパ４５を設
け、搬送ユニット２０を当該本体１から分離した場合に
加圧スプリング３５による一方および他方搬送ローラ
（３２，３３）の加圧を解除可能に構成されている。

【００２２】なお、従来例（図４，図５）と共通する構
成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化
又は省略する。

【００２３】加圧レバー４１は、図１（Ａ）に示す如
く、その一端部がローラフレーム３８に支点（３２Ｓ）
を中心として回動可能に装着されており、画像形成装置
本体１側に設けられたストッパ４５によって一方向（図
中反時計回り方向）への回動が規制されている。

【００２４】この実施形態では、加圧レバー４１の支点
を、一方搬送ローラ（３２）の回転軸３２Ｓから形成し
て部品点数の減少を図っている。すなわち、加圧レバー
４１の一端部を、一方搬送ローラ（３２）の回転軸３２
Ｓに回転支持させている。

【００２５】また、加圧レバー４１の他端部寄りの下面
部分には、ストッパ４５と当接係合する係合面４３が形
成されている。

【００２６】さらに、加圧レバー４１の他端部には、傾
斜したガイド面４２が形成されている。かかるガイド面
４２は、搬送ユニット２０を図３中２点鎖線に示す分離
位置から矢印Ｆ方向に移動させて画像形成装置本体１に
装着する際にストッパ４５と摺接して当該ストッパ４５
と係合面４３とを円滑に係合させる役目を果たす。

【００２７】なお、加圧レバー４１は、ストッパ４５と
の係止関係が解除された状態から円滑に係止状態に復帰
できるように、回動規制手段６１によって一方向へ回動
し過ぎるのが阻止されている。なお、回動規制手段６１
は、ローラフレーム３８に形成された回動規制穴６２
と，加圧レバー４１に回動規制穴６２と遊嵌するように
設けられた係合ピン６３とから形成されている。

【００２８】なお、加圧スプリング３５は、その一端部
がローラフレーム３８に連結され，かつその他端部は加
圧レバー４１の中央部に連結されている。

【００２９】次に、この実施形態の作用について説明す
る。用紙カセット（５Ｕ，５Ｄ）から送り出された用紙
（又は、手差しされた用紙）が、斜行等して用紙搬送経
路３７Ａ（３７Ｂ）を通過中に用紙ジャムが発生した場
合、搬送ユニット２０をスライドレール２９を介して矢
印Ｒ方向へ移動させて画像形成装置本体１から引き出
す。

【００３０】すると、加圧レバー４１とストッパ４５と
が相対移動して、両者（４１，４５）の係止関係が解除
される。これにより、加圧レバー４１は、回転フリー状
態となり，その重量アンバランスにより支点（３２Ｓ）
を中心として図１（Ｂ）に示す如く回動規制手段６１に
よって位置規制されるまで反時計回り方向に回動する。

【００３１】これにより、加圧スプリング３５の他端部
が下降し、他方搬送ローラ（３３）は一方搬送ローラ
（３２）から離隔される。

【００３２】したがって、両搬送ローラ（３２，３３）
によるジャム用紙の挟持は解除されることになり、ジャ
ム用紙を両搬送ローラ（３２，３３）から抵抗を受ける
ことなく迅速かつ容易に除去することができる。

【００３３】しかして、この実施形態によれば、搬送ユ
ニット２０に加圧レバー４１を設けるとともに、画像形
成装置本体１にストッパ４５を設け、搬送ユニット２０
を当該装置本体１から分離した場合に加圧スプリング３
５による両搬送ローラ（３２，３３）の加圧が解除され
る構成としたので、迅速かつ容易にジャム用紙を破損等
させることなく除去することができる。

【００３４】また、加圧レバー４１の支点を一方搬送ロ
ーラ（３２）の回転軸３２Ｓとしたので、部品点数が減
少し、一段とコスト低減および小型化を図ることができ
る。

【００３５】また、加圧レバー４１の他端部にガイド面
４２を形成したので、当該加圧レバー４１とストッパ４
５との係止・係止解除を一段と円滑に行うことができ
る。

【００３６】さらに、加圧レバー４１が一方向に回動し
過ぎるのを阻止する回動規制手段６１を設けたので、更
に当該加圧レバー４１とストッパ４５との係止・係止解
除を一段と円滑に行うことができる。

【００３７】

【発明の効果】本発明によれば、搬送ユニットに加圧レ
バーを設けるとともに、画像形成装置本体にストッパを
設け、搬送ユニットを当該装置本体から分離した場合に
加圧スプリングによる両搬送ローラの加圧が解除する構
成としたので、迅速かつ容易にジャム用紙を破損等させ
ることなく除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を説明するための図である。

【図２】同じく、搬送ユニットの主要部を説明するため
の図である。

【図３】同じく、搬送ユニットの分離・装着を説明する
ための図である。

【図４】画像形成装置の従来構成を説明するための図で
ある。

【図５】同じく、搬送ユニットの主要部を説明するため
の図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置本体 ２０ 搬送ユニット ３２ アライニングローラ（一方搬送ローラ） ３３ 加圧ローラ（他方搬送ローラ） ３５ 加圧スプリング ４１ 加圧レバー ４５ ストッパ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転駆動可能に設けられた一方搬送ロー
   ラと，この一方搬送ローラに接離可能に設けられた他方
   搬送ローラと，この他方搬送ローラを一方搬送ローラに
   向けて付勢して両搬送ローラを加圧する加圧スプリング
   とを含んでなり画像形成装置本体に分離可能に装着され
   た搬送ユニットを備えた画像形成装置において、 前記搬送ユニットに、前記画像形成装置本体側に設けら
   れたストッパによって一方向への回動が規制されて係止
   位置に位置決め保持された加圧レバーを設け、 前記搬送ユニットが前記画像形成装置本体から分離され
   て加圧レバーとストッパとの係止関係が解除された場合
   に、加圧レバーが一方向に回動するのを利用して加圧ス
   プリングによる両搬送ローラの加圧を解除する構成とし
   たことを特徴とする画像形成装置。