JPH0911816A - 自動車用ルーフモールの取付構造およびそのルーフモールの製造方法 - Google Patents

自動車用ルーフモールの取付構造およびそのルーフモールの製造方法

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JPH0911816A
JPH0911816A JP7165823A JP16582395A JPH0911816A JP H0911816 A JPH0911816 A JP H0911816A JP 7165823 A JP7165823 A JP 7165823A JP 16582395 A JP16582395 A JP 16582395A JP H0911816 A JPH0911816 A JP H0911816A
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roof
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雄二 長橋
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルーフモールの熱による伸縮変形を規制して
見映えの悪化を防止しつつ取付作業能率の向上とコスト
の低廉化を図る。 【構成】 ルーフの中央パネル21の折曲端縁部22と
側部パネル23の折曲端縁部24との接合部に形成され
た取付溝25に基部31を嵌合して取り付けられる自動
車用ルーフモールの取付構造である。取付溝25を構成
する折曲端縁部22の下側立上り壁22aの前後端部側
にテーパ凹状の係合部35,36を形成する。一方、ル
ーフモール28の基部31前後端側の側縁に、前後係合
部35,36に係合してルーフモール28の長手方向の
位置を規制するテーパ凸状の係止部37,38を一体に
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の中央ルーフパ
ネルと側部ルーフパネルとの接合部を隠蔽するための自
動車用ルーフモールの取付構造及びそのルーフモールの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の自動車用ルーフモールの
取付構造としては、例えば実開平4−58459号公報
等に記載されているものが知られている。
【0003】図10および図11に基づいて概略を説明
すれば、自動車用ルーフの中央パネル1の折曲端縁部2
と側部パネル3の折曲端縁部4とを接合してルーフ上面
の左右両側部に車体前後方向に沿って延在した取付溝5
が形成され、この取付溝5にルーフモール6が取り付け
られるようになっている。
【0004】前記取付溝5内には、中央パネル1の端縁
を起立させてフランジ部7が形成されていると共に、こ
のフランジ部7と折曲端縁部2の立上り壁2aとの間に
凹条部8が形成されている。
【0005】一方、ルーフモール5は、装飾ヘッド部9
の下部一側に一体に設けられて、凹状部8に嵌入する脚
部10と、該脚部10の下端に一体に有して凹状部8の
底部に嵌合保持される平板状の基部11と、装飾ヘッド
9の下部他側に一体に設けられて、前記フランジ部7の
先端縁に係止するフック部12とを備えている。
【0006】そして、基部11を凹条部8の底部に嵌合
すると共に、フック部12をフランジ部7に係止させて
ルーフモール6を取付溝5に取り付けるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のルーフモールの取付構造にあっては、基部11を凹
条部8に嵌合し、かつフック部12をフランジ部7に係
止させることにより、ルーフモール6の不用意な浮き上
がり等は防止できるものの、ルーフモール6の長手方向
の伸縮変形については何ら考慮されていない。
【0008】即ち、一般にルーフモールは、合成樹脂材
で形成されているため、車外の温度変化に伴い熱による
伸縮変形が生じ易い。このため、前記ルーフモール6に
あっては、自由に伸縮変形してしまうことにより、ルー
フモール6の車体前後端部の見映えが悪化するといった
問題を招いている。
【0009】そこで、熱伸縮変形を抑制するために、基
部11の下面全体を凹状部8の底部に接着したり、ある
いはルーフモール自体を金属で成形することも考えられ
るが、全面接着の場合は、基部あるいは底部に予め接着
剤を塗付すると共に、取り付け時にはルーフモールを一
端から他端に亘って順次上方から押し付けて接着させる
必要があるため、その取付作業が煩雑になる。一方、金
属製とした場合は、重量の増加ばかりかコストの高騰が
余儀なくされる。
【0010】尚、ルーフモールの押出成形後に実施され
るアニール処理(90〜100℃で加熱した後、冷却)
によって残留ひずみをある程度とることができるが、車
体へ取り付けた後におけるルーフモールの伸縮変形を十
分に抑制することはできない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、ルー
フの中央パネルの側部に形成された折曲端縁部と該折曲
端縁部に接合された側部パネルの折曲端縁部との間に車
体前後方向に沿って形成された取付溝に、装飾ヘッド部
の下部に脚部を介して設けられた基部を嵌合して取り付
けられる自動車用ルーフモールの取付構造であって前記
取付溝を構成する中央パネルの折曲端縁部の立上り壁
に、係合部を形成する一方、前記ルーフモールの基部の
側縁に、前記係合部に係合してルーフモールの長手方向
の位置を規制する係止部を形成したことを特徴としてい
る。
【0012】請求項2の発明は、前記ルーフモールの係
止部の外面に軟質部材を被覆したことを特徴としてい
る。
【0013】請求項3の発明は、前記中央パネルの階段
状に折曲された前記折曲端縁部の下段側立上り壁を取付
溝の巾方向に沿って凹凸状に変化させて係合部を形成し
たことを特徴としている。
【0014】請求項4の発明は、ルーフの中央パネルと
側部パネルとの間に車体前後方向に沿って形成された取
付溝に基部を嵌合して取り付けられると共に、該基部の
側部に、前記取付溝の内壁に有する係合部に係止してモ
ール本体の長手方向に位置決めをする係止部が設けられ
たルーフモールの製造方法であって、前記係止部以外の
同一断面形状を有するモール本体を形成するための第1
押出口が開口形成された第1口金と、モール本体とは断
面形状の異なる前記係止部を形成するための第2押出口
が開口形成された第2口金とを、その両押出口同士を連
続しつつ一方の押出口の一部を他方の口金で遮断するよ
うに重ね合わせて、その双方の押出口の形状を合成して
所定の断面形状のモール押出口を形成し、前記第1押出
口から前記基部等からなるモール本体に対応する成形体
を押し出すと共に、該押出動作と同時に第2口金をその
押出方向と直交する平面内で移動させて該第2押出口か
ら係止部に対応する成形体をモール本体の成形体と同時
に一体に成形したことを特徴としている。
【0015】請求項5の発明は、前記係止部の外周面を
被覆する軟質部材を形成するための第3押出口が開口形
成された第3口金を前記第2口金に重ね合わせると共
に、第2押出口の端縁に第3押出口の端縁を重合して両
押出口の形状を連続させ、前記第2押出口から係止部に
対応する成形体を押し出すと同時に、第3押出口から軟
質部材に対応する成形体を係止部成形体の押し出し方向
に直交する方向から押し出して、係止部成形体の外面に
軟質部材成形体を融着接合させて一体化したことを特徴
としている。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、ルーフモールを取付
溝に取り付ける際に、中央パネルの係合部にルーフモー
ルの係止部を係合させて、該ルーフモールの長手方向の
位置を規制するようにしたため、熱によりルーフモール
が伸縮変形しようとしても係合部に対する係止部の係合
によって、該ルーフモールの自由な伸縮変形を十分に規
制することができる。
【0017】請求項2の発明によれば、係止部の外面を
軟質部材で被覆したため、該係止部が係合部に強く圧接
しても、該係合部の表面に対する傷の発生等が防止され
る。
【0018】請求項3の発明によれば、係合部を下段側
の立上り壁に形成したため、該係合部と係止部が取付溝
の底部付近に位置して外部から見えにくい状態になるた
め、外観品質の低下が防止される。
【0019】請求項4の発明によれば、第1押出口と第
2押出口とによって、モール本体と係合部とが実質的に
成形と同時に融着一体化され、しかも、係止部の断面形
状を長手方向に沿って自由かつ連続的に変化させること
ができると共に、モール本体と係止部との強い接合が得
られる。
【0020】請求項5の発明によれば、第1,第2押出
口の他に第3押出口によってモール本体と係止部及び軟
質部材とを成形と同時に互いに融着一体に成形できるた
め、成形効率の向上が図れると共に、係止部と軟質部材
との強い接合が得られる。
【0021】
【実施例】図1〜図3は本発明の自動車用ルーフモール
の取付構造の第1実施例を示し、車体のルーフの両側部
には、中央パネル21の折曲端縁部22と側部パネル2
3の折曲端縁部24との接合部に、車体前後方向に沿っ
て延在した取付溝25が形成されている。また、前記中
央パネル21の折曲端縁部22は、一側端部に取付溝2
5の底部略中央位置から立ち上がった折曲フランジ部2
6を有していると共に、該フランジ部26に対向する壁
部が階段状に折曲形成されており、壁部の下側の立上り
壁22aとフランジ部26との間に凹状部27が形成さ
れている。
【0022】一方、前記取付溝25に取り付けられる樹
脂製のルーフモール28は、略平板状の装飾ヘッド部2
9と、該装飾ヘッド部29の中央パネル21側の一端下
部に一体に設けられて凹状部27内に嵌入する脚部30
と、該脚部30の下端縁に一体に設けられて、凹状部2
7の底部に嵌合保持される平板状の基部31と、装飾ヘ
ッド部29の下面略中央位置に設けられて、前記フラン
ジ部26の先端縁に下方から係止するフック部32と、
該フック32の折曲下端縁から側部パネル23の折曲端
縁部24に向かって延出したシールリップ33と、前記
基部31の内側縁に設けられて、先端縁がフランジ部2
6の一側面に当接するリップ部34とを備えている。前
記装飾ヘッド部29と脚部30,基部31及びフック部
32は、硬質樹脂をベースとしているが、装飾ヘッド部
29と脚部30及び基部31の外面は、軟質な樹脂材S
で覆われており、側部パネル23の折曲端縁部24の上
端に当接する装飾ヘッド部29の先端部29aも圧接時
に折曲縁の表面の傷等の発生を防止するために軟質な樹
脂材Sで形成されている。
【0023】そして、前記中央パネル21の折曲端縁部
22は、下側立上り壁22aの前後端部に凹状の係合部
35,36が形成されている。この係合部35,36
は、立上り壁22aの長手方向の中央側から前方あるい
は後方へ移行するにしたがって下り傾斜状に形成され、
立上り壁22a全体が略く字形状に形成されている。
【0024】一方、ルーフモール28の基部31は、外
側縁の前後位置に前記係合部35,36と係止してルー
フモール28の長手方向の位置を規制する凸状の係止部
37,38が一体に設けられている。この係止部37,
38は、基部31と連続的な平板状を呈し、係合部3
5,36の形状に適合するように基部31の長手方向の
中央側から前方あるいは後方へ移行するにしたがって上
がり傾斜状に形成されている。
【0025】さらに、この基部31を含めた係止部3
7,38の端部外面は、樹脂製の軟質部材39によって
被覆されている。この軟質部材39は、断面略横h状に
形成され、基端部が基部31と係止部37の各先端部を
被うように一体に固定され、立上り壁22aや係合部3
5,36の各内面に当接する先端部が横断面円弧状に形
成されている。
【0026】更に、ルーフモール28は、前後端部に同
一断面形状のキャップ40,41がインジェクション成
形によって一体に固定されている。
【0027】したがって、この実施例によれば、ルーフ
モール28を取付溝25内に取り付けた場合、つまりフ
ック部32をフランジ部26の先端縁に下方から係止さ
せると共に、基部31を凹状部27の底部に嵌合保持さ
せると、ルーフモール28はフック部32のフランジ部
26に対する係止などにより、上下方向の変形が規制さ
れて浮き上がりが防止される。
【0028】しかも、凹状部27に対する基部31の嵌
合保持と同時に係合部35,36に係止部37,38が
係止するため、ルーフモール28が収縮変形しようとす
ると、係止部37,38の外面に有する軟質部材39の
外端縁39a,39bが係合部35,36の内面に強く
当接して、それ以上の収縮変形を規制する。
【0029】このため、ルーフモール28は、熱による
浮き上がりと長手方向の変形移動が確実に防止されるの
で、見映えが良好となり、外観品質の向上が図れる。
【0030】また、係止部37,38の外面は軟質部材
39で覆われているため、係合部35,36に対する圧
接が繰り返し行われても該係合部35,36の表面に傷
等の発生が防止されて、錆等の発生も防止できる。しか
も、係合部35,36は折曲端縁部22の下側の立上り
壁22aに形成されているため、係止部37,38との
係止個所も外部から見えにくくなる。したがって、この
点でも外観品質の向上が図れる。
【0031】図4及び図5は本発明の第2実施例を示
し、この実施例では、折曲端縁部22の下側立上り壁2
2aの前後端部に略三角凹形状の係合部35,36を形
成する一方、ルーフモール28の基部31の外側縁の前
後端部に前記各係合部35,36に係止する略三角凸形
状の係止部37,38を形成した。また、両係止部3
7,38を含む基部31の外側縁には、軟質部材39が
被覆されていることは第1実施例と同様である。また、
他の構成は第1実施例と同様である したがって、この実施例によれば、取付溝25に取り付
けた後にルーフモール28が熱により伸長方向へ変形し
ようとすると、係止部37,38の外側傾斜辺37a,
38aが軟質部材39を介して係合部35,36の各一
端面35a,36aに当接して、それ以上の伸び変形を
規制する。一方、ルーフモール28が収縮方向へ変形し
ようとすると、今度は係止部37,38の内側傾斜辺3
7b,38bが軟質部材39を介して係合部35,36
の各他端面35b,36bに当接して、それ以上の縮み
変形を規制する。
【0032】このため、ルーフモール28は、自由な伸
長及び収縮方向のいずれの変形も確実に防止されるた
め、見映えの悪化が防止される。尚、浮き上がりもフラ
ンジ部26等により規制されていることは勿論である。
また、基部31は図5に示すように立上り壁22aの内
面に当接しないように設定することも可能である。
【0033】図6及び図7は本発明の第3実施例を示
し、この実施例では、係合部と係止部の凹凸形状を第2
実施例とは逆に形成したものである。すなわち、係合部
35,36を略三角凸形状に形成する一方、係止部3
7,38を略三角凹形状に形成したものである。他は、
第2実施例と同様な構成である。
【0034】したがって、この実施例も各係合部35,
36に対する係止部37,38の係止作用によってルー
フモール28の自由な伸長及び収縮方向のいずれの変形
も確実に防止できるため、第2実施例と同様な効果が奏
せられる。
【0035】図8及び図9は、前記第1実施例に示した
ルーフモール28を押出成形するための押出成形装置の
口金ユニット50の構造を示している。
【0036】この口金ユニット50は、固定された第1
口金51と、該第1口金51の前面側にこれと密着する
ように配置された可動する第2口金52と、該第2口金
52の前面側にこれと密着固定されて同期可動するよう
に配置された第3口金53とで構成されている。また、
第1口金51には、第1押出口54が形成され、第2口
金52には、第2押出口55が、第3口金53には、第
3押出口56が夫々形成されている。そして、この第2
口金52で第1押出口54の一部を遮蔽するように第1
口金51に重ね合わせることにより、その第1押出口5
4と第2押出口55とで合成されて前記係止部37,3
8の形状を可変としたモール本体と一体成形するモール
押出口が形成されている。
【0037】ここで、図7では図面の錯綜化を避けるた
めに、第1口金51から第2口金52を所定距離だけ離
し、また第2口金52から第3口金53を所定距離だけ
離した状態を示している。実際には、第1口金51の前
面上下位置に固定されたL字形ガイド枠57,58に、
密着固定された第2,第3口金52,53が保持されて
第2口金52の後面が第1口金51の前面に密着してい
る。
【0038】前記第1押出口54は、ルーフモール28
つまり装飾ヘッド部29と、脚部30,基部31,フッ
ク部32,シールリップ33,リップ部34で構成され
たモール本体を押出成形するためのもので、図示外の材
料供給口から所定の硬質樹脂材料と外面側の軟質樹脂材
料を供給すると、その第1押出口54で成形されたルー
フモール28のモール本体の成形体28aが第2,第3
口金52,53が位置する第1口金51の前面側に押し
出される。
【0039】また、第2口金52は、図8に示すように
矩形状の薄板で形成されて、第1押出口54の基部成形
口54aの一部を遮蔽しており、第1押出口54側の右
端中央に前記第2押出口55が形成されている。この第
2押出口55は、略横U字形状に形成されて、第1押出
口54の押出方向と直交方向に開口されて第1押出口5
4の基部成形口54aに合致して、基部成形口54a側
に供給された硬質,軟質樹脂材料が押し出されて、基部
31と連続一体の係止部37,38成形体が押し出し成
形されるようになっている。尚、第2押出口55の下側
に硬質樹脂材料が、上側に軟質樹脂材料が供給されるよ
うになっている。
【0040】さらに、第3口金53は、肉厚板状を呈
し、上下端の切欠溝53a,53bに上下ガイド枠5
7,58の案内片57a,58aが係合して、密着固定
された第2口金52と一緒に第1押出口54に対して左
右直交方向からスライド自在に形成されている。また、
第3口金53は、材料供給管59が接続された材料溜ま
り部60が内部に形成されていると共に、第2押出口5
5の外端縁に位置する図中右端中央に軟質材料39を成
形する前記第3押出口56が形成されている。この第3
押出口56は、略横h形状を呈し、第2押出口55の底
部付近と合致する位置に配置され、材料溜まり部60か
ら供給された軟質樹脂材料が前記第2押出口55から押
し出された係止部成形体61に対して直交方向から押し
出されるようになっている。また、第3口金56の図中
左端上部に形成された連結用溝62に、該第3口金53
と第2口金52を一緒に左右方向へスライド移動させる
駆動機構63が連結されている。
【0041】この駆動機構63は、ボックス状のケーシ
ング64の内部に図外の電動モータや減速ギアが収納さ
れていると共に、減速ギアによって駆動するラック状の
駆動ロッド65の先端部65aが前記連結用溝62に連
結している。そして、斯かる駆動ロッド65の最大進出
位置(図9の最大右方向位置)では、第2押出口55が
基部成形体66の外縁を成形する位置になり、この位置
から徐々に後退することによって、係止部成形体61を
所定の巾方向の長さに成形して断面形状を任意かつ連続
的に変化させることが可能になっている。
【0042】したがって、この口金ユニット50により
モール本体及び係止部37,38等を成形するには、ま
ず、第2,第3口金52,53を駆動機構63によって
最大後退位置に保持した状態で、硬質,軟質樹脂材料を
第1押出口54から押し出すと、モール本体の成形体2
8aが押し出し成形されると共に、基部成形口54a側
では第2押出口55の内端縁で流出が規制されつつ最大
巾の係止部成形体61が基部成形体66と一緒に成形さ
れながら押し出され、その直後に、第3押出口56から
軟質樹脂材料が直交方向から押し出されて係止部成形体
61及び基部成形体66の各外面を覆いながら融着す
る。つまり、第2押出口55と第3押出口56は押出方
向において、わずかにオフセットしているだけであるか
ら、第3押出口56から押し出された軟質樹脂材料は押
出成形された瞬間に材料溜まり部60の開口部60aか
らの押出力のために、係止部成形体61に対して図8の
融着線Wにて融着して一体化される。
【0043】その後、駆動機構63によって第2,第3
口金52,53を徐々に所定の速度で進出させると、係
止部成形体61の巾が漸次小さくなって基部成形体66
の必要巾のみになり、係止部成形体61が消失する。さ
らに、第1押出口54からの材料押し出しを継続した
後、再び第2,第3口金52,53を徐々に所定速度で
後退させると、漸次巾を大きくした後端部側の係止部成
形体61が成形されることになる。尚、第3押出口56
からは前記一連の成形工程中に常時軟質樹脂材料が押し
出されているため、係止部成形体61及び基部成形体6
6の外面には軟質部材成形体67が被覆される。
【0044】このように、第1口金51の押出成形動作
に同期して、所定のタイミングで第2,第3口金52,
53を左右にスライド移動させることにより、図1に示
すように基部31の前後端部位置に長手方向に沿って断
面形状の異なる係止部37,38を連続一体に成形する
ことが可能になると共に、該係止部37,38と基部3
1の外面に軟質部材39を連続一体に被覆することが可
能になる。
【0045】また、この実施例では、前記第1実施例に
示すルーフモール28の成形方法を示したが、これに限
定されることなく、第2,第3口金52,53の移動速
度等を変えることにより、第2,第3実施例に示すルー
フモール28形状に成形することも可能である。但し、
第3実施例に示すルーフモール28を成形する場合は、
第2,第3口金52,53の進出量を部分的に大きくす
ることが必要である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るルーフモールの取付構造によれば、ルーフモールの
自由な伸縮変形を係合部と係止部によって確実に規制す
ることができるため、前後端の見映えの悪化を防止でき
ることは勿論のこと、従来のように基部あるいは凹状部
底面の全面に接着剤を塗付したり、ルーフモールを金属
で成形する必要がなくなるので、取付作業能率の向上
と、コストの低廉化が図れる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、係止部の
外面を軟質部材で被覆したため、係合部の表面に対する
傷等の発生が防止され、この結果、ルーフパネルの錆の
発生が防止される。
【0048】請求項3の発明によれば、係合部と係止部
が外部から見えにくい状態になるため、外観品質の低下
が防止される。
【0049】請求項4の発明によれば、ルーフモールの
基部と係止部が実質的に成形と同時に融着一体化されて
成形効率の向上が図れ、しかも係止部の断面形状を長手
方向に沿って自由に連続的に変化させることができる。
【0050】請求項5の発明によれば、係止部と軟質部
材を成形時に融着一体に成形できるため、成形効率の向
上が図れると共に、係止部と軟質部材との強い接合が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルーフモール取付構造の第1実施例を
示す斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図。
【図5】図4のC−C線断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す斜視図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【図8】本発明の製造方法に供される口金ユニットを示
す分解斜視図。
【図9】同口金ユニットの正面図
【図10】従来のルーフモールの取付構造を示す断面
図。
【図11】ルーフモールの取付構造が適用された自動車
の斜視図。
【符号の説明】
21…中央パネル 22…折曲端縁部 22a…下側立上り壁 23…側部パネル 24…折曲端縁部 25…取付溝 27…凹状部 28…ルーフモール 28a…モール本体の成形体 29…装飾ヘッド部 30…脚部 31…基部 35,36…係合部 37,38…係止部 39…軟質部材 50…口金ユニット 51…第1口金 52…第2口金 53…第3口金 54…第1押出口 55…第2押出口 56…第3押出口 61…係止部成形体 67…軟質部材成形体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフの中央パネルの側部に形成された
    折曲端縁部と該折曲端縁部に接合された側部パネルの折
    曲端縁部との間に車体前後方向に沿って形成された取付
    溝に、装飾ヘッド部の下部に脚部を介して設けられた基
    部を嵌合して取り付けられる自動車用ルーフモールの取
    付構造であって前記取付溝を構成する中央パネルの折曲
    端縁部の立上り壁に、係合部を形成する一方、前記ルー
    フモールの基部の側縁に、前記係合部に係合してルーフ
    モールの長手方向の位置を規制する係止部を形成したこ
    とを特徴とする自動車用ルーフモールの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ルーフモールの係止部の外面に軟質
    部材を被覆したことを特徴とする請求項1記載の自動車
    用ルーフモールの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記中央パネルの階段状に折曲された前
    記折曲端縁部の下段側立上り壁を取付溝の巾方向に沿っ
    て凹凸状に変化させて係合部を形成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の自動車ルーフモールの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 ルーフの中央パネルと側部パネルとの間
    に車体前後方向に沿って形成された取付溝に基部を嵌合
    して取り付けられると共に、該基部の側部に、前記取付
    溝の内壁に有する係合部に係止してモール本体の長手方
    向に位置決めをする係止部が設けられたルーフモールの
    製造方法であって、 前記係止部以外の同一断面形状を有するモール本体を形
    成するための第1押出口が開口形成された第1口金と、
    モール本体とは断面形状の異なる前記係止部を形成する
    ための第2押出口が開口形成された第2口金とを、その
    両押出口同士を連続しつつ一方の押出口の一部を他方の
    口金で遮断するように重ね合わせて、その双方の押出口
    の形状を合成して所定の断面形状のモール押出口を形成
    し、 前記第1押出口から前記基部等からなるモール本体に対
    応する成形体を押し出すと共に、該押出動作と同時に第
    2口金をその押出方向と直交する平面内で移動させて該
    第2押出口から係止部に対応する成形体をモール本体の
    成形体と同時に一体に成形したことを特徴とするルーフ
    モールの成形方法。
  5. 【請求項5】前記係止部の外周面を被覆する軟質部材を
    形成するための第3押出口が開口形成された第3口金を
    前記第2口金に重ね合わせると共に、第2押出口の端縁
    に第3押出口の端縁を重合して両押出口の形状を連続さ
    せ、前記第2押出口から係止部に対応する成形体を押し
    出すと同時に、第3押出口から軟質部材に対応する成形
    体を係止部成形体の押し出し方向に直交する方向から押
    し出して、係止部成形体の外面に軟質部材成形体を融着
    接合させて一体化したことを特徴とする請求項4記載の
    自動車用ルーフモールの製造方法。
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