JPH09117521A - 除細動器におけるバッテリ電源制御装置 - Google Patents

除細動器におけるバッテリ電源制御装置

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JPH09117521A
JPH09117521A JP27763495A JP27763495A JPH09117521A JP H09117521 A JPH09117521 A JP H09117521A JP 27763495 A JP27763495 A JP 27763495A JP 27763495 A JP27763495 A JP 27763495A JP H09117521 A JPH09117521 A JP H09117521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 救急使用時における除細動の動作回数の制限
や残容量の不足を回避して、実際の使用時に確実な動作
を可能にする。 【解決手段】 スイッチSW4のオフ時とオン時のA/
D変換器3からの端子電圧V1と、除細動回路13に対
応する消費電流が流れる擬似負荷RLへの通電で低下し
た動作電圧V2を制御部4で取り込み、この端子電圧V
1、動作電圧V2の値からバッテリ2のインピーダンス
を算出する。NiCdバッテリは電圧降下が大きい場合
にインピーダンスも高く、残容量が少ないという特性を
利用し、ここで算出して得られたインピーダンスが所定
値より高い際に、残容量が不足していると制御部4が判
断して、バッテリ残容量不足などの画面表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリの容量不
足を表示し、かつ、残容量を判断して充電を行う除細動
器におけるバッテリ電源制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、除細動器には、救急現場で使用す
るために二次電池(例えばニッケルカドミュウム(Ni
Cd)バッテリ)が内蔵されている。図8は、NiCd
バッテリの電圧対放電容量を示す特性図である。図8に
おいて、NiCdバッテリは内部インピーダンスが低
く、放電容量に対して電圧降下が小さいため、一定電圧
値を保持した後に急激に電圧が低下し、例えば、終止電
圧(10.5V)Voで、その充電を行うようにしてい
る。したがって、電源スイッチをオンした際に、その一
定電圧値の範囲での電圧を測定した場合、電圧降下が少
なく、NiCdバッテリの残容量が判明しない。このた
め、除細動器を緊急患者などに実際に使用した動作時の
電圧を検出して残容量を判定し、その表示を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
の除細動器におけるバッテリ電源制御装置は、実際の動
作時にNiCdバッテリの残容量を測定しており、使用
時に残容量が不足して予定した除細動の動作回数が得ら
れない場合が考えられる。
【0004】また、実際の動作時の電圧のみから残容量
を判定しているため、バッテリの容量不足、不活性化又
はメモリ効果などによる実質的な残容量不足が判明せ
ず、この場合も、その除細動の動作回数が制限された
り、実際の使用時に残容量が不足して予定した動作回数
が得られない場合が考えられる。
【0005】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、正確な残容量表示が可能に
なり、かつ、救急現場での使用時における除細動の動作
回数の制限や残容量の不足が回避され、実際の使用時に
確実な動作が可能になると共に、周囲温度を考慮して、
より正確な残容量の予想表示及び充電の制御が可能にな
る除細動器におけるバッテリ電源制御装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明の除細動器におけるバッテリ電
源制御装置は、電源となるバッテリと、バッテリを電源
として除細動の動作のための電力供給を行う除細動回路
と、除細動回路の動作に対応する電流を流すための擬似
負荷と、バッテリから擬似負荷への電流をオン・オフす
るスイッチング手段と、バッテリの残容量不足を表示す
るための表示手段と、スイッチング手段をオン・オフ制
御した際のバッテリのそれぞれの電圧値からバッテリの
インピーダンスを算出し、このインピーダンス値から決
定したバッテリの残容量不足を表示手段で表示する制御
を行う制御処理手段とを備えるものである。
【0007】請求項2記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、前記表示手段として、バッテリの残容
量の不足を画面表示する画面表示手段、及び/又は、発
光して示す発光ダイオードを備えるものである。
【0008】請求項3記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、電源となるバッテリと、バッテリを電
源として除細動の動作のための電力供給を行う除細動回
路と、除細動回路の動作に対応する電流を流すための擬
似負荷と、バッテリから擬似負荷への電流をオン・オフ
するスイッチング手段と、バッテリの電圧対放電容量特
性データを予め記憶する記憶手段と、バッテリの容量不
足又は残容量不足を表示する表示手段と、スイッチング
手段のオン・オフを制御した際のオン時の前回及び今回
のバッテリのそれぞれの電圧値及び、それぞれの時間で
の電圧変化カーブを、記憶手段に記憶している電圧対放
電容量特性データと比較し、電圧対放電容量特性データ
に基づいて残容量を判定して表示手段で画面表示する制
御を行う制御処理手段とを備えるものである。
【0009】請求項4記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、操作指示手段を設け、制御処理手段が
判断した残容量から除細動回路での動作可能な回数を自
動的に表示手段に画面表示し、又は、操作指示手段の指
示操作に基づいて表示手段に画面表示している。
【0010】請求項5記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、前記バッテリに対する充電の開始又は
停止を制御する充電制御処理手段を設け、制御処理手段
の制御でスイッチング手段が連続してオン・オフしてバ
ッテリを放電させ、不活性化、メモリ効果が解消する電
圧に低下した際に制御処理手段が充電制御処理手段を制
御してバッテリへ充電を行うと共に、規定電圧に達した
際に充電を停止している。
【0011】請求項6記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、前記記憶手段にバッテリの温度に対応
した複数の電圧対放電容量特性データを予め記憶し、か
つ、温度検出手段を設けると共に、温度検出手段が検出
した温度に対応する電圧対放電容量特性データを制御処
理手段が記憶手段に記憶している複数の電圧対放電容量
特性データ中から読みだし、かつ、算出した電圧変化カ
ーブと比較している。
【0012】このような構成の請求項1,2記載の発明
の除細動器におけるバッテリ電源制御装置は、除細動回
路に対応する擬似負荷に二次電池(例えばNiCdなど
のバッテリ)から通電し、その動作電圧及び端子電圧に
基づいてバッテリのインピーダンスを算出し、このイン
ピーダンスが所定値より高い場合に、残容量不足を表示
している。
【0013】したがって、従前の説明のように二次電池
(例えばNiCdバッテリ)の測定電圧のみから残容量
を判断していた場合に比較して正確な残容量表示が可能
になる。すなわち、インピーダンスが高い場合に残容量
が少ない二次電池(例えばNiCdバッテリ)の特性を
利用して、その正確な残容量が判明する。
【0014】この場合、実際の救急現場での動作時にバ
ッテリ残容量の不足を正確に表示できるので、充電完了
のバッテリとの交換の必要性が確実に判明し、また、保
管時での充電やバッテリ交換が確実に行えるようにな
る。この結果、救急現場での使用時における除細動の動
作回数の制限や残容量の不足が回避され、実際の使用時
に確実な動作が可能になる。
【0015】請求項3,4記載の除細動器におけるバッ
テリ電源制御装置は、除細動回路の動作に対応した電流
が流れる擬似負荷への通電を行い、この前回及び今回の
動作電圧の値と、それぞれの時間に対応する電圧変化カ
ーブを、予め記憶している電圧対放電容量特性データと
比較し、一致するカーブ部分が無い場合はバッテリの容
量不足を表示しているため、バッテリの容量不足による
交換時期が確実に判明する。
【0016】さらに、検出した電圧変化カーブと記憶し
ている電圧対放電容量特性データとが一致するカーブ部
分が有る場合に、その電圧対放電容量特性データからバ
ッテリの残容量を予想して除細動の動作可能回数を自動
又は、手動操作時に表示しているので、特に除細動を行
う救急現場に向かう前や、その現場で除細動の動作可能
回数が確実に判明するようになる。また、残容量不足時
の充電が確実に行われる。
【0017】請求項5記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、擬似負荷への通電を連続してオン・オ
フしてバッテリを放電させ、不活性化、メモリ効果が解
消する電圧に低下した際にバッテリへの充電を行ってい
るので、不活性化又はメモリ効果などによる残容量の低
下が回復できる。
【0018】請求項6記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置は、予め記憶した複数の電圧対放電容量特
性データ中から、検出温度に対応する電圧対放電容量特
性データを読みだし、算出した電圧変化カーブと比較し
ている。これによって、今回測定した温度の電圧対放電
容量特性に基づいた、より正確な残容量の予想表示及び
充電の制御が救急現場や保管場所の周囲温度に対応して
行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の除細動器における
バッテリ電源制御装置の実施の形態を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の除細動器におけるバッテ
リ電源制御装置における第1実施形態の構成を一部回路
で示すブロック図である。図1において、この第1実施
形態では交流(AC)電源から供給される交流を直流化
する直流化回路1と、この直流化回路1が出力する直流
を、以降で説明するように充電制御時にオンして出力す
るスイッチSW1と、このスイッチSW1からの直流を
順方向で出力する逆流防止用のダイオードD1と、除細
動器としての電源スイッチSW2とを有している。
【0020】さらに、NiCdバッテリを用い、除細動
器としての電源となるバッテリ2と、このバッテリ2の
電圧をデジタル信号化するA/D変換器3とを有してい
る。また、A/D変換器3が出力するデジタル電圧値を
取り込んで、以降で説明する残容量不足の表示、残容量
を予想して表示し、かつ、充電の制御(以下、残容量予
想表示/充電制御と記載する)、及び、周囲温度を考慮
した残容量予想表示/充電制御を行うCPUなどを用い
た制御部4が設けられている。
【0021】また、制御部4での処理内容を画面表示す
る液晶ディスプレイ(LCD)5と、周囲の温度変化に
対するバッテリ2の電圧対放電容量特性データを予め記
憶し、また制御部4で処理データを一時的に記憶するメ
モリ6とが設けられている。さらに、制御部4での制御
によってバッテリ2からの直流を擬似負荷に通電し、又
は、非通電にするスイッチSW4と、このスイッチSW
4のオン時にバッテリ2から以降で説明する除細動回路
(実負荷)と同様の電流を流すための擬似負荷RLとを
有している。なお、制御部4での処理データをメモリ6
に記憶せずに、制御部4に設けた図示しないワーキング
RAMに記憶するようにしても良い。
【0022】さらに、周囲の温度を検出する温度検出回
路10と、各種の指示操作を行うキーボードなどを用い
た操作部11と、バッテリ残容量不足を点灯して表示す
る発光ダイオードD2と、電源スイッチSW2のオンに
よるバッテリ2からの直流が供給されて除細動の動作を
行う除細動回路13とを有している。
【0023】除細動回路13は、DC/DCコンバータ
14と、直流カット用のトランスTと、電解コンデンサ
Cと、この電解コンデンサCへの充電及び電解コンデン
サCから図示しないパドルへの放電を切り替えるスイッ
チSW5と、図示しないパドルに電流を供給する高圧コ
イルLとを有している。
【0024】次に、この第1実施形態の動作について説
明する。図2は残容量不足表示の制御動作の処理手順を
示すフローチャートである。図1及び図2において、こ
の第1実施形態では、実際の救急現場での指示操作によ
る手動動作、又は、保管時の定時での自動又は指示時の
手動動作でバッテリ残容量の不足を表示する制御を行
う。
【0025】まず、電源スイッチSW2はオフに設定さ
れており、制御部4がスイッチSW1をオン(ON)に
する制御を行い(ステップS10)、次に制御部4がス
イッチSW4をオフ(OFF)に制御する。ここでA/
D変換器3が出力するデジタル信号化した無負荷時の電
圧値(以下、端子電圧と記載する)V1の取り込みを判
断し、取り込んだ場合にメモリ6に記憶する(ステップ
S11,S12,S13)。
【0026】次に、スイッチSW4を制御部4がオンに
制御して擬似負荷RLにバッテリ2から電流を流す。こ
の場合の擬似負荷RLへの通電で低下した電圧値(以
下、動作電圧と記載する)V2をA/D変換器3でデジ
タル信号化して、制御部4が取り込む(ステップS1
4,S15,S16)。この場合、スイッチSW4は予
め制御部4に設定された時間でオンに制御する。このオ
ン時間は、擬似負荷RLの発熱を考慮し、かつ、除細動
回路13に実際に通電した場合と同様の電圧低下を取り
込める時間、例えば、500mSとする。
【0027】図3は擬似負荷RLへの通電の状態を示す
電圧対通電時間を説明するための図である。図3におい
て、擬似負荷RLへ通流を行った際に、バッテリ2の電
圧は、始めの電圧である端子電圧V1から大きく低下す
る。次に、ゆるやかに低下し、その低下した動作電圧V
2を取り込むようにする。次に、メモリ6に記憶してい
る端子電圧V1及び動作電圧V2の値からバッテリ2の
インピーダンスを算出する。まず、「端子電圧V1−動
作電圧V2」を算出し、例えば、差の電圧値が1Vであ
り、かつ、電圧12V、擬似負荷RLが1オーム(Ω)
の場合、インピーダンス(Ω)を「1V/12V」で算
出し、その値0.08Ωを得る(ステップS17)。
【0028】ここでNiCdバッテリ2は、残容量が少
ない場合に、電圧降下が大きく、そのインピーダンスも
高くなる特性を有しており、算出して得られたインピー
ダンスが、例えば、0.15Ω以上の場合、バッテリ2
の残容量が不足していると制御部4が判断して(ステッ
プS18)、LCD5で「バッテリ残容量不足」などの
画面表示を行う(ステップS19)。
【0029】なお、このLCD5で画面表示に代えて、
発光ダイオードD2のみを点灯するようにしても良い
し、LCD5に画面表示すると共に発光ダイオードD2
を点灯するように両方で表示すると、この残容量不足が
管理者で確実に判明できるようになる。この後は、管理
者がバッテリ2への充電又は交換などを行う。
【0030】この残容量不足の表示は、実際の現場での
使用時に操作部11から指示して行う。また、保管時の
定時に自動的に行うようにも出来る。この場合は、制御
部4に時刻設定を行うためのタイマーを設ける。また、
管理者が操作部11から指示した任意時に行うようにし
ても良い。さらに、バッテリ2の容量不足を招かない程
度の時間間隔で連続して表示するようにしても良い。
【0031】このように、この第1実施形態では、擬似
負荷RLに通電し、その動作電圧V2及び端子電圧V1
に基づいてバッテリ2のインピーダンスを算出し、ここ
でインピーダンスが所定値より高い場合に、残容量不足
を表示して、その充電や交換を行っている。したがっ
て、従前の説明のようにNiCdバッテリの測定電圧の
みから残容量を判断していた場合に比較して、インピー
ダンスも高い場合に残容量が少ないNiCdバッテリ特
性を利用した、その正確な残容量不足の表示が可能にな
る。
【0032】この場合、実際の救急現場での動作時にバ
ッテリ残容量の不足を正確に表示できるため、バッテリ
の交換の必要性が確実に判明し、また、保管時での充電
や交換も容易に行うことが出来るようになる。この結
果、救急現場での使用時における除細動の動作回数の制
限や残容量の不足が確実に回避され、予定した確実な動
作が救急現場で可能になる。
【0033】次に、第2実施形態について説明する。こ
の第2実施形態の構成は図1に示す第1実施形態と同様
である。図4は残容量予想表示/充電制御の動作の処理
手順を示すフローチャートである。図1及び図4におい
て、電源スイッチSW2はオフに設定されており、制御
部4がスイッチSW4のオン・オフを連続して繰り返す
(ステップS20,S21)。この場合、擬似負荷RL
の発熱を考慮し、かつ、バッテリ2の残容量の不足を招
かない程度の時間間隔を決定する。例えば、オン時間は
500mSとし、オフ時間を2〜10分程度に設定す
る。
【0034】次に、スイッチSW4を制御部4がオンに
制御し、擬似負荷RLにバッテリ2から電流を流して低
下した動作電圧をA/D変換器3でデジタル信号化し
て、制御部4が取り込み、かつ、その取り込みを判断
し、取り込んだ場合にメモリ6に順次記憶する(ステッ
プS22,S23)。
【0035】次に、残容量予想表示の制御の設定を取り
込みを制御部4が判断し、設定されている場合(ステッ
プS24,S25)、メモリ6から前回と今回の擬似負
荷RLへの通電時の電圧に基づいて、バッテリ2の残容
量を予想する。
【0036】図5はバッテリ2の残容量予想表示の制御
を説明するための図である。図5において、バッテリ2
の電圧対放電容量特性データが、予めメモリ6に記憶さ
れている。メモリ6の電圧対放電容量特性データと別の
記憶領域に記憶している前回と今回の擬似負荷RLへの
通電時の動作電圧Va,Vbのデータを読みだす(ステ
ップ26)。この動作電圧Va,Vbと、それぞれの時
間T1,T2でのカーブをメモリ6に記憶している電圧
対放電容量特性データのカーブと比較して、その一致す
るカーブ部分があるか否かを判断する(ステップS2
7,S28)。
【0037】ここで一致するカーブ部分が無い場合は、
バッテリ2の容量不足と判断して、その表示をLCD5
で行う(ステップS29)。例えば、LCD5で「バッ
テリを交換してください」などの画面表示を行い、管理
者が新たなバッテリとの交換を行う(ステップS3
0)。また、ステップS28で一致した場合、時間T2
から終始電圧(10.5V)Toになる時間T3を求め
る(ステップS31)。この時間T3までの電圧対放電
容量特性のカーブからバッテリ2の残容量を決定し、こ
の残容量をLCD5で画面表示する。この場合、これ以
降の動作除細動の可能な動作回数を、残容量及び、予め
測定してメモリ6に記憶している除細動回路13の動作
時の消費電流から求めて、その画面表示を行う(ステッ
プS32)。
【0038】この動作除細動の可能な動作回数の表示
は、特に除細動を行う救急現場に向かう前や、その救急
現場で確認したい場合に行うことが多いため、操作部1
1での指示操作によって、その表示をLCD5で行うよ
うにすれば良い。
【0039】次に、スイッチSW4のオン・オフを繰り
返し、予め制御部4に設定された充電開始電圧、例え
ば、図5に示す終始電圧Toや不活性化又はメモリ効果
などを解消できる電圧に達したと判断した場合(ステッ
プS33)、スイッチSW4をオフのみに設定してバッ
テリ2に充電を行う。そして、バッテリ2の電圧が、予
め設定された規定電圧に達した際にスイッチSW1をオ
フに切り替える制御を制御部4が行って充電を停止する
(ステップS34)。
【0040】このように第2実施形態では、除細動回路
13での動作電流に対応する負荷RLへの通電時の前回
と今回の動作電圧Va,Vbと時間T1,T2でのカー
ブからバッテリ2の残容量を予想して除細動の動作可能
回数を表示し、また、バッテリ2の容量不足を表示して
おり、その確実な交換が可能になる。さらに、残容量不
足時の充電を行うと共に、不活性化又はメモリ効果など
による残容量の低下を回復するようにしている。したが
って、救急現場での使用時における除細動の動作回数の
制限や残容量の不足が回避され、実際の使用時に確実な
動作が可能になる。
【0041】次に、第3実施形態について説明する。こ
の第3実施形態の構成は図1に示す第1実施形態と同様
である。図6は周囲温度を考慮した残容量予想表示/充
電の制御における要部の処理手順を示すフローチャート
である。図1及び図6において、この第3実施形態で
は、第2実施形態での残容量予想表示/充電制御を、周
囲温度の変化によるバッテリ2の電圧対放電容量特性の
変動を考慮して制御している。
【0042】まず、第2実施形態での残容量予想表示/
充電制御と同様にステップS20からステップS26ま
でを処理する。すなわち、スイッチSW4のオン・オフ
を連続して繰り返し、そのオン時の擬似負荷RLにバッ
テリ2から電流を流した際の動作電圧をメモリ6に順次
記憶する。そして、図5に示す前回と今回の擬似負荷R
Lへの通電時の動作電圧Va,Vbを読みだし、この第
3実施形態の特有のルーチン(ステップS40,S4
1)を処理する。
【0043】このルーチンでは温度検出回路10からの
検出温度を制御部4が取り込む(ステップS40)。そ
して、メモリ6に予め記憶しているバッテリ2の電圧対
放電容量特性データ中から、今回の検出温度に対応した
電圧対放電容量特性データを読みだす(ステップS4
1)。
【0044】図7はバッテリ2の温度変化に対する電圧
対放電容量特性図である。図7において、この例はマイ
ナス(−)20℃,0℃,20℃,60℃の電圧対放電
容量特性データが示されている。このメモリ6に記憶し
ている電圧対放電容量特性データ中から、今回測定した
温度に近い電圧対放電容量特性データを読みだす。な
お、この今回測定した温度に近い電圧対放電容量特性デ
ータの読みだしに代えて、今回測定した温度に対応する
電圧対放電容量特性データを、温度に近い電圧対放電容
量特性データを参照して新たに作成して用いても良い。
【0045】この後は、第2実施形態と同様にステップ
S27からステップS34までを処理する。すなわち、
動作電圧Va,Vbと、時間T1,T2のカーブと電圧
対放電容量特性のカーブを比較し、一致するカーブ部分
が無い場合は、バッテリ2の容量不足と判断して、その
表示をLCD5で行う。また、一致するカーブ部分が有
る場合、図5に示す時間T2から終始電圧Toになる放
電容量の時間T3を求め、その残容量を決定して、これ
以降の動作除細動の可能な動作回数などを画面表示す
る。また、図5に示す終始電圧Toや不活性化又はメモ
リ効果などを解消できる電圧に達した場合に、バッテリ
2に充電し、規定電圧に達した際に充電を停止する。
【0046】このように、第3実施形態では、今回測定
した温度に対応する電圧対放電容量特性データに基づい
て、第2実施形態と同様の残容量の予想表示及び充電の
制御が行われるので、救急現場や保管場所の周囲温度に
対応した、より正確な残容量の予想表示及び充電の制御
が可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2記載の除細動器におけるバッテリ電源制御装置に
よれば、除細動回路に対応する擬似負荷に二次電池(例
えばNiCdなどのバッテリ)から通電し、その動作電
圧及び端子電圧に基づいてバッテリのインピーダンスを
算出し、このインピーダンスが所定値より高い場合に、
残容量不足を表示しているため、インピーダンスが高い
場合に残容量が少ない二次電池(例えばNiCdのバッ
テリ)の特性を利用して、その正確な残容量が判明でき
るようになる。
【0048】請求項3,4記載の除細動器におけるバッ
テリ電源制御装置によれば、除細動回路の動作に対応す
る擬似負荷へ通電し、この前回及び今回の動作電圧の値
と、それぞれの時間に対応する電圧変化カーブが、予め
記憶している電圧対放電容量特性データのカーブ部分と
一致しない場合にバッテリの容量不足を表示し、また、
一致するカーブ部分がある場合に、その電圧対放電容量
特性データからバッテリの残容量を予想して除細動の動
作可能回数を表示しているため、バッテリの容量不足に
よる交換時期が確実に判明すると共に、残容量不足時の
充電が確実に行われる。さらに、除細動を行う救急現場
に向かう前や、その現場で除細動の動作可能回数が確実
に判明できるようになる。
【0049】請求項5記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置によれば、擬似負荷への断続した通電で不
活性化、メモリ効果が解消する電圧に低下した際にバッ
テリへの充電を行っているため、不活性化又はメモリ効
果などによる残容量の低下を回復できるようになる。
【0050】請求項6記載の除細動器におけるバッテリ
電源制御装置によれば、予め記憶した複数の電圧対放電
容量特性データ中から、検出温度に対応する電圧対放電
容量特性データを読みだして、算出した電圧変化カーブ
と比較しているため、今回測定した温度の電圧対放電容
量特性に基づいた、より正確な残容量の予想表示及び充
電制御が救急現場や保管場所の周囲温度に対応して出来
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除細動器におけるバッテリ電源制御装
置の第1実施形態の構成を一部回路で示すブロック図で
ある。
【図2】第1実施形態での残容量不足表示の制御動作の
処理手順を示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態にあって擬似負荷への通電の状態
を示す電圧対通電時間を説明するための図である。
【図4】第2実施形態での残容量予想表示/充電制御の
処理手順を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態にあってバッテリの残容量予想表
示の制御を説明するための図である。
【図6】第3実施形態での残容量予想表示/充電を、周
囲温度を考慮して制御する要部動作の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】第1実施形態にあってバッテリの温度変化に対
する電圧対放電容量特性図である。
【図8】従来例にあってNiCdバッテリの電圧と放電
容量を示す特性図である。
【符号の説明】 2 バッテリ 4 制御部 5 LCD 6 メモリ 10 温度検出回路 11 操作部 13 除細動回路 D2 発光ダイオード RL 擬似負荷 SW1,SW4 スイッチ SW2 電源スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源となるバッテリと、 前記バッテリを電源として除細動の動作のための電力供
    給を行う除細動回路と、前記除細動回路の動作に対応す
    る電流を流すための擬似負荷と、 前記バッテリから前記擬似負荷への電流をオン・オフす
    るスイッチング手段と、前記バッテリの残容量不足を表
    示するための表示手段と、 前記スイッチング手段をオン・オフ制御した際の前記バ
    ッテリのそれぞれの電圧値から前記バッテリのインピー
    ダンスを算出し、このインピーダンス値から決定した前
    記バッテリの残容量不足を前記表示手段で表示する制御
    を行う制御処理手段と、 を備えることを特徴とする除細動器におけるバッテリ電
    源制御装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段として、バッテリの残容量
    の不足を画面表示する画面表示手段、及び/又は、発光
    して示す発光ダイオードを備えることを特徴とする請求
    項1記載の除細動器におけるバッテリ電源制御装置。
  3. 【請求項3】 電源となるバッテリと、 前記バッテリを電源として除細動の動作のための電力供
    給を行う除細動回路と、前記除細動回路の動作に対応す
    る電流を流すための擬似負荷と、 前記バッテリから前記擬似負荷への電流をオン・オフす
    るスイッチング手段と、前記バッテリの電圧対放電容量
    特性データを予め記憶する記憶手段と、 前記バッテリの容量不足又は残容量不足を表示する表示
    手段と、 前記スイッチング手段のオン・オフを制御した際のオン
    時の前回及び今回の前記バッテリのそれぞれの電圧値及
    び、それぞれの時間での電圧変化カーブを、前記記憶手
    段に記憶している電圧対放電容量特性データと比較し、
    一致するカーブ部分が無い場合は前記バッテリの容量不
    足を前記表示手段で表示し、かつ、一致するカーブ部分
    がある際に前記電圧対放電容量特性データに基づいて残
    容量の不足を判断して前記表示手段で画面表示する制御
    を行う制御処理手段と、 を備えることを特徴とする除細動器におけるバッテリ電
    源制御装置。
  4. 【請求項4】 操作指示手段を設け、制御処理手段が判
    断した残容量から除細動回路での動作可能な回数を自動
    的に表示手段に画面表示し、又は、前記操作指示手段の
    指示操作に基づいて表示手段に画面表示することを特徴
    とする請求項3記載のバッテリ電源制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バッテリに対する充電の開始又は停
    止を制御する充電制御処理手段を設け、制御処理手段の
    制御でスイッチング手段が連続してオン・オフしてバッ
    テリを放電させ、不活性化、メモリ効果が解消する電圧
    に低下した際に前記制御処理手段が前記充電制御処理手
    段を制御してバッテリへ充電を行うと共に、規定電圧に
    達した際に充電を停止することを特徴とする請求項3記
    載の除細動器におけるバッテリ電源制御装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段にバッテリの温度に対応し
    た複数の電圧対放電容量特性データを予め記憶し、か
    つ、温度検出手段を設けると共に、この温度検出手段が
    検出した温度に対応する電圧対放電容量特性データを制
    御処理手段が前記記憶手段に記憶している複数の電圧対
    放電容量特性データ中から読みだし、かつ、算出した電
    圧変化カーブと比較することを特徴とする請求項3記載
    の除細動器におけるバッテリ電源制御装置。
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