JPH0911445A - 四分光カメラ及びそれを使用する印刷物検査方法 - Google Patents

四分光カメラ及びそれを使用する印刷物検査方法

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JPH0911445A
JPH0911445A JP7163384A JP16338495A JPH0911445A JP H0911445 A JPH0911445 A JP H0911445A JP 7163384 A JP7163384 A JP 7163384A JP 16338495 A JP16338495 A JP 16338495A JP H0911445 A JPH0911445 A JP H0911445A
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image
color
light
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spectral
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JP7163384A
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English (en)
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Mikiro Yamaguchi
幹郎 山口
Hiroshi Kojima
弘 小島
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)からなるカラーインクとブラックインクにより印
刷されるカラー印刷物を撮影して赤色画像,緑色画像,
青色画像および近赤外画像を分光形成する四分光カメラ
を提供すると共にこの四分光カメラを用いて前記カラー
印刷物を検査し、カラーインクやブラックインクに起因
する欠陥を検査してカラー印刷物の品質チェックを行う
印刷物検査方法を提供する。 【構成】 四分光カメラ1は光源15からフィルタ16
を介して照射されるR,G,B光および近赤外光により
照明される被写体2を撮影して赤色,緑色,青色画像お
よび近赤外画像を撮像するもので、レンズ鏡筒モジュー
ル8と分光撮像モジュール9と回路モジュール10をフ
レーム12に組み込んだものからなる。この四分光カメ
ラ1によりY,M,Cのカラーインクおよびブラックイ
ンクで印刷されたカラー印刷物の画像検査が正確に行わ
れる。特に、近赤外画像に基づいてブラックインクの欠
陥を抽出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーインクとブラッ
クインクで印刷されたカラー印刷物から赤色,緑色およ
び青色画像と近赤外画像を選択的に撮像する四分光カメ
ラと、この四分光カメラを用いてカラーインクとブラッ
クインクとで印刷されたカラー印刷物の欠陥を抽出する
印刷物検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光の3原色はR(赤),G(緑),B
(青)であるが、印刷物用インクの3原色はY(イエロ
ー),M(マゼンタ),C(シアン)からなり、カラー
インクは前記Y,M,C色からなる。カラー印刷物とし
ては前記のY,M,C色のカラーインクに加えて印刷物
の絵柄のメリハリを付けるためにブラックインク(以
下、Kと称す)を用いて印刷が行われる。図10はR,
G,B色とY,M,C色およびW(ホワイト)色との関
係を模式的に示したものである。即ち、Y色はR,G,
Bの三原色の光を受けてB光のみを吸収するものであ
り、M色はG光を吸収し、C色はR色を吸収するもので
ある。また、Y,M,Cの混合色は夫々図示のように
G,B光を吸収するY+M=R色と、R,G光を吸収す
るM+C=B色と、R,B光を吸収するY+C=G色お
よびR,G,B光のすべてを吸収する黒色とがある。
R,G,B光のすべてを反射するとW色になる。NIR
については、Y,M,C色およびW色は反射する。Kは
NIRを反射しない。
【0003】図16に示すように、従来からカラー印刷
物から赤色画像,緑色画像および青色画像を抽出できる
分光カメラとして三分光プリズム44を使用するものが
ある。この三分光プリズム44は3個のプリズム45,
46,47を一体的に組み合わせたものからなり、図の
下方側のプリズム45にはB色のみを反射するダイクロ
イック反射面48が形成され、中間のプリズム46には
R色のみ反射するダイクロイック反射面49が形成され
る。白色(W)の光がこの三分光プリズムに入射される
とプリズム45からB色が出射され、R,G色は通過す
る。次に、プリズム46でR,G色の内のR色が出射さ
れG色のみがプリズム47内を通過する。以上により白
色光はB,R,Gに分光されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】可視光は400乃至7
00[nm]の波長からなり、この波長の範囲で前記し
た各色の反射,吸収が行われる。前記したようにR,
G,B色のすべてを吸収する黒色は反射光が存在しな
い。Y,M,C三色のカラーインキが重なって印刷され
たカラー印刷物の黒色部分は可視光の領域は吸収する
が、近赤外領域は吸収しない。また、絵柄のメリハリを
付けるためにカラー印刷物に印刷したブラックインクに
よるK色は前記の400乃至700[nm]の波長の可
視光と近赤外領域をすべて吸収する。以上のことから従
来のカラー印刷物の検査においては前記黒色とK色との
区別をつけることができなかった。
【0005】一方、前記のK色を表わすブラックインク
はカーボンを含有し約900[nm]の近赤外波長の近
赤外光を吸収することが知られている。そのため、カラ
ー印刷物にR,G,Bの可視波長の光とKに対応する近
赤外波長の光を照射し、これ等をR,G,B,K色に対
応して分光することにより少なくとも従来区別のつかな
かったY,M,Cの黒色とブラックインクのK色との区
別が可能となり、ブラックインクの印刷状態の検査も可
能になることがわかった。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みて創案された
ものであり、Y,M,C色のカラーインクとK色のブラ
ックインクで印刷されたカラー印刷物を撮像して赤色,
緑色および青色画像とK色画像(近赤外画像)を選択的
に生成し得る四分光カメラを提供すると共に、この四分
光カメラを用いて被写体(カラー印刷物)の検査を行う
印刷物検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、被写体から発した光を集光する対物光
学系と、前記集光を赤色,緑色および青色の各々に対応
した3個の可視波長成分および1個の近赤外波長成分に
分光する分光光学系と、分光された4個の波長成分を夫
々受光し、各波長成分の受光量に応じた検出信号を出力
する4個の撮像素子と、前記検出信号を処理して前記被
写体のカラー可視画像および近赤外画像を生成する処理
部とを備えてなる四分光カメラを構成するものである。
更に具体的に、前記分光光学系は、前記集光を受け入れ
る1個の入射面と各波長成分を取り出す4個の出射面と
複数のダイクロイック反射面を備えたプリズムからなる
ことを特徴とする。また、四分光カメラは、前記対物光
学系を構成する複数のレンズを一体化したレンズ鏡筒モ
ジュールと、前記分光光学系および4個の撮像素子を一
体化した分光撮像モジュールと、前記処理部を含む回路
モジュールとから構成され、且つ前記各モジュールを組
み込み可能なフレームを有することを特徴とする。ま
た、前記フレームは、前記被写体に対する位置決め用の
基準面を有することを特徴とする。また、本発明は、赤
色,緑色および青色の各々に対応した3個の可視波長成
分および1個の近赤外波長成分に対して選択的な受光感
度を有する四分光カメラを用いてイエロー色,マゼンタ
色およびシアン色のカラーインクとブラックインクとで
刷られたカラー印刷物の検査を行う印刷物検査方法であ
って、前記カラー印刷物を四分光カメラで撮像し、少な
くとも前記カラーインクで反射した3個の可視波長成分
に夫々対応した赤色画像,緑色画像および青色画像と、
ブラックインクが反射しない近赤外波長成分に対応した
近赤外画像とを生成し、前記赤色画像,緑色画像および
青色画像を処理してカラーインクに起因する前記カラー
印刷物の欠陥を抽出すると共に、前記近赤外画像を処理
してブラックインクに起因する前記カラー印刷物の欠陥
を抽出する印刷物検査方法を特徴とするものである。更
に具体的に、前記カラー印刷物の撮像に先立って、標準
印刷物を用いて四分光カメラの較正を行い、前記赤色画
像,緑色画像,青色画像および近赤外画像を相対的に位
置合わせすることを特徴とする。また、前記四分光カメ
ラでカラー印刷物を撮像する際に、照明用の光源にフィ
ルタを掛け可視光および近赤外光のみを含む光源光で前
記被写体となるカラー印刷物を照明する印刷物検査方法
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】光源からの光は、例えば、光源部に掛けられた
フィルタにより可視光および近赤外光のみを含みカラー
印刷された被写体に照射される。被写体から反射した光
は対物光学系で集光され四分光プリズムからなる分光光
学系でR,G,BおよびNIR(近赤外光)に分光さ
れ、夫々の撮像素子により電気変換され検出信号が発せ
られる。この検出信号を基にして予めプログラムされて
いる画像検査のアルゴリズムにより赤色画像,緑色画
像,青色画像および近赤外画像の検査が行われ、カラー
印刷物の品質検査を行うことができる。近赤外画像を分
離して検査できので、ブラックインクの刷版に起因する
印刷欠陥を識別できる。なお、四分光カメラは対物光学
系,分光光学系,撮像素子および画像生成のための処理
部とをフレームに組み込んだコンパクトなものからな
る。また、この四分光カメラによる被写体の撮像時には
フレームに形成される基準面により四分光カメラを正確
に位置決め固定して行うと共に、印刷画像のずれを防止
するため予め四分光カメラは電気的に較正され撮像画像
のズレを防止するようにしている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は四分光カメラの全体構成を示すブロック図、
図2乃至図4は四分光プリズムを示す図面、図5乃至図
8は四分光プリズムに使用されるダイクロイックミラー
の波長/透過率線図であり、図9,図10はR,G,
B,NIRの反射および透過の状態を説明する模式図、
図11および図12は四分光カメラの構成図および外観
図、図13は四分光カメラによる印刷物の検査方法の一
例を示すブロック図、図14は四分光カメラの較正方法
を説明する図面、図15は四分光カメラの分解能を向上
させる手段の一実施例を説明するための図面である。
【0010】四分光カメラ1は、カラー印刷された被写
体2から発する光を集光するレンズ等から構成される対
物光学系3と、集光された光を赤色(R),緑色
(G),青色(B)の3個の可視波長成分および1個の
近赤外波長成分に分光する分光光学系4と、分光された
前記4個の波長成分を夫々受光して各波長成分の受光量
に応じた検出信号を発する4個の撮像素子5と、この検
出信号を処理して赤色,緑色および青色の可視画像およ
び近赤外画像を生成する処理部6等から構成される。ま
た、図1に示すように、以上の構成部はモジュールとし
てまとめられ、対物光学系3はレンズ鏡筒モジュール8
となり、分光光学系4および撮像素子5は一体化されて
分光撮像モジュール9となり、画像7の生成を含む処理
部6は回路モジュール10としてまとめられる。また、
分光撮像モジュール9は具体的には図2乃至図4に示す
四分光プリズム11として一体的に形成される。図11
および図12に示すように、分光撮像モジュール9(四
分光プリズム)および回路モジュール10はフレーム1
2内に収納され、レンズ鏡筒モジュール8はフレーム1
2の前方にセットされる。フレーム12の前方側には段
状の基準面13が形成される。四分光カメラ1を撮像位
置にセットする場合は図12に示すように基準面13を
基台14に当接支持し位置決めを行う。なお、図1に示
すように光源15からの光は直接又はフィルタ16を通
して被写体2に照射される。なお、フィルタ16は光源
15からの光のうち、可視光および近赤外光のみを通過
させるものであり、具体的には、視感度のある波長範囲
400mmから700mmと800mmから1000m
mの波長となる。
【0011】次に、四分光プリズム11を図2乃至図4
により説明する。四分光プリズム11は4個のプリズム
17,18,19,20を一体的に組み合わせたものか
らなる。図3に示すように、プリズム17には青反射ダ
イクロイックミラー21が形成され、その出射面には撮
像素子22が設けられている。また、プリズム18には
赤反射ダイクロイックミラー23が形成され、その出射
面には撮像素子24が設けられている。また、プリズム
20の出射面には撮像素子25が設けられている。図4
に示すようにプリズム19には近赤外反射ダイクロイッ
クミラー26が形成され、その出射面には撮像素子27
が設けられている。なお、各出射面は対物光学系3の焦
点面と一致するようにプリズムの光学設計がなされてい
る。また、本実施例では緑反射ダイクロイックミラーを
省いているが勿論これを組み込んだ分光プリズムとして
もよい。
【0012】図5乃至図8には青反射ダイクロイックミ
ラー21,緑反射ダイクロイックミラー28,赤反射ダ
イクロイックミラー23,近赤外反射ダイクロイックミ
ラー26の波長/透過率線図が夫々示されている。図示
のように青反射ダイクロイックミラー21は450[n
m]以下の波長の所に反射率の最大の場所があり、緑反
射ダイクロイックミラー28は500乃至600[n
m]の範囲に最大の反射率の所があり、赤反射ダイクロ
イックミラー23は600乃至700[nm]の範囲
で、最大の反射率を有する所がある。従って、波長40
0乃至700[nm]の可視光をこれ等のダイクロイッ
クミラー21,28,23に照射することにより青色
(B),緑色(G),赤色(R)のみを夫々反射させて
取り出すことができる。一方、近赤外反射ダイクロイッ
クミラー26の場合には400乃至700[nm]の可
視光の範囲では全く反射が生じない。一方、900[n
m]付近の近赤外波長に対し最高の反射率を示す。従っ
て、900[nm]の波長の近赤外光を照射することに
より近赤外光(NIR光)を反射させることが可能にな
る。図9は以上の内容をわかり易く示すもので、B,
G,RおよびNIRの光が夫々青反射ダイクロイックミ
ラー21,緑反射ダイクロイックミラー28,赤反射ダ
イクロイックミラー23および近赤外反射ダイクロイッ
クミラー26に照射されると図示のように青色(B),
緑色(G),赤色(R)および近赤外色(NIR)が夫
々反射されることを示している。
【0013】図2乃至図4に示すように、以上の構造の
四分光プリズム11に可視光および近赤外光が照射され
るとプリズム17の青反射ダイクロイックミラー21で
青色(B)のみ反射し、撮像素子22に集光することに
よりこのB光の受光量に応じた検出信号が発せられる。
プリズム17を通過した光はプリズム18の赤反射ダイ
クロイックミラー23で青色(R)のみ反射し、撮像素
子24に集光することによりその光の受光量に応じた検
出信号が発せられる。次に、BおよびR光を反射した残
りの光がプリズム19に入ると近赤外反射ダイクロイッ
クミラー26で近赤外色(NIR)のみ反射し、その光
が撮像素子27に集光することにより、NIRの受光量
に応じた検出信号が発せられる。最後に残ったG光はそ
のまま垂直方向に進み、撮像素子25から受光量に応じ
た検出信号が発せられる。
【0014】撮像素子22,24,25,27は、例え
ば、CCDセンサからなり、例えば、500画素×50
0画像乃至5000画素×5000画像のエリア型CC
Dや128画素乃至10000画素以上のライン型CC
D等が適用される。以上のように四分光プリズム11を
主体とする分光撮像モジュールはコンパクトにまとめら
れる。
【0015】一方、検出信号を基にして画像生成を行う
回路モジュール10はCCDセンサに対応してモジュー
ル化した電気回路を有するものからなる。
【0016】次に、四分光カメラの具体的構造の一例を
説明する。図11および図12に示すように、フレーム
12のフロントパネル29の外側にはレンズ鏡筒モジュ
ール8が装着される。また、フロントパネル29の内側
にはダイクロイックミラー21,23,26等を設けた
四分光プリズム11と撮像素子22,24,25,27
とを一体化した分光撮像モジュール9が装備される。ま
た、回路モジュール10を構成する電気回路はフレーム
12の内部に収納される。即ち、リアパネル30の内側
には所定の入出力形態に適合するモジュール化された電
気回路が配設される。モジュール化することにより品質
のバラツキがなくなり、コンパクトにまとめられると共
に組立性および汎用性を向上することができる。例え
ば、分光撮像モジュール交換のみで四分光カメラと三分
光カメラを兼用できる。
【0017】次に、前記の四分光カメラ1を用いて被写
体2を検査する方法を説明する。図13に示すように、
被写体2はモータ31等により一定方向に移動し、スピ
ードコントローラ32およびマークセンサ33等により
位置出しされる。被写体2の上方側には前記した構造の
四分光カメラ1が複数台並設される。この場合、前記し
たように各四分光カメラ1は基台14に基準面13を当
て正しい取り付け位置に固定される。イエロー(Y)
色,マゼンタ(M)色,シアン(C)色のカラーインク
とブラックインクで印刷されたカラー印刷物の被写体2
は四分光カメラ1により撮像される。被写体2のカラー
インクから反射した3個の可視波長成分の夫々に対応し
た赤色画像34,緑色画像35および青色画像36が生
成されると共に、ブラックインクで吸収される近赤外波
長成分に対応した近赤外画像37が生成される。これ等
の画像34,35,36,37は後記の四分光カメラ1
の較正に基づいて補正が行われ、正しい画像が生成され
る。この部分がセンシングブロックに相当する。
【0018】各画像34,35,36,37の検査方法
として所謂画像処理手段を採用しており、例えば、印刷
物の絵柄検査,文字検査,印刷欠陥検査,色の検査があ
り、処理方法としては画像のヒストグラム処理,ウイン
ドウ処理,マスク処理,二次元直交変換処理,フーリエ
変換処理,二値画像処理,平滑化やエッジ検出および領
域分割処理,テンプレートマッチングや分類処理,色彩
画像の処理等が適用される。具体的なプロセスとしては
図13に示すように、各画像は補正後に、強調,特徴抽
出,分類,認識等信号処理ブロックによる処理を施した
後、判定処理ブロックにおいて夫々基準と比較され合否
の判定が行われる。なお、印刷物において複数台の四分
光カメラ1を使用するのは1台の四分光カメラ1のみで
は撮像素子の画素数から分解能が悪くなることがあり、
複数台のものを使用することにより分解能の向上が可能
になるからである。また、複数台の四分光カメラ1を使
用する場合には前記したように夫々の四分光カメラ1の
品質の安定化を図ると共に装着時には基準面13による
位置合わせを行い正しい位置に取り付けることが重要で
ある。また、夫々の四分光カメラ1を検査実施前に較正
して画像ズレを防止することが必要である。また、図1
に示したように照明用の光源15にフィルタ16を掛
け、約400[nm]乃至1000[nm]波長の範囲
の可視光および近赤外光のみを光源光とすることにより
ノイズやエラー発生を防止することが必要である。
【0019】次に、組み上げられた四分光カメラ1の較
正方法を図14により説明する。四分光カメラ1は前記
したようにモジュール化され、且つコンパクトにまとめ
られているため品質的には安定する。然し乍ら、図2等
に示すように四分光プリズム11は極めて複雑な形状か
らなり、各色の反射ダイクロイックミラーを蒸着形成す
ると共に撮像素子を出射面に装着するものからなり、高
精度で、且つバラツキのないものを作製することは難し
い。特に、撮像素子を光軸に対して正しく整合させるこ
とが必要であるが不一致な場合も生じ易い。これを物理
的に修正して正しい形にすることは極めて困難なため、
電気的処理により各四分光カメラ1は較正される。ま
ず、検査に先だって四分光カメラ1をその基準面13を
用いて較正装置の基台14a上に固定する。基台14a
の所定位置にはテストパターンを有する標準印刷物38
が所定位置に固定される。その近傍にはテスト用照明3
9が設けられる。テスト用照明39からは波長400
[nm]乃至1000[nm]の光が照射される。四分
光カメラ1にはフレームメモリユニット40が連結さ
れ、フレームメモリユニット40はフレームデータ計測
用コンピュータ41に連結される。以上の較正装置によ
り四分光カメラ1で標準印刷物38を撮像すると可視画
像および近赤外画像の画像ズレ量がフレームメモリユニ
ット40を介しフレームデータ計測用コンピュータ41
により求められる。この補正データを四分光カメラ1と
対応させて記録することにより、その四分光カメラ1を
用いた被写体2の検査時における画像の修正が行われ
る。
【0020】図15に示すように、例えば、2台の四分
光カメラ1,1を使用する場合に被写体2の別々の位置
を撮影するかが普通である。然し乍ら、この場合、1台
の四分光カメラ1の分解能が不足することがある。この
場合には図示のように複数の四分光カメラ1と被写体2
との間にハーフミラー42,43等を配置することによ
り2台の四分光カメラ1で同一の画像を撮影する。な
お、本実施例ではブラックインクの分離的な欠陥検査を
行っているが、カラー印刷では、Y,M,Cの三色イン
クに加えハダ色や金色などの特色インクを印刷する場合
もある。このときには、特色インクに固有の波長成分を
分光して欠陥検出を行っても可能になる。これにより、
分解能を実質的に向上させた四分光カメラ1を作製する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)可視波長成分を分光し得ると共に近赤外波長成分を
分光できるため、従来では不可能であった。Y,M,C
色の混合による黒色とブラックインクによる黒色(K
色)とを識別することが可能になった。 2)四分光カメラは各構成要素とモジュール化したもの
から組み立てられ、コンパクトにまとめられると共に品
質の安定化および汎用化が図れる。 3)四分光プリズムは可視光用のダイクロイックミラー
と近赤外光用のダイクロイックミラーおよび撮像素子を
一体的に装着したものからなり、コンパクトにまとめら
れる。 4)四分光カメラは各構成要素をフレームに組み付けた
ものからなり、取扱性の向上が図れる。 5)フレームに基準面を作製し、撮像時にはこの基準面
により位置決めが行われるため複数台の四分光カメラを
同時に使用しても画像検査の均一化および安定化が図れ
る。 6)四分光カメラはこれを用いて被写体を検査する場合
に予め画像の不一致等の不具合が電気的に較正されるた
め正確な検査が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の四分光カメラの全体構成を説明するブ
ロック図。
【図2】同実施例に使用される四分光プリズムの全体構
造を示す斜視図。
【図3】図2の略正面図。
【図4】図2の略側面図。
【図5】青反射ダイクロイックミラーの波長/透過率線
図。
【図6】緑反射ダイクロイックミラーの波長/透過率線
図。
【図7】赤反射ダイクロイックミラーの波長/透過率線
図。
【図8】近赤外反射ダイクロイックミラーの波長/透過
率線図。
【図9】本実施例に使用されるダイクロイックミラーの
機能を説明するための模式図。
【図10】印刷物の発色を示す模式図。
【図11】四分光カメラの構成図。
【図12】基準位置に装着された四分光カメラの外観を
示す斜視図。
【図13】本実施例の四分光カメラを用いたカラー印刷
物の検査方法の一実施例を示す説明図。
【図14】四分光カメラの較正装置を示す構成図。
【図15】四分光カメラの分解能向上のための一手段を
示す構成図。
【図16】従来の三分光プリズムの正面図。
【符号の説明】
1 四分光カメラ 2 被写体 3 対物光学系 4 分光光学系 5 撮像素子 6 処理部 7 画像 8 レンズ鏡筒モジュール 9 分光撮像モジュール 10 回路モジュール 11 四分光プリズム 12 フレーム 13 基準面 14 基台 14a 基台 15 光源 16 フィルタ 17 プリズム 18 プリズム 19 プリズム 20 プリズム 21 青反射ダイクロイックミラー 22 撮像素子 23 赤反射ダイクロイックミラー 24 撮像素子 25 撮像素子 26 近赤外反射ダイクロイックミラー 27 撮像素子 28 緑反射ダイクロイックミラー 29 フロントパネル 30 リアパネル 31 モータ 32 スピードコントローラ 33 マークセンサ 34 赤色画像 35 緑色画像 36 青色画像 37 近赤外画像 38 標準印刷物 39 テスト用照明 40 フレームメモリユニット 41 フレームデータ計測用コンピュータ 42 ハーフミラー 43 ハーフミラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体から発した光を集光する対物光学
    系と、前記集光を赤色,緑色および青色の各々に対応し
    た3個の可視波長成分および1個の近赤外波長成分に分
    光する分光光学系と、分光された4個の波長成分を夫々
    受光し、各波長成分の受光量に応じた検出信号を出力す
    る4個の撮像素子と、前記検出信号を処理して前記被写
    体のカラー可視画像および近赤外画像を生成する処理部
    とを備えることを特徴とする四分光カメラ。
  2. 【請求項2】 前記分光光学系は、前記集光を受け入れ
    る1個の入射面と各波長成分を取り出す4個の出射面と
    複数のダイクロイック反射面を備えたプリズムからなる
    請求項1の四分光カメラ。
  3. 【請求項3】 前記対物光学系を構成する複数のレンズ
    を一体化したレンズ鏡筒モジュールと、前記分光光学系
    および4個の撮像素子を一体化した分光撮像モジュール
    と、前記処理部を含む回路モジュールとから構成され、
    且つ前記各モジュールを組み込み可能なフレームを有す
    る請求項1の四分光カメラ。
  4. 【請求項4】 前記フレームは、前記被写体に対する位
    置決め用の基準面を有するものである請求項3の四分光
    カメラ。
  5. 【請求項5】 赤色,緑色および青色の各々に対応した
    3個の可視波長成分および1個の近赤外波長成分に対し
    て選択的な受光感度を有する四分光カメラを用いてイエ
    ロー色,マゼンタ色およびシアン色のカラーインクとブ
    ラックインクとで刷られたカラー印刷物の検査を行う印
    刷物検査方法であって、前記カラー印刷物を四分光カメ
    ラで撮像し、少なくとも前記カラーインクで反射した3
    個の可視波長成分に夫々対応した赤色画像,緑色画像お
    よび青色画像と、ブラックインクのみが反射しない近赤
    外波長成分に対応した近赤外画像とを生成し、前記赤色
    画像,緑色画像および青色画像を処理してカラーインク
    に起因する前記カラー印刷物の欠陥を抽出すると共に、
    前記近赤外画像を処理してブラックインクに起因する前
    記カラー印刷物の欠陥を抽出することを特徴とする四分
    光カメラを使用する印刷物検査方法。
  6. 【請求項6】 前記カラー印刷物の撮像に先立って、標
    準印刷物を用いて四分光カメラの較正を行い、前記赤色
    画像,緑色画像,青色画像および近赤外画像を相対的に
    位置合わせする請求項5の四分光カメラを使用する印刷
    物検査方法。
  7. 【請求項7】 前記四分光カメラでカラー印刷物を撮像
    する際に、照明用の光源にフィルタを掛け可視光および
    近赤外光のみを含む光源光で前記被写体となるカラー印
    刷物を照明する請求項5の四分光カメラを使用する印刷
    物検査方法。
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