JPH09116423A - ウエーブ・プロパゲーシヨン・ロジック - Google Patents

ウエーブ・プロパゲーシヨン・ロジック

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JPH09116423A
JPH09116423A JP8084390A JP8439096A JPH09116423A JP H09116423 A JPH09116423 A JP H09116423A JP 8084390 A JP8084390 A JP 8084390A JP 8439096 A JP8439096 A JP 8439096A JP H09116423 A JPH09116423 A JP H09116423A
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    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 単数または複数の回路ステージを有する波状
伝播回路。 【解決手段】 各回路ステージは、回路ステージへのロ
ジック入力と同数の評価デバイスを有する。各回路ステ
ージは、クロック信号に対応して次々と波を描くように
プリチャージと評価を交互に行なう。クロックのプリチ
ャージサイクルの間、プリチャージのパルスはひとつの
回路ステージから次の回路ステージへと伝播され、分散
して次々と各回路ステージの出力ノードにプリチャージ
する。クロックの評価サイクルの間、パルス化されたデ
ータ信号により、第1ステージはその入力を評価する。
第1回路ステージの出力に対応して、第2回路ステージ
はその入力を評価する。この回路は更に、複数のフォワ
ードコンダクションデバイスと複数のフィードバックデ
バイスとを備えているので、雑音余裕度が改善され、電
荷共有と電荷再分配とにより引き起こされる出力エラー
が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改良型CMOS回路
の装置および方法に係わる。本発明は、特に、共通クロ
ックラインに寄生する容量性負荷(キャパシティブ・ロ
ーディング)および瞬時ピーク電流を消費電力とともに
有益的に減らして、速度と性能を向上させる新型CMO
S回路に係わる。
【0002】
【従来の技術】CMOS技術は電力消失を低減するため
に長らく採用されてきている。nチャンネルデバイスに
よりVssに対して低インピーダンスなゲート出力を得
るとともに、pチャンネルデバイスによりVddに対し
て低インピーダンスなゲート出力を得ることができるた
め、CMOS技術は高速製品の電力消失低減のために利
用される技術となっている。しかしながら、CMOS回
路は相補的性質を有するため、pチャンネルデバイスと
nチャンネルデバイスというふたつのデバイスが入力ゲ
ートとしてそれぞれ必要とされる。全体として、CMO
S回路作成に必要とされるデバイスの点数が多いと、シ
リコン面積が増大するとともに、ゲートに寄生する容量
性負荷が増加するため、回路全体の動作速度と性能が低
下する。
【0003】ドミノロジックとして知られている一種の
クロック型ロジック回路は、電力消失が少ないという望
ましい特徴を保持しながら、速度と面積での利点をスタ
ティックなCMOS技術にもたらす。例えば、R.H.
クランベック他の「CMOS利用の高速小型回路」(I
EEEソリッドステートサーキットジャーナル1982
年6月号SC−17(3)の614−619ページ)を
参照されたい。ドミノロジックゲートはブール関数の評
価および実行にpチャンネルデバイスとnチャンネルデ
バイスのいずれかひとつのみを使用する。CMOS回路
と比較して、ドミノロジックでは、特定の関数を実行す
るのに必要とされるデバイスの数がおよそ半分に減る。
これにともない、容量性負荷と回路サイズとは著しく小
さくなる。
【0004】図1は従来の典型的なドミノロジックステ
ージを示す。図1では1段のドミノロジック回路ステー
ジ2に、デバイス10、12、14、16および18を
備えたダイナミックな部分と、スタティックな反転バッ
ファー20とが含まれている。pチャンネルプリチャー
ジデバイス10とnチャンネルディスチャージデバイス
18とは、CLK信号22により刻時されている。導体
24、26および28上の複数の入力信号AないしC
は、nチャンネルデバイス12、14および16にそれ
ぞれ接続されており、これによって、任意の組合せ関数
を実行するためのプルダウンネットワークを備えた評価
ツリーを形成する。評価ツリーは複数のnチャンネルデ
バイスで構成されているので、図1のドミノロジック回
路はnチャンネルベースであると言われる。
【0005】矛盾なく容易に理解できるよう、ここでは
nチャンネルベースのロジック(論理回路)を任意に取
り上げる。しかしながら、この記述はpチャンネルベー
スのデバイスにも同様にあてはまり、またここに記述す
る発明の装置および方法は、この記述を与えられた当業
者によって、pチャンネルベースのデバイスを用いた利
用にすぐに適用可能である。
【0006】CLK信号22がロウレベルになるとプリ
チャージの位相が始まる。pチャンネルプリチャージデ
バイス10が「オン」になり、これによって、出力端子
23がVddに接続される。nチャンネル放電デバイス
18が「オフ」になると、この回路はVssとの接続が
切り離される。出力端子23がハイレベルにプルアップ
されると、ノード25がインバータバッファー20を介
してロウレベルになる。
【0007】評価の位相は、CLK信号22がロウレベ
ルからハイレベルに移行するときに生起する。CLK信
号22がハイレベルになると、pチャンネルプリチャー
ジデバイス10が「オフ」になり、Vddを回路から切
り離す。更に、nチャンネルデバイス18がハイレベル
のCLK信号22により「オン」になる。
【0008】この評価の位相の間に、出力端子23は、
導体24、26および28上の信号の状態に応じて、ハ
イレベルにとどまるか、Vssにプルダウンされる。図
1の例では、もし導体24、26および28上の信号A
ないしCがすべてハイレベルならば、出力端子23とV
ssとの間に放電経路が存在して、出力端子23はロウ
レベルになる。出力端子23がロウレベルになると、ノ
ード25はインバータバッファー20を介してハイレベ
ルになる。しかしながら、もし導体24、26または2
8上の信号AないしCのいずれかひとつがロウレベルな
らば、出力端子23はVssに非接続のままとなりハイ
レベルにとどまるので、ノード25はロウレベルのまま
となる。以上の説明から明らかなように、図1のドミノ
ロジックゲート2は3入力のNANDゲートを実現す
る。
【0009】ドミノロジックを用いていっそう複雑な関
数を実行するには、図1に示すような一段のドミノ回路
の複合ステージがカスケード接続される。図2の左側は
図1のドミノロジックステージ2の再現である。ドミノ
ステージ2のノード25は、後続のドミノステージ32
のnチャンネル評価デバイス30への入力に用いられ
る。ドミノステージ32は、もうひとつのnチャンネル
デバイス34に接続された導体42に入力Dを有してい
る。プリチャージの間、ステージ2のノード23は上述
のとおり、pチャンネルプリチャージデバイス10によ
りハイレベルに引き上げられる。更に、ドミノステージ
32の出力端子36もまた、CLK信号22がロウレベ
ルになると、pチャンネルプリチャージデバイス38に
よってハイレベルに引き上げられる。nチャンネル放電
デバイス18、40が「オフ」になると、ドミノステー
ジ2、32はそれぞれVssとの接続が切り離される。
【0010】評価の間、ハイレベルのCLK信号22
は、pチャンネルプリチャージデバイス10、38を両
方とも「オフ」にし、nチャンネル放電デバイス18、
40を両方とも「オン」にする。もし導体42上の入力
信号Dがハイレベルならば、nチャンネルデバイス34
は導通して、出力端子36をロウレベルにし、インバー
タ46を介してノード44をハイレベルにする。図1に
関連して説明したとおり、もしドミノステージ2の導体
24、26および28での入力信号A、BおよびCのす
べてがハイレベルならば、評価の間はドミノステージ2
のノード25がハイレベルになる。ハイレベルのノード
25により、nチャンネル評価デバイス30が導通し、
出力端子36をロウレベルに引き下げるとともに、ノー
ド44をハイレベルに引き上げる。以上の説明から明ら
かなように、図2のカスケード接続されたドミノロジッ
クステージ2、32は、ブール関数(A.B.C)+D
を実行する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ドミノロジック回路は
面積と速度において利点があるが、欠点もいくつかあ
る。カスケード接続されたドミノゲートを多数含む複合
回路において、例えばCLK信号22のような共通クロ
ックラインにおける容量性負荷が受容できないほど大き
くなることもありうる。これは、共通クロックが、一定
のドミノ回路のすべてのステージを、同時に刻時しなけ
ればならないという事実による。そのうえ、共通クロッ
クは、各ステージのプリチャージデバイスと放電デバイ
スの両方を制御するのに用いられている。
【0012】もうひとつの問題は電荷再分配に関するも
のである。ドミノロジックに電荷再分配の問題があるの
は、例えばデバイス10、12、14、16および18
のような、評価ツリーの直列デバイスに寄生容量が存在
し、この寄生容量が、実際にはアースへの電気経路がな
いにもかかわらず、例えば出力端子23のようなプリチ
ャージされた出力端子での電位を、切り替えのしきい値
より低くしてしまうからである。電荷再分配により、評
価の位相の間に出力端子が誤って切り替えられてしまう
可能性があるため、電荷再配分は回路の信頼性を低下さ
せる。
【0013】更にまた、ドミノ回路では、いずれかのス
テージでプリチャージが開始されないうちに、すべての
ステージで評価が完了していなければならない。例え
ば、図2の回路ではドミノステージ32での評価が完了
するまで待たなければ、ステージ2のプリチャージを開
始できない。もしおびただしい数のステージが、先行ス
テージの評価の結果に依存する各ステージの出力によ
り、カスケード接続されているときは、この遅延は重大
なものとなりうる。
【0014】このように、共通クロックラインにおける
容量性負荷を低減できる改良型CMOS回路が必要とさ
れている。改良型CMOS回路では、電荷再配分と電荷
共用の問題が軽減されるように、評価ツリーに用いるデ
バイスの数をより少なくすることが望ましい。更に、改
良型CMOS回路はパイプライン方式であること、すな
わち、ひとつの回路の異なったステージで、異なったタ
スクを、異なった時間に行なう能力を有することが望ま
しい。性能を向上させるためには、改良型CMOS回路
には、雑音余裕度(ノイズマージン)を改善し、また、
瞬時ピーク電流を電力消費と共に少なくする回路が含ま
れていることが望ましい。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は第1クロック端
子および第1回路ステージを有する回路に係る。前記第
1回路ステージは前記第1クロック端子に接続されたパ
ルス生成回路を備えている。前記第1回路ステージは更
に、出力端子と、前記出力端子と前記パルス生成回路と
に接続された評価デバイスと、前記出力端子と第1ロジ
ックレベルとに接続されたプリチャージデバイスと、を
備えている。
【0016】本発明のある一面によれば、前記パルス生
成回路は、前記評価デバイスに接続されたインバータ出
力を有する第1インバータを備えている。前記パルス生
成回路は更に、データ端子に接続された第1NAND入
力と、前記第1クロック端子に接続された第2NAND
入力と、前記第1インバータの入力に接続されたNAN
D出力とを有するNANDゲートを備えている。
【0017】また、本発明の別の一面によれば、前記第
1インバータは更に、前記第1ロジックレベルと前記評
価デバイスと前記NAND出力とに接続された第1のp
チャンネルデバイスを備えている。前記第1インバータ
は更に、第2クロック端子、および、前記第1のpチャ
ンネルデバイスと前記評価デバイスと前記第2クロック
端子と第2ロジックレベルとに接続されている第1のn
チャンネルデバイスを備えている。
【0018】本発明による他の実施例では、前記回路は
更に第2回路ステージを備えており、前記第2回路ステ
ージは、第2ステージ出力端子と、前記第2ステージ出
力端子に接続された第2ステージ評価デバイスと、前記
第1回路ステージの前記出力端子と前記第2ステージ評
価デバイスとの間に直列に接続されたインバータと、を
備えている。前記第2回路ステージはまた、前記第2ス
テージ出力端子と前記第1ロジックレベルとに接続され
た第2ステージプリチャージデバイスを備えている。
【0019】本発明による他の実施例では、前記第1回
路ステージは更に、前記出力端子を前記第1ロジックレ
ベルと前記評価デバイスとに接続するフォワードコンダ
クションデバイスを備えている。あるいは、前記第1回
路ステージは更に、前記評価デバイスと前記第1のpチ
ャンネルデバイスと前記第1のnチャンネルデバイスと
前記評価デバイスとに接続されたフィードバックデバイ
スを備えている。
【0020】本発明の別の一面は回路の性能を向上させ
る方法に係り、クロック端子と第1回路ステージとを設
ける工程を含んでいる。前記第1回路ステージを設ける
工程は更に、パルス生成回路を前記第1クロック端子に
接続する工程と、出力端子を設ける工程と、第1ステー
ジ評価デバイスを前記出力端子と前記パルス生成回路と
に接続する工程と、を含んでいる。前記第1回路ステー
ジを設ける工程は更に、第1ステージプリチャージデバ
イスを前記出力端子と第1ロジックレベルとに接続する
工程を含んでいる。
【0021】他の実施例では、本発明の方法は更に、第
2回路ステージを設ける工程を含んでおり、この工程は
更に、第2ステージ出力端子を設ける工程と、第2ステ
ージ評価デバイスを前記第2ステージ出力端子に接続す
る工程とを含んでいる。前記第2回路ステージを設ける
工程は更に、第2インバータを、前記第1回路ステージ
の前記出力端子と前記第2ステージ評価デバイスとの間
に直列に接続する工程と、第2ステージプリチャージデ
バイスを前記第2ステージ出力端子と前記第1ロジック
レベルとに接続する工程とを含んでいる。
【0022】本発明による波状伝播回路(ウェーブプロ
パゲーション回路)の各ステージは、次々と波を描くよ
うにプリチャージと評価を行なうので、共通クロックに
対する容量性負荷がかなり低減される。更に、各ステー
ジからステージへのプリチャージ位相と評価位相とが次
々と波を描くように行なわれる性質は、波状伝播回路
の、ある伝播回路ステージでその入力の評価がまだ行な
われている時に、先行する伝播回路ステージのプリチャ
ージを開始できるということを意味する。その結果、前
記のクロックは高い周波数での作動が可能になり、これ
により性能が向上する。従来技術によるドミノロジック
回路と比較すると、各ステージにおける前記評価ツリー
の直列デバイス数の減少は、前記の電荷配分の問題を軽
減し、駆動ステージの駆動力を増加させ、あるいは、そ
のステージを駆動する回路の側からみたステージの静電
容量を低減する。
【0023】本発明の上述およびその他の特徴は、以下
の発明の詳細説明、図、および特許請求の範囲において
詳しく述べられている。
【0024】
【発明の実施の形態】図3および図5に、本発明の一面
による、NANDゲートベースの波状伝播回路の概略図
とそのタイミング図を示す。図3の回路は、パルス化さ
れたデータ信号を生成するためにNANDゲートを使用
しているので、NANDゲートベースである。図3の回
路にはふたつの伝播回路ステージ80および82が含ま
れる。各ステージには、ロジック入力、すなわち信号8
8、90および92と同数の評価デバイス、すなわちデ
バイス110、112および114があることが望まし
い。クロック入力へのプリチャージパルス、すなわちク
ロック信号CLK84に応答して、第1伝播回路ステー
ジ80と第2伝播回路ステージ82は、それぞれの出力
端子すなわちノード100および137を、順次プリチ
ャージする。クロックすなわちクロック信号CLK84
がその評価位相に入ると、パルス化されたデータ信号が
使用されて、第1伝播回路ステージ80の評価が始ま
り、出力パルスが生成される。その後、第1伝播回路ス
テージ80からの出力パルスがバッファーされて第2伝
播回路ステージ82に伝播し、第2伝播回路ステージ8
2の評価が始まる。このようにして、波状伝播回路の各
ステージからステージへ、波を描くように次々と、プリ
チャージと評価が行なわれる。
【0025】図3の波状伝播回路の動作は、図5のタイ
ミング図とともに考えるのが最も理解しやすい。理解し
やすくするために、ここでは図3の回路部品を50から
199の範囲内の参照番号で呼ぶ。一方、図5のタイミ
ングトレースをここでは200から299の範囲内の参
照番号で呼ぶ。
【0026】図3には、伝播回路ステージ80、82を
備えた2段ステージ波状伝播ロジック回路が示されてい
る。クロック信号CLK84には、クロックエッジ20
2とクロックエッジ204の間の評価位相と、クロック
エッジ204とクロックエッジ206の間のプリチャー
ジ位相というふたつの位相がある。クロック信号CLK
84がクロックエッジ202でハイレベルになる時、N
CLKクロック86はトランジションエッジ208でロ
ウレベルになる。図3で開示された実施例では、CLK
クロック84とNCLKクロック86の両方が、この技
術分野で周知のタイプのクロック回路(図示せず)で生
成され、それぞれ反対の方向にほぼ同時に切り替わる。
しかしながら、本発明の範囲と主旨から逸脱しなけれ
ば、特定の応用例においてNCLKクロック86を、例
えばCLKの遅延形のような、別のクロックで代用可能
であるということに注目すべきである。このようなクロ
ックの生成と、ここに開示する発明においてこのような
クロックを使用可能に適用することとは、当業者の十分
な能力範囲内にある。
【0027】図3に示すように、クロックCLK84と
データ信号88の両方がNANDゲート94への入力と
なる。評価位相の開始時にCLKクロック84が、トラ
ンジションエッジ202においてハイレベルの状態へ移
行する前のロウレベルにあるならば、このときのNAN
Dゲート94のNAND出力96はハイレベルである。
このことは図5に参照番号210で示されている。クロ
ックCLK84がトランジションエッジ202において
ハイレベルの状態へ移行して、データ信号88もハイレ
ベル状態であるならば、NANDゲート94は、トラン
ジションエッジ212においてNAND出力96をロウ
レベルに引き下げる。NAND出力96は、CLKクロ
ック84がトランジションエッジ204においてロウレ
ベルになり、プリチャージ状態に入るまでロウレベルに
とどまる。これが起きると、NANDゲート94のNA
ND出力96は図示のとおり、エッジ214でハイレベ
ルになる。
【0028】トランジションエッジ212でNAND出
力96がロウレベルになると、pチャンネルデバイス9
8は、トランジションエッジ216でノード100をハ
イレベルに引き上げる。ノード100は、NCLKクロ
ック86がプリチャージ位相の始めに、トランジション
エッジ220においてロウレベルからハイレベルに切り
替わる時に、nチャンネルデバイス116によってロウ
レベルに引き下げられるまで、ハイレベルにとどまる。
注目すべきことは、pチャンネルデバイス98とnチャ
ンネルデバイス116は図3の回路においては、ひとつ
のダイナミックインバータとして一緒に機能するという
ことである。必ずというわけではないが、面積と速度の
点で有利であるから、ダイナミックインバータが望まし
い。明らかなことではあるが、NANDゲート94と、
pチャンネルデバイス98と、nチャンネルデバイス1
16とは、一緒になってひとつのパルス生成回路として
機能し、図3の回路にパルス化されたデータ信号をもた
らす。図5もまた、NCLKクロック86が評価位相の
始めに、トランジションエッジ208においてハイレベ
ルからロウレベルになると、インバータ102がトラン
ジションエッジ222においてノード104をハイレベ
ルに引き上げることを示している。ノード104は、N
CLKクロック86がプリチャージ位相の始めに、トラ
ンジションエッジ220においてロウレベルからハイレ
ベルに移行して、トランジションエッジ224において
ノード104をハイレベルからロウレベルに引き下げる
まで、ハイレベルにとどまる。
【0029】ノード104は、トランジションエッジ2
22においてハイレベルの状態に移行する前は、ロウレ
ベルにとどまる。参照番号226で示す期間内は、ノー
ド104がロウレベルの状態にあることにより、pチャ
ンネルプリチャージデバイス106が「オン」になり、
出力端子108がVddに接続される。トランジション
エッジ222の前の、参照番号226で示す期間内は、
ノード100がロウレベルの状態にあることにより、n
チャンネル評価デバイス110が「オフ」になり、出力
端子108はVssから切り離される。出力端子108
は、プリチャージの期間内にpチャンネルプリチャージ
デバイス106を介して、ハイレベルにプリチャージさ
れる。
【0030】もし、評価の期間内にデータ信号88がロ
ウレベルであれば、NAND出力96はNANDゲート
94の働きによりハイレベルになる。このことは、図5
のタイミング図に、破線と参照番号230で図示してあ
る。評価の期間内でデータ信号88がロウレベルである
ために、ノード96がハイレベルにとどまっている時
は、pチャンネルデバイス98は「オン」にならず、ノ
ード100はロウレベルにとどまる。この条件でのノー
ド100の状態は、図5に参照番号232のついた破線
で図示してある。データ信号88がロウレベルであるた
めに、ノード100がロウレベルにとどまっている時に
は、評価位相の期間はnチャンネル評価デバイス110
は導通しない。図5のタイミング図に破線234で図示
するとおり、nチャンネル評価デバイス112および1
14それぞれへの入力90および92がハイレベルなら
ば、この評価位相にある間は出力端子108がプリチャ
ージされたハイレベルに、なおもとどまっている。
【0031】別の言い方をすれば、仮にデータ信号88
がハイレベルであったとすれば、ノード96が評価期間
内にロウレベルになっており、これによって、ノード1
00がpチャンネルデバイス98を介してハイレベルに
引き上げられていたであろう。ノード100がハイレベ
ル状態にあることにより、今度はnチャンネル評価デバ
イス110が導通し、そのことにより、出力端子108
はVssにプルダウンされる(入力端子90および92
が評価期間内はどこかの時点でハイレベルにあると仮定
する)。
【0032】いずれにしても、NCLKクロック86が
プリチャージ位相の始めでハイレベルになると、出力端
子108も再度ハイレベルになる。NCLKクロック8
6がハイレベルになると、ノード104がロウレベルに
なり、pチャンネルプリチャージデバイス106が「オ
ン」になる。説明の便宜上、伝播回路ステージ82と図
3の回路の残りの部分の説明は、データ信号88がハイ
レベルで、nチャンネル評価デバイス112および11
4それぞれへの入力90および92もハイレベルである
時の状態についてのみ行なう。データ信号88がロウレ
ベルの時の図3の回路動作は、図3の回路図、図5のタ
イミング図、およびここに述べた説明からすぐに推察で
きる。
【0033】クロックの評価位相の始めのトランジショ
ンエッジ222で、ノード104がロウレベルからハイ
レベルになると、ノード118はインバータ120の働
きによってハイレベルからロウレベルになる。このこと
はトランジションエッジ236に図示してある。ノード
118は、ノード104がトランジションエッジ224
でハイレベルからロウレベルに変わるまでロウレベルに
とどまり、これによって、ノード118が、トランジシ
ョンエッジ238でロウレベルからハイレベルになる。
更に、評価期間内に出力端子108がハイレベルからロ
ウレベルに変わると(すなわち、評価位相である間は、
データ信号88がハイレベルで、nチャンネルデバイス
112および114は「オン」である)、ノード122
は、pチャンネルデバイス124の働きによりロウレベ
ルからハイレベルになる。これは図5のタイミング図に
トランジションエッジ240で図示してある。ノード1
22は、ノード118がプリチャージ位相の始めで、ロ
ウレベルからハイレベルへ移行するトランジションエッ
ジ238によってロウレベルになるまで、ハイレベルに
とどまる。これは、ノード118がハイレベルにあるこ
とによってnチャンネルデバイス117が導通するの
で、ノード122がVssに接続されて、トランジショ
ンエッジ241でノード122がロウレベルにプルダウ
ンされるからである。以上から明らかなように、pチャ
ンネルデバイス124とnチャンネルデバイス117と
は、適切な時に、出力端子108上の信号の極性を切り
替えるひとつのダイナミックインバータ/バッファーの
働きをする。
【0034】一方、評価位相の始めに、ノード118が
トランジションエッジ236でハイレベルからロウレベ
ルに移行すると、ノード127はインバータ125の働
きによってハイレベルになる。注目すべきことは、評価
期間の前にノード127がロウレベルであり、ノード1
22もロウレベルであった時は、pチャンネルプリチャ
ージデバイス126は出力端子128をVddに接続
し、出力端子128をVssとの接続から切り離すこと
により、出力端子128は出力端子108のプリチャー
ジと同じようにプリチャージされるということである。
【0035】ロウレベルのNCLKクロック86が、イ
ンバータ102、120、125を介して伝播しノード
127に達すると、ノード127はロウレベルからハイ
レベルになり、pチャンネルプリチャージデバイス12
6を「オフ」にする。ノード122がトランジションエ
ッジ240でハイレベルになると、出力端子128はn
チャンネルデバイス130、132、134および13
6を介してVssに接続される(nチャンネルデバイス
130、132、134および136の各ゲートへの入
力が、伝播回路ステージ82の評価位相の期間のいずれ
かの時点ですべてハイレベルにあると仮定する)。評価
の間に出力端子128がハイレベルからロウレベルに移
行することは、図5のトランジションエッジ242で図
示してある。更に、ノード127がハイレベルになる
と、ノード131はインバータ133の働きによりロウ
レベルになる。ノード131がロウレベルになるとnチ
ャンネルデバイス135は遮断され、ノード137がV
ssとの接続から切り離される。先に説明したとおり、
出力端子128がトランジションエッジ242でロウレ
ベルになると、pチャンネルデバイス138はノード1
37をハイレベルにする。このことは図5のトランジシ
ョンエッジ244に図示してある。出力端子128は、
ノード127がロウレベルになって、pチャンネルプリ
チャージデバイス126によりハイレベルに引き上げら
れるまで、ロウレベルにとどまる。ノード127がロウ
レベルになると、出力端子128はpチャンネルプリチ
ャージデバイス126を介してVddに接続され、トラ
ンジションエッジ246でハイレベルになる。
【0036】ノード137は、ノード131がハイレベ
ルになってnチャンネルデバイス135によりロウレベ
ルに引き下げられるまで、引き続きハイレベルにとどま
る。ノード137がトランジションエッジ248でハイ
レベルからロウレベルに移行するということは、伝播回
路ステージ82の次の伝播回路ステージ(図示せず)へ
の入力をVssにプリチャージするということを表して
いる。
【0037】これまでに述べたことから容易に理解でき
るとおり、本発明の波状伝播回路である第1伝播回路ス
テージ80から第2伝播回路ステージ82へ、そして後
続の各伝播回路ステージへと、波を描くように評価が行
なわれてゆく。同様に、プリチャージ位相も波を描くよ
うに展開してゆき、これにより、評価とプリチャージと
が分散して次々と行なわれる。第1伝播回路ステージを
評価するために、NANDゲート、NORゲートなどの
いずれかを介するクロックパルスが用いられている。第
1伝播回路ステージの評価の結果は後続の各伝播回路ス
テージに伝播され、各伝播回路ステージを順次評価して
ゆく。第1伝播回路ステージのプリチャージもまた、パ
ルスを介して完遂される。このプリチャージのパルスが
後続の各伝播回路ステージに伝播可能になっている。更
に、第1伝播回路ステージがプリチャージ可能になる前
に、各伝播回路ステージのすべてがその評価を終えるま
で、クロックの速度を遅くし、またウエイトをかける必
要が最早ない。ステージからステージへと、プリチャー
ジ位相と評価位相とが次々と波を描くように行なわれる
性質は、波状伝播回路のある伝播回路ステージで、その
入力の評価がまだ行なわれている時に、先行する伝播回
路ステージのプリチャージを開始できるということを意
味する。その結果、クロックは高い周波数での作動が可
能になり、これにより性能が向上する。
【0038】更に、従来技術によるドミノロジック回路
と比較すると、例えば図2のデバイス18あるいは40
のような、典型的なドミノロジック回路の、評価ツリー
の基部にあるnチャンネル放電デバイスは最早必要がな
くなる。本発明の回路では、ある伝播ステージにある評
価デバイスの数は、そのステージのロジック入力の数に
等しい。直列デバイスの数を減らすことで、クロックに
対する容量性負荷を低減できるとともに、瞬時ピーク電
流を低減できるという利点があり、駆動伝播回路ステー
ジの駆動力を十分に高めることができる。
【0039】注目すべきは、図3の回路ではVddから
Vssへの放電経路の存在を阻止するという利点がある
ため、省電力になり、出力エラーも防止されるというこ
とである。例えば、もし伝播回路ステージ80のpチャ
ンネルプリチャージデバイス106とnチャンネル評価
デバイス110の両方が、同時に「オン」にできるよう
になっていれば、放電経路が存在する。図3の回路で
は、この条件が成立しないようになっているという利点
がある。プリチャージ中のpチャンネルプリチャージデ
バイス106とnチャンネル評価デバイス110を取り
上げて説明する。すでに説明したように、プリチャージ
中はpチャンネルデバイス106が「オン」で、nチャ
ンネル評価デバイス110は「オフ」である。すでに述
べたとおり、評価が始まると、CLKクロックとNCL
Kクロックがほぼ同時に切り替わる。pチャンネルプリ
チャージデバイス106は、ハイレベルのデータパルス
がnチャンネル評価デバイス110を「オン」にできる
前に「オフ」される。これは、NCLKクロック86
が、pチャンネルデバイス106を「オフ」にする前
に、インバータ102をひとつ越えさえすればよいから
である。一方、CLKクロック84(およびデータ信号
88)は、nチャンネル評価デバイス110を切り替え
るためには、ノード100に到達する前にダイナミック
インバータのNANDゲート94とpチャンネルデバイ
ス98の両方を越えなければならない。したがって、デ
バイス106と110とを介してのVddからVssま
での放電経路は回避される。
【0040】更に、インバータはNANDゲートよりも
速度が速い可能性がある。インバータがダイナミックイ
ンバータとして形成されている場合は、この可能性が特
に高い。典型的なNANDゲートの遅延時間は350ピ
コ秒であるが、インバータの遅延時間は通常250ピコ
秒である。したがって、NANDゲートとインバータと
の固有の遅延時間には差があるので、その安全余裕度は
更に大きい。また、データが、クロックのトランジショ
ンエッジよりも後で到着することがあるという事実も安
全余裕度となる。例えば、図3の回路では、CLKクロ
ック84がハイレベルになった後で、データ信号88が
到着することもある。その結果、CLKクロック84が
評価位相に入った後で、パルス化されたデータ信号がノ
ード100に到着することもよくある。
【0041】図4は、本質的には図3の回路と同じであ
るが、図4のノード101におけるパルス化されたデー
タ信号は、NORゲートを介して生成されるという点が
違っている。図4の回路は、図3において、一対のデバ
イス98と116により示されるダイナミックインバー
タを最早必要としない。更に、NORゲート95のNO
R入力85は、NCLKクロック86に直接接続されて
いる。NORゲート95のもうひとつのNOR入力87
は、Nデータに接続され、データパルスの負のエッジを
誘発する。
【0042】本発明による別の実施例では、前述のVd
dからVssへの望ましくない放電経路の存在を、これ
と関連する速度損失とともに防止するため、プリチャー
ジ位相を早期に終了するという利点がある。プリチャー
ジ位相は、上述のとおりクロックがそのプリチャージサ
イクルに入る時に始まる。しかしながら、プリチャージ
位相は、クロックのプリチャージサイクルの終了時にお
いて終了するのではなく、設定された一定の時間の後に
終了する。
【0043】図6に示すのは、一定の長さのプリチャー
ジパルスを生成するためのパルス回路301を含んだ波
状伝播回路である。プリチャージパルスの長さは、パル
ス回路301における遅延回路300の遅延により実質
的に決定される。説明の便宜上、図6の回路では、遅延
回路300を実現するために4つのインバータゲート3
00(A)〜(D)を用いる。けれども、この技術分野
において周知である従来のいずれかのタイプの遅延技術
を用いても、遅延回路300は実現できるということを
理解する必要がある。図6には複数の波状伝播回路ステ
ージ302、304および306も示されており、その
各々が1つ以上の伝播回路ステージを含むことも可能で
ある。図6の回路の動作を説明するために、CLKクロ
ック312がハイレベルからロウレベルになって、プリ
チャージサイクルが始まる場合を考えてみる。CLKク
ロック312がハイレベルからロウレベルに切り替わる
と、NORゲート310への入力Bもまたハイレベルか
らロウレベルになる。しかしながら、NORゲート31
0の入力Aに接続されている入力314は、(CLKク
ロック312がハイレベルであった)前の評価のサイク
ルから引き続きロウレベルのままである。従って、NO
R出力316はハイレベルになり、NCLKのハイレベ
ルのパルスが波状伝播回路302に受け渡されて、その
回路ステージをプリチャージする。
【0044】遅延回路300により遅延された後、CL
Kクロック312のハイレベルからロウレベルになるパ
ルスがノード318に到着して、インバータ308によ
り反転され、入力314でロウレベルからハイレベルに
なるパルスが作られる。この入力314上でロウレベル
からハイレベルになるパルスは、NORゲート310の
入力Bに与えられているCLKクロック312のすでに
ロウレベルになっているパルスと結合されて、NOR出
力316をロウレベルにする。事実上、固定幅のクロッ
クパルスが波状伝播回路302に受け渡されて、その各
ノードをプリチャージする。このプリチャージパルス
は、回路302の各伝播回路ステージを経て、後続の回
路304と306にそれぞれ導体324と326を介し
て伝播される。CLKクロック312がロウレベルから
ハイレベルになって評価が始まる時には、プリチャージ
位相はすでに終了していて、ある程度の時間が経過して
いる。ハイレベルのCLKクロック312は、NAND
ゲート330とインバータ332とによりデータ信号3
28と結合され、データパルスを波状伝播回路302の
DAT入力に与えて評価を開始させる。波状伝播回路3
02の評価の結果は、それぞれ導体334と336とを
介して波状伝播回路304と306に伝播される。
【0045】以上の説明から明らかなように、プリチャ
ージ位相はCLKクロック312によって開始され、評
価位相の開始よりも実質的に早くなるように設定された
遅延時間の後に終了するという利点がある。更に、評価
位相がプリチャージ位相の終了時に実質的に開始するよ
うにさせることは、ここに開示する技術を与えられた当
業者の能力の範囲内であり、意図されているものであ
る。図3の波状伝播回路の場合のように、評価は、CL
Kクロックがハイレベルからロウレベルに移行する時に
期待された通りに終了する。回路の性能を最大限に発揮
させるには、遅延300を可変なものとして、最適なプ
リチャージパルスをフレキシブルに作り出せるようにし
てもよい。このプリチャージパルスは、波状伝播回路の
出力端子をプリチャージするには十分であり、Vddか
らVssへの望ましくない放電経路を防止するには十分
短いパルスである。
【0046】本発明の更に別の面として、波状伝播回路
は、雑音余裕度を改善し、またプリチャージ出力端子と
評価デバイスとの間の電荷共有による出力エラーだけで
はなく、プリチャージされた出力端子からの電荷漏れに
よって引き起こされる出力エラーも低減するために、小
型のフォワードコンダクションデバイスをオプションで
採用することができるという利点がある。図7に示すの
は、nチャンネル評価デバイス356、358および3
60にそれぞれ接続されているpチャンネルフォワード
コンダクションデバイス350、352および354を
備えた改良型波状伝播回路の簡略回路図である。フォワ
ードコンダクション方式の動作の説明として、ノード3
62がハイレベルで(例えば、データ入力364でのハ
イレベルデータ入力による)、nチャンネル評価デバイ
ス356が「オン」の時の評価の期間の状況を考察す
る。nチャンネル評価デバイス358も「オン」で、n
チャンネル評価デバイス360が「オフ」であると仮定
する。もし、pチャンネルフォワードコンダクションデ
バイス350、352および354がなければ、nチャ
ンネル評価デバイス360が実際には「オフ」でVss
への実際の放電経路が存在しない状況においても、アク
ティブになったnチャンネル評価デバイス356および
358に関連する寄生の静電容量が、出力端子366を
そのプリチャージされたハイレベルからロウレベルに切
り替えるのに十分なことがある。この回路には複数のフ
ォワードコンダクションデバイスがあるので、nチャン
ネルデバイス360と関連する適正サイズのpチャンネ
ルフォワードコンダクションデバイス354がロウレベ
ルの信号370によって「オン」になり、それにより出
力端子366がVssになる。従って、出力端子366
は電荷共有により誤ってスイッチングする可能性が低減
される。
【0047】これらのフォワードコンダクションデバイ
スは、回路の雑音余裕度も改善する。ノード362でグ
リッチが生じると、nチャンネル評価デバイス356が
導通を開始することがある。入力368および370が
ハイレベルであると仮定すると、グリッチにより電荷が
nチャンネル評価デバイス356、358および360
に流れ、フォワードコンダクションデバイス350がな
ければ、出力端子366が誤ってスイッチングする可能
性がある。図7の回路にはpチャンネルコンダクション
デバイス350があるので、グリッチによりノード36
2がVddにならない限り、適正なサイズのpチャンネ
ルフォワードコンダクションデバイス350は、グリッ
チによって完全に遮断されることなく出力端子366を
Vddにプルアップし続け、グリッチに起因するレベル
の移行を阻止する。
【0048】フォワードコンダクションデバイスは、更
に、電荷漏れが引き起こす出力エラーも低減する。もし
nチャンネル評価デバイス356、358および360
が評価期間内に「オフ」になっていると、たとえpチャ
ンネルフォワードコンダクションデバイス350、35
2および354がなくても、出力端子366は理論的に
はプリチャージされたハイレベルにとどまることにな
る。しかしながら、フォワードコンダクションデバイス
350、352および354がなければ、実際にはかな
りの電荷漏れが、特に長時間の評価期間内に、出力端子
366で生じてしまい、出力端子366の電位がスイッ
チングのしきい値より低くなって、スイッチングエラー
が発生する可能性がある。回路にいくつかの適正サイズ
のフォワードコンダクションデバイスがあれば、nチャ
ンネル評価デバイス356、358および360が「オ
フ」の時に、それらのフォワードコンダクションデバイ
スが「オン」にとどまって、電荷漏れを相殺する電荷を
プリチャージされたノード366に供給する。これによ
り、評価期間の長さに関係なく、出力端子366の電位
をそのプリチャージされたハイレベルに維持する。
【0049】更に別の実施例として、雑音余裕度を改善
し、また電荷漏れや電荷共有により引き起こされる出力
エラーを低減させるために、波状伝播回路にオプション
でフィードバックデバイスを取り付けることができる。
伝播回路ステージ402に接続されているnチャンネル
フィードバックデバイス400の簡略回路図を図8に示
す。先に説明したとおり、プリチャージの間に出力端子
404はハイレベルにプリチャージされる。ハイレベル
のNCLKクロック410によりnチャンネルデバイス
408が「オン」になるので、ノード406は、ロウレ
ベルでプリチャージされる。ノード406が評価位相の
始めでロウレベルからハイレベルに移行する時(導体4
12にはハイレベルデータ入力があると仮定する)、出
力端子404は、先行のプリチャージ位相からなおもハ
イレベルにとどまっている。ハイレベル出力端子404
は適正サイズのnチャンネルフィードバックデバイス4
00を「オン」に保持し、ノード406がロウレベルか
らハイレベルに移行するのを阻止する。従って、回路の
雑音余裕度が改善される。
【0050】もし本回路にフィードバックデバイスがな
い場合、ノード406でのグリッチにより、出力端子4
04は誤ってスイッチングする可能性がある。nチャン
ネルフィードバックデバイス400は同様にして、グリ
ッチに起因する誤スイッチングを阻止する。ノード40
6をVssにプルダウンし続けることにより、フィード
バックデバイス400はスパイクを阻止する。従って、
一時的なグリッチにより出力端子404が誤ってスイッ
チングする危険性は更に少ない。注目すべきは、図8の
回路が各伝播回路ステージごとに、追加のフィードバッ
クデバイスをひとつずつしか必要としないということで
ある。これに比べ、フォワードコンダクション方式で
は、各評価デバイスごとにフォワードコンダクションデ
バイスをひとつずつ有することが望ましい。
【0051】更に、図8のフィードバックデバイスは、
図7のフォワードコンダクションデバイスよりも小型化
でき、これにより、容量性負荷を少なくできるという利
点がある。出力端子404がハイレベルからロウレベル
への移行を開始する場合を考察してみる。pチャンネル
デバイス414に固有の遅延により、出力端子404で
観察される信号レベル変化は、ノード416にすぐには
影響を及ぼさない。出力端子404が切り替えを開始す
る時にも、ノード416は先行のプリチャージの位相か
ら引き続きロウレベルで充電されている。従って、pチ
ャンネルフィードバックデバイス418はなおもほぼ完
全に導通しており、ノード404でのハイレベルからロ
ウレベルへの移行を阻止する。これに対し、図7のフォ
ワードコンダクションデバイス350では、ノード36
2がロウレベルからハイレベルに移行を始めると、「オ
フ」への切替が始まる。このときフォワードコンダクシ
ョンデバイス350はなおも出力端子366をプルアッ
プして、ノード362がロウレベルからハイレベルに移
行することに起因する出力端子366のハイレベルから
ロウレベルへの移行を阻止しようとする(入力368お
よび370がハイレベルであると仮定する)。部分的に
遮断されているので、フォワードコンダクションデバイ
ス350は、ノード366でのハイレベルからロウレベ
ルへの移行を阻止するための能力を完全には利用できな
い。必然的に、フォワードコンダクションデバイス35
0は、許容可能な雑音余裕度を維持するために、その部
分的に遮断された状態において、出力端子366へ十分
な電荷を供給しうるように大型化されていなければなら
ない。
【0052】図8のフィードバック回路では、各出力端
子に対す負荷静電容量が更に低減されており、これによ
り速度と性能とが向上している。図7の回路の出力端子
366での負荷静電容量を取り上げて説明する。この出
力端子での負荷静電容量に含まれるのは、pチャンネル
フォワードコンダクションデバイス350、352およ
び354の各ドレイン静電容量、ダイナミックインバー
タのpチャンネルデバイスのゲート静電容量、プリチャ
ージデバイスのドレイン静電容量、および、各評価デバ
イスの内のひとつのドレイン静電容量である。これに対
し、図8の回路の出力端子404に対する静電容量に含
まれるのは、1つのpチャンネルフィードバックデバイ
ス418のドレイン静電容量、nチャンネルフィードバ
ックデバイス400のゲート静電容量、ダイナミックイ
ンバータのpチャンネルデバイス414のゲート静電容
量、プリチャージデバイスのドレイン静電容量、およ
び、各評価デバイスの内のひとつのドレイン静電容量の
みである。従って、図8の出力端子404は図7の回路
と比べると、スイッチングの際に駆動する容量性負荷が
小さい。
【0053】先に述べたとおり、本発明の別の面には、
各伝播回路ステージの出力をバッファーして反転する複
数のダイナミックインバータを使用することが含まれて
いる。一般的に、ダイナミックインバータはスタティッ
クインバータよりも小型であるとともに高速であるか
ら、ダイナミックインバータを使用すれば、高速化と回
路の小型化が可能となるという利点がある。図8では、
出力端子404がpチャンネルデバイス414のゲート
に接続されている。評価位相において、出力端子404
がハイレベルからロウレベルに移行すると、pチャンネ
ルデバイス414が「オン」になってノード416をV
ssにプルダウンする。出力端子404が、ハイレベル
NCLKクロック410によりハイレベルでプリチャー
ジされると、ノード420もまた、インバータ422と
424とを介してハイレベルになる。ノード420がハ
イレベル状態にあることにより、nチャンネルデバイス
426が導通してノード416をロウレベルにする。p
チャンネルデバイス414とnチャンネルデバイス41
6とは一緒になってひとつのインバータとして機能す
る。注目すべきは、図8に図示されるダイナミックイン
バータは、本発明の開示に記載されて、あるいは含まれ
ている実施例のいずれとも共に作動するように適用させ
ることができるということである。同様に、図8の回路
は、スタティックインバータを含め、この技術分野で知
られているいかなる種類のインバータ回路とも作動する
ように適用可能である。
【0054】更に省力化するために、波状伝播回路のあ
る伝播回路ステージの出力端子のうちで、あるひとつの
評価位相ではスイッチングされない出力端子は、次のプ
リチャージ位相でプリチャージされないようにする。図
9には、伝播回路ステージ506に関連して、nチャン
ネルデバイス502とpチャンネルデバイス504とを
備えているパスゲート500が示されている。図9の回
路の働きを理解できるように、伝播回路ステージ506
の出力端子508が、評価中にハイレベルからロウレベ
ルに切り替わる条件を考察する。ノード510はダイナ
ミックインバータのpチャンネルデバイス512を介し
て、ロウレベルからハイレベルになる。ノード510が
ハイレベルになると、nチャンネルデバイス502とp
チャンネルデバイス504の両方が導通し、NCLKク
ロック514が次のプリチャージ位相においてパスゲー
ト500を介して伝播し、出力端子508および後続の
各伝播回路ステージの各出力端子をプリチャージする。
反対に、出力端子508が切り替わらなければ、すなわ
ち、プリチャージされたハイレベルにとどまると、ノー
ド510はロウレベルにとどまる。ロウレベルのノード
510は、nチャンネルデバイス502とpチャンネル
デバイス504の両方を遮断する。パスゲート500が
「オフ」になっているので、NCLKクロックパルス5
14は、パスゲート500を越えて出力端子508およ
び後続の各伝播回路ステージの各出力端子をプリチャー
ジすることができなくなり、これにより電力消費を抑え
ることができる。
【0055】本発明の波状伝播回路は通過遅延ができる
という利点がある。図10にはマイクロプロセッサ回路
550が示されている。マイクロプロセッサ回路550
は、例えばマイクロプロセッサパイプラインステージの
実現に用いることができる。複数の波状伝播回路55
2、554、556、558および560は命令のフェ
ッチ(IF)、命令デコード(ID)、実行(EX)、
メモリ操作(MEM)およびリード/ライト(W/R)
という個々の機能を実現している。複数のフリップフロ
ップ566、568、570、572、574および5
76は、ロジック回路に接続されており、それぞれのロ
ジック回路へのクロック信号をゲートする。多くのマイ
クロプロセッサでは、命令デコード回路554がその操
作完了のために余分の時間を必要とすることがある。更
に、実行回路556が比較的短時間にそのタスクを完了
できるということがよくある。低速のデコード回路55
4に適応させるために、クロック564を遅くする代わ
りに、通過遅延によりデコード回路554の隣りから時
間を「借り」てその操作を完了させるようにしている。
【0056】図10の回路で通過遅延を実現するには、
遅延回路563を、CLKクロック564と、実行回路
556への信号をゲートするフリップフロップ570と
の間に、直列に接続する。遅延回路563は偶数のイン
バータ、またはこの技術分野ではよく知られているその
他の遅延技術を用いて実現可能である。図11に示すの
は、通過遅延の効果を説明する簡略タイミング図であ
る。CLK信号564は最上部に示してある。データ有
効時間602(旧データ用)とデータ有効時間604
(新データ用)とを有するデータ信号600も図示され
ている。例えば、データ有効時間604は、データが、
データを実行回路556に送るラッチ570へのデータ
として有効であるとみなされうる時間を表している。注
目すべきことは、データ有効時間604は、CLKクロ
ック564の正のクロックエッジ606より後に来ると
いうことである。言い換えると、正のクロックエッジ6
06で実行回路556が適正に評価を行うには、データ
の到着が遅すぎるということである。
【0057】次に、信号DCLK608について説明す
る。信号DCLK608では、元の正のクロックエッジ
606は、実行回路556が正の遅延エッジ610で適
正に評価をするのに十分な時間Tdだけ遅延される。注
目すべきことは、正のクロックエッジ606のみを遅ら
せればよく、CLKクロック564全体を遅らせる必要
がないということである。この遅延は、実行回路556
がその評価を開始するのがわずかに遅れることを意味す
るに過ぎない。クロック周波数が影響を受けることはな
いので、図10と図11の回路は、より高い周波数で作
動することができるという利点があり、これにより性能
を向上できる。
【0058】そのうえ、pチャンネル評価デバイスまた
はnチャンネル評価デバイスをベースとする回路ステー
ジを用いて、本発明の波状伝播回路を実現することがで
きる。図12に示すのは波状伝播回路650である。波
状伝播回路650には、pチャンネルベースの回路ステ
ージ654とカスケード接続されたnチャンネルベース
の回路ステージ652がある。pチャンネルベースの回
路ステージ654は、通常その出力端子656でロウレ
ベルにプリチャージされる。回路ステージ652の出力
端子658が、nチャンネル評価デバイス659でのデ
ータパルスにより、評価時間内にハイレベルからロウレ
ベルへ切り替わると(nチャンネル評価デバイス661
への入力がハイレベルでアクティブと仮定する)、回路
ステージ654のpチャンネル評価デバイス660が
「オン」になる。pチャンネル評価デバイス662への
ロジック入力Cもまたロウレベル(アクティブ)である
と仮定すると、出力端子656およびVddからの導通
経路が存在して、出力端子656をVddにプルアップ
するということになる。NCLKクロック664がハイ
レベルになり、この回路をプリチャージすると、ノード
666はインバータ668の動作によってロウレベルに
なる。ロウレベルのノード666は、pチャンネルプリ
チャージデバイス670を「オン」にして、出力端子6
58をハイレベルにプリチャージする。その同じNCL
Kクロックパルスは、インバータ672を通って伝播し
てノード674をハイレベルに駆動し、nチャンネルプ
リチャージデバイス676を「オン」にすることによ
り、出力端子656をVssにプルダウンする。明らか
なように、図12の回路には、NORAロジックに関す
る利点ばかりでなく、本発明による波状伝播ロジックの
タイミングと容量性負荷とに関するすべて利点を有して
いる。
【0059】本発明の波状伝播回路は、各クロックサイ
クルごとにふたつの評価を行なう可能性について更に考
察する。プリチャージ位相と評価位相が、順次波を描く
ように交互に各回路ステージを伝播するので、本発明の
波状伝播回路は各クロックサイクルごとに二重評価を行
なうことが可能である。
【0060】図13に各クロックサイクルごとに二重評
価を行なう波状伝播回路750を示す。図13において
回路ステージ752はプリチャージパルス生成回路75
4からのプリチャージパルスを、ノード768で受け
る。第1遅延信号DCLK756はパルス回路758に
入力され、その出力はORゲート760に入力される。
信号DCLK756は信号CLKクロック762を遅延
させた、すなわち位相シフトしたものである。信号DC
LK756は信号CLKクロック762から、例えば偶
数のインバータゲートを備えた遅延回路によって、また
はその他の従来からある遅延技術によって、派生させる
ことも可能である。ここには、信号DCLK756と相
補的な信号であり、もうひとつのパルス回路766に入
力される遅延信号NDCLK764も図示されており、
そのパルス回路766の出力はORゲート760に入力
される。パルス回路758および766は、例えば、図
6の回路のパルス回路301と類似のものであってもよ
い。あるいは、パルス生成回路758と766は、トラ
ンジションエッジから固定パルスを発生させる任意の従
来技術により実現することもできる。明らかなように、
ORゲート760は、信号DCLK756と信号NDC
LK764のどちらかが、ロウレベルからハイレベルへ
移行する時、ノード768に、固定された長さのパルス
を出力する。1つのクロックサイクルの間に、このよう
なパルスがふたつあるので、各クロックサイクルごとに
回路ステージ752(および後続の各回路ステージ)を
プリチャージするプリチャージパルスがふたつあること
になる。
【0061】回路ステージ752へのパルス化されたデ
ータ信号は、パルス生成回路770で生成される。パル
ス生成回路770には、NORゲート776でカスケー
ド接続されたふたつのNORゲート772と774が示
されている。NORゲート772は、データ信号778
とCLKクロック信号762というふたつの入力信号を
受け取る。同様に、NORゲート774は、データ信号
778とNCLKクロック信号780というふたつの入
力信号を受け取る。NCLKクロック信号780はCL
Kクロック信号762と相補的な信号である。CLKク
ロック信号762がハイレベルの時は、NCLKクロッ
ク信号780がロウレベルであり、逆の場合も同様であ
る。CLKクロック信号762がハイレベルで(したが
ってNCLKクロック780がロウレベルで)、データ
信号778もハイレベルである時は、NOR出力782
と784は両方ともロウレベルである。正のプリチャー
ジパルス768が来なければ、NORゲート776はノ
ード786をハイレベルに切り替えて、回路ステージ7
52のnチャンネル評価デバイス788を「オン」にす
る。遅延信号DCLK756またはNDCLK764の
いずれかにより生じたプリチャージパルスが端子768
に現れると、ノード786がNORゲート776により
ロウレベルになる。明らかなように、パルス生成回路7
70は、データ778がハイレベルでり、NCLKクロ
ック780またはCLKクロック762がロウレベルに
なれば、ノード786で正のデータ信号を生成する。ノ
ード768にプリチャージパルスが現れると、そのプリ
チャージパルスは正のデータ信号を終了させ、それによ
りノード786上にパルス化されたデータ信号を生成す
る。注目すべきことは、NCLKクロック780は1ク
ロックサイクルの中で一度ハイレベルになり、CLKク
ロック762も一度ハイレベルになるので、各クロック
サイクルごとにふたつのパルス化された信号が潜在的に
存在しうるということである。従って回路ステージ75
2(および後続の各回路ステージ)は、各クロックサイ
クルごとに2度評価とプリチャージが行われることにな
る。
【0062】図14の簡略タイミング図に、図13の回
路において関係する各ノードのタイミングトレースを示
す。図14には、CLKクロック762の各クロックサ
イクルごとにふたつのデータサイクル800と802と
を有するデータ信号778が示されている。先に説明し
たとおり、DCLK信号756とNDCLK信号764
は、CLKクロック信号762とNCLKクロック信号
780から一定の遅延TD1だけ遅れている。DCLK
信号756またはNDCLK信号764のいずれかがハ
イレベルになると、ノード768がハイレベルになる。
ノード768は、プリチャージパルスが図13の波状伝
播回路に入るノードを表している。一定の時間Tpの
後、ノード768は図13のパルス回路754の働きに
よりロウレベルになる。ノード786は、図13の波状
伝播回路の回路ステージ752へのパルス化されたデー
タ信号を受け取るノードを表している。ノード786
は、CLKクロック762またはNCLKクロック78
0のいずれかがハイレベルであって、データ信号778
もハイレベルである時にハイレベルになる。例えば、ノ
ード786は、データ信号778がそのデータサイクル
800中の時に、トランジションエッジ804でハイレ
ベルになる。ノード768がハイレベルのDCLKクロ
ック756によりトランジションエッジ806でハイレ
ベルになると、ハイレベルのノード768により、ノー
ド786はトランジションエッジ808でロウレベルに
なる。同様に、ノード786は、データ信号778がそ
のデータサイクル802中の時に、トランジションエッ
ジ810でハイレベルになる。ノード768がトランジ
ションエッジ812でハイレベルになると、ノード78
6はトランジションエッジ814でロウレベルになる。
図14に示すとおり、ふたつのパルス化されたデータ信
号(804−808と810−814)が各クロックサ
イクルごとに存在し、データサイクル800と802の
それぞれにおいてデータを評価するために利用される。
同様に、ふたつのプリチャージパルス(806−807
と812−813)は、1クロックサイクルの間に波状
伝播回路をプリチャージするために利用される。
【0063】図13の回路において、NORゲート77
6はインバータ790よりも高速なもので形成すること
が望ましい。NORゲート776を高速化することによ
り、ノード768でのプリチャージパルス(図14のト
ランジションエッジ806に示す)は、pチャンネルプ
リチャージデバイス794が「オン」になる前に、nチ
ャンネル評価デバイス788を「オフ」にすることがで
きる。NORゲート776の高速化の効果を図14に示
す。図14において、ノード768でのトランジション
エッジ806は、ノード786上のパルス化されたデー
タ信号を(トランジションエッジ808において)「オ
フ」にするという目的と、プリチャージデバイス794
を介して図13の回路をプリチャージするために、ノー
ド792を(トランジションエッジ816で)ロウレベ
ルにするという目的との両方のために使用される。NO
Rゲート776の高速化により、ノード792がトラン
ジションエッジ816でロウレベルになる前に、ノード
786をトランジションエッジ808でロウレベルにす
ることができる。その結果、図13のnチャンネル評価
デバイス788は、pチャンネルプリチャージデバイス
794が「オン」になる前に「オフ」になる。pチャン
ネルプリチャージデバイス794およびnチャンネル評
価デバイス788を介して、VddからVssへの望ま
しくない放電経路が形成されることが、これにより避け
られる。
【0064】上記の発明は、はっきりと理解できるよう
にするために詳述したが、ある程度の変更と修正は、特
許の請求の範囲のスコープ内で実施可能なことは明らか
である。例えば、明細書では各伝播回路ステージに出入
りするデータ信号をバッファーするために、ダイナミッ
クインバータを波状伝播回路に採用しているが、スタテ
ィックインバータを同様に使用可能である。分かりやす
くするために、いくつかの回路では、本発明による省電
力回路なしで説明されている。けれども、ここに開示さ
れた省電力回路を明示的には含んでいない波状伝播回路
で動作させるために、ここに開示する省電力回路を適用
することは、この技術分野における当業者の能力範囲内
にある。また別の例として、ここに記載のフォワードコ
ンダクションデバイスとフィードバックデバイスとは、
省電力回路の有無にかかわらず、ここに記載の波状伝播
回路のいずれかと共に動作するように適用することが可
能である。本開示があれば、本発明の範囲と主旨とから
逸脱しない限り組み合わせや入れ替えが可能であること
は、この技術分野における当業者には明らかである。更
に、本発明による各技術と各回路は、波状伝播回路に言
及しながら説明しているが、本発明はそのことに制限さ
れることがなく、また、多くの異なった種類のCMOS
回路に使用可能であることは認識されるべきである。例
えば、各省電力回路、および、雑音余裕度を改善したり
電荷共有や電荷漏れによる出力エラーを減らすために利
用される各回路は、ドミノロジックのような他の種類の
ダイナミックロジックと共に動作するように適用するこ
とができる。従って、本発明の範囲は、ここに挙げた特
定の例に限定されることはなく、特許の請求の範囲に述
べられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な従来技術によるドミノロジックの一例
である。
【図2】従来技術による複数のステージを有するドミノ
回路の一例である。
【図3】本発明の一面による簡略な形態のNANDゲー
トベースの波状伝播回路である。
【図4】本発明の一面による簡略な形態のNORゲート
ベースの波状伝播回路である。
【図5】プリチャージおよび評価の間に図3の回路のい
ろいろなノードでの動きを示す簡略タイミング図であ
る。
【図6】パルス化されたプリチャージ回路を備えた、波
状伝播回路の他の実施例である。
【図7】複数のpチャンネルフォワードコンダクション
デバイスを備えた、波状伝播回路の他の実施例の簡略回
路図である。
【図8】nチャンネルおよびpチャンネルフィードバッ
クデバイスを備えた、波状伝播回路の他の実施例の簡略
回路図である。
【図9】パスゲートを備えた、波状伝播回路の更に別の
実施例の簡略回路図である。
【図10】本発明の波状伝播回路を利用して、通過遅延
を実現するマイクロプロセッサ回路の簡略回路図であ
る。
【図11】図10の回路の簡略タイミング図である。
【図12】本発明の更に別の面による、nチャンネルベ
ースの回路ステージとpチャンネルベースの回路ステー
ジとを備えた、波状伝播回路の簡略回路図である。
【図13】本発明の更に別の面による、各クロックサイ
クルにおいて複数の評価を実行するための波状伝播回路
の簡略回路図である。
【図14】図13の回路の簡略タイミング図である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1クロック端子と第1回路ステージと
    を備えた回路であって、 前記第1回路ステージが、 前記第1クロック端子に接続されたパルス生成回路と、 出力端子と、 前記出力端子と前記パルス生成回路とに接続された評価
    デバイスと、 前記出力端子と第1ロジックレベルとに接続されたプリ
    チャージデバイスと、 を備える回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回路であって、 前記パルス生成回路が、 前記評価デバイスに接続されたインバータ出力を有する
    第1インバータと、 データ端子に接続された第1NAND入力と、前記第1
    クロック端子に接続された第2NAND入力と、前記第
    1インバータの入力に接続されたNAND出力と、を有
    するNANDゲートと、 を備える回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回路であって、 前記第1インバータが更に、 前記第1ロジックレベルと、前記評価デバイスと、前記
    NAND出力とに接続された第1のpチャンネルデバイ
    スと、 第2クロック端子と、 前記第1のpチャンネルデバイスと、前記評価デバイス
    と、前記第2クロック端子と、第2ロジックレベルとに
    接続された第1のnチャンネルデバイスと、 を備える回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回路であって、 前記第1ステージが、更に、第2インバータ入力と第2
    インバータ出力とを有する第2インバータを備えてお
    り、 前記第2インバータ入力は、前記第2クロック端子に接
    続され、 前記第2インバータ出力は、前記プリチャージデバイス
    の制御端子に接続されている、回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の回路であって、 更に、第2回路ステージを備えており、 前記第2回路ステージが、 第2ステージ出力端子と、 前記第2ステージ出力端子に接続された第2ステージ評
    価デバイスと、 前記第2ステージ出力端子と、前記第1ロジックレベル
    とに接続された第2ステージプリチャージデバイスと、 前記第1回路ステージの前記出力端子と、前記第2ステ
    ージ評価デバイスとの間に直列に接続された第3インバ
    ータと、を備える回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回路であって、 前記パルス生成回路が、前記第1クロック端子の評価サ
    イクルに応答してデータパルスを生成する、回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の回路であって、 前記第2ステージプリチャージデバイスが、遅延プリチ
    ャージパルスに応答して前記第2ステージ出力端子をプ
    リチャージし、 前記遅延プリチャージパルスは、前記第2インバータか
    らのプリチャージパルスの遅延形である、回路。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが、更に、 遅延出力と遅延入力とを有するとともに、前記遅延入力
    が前記第1クロック端子に接続された遅延回路と、 第2インバータ出力と第2インバータ入力とを有すると
    ともに、前記第2インバータ入力が前記遅延出力に接続
    された第2インバータと、 前記第1クロック端子に接続された第1のNOR入力
    と、前記第2インバータ出力に接続された第2のNOR
    入力と、前記第1のnチャンネルデバイスに接続された
    NOR出力と、を有するNORゲートと、を備える回
    路。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが更に、 前記出力端子と、前記第1ロジックレベルと、前記評価
    デバイスとに接続されたフォワードコンダクションデバ
    イスを備えている、回路。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが更に、 前記評価デバイスと、前記第1のpチャンネルデバイス
    と、前記第1のnチャンネルデバイスと、前記出力端子
    とに接続されたフィードバックデバイスを備えている、
    回路。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが更に、前記プリチャージデバイ
    スに接続されたプリチャージ禁止回路を備えている、回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の回路であって、 前記プリチャージ禁止回路が、 第1ノードと、 前記第1ノードと、前記第1ロジックレベルと、前記第
    1回路ステージの前記出力端子とに接続された第2のp
    チャンネルデバイスと、 第2インバータ入力と第2インバータ出力とを有すると
    ともに、前記第2インバータ出力が前記プリチャージデ
    バイスに接続された第2インバータと、 前記第2インバータ入力と、前記第1ノードと、前記第
    2クロック端子とに接続されたパスゲートと、 を備える回路。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが更に,複数の第1回路ステージ
    評価デバイスを備えており、 前記複数の第1回路ステージ評価デバイスのうちひとつ
    は、前記評価デバイスに接続され、 前記複数の第1回路ステージ評価デバイスのうち他のひ
    とつは、第2ロジックレベルに接続され、 前記評価デバイスと前記複数の第1回路ステージ評価デ
    バイスとの合計が、前記第1回路ステージへのロジック
    入力の数に等しく、 更に、請求項1に記載の回路は、 第2回路ステージおよびバッファー回路を備えており、 前記第2回路ステージが、 第2ステージ出力端子と、 前記第2ステージ出力端子と前記第1ロジックレベルと
    の間に接続された第2ステージプリチャージデバイス
    と、 複数の第2ステージ評価デバイスと、を備えており、 前記複数の第2ステージ評価デバイスのうちひとつは、
    前記第2ステージ出力端子に接続され、 前記複数の第2ステージ評価デバイスのうち他のひとつ
    は、前記第2ロジックレベルに接続され、 前記複数の第2ステージ評価デバイスにおける評価デバ
    イスの数が前記第2回路ステージへのロジック入力の数
    に等しく、 前記バッファー回路が、前記第1回路ステージの前記出
    力端子と、前記複数の第2ステージ評価デバイスのひと
    つとの間に接続されている、回路。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の回路であって、 前記第1回路ステージが更に、複数の第1回路ステージ
    評価デバイスを備えており、 前記複数の第1回路ステージ評価デバイスのうちひとつ
    は、前記評価デバイスに接続され、 前記複数の第1回路ステージ評価デバイスのうち他のひ
    とつは、第2ロジックレベルに接続され、 前記評価デバイスと前記複数の第1回路ステージ評価デ
    バイスとの合計が、前記第1回路ステージへのロジック
    入力の数に等しく、 更に、請求項1に記載の回路は、 前記第1回路ステージの前記出力端子に接続された第2
    回路ステージを備えており、 前記第2回路ステージは、 第2ステージ出力端子と、 前記第2ステージ出力端子と前記第2ロジックレベルと
    の間に接続された第2ステージプリチャージデバイス
    と、 複数の第2ステージ評価デバイスと、を備え、 前記複数の第2ステージ評価デバイスのうちひとつは、
    前記第2ステージ出力端子に接続され、 前記複数の第2ステージ評価デバイスのうち他のひとつ
    は、前記第1ロジックレベルに接続され、 前記複数の第2ステージ評価デバイスにおける評価デバ
    イスの数が、前記第2回路ステージへのロジック入力の
    数に等しい、回路。
  15. 【請求項15】 請求項1に項記載の回路であって、 前記パルス生成回路が、 データ端子に接続された第1のNOR入力と、 前記第1クロック端子に接続された第2のNOR入力
    と、 前記評価デバイスに接続されたNOR出力端子と、 を備える回路。
  16. 【請求項16】 回路の性能を向上させる方法であっ
    て、 第1クロック端子を設ける工程と、第1回路ステージを
    設ける工程とを備え、前記第1回路ステージを設ける工
    程は、 パルス生成回路を前記第1クロック端子に接続する工程
    と、 出力端子を設ける工程と、 第1ステージ評価デバイスを前記出力端子と前記パルス
    生成回路とに接続する工程と、 第1ステージプリチャージデバイスを前記出力端子と第
    1ロジックレベルとに接続する工程と、 を含む方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法であって、 前記パルス生成回路を設ける工程は、 第1インバータを設ける工程と、 前記第1インバータの出力端子を前記第1ステージ評価
    デバイスに接続する工程と、 NANDゲートを設ける工程と、 前記NANDゲートの第1のNAND入力をデータ端子
    に接続し、前記NANDゲートの第2のNAND入力を
    前記第1クロック端子に接続するとともに、前記NAN
    DゲートのNAND出力を前記第1インバータの入力に
    接続する工程と、 を含む方法。
  18. 【請求項18】 請求項第17に記載の方法であって、 前記第1インバータを設ける工程は、更に、 第1のpチャンネルデバイスを設ける工程と、 前記第1のpチャンネルデバイスを、前記第1ロジック
    レベルと、前記第1ステージ評価デバイスと、前記NA
    ND出力とに接続する工程と、 第2クロック端子と第1のnチャンネルデバイスとを設
    ける工程と、 前記第1のnチャンネルデバイスを、前記第1のpチャ
    ンネルデバイスと、前記第1ステージ評価デバイスと、
    前記第2クロック端子と、第2ロジックレベルとに接続
    する工程と、 を含む方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法であって、更
    に、第2回路ステージを設ける工程を備え、 前記第2回路ステージを設ける工程は、 第2ステージ出力端子を設ける工程と、 第2ステージ評価デバイスを前記第2ステージ出力端子
    に接続する工程と、 第2インバータを、前記第1回路ステージの前記出力端
    子と前記第2ステージ評価デバイスとの間に直列に接続
    する工程と、 第2ステージプリチャージデバイスを前記第2ステージ
    出力端子と前記第1ロジックレベルとに接続する工程
    と、 を含む方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の方法であって、更
    に、複数の評価デバイスを設ける工程を備え、前記複数
    の評価デバイスの1つ目が前記第2ロジックレベルに接
    続され、前記複数の評価デバイスの2つ目が前記第1ス
    テージ評価デバイスに接続されている、方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の方法であって、 前記複数の評価デバイスと前記第1ステージ評価デバイ
    スとの合計が前記第1回路ステージへのロジック入力の
    数に等しい方法。
  22. 【請求項22】 第1の複数のロジック入力からの第1
    出力を評価するための第1回路ステージと、パルス生成
    回路とを備え、 前記第1回路ステージは、 第1出力端子と、 前記第1出力端子に接続されており、第1プリチャージ
    パルスにより、前記第1出力端子を第1ロジック状態に
    プリチャージする第1プリチャージデバイスと、 前記第1出力端子に接続されており、前記第1出力端子
    を第2ロジック状態に設定する第1の評価デバイスセッ
    トと、を備え、 前記第1の評価デバイスセットが前記第1の複数のロジ
    ック入力のロジック入力の数と同数の評価デバイスを有
    しており、 前記パルス生成回路は、前記第1の評価デバイスセット
    のひとつに接続されており、パルスデータ信号を前記第
    1の評価デバイスセットのひとつに供給する、回路。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の回路であって、更
    に、 インバータ入力とインバータ出力とを有するとともに、
    前記インバータ入力が前記第1出力端子に接続されてい
    るインバータと、 第2の複数のロジック入力からの第2出力を評価する第
    2回路ステージと、を備えており、 前記第2の複数のロジック入力のひとつが前記インバー
    タ出力に接続されているとともに、 前記第2回路ステージは、 第2出力端子と、 前記第2出力端子に接続され、第2プリチャージパルス
    により前記第2出力端子を前記第1ロジック状態にプリ
    チャージする第2プリチャージデバイスであって、前記
    第2プリチャージパルスが前記第1回路ステージを通っ
    て伝播した前記第1プリチャージパルスである第2プリ
    チャージデバイスと、 前記第2出力端子に接続され、前記第2出力端子を前記
    第2ロジック状態に設定する第2の評価デバイスセット
    と、を備え、 前記第2の評価デバイスセットが、前記第2の複数の入
    力の入力数と同数の評価デバイスを前記第2の評価デバ
    イスセット内に有している、 回路。
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