JP3659697B2 - 自動車用ルーフモールの取付構造およびそのルーフモールの製造方法 - Google Patents

自動車用ルーフモールの取付構造およびそのルーフモールの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車の中央ルーフパネルと側部ルーフパネルとの接合部を隠蔽するための自動車用ルーフモールの取付構造及びそのルーフモールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の自動車用ルーフモールの取付構造としては、例えば実開平4−58459号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】
図10および図11に基づいて概略を説明すれば、自動車用ルーフの中央パネル1の折曲端縁部2と側部パネル3の折曲端縁部4とを接合してルーフ上面の左右両側部に車体前後方向に沿って延在した取付溝5が形成され、この取付溝5にルーフモール6が取り付けられるようになっている。
【0004】
前記取付溝5内には、中央パネル1の端縁を起立させてフランジ部7が形成されていると共に、このフランジ部7と折曲端縁部2の立上り壁2aとの間に凹条部8が形成されている。
【0005】
一方、ルーフモール5は、装飾ヘッド部9の下部一側に一体に設けられて、凹状部8に嵌入する脚部10と、該脚部10の下端に一体に有して凹状部8の底部に嵌合保持される平板状の基部11と、装飾ヘッド9の下部他側に一体に設けられて、前記フランジ部7の先端縁に係止するフック部12とを備えている。
【0006】
そして、基部11を凹条部8の底部に嵌合すると共に、フック部12をフランジ部7に係止させてルーフモール6を取付溝5に取り付けるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のルーフモールの取付構造にあっては、基部11を凹条部8に嵌合し、かつフック部12をフランジ部7に係止させることにより、ルーフモール6の不用意な浮き上がり等は防止できるものの、ルーフモール6の長手方向の伸縮変形については何ら考慮されていない。
【0008】
即ち、一般にルーフモールは、合成樹脂材で形成されているため、車外の温度変化に伴い熱による伸縮変形が生じ易い。このため、前記ルーフモール6にあっては、自由に伸縮変形してしまうことにより、ルーフモール6の車体前後端部の見映えが悪化するといった問題を招いている。
【0009】
そこで、熱伸縮変形を抑制するために、基部11の下面全体を凹状部8の底部に接着したり、あるいはルーフモール自体を金属で成形することも考えられるが、全面接着の場合は、基部あるいは底部に予め接着剤を塗付すると共に、取り付け時にはルーフモールを一端から他端に亘って順次上方から押し付けて接着させる必要があるため、その取付作業が煩雑になる。一方、金属製とした場合は、重量の増加ばかりかコストの高騰が余儀なくされる。
【0010】
尚、ルーフモールの押出成形後に実施されるアニール処理(90〜100℃で加熱した後、冷却)によって残留ひずみをある程度とることができるが、車体へ取り付けた後におけるルーフモールの伸縮変形を十分に抑制することはできない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明は、前記従来の課題に鑑みて案出されたもので、請求項1の発明は、ルーフの中央パネルの側部に形成された折曲端縁部と該折曲端縁部に接合された側部パネルの折曲端縁部との間に車体前後方向に沿って形成された取付溝に、装飾ヘッド部の下部に脚部を介して設けられた基部を嵌合して取り付けられる自動車用ルーフモールの取付構造であって、
前記取付溝を構成する中央パネルの折曲端縁部の立上り壁に、係合部を形成する一方、前記ルーフモールの基部の側縁に、前記係合部に係合してルーフモールの長手方向の位置を規制する係止部を形成すると共に、この係止部の外面を軟質部材で被覆したことを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明は、前記中央パネルの階段状に折曲された前記折曲端縁部の下段側立上り壁を取付溝の巾方向に沿って凹凸状に変化させて係合部を形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、ルーフの中央パネルと側部パネルとの間に車体前後方向に沿って形成された取付溝に基部を嵌合して取り付けられると共に、該基部の側部に、前記取付溝の内壁に有する係合部に係止してモール本体の長手方向に位置決めをする係止部が設けられたルーフモールの製造方法であって、
前記係止部以外の同一断面形状を有するモール本体を形成するための第1押出口が開口形成された第1口金と、モール本体とは断面形状の異なる前記係止部を形成するための第2押出口が開口形成された第2口金とを、その両押出口同士を連続しつつ一方の押出口の一部を他方の口金で遮断するように重ね合わせて、その双方の押出口の形状を合成して所定の断面形状のモール押出口を形成し、前記係止部の外周面を被覆する軟質部材を形成するための第3押出口が開口形成された第3口金を前記第2口金に重ね合わせると共に、第2押出口の端縁に第3押出口の端縁を重合して両押出口の形状を連続させ、
前記第1押出口から前記基部等からなるモール本体に対応する成形体を押し出すと共に、該押出動作と同時に第2口金をその押出方向と直交する平面内で移動させて該第2押出口から係止部に対応する成形体をモール本体の成形体と同時に一体に成形し、この成形動作と同時に前記第3押出口から軟質部材に対応する成形体を係止部成形体の押し出し方向に直交する方向から押し出して、前記係止部成形体の外面に軟質部材成形体を融着接合させて一体化したことを特徴とことを特徴としている。
【0016】
【作用】
請求項1の発明によれば、ルーフモールを取付溝に取り付ける際に、中央パネルの係合部にルーフモールの係止部を係合させて、該ルーフモールの長手方向の位置を規制するようにしたため、熱によりルーフモールが伸縮変形しようとしても係合部に対する係止部の係合によって、該ルーフモールの自由な伸縮変形を十分に規制することができる。
【0017】
加えて、係止部の外面を軟質部材で被覆したため、該係止部が係合部に強く圧接しても、該係合部の表面に対する傷の発生等が防止される。
【0018】
請求項2の発明によれば、係合部を下段側の立上り壁に形成したため、該係合部と係止部が取付溝の底部付近に位置して外部から見えにくい状態になるため、外観品質の低下が防止される。
【0019】
請求項3の発明によれば、第1押出口と第2押出口とによって、モール本体と係合部とが実質的に成形と同時に融着一体化され、しかも、係止部の断面形状を長手方向に沿って自由かつ連続的に変化させることができると共に、モール本体と係止部との強い接合が得られる。
【0020】
さらに、第1,第2押出口の他に第3押出口によってモール本体と係止部及び軟質部材とを成形と同時に互いに融着一体に成形できるため、成形効率の向上が図れると共に、係止部と軟質部材との強い接合が得られる。
【0021】
【実施例】
図1〜図3は本発明の自動車用ルーフモールの取付構造の第1実施例を示し、車体のルーフの両側部には、中央パネル21の折曲端縁部22と側部パネル23の折曲端縁部24との接合部に、車体前後方向に沿って延在した取付溝25が形成されている。また、前記中央パネル21の折曲端縁部22は、一側端部に取付溝25の底部略中央位置から立ち上がった折曲フランジ部26を有していると共に、該フランジ部26に対向する壁部が階段状に折曲形成されており、壁部の下側の立上り壁22aとフランジ部26との間に凹状部27が形成されている。
【0022】
一方、前記取付溝25に取り付けられる樹脂製のルーフモール28は、略平板状の装飾ヘッド部29と、該装飾ヘッド部29の中央パネル21側の一端下部に一体に設けられて凹状部27内に嵌入する脚部30と、該脚部30の下端縁に一体に設けられて、凹状部27の底部に嵌合保持される平板状の基部31と、装飾ヘッド部29の下面略中央位置に設けられて、前記フランジ部26の先端縁に下方から係止するフック部32と、該フック32の折曲下端縁から側部パネル23の折曲端縁部24に向かって延出したシールリップ33と、前記基部31の内側縁に設けられて、先端縁がフランジ部26の一側面に当接するリップ部34とを備えている。前記装飾ヘッド部29と脚部30,基部31及びフック部32は、硬質樹脂をベースとしているが、装飾ヘッド部29と脚部30及び基部31の外面は、軟質な樹脂材Sで覆われており、側部パネル23の折曲端縁部24の上端に当接する装飾ヘッド部29の先端部29aも圧接時に折曲縁の表面の傷等の発生を防止するために軟質な樹脂材Sで形成されている。
【0023】
そして、前記中央パネル21の折曲端縁部22は、下側立上り壁22aの前後端部に凹状の係合部35,36が形成されている。この係合部35,36は、立上り壁22aの長手方向の中央側から前方あるいは後方へ移行するにしたがって下り傾斜状に形成され、立上り壁22a全体が略く字形状に形成されている。
【0024】
一方、ルーフモール28の基部31は、外側縁の前後位置に前記係合部35,36と係止してルーフモール28の長手方向の位置を規制する凸状の係止部37,38が一体に設けられている。この係止部37,38は、基部31と連続的な平板状を呈し、係合部35,36の形状に適合するように基部31の長手方向の中央側から前方あるいは後方へ移行するにしたがって上がり傾斜状に形成されている。
【0025】
さらに、この基部31を含めた係止部37,38の端部外面は、樹脂製の軟質部材39によって被覆されている。この軟質部材39は、断面略横h状に形成され、基端部が基部31と係止部37の各先端部を被うように一体に固定され、立上り壁22aや係合部35,36の各内面に当接する先端部が横断面円弧状に形成されている。
【0026】
更に、ルーフモール28は、前後端部に同一断面形状のキャップ40,41がインジェクション成形によって一体に固定されている。
【0027】
したがって、この実施例によれば、ルーフモール28を取付溝25内に取り付けた場合、つまりフック部32をフランジ部26の先端縁に下方から係止させると共に、基部31を凹状部27の底部に嵌合保持させると、ルーフモール28はフック部32のフランジ部26に対する係止などにより、上下方向の変形が規制されて浮き上がりが防止される。
【0028】
しかも、凹状部27に対する基部31の嵌合保持と同時に係合部35,36に係止部37,38が係止するため、ルーフモール28が収縮変形しようとすると、係止部37,38の外面に有する軟質部材39の外端縁39a,39bが係合部35,36の内面に強く当接して、それ以上の収縮変形を規制する。
【0029】
このため、ルーフモール28は、熱による浮き上がりと長手方向の変形移動が確実に防止されるので、見映えが良好となり、外観品質の向上が図れる。
【0030】
また、係止部37,38の外面は軟質部材39で覆われているため、係合部35,36に対する圧接が繰り返し行われても該係合部35,36の表面に傷等の発生が防止されて、錆等の発生も防止できる。しかも、係合部35,36は折曲端縁部22の下側の立上り壁22aに形成されているため、係止部37,38との係止個所も外部から見えにくくなる。したがって、この点でも外観品質の向上が図れる。
【0031】
図4及び図5は本発明の第2実施例を示し、この実施例では、折曲端縁部22の下側立上り壁22aの前後端部に略三角凹形状の係合部35,36を形成する一方、ルーフモール28の基部31の外側縁の前後端部に前記各係合部35,36に係止する略三角凸形状の係止部37,38を形成した。また、両係止部37,38を含む基部31の外側縁には、軟質部材39が被覆されていることは第1実施例と同様である。また、他の構成は第1実施例と同様である
したがって、この実施例によれば、取付溝25に取り付けた後にルーフモール28が熱により伸長方向へ変形しようとすると、係止部37,38の外側傾斜辺37a,38aが軟質部材39を介して係合部35,36の各一端面35a,36aに当接して、それ以上の伸び変形を規制する。一方、ルーフモール28が収縮方向へ変形しようとすると、今度は係止部37,38の内側傾斜辺37b,38bが軟質部材39を介して係合部35,36の各他端面35b,36bに当接して、それ以上の縮み変形を規制する。
【0032】
このため、ルーフモール28は、自由な伸長及び収縮方向のいずれの変形も確実に防止されるため、見映えの悪化が防止される。尚、浮き上がりもフランジ部26等により規制されていることは勿論である。また、基部31は図5に示すように立上り壁22aの内面に当接しないように設定することも可能である。
【0033】
図6及び図7は本発明の第3実施例を示し、この実施例では、係合部と係止部の凹凸形状を第2実施例とは逆に形成したものである。すなわち、係合部35,36を略三角凸形状に形成する一方、係止部37,38を略三角凹形状に形成したものである。他は、第2実施例と同様な構成である。
【0034】
したがって、この実施例も各係合部35,36に対する係止部37,38の係止作用によってルーフモール28の自由な伸長及び収縮方向のいずれの変形も確実に防止できるため、第2実施例と同様な効果が奏せられる。
【0035】
図8及び図9は、前記第1実施例に示したルーフモール28を押出成形するための押出成形装置の口金ユニット50の構造を示している。
【0036】
この口金ユニット50は、固定された第1口金51と、該第1口金51の前面側にこれと密着するように配置された可動する第2口金52と、該第2口金52の前面側にこれと密着固定されて同期可動するように配置された第3口金53とで構成されている。また、第1口金51には、第1押出口54が形成され、第2口金52には、第2押出口55が、第3口金53には、第3押出口56が夫々形成されている。そして、この第2口金52で第1押出口54の一部を遮蔽するように第1口金51に重ね合わせることにより、その第1押出口54と第2押出口55とで合成されて前記係止部37,38の形状を可変としたモール本体と一体成形するモール押出口が形成されている。
【0037】
ここで、図8では図面の錯綜化を避けるために、第1口金51から第2口金52を所定距離だけ離し、また第2口金52から第3口金53を所定距離だけ離した状態を示している。実際には、第1口金51の前面上下位置に固定されたL字形ガイド枠57,58に、密着固定された第2,第3口金52,53が保持されて第2口金52の後面が第1口金51の前面に密着している。
【0038】
前記第1押出口54は、ルーフモール28つまり装飾ヘッド部29と、脚部30,基部31,フック部32,シールリップ33,リップ部34で構成されたモール本体を押出成形するためのもので、図示外の材料供給口から所定の硬質樹脂材料と外面側の軟質樹脂材料を供給すると、その第1押出口54で成形されたルーフモール28のモール本体の成形体28aが第2,第3口金52,53が位置する第1口金51の前面側に押し出される。
【0039】
また、第2口金52は、図8に示すように矩形状の薄板で形成されて、第1押出口54の基部成形口54aの一部を遮蔽しており、第1押出口54側の右端中央に前記第2押出口55が形成されている。この第2押出口55は、略横U字形状に形成されて、第1押出口54の押出方向と直交方向に開口されて第1押出口54の基部成形口54aに合致して、基部成形口54a側に供給された硬質,軟質樹脂材料が押し出されて、基部31と連続一体の係止部37,38成形体が押し出し成形されるようになっている。尚、第2押出口55の下側に硬質樹脂材料が、上側に軟質樹脂材料が供給されるようになっている。
【0040】
さらに、第3口金53は、肉厚板状を呈し、上下端の切欠溝53a,53bに上下ガイド枠57,58の案内片57a,58aが係合して、密着固定された第2口金52と一緒に第1押出口54に対して左右直交方向からスライド自在に形成されている。また、第3口金53は、材料供給管59が接続された材料溜まり部60が内部に形成されていると共に、第2押出口55の外端縁に位置する図中右端中央に軟質材料39を成形する前記第3押出口56が形成されている。この第3押出口56は、略横h形状を呈し、第2押出口55の底部付近と合致する位置に配置され、材料溜まり部60から供給された軟質樹脂材料が前記第2押出口55から押し出された係止部成形体61に対して直交方向から押し出されるようになっている。また、第3口金56の図中左端上部に形成された連結用溝62に、該第3口金53と第2口金52を一緒に左右方向へスライド移動させる駆動機構63が連結されている。
【0041】
この駆動機構63は、ボックス状のケーシング64の内部に図外の電動モータや減速ギアが収納されていると共に、減速ギアによって駆動するラック状の駆動ロッド65の先端部65aが前記連結用溝62に連結している。そして、斯かる駆動ロッド65の最大進出位置(図9の最大右方向位置)では、第2押出口55が基部成形体66の外縁を成形する位置になり、この位置から徐々に後退することによって、係止部成形体61を所定の巾方向の長さに成形して断面形状を任意かつ連続的に変化させることが可能になっている。
【0042】
したがって、この口金ユニット50によりモール本体及び係止部37,38等を成形するには、まず、第2,第3口金52,53を駆動機構63によって最大後退位置に保持した状態で、硬質,軟質樹脂材料を第1押出口54から押し出すと、モール本体の成形体28aが押し出し成形されると共に、基部成形口54a側では第2押出口55の内端縁で流出が規制されつつ最大巾の係止部成形体61が基部成形体66と一緒に成形されながら押し出され、その直後に、第3押出口56から軟質樹脂材料が直交方向から押し出されて係止部成形体61及び基部成形体66の各外面を覆いながら融着する。つまり、第2押出口55と第3押出口56は押出方向において、わずかにオフセットしているだけであるから、第3押出口56から押し出された軟質樹脂材料は押出成形された瞬間に材料溜まり部60の開口部60aからの押出力のために、係止部成形体61に対して図8の融着線Wにて融着して一体化される。
【0043】
その後、駆動機構63によって第2,第3口金52,53を徐々に所定の速度で進出させると、係止部成形体61の巾が漸次小さくなって基部成形体66の必要巾のみになり、係止部成形体61が消失する。さらに、第1押出口54からの材料押し出しを継続した後、再び第2,第3口金52,53を徐々に所定速度で後退させると、漸次巾を大きくした後端部側の係止部成形体61が成形されることになる。尚、第3押出口56からは前記一連の成形工程中に常時軟質樹脂材料が押し出されているため、係止部成形体61及び基部成形体66の外面には軟質部材成形体67が被覆される。
【0044】
このように、第1口金51の押出成形動作に同期して、所定のタイミングで第2,第3口金52,53を左右にスライド移動させることにより、図1に示すように基部31の前後端部位置に長手方向に沿って断面形状の異なる係止部37,38を連続一体に成形することが可能になると共に、該係止部37,38と基部31の外面に軟質部材39を連続一体に被覆することが可能になる。
【0045】
また、この実施例では、前記第1実施例に示すルーフモール28の成形方法を示したが、これに限定されることなく、第2,第3口金52,53の移動速度等を変えることにより、第2,第3実施例に示すルーフモール28形状に成形することも可能である。但し、第3実施例に示すルーフモール28を成形する場合は、第2,第3口金52,53の進出量を部分的に大きくすることが必要である。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明に係るルーフモールの取付構造によれば、ルーフモールの自由な伸縮変形を係合部と係止部によって確実に規制することができるため、前後端の見映えの悪化を防止できることは勿論のこと、従来のように基部あるいは凹状部底面の全面に接着剤を塗付したり、ルーフモールを金属で成形する必要がなくなるので、取付作業能率の向上と、コストの低廉化が図れる。
【0047】
また、係止部の外面を軟質部材で被覆したため、係合部の表面に対する傷等の発生が防止され、この結果、ルーフパネルの錆の発生が防止される。
【0048】
請求項2の発明によれば、係合部と係止部が外部から見えにくい状態になるため、外観品質の低下が防止される。
【0049】
請求項3の発明によれば、ルーフモールの基部と係止部が実質的に成形と同時に融着一体化されて成形効率の向上が図れ、しかも係止部の断面形状を長手方向に沿って自由に連続的に変化させることができる。
【0050】
また、係止部と軟質部材を成形時に融着一体に成形できるため、成形効率の向上が図れると共に、係止部と軟質部材との強い接合が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルーフモール取付構造の第1実施例を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す斜視図。
【図5】図4のC−C線断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す斜視図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【図8】本発明の製造方法に供される口金ユニットを示す分解斜視図。
【図9】同口金ユニットの正面図
【図10】従来のルーフモールの取付構造を示す断面図。
【図11】ルーフモールの取付構造が適用された自動車の斜視図。
【符号の説明】
21…中央パネル
22…折曲端縁部
22a…下側立上り壁
23…側部パネル
24…折曲端縁部
25…取付溝
27…凹状部
28…ルーフモール
28a…モール本体の成形体
29…装飾ヘッド部
30…脚部
31…基部
35,36…係合部
37,38…係止部
39…軟質部材
50…口金ユニット
51…第1口金
52…第2口金
53…第3口金
54…第1押出口
55…第2押出口
56…第3押出口
61…係止部成形体
67…軟質部材成形体

Claims (3)

  1. ルーフの中央パネルの側部に形成された折曲端縁部と該折曲端縁部に接合された側部パネルの折曲端縁部との間に車体前後方向に沿って形成された取付溝に、装飾ヘッド部の下部に脚部を介して設けられた基部を嵌合して取り付けられる自動車用ルーフモールの取付構造であって、
    前記取付溝を構成する中央パネルの折曲端縁部の立上り壁に、係合部を形成する一方、前記ルーフモールの基部の側縁に、前記係合部に係合してルーフモールの長手方向の位置を規制する係止部を形成すると共に、この係止部の外面を軟質部材で被覆したことを特徴とする自動車用ルーフモールの取付構造。
  2. 前記中央パネルの階段状に折曲された前記折曲端縁部の下段側立上り壁を取付溝の巾方向に沿って凹凸状に変化させて係合部を形成したことを特徴とする請求項1の自動車ルーフモールの取付構造。
  3. ルーフの中央パネルと側部パネルとの間に車体前後方向に沿って形成された取付溝に基部を嵌合して取り付けられると共に、該基部の側部に、前記取付溝の内壁に有する係合部に係止してモール本体の長手方向に位置決めをする係止部が設けられたルーフモールの製造方法であって、
    前記係止部以外の同一断面形状を有するモール本体を形成するための第1押出口が開口形成された第1口金と、モール本体とは断面形状の異なる前記係止部を形成するための第2押出口が開口形成された第2口金とを、その両押出口同士を連続しつつ一方の押出口の一部を他方の口金で遮断するように重ね合わせて、その双方の押出口の形状を合成して所定の断面形状のモール押出口を形成し、前記係止部の外周面を被覆する軟質部材を形成するための第3押出口が開口形成された第3口金を前記第2口金に重ね合わせると共に、第2押出口の端縁に第3押出口の端縁を重合して両押出口の形状を連続させ、
    前記第1押出口から前記基部等からなるモール本体に対応する成形体を押し出すと共に、該押出動作と同時に第2口金をその押出方向と直交する平面内で移動させて該第2押出口から係止部に対応する成形体をモール本体の成形体と同時に一体に成形し、この成形動作と同時に前記第3押出口から軟質部材に対応する成形体を係止部成形体の押し出し方向に直交する方向から押し出して、前記係止部成形体の外面に軟質部材成形体を融着接合させて一体化したことを特徴とする自動車用ルーフモールの製造方法。
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