JPH09118443A - 紙葉類の捲り装置 - Google Patents

紙葉類の捲り装置

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JPH09118443A
JPH09118443A JP8135809A JP13580996A JPH09118443A JP H09118443 A JPH09118443 A JP H09118443A JP 8135809 A JP8135809 A JP 8135809A JP 13580996 A JP13580996 A JP 13580996A JP H09118443 A JPH09118443 A JP H09118443A
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turning
bill
turned
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Application number
JP8135809A
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English (en)
Inventor
Masaru Morimoto
勝 森本
Yoshimasa Sugidachi
好正 杉立
Riyuuichi Onomoto
竜一 小野本
Ichiro Kubo
一郎 久保
Tatsuei Nonaka
立栄 野中
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、重なり合う紙葉類の分離を確実に
して、多数枚捲りや高速捲りを容易に実現し、さらに、
捲った紙葉類の取扱いが容易な紙葉類の捲り装置の提供
を目的とする。 【解決手段】この発明は、紙葉類の多数枚を自動捲りす
る時、初期捲り台上に傾斜状に重ねられた紙葉類の傾斜
下端を捲り支点に支持手段で固定支持し、他端の自由端
側に対設した捲りローラで重ねられた紙葉類を一枚ずつ
捲り動作し、捲り上げた紙葉類は他方の傾斜状の傾斜集
積台上に傾倒させ、支持手段が紙葉類の捲り支点側を解
放して捲り上げた紙葉類を傾斜集積台上に集積して取扱
う紙葉類の捲り装置であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば紙幣等の
紙葉類の多数枚を自動捲り動作する装置に関し、さらに
詳しくは重ねられた紙葉類の多数枚を高速捲り動作する
紙葉類の捲り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙葉類の多数枚を自動捲りする
紙葉類の捲り装置は、図30に示すように、紙葉類10
1の多数枚を重ねた一端側を押えレバー102で固定支
持し、この押えレバー102を捲り支点に、他端の自由
端側に対設した捲りローラ103付きの回転ドラム10
4を回転することにより、重ねられた紙葉類101…を
一枚ずつ捲り動作している。
【0003】この場合、捲られた紙葉類101は、捲ら
れた位置で弯曲状態に集積され、押えレバー102の位
置を支点として、反捲り方向に対する紙葉類101の復
帰圧および集積重量圧(矢印A)が働き、これが次の紙
葉類101aに対する押え付け力となり、次の紙葉類1
01aの捲り動作を妨害することになる。特に、これは
紙葉類の捲り枚数に比例して増大し、自動化に伴う多数
枚捲りや高速捲りの支障となっていた。
【0004】さらに、捲りローラ103で捲った紙葉類
は回転ドラム104の上部にもたれた状態であるため、
その後、捲った紙葉類を分離して取出すには、捲った紙
葉類を挟持して取出すなど、特別な取出し手段が必要で
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、重
なり合う紙葉類の分離を確実にして、多数枚捲りや高速
捲りを容易に実現し、さらに、捲った紙葉類の取扱いが
容易な紙葉類の捲り装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、紙葉類の多
数枚を重ねた一端側を捲り支点に支持手段で固定支持
し、他端の自由端側に対設した捲りローラで重ねられた
紙葉類を一枚ずつ捲り動作する紙葉類の捲り装置であっ
て、V形状の一方の傾斜内面に形成され、紙葉類の捲り
動作側を高く設定して紙葉類を傾斜載置する初期捲り台
と、V形状の他方の傾斜内面に形成され、上記初期捲り
台より捲り動作された紙葉類を傾斜集積する傾斜集積台
とを備えた紙葉類の捲り装置であることを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明によれば、紙葉類の多数枚を自動捲り
する時、初期捲り台上に傾斜状に重ねられた紙葉類の傾
斜下端を捲り支点に支持手段で固定支持し、他端の自由
端側に対設した捲りローラで重ねられた紙葉類を一枚ず
つ捲り動作し、捲り上げた紙葉類は他方の傾斜状の傾斜
集積台上に傾倒させ、支持手段が紙葉類の捲り支点側を
解放して捲り上げた紙葉類を傾斜集積台上に集積して取
扱う。
【0008】
【発明の効果】このように、紙葉類を強制的に捲り上げ
方向に移動できるため、紙葉類を捲り上げ方向に確実に
捲り動作して、重なり合う次捲り紙葉類と確実に分離
し、次捲り紙葉類に対する押え付け力を除去する。
【0009】この結果、捲り動作時に干渉する紙葉類間
の負荷が解消されて、多数枚捲りが安定し、また捲り速
度を向上することができ、ロボット等の自動化による多
数枚捲りや高速捲りを容易に実現することができる。
【0010】さらに、紙葉類の捲り支点側の支持手段を
自在に固定支持および解放することで、捲り動作した紙
葉類をV形状の内面の傾斜集積台に移動させて集積させ
ることができて、その後の取扱いを容易にする。例え
ば、自動支払い機等に組込んで出金用に計数して所定枚
数を放出処理したり、内部に回収処理したり、捲り戻す
など任意に取扱うことができる。
【0011】さらに、V形状の内面に傾斜対向して設け
た一方の初期捲り台から他方の傾斜集積台に向けて捲り
動作したとき、V形面間で近くに対向するため紙葉類の
捲り角度が小さくなり、紙葉類の高速捲りを促進し、ま
た紙葉類自体の捲り移動長さを短くして捲り機構を縮小
化することができる。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1および図2は、紙幣捲り装置の捲り作用の
原理を示し、この紙幣捲り装置11は、捲りローラ12
と、紙幣押え板13と、左右一対の捲りレバー14,1
4と、左右一対のホルダ15,15とから構成され、紙
幣16の多数枚を重ねた長手方向の一端部上面を短辺側
に沿って紙幣押え板13で押圧固定し、この紙幣押え板
13の押え部分を捲り支点に、自由端側の集積紙幣16
…の上面に捲りローラ12を対設している。
【0013】この捲りローラ12は、紙面に十分な接触
抵抗を与える摩擦抵抗の高いゴム材等で形成され、紙幣
16の自由端側中央部に対設し、紙幣捲り時は紙幣16
の捲り方向に回転すると共に、該捲りローラ12自体を
紙幣自由端側の下方接触位置から斜め上方の捲り上げ位
置に傾斜移動して、紙幣16の初期捲り動作を実行す
る。
【0014】上述の左右一対の捲りレバー14,14
は、捲りローラ後方の両側位置に捲り上げ方向と直角に
傾斜する両回転軸17,17を配設し、これら回転軸1
7,17に各捲りレバー14,14を略直角に延設し
て、同期回転する両回転軸17,17の1回転に伴って
1枚の紙幣16を両側より支持して捲り上げ方向に回転
する円形の傾斜軌跡を有している。そして、紙幣の捲り
動作時には、該両レバー14,14が捲りローラ12の
捲り動作に連動して、該ローラ12で捲り上げた紙幣
と、次に捲られる紙幣との紙幣面間に介在させて、捲り
上げられた紙幣を引続き、捲り上げ方向に大きく捲り上
げ移動させる。また連続捲り動作した場合、左右一対の
捲りレバー14,14は、一定速度で同期して回転し、
1回転毎に紙幣16を1枚捲りする。
【0015】これにより、紙幣を捲り上げ方向に確実に
捲り上げ動作して、重なり合う次捲り紙幣との間を確実
に分離し、次捲り紙幣に対する復帰圧や集積重量圧によ
る押え付け力を未然に解消して、捲り上げ動作時に生じ
る紙幣間の負荷を解消する。このため、安定した多数枚
捲りを可能にし、また高速捲りが可能となる。
【0016】また、左右一対のホルダ15,15は、捲
りレバー14,14で捲り上げられた紙幣16を捲り動
作完了位置に保持するものであって、上述の捲りレバー
14,14の円形傾斜軌跡に支障のない後部位置で、紙
幣幅に対応する両側位置にL形状を有してそれぞれ配設
している。これらL形状の先端部を各枢支ピン18,1
8で枢着し、各枢支ピン18,18を傾動支点に後部側
を外開き許容し、前部内面には捲り上げられた紙幣16
を挿入案内する傾斜状の挿入案内面19,19を有し、
後部内面には挿入案内された紙幣16を係止して保持す
るL形係止部20,20を有し、さらに相互の後端部間
をスプリング21で接続して、両ホルダ15,15を常
に紙幣保持位置に復帰するように構成している。
【0017】この場合、捲りレバー14,14により強
制的にホルダ15,15の位置に導かれた紙幣16は、
長手方向に弯曲した状態で導かれるので、両ホルダ1
5,15を乗り越えるときに、図3に示すように、両ホ
ルダ15,15からの短手方向の外力に抗しつつ両ホル
ダ15,15を押し開く形で安定して乗り越える。
【0018】このように構成された紙幣捲り装置11の
捲り動作を、図4〜図9の捲り動作説明図について説明
する。今、紙幣の多数枚を自動捲りする時、図4に示す
ように、捲りローラ12は集積紙幣16…の上面自由端
側に接触対応した1枚捲り許容状態に待機されており、
また捲りレバー14,14は捲り動作に支障のない位置
に退避されている。
【0019】この状態で捲りローラ12を、回転動作お
よび捲り上げ方向へ傾斜移動させると、重ねられた上面
の紙幣16が紙幣押え板13を捲り支点に、自由端側が
捲り上げ動作されて、図5に示すように、弯曲状態に捲
り上げられる。
【0020】このとき、捲りローラ12の捲り上げ動作
に連動して、左右一対の捲りレバー14,14が同期し
て回転し、図6に示すように、弯曲状態に捲り上げられ
た紙幣16と、次に捲り上げられる紙幣16との上下紙
幣面間に側方より回転挿入し、挿入後は、図7に示すよ
うに、捲り上げ動作中の紙幣16を、引続き該レバー1
4,14の円形傾斜軌跡に沿って捲り上げ方向に大きく
移動させ、これら左右一対の捲りレバー14,14で紙
幣16を、図8に示すように、ホルダ15,15を越え
る位置まで捲り上げる。
【0021】この結果、捲り上げられた紙幣16は、図
9に示すように、ホルダ15,15のL形係止部20,
20に係止され、捲り上げられた自由端側が略起立状態
に弯曲して保持される。一方、捲りレバー14,14は
回転移動して次の紙幣の捲り上げに備えられ、捲りロー
ラ12は初期待機位置に復帰して、紙幣の一枚捲りが完
了する。このような捲り動作が繰返されて1枚ずつ自動
捲りされる。
【0022】このように、捲りローラの捲り動作に加え
て、捲りレバーにより紙幣を強制的に捲り上げ方向に移
動できるため、重なり合う次捲り紙幣と確実に分離し
て、次捲り紙幣に対する押え付け力を未然に解消するこ
とができる。この結果、捲り上げ動作時に干渉する紙幣
間の負荷が解消されて、多数枚捲りが安定し、また捲り
速度を向上することができ、ロボット等の自動化による
多数枚捲りや高速捲りを容易に実現することができる。
また、捲られた紙幣を分離位置に確実に保持して、逆戻
りを防止するホルダを備えた場合は、捲り上げた紙幣を
安定して保持できるため、多数枚捲りを確実にする。
【0023】図10は、この発明の紙幣捲り装置を自動
支払い機に内部構成した一例を示し、この自動支払い機
31は上面側にカード挿入口32、案内表示器33、入
力キー34、出金口35を有して、出金取引時に案内表
示器33で案内した取引手順に従って取引カードを挿入
させ、続いて入力キー34により顧客の取引データを入
力させ、入力された取引データを確認し、取引成立した
時点で出金口35より所定の金額を放出している。
【0024】図11は、上述の自動支払い機の内部構造
を示し、ここに内部構成される紙幣捲り装置36は上方
の出金口35に対応させて傾斜設置しており、カートリ
ッジ37内に収納された多数枚の紙幣16を押圧板38
によって捲り動作側に押圧付勢して捲り動作可能に初期
セットしている。
【0025】また、カード挿入口32と対応する上部側
の位置にはカードリーダ39を設置して挿入されたカー
ドのデータを読取り書込み処理し、さらにカートリッジ
37の上面開放部に対してはカートリッジシャッタ40
を配設して、このカートリッジの上面開放部を開閉す
る。さらに、このカートリッジシャッタ40は紙幣16
の捲り動作後に閉鎖操作して、未捲り紙幣と既捲り紙幣
とを明確にシャッタ分離することができる。
【0026】また、カートリッジ37の下部側には紙幣
回収部41を配設しており、捲り動作した紙幣16を回
収する場合に、捲り後の紙幣を載置する可動板42を一
端を傾動支点に下向きに大きく傾動させることにより、
捲り動作した紙幣16を下方の紙幣回収部41側に一括
して回収する。
【0027】そして、カートリッジ37内の押圧板38
上に収納された多数枚の紙幣16と、これを分離して載
置する可動板42とはV形状を成している。
【0028】図12は、この発明による紙幣捲り装置3
6の要部を示し、これは紙幣の捲り位置にカートリッジ
シャッタ40と、捲りローラ43と、左右一対の捲りレ
バー44,44と、左右一対の紙幣押え板45,45
と、可動板42とを配設し、このうち左右一対の紙幣押
え板45,45は紙幣の捲り支点として紙幣端部上面を
短辺側に沿って両側から押圧固定し、これを捲り支点に
自由端側の紙幣16の上面に捲りローラ43を対設し、
またこの場合紙幣押え板45,45を固定支持/解放許
容して設け、出金用に所定枚数を捲り動作して計数した
紙幣を解放して出金口35にそのまま放出処理したり、
内部の紙幣回収部41に回収処理したり、固定支持した
まま逆方向の捲り戻し動作を実行させて捲り戻すなど任
意に取扱うことができる。図中、46は出金口シャッタ
である。
【0029】図13は、紙幣の捲り位置に装備される透
過形の捲り検知センサS1 を示し、このセンサS1 は紙
幣16の捲り過程で弯曲する紙幣弯曲部16aに透光さ
せて紙幣の捲り動作およびこのときの透光量に応じて1
枚捲りか、2枚捲りかを光電検知する。
【0030】図14は、紙幣捲り装置の制御回路ブロッ
ク図を示し、CPU51はROM52に格納されたプロ
グラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データを
RAM53で読出し可能に記憶する。
【0031】また、CPU51は紙幣の捲り動作時に、
捲りローラ駆動部54を駆動制御して捲りローラ43を
捲り方向に移動および回転させ、これに連動させて捲り
レバー駆動部55を駆動制御して捲りレバー44,44
を捲り方向に回転させ、またこのとき紙幣押え板駆動部
56を駆動制御して紙幣押え板45,45を固定支持さ
せ、この捲り動作完了後に押圧解放して紙幣を放出許容
する。この捲り動作完了時点で、カートリッジシャッタ
駆動部57を駆動制御してカートリッジシャッタ40を
閉鎖動作させ、略垂直に捲り上げた既捲り紙幣とカート
リッジ37内の未捲り紙幣とを仕切って捲った紙幣の取
扱いを容易にしている。一方、取引不成立の場合は可動
板駆動部58を駆動制御して可動板42を回収側へ傾動
させ、捲られた紙幣を紙幣回収部41側へと回収させ
る。
【0032】このように構成された紙幣捲り装置36の
処理動作を図15のフローチャートおよび図16〜図2
1の捲り動作説明図を参照して説明する。今、顧客が自
動支払い機31にカードの挿入操作やキー入力操作等の
出金取引手続き操作し、これに基づいてCPU51が紙
幣捲り装置36に出金指令すると(ステップn1 )、図
16に示すように、紙幣捲り装置36は捲りローラ43
および捲りレバー44,44を駆動して紙幣の捲り動作
を開始し(ステップn2 )、図17に示すように、一枚
ずつ捲って所定枚数の紙幣を捲り動作すると(ステップ
n3 〜n4 )、図18に示すように、紙幣捲り装置36
はカートリッジシャッタ40を閉じてカートリッジ37
の上面開放部を覆い、捲った分のみを明確に分離する。
その後、紙幣押え板45,45を退避させることで自由
状態となり(ステップn5 〜n6 )、図19に示すよう
に、捲られた紙幣16…は可動板42上に整列して集積
され、出金口シャッタ46を開放することで、出金口3
5の外部より捲られた所定枚数の紙幣が取出し許容さ
れ、顧客により紙幣が取出されることで紙幣の出金処理
が終了する(ステップn7 )。
【0033】ところで、紙幣捲り時に捲り検知センサS
1 が2枚捲りを検知した場合や顧客が取引中止操作した
場合は、図20に示すように、捲り動作を直ちに停止
し、紙幣押え板45,45を退避させて紙幣16…を自
由状態で可動板42上に整列集積させ(ステップn8 〜
n9 )、その後に、図21に示すように、可動板42を
下向きに大きく傾動させて、捲った紙幣を紙幣回収部4
1に回収処理し、回収後は可動板42を元の位置に復帰
させて次の捲り動作に備える(ステップn10)。
【0034】図22および図23は、捲りローラの動き
に2枚捲り防止機能を持たせた2枚捲り防止説明図を示
し、これは図22に想像線で示すように、捲りローラ4
3が、重ねられた紙幣16の自由端側上面に接し、これ
より紙幣上面に沿って捲り支点方向の紙幣押え板45側
にスライド移動させた後、捲り上げ動作を開始するが、
この捲り上げ動作途中で、図23に連続矢印で示すよう
に、捲りローラ43を捲り上げ方向より一時的に退避移
動させる捲り上げ退避軌跡43aを持たせて、紙幣を捲
り動作する。
【0035】この捲り上げ退避軌跡43aにより、捲り
上げ動作途中で弯曲状態にある1枚目の紙幣16Aは、
捲りローラ43と常時接触してローラの変動に追従し、
捲り上げられた位置で保持されるが、2枚捲りされた場
合には、2枚目の紙幣16Bが捲りローラ43と非接触
なため、一時的な退避動作に連動して一時的に外力から
解放され、この時点で勢いよく復元し、1枚目の紙幣1
6Aと離れて元の未捲り位置に戻り、2枚捲りを初期段
階で確実に防止する。
【0036】また、回転しながら捲り動作する捲りロー
ラ43の動きと対応して、紙幣16は弯曲して復元力が
次第に働くため、捲りローラ43の外表面はゴム等の摩
擦抵抗の高い部材を周設するのが望ましく、また捲り上
げ退避軌跡43aは、図22に示すように、紙幣の復元
作用との関係で形成される高接触圧域16Cと対応する
ため、この捲り上げ退避軌跡43aにて一時的に退避さ
せても1枚目の紙幣16Aは安定して捲り動作できる。
【0037】図24は、この発明の他の実施例の紙幣捲
り装置を示し、この紙幣捲り装置61はV形状の捲り装
置本体62と、その上面に対設される捲りローラ63と
から構成される。この捲り装置本体62は上面をV形状
に形成し、このV形状の一方の傾斜内面を紙幣の初期捲
り台64に設定し、他方の傾斜内面を紙幣の傾斜集積台
65に設定して、この一方の初期捲り台64側から他方
の傾斜集積台65側に向けて捲り動作する。
【0038】このうち初期捲り台64は、捲りローラ6
3と対応する紙幣16の捲り動作側を高位置に設定して
紙幣16を長手方向に傾斜載置し、この傾斜面の低位置
側には傾斜載置された紙幣16の下端を係止する左右一
対のストッパ66,66を立設し、両ストッパ66,6
6間には逆L形状を有して斜面方向に沿ってスライド許
容する紙幣押え爪67を配設している。この紙幣押え爪
67は、通常、傾斜上方に向けて付勢され、一定の弾力
を持たせて紙幣上面を押圧支持し、両側のストッパ6
6,66とこの紙幣押え爪67とで紙幣の短手方向端縁
を3箇所で係止支持している。
【0039】これにより、捲り動作される紙幣16は、
図25に示すように、傾斜方向に沿った捲りローラ63
の捲り動作に伴って紙幣16は弯曲しながら捲り動作さ
れ、図26に示すように、捲りローラ63が捲り上げ動
作して元位置に戻る迄に、紙幣16は表裏が反転して反
対面側の傾斜集積台65へと移し替えられて捲り動作が
終了する。
【0040】このとき、紙幣16の復元力が働くことに
伴って、既述した紙幣押え爪67はスライドして後退
し、このスライド対応しながら紙幣の捲り支点を終始維
持することで、図27に実線で示すように、この紙幣自
体の反力が高められて安定した高速反転捲りを実行す
る。なお、参考までに図27に想像線で示すように、紙
幣押え爪67が無い場合は、十分な紙幣の反力が得られ
ず、高速反転捲りが不安定となる。
【0041】また、V形面64,65間で捲り動作した
場合は、両面64,65が近くに対向するため紙幣の捲
り反転角度および捲り距離が小さくなり、高速捲りを促
進し、捲り機構を縮小化することができ、また捲りレバ
ーやホルダが不要となって捲り機構の簡素化を図ること
ができる。
【0042】この場合、捲り装置本体62には、計数ス
イッチボタン68と、その計数枚数を表示する計数表示
器69と、捲り検知センサS1 、初期セット確認検知セ
ンサS2 、捲り確認検知センサS3 等のセンサ群を保持
するセンサ保持片70を配設している。
【0043】図28は、図24で示した紙幣捲り装置6
1の制御回路ブロック図を示し、CPU81はROM8
2に格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御
し、その制御データをRAM83で読出し可能に記憶す
る。また、CPU81は紙幣の捲り動作時に、捲りロー
ラ駆動部84を駆動制御して捲りローラ63を捲り方向
に回転および捲り上げ移動させる。
【0044】このように構成された紙幣捲り装置61の
処理動作を、図29のフローチャートを参照して説明す
る。今、紙幣16の多数枚を初期捲り台64上にセット
して、計数スイッチボタン68をONすると(ステップ
n21〜n22)、CPU81は捲りローラ63を駆動制御
して紙幣の捲り動作を開始し(ステップn23〜n24)、
このとき、捲り力を受けた紙幣16は、図25に示すよ
うに、捲り方向に沿って弯曲しながら捲り動作され、こ
の1枚捲り動作を捲り検知センサS1 で検知確認し(ス
テップn25)、この捲り動作時に、紙幣16の復元力が
高まり、これに伴って紙幣押え爪67が後方にスライド
しながら紙幣の一端を捲り支点として支持し、これによ
り紙幣16を安定して捲り動作し、この結果、図26に
示すように、紙幣16は反転して反対面側の傾斜集積台
65へと移し替えられて捲り動作される(ステップn2
6)。
【0045】このとき、紙幣16の1枚捲り動作を、捲
り確認検知センサS3 が検知確認し、また捲った枚数を
計数表示器69で表示案内し、初期捲り台64上にセッ
トされた紙幣16がなくなる迄、繰返し捲り動作を実行
する(ステップn27〜n29)。 この発明の構成と、上
述の実施例との対応において、この発明の紙葉類の捲り
装置は、実施例の各紙幣捲り装置36、61に対応し、
以下同様に支持手段は、紙幣押え板45、紙幣押え爪6
7に対応し、紙葉類は、紙幣16に対応し、初期捲り台
は、押圧板38、初期捲り台64に対応し、傾斜集積台
は、可動板42、傾斜集積台65に対応するも、この発
明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙幣捲り装置の原理を示す斜視図。
【図2】 紙幣捲り装置の原理を示す側面図。
【図3】 紙幣捲り装置の原理を示す平面図。
【図4】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図5】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図6】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図7】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図8】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図9】 紙幣捲り装置の捲り動作説明図。
【図10】 この発明の紙幣捲り装置を備えた自動支払
い機の外観斜視図。
【図11】 自動支払い機内部のの紙幣捲り装置を示す
側面図。
【図12】 紙幣捲り装置の要部を示す斜視図。
【図13】 2枚検知センサの検知状態を示す斜視図。
【図14】 紙幣捲り装置の制御回路ブロック図。
【図15】 紙幣捲り装置の処理動作を示すフローチャ
ート。
【図16】 紙幣捲り装置の初期捲り状態を示す側面
図。
【図17】 紙幣捲り装置の捲り完了状態を示す説明
図。
【図18】 紙幣捲り装置の紙幣押え解放状態を示す側
面図。
【図19】 紙幣捲り装置の出金紙幣取出し許容状態を
示す側面図。
【図20】 紙幣捲り装置の紙幣回収初期状態を示す側
面図。
【図21】 紙幣捲り装置の紙幣回収終了状態を示す側
面図。
【図22】 捲りローラの紙幣の捲り動作説明図。
【図23】 捲りローラの捲り上げ退避軌跡による2枚
捲り防止説明図。
【図24】 この発明の紙幣捲り装置の他の実施例を示
す斜視図。
【図25】 紙幣の初期捲り状態を示す説明図。
【図26】 紙幣捲り動作を示す説明図。
【図27】 紙幣捲り支点の支持状態を示す説明図。
【図28】 紙幣捲り装置の制御回路ブロック図。
【図29】 紙幣捲り装置の処理動作を示すフローチャ
ート。
【図30】 従来の紙葉類の捲り装置の使用状態を示す
側面図。
【符号の説明】
36,61…紙幣捲り装置 43,63…捲りローラ 45…紙幣押え板 44…捲りレバー 16…紙 幣 38…押圧板 42…可動板 43a…捲り上げ退避軌跡 64…初期捲り台 65…傾斜集積台 67…紙幣押え爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 一郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 野中 立栄 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類の多数枚を重ねた一端側を捲り支点
    に支持手段で固定支持し、他端の自由端側に対設した捲
    りローラで重ねられた紙葉類を一枚ずつ捲り動作する紙
    葉類の捲り装置であって、V形状の一方の傾斜内面に形
    成され、紙葉類の捲り動作側を高く設定して紙葉類を傾
    斜載置する初期捲り台と、V形状の他方の傾斜内面に形
    成され、上記初期捲り台より捲り動作された紙葉類を傾
    斜集積する傾斜集積台とを備えた紙葉類の捲り装置。
JP8135809A 1996-05-01 1996-05-01 紙葉類の捲り装置 Pending JPH09118443A (ja)

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