JPH09117834A - ワーク支持治具 - Google Patents

ワーク支持治具

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Publication number
JPH09117834A
JPH09117834A JP28071995A JP28071995A JPH09117834A JP H09117834 A JPH09117834 A JP H09117834A JP 28071995 A JP28071995 A JP 28071995A JP 28071995 A JP28071995 A JP 28071995A JP H09117834 A JPH09117834 A JP H09117834A
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JP
Japan
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bed
work
axis
jig
swing
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JP28071995A
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Inventor
Masatoshi Yoshida
正敏 吉田
Yoshikazu Mabuchi
好和 馬渕
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一対の被加工孔に位置ずれを生じ
ているワークであっても、不用意な変形を生じさせるこ
となく支持すること課題としている。 【解決手段】 治具ベース11に第1の支軸を中心とし
て揺動フレーム12を揺動自在に設け、クランプ手段2
0を備えたベッド13を揺動フレーム12に第2の支軸
を中心として揺動自在に設け、リーマRの軸線上に延在
させたガイドピン30をリーマRの軸線方向に沿って移
動自在に設け、さらに一対の被加工孔Pra,Plaが
リーマRの軸線上に位置している状態を保持する態様で
ベッド13を治具ベース11にロックする固定手段とし
てのシリンダ41,42を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに設けられ
た相対向する一対の被加工孔を、これら一対の被加工孔
に挿入した1つの加工工具によって、この加工工具の軸
線と同心上に並ぶ態様で加工するよう構成した加工機に
おけるワーク支持治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、例えば自動二輪車における車体
フレームは、左右一対のピボット穴(リヤーサスペンシ
ョンアームの揺動軸穴)を有しているが、これら一対の
ピボット穴は、車体フレームに形成された一対の被加工
孔に、1つの加工工具(例えばリーマ)を挿通すること
により所期の形状に加工されている。ここで図15
(a)に示す如く、ワークWにおける一対の被加工孔W
a,Waは、同一の軸線上に位置していることが望まし
いが、加工誤差等の要因によって図15(b)に示す如
く被加工孔WaとWaとが微妙に位置ずれを起こすこと
は避けられない。このように、位置ずれを生じている一
対の被加工孔に対して、上述の如く1つの加工工具によ
って加工を施す場合には、無理な力によって加工工具が
折損すること等のないよう、図16に示す如く一対の被
加工孔Wa,Waを加工工具Tの軸線に合致させる態様
で、ワークWの姿勢を傾斜させて支持する方法が取られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した如
くワークを傾斜させた姿勢で支持する方法において、例
えば自動二輪車の車体フレームのように外形が比較的大
きくかつ重量もあり、被加工孔に対する周囲の重量バラ
ンスが悪いワークを作業の対象とした場合、このワーク
を安定した状態で保持するには、ワークの各部を強固に
クランプする必要がある。しかし、自動二輪車における
車体フレームの如く、比較的細い部材の集合体から構成
されているワークでは、ワークの各部が強固にクランプ
されることで、ワークの全体に無理な力が作用すること
となり、これによってワークの不用意な変形を招いてし
まう虞れがあった。本発明は上記実状に鑑みて、一対の
被加工孔に位置ずれを生じているワークであっても、不
用意な変形を生じさせることなく支持することの可能な
ワーク支持治具の提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に関わるワーク支
持治具では、治具ベースに加工工具の軸線と直交する第
1の支軸を中心として揺動フレームを揺動自在に設ける
とともに、ワークを拘束保持するクランプ手段を備えた
ベッドを揺動フレームに第1の支軸と直交する第2の支
軸を中心として揺動自在に設け、一対の被加工孔に貫入
してワークの姿勢を矯正するガイドピンを加工工具の軸
線上に延在させかつ加工工具の軸線方向に沿って移動自
在に設けるとともに、一対の被加工孔が加工工具の軸線
上に位置している状態を保持する態様でベッドを治具ベ
ースに対してロックする固定手段を設けている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1ないし図3は、
自動二輪車における車体フレームを作業の対象とし、こ
の車体フレームに設けられたピボット孔の下孔に対し
て、リーマ加工を施すための半自動リーマ加工機に本発
明のワーク支持治具を適用した例を示しており、この半
自動リーマ加工機1は、後に詳述するワーク支持治具を
備えた加工機テーブル2と、この加工機テーブル2に立
設されたコラム3に対して昇降可能設けられた加工ヘッ
ド4とを備えている。
【0006】加工ヘッド4は主軸ヘッド5と主軸ヘッド
駆動モータ6とを有し、主軸ヘッド5には加工工具とし
てのリーマRが略鉛直方向に沿って延在する態様で装着
されており、また加工ヘッド4はコラム3に設けられた
加工ヘッド駆動モータ7とボールネジ8との動作によっ
て上下方向、すなわちリーマRの軸線方向に沿って昇降
動作するよう構成されている。
【0007】一方、加工機テーブル2に設けられたワー
ク支持治具10は、図4ないし図6に示す如く、加工機
テーブル2に固定され不動に設置された治具ベース11
と、この治具ベース11に一対のスイングサポートS
1,S1を介して揺動自在に支持された揺動フレーム1
2と、この揺動フレーム12に一対のスイングサポート
S2,S2を介して揺動自在に支持されたベッド13と
を備えている。
【0008】ここで図7に示す如く、治具ベース11に
揺動フレーム12を支持しているスイングサポートS
1,S1の支軸(第1の支軸)の軸線、言い換えれば治
具ベース11に対する揺動フレーム12の揺動中心軸O
1 は、リーマRの軸線Orと直交する態様で略水平方向
に延びている。
【0009】また、揺動フレーム12にベッド13を支
持しているスイングサポートS2,S2の支軸(第2の
支軸)の軸線、言い換えれば揺動フレーム12に対する
ベッド13の揺動中心軸O2 は、上述した治具ベース1
1に対する揺動フレーム12の揺動中心軸O1 に対して
直交する態様で略水平方向に延びている。
【0010】さらに、これら揺動中心軸O1 と揺動中心
軸O2 とリーマRの軸線Orとは、互いに同一の点O
(図5および図9の点O参照)において交差しており、
ベッド13は点Oを中心として治具ベース11に対し自
在に揺動することができる。
【0011】図4および図5に示す如く、ベッド13に
は車体フレームFの各部を支持するためのワークサポー
ト手段15A,15B,15Cが設けられているととも
に、車体フレームFをベッド13にセットする際に、該
車体フレームFの位置決めを行なうための板状のラフス
トッパ16が立設されている。なお、このラフストッパ
16においては、車体フレームFの種類に対応して、そ
の形状および設置位置の変更が行なわれる。
【0012】ワークサポート手段15A,15B,15
Cは、ベッド13に車体フレームFをセットする際にス
ライドガイドとして機能するとともに、後述するクラン
プ手段20によってベッド13に拘束保持される車体フ
レームFを支持する機能を備えている。
【0013】図8に示す如く、ワークサポート手段15
Aはベッド13に対して上下動自在に支承されたレール
状のガイド部材15aを有し、このガイド部材15aは
ベッド13に設けられた3個のスプリングプランジャ1
5b,15b…により、車体フレームFの重量を支える
方向に付勢されている。
【0014】ここで、ワークサポート手段15Aの各ス
プリングプランジャ15bは、車体フレームFに対する
支持箇所や、車体フレームの種類の相違に基づく重量お
よび形状の変化に応じて、付勢力の強弱やプランジャの
ストロークの異なるものが必要な個数だけ用いられてい
る。なお、他のワークサポート手段15B,15Cの構
成および動作態様は、上述したワークサポート手段15
Aと基本的に変わるところはなく、よって詳しい説明は
省略する。
【0015】図4および図5に示す如く、ベッド13に
は車体フレームFにおける一方のピボットハブPrを支
持する基準座17が設けられており、この基準座17は
図5および図9に示す如く筒状を呈し、その内部には後
述するガイドピン30が貫入している。
【0016】さらに、図4および図9に示すように、ベ
ッド13には基準座17との間において車体フレームF
を拘束保持するためのクランプ手段20が設けられてお
り、このクランプ手段20は車体フレームFの他方のピ
ボットハブPlを押圧するクランプアーム21と、この
クランプアーム21を動作させるシリンダ(アクチュエ
ータ)22とを備えている。
【0017】クランプアーム21は、ベースアーム23
およびクランプシャフト24,25を介してシリンダ2
2に支持されており、シリンダ22の動作によって図4
に実線で示すクランプ動作位置と、鎖線で示す退避位置
との間を揺動するとともに、図9に実線で示す如く車体
フレームFの他方のピボットハブPlを押圧するクラン
プ位置と、該クランプ位置から上昇したアンクランプ位
置(図示せず)との間を昇降する。
【0018】なお、クランプアーム21がアンクランプ
位置からクランプ位置へ下降した状態では、ベッド13
にジョイントバー26を介して設けられたピン27が、
ベースアーム23に設けられたロック孔23aと嵌合す
ることにより、クランプアーム21は不用意に揺動する
ことのないよう固定される。
【0019】また、図9および図10に示す如くクラン
プアーム21は、幅寸法の異なる車体フレームや、ピボ
ットハブの端部形状が異なる車体フレームに対応するべ
く、インデックスプランジャ28,28を用いてクラン
プシャフト24,25に対し高さ位置の調整可能かつ交
換可能に取り付けられており、クランプシャフト25に
設けられた車体フレームに対応する色マーク25a,2
5a…と、クランプアーム21に設けられた窓21aと
を合わせることにより、車体フレームの種類に応じたク
ランプアーム21の高さ調整が行なわれる。
【0020】一方、加工機テーブル2には、図5に示す
如くガイドピン30が昇降自在に設けられており、この
ガイドピン30は図7および図9に示す如く、リーマR
の軸線Orと同軸上に延在している。
【0021】また、このガイドピン30は、図5に示す
如く加工機テーブル2のブラケット2aに設けられたシ
リンダ(アクチュエータ)31の動作により、実線で示
す如く基準座17に没入したと、鎖線で示す如く基準座
17を貫通したガイド位置との間を、上記リーマRの軸
線Orに沿って上昇、下降動作する。
【0022】図5および図6に示す如く、治具ベース1
1には、該治具ベース11に対して揺動フレーム12を
固定するための、固定手段としてのシリンダ(アクチュ
エータ)41が、スイングサポートS1,S1における
揺動中心軸O1 を挟んで2カ所ずつ(計4カ所)設けら
れており、各シリンダ41の作動ロッドを伸張させ、作
動ロッドの先端に設けられたボールユニット41Aを揺
動フレーム12の外周面に圧接させることによって、揺
動フレーム12が治具ベース11に対して固定される。
【0023】一方、ベッド13には、該ベッド13と揺
動フレーム12とを互いに固定するための、固定手段と
してのシリンダ(アクチュエータ)42が、スイングサ
ポートS2,S2における揺動中心軸O2 を挟んで2カ
所ずつ(計4カ所)設けられており、各シリンダ42の
作動ロッドを伸張させ、作動ロッドの先端に設けられた
ボールユニット42Aを揺動フレーム12の内周面に圧
接させることにより、ベッド13と揺動フレーム12と
が互いに固定される。
【0024】これら固定手段としてのシリンダ41,4
1…、およびシリンダ42,42…を共に動作させるこ
とによって、ベッド13が揺動フレーム12を介して治
具ベース11に固定されることとなる。
【0025】また、図4ないし図6に示す如く、治具ベ
ース11には、ベッド13に車体フレームFをセットす
る際の初期位置、すなわちベッド13を治具ベース11
に対して面一に固定するためのストッパ手段50が、ベ
ッド13を挟んだ対角位置にそれぞれ設けられている。
【0026】これらストッパ手段50は、シリンダ(ア
クチュエータ)51と、該シリンダ51の作動ロッドに
設けたストッパアーム52とを備えており、作動ロッド
の縮退によってストッパアーム52の調整ネジ53a,
53b,53cを、治具ベース11、揺動フレーム1
2、ベッド13に設けたストッパピンと各々当接させる
ことにより、治具ベース11に対してベット13を初期
位置に固定するロック動作が行なわれる一方、シリンダ
51における作動ロッドの伸張によって治具ベース11
に対するベッド13の固定を解放するアンロック動作が
行なわれる。
【0027】図4に示す如く、治具ベース11には揺動
フレーム12の揺動量を規制するための揺動ストッパ6
1,61…が、スイングサポートS1,S1における揺
動中心軸O1 を挟んで2カ所ずつ(計4カ所)設けられ
ており、図11に示すように治具ベース11に固設され
たブラケット61Aには調整ネジ61Bが取り付けら
れ、この調整ネジ61Bの先端に設けられたボールユニ
ット61Cを、揺動フレーム12の上面と当接させるこ
とによって、治具ベース11に対する揺動フレーム12
の揺動量が規制される。
【0028】また図4に示す如く、ベッド13には揺動
フレーム12に対するベッド13の揺動量を規制する揺
動ストッパ62,62…が、スイングサポートS2,S
2における揺動中心軸O2 を挟んで2カ所ずつ(計4カ
所)設けられており、図12に示すようにベッド13に
固設されたブラケット62Aには調整ネジ62Bが取り
付けられ、この調整ネジ62Bの先端に設けられたボー
ルユニット62Cを、揺動フレーム12の上面と当接さ
せることによって、揺動フレーム12に対するベッド1
3の揺動量が規制される。
【0029】さらに、図4および図13に示す如く、治
具ベース11と揺動フレーム12とベッド13とには、
それぞれ位置決めブロック71,72,73が固設され
ており、これら位置決めブロック71,72,73に位
置決めピン70を貫入することにより、治具ベース11
と揺動フレーム12とベッド13とが面一、言い換えれ
ば治具ベース11に対してベッド13が初期位置に固定
されることとなる。なお、上述した位置決めピン70
は、紛失を未然に防止するべく、図示していないチェー
ンを介して加工機テーブル2に係留されている。
【0030】上述した構成の半自動リーマ加工機1にお
いて、車体フレームFに対するリーマ加工を実施する場
合には、加工機1の使用に先立ってワーク支持治具10
の初期設定を行なう。
【0031】まず、位置決めピン70を位置決めブロッ
ク71,72,73に貫入し、治具ベース11と揺動フ
レーム12とベッド13とを互いに固定した状態におい
て、各揺動ストッパ61における調整ネジ61Bと、各
揺動ストッパ62における調整ネジ62Bとを操作し、
ボールユニット61Cおよびボールユニット62Cと揺
動フレーム12における上面との間隔を調整して、治具
ベース11に対する揺動フレーム12の揺動角度と、揺
動フレーム12に対するベッド13の揺動角度とを、そ
れぞれ5°以内の角度に設定する。
【0032】また、各ストッパ手段50におけるシリン
ダ51の作動ロッドを縮退させた状態において、調整ネ
ジ53a,53b,53cが、治具ベース11と揺動フ
レーム12とベッド13とのストッパピンに同時に接す
るよう、ストッパアーム52に対する調整ネジ53a,
53b,53cの突出量を調整する。
【0033】さらに、固定手段としての各シリンダ41
の作動ロッドを伸張させた状態において、揺動フレーム
12の外周面を確実に押圧するよう各ボールユニット4
1Aの位置を調整するとともに、固定手段としての各シ
リンダ42の作動ロッドを伸張させた状態において、揺
動フレーム12の内周面を確実に押圧するよう各ボール
ユニット42Aの位置を調整する。
【0034】上述した調整作業を終えたのち、位置決め
ピン70を抜き取ることによって、ワーク支持治具10
の初期設定は完了する。なお、半自動リーマ加工機1の
非使用時において、位置決めピン70を装着させておく
ことで、ベッド13等が固定されるためにワーク支持治
具10の保護に役立つ。
【0035】初期設定が完了した半自動リーマ加工機1
は、車体フレームFのセットを待っている状態におい
て、ロック動作している各ストッパ手段50によりベッ
ド13が初期位置に固定されている一方、固定手段とし
ての各シリンダ41および各シリンダ42はベッド13
を解放しており、またクランプ手段20におけるクラン
プアーム21は退避位置に占位しているとともに、ガイ
ドピン30もまた退避位置に占位している。
【0036】車体フレームFをセットする前に、半自動
リーマ加工機1のスイッチ(図示せず)を操作すると、
ガイドピン30が上昇を開始し、図9中に破線で示すよ
うに上端が基準座17から僅かに突出した位置で停止す
る。
【0037】この状態において、オペレータの手作業に
より車体フレームFを、ワークサポート手段15A,1
5B,15Cの上面を滑らせ、ラフストッパ16に突き
当てたのち、車体フレームFにおける一方のピボットハ
ブPrに、ガイドピン30の上端を嵌合させ、次いでオ
ペレータが車体フレームFから手を放すことにより、車
体フレームFはワークサポート手段15A,15B,1
5Cによってフローティング支持される。
【0038】こののち、クランプ手段20のクランプア
ーム21を、退避位置からクランプ動作位置へ揺動さ
せ、かつアンクランプ位置からクランプ位置へ下降させ
て、車体フレームFにおける他方のピボットハブPlを
押下することにより、車体フレームFにおける一方のピ
ボットハブPrが基準座17に着座するとともに、ワー
クサポート手段15A,15B,15Cが車体フレーム
Fと共に沈み込むことによって、上記車体フレームFは
ベッド13に拘束保持されることとなる。
【0039】ベッド13に対する車体フレームFのセッ
トが完了したのち、各ストッパ手段50,50をアンロ
ック動作させて、治具ベース11に対する揺動フレーム
12とベッド13との固定を解放し、次いで半自動リー
マ加工機1のスイッチ(図示せず)を改めて操作する
と、ガイドピン30が図9に破線で示した位置から実線
で示したガイド位置へ上昇し、一方のピボットハブPr
における下孔Praと、他方のピボットハブPlにおけ
る下孔Plaとに貫入する。
【0040】ここで、図14(a)に示す如く、ピボッ
トハブPrにおける下孔Praと、ピボットハブPlに
おける下孔Plaとの軸線がずれていた場合、図14
(b)に示す如く下孔Praと下孔Plaとにガイドピ
ン30が貫入することにより、車体フレームFがベッド
13と共に揺動し、下孔Praと下孔Plaとが共にガ
イドピン30の軸心に位置するよう車体フレームFの姿
勢が矯正される。
【0041】すなわち、ガイドピン30が車体フレーム
Fにおける一対の被加工孔であるピボットの下孔Pra
と下孔Plaとに貫入されることにより、これら下孔P
raと下孔Plaとが各々リーマRおける軸線Or上に
位置することとなる。
【0042】こののち、固定手段としての各シリンダ4
1と各シリンダ42とを作動させることにより、下孔P
raと下孔PlaとがリーマRの軸線Or上に位置して
いる状態を保持する態様で、ベッド13を治具ベース1
1に対して固定する。
【0043】ここで、上述したワーク支持治具10にお
いては、ベッド13に拘束保持された車体フレームF
を、ベッド13と共に揺動させることによって、リーマ
Rの軸線Or上に一対の下孔Pra,Plaを位置させ
ているので、重量バランスの悪い車体フレームであって
も、各部を強固にクランプする必要なく安定した状態で
ベッド13に拘束保持させておくことが可能である。
【0044】さらに、ベッド13を揺動させた状態にお
いて、ワークサポート手段15A,15B,15Cに
は、車体フレームFの重量がほぼ均等に作用するため、
クランプ手段20による車体フレームFへのクランプ力
は軽くて済み、もって車体フレームFに無理な外力が作
用することが未然に防止される。
【0045】固定手段としての各シリンダ41と各シリ
ンダ42とによって、ベッド13を治具ベース11に固
定したのち、ガイドピン30をガイド位置から退避位置
へ下降させて、一対の下孔Praと下孔Plaとからガ
イドピン30を抜き去り、次いで加工ヘッド4の動作に
基づいて、下孔Praと下孔PlaとにリーマRが挿入
されることで、車体フレームFに対するリーマ加工が実
施される。
【0046】車体フレームFに対するリーマ加工が終了
したのち、クランプ手段20のクランプアーム21を退
避位置へ揺動させ、ベッド13から車体フレームFを取
り外し、次いで固定手段としての各シリンダ41および
各シリンダ42によるベッド13の固定を解放したの
ち、各ストッパ手段50,50をクランプ動作させるこ
とによって、ワーク支持治具10は車体フレームFの搬
入を待機している初期状態に復帰する。
【0047】なお、本発明は自動二輪車の車体フレーム
を作業対象とした半自動リーマ加工機におけるワーク支
持治具のみならず、相対向する一対の被加工孔を1つの
加工工具によって同心上に並ぶ態様で加工するための種
々の加工機のワーク支持治具としても効に適用し得るこ
とは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明に関わるワ
ーク支持治具では、クランプ手段を備えたベッドを、治
具ベースに揺動フレームを介して揺動自在に設け、かつ
ガイドピンを加工工具の軸線方向に沿って移動自在に設
けるとともに、ベッドを治具ベースにロックする固定手
段を設けており、ベッドに拘束保持されたワークをベッ
ドと共に揺動させることによって、加工工具の軸線上に
一対の被加工孔を各々位置させている。この結果、例え
ば車体フレームの如く重量バランスの悪いワークであっ
ても、各部を強固にクランプする必要なく安定した状態
でベッドに拘束保持させておくことができ、もってワー
クの全体に無理な力が作用せず、不用意な変形を生じさ
せることなくワークを支持することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるワーク支持治具を採用した半自
動リーマ加工機を示す全体正面図。
【図2】半自動リーマ加工機を示す全体平面図。
【図3】半自動リーマ加工機を示す全体側面図。
【図4】半自動リーマ加工機のワーク支持治具を示す平
面図。
【図5】ワーク支持治具を示す断面正面図。
【図6】ワーク支持治具を示す図5中のVI−VI線断面
図。
【図7】ワーク支持治具を示す概念的な斜視図。
【図8】ワークサポート手段を示す図4中のVIII−VIII
線断面図。
【図9】ワーク支持治具におけるクランプ手段を示す断
面図。
【図10】クランプ手段のクランプアームを示す図9中
の X−X 線断面図。
【図11】揺動ストッパを示す図4中のXI−XI線断面
図。
【図12】揺動ストッパを示す図4中の XII−XII 線断
面図。
【図13】位置決めピンの装着態様を示す図4中のXIII
−XIII線断面図。
【図14】(a)および(b)は、それぞれワーク支持
治具の動作を示す概念図。
【図15】(a)および(b)は、正規な形状のワーク
および一対の被加工孔が互いにずれたワークを示す要部
概念図。
【図16】一対の被加工孔が互いにずれたワークに対す
る作業態様を示す概念図。
【符号の説明】
1…半自動リーマ加工機、 10…ワーク支持治具、 11…治具ベース、 12…揺動フレーム、 13…ベッド、 15A,15B,15C…ワークサポート手段、 15a…ガイド部材、 20…クランプ手段、 30…ガイドピン、 41,42…シリンダ(固定手段)、 50…ストッパ手段、 F…車体フレーム(ワーク)、 Pr,Pl…ピボットハブ、 Pra,Pla…下孔(被加工孔)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに設けられた相対向する一対
    の被加工孔を、これら一対の被加工孔に挿入した1つの
    加工工具によって、この加工工具の軸線と同心上に並ぶ
    態様で加工するよう構成した加工機におけるワーク支持
    治具であって、 不動に設置された治具ベースに対して、加工工具の軸線
    と直交する第1の支軸を中心として揺動自在に設けた揺
    動フレームと、 ワークを拘束保持するクランプ手段を備え、治具ベース
    に揺動フレームを揺動支持する第1の支軸と直交する第
    2の支軸を中心として、揺動フレームに対して揺動自在
    に設けたベッドと、 加工工具の軸線上に延在するとともに加工工具の軸線方
    向に沿って移動自在に設けられ、ベッドに拘束保持され
    たワークにおける一対の被加工孔に貫入することによ
    り、一対の被加工孔をそれぞれ加工工具の軸線上に位置
    させるべくワークの姿勢を矯正するガイドピンと、 ワークにおける一対の被加工孔が各々加工工具の軸線上
    に位置している状態を保持する態様で、ワークを拘束保
    持しているベッドを治具ベースに対してロックするため
    の固定手段と、 を具備して成ることを特徴とするワーク支持治具。
  2. 【請求項2】 ベッドに対して昇降自在かつワーク
    の重量を支える方向に付勢されたガイド部材を有し、ク
    ランプ手段によってベッドに拘束保持されているワーク
    を支持するとともに、ベッドに対してワークをセットす
    る際にスライドガイドとして機能するワークサポート手
    段を具備して成ることを特徴とする請求項1記載のワー
    ク支持治具。
  3. 【請求項3】 ワークをセットするための初期位置
    にベッドを治具ベースに対して固定するロック動作と、
    治具ベースに対するベッドの固定を解放するアンロック
    動作とを行なうストッパ手段を具備して成ることを特徴
    とする請求項1記載のワーク支持治具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5943499B1 (ja) * 2016-01-13 2016-07-05 スターテクノ株式会社 ワーク支持装置
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CN107598277A (zh) * 2017-10-25 2018-01-19 昆山市万同和机械有限公司 一种铰孔机

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