JP2772906B2 - 自動旋盤 - Google Patents

自動旋盤

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JP2772906B2
JP2772906B2 JP6043099A JP4309994A JP2772906B2 JP 2772906 B2 JP2772906 B2 JP 2772906B2 JP 6043099 A JP6043099 A JP 6043099A JP 4309994 A JP4309994 A JP 4309994A JP 2772906 B2 JP2772906 B2 JP 2772906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動旋盤に係り、特に、
背面加工用工具の取付構造を改良して、別個に位置調整
機構を設けたり、或いは、高い精度での機械加工を要す
ることなく、所望の正面・背面同時加工を行うことがで
きるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動旋盤は、例えば、図11に示
すような構成になっている。まず、主軸台101があ
り、この主軸台101は主軸103を回転可能に支承す
るものであり、主軸103の中心線方向であるZ軸方向
(図中左右方向)に移動可能に取付けられている。上記
主軸台101の対向する側には、背面主軸台105が設
置されており、この背面主軸台105には背面主軸10
7が設置されている。上記背面主軸台105は、上記Z
軸方向に対して平行なZ1 軸方向(図中左右方向)に移
動可能に設置されているとともに、Z1 軸方向に直交す
るX1 軸方向(図中上下方向)にも移動可能に設置され
ている。
【0003】上記主軸台101と背面主軸台105との
間には、ガイドブッシュ(図中仮想線で示す)109が
設置されている。ワーク(図12に示す)111は、主
軸台101側にその基端側を把持され、その先端側をこ
のガイドブッシュ109によって支持されることにな
り、その状態で正面加工が施されることになる。上記主
軸台101と背面主軸台105の間であって、ガイドブ
ッシュ109の側方にはタレット型刃物台113が配置
されている。このタレット型刃物台113は、既に述べ
たX1 軸方向に平行なX軸方向に移動可能に取付けられ
ている。
【0004】上記背面主軸台105には正面加工用工具
台115が取付けられており、この正面加工用工具台1
15には3本の正面加工用工具115a、115b、1
15cが取付けられている。又、背面加工用工具台11
7が図示しない装置本体に固定されていて、この背面加
工用工具台117には、3本の背面加工用工具117
a、117b、117cが取付けられている。
【0005】上記構成において、まず、ワーク111
は、その基端側を主軸103側に把持され、又、先端側
をガイドブッシュ109に支持される。その状態でタレ
ット型刃物台113に取付けられている任意の加工具に
より任意の加工(正面加工)が施される。上記加工を終
了した後、ワーク111の先端を背面主軸107側によ
って把持する。そして、タレット型刃物台113に取付
けられた加工用工具(例えば、切削バイト)によりワー
ク111を切断する。それによって、ワーク111の切
断された部分111aが背面主軸107側に把持され、
残ったワーク111が主軸103側に把持された状態と
なる。
【0006】上記したような状態において、正面加工と
背面加工が同時に施されることがある。その一例を図1
2を参照して説明する。ここに示す例は、主軸103側
に把持されているワーク111の正面に、正面加工用工
具115a、115b、115cにより穿孔を施すと同
時に、背面主軸107側に把持されているワーク111
aの背面に、背面加工用工具117a、117b、11
7cによって穿孔を施すものである。この場合には、ま
ず、背面主軸台105をX1 軸方向に移動させて、正面
加工用工具115aを主軸103の中心線に一致させる
とともに、背面主軸107の中心線を背面加工用工具1
17aに一致させる。その状態で、主軸台101をZ軸
方向に移動させるとともに、背面主軸台105をZ1
方向に移動させる。それによって、主軸103側に把持
されているワーク111の正面に、正面加工用工具11
5aによって穿孔が施され、又、背面主軸107側に把
持されているワーク111aの背面に、背面加工用工具
117aによって穿孔が施される。
【0007】又、正面加工用工具115bと背面加工用
工具117bを使用して、正面・背面同時加工を行う場
合、正面加工用工具115cと背面加工用工具117c
を使用して、正面・背面同時加工を行う場合についても
同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、既に説明したような
正面・背面同時加工を実現するためには、背面主軸10
7の中心と正面加工用工具115aの間隔(a1 )、正
面加工用工具115a、115b、115cの相互の間
隔(b1 )、(c1 )と、主軸103の中心と背面加工
用工具117aの間隔(a2 )、背面加工用工具117
a、117b、117cの相互の間隔(b2 )、
(c2 )との間に次の式(I)、(II) 、(III )に示
す関係が成立する必要がある。 a1 =a2 −−−−(I) b1 =b2 −−−−(II) c1 =c2 −−−−(III ) 上記式(I)乃至(III)に示すような相対位置関係を得
るためには、例えば、背面加工用工具117a、117
b、117c側に位置調整機構を設ける必要があり、
又、そのような位置調整機構を設けない場合には、高い
精度での機械加工が必要になってしまい、何れの場合も
コスト的に問題があった。
【0009】又、正面加工用工具115a、115b、
115cと、背面加工用工具117a、117b、11
7cの軸芯位置を垂直方向にも一致させる必要があり、
それを実現するためにも、同様に、位置調整機構を要し
たり、高い精度での機械加工が必要となり、この点でも
同様の問題があった。
【0010】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、位置調整機構や高い精
度での機械加工を要することなく、所望の正面・背面同
時加工を可能にする加工用工具を備えた自動旋盤を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による自動旋盤は、主軸を備え該主軸の軸芯方
向に移動可能な主軸台と、上記主軸台に対向配置され背
面主軸を備えるとともに上記主軸の軸芯方向に平行な方
向に移動可能であって該方向に直交する方向に移動可能
な背面主軸台と、上記主軸台と背面主軸台の間に配置さ
れ上記主軸の軸芯方向に直交する面内であって相互に直
交する二軸方向に移動可能であり上記主軸に把持された
ワークの加工に使用する刃物を搭載する刃物台と、上記
背面主軸台に取付けられた正面加工用工具と、上記刃物
台に取付けられた背面加工用工具と、上記背面主軸台を
移動制御して正面加工用工具を主軸に把持されたワーク
に対して位置決めするとともに刃物台を移動制御して背
面加工用工具を背面主軸に把持されたワークに対し位置
決めして正面・背面同時加工を行わせる制御手段と、
具備したことを特徴とするものである。その際、主軸台
と背面主軸台との間に、主軸の軸芯方向に直交する面内
であって相互に直交する二軸方向に夫々独立して移動可
能な一対の櫛形刃物台を設け、上記一対の櫛形刃物台の
何れか一方に背面加工用工具を取付けることが考えられ
る。又、刃物台をタレット型刃物台とすることが考えら
れる。さらに、背面加工用工具を切削バイトとし、制御
手段は刃物台を背面主軸台の主軸の軸心方向に直交する
移動軸方向と平行な軸方向へ移動させると共に背面主軸
台を主軸の軸芯方向に平行な方向へ移動させるように二
軸同時制御して、背面主軸台に把持されているワークに
加工を施すものとすることが考えられる。
【0012】
【作用】すなわち、本願発明の場合には、背面加工用工
具を主軸の軸芯方向に直交する面内であって相互に直交
する二軸方向に移動可能であり上記主軸に把持されたワ
ークの加工に使用する刃物を搭載する刃物台に取付ける
ようにしたものである。そして、制御手段によって、背
面主軸台を移動制御することにより、そこに搭載されて
いる正面加工用工具を主軸に把持されているワークに対
して位置決めする。又、制御手段によって、刃物台を移
動制御することにより、そこに搭載されている背面加工
用工具を、背面主軸に把持されているワークに対して位
置決めする。そして、正面・背面同時加工を行わせるも
のである。刃物台としては、夫々独立して移動制御され
る一対の櫛形刃物台の何れか一方であることが考えら
れ、又、タレット型刃物台とすることも考えられる。そ
の外にも、1個の櫛型刃物台が設けられているものにお
いてその櫛型刃物台に取付ける場合も考えられ、さら
に、タレット型刃物台についてもその数についてはこれ
を特に限定するものではない。さらに、背面加工用工具
を切削バイトとし、制御手段は刃物台を背面主軸台の主
軸の軸心方向に直交する移動軸方向と平行な軸方向へ移
動させると共に背面主軸台を主軸の軸芯方向に平行な方
向へ移動させるように二軸同時制御して、背面主軸台に
把持されているワークに所望の切削加工、例えば、テー
パ状の切削加工を施すことができ、より広範囲な種類の
加工を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図9を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1に示すように、まず、主軸台1
があり、この主軸台1は主軸3を回転可能に支承するも
のであり、主軸3の中心線方向であるZ軸方向(図1中
左右方向)に移動可能に設置されている。上記主軸台1
に対向する側には背面主軸台5が配置されている。この
背面主軸台5には背面主軸7が取付けられている。上記
背面主軸台5は、上記Z軸方向に対して平行なZ1 軸方
向(図1中左右方向)に移動可能に設置されているとと
もに、Z1 軸方向に直交するX1 軸方向(図1中上下方
向)にも移動可能に設置されている。
【0014】上記主軸台1と背面主軸台5との間には、
ガイドブッシュ9が設置されている。ワーク(図9に示
す)10は、主軸台1側にその基端側を把持され、その
先端側をこのガイドブッシュ9によって支持されること
になり、その状態で正面加工が施されることになる。
【0015】上記主軸台1と背面主軸台5との間であっ
て、ガイドブッシュ9の左右両側には、一対の櫛型刃物
台11、13が夫々設置されている。上記櫛型刃物台1
1は、図2に示すように、Z軸方向に直交する平面内で
あって相互に直交するX軸とY軸方向に移動可能に設置
されている。又、櫛型刃物台13も、Z軸方向に直交す
る平面内であって相互に直交するX’軸とY’軸方向に
移動可能に設置されている。尚、X軸とY軸方向と、
X’軸とY’軸方向とは、夫々同じ方向を意味している
が、便宜上「’」を付して区別して示している。
【0016】上記櫛型刃物台11、13をX軸とY軸方
向と、X’軸とY’軸方向に移動させるための構成につ
いて説明する。まず、櫛型刃物台11は、スライドベー
ス15上に移動可能に取付けられている。又、櫛型刃物
台13は、スライドベース17上に移動可能に取付けら
れている。そして、櫛型刃物台11はスライドベース1
5と共にX軸方向に移動し、櫛型刃物台13はスライド
ベース17と共にX’軸方向に移動することになる。上
記スライドベース15の下方にはベース19が配置され
ていて、このベース19側には、図4に示すように、X
軸スライドレール21a、21bが敷設されている。一
方、上記スライドベース15側には、上記X軸スライド
レール21a、21bに沿って摺動接触するX軸ガイド
部材23a、23bが取付けられている。
【0017】又、ベース19には、図5に示すように、
X軸駆動モータ25が取付けられている。このX軸駆動
モータ25の出力軸25aには、カップリング機構27
を介してボールネジ33が連結されている。このボール
ネジ33にはボールナット35が螺合している。そし
て、既に述べたスライドベース15はこのボールナット
35に固定されている。よって、上記X軸駆動モータ2
5を適宜の方向に回転させることにより、ボールネジ3
3、ボールナット35を介して、スライドベース15ひ
いては櫛型刃物台11が、X軸ガイド部材23a、23
bをX軸スライドレール21a、21bに沿って摺動接
触させながらX軸方向に移動することになる。
【0018】又、櫛型刃物台13側についても同様であ
り、まず、ベース19側には、図8に示すように、X’
軸スライドレール37a、37bが敷設されていて、一
方、スライドベース17側には、上記X’軸スライドレ
ール37a、37bに沿って摺動接触するX’軸ガイド
部材39a、39bが取付けられている。又、図7に示
すように、X’軸駆動モータ41が取付けられていて、
このX’軸駆動モータ41の出力軸41aには、カップ
リング機構43を介して、ボールネジ45が連結されて
いる。このボールネジ45にはボールナット47が螺合
していて、このボールナット47が、スライドベース1
7側に固定されている。よって、上記X’軸駆動モータ
41を適宜の方向に回転させることにより、ボールネジ
45、ボールナット47を介して、スライドベース17
ひいては櫛型刃物台13が、X’軸ガイド部材39a、
39bをX’軸スライドレール37a、37bに摺動接
触させながらX’軸方向に移動することになる。
【0019】次に、各スライドベース15、17上にお
いて、櫛型刃物台11、13が、Y軸方向、Y’軸方向
に移動する構成を説明する。図3に示すように、櫛型刃
物台11側には、Y軸スライドレール51a、51bが
敷設されている。一方、スライドベース15側には、上
記Y軸スライドレール51a、51bに摺動接触するY
軸ガイド部材53a、53bが取付けられている。又、
図2に示すように、Y軸駆動モータ55が設置されてい
て、このY軸駆動モータ55の出力軸55aには、図4
に示すように、カップリング機構57を介して、ボール
ネジ59が連結されている。このボールネジ59にはボ
ールナット61が螺合していて、このボールナット61
が櫛型刃物台11に固定されている。よって、上記Y軸
駆動モータ55を適宜の方向に回転させることにより、
ボールネジ59、ボールナット61を介して、櫛型刃物
台11が、Y軸スライドレール51a、51bをY軸ガ
イド部材53a、53bに沿って摺動接触させながら、
Y軸方向に移動することになる。
【0020】又、櫛型刃物台13側についても同様であ
り、まず、櫛型刃物台13側には、図3に示すように、
Y’軸スライドレール65a、65bが敷設されてい
る。一方、スライドベース17側には、上記Y’軸スラ
イドレール65a、65bに摺動接触するY’軸ガイド
部材67a、67bが取付けられている。又、図2に示
すように、Y’軸駆動モータ69が設置されていて、こ
のY’軸駆動モータ69の図示しない出力軸には、カッ
プリング機構(図示せず)を介してボールネジ71が連
結されている。このボールネジ71にはボールナット7
3が螺合していて、このボールナット73が櫛型刃物台
13に固定されている。よって、Y’軸駆動モータ69
を適宜の方向に回転させることにより、ボールネジ7
1、ボールナット73を介して、櫛型刃物台13が、
Y’軸スライドレール65a、65bをY’軸ガイド部
材67a、67bに沿って摺動接触させながら、Y’軸
方向に移動することになる。
【0021】櫛型刃物台11、13自体の構成である
が、櫛形刃物台11には、図2に示すように、3本の切
削用バイト11a、11b、11cが着脱可能に取付け
られている。又、櫛型刃物台13側にも、3本の切削用
バイト13a、13b、13cが着脱可能に取付けられ
ている。
【0022】図1に戻って、背面主軸台5には、正面加
工用工具台81が設置されていて、この正面加工用工具
台81には、3本の正面加工用工具81a、81b、8
1cが設置されている。上記正面加工用工具台81は、
背面主軸台5側とは独立して、例えば、油圧駆動方式や
ソレノイド駆動方式によって、Z1 軸方向に移動できる
構成になっていて、後退位置と前進位置の2つのポジシ
ョンのいずれかに位置するようになっている。すなわ
ち、正面加工用工具81a、81b、81cは、背面主
軸台5による表加工終了部品に対するチャッキング動作
時におていは、後退位置に位置している。これは、背面
主軸台5のZ1 軸方向への移動時に、正面加工用工具8
1a、81b、81cが櫛形刃物台13と干渉するのを
回避するためである。これに対して、正面加工用工具8
1a、81b、81cを使用して正面加工を行う場合に
は、前進位置に位置決めされる。又、本実施例において
は、図1及び図2に示すように、背面加工用工具台83
が、櫛型刃物台11に取付けられており、この背面加工
用工具台83には、3本の背面加工用工具83a、83
b、83cが取付けられている。
【0023】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、ワーク10は、その基端側を主軸3側に把持され、
又、先端側をガイドブッシュ9に支持される。その状態
で、主軸台1の摺動制御(Z軸方向)と櫛形刃物台1
1、13の摺動制御(X、X’、Y、Y’軸方向)との
組合制御にて、ワーク10には櫛型刃物台11(又は、
櫛型刃物台13)の任意の加工用工具11a乃至11c
(又は、13a乃至13c)により任意の加工(正面加
工)が施される。上記加工を終了した後、ワーク10の
先端を背面主軸7側によって把持する。これがも既に説
明した背面主軸台5によるチャッキング動作であり、そ
の際、正面加工用工具81a、81b、81cは後退位
置に退避している。そして、櫛型刃物台11(又は、櫛
型刃物台13)の任意の加工用工具11a乃至11c
(又は、13a乃至13c)によりワーク10を切断す
る。それによって、ワーク10の切断された部分10a
が背面主軸7側に把持され、残ったワーク10が主軸3
側に把持された状態となる。
【0024】上記したような状態において、正面加工と
背面加工を同時に施すことがあり、その一例を図9に示
す。図9に示されている例は、主軸3側に把持されてい
るワーク10の正面に、正面加工用工具81a、81
b、81cにより穿孔を施すと同時に、背面主軸7側に
把持されているワーク10aの背面に、背面加工用工具
83a、83b、83cによって穿孔を施すものであ
る。尚、このときには、上記正面加工用工具81a、8
1b、81cは前進して前進位置に位置している。この
場合には、まず、背面主軸台5を移動させることによ
り、正面加工用工具81aを主軸3の中心線に一致させ
る。又、櫛形刃物台11を移動させることにより、背面
加工用工具83aを、背面主軸7の中心線に一致させ
る。そして、主軸台1及び背面主軸台5を、Z軸方向、
1 軸方向に移動させることにより、主軸3側に把持さ
れているワーク10の正面に正面加工用工具81aによ
る穿孔が施され、背面主軸7側に把持されているワーク
10aの背面に背面加工用工具83aによる穿孔を施す
ものである。
【0025】又、正面加工用工具81bと背面加工用工
具83bによる正面・背面同時加工、正面加工用工具8
1cと背面加工用工具83cによる正面・背面同時加工
についても、上記した場合と同様であり、夫々、背面主
軸台5、櫛型刃物台11を移動制御することにより、そ
の位置を調整・設定するものである。
【0026】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。すなわち、背面加工用工具83a、
83b、83cを、独立して移動可能な櫛型刃物台11
に取付けたことにより、櫛型刃物台11を移動制御する
ことによって背面加工用工具83a、83b、83cの
位置を調整・設定することができるようになった。一
方、正面加工用工具81a、81b、81cについて
は、従来通り、背面主軸台5を移動制御することにより
その位置を調整・設定することができる。よって、従来
のように、別個に位置調整機構を設けたり、高い精度で
機械加工を行うことなく、正面加工用工具81a、81
b、81c、背面加工用工具83a、83b、83cの
位置を調整・設定して、正面・背面同時加工を行うこと
ができるようになった。
【0027】次に、図10を参照して本発明の第2実施
例を説明する。この場合には、背面加工用工具83aを
切削バイトとする。そして、主軸3側に把持されている
ワーク10に対しては、正面加工用工具81aによって
穿孔を施す。それと同時に、背面主軸台5をZ1 軸方向
に移動制御するとともに、櫛型刃物台11をX軸方向に
移動制御し、背面主軸7側に把持されているワーク10
aに、図示するようなテーパ状の切削加工を施すもので
ある。これも、正面・背面同時加工の一例であり、従
来、装置本体に固定されていた背面加工用工具83a乃
至83cを、独立して移動制御される櫛型刃物台11に
取付けたことにより可能になったものである。
【0028】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。前記各実施例においては、自動旋盤とし
て、夫々独立して移動制御される一対の櫛型刃物台を備
えたものを前提とし、その内の一方の櫛型刃物台11に
背面加工用工具を取付けたものを例として示している
が、櫛型刃物台13側に背面加工用工具を取付けてもよ
い。又、刃物台としてタレット型刃物台を想定し、該タ
レット型刃物台に背面加工用工具を取付けることも考え
られる。その他にも、櫛形刃物台が1個の場合に、その
1個の櫛形刃物台に背面加工用工具を取付ける構成も考
えられ、さらに、タレット型刃物台についても、それが
1個の場合、2個の場合等様々な構成が想定される。そ
の他、正面加工用工具及び背面加工用工具の数、工具の
種類等については、これを特に限定するものではない。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による自動旋
盤によると、背面加工用工具を主軸の軸芯方向に直交す
る面内であって相互に直交する二軸方向に移動可能であ
り上記主軸に把持されたワークの加工に使用する刃物を
搭載する刃物台に取付けるように構成したので、正面加
工用工具については、制御手段によって背面主軸台を移
動制御することにより、主軸に把持されたワークに対し
て位置決めすることができ、同時に、背面加工用工具に
ついても、制御手段によって刃物台を移動制御すること
により、背面主軸に把持されたワークに対して位置決め
することができ、それによって、従来のように、正面加
工用工具と背面加工用工具との間に所定の相対位置関係
を持たせるべく、別個に位置調整機構を設けたり、高い
精度で機械加工を行うようなことを要することなく、所
望の正面・背面同時加工が可能になった。又、正面・背
面同時加工時において、背面加工用工具を切削バイトと
し、制御手段によって、刃物台を背面主軸台の主軸の軸
心方向に直交する移動軸方向と平行な軸方向へ移動させ
ると共に背面主軸台を主軸の軸芯方向に平行な方向へ移
動させるように二軸同時制御するようにすれば、背面主
軸台に把持されているワークに所望の切削加工、例え
ば、テーパ状の切削加工を施すことができる等、より広
範囲な種類の加工を行うことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で自動旋盤の全体
構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で図1のII-II 矢
視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で図2のIII-III
矢視図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す図で図2のIV−IV断
面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す図で図2のV−V断
面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す図で図2のVI−VI断
面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す図で図2のVII −VI
I 断面図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す図で図2のVIII−VI
II断面図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す図で正面・背面同時
加工例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す図で正面・背面同
時加工例を示す図である。
【図11】従来例を示す図で自動旋盤の全体構成を示す
平面図である。
【図12】従来例を示す図で正面・背面同時加工例を示
す図である。
【符号の説明】
1 主軸台 3 主軸 5 背面主軸台 7 背面主軸 10 ワーク 10a ワーク 11 櫛形刃物台 13 櫛形刃物台 81a 正面用加工工具 81b 正面用加工工具 81c 正面用加工工具 83a 背面用加工工具 83b 背面用加工工具 83c 背面用加工工具

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を備え該主軸の軸芯方向に移動可能
    な主軸台と、上記主軸台に対向配置され背面主軸を備え
    るとともに上記主軸の軸芯方向に平行な方向に移動可能
    であって該方向に直交する方向に移動可能な背面主軸台
    と、上記主軸台と背面主軸台の間に配置され上記主軸の
    軸芯方向に直交する面内であって相互に直交する二軸方
    向に移動可能であり上記主軸に把持されたワークの加工
    に使用する刃物を搭載する刃物台と、上記背面主軸台に
    取付けられた正面加工用工具と、上記刃物台に取付けら
    れた背面加工用工具と、上記背面主軸台を移動制御して
    正面加工用工具を主軸に把持されたワークに対して位置
    決めするとともに刃物台を移動制御して背面加工用工具
    を背面主軸に把持されたワークに対し位置決めして正面
    ・背面同時加工を行わせる制御手段と、を具備したこと
    を特徴とする自動旋盤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動旋盤において、主軸
    台と背面主軸台との間には主軸の軸芯方向に直交する面
    内であって相互に直交する二軸方向に夫々独立して移動
    可能な一対の櫛形刃物台が設けられ、上記一対の櫛形刃
    物台の何れか一方に背面加工用工具を取付けたことを特
    徴とする自動旋盤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動旋盤において、刃物
    台はタレット型刃物台であることを特徴とする自動旋
    盤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れかに記載の自
    動旋盤において、背面加工用工具は切削バイトであり、
    制御手段は刃物台を背面主軸台の主軸の軸心方向に直交
    する移動軸方向と平行な軸方向へ移動させると共に背面
    主軸台を主軸の軸芯方向に平行な方向へ移動させるよう
    に二軸同時制御して、背面主軸台に把持されているワー
    クに加工を施すものであることを特徴とする自動旋盤。
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