JPS5929363B2 - 旋盤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は対向するタレット刃物台を有するチャックワー
ク用旋盤に関する。

従来のチャックワーク用旋盤は刃物台の工具を保持する
タレットの回転軸線が主軸軸線に平行かあるいは直交し
て設けられていたものが殆んどであり前者の場合タレッ
トの割出し装置がタレット前部すなわち作業者側に設け
られることにより、又後者の場合タレットに取付られた
工具の突出によりいずれも作業者のチャックへの寄りつ
き距離が長く工作物交換等の作業性が悪かった。

また特開昭５１−１５１８８６号においてタレット軸線
が主軸軸線と傾斜し、その工具取付面が円錐台となった
ものが公知であって、作業者の寄り付きも改善されては
いるもののベッド構成は主軸軸線と平行になっているも
のであり、刃物台な２個主軸の両側に設けようとすると
依然として作業者の寄り付きは満足できるものではない
。

また特公昭３７−１７６４３号に示す旋盤においては２
個の刃物台を有し、主軸軸線と平行なベッドを有するた
め同様に満足しがたいものである。

その上両者とも主軸軸線方向即ちＺ軸方向の移動はベッ
ド上に載置した全てが移動するものであるから重量が多
くなり位置決めの速度及び精度の向上は困難である。

そこで本発明は上記にかんがみなされたもので主軸軸線
と直角方向の第一摺動面上に横送り台を載置しこの上に
主軸方向の第二摺動案内面を設けて刃物台を設けた縦送
り台を載置して主軸方向の送り重量を軽減して位置決め
速度及び精度を改善したものである。

また主軸に向って作業者が位置する旋盤において２つの
対向するタレット刃物台の回転軸線を手前作業者側が開
くよう傾け、タレットとそれに取けられた工具を手前側
にて左右に開かせ前面から主軸端面までの距離な短くし
て寄りつきなよくし且つ機械前部の空間を左右方向に広
げ作業性を向上させたものである。

本発明の実施態様を第１図ないし第３図により説明する
。

１は手前作業者側に切粉受げ２とその後側に一段高い主
軸台取付面３と前記切粉受け２に面したベッド取付面４
を形成されたベッド基台である。

５は前記取付面３上に固着された主軸台であり切粉受け
２と対向した主軸６な回転可能に軸承し該主軸６はベッ
ド基台１内に配設された図示せぬモータにより回転駆動
される。

７は主軸６の先端面にボルトで固着されたチャックであ
る。

８は主軸台５０手前下方に位置して主軸と直交して左右
に延び前記取付面４に固着されたベッドで、その上面が
切粉受け２に向って傾斜し且断面が三角状をなし上面に
刻設された第一摺動面９は主軸軸線に直交している。

１０は前記ベッド８の後方左側でベッド基台１内に配設
された左横送りモータである。

１０′は同じくベッド８の後方右側でベッド基台１内に
配設された右横送りモータである。

以下記述する構造は前記左右横送りモータ’１０，１０
’のように主軸な挾んで左右対称であるため左右の区別
を略し右側のものな示す番号に′ヲ付ス。

１１ 、１１’はベッド８に回転可能に軸承され側端か
ら主軸直下まで延びる送りねじで前記モータ１０，１０
’の回転をグーリアベルト等を介して伝達する。

１２，１２’はベッド８の前記第一摺動面９に沿って摺
動可能に載置され前方に突出した横送り台であり図示せ
ぬナツトを介して前記送りねじ１１，１１’により主軸
軸線に直交する方向に駆動される。

横送り台１２．１２’の上面には主軸軸線方向に第二摺
動面１３ 、１３’が刻設されている。

１４ 、１４’は縦送りモータでありベッド８の上方で
且後方に位置する前記横送り台１２ 、１２’の後端面
に配設されベッド８に対して片寄った横送り台１２，１
２’の重量の不釣合を緩和している。

そして該モータ１４，１４’は横送り台１２，１２’の
上部に回転可能に軸承された送りねじ１５，１５ を
回転駆動する。

１６ 、１６’は前記横送り台１２．１２’上の第二摺
動面１３，１３’に沿って摺動可能に載置された縦送り
台であり図示せぬナソｔ４’介して前記送りねじ１５
、１５’により駆動される。

１１゜１１′は前記縦送り台１６，１６’上に固設され
た刃物台であり主軸軸線と同一水平面内で主軸軸線に対
面するタレツ）１８，１８’が主軸軸線側に角度２θ開
く頂角を有する多角円錐台をなし主軸に面した作業位置
に割出された前記タレット１８．１８’の工具取付面１
９ 、１９’の１つ１９Ａ、１９’Ａが主軸軸線に直交
するようにタレット１８，１８′の回転軸線を主軸軸線
に対して鋭角度θ傾斜されている。

タレット１８，１８′の前記工具取付面１９，１９’に
は該工具取付面１９．１９’に平行且タレット１８，１
８’の回転軸線に対し放射状となる凹溝２０を刻設され
るかあるいは工具取付面１９，１９’に直交しタレット
１８．’１８’の回転軸線と交わる孔２１′が刻設され
ている。

外径切削工具Ｔ□は前記凹溝２０内で取付面１９ 、１
９’に平行に取付られ、内径切削工具Ｔ２、ドリルＴ３
は前記孔２１′に嵌装される。

上記した各可動部は図示せぬ同時４軸数値制御装置によ
りテープ等にて入力された指令値に従って制御され切削
加工が実施される。

本発明は上記の通りの構成でありタレット１８゜１８′
の回転軸線を手前側に傾げタレット１８゜１８′とそれ
に取付られた工具が作業者がいる手前側にて左右に開き
且主軸６に面したタレット１８′の工具取付面１９′Ａ
の反対側工具取付面１９′Ｂに取付られた内径切削工具
Ｔ２は主軸軸線に対して角度２θ右外方に傾き主軸６か
ら内径切削工具Ｔ２先端までの距離が短くなったため手
前側に位置する作業者の動き領域が手前側に広がり工作
物交換、工具セツチング等の作業性がよくなった。

更に主軸の下に主軸と直交するＸ軸方向の第一摺動面上
に横送り台を設けその上に主軸と平行するＺ軸方向の第
二摺動面を設けてこの上に刃物台な設けた縦送り台を載
置したので、Ｘ軸方向に比して送り速度の早いＺ軸方向
に移動する重量が小さくなり位置決め速度及び精度が向
上できるものである。

また軸線に直交する回転軸線を有るタレット刃物台に比
較し刃物台１γ、１７′の位置が主軸寄りになり横送り
台１２，１２’の第二摺動面１３，１３’の手前側への
突出量な短くできそれにより横送り台１２，１２’の重
量並びに重量モーメントが軽減され前記ベッド８の摺動
面９に作用する力をさらに軽減できる。

またベッド８上を摺動する横送り台１２．１２’はベッ
ド８より手前側に刃物台１７，１７’後側に縦送りモー
タ１４．１４ を配設したためベッド８に対する重量
モーメントが手前側に極端に片寄らずベッド８の摺動面
９に作用する力を平均化して送り時のステックスリップ
ななくすることができる等の特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様の正面図、第２図は第１図の
右側面図、第３図は第１図の平面図を示す。 １・・・・・・ベッド基台、２・・・・・・切粉受け、
３・・・・・・主軸台取付面、４・・・・・・ベッド取
付面、５・・・・・・主軸台、６・・・・・・主軸、８
・・・・・・ベッド、９・・・・・・第一摺動面、′１
２，１２（・・・・・横送り台、１３，１３’・・・・
・第二摺動面、１４，１４シ・・・・籟送りモータ、１
６ 、１６’・・・・・・縦送り台、１７，１７／−・
・・・刃物台、１８，１８’・・・・・・タレット、１
９，１９Ａ、１９’、１９’Ａ・・・・・・工具取付面
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一つの主軸をはさんで相対向して配設された２つの
   タレットを備え、この２つのタレットが主軸軸線側に開
   く多角円錐台をなし、作業位置に割出された前記タレッ
   ト刃物台の工具取付面が主軸軸線に直交するように前記
   タレットの回転軸線を主軸軸線に対して傾斜させた旋盤
   において、一方に切粉受は他方に一段高い主軸台取付面
   と前記切粉受けに面したベッド取付面を形成されたベッ
   ド基台と、該ベッド基台の前記ベッド取付面上に固着さ
   れ前記切粉受けと対向した主軸な回転可能に軸承する主
   軸台と、前記主軸の下側で前記ベッド基台のベッド取は
   面に固着され前記切粉受は側に下り勾配をなす上面に主
   軸軸線と直交する第一摺動面な設けたベッドと、前記第
   一摺動面に沿って移動用能に主軸の両側に載置されその
   上面に主軸軸線方向に第二摺動面をそれぞれ設けるとと
   もに前記ベッドより主軸台側へ突出した端面にモータを
   それぞれ配設された２つの横送り台と、前記第二摺動面
   に沿って摺動可能にそれぞれ載置された縦送り台と、先
   端に主軸軸線に対向するタレットを有し前記各縦送り台
   上に取付けられた刃物台とを備えたことな特徴とする旋
   盤。