JPH09115755A - 改善されたRE−Fe−B系磁石並びにその製造方法 - Google Patents

改善されたRE−Fe−B系磁石並びにその製造方法

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JPH09115755A
JPH09115755A JP7286401A JP28640195A JPH09115755A JP H09115755 A JPH09115755 A JP H09115755A JP 7286401 A JP7286401 A JP 7286401A JP 28640195 A JP28640195 A JP 28640195A JP H09115755 A JPH09115755 A JP H09115755A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱安定性及び耐蝕性の改善された永久磁石、
並びに同時に、使用温度範囲の拡大された永久磁石及び
その製造方法を提供すること。 【解決手段】 Ndを含む希土類元素、B,F,C及び酸
素を含み、更にCo及びCu,Ga及びAgの少くとも1つを含
む合金を永久磁石合金として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石の製造に使
用する永久磁石合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】永久磁石合金及びそれから製造される磁
石は通常軽希土類元素、好ましくはネオデイミラムと遷
移元素、鉄及び硼素を組み合わせて製造される。これら
の合金から製造される永久磁石は室温に於いて優れた磁
性を示す。然しながら、この合金は、特に湿気の環境下
において、熱安定性及び耐蝕性に劣る。従ってこのこと
が、これらの合金から出来た永久磁石が利用されるであ
ろう用途を制限する。この低熱安定及び低耐蝕性を克服
するための合金の改良の種々の提案がなされて来た。然
しながらどの提案も、他の重要な性質を犠牲にすること
なしにこれらの性質を改善出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
従って、改善された熱安定性及び耐蝕性を有する永久磁
石及びその製法を提供することにある。本発明の他の目
的は熱安定性及び耐蝕性が改善されると同時にこれらの
合金で作られた磁石の使用温度範囲を拡大するために残
留及びキューリー温度を下げないで固有保磁度を改善す
る永久磁石合金及びその製法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によって、27〜
35重量%、好ましくは29〜34重量%の希土類元
素、全希土類元素含量の少くとも50%のNd、0.8〜1.
3重量%好ましくは0.9〜1.2重量%の硼素、30重量
%までで好ましくは15重量%のCo、45〜75重量%
のFe、0.03〜0.3重量%好ましくは0.05〜0.15重
量%のC、0.2〜0.8重量%、好ましくは0.3〜0.8重
量%の酸素、1重量%までで、好ましくは0.5重量%の
Cu、Ga及びAgのいずれか1つを含む永久磁石合金が提供
される。この合金は更にAl,Si,Sn,Zn,Nb,Mo,V,
W,Cr,Zr,Hf,Ti及びMgからなる群から選ばれた少く
とも1つの遷移元素を5重量%まで含むことが出来る。
Cu,Ga及びAgは0.02〜0.5重量%、好ましくは0.05
〜0.5重量%の範囲内で存在してもよい。少くともPr又
はLaのいづれかでNdを50%まで置換しても良い。Coは
0.5〜5重量%の範囲内で存在してもよい。Cuは0.02
〜0.5重量%の範囲内で存在してもよい。
【0005】本発明の方法によれば、上記の永久磁石合
金は前合金粒子又は/及び前合金粒子の混合物が製造さ
れる。これは、合金の鋳物を細末化する通常の仕方によ
っても又は周知の仕方で不活性微粒子化ガスを用いる様
な熔融合金の微粒子化によっても達成出来る。前合金粒
子又はその混合物は炭素を含有する物質と接触させて0.
03〜0.3重量%好ましくは0.05〜0.15重量%の炭
素含量の物質を作る。炭素含有物質はステアリン酸の金
属塩、好ましくはステアリン酸亜鉛であるステアリン酸
亜鉛と接触させた後、粒子サイズを周知の仕方、例えば
ジェットミルによって小さくする。粒子は又、酸素を含
有する物質と接触させて0.2〜0.8重量%、好ましくは
0.3〜0.8重量%の酸素含量の物質が作られる。粒子は
粒子のサイズを小さくする粉砕工程の間も含めて粒子サ
イズの減少中或は減少後のいづれにおいても空気に接触
させてもかまわない。粉砕工程は好ましくはジェットミ
ルがよい。炭素含有又は酸素含有物質は二酸化炭素であ
って良い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の開発及び立証の目的で、
常法の粉末治金操作によって種々の合金を調整し、試験
した。特に選定された合金組成の熔融物を製造するため
に高純度元素とマスター合金の前合金装入の真空誘導熔
融によって合金を製造した。熔融物はカッパー・ブック
・モールド(Copper book mold) に注入するか又は微粒
子化ガスとしてアルゴンを用いて前合金粉末を作った。
キャストインゴット又は細末化粉末は1〜30気圧で水
素化した。キャスト・インゴットを粉砕し粗い粉末にし
た。この粉末又は微粒子化した粉末はアルゴン又は窒素
ガスの様な不活性ガスを用いてジェットミルで細粉化し
た。炭素含量を制御し又ジェットミル操作を改善するた
めにジェットミルに先立って種々の量のステアリン酸亜
鉛を混合した。ジェットミルの間又は終了後、このシス
テムにゆっくりと空気を送ることによって酸素を加え
た。酸素と炭素はこの操作に付随してCo2 環境に粉末を
露することによって加えられ又制御される。粉砕された
粉末の粒子サイズはフィッシャー サブ シーブ サイ
ザーの測定で1〜5ミクロンの範囲であった。
【0007】上述のようにして調整した前合金は磁界に
並べたゴム袋に入れ、低温均衡プレスによって密にし
た。圧縮物を900〜1100℃の範囲内の温度で真空
炉中で理論密度の近くになるまで1〜4時間焼成した。
焼成物を更に800〜900℃で1時間加熱し450〜
750℃の温度範囲で熟成した。この磁性圧縮物を磨
き、試験用の円柱形状(6mm厚15mm径)に切断した。
【0008】磁石の磁性は室温から150℃までのKJ
Sアソシエーツの温度計を装備したヒステレシグラフに
よって測定した。250℃までの温度に1時間加熱する
前後の磁束の変化をヘルムホルツコイルで測定して非可
逆損失を推定した。L/Dは0.4(6/15)であった
ので導磁度係数は1であった。
【0009】
【実施例】
〔実施例1〕表及び図面の詳細な説明から明かなよう
に、永久磁石合金組成に、本記載及びその特許請求の範
囲に従って酸素を加えると、(Nd,Dy)−Fe−Bの組成
に関し図1に示したように、保磁度が低下する事を見出
した。
【0010】〔実施例2〕図2に示すように(Nd,Dy)
−(Fe,Co)−B合金に酸素を加えると保磁度が上昇す
るが、いづれの場合も酸素の添加によって残留磁気は増
加する。両合金への酸素添加に伴う残留磁気の増加の原
因について研究した。これらの合金の磁石のVSMで測
定した飽和磁性は酸素に関係なく同一であった。これら
の磁石の結晶の配向を評価するために(Nd,Dy)−(F
e,Co)−B合金について実験を行った。シリンダー軸
に垂直な結晶表面をX線粉末デイフラクトメーター内に
ブラッグ反射配置に置いた。合金に酸素を添加した場合
としない場合の回折パターンを得た。磁石が単結晶の場
合又はその表面に垂直なイージーアクシス(easy axis)
を有する理想的な配向の場合には、回折パターンは1の
偶数の(001)面、即ち研究範囲に於ける(004)
及び(006)面の反射のみを示す。結果を表1に示
す。
【0011】
【表1】
【0012】間違った配向に基づく磁化の減少は次式で
与えられるCOSφによって記載出来る。 COS2 φ=12 /〔(c/a)2(h2+k2)+22 〕 試料A(酸素無添加)は(105)と(214)の強い
ピークと比較的弱い(004)と(006)とピークを
示したのに対し、試料B(酸素添加)は小さな(10
5)、非常に弱い(214)及び強い(004)及び
(006)のピークを示した。これは酸素の添加が結晶
の配向を改善することを示している。従って、酸素を添
加した磁石は酸素無添加の磁石に比べ高い残留磁気を示
すのである。
【0013】〔実施例3〕両タイプの合金について酸素
含量の保磁度への影響について検討した。図3に酸素含
量を函数として(Nd,Dy)−Fe−Al−B合金の保磁度の
変化を示す。この合金系に於いては、保磁度は酸素含量
の増加に伴いほぼ直線的に減少する。全希土類元素含量
が低い場合には、Hci はより急激に減少する。
【0014】〔実施例4〕図4にコバルトを含有する合
金(Nd,Dy)−(Fe,Co)−Al−Bの保磁度の変化を酸
素含量を函数として示す。コバルト含有合金の場合、保
磁度は全希土類元素含量に依存して酸素含量の増加に伴
い当初急激に一定の点まで増加し更に酸素含量が増加す
ると、減少しはじめる。(Nd,Dy)−(Fe,Co)−B合
金への酸素添加のこの正の効果のために、Coの添加によ
る保磁度の減少の負の効果はCoと酸素の同時添加によっ
て減少乃至極小化される。従って(Nd,Dy)−Fe−B合
金にCoと酸素を同時に添加することによって、Hci が改
善された高Tc及びBrの磁石が製造出来る。
【0015】〔実施例5〕(Nd,Dy)−(Fe,Co)−B
合金に於けるCoの変化の影響を酸素添加及び無添加の場
合について検討し結果を表2に示す。図5に酸素添加及
び無添加の場合についてCo含量に対する合金の保磁度の
変化をプロートした。
【0016】
【表2】
【0017】表2に示す通り、これらの合金に酸素を添
加することにより、残留磁気は100〜350ガラス増
加する。コバルトを含まぬ合金の保磁度は酸素添加で若
干減少するがコバルトを含有する合金では酸素添加で幾
分増加する。酸素を添加した合金では、保磁度はCo含量
が0から1.2%に増加するに伴って、当初増加する。更
にCo含量が増加すると、減少しはじめる。従って酸素の
少量のCo(1.2〜2.5%)の同時添加によって、残留磁
気及び保磁度の両方が改善される。高いCo含量において
さえ、酸素を含む合金の保磁度は酸素を添加しない合金
の保磁度よりも高い。従ってCo含有(Nd,Dy)−(Fe,
Co)−B合金に対して酸素添加は必須である。Tcはほぼ
Co含量と共に直線的に増加するので、Co含量の要求され
る量はキュリー温度、熱安定性及び熱係数Brに依存す
る。一般的にCo含量は0.5〜5%の範囲であることが好
ましい。次に酸素添加による熱安定性(高温における非
可逆的損失)の改善について検討した。試験された合金
の化学組成を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】表4に示すとおり、Co含有(Nd,Dy)−
(Fe,Co)−B磁石に酸素を添加することで、磁性(Br
及びHci )と熱安定性(非可逆的損失)は著しく改善さ
れる。
【0020】
【表4】
【0021】然しながら、図4に示すように、添加元素
に依存して酸素が0.8%を越すと、保磁度は減少しはじ
める。従って酸素含量は0.2〜0.8%、好ましくは0.3
〜0.8%制限する必要がある。
【0022】〔実施例6〕本発明の磁石はジェットミル
に先だってステアリン酸亜鉛を合金に混合することによ
って作られるので、ステアリン酸亜鉛(炭素)の変化の
影響を検討する必要がある。31.9Nd−63.2Fe−3.6
Co−1.15B−0.15Cu合金をアルゴンガスによる細粒
化によって作った。水素化後、表5に示すようにその粉
末を種々の量のステアリン酸亜鉛と混合した。図6にス
テアリン酸亜鉛量に対する磁性(Br及びHci )をプロッ
トした。表5にステアリン酸亜鉛を函数として熔融磁石
中の炭素含量、比重、残留磁気及び保磁度を示した。
【0023】
【表5】
【0024】図6に示したように、少量のステアリン酸
亜鉛の添加によって、Br及びHci は有意に増加する。ス
テアリン酸亜鉛が0.1%を越えると、Hci は減少をはじ
めるが、Brはゆっくりと増加する。ステアリン酸亜鉛の
添加が0.8%である時、圧縮物は密にならない。従って
炭素添加のためのステアリン酸亜鉛の添加は、0.5%ま
でに制限する必要がある。熔融磁石の炭素含量は添加さ
れるステアリン酸亜鉛の量の増加と共にほぼ直線的に増
加する。従って磁性(Br及びHci )を改善するためには
少量のステアリン酸亜鉛の添加は必須である。ステアリ
ン酸亜鉛の最適添加範囲は磁性の要求度によって0.05
〜0.2%である。以下の研究に於いては、ステアリン酸
亜鉛の添加は0.1%に固定しCo含有合金に酸素を約0.5
%まで添加した。
【0025】〔実施例7〕1〜2%の銅をNdFeBの熔融
延展リボンに添加すると保磁度が有意に増加することは
周知であるので、焼成(Nd,Dy)−(Fe,Co)−B合金
中のCuの変化の効果を検討した。図7及び表6に33Nd
−1.1B−5Co−(60.9−x)Fe−xCu合金に於ける
Cu変化に対するBr及びHci の変化及びCu含量に関して、
重量損失を函数とする耐蝕性の変化を示す。
【0026】
【表6】
【0027】Cu含量が0.15%に増加するに従って、Hc
i は急激に増加し0.2%Cuに於いて最大値に達する。Cu
含量が0.2%を越えると、Hci は減少をはじめる。Brも
又、Cu含量が0.1%まで増加するにつれて、わずかに増
加し、Cu含量が更に増えると徐々に減少する。従ってCu
含量が0〜0.2%の範囲では、残留磁気の全体としての
変化は無視し得る。Nd−Fe−B合金にCuを少量添加して
もキューリー温度は変化しない。これらのデータはNd−
Fe−Co−B合金にCuを少量(0.2%まで)加えると、Hc
i がBr又はTcの低減を伴わずに改善されることを示す。
Cu含量が0から0.15%まで増加するにつれて、腐食率
が有意に減少し、更にCu含量が増加するに従って最低腐
食率が維持される。
【0028】〔実施例8〕酸素を0.5%まで加えた他の
組の磁石を作った。図8及び表7に30.5Nd−2.5Dy−
bal.Fe−1.2Co−1.1B−0.5Nb−xCu合金に於けるCu
含量を函数とした磁性の変化を示す。
【0029】
【表7】
【0030】Cu含量が0.1%まで増加すると、Hci は急
激に増加し次いで徐々に増加して0.2%のCu含量で最大
値に達する。Cu含量が0.2%を越すと、Hci は減少をは
じめる。残留磁性及びエネルギー積はCu含量が0.1%に
増加するに従ってわずかに増加し更に0.3%までCu含量
が増加しても同じ値に留る。これは酸素を添加した(N
d,Dy)−(Fe,Co)−B合金に少量のCu(0.1〜0.3
%)のCuを添加するとHci は有意にBrと(BH)max はわ
ずかに増加することを示す。従ってCo含有(Nd,Dy)−
(Fe,Co)−B磁石の残留磁気を犠牲にすることなく保
磁度を改善するために少量のCu,O,C(ステアリン酸
亜鉛)を同時に添加する手が有用である。
【0031】〔実施例9〕Co含有(Nd,Dy)−(Fe,C
o)−B磁石に少量のGa又はAgを加えるとCuの添加と同
様の保磁度の有意な増加があることが認められた。少量
のCu,Ga又はAgの添加による磁性(Hci )の改善の例を
表8に示す。
【0032】
【表8】
【0033】表8に示すように、Coを含有する(Nd,D
y)−(Fe,Co)−B合金に少量のCu,Ag又はGa(0.1
〜0.4重量%)加えることにより、残留磁気を低下させ
ずに保磁度が有意に増加する。
【0034】〔実施例10〕これらの元素、Cu,Ga及び
Agの添加の組合せの効果を検討した。合金A(0.15%
Cu)とG(0.4%Ga)を異る比率で表9に示す様に混合
した。
【0035】
【表9】
【0036】両合金は夫々同様な性質を示すが、両者が
混合されると混合合金はより高い保磁度を示す。このこ
とは、CuとGaの両元素が一緒に用いられた場合、両元素
は保磁度を効果的に増加することを示す。Ga含量が0.3
%、Cu含量が0.038%の時に最大の保磁度が得られ
る。
【0037】〔実施例11〕この概念を9%のデイスプ
ロシラム合金に適応した。Cuの含量を0.2%に固定し、
Ga含量を0〜1.0%まで変え、これらの磁石の保磁度を
150℃で測定した。表10に示す様に、150℃に於
ける保磁度はGa含量が0.4%に増加するに従って増加
し、更にGa含量が増えると減少をはじめる。Ga含量が0.
4%、Cu含量が0.2%の時、最大の保磁度が得られた。
250℃に於ける非可逆損失はGa含量が0.2〜0.6%の
時には非常に低く、Gaを含まないか又は1.0%のGaを含
む磁石は比較的非可逆損失が大きい。Ga含量が増加する
に従って密度は低下をはじめる。これらの結果は、この
合金系に於いては、熱安定性のある磁石に必要なGa含量
の最適値は0.2〜0.6%であることを示す。
【0038】
【表10】
【0039】これはO,C及びCuを含まない(Nd,Dy)
−(Fe,Co)−B合金に於いて同様の保磁度及び熱安定
性を得るために必要なGa含量よりもはるかに低い値であ
る。同様の増強の為に1〜2原子%(1.05〜2.1重量
%)のGaを添加することが知られている。従って(Nd,
Dy)−(Fe,Co)−(B,C,O)合金に少量のM1(C
u,Ga又はAg)の単独又は複合の添加は、残留磁気を損
うことなく保磁度を有意に改善する。
【0040】〔実施例12〕(Nd,Dy)−(Fe,Co,M
1)−(B,C,O)合金システムへのAl,Si,Sn,Z
n,Nb,Mo,V,W,Cr,Zr,Hf,Ti,Mg etc を含む
他の遷移金属(M2)の添加は残留磁気の若干の減少を
伴うものの保磁度を更に改善する。例えば図9に示す様
に、Nb含量の増加と共にHci は増加しBrは減少する。表
11に種々の遷移金属を加えた場合のこれらの合金の磁
性を示す。
【0041】
【表11】
【0042】この合金システムのNbの一部は、Pr,Laを
含む他の軽希土類元素で置換出来る。表12は、Ndが部
分的にPr又はLaで置換されたこの合金システムの磁性を
示す。
【0043】
【表12】
【0044】上に述べた、特殊な例から判る様に、(N
d,Dy)−(Fe,Co)−B磁石は少量の酸素及び/又は
ステアリン酸亜鉛の添加による少量の炭素の添加によっ
て、酸素及び/又は炭素を添加しない(Nd,Dy)−(F
e,Co)−B磁石に比べてはるかに高い磁性(Br及びHci
)を示す。(Nd,Dy)−(Fe,Co)−(B,C,O)
への少量のCu,Ga,Ag又はこれら(M1)の複合添加
は、残留磁気の減少を伴うことなく、有意に保磁度を増
加する。この合金系に於いてTc及び/又はBrの減少を伴
うことなく保磁度が有意に改善されるので、高温に於い
てDyの添加を最小にして用いることが出来る。O,C,
Cuのような豊富に存在し安価な元素の利用とDy又は/及
びGaのような高価な元素の低減はこの合金システムから
磁石を製造する総コストを低減する。保磁度はAl,Si,
Sn,Zn,Nb,Mo,V,W,Cr,Zr,Hf,Ti及びMgを含む
他の遷移金属(M2)の添加によって更に改善出来る。
然しながらこの様な元素の添加は残留磁気及びエネルギ
ー積の低減をまねく。この合金システムに於いてPr又は
Laのような他の軽希土類元素は部分的にNbを置換出来
る。特にことわらない限りここで用いられる%は“重量
%”である。報告した磁性に関して、次の様な慣用上の
略号を用いた。 Br −残留磁気 Hci −固有保磁度 BHmax −エネルギー積 Tc −キューリー温度
【0045】
【発明の効果】本発明の、Ndを含む希土類元素,B,
F,C及び酸素を含み、更にCo及びCu,Ga及びAgの少く
とも1つを含む合金の使用により、熱安定性及び耐蝕性
に優れた永久磁石が得られる。又、同合金を使用した永
久磁石は、残留及びキューリー温度を下げることなく保
磁度が改善されるので、磁石の使用温度範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は酸素含量が0.41と0.24重量%の32.
5Nd、0.1Dy、1.0B、66.4Fe合金の脱磁性曲線を示
すグラフである。
【図2】図2は酸素含量が0.22と0.55重量%の30.
5Nd、2.5Dy、62.6Fe、2.5Co、1.1B、0.15Cu、
0.65Nb合金の脱磁性曲線を示す図1と類似のグラフで
ある。
【図3】図3は合金の酸素含量を函数としたNd−Dy−Fe
−Al−B合金のHci の変化を示す。
【図4】図4は合金の酸素含量を函数とした29Nd、4
Dy、5Co、1.15B及び残部Fe合金のHci の変化を示す
図3の類似のグラフである。
【図5】図5は30.5Nd、2.5Dy、1.1B、0.15Cu、
0.65Nb及び残部Feの合金に酸素を加えた場合と加えな
い場合のCoの変化の効果を示すグラフである。
【図6】図6は31.9Nd、63.2Fe、3.6Co、1.15B
及び0.15Cuの合金の炭素含量を増加するためにステア
リン酸亜鉛の添加効果を示すグラフである。
【図7】図7は33Nd、5Co、1.1B及び残部Fe合金で
Cu含量の変化の影響を示すグラフである。
【図8】図8は30.5Nd、2.5Dy、1.2Co、1.1B、0.
5Nb及び残部Feの合金中の銅含量を函数とした磁性の変
化を示すグラフである。
【図9】図9は30.5Nd、2.5Dy、1.2Co、0.15Cu、
1.1B及び残部Feと28Nd、6Dy、2.5Co、1.1B、0.
15Cu及び残部Feの合金のNb含量を函数とした磁性の変
化を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によって、27〜
35重量%、好ましくは29〜34重量%の希土類元
素、全希土類元素含量の少くとも50%のNd、0.8〜1.
3重量%、好ましくは0.9〜1.2重量%の硼素、30重
量%までで好ましくは0.5〜5重量%のCo、40〜75
重量%のFe、0.03〜0.3重量%、好ましくは0.03〜
0.15重量%のC、0.2〜0.8重量%、好ましくは0.3
〜0.8重量%の酸素、0.02〜0.5重量%、好ましくは
0.05〜0.5重量%のCu,Ga及びAgのいずれか1つを含
む永久磁石合金が提供される。この合金は更にAl,Si,
Sn,Zn,Nb,Mo,V,W,Cr,Zr,Hf,Ti及びMgからな
る群から選ばれた少くとも1つの遷移元素を5重量%ま
で含むことが出来る。少くともPr又はLaのいずれかでNd
を50%まで置換しても良い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明の方法によれば、上記の永久磁石合
金は前合金粒子又は/及び前合金粒子の混合物が製造さ
れる。これは、合金の鋳物を細末化する通常の仕方によ
っても又は周知の仕方で不活性微粒子化ガスを用いる様
な熔融合金の微粒子化によっても達成出来る。前合金粒
子又はその混合物は炭素を含有する物質と接触させて0.
03〜0.3重量%好ましくは0.03〜0.15重量%の炭
素含量の物質を作る。炭素含有物質はステアリン酸の金
属塩、好ましくはステアリン酸亜鉛であるステアリン酸
亜鉛と接触させた後、粒子サイズを周知の仕方、例えば
ジェットミルによって小さくする。粒子は又、酸素を含
有する物質と接触させて0.2〜0.8重量%、好ましくは
0.3〜0.8重量%の酸素含量の物質が作られる。粒子は
粒子のサイズを小さくする粉砕工程の間も含めて粒子サ
イズの減少中或は減少後のいづれにおいても空気に接触
させてもかまわない。粉砕工程は好ましくはジェットミ
ルがよい。炭素含有又は酸素含有物質は二酸化炭素であ
って良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フロイド イー. カンプ アメリカ合衆国 ペンシルヴアニア 15085 トラッフオード ジーニー コー ト 102

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 27〜35重量%の希土類元素を含み、
    少くとも希土類元素の全含量の50%がNdであり、0.8
    〜1.3重量%のB、30重量%までのCo、40〜75重
    量%のFe、0.03〜0.3重量%のC、0.2〜0.8重量%
    の酸素およびCu、Ga及びAgの少くとも1つを1重量%ま
    で含有する永久磁石合金。
  2. 【請求項2】 Cu,Ga及びAgの少くとも1つが0.02〜
    0.5重量%である請求項1記載の永久磁石合金。
  3. 【請求項3】 Ndの50%までがPr又はLaの少くとも1
    つで置換された請求項1記載の永久磁石合金。
  4. 【請求項4】 Ndの50%までがDy又はTbの少くとも1
    つで置換された請求項1記載の永久磁石合金。
  5. 【請求項5】 Coが0.5 〜5重量%である請求項1記載
    の永久磁石合金。
  6. 【請求項6】 Cuが0.02〜0.5重量%である請求項1
    の永久磁石合金。
  7. 【請求項7】 Al,Si,Sn,Zn,Nb,Mo,V,W,Cr,
    Zr,Hf,Ti及びMgから成る群から選ばれた少くとも1つ
    の遷移元素を5重量%まで含有する請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の永久磁石合金。
  8. 【請求項8】 27〜35重量%の希土類元素を含み少
    くとも希土類元素の全含量の50%がNdであり、0.8〜
    1.3重量%のB、30重量%までのCo、40〜75重量
    %のFe,Cu,Ga及びAgの少くとも1つを1重量%まで含
    む合金を製造し、該合金から前合金粒子又は/及びその
    混合物を製造し、該粒子を炭素含有物質と接触させて0.
    03〜0.3重量%の炭素含量とし、該粒子を酸素含有物
    資と接触させて0.2〜0.8重量%の酸素含量とする炭素
    及び酸素含有永久磁石合金の製造方法。
  9. 【請求項9】 炭素含有物質がステアリン酸の金属塩で
    ある請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 該粒子を該ステアリン酸の金属塩に接
    触させその後に該粒子のサイズを減ずる請求項9記載の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 該ステアリン酸金属塩がステアリン酸
    亜鉛である請求項9及び10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 該粒子のサイズを減ずるために粉砕を
    行う請求項10記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 該粉砕がジェットミルである請求項1
    2記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 該酸素含有物質が空気である請求項8
    記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 該粒子のサイズを減ずる期間中又は減
    じた後、該粒子を該空気と接触させる請求項14記載の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 該粒子のサイズを減ずる為のジェット
    ミル期間中、該粒子を該空気に接触させる請求項15記
    載の製造方法。
  17. 【請求項17】 該炭素含有物質及び該酸素含有物質が
    二酸化炭素である請求項8記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 Cu,Ga及びAgの少くとも1つが0.02
    〜0.5重量%である請求項8記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 Pr又はLaの少くとも1つでNdの50%
    まで置換する請求項8記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 Dy又はTbの少くとも1つでNdの50%
    まで置換する請求項8記載の製造方法。
  21. 【請求項21】 0.5〜5重量%のCoを含む請求項8記
    載の製造方法。
  22. 【請求項22】 永久磁石合金がAl,Si,Zn,Nb,Mo,
    V,W,Cr,Zr,Hf,Ti及びMgから成る群から選ばれた
    少くとも1つの遷移元素を5重量%まで含有する請求項
    8記載の製造方法。
  23. 【請求項23】 29〜34重量%の希土類元素を含
    み、少くとも希土類元素の全含量の50%がNbであり、
    0.9〜1.2重量%のB、15重量%までのCo、40〜7
    5重量%のFe、0.05〜0.15重量%のC、0.3〜0.8
    重量%の酸素及びCu,Ga及びAgの少くとも1つを0.5重
    量%まで含有する永久磁石合金。
  24. 【請求項24】 Cu,Ga及びAgの少くとも1つが0.02
    〜0.5重量%である請求項23記載の永久磁石合金。
  25. 【請求項25】 Ndの50%までがPr又はLaの少くとも
    1つで置換された請求項23記載の永久磁石合金。
  26. 【請求項26】 Ndの50%までがDy又はTbの少くとも
    1つで置換された請求項23記載の永久磁石合金。
  27. 【請求項27】 Coが0.5〜5重量%である請求項23
    記載の永久磁石合金。
  28. 【請求項28】 Cuが0.02〜0.5重量%である請求項
    22記載の永久磁石合金。
  29. 【請求項29】 Al,Si,Sn,Zn,Nb,Mo,V,W,C
    r,Zr,Hf,Ti及びMgから成る群から選ばれた少くとも
    1つの遷移元素を5重量%まで含有する請求項23、2
    4、25、26、27又は28記載の永久磁石合金。
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KR100394992B1 (ko) * 2001-04-02 2003-08-19 한국과학기술연구원 NdFeB계 소결자석의 제조 방법
JP2008041875A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Hitachi Metals Ltd 希土類焼結磁石及びその製造方法

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