JP2918386B2 - 印刷原稿、特に版の印刷面積率を測定する方法 - Google Patents

印刷原稿、特に版の印刷面積率を測定する方法

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JP2918386B2 JP4096052A JP9605292A JP2918386B2 JP 2918386 B2 JP2918386 B2 JP 2918386B2 JP 4096052 A JP4096052 A JP 4096052A JP 9605292 A JP9605292 A JP 9605292A JP 2918386 B2 JP2918386 B2 JP 2918386B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機、好ましくはオ
フセット印刷機の印刷原稿、特に版の印刷面積率を測定
する方法に関するものである。この場合、対象とする測
定区画の局所的拡散反射が原稿の光学的走査によって測
定され、その際に、原稿の印刷面が非印刷面と異なる色
(色差)を有し、この原稿が、印刷面積率に依存せず場
所に依存して走査の測定結果に影響する不均質性を有す
る。
【0002】本発明による方法は、印刷面積率の測定、
すなわち対象とする面全体に対する印刷面積の百分率を
測定するのに適している。この方法は、種々の技術分野
に応用できる。この方法によって、たとえば印刷原稿の
印刷面積率を測定することが可能である。しかしなが
ら、印刷機のインキ装置のインキ供給帯域に対するイン
キ調整値を得るために、印刷工程前に印刷機の版、特に
オフセット印刷機の印刷版における印刷面積率を測定
るようになっていることが好都合である。印刷面積率、
それとともにインキ調整値を正確に測定できれば、本刷
り状態がそれだけ迅速に達成される。その結果として、
損紙および着脱時間が減少する。これらの前提のもとで
は、小部数でも経済的に印刷できる。
【0003】
【従来の技術】印刷版の印刷面積率を光学的拡散反射に
よって測定することが知られている。これは印刷機のイ
ンキ装置で調整されるインキ供給帯域に応じて、帯域的
に行うことが好ましい。このために印刷版の個々の帯域
が適当に照明され、印刷版表面から拡散反射する光が測
定ヘッドに捕捉される。測定ヘッドは、拡散反射を感知
するホトダイオードを有していることが好都合である。
測定された拡散反射する光の強度が、あらかじめ測定さ
れた拡散反射光の基準強度と比較される。1つの基準強
度はいわゆるフルトーン面、すなわち印刷面積率が10
0%の面に基づいている。もう1つの基準強度は印刷時
にインキが付着しない、いわゆるゼロパーセント面に基
づいて作られる。この面の印刷面積率はゼロ%である。
フルトーン面とゼロパーセント面は両極端をなし、測定
ヘッドの較正に用いられる。測定ヘッドから出る信号
は、これらの両極端の間の印刷面積率に準拠しており、
較正を経たうえ百分率で段階づけできる。つまりそれに
よって、これらの信号に対応する印刷面積率が把握され
るのである。それゆえ、この公知の方法においては、た
とえば印刷主題を含まない領域において版縁部でフルト
ーン面およびゼロパーセント面に対する局所的拡散反射
を測定することが必要である。次に印刷主題を含む領域
で印刷面積率を測定する際に、版縁部における基準面に
依拠して印刷面積率を規定する。この方法の短所は、特
に印刷主題を含まない印刷版面(ゼロパーセント面)が
局所的に異なる強度特性(以下に不均質性と呼ぶ)を有
するため、印刷版のすべての箇所で等しい基準を前提と
することができない点である。印刷面積率が測定される
のと同じ測定区画で基準を求めることができれば理想的
であろう。しかしながら、この測定区画には印刷主題が
あるため、(例外を除き)フルトーン面もしくはゼロパ
ーセント面は存在しない。この測定区画においてこれら
の面を作成しようとすれば、印刷画像にはこの箇所でイ
ンキ斑もしくはインクのない領域が生じるであろう。こ
れは、印刷画像が損なわれるという理由で無意味なだけ
でなく、対応する帯域印刷面積率を誤らせる原因ともな
る。
【0004】基準強度が場所によって異なるため、印刷
面積率は近似的にのみ、すなわち比較的広い公差範囲に
おいてのみ測定できる。特に問題となるのは、ゼロパー
セント基準である。なぜならば、ゼロパーセント基準は
フルトーン基準に比べて場所によってはるかに大きく変
化し、誤差の絶対値が等しい場合には相対的誤差がより
大きくなるからである。
【0005】西独公開特許公報第3640956号によ
り、平均帯域印刷面積率を測定する方法が知られてい
る。この場合、印刷機の版をセンサーで帯域的に走査
し、ゼロパーセント基準が版縁部もしくは最大拡散反射
を有する測定点で測定される。次いで、追加フィルタ処
によってさらにゼロパーセント基準が測定される。次
に、印刷版の印刷主題がセンサーで帯域的に走査され、
測定された測定値がフィルター透過曲線に標準化され
る。次に、それぞれのインキ帯域に対する標準化された
全測定値の平均値を求めることによって、印刷面積率が
計算され、そこから印刷機のインキ調整値が得られる。
印刷版表面の不均質性に基づいて発生する誤差が、測定
結果を誤らせる作用をする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、原
稿、特に版の不均質性を考慮し、それによって測定結果
の精度を改善する方法を提供することである。特に、概
ね印刷主題を含まない印刷版表面領域の不均質性を考慮
し、小さい印刷面積率の臨界測定を決定的に改善するよ
うにされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明において、前記の
課題は、各測定区画について、色差に対応して互いにス
ペクトルが異なる少なくとも2つの拡散反射値が測定さ
れること、および測定結果を印刷面積率に影響された成
分と不均質性によって影響された成分とに分別するため
に、2つの拡散反射値が評価されることによって解決さ
れる。
【0008】版は、印刷部および/または非印刷部が着
色されるように形成できる。しかも、印刷部もしくは非
印刷部が異なる色を有するように形成できる。色が異な
る面と拡散反射のスペクトル評価に基づき、それぞれ
測定された測定区画において、測定結果が不均質性によ
って影響されたか否かが区別される。影響されている場
合は不均質性が存在するため、不均質性を測定し、測定
結果を適宜修正できる。そして最後に、当該測定区画の
実際の印刷面積率を測定できる。こうすることによって
測定結果が非常に正確になるため、オフセット印刷機の
インキ装置のために、概ね誤差のないインキ調整値を得
ることができる。このようにして印刷機を調節すると、
本刷り状態がより迅速に達成される。
【0009】その結果として着脱時間が短縮され、損紙
の発生量が減少する。版の着色は今日では印刷主題を視
覚化するために、多かれ少なかれ標準的に行われてい
る。これはたとえば、インキが付着する版面を形成する
写真塗料を塗布することによって行われる。本発明は、
この着色を特別に利用するものである。
【0010】着色は(すでに述べたように)特に今日す
でに印刷版製造者が用いているジアゾ塗料で行うことが
できる。現在特に印刷主題の視覚化に用いられているこ
の写真塗料が、本発明においても利用される。
【0011】本発明にとって重要なのは、着色により色
の階調(たとえば明るい灰色−暗い灰色)だけでなく、
色差が生じることである。
【0012】従来の技術においては、写真塗料が印刷さ
れないゼロパーセント面に対してどのような色を有する
かは重要ではなかった。しかし本発明においては、上記
の面の間に色差が生じなければならない。従来の技術に
おいては、たとえばゼロパーセント面が明るい灰色であ
り、写真塗料が付着した印刷面が暗い灰色であれば十分
であった。なぜならば、この色調差によって印刷主題が
識別され、印刷面積率の把握を目的とした上記の強度測
定も可能だからである。しかしながら、この場合比色測
定を行うことはできない。しかし、本発明においては、
比色測定は不均質性を識別するために非常に重要であ
る。公知の方法では、不均質性、たとえば版縁部に面す
色が暗い印刷主題領域のゼロパーセント面は、印刷面
を有する測定区画と見なされた。つまり、不均質性が誤
って解釈されることにより、測定誤差が避けられなかっ
たのである。
【0013】本発明において、評価のために、各々の測
定区画の拡散反射は次の成分からなる。 −対応する印刷面積率で重みづけされたフルトーン面の
拡散反射 −残りの印刷面積率と不均質性を表す係数とで重みづけ
された非印刷面、つまり印刷されない、もしくはインキ
が付着しない、いわゆるゼロパーセント面の拡散反射。
【0014】光学的走査において測定された測定結果
が、
【0015】
【数3】 からなることが好ましい。ここに、 −Sは測定結果に対応する信号 −Vはフルトーン面に対応する信号 −fDは印刷面積率 −γは不均質性 −Hはゼロパーセント面に対応する信号である。
【0016】上述のように、印刷面積率を帯域的に測定
し、帯域印刷面積率に基づいて印刷機のインキ装置のイ
ンキ供給帯域に対するインキ調整値を得ることが好都合
である。
【0017】本発明の他の構成において、各々の測定区
画のスペクトルが異なる第3の追加拡散反射値が測定さ
れ、この拡散反射値が、印刷する、つまりインキをつけ
、もしくは印刷された面、特にフルトーン面の拡散反
射の局所的変化を考慮している。これによってフルトー
ン面内部の不均質性が測定され、測定の際に除去され
る。しかし、このフルトーン面の不均質性に基づく誤差
は、ゼロパーセント面における誤差よりはるかに小さ
い。それゆえ、測定結果の精度はさらに改善されるが、
この精度改善はゼロパーセント面や印刷面積率の小さい
面におけるほどには重大ではない。
【0018】印刷主題が全体的に比較的小さい印刷面積
率を有する場合、特別良好な結果が得られる。なぜなら
ば、この場合不均質性誤差もそれに応じて明らかに除去
できるからである。それゆえ、全体的に大きい印刷面積
率を有する原稿の場合、スペクトルに依存しない印刷面
積率の光学的測定の結果も考慮される。つまり、本発明
による方法と従来技術による公知の方法のいずれによっ
ても印刷面積率が測定され、印刷面積率を最終的に決定
する際に2つの方法の結果が用いられるのである。版に
色差がなく色調(たとえば灰色の階調)しかない場合
は、本発明による装置を用い、上述した公知のいわゆる
1フィルター法によって測定できる。
【0019】印刷面積率の測定を改善するために、ある
測定区画の不均質性を測定する際に、隣接した測定区画
の不均質性と一次的に測定された印刷面積率とが(上述
のいわゆる2フィルター法により)平滑化に用いられ
る。この場合、不均質性はたいていの場合、隣接する測
定点の間で飛躍的に変化することはなく、段階的に変化
するという事実が考慮される。そのため、測定誤差など
に基づく「極端値」は重大な影響を与えない。それゆえ
に、最初に原稿全体(特に版)の不均質性を規定するこ
とによって、局所的な不均質性分布を測定することが好
ましい。次に、これに基づいて各点で暫定的な疑似ゼロ
パーセント基準が測定される。ここで「疑似」とは、印
刷主題を「除去」できないために、このゼロパーセント
基準が間接的にしか測定されないことを意味する。「暫
定的」とは、こうして得られた疑似ゼロパーセント基準
が、捕捉された各々の点に隣接する不均質性を用い、平
滑化、重みづけまたは評価によって修正されることを意
味する。こうして最後に、すべての測定区画に対する最
終的な疑似ゼロパーセント基準が得られる。これによっ
て、それぞれの局所的印刷面積率を最終的に規定でき
る。
【0020】さらに本発明の印刷面積率を測定する方
を実施するための装置は、原稿を光学的に走査する少な
くとも1つの測定ヘッドを有している。この測定ヘッド
がフィルター構成を有する拡散光反射感知器を有してい
るので、光学的に走査された各測定区画の種々のスペク
トル評価に基づいて、スペクトルが異なる幾つかの測定
結果を測定できる。フィルター配置構成は複数個のフィ
ルターを有することができるため、測定のたびに他のフ
ィルターを使用できる。しかし、測定の1つをフィルタ
ーなしで行い、他の1つまたは複数の測定をフィルター
付きで行うことも可能である。さらに、拡散光反射感知
器が複数個の感光部材を有することができる。これらの
感光部材に対応するフィルターを介して拡散反射が行わ
れる。これは、同時に複数の測定を行えるという長所が
ある。あるいは、拡散反射感知器が感光部材を1つの
み有すること、およびその光線経路にフィルターが旋回
進入できるようにすることも可能である。しかしながら
後者の場合、各測定区画の測定は順次にしか行えない。
【0021】測定ヘッドが光線分割器を有していること
が好ましい。この光線分割器は拡散反射を第1のホトダ
イオードには直接に、すなわち追加濾過なしに送り、第
2のホトダイオードにはフィルター配置構成を形成する
フィルターを介して送る。このようにして同時に測定区
画の拡散反射を、スペクトルの異なるやり方で測定でき
る。
【0022】装置の他の構成においては、測定ヘッドが
もう1つの光線分割器を有している。この光線分割器は
拡散反射をもう1つのフィルターを介して第3のホトダ
イオードに送る。それによって、第1のホトダイオード
は拡散反射を濾過されずに受け取り、第2のホトダイオ
ードは1つのフィルターを介して受け取り、そして第3
のホトダイオードは、第1のフィルターとフィルター特
性が異なるもう1つのフィルターを介して受け取る。
【0023】原稿全体、特に版の印刷主題を短時間で全
面的に操作できるように、幾つかの測定ヘッドが並置さ
れ、これらの測定ヘッドが原稿と相対的に移動できるこ
とが好都合である。あるいは、測定ヘッドを固定配置し
原稿を動かすことも可能である。印刷主題の長さ、もし
くは印刷主題の幅が完全に測定されるように一組の測定
ヘッドを長く配置することが好都合である。測定ヘッド
は版の印刷方向に移動できるか、印刷方向に対し横方向
に移動できる。あるいはまた、たとえば1つ以上の測定
ヘッドが、版上を雷文状に走査したり、センサー配置構
成を往復移動させて種々の面部分を測定することも可能
である。
【0024】フィルターがカットオフフィルターまたは
3刺激値フィルターとして形成され、それらの相互的関
係を特別考慮することが好都合である。
【0025】さらに、フィルター機能を、たとえばスペ
クトル測光器を用い拡散反射の分光学的測定によって遂
行し、後段に接続されたコンピューターにより隣接する
波長間隔を結合することも可能である。
【0026】装置さらに他の構成によれば、フルトー
ン面およびゼロパーセント面に対する基準信号に基づ
き、いかなる版タイプ(すなわち、いかなる製造者また
は材料)が使用されるか識別できる。したがって、本発
明による装置を用いて印刷版の検知を行うことが可能で
ある。その場合、版の識別に従い、予想される不均質性
をあらかじめ近似的に考慮することも可能である。すな
わち、これらの不均質性に関する特徴的なデータが記憶
され、この版タイプを再度使用する際に利用されるので
ある。これによって、たとえば測定結果の版別の評価を
簡単な演算で行うことが可能となる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0028】図1に、原稿、特にオフセット印刷機の印
刷版の帯域印刷面積率を測定するための装置を示す。
【0029】この装置は机形の測定台1を有している。
測定台1には測定される印刷版2が載せられ、好ましく
は空気の負圧作用によって保持されている。このため
に、測定台1には対応する吸引路が設けられている。測
定台1には測定体3が移動できるように支持されてい
る。図2および3を見ると、測定体が両矢4の方向に移
動できることが分かる。矢印5が測定台1に保持された
印刷版2の印刷方向を示すと仮定すると、測定体3は印
刷方向に対し横方向に移動できる。
【0030】しかしながら、図示されない他の実施例に
おいて、測定体3を図1ないし3の実施例に対して90
°ずらして配置、印刷方向または印刷方向と反対方向
に移動できるようにすることも可能である。
【0031】さらに、測定台上には詳細に図示されない
操作および表示部6が設けられている。また、測定台ま
たは印刷版の上には、較正帯7(図2)または較正領域
8(図3)を設けることができる。
【0032】較正に必要なフルトーン基準面は(上述の
ように)版縁部に配置できる。フルトーン基準面を、た
とえば較正区域マスクを移動して得ることができる。そ
れにより場合によって、印刷版の製造が簡単になるであ
ろう。
【0033】図4に、例として測定体3を図式的に示
す。測定体3は2つの光源9を有する。これらの光源は
蛍光灯として形成されていることが好都合である。測定
体3の縦方向には、2つの蛍光灯のほぼ中間に多数の測
定ヘッド10が直列に配置されている。図4には1つの
測定ヘッドのみ詳細に示す。測定ヘッドを1つのみ用い
る場合、この測定ヘッドは測定体の縦方向に移動できる
ように配置されている。したがって、印刷版をたとえば
雷文状に全面的に走査できる。たとえば、合計32個の
測定ヘッドを直列に並置できる。それらの光学的視野
は、開口部11によりたとえば32.5mm×32.5
mmに制限されている。これらの視野の長さが(図示さ
れない)オフセット印刷機のインキ帯域の幅に対応して
いると仮定すると、測定体3の1つの位置で印刷版2の
1つの帯域を測定できる。測定体がこの帯域を捕捉した
後に1帯域分移動すると、次に隣接する帯域を光学的に
走査できる。個々のすべての帯域は、対応する数の測定
区画12に分割されている。これらの測定区画は開口部
11に対応している。上記の実施例において、測定体の
それぞれの位置に対し、たとえば32個の測定ヘッド、
したがってまた32個の測定区画12が設けられてい
る。
【0034】測定体3の構造を詳述する前に、図5に基
づき、測定台1によって可能な拡散反射測定について説
明する。図4に示す光源9から入射する光13は、印刷
版2の表面に達する。印刷版2は、印刷面積率に応じ、
対応する多数の走査点または特定の大きさのフルトーン
部14を有している。現にある印刷面積率に応じて、入
射光13は印刷版2の表面によって種々のスペクトルで
反射される。この反射光15は場合によりフィルター1
6(これについては以下に詳述する)を透過し、拡散反
射感知器17に到達する。感知器17はそれぞれ対応す
る測定ヘッド10内にある。
【0035】図6に、測定体3の断面構造を示す。測定
体3はケーシング18を有しており、その中に測定ヘッ
ド10が収容されている。2つの光源9もケーシング1
8内にあり、光を透過させない壁19によって測定ヘッ
ド10に対して遮蔽されている。測定区画12の方向
に、として形成された光線出口20が設けられてい
る。光線出口20にはたとえば拡散板21が設けられて
いる。この拡散板21によって拡散光が走査される原稿
に放射される。
【0036】図6および7に示す測定体3の2つの実施
例は、測定ヘッド10の構造の違いによって区別され
る。最初に図7による実施例の測定ヘッド10について
説明する。測定ヘッド10はケーシング22を有してい
る。ケーシング22の下端部には光線入口23が設けら
れている。場合により、光線入口および/またはホトダ
イオード24、25、26の前に、もう1つのレンズ系
を設けることができる。各々の測定ヘッド10は、拡散
反射光感知器17を有している。図7による実施例にお
いて、拡散反射光感知器17は3つのホトダイオード2
4、25および26からなる。ケーシング22の内部に
は2つの光線分割器27および28が配置されている。
この構成は、光線入口23に入射する拡散反射光が最初
に光線分割器27に当たり、ここで分割されて、光線の
一部がホトダイオード24に達するようにされている。
光線の残りの部分は、光軸29に沿って光線分割器27
を貫通し、光線分割器28に到達する。ここで、光線の
一部がホトダイオード25に達し、光線分割器28を透
過した光線部分がホトダイオード26に達するように分
割が行われる。ホトダイオード25の前段にはフィルタ
ー30が配置され、ホトダイオード26の前段にはフィ
ルター31が配置されている。ホトダイオード24の光
線分割器27から送られた光は、フィルターを通過しな
い。しかし、ここにもフィルターを設ける実施例も可能
である。これは特に信号レベルの整合を行おうとする場
合に該当する。2つのフィルター30、31のみを設け
るか、このほかに第3のフィルターも設けるかにかかわ
らず、図7の測定ヘッド10は定義により3フィルター
測定ヘッドである(第3のフィルターが設けられていな
い限り、ホトダイオード24のスペクトル感度をフィル
ターとみなすことができる)。
【0037】図6の実施例は、測定ヘッド10に関し
て、2つのホトダイオード、すなわちホトダイオード2
4とホトダイオード25のみが設けられている点で前記
の実施例と異なっている。ホトダイオード25はケーシ
ング22の側面にはなく、測定ヘッド端面に設けられて
いる。また、光線分割器27も1つのみ設けられてい
る。光線入口23から入射した光は濾過されずにホトダ
イオード24に達する。光線の一部は光線分割器27に
よって、ホトダイオード25にも到達するが、この場合
はフィルター30を通過する。上述の実施例に対応し
て、ホトダイオード24の前段にもフィルターを設ける
ことができる。図6の実施例は、2フィルター測定ヘッ
ドである(フィルター30のみが設けられている場合も
そうである。ここで用いている術語法に従い、ホトダイ
オード24のスペクトル感度もフィルターとみなすこと
ができる)。
【0038】個々のフィルター30、31(もしくはホ
トダイオード24に割り当てられた第3のフィルター)
のスペクトル透過が異なっていることが重要である。こ
れは特に、フィルター30もしくは31のフィルター特
性曲線を示した図10から明らかである(特性曲線の符
号は、それぞれ対応するフィルターを表している)。
【0039】図8および9に、再度3フィルター測定ヘ
ッド10の構造を示す。
【0040】図示されない他の実施例は、測定ヘッドが
種々のフィルターを付けたフィルター輪を備えた唯一の
ホトダイオードを有している
【0041】ここで本発明について詳述する前に、印刷
版の印刷面積率を測定するための公知の方法について説
明する。なぜならば、それによって本発明との相違が明
らかとなるからである。
【0042】すでに説明したように、印刷面積率もしく
は帯域印刷面積率が光学的拡散反射を介して測定され
る。その際、印刷主題を視覚化するために、印刷におい
てインキが付着する箇所が印刷版製造者によって写真塗
料で着色されているか、インキが付着しない面と色が異
なっているのを利用する。特定の印刷面積率を有する測
定箇所(測定区画12)の拡散反射は、次の2つの成分
からなる。 −印刷面積率で重みづけした局所的フルトーン面の拡散
反射 −印刷面積率の補数で重みづけした、印刷されない局所
的な、いわゆるゼロパーセント面の拡散反射この場合、
図5の拡散反射光感知器17で受信された信号は、
【0043】
【数4】 ここに、Φ0は入射光のスペクトル、βは測定区画12
の拡散反射、τはフィルターの透過、SEはホトダイオ
ードのスペクトル感度、λは波長である。積分限界λ1
およびλ2は典型的に可視領域にあるか、もしくは個々
の項目のスペクトル曲線に整合されている。しかし、特
に低面積率の場合には、公知の方法では測定誤差が生じ
る欠点がある。これは主として、インキが付着しない印
刷版表面は光学的に不均質であることに原因がある。ゼ
ロパーセント面で測定された拡散反射は、局所的に異な
ることがある。つまり、この拡散反射は印刷版縁部で測
定されたゼロパーセント基準拡散反射と一致しないので
ある。
【0044】上記の方程式により、受信された信号Sは
幾つかのパラメーターに依存していることが分かる。こ
こから、種々のフィルター、すなわちτ可変、Φおよび
E一定、を使用することによって、あるいはまた種々
の入射光、すなわちΦ可変、τおよびSE一定、または
拡散反射感知器の使用するホトダイオードの種々のスペ
クトル感度、すなわちSE可変、τおよびΦ一定、が達
成されることが明らかである。
【0045】以下に、種々のフィルターτを用いた方法
について詳述する。
【0046】1フィルター法(1つの1フィルター測定
ヘッドを有する)とも呼ばれる公知の方法(たとえフィ
ルターがない場合でも、評価に用いるホトダイオードを
スペクトル感度に基づいてフィルターとみなすことがで
きる)の信号モデルは、次のとおり表される。
【0047】
【数5】 ここに、Sは測定された信号、Hはゼロパーセント基
準、Vはフルトーン基準、fDは印刷面積率である。
【0048】公知の方法においては、測定された拡散反
射は走査点もしくはフルトーン面によってのみ影響され
ることが前提されている。したがって、信号Sは印刷面
積率fDのみに依存している。それゆえ、すでに言及し
た不均質性は考慮されず、印刷面積率を誤らせる作用を
する。
【0049】この場合、印刷面積率fDの値は、次のと
おりである。
【0050】
【数6】 しかし、公知の方法においては、Hより大きいSが測定
された場合に、不均質性が考慮されることがある。なぜ
ならば、ここから負の印刷面積率が帰結するが、これは
物理的に不可能だからである。その限りで、この場合は
たとえ不完全であっても、修正が行われる。しかし、印
刷主題の領域にある測定区画12において局所的ゼロパ
ーセント基準を確実に測定することは不可能である。む
しろ、対応する帯域に付随する基準が印刷版の縁部で測
定され、すべての帯域に用いられる。これらの基準は、
対応する帯域の内部で全体的にしか用いることができな
い。それぞれ対応する測定区画12の局所的ゼロパーセ
ント基準は、公知の方法によっては近似的に測定するこ
とができない。
【0051】上述したことから、公知の1フィルター法
の主要欠陥が明らかとなる。すなわち、局所的印刷面積
率に対する正確な公式は、次のとおりである。
【0052】
【数7】 ここにsはセンサー番号(対応する測定ヘッド10の
)およびzは帯域番号である。しかし実際には、公知
の技術においては、局所的基準がない場合は次の公式を
用いる。
【0053】
【数8】 s=o(o:ゼロ)は帯域基準を表す。
【0054】V(o,o)は、すべての帯域に全体的に
適用される唯一の測定点を表す。
【0055】フルトーン基準に対しては局所的基準がな
くとも、フルトーン面ではわずかな不均質性しか生じな
いため、どうにか許容され得るが、ゼロパーセント基準
には該当しない。この場合は、次式の関係が成り立つ。
【0056】
【数9】 つまり、局所的基準H(s,z)は一般に帯域基準H
(o,z)とは一致しないことを意味する。
【0057】本発明においては、局所的基準が測定され
るように、改善された測定が設けられている。それゆ
え、版縁部基準を処理してその基準を対応する帯域の
それぞれ異なる測定区画に割り当てることはしない
【0058】本発明による2フィルター法(2フィルタ
ー測定ヘッド10によって実施される)において、局所
的ゼロパーセント基準は印刷版2の印刷主題の測定区画
12の内部で近似的に指定される。これはモデルに基づ
いて行われる。ここで、根本前提とされているのは、帯
域ゼロパーセント基準に対する局所的ゼロパーセント基
準のスペクトル変化がスカラー1−γによって表される
ことである。この過程は、実際の関係に対し、局所的基
準は帯域的基準より明るいか暗いことがあり得るが、色
彩は等しくなければならないということを意味してい
る。本発明において、この信号モデルは次のように表さ
れる。
【0059】
【数10】 ここにγは不均質性を表す。さらに、いわゆる疑似基準
H*を次のとおり定義することができる。
【0060】
【数11】 疑似基準H*(s,z)が各々の測定点(各々の測定区
画12)について計算される。それゆえ、この基準は局
所的である。この基準が「疑似」と呼ばれるのは、印刷
主題が測定目的のために「除去」され得ないために、実
際の基準ではないからである。この基準は(単に)帯
準とスペクトルが類似している基準にすぎない。それ
ゆえ、次式があてはまる。
【0061】
【数12】 2つの未知数fDγについて、測定区画12当たり2
つの信号を測定しなければならない。これは2つのホト
ダイオード24および25により、かつスペクトル差に
基づき、フィルター30によって可能である。この場
合、印刷面積率を計算するために、従来の技術において
公知の公式との類推により次式が得られる。
【0062】
【数13】 図12に基づき、本発明による方法を二次元信号空間で
表す。実際の測定の前提となるのは、印刷版2の印刷面
が非印刷面と色彩の点で異なることである。たとえば、
非印刷面が灰色のアルミニウム印刷版(陽極酸化アルミ
ニウム)を用い、印刷面には青色の写真塗料(ジアゾ塗
料)が使用されると仮定する。測定ヘッド10は2つの
ホトダイオード24および25を有するため、測定区画
あたり2つの信号が受容される。これらの信号は、図1
2の座標系の縦座標もしく横座標に記入されている。こ
の場合問題としている信号は、一つは、たとえば短波領
域に対しては透過性のフィルター1の信号であり(これ
は上述のように、1つのフィルターを有することも有し
ないこともあるホトダイオード24の信号である)、他
方では、フィルター2の信号である。フィルター2はフ
ィルター1に対して補色光を透過させるものが有利であ
る。この光はホトダイオード25に検出される。フルト
ーン面(フルトーン基準)から得られたホトダイオード
24および25の信号は、V1およびV2によって表され
る。帯域ゼロパーセント基準は信号H1およびH2で表さ
れている。ホトダイオード対の較正については、以下に
詳しく説明する。現在、局所的に測定されている測定区
画12で測定ヘッド10によって検出された信号は、S
1およびS2で表される。入力された信号は、二次元信号
空間においてベクトル
【0063】
【外1】 となる。本発明において、ベクトル
【0064】
【外2】 すなわち不均質性を考慮したベクトルはベクトル
【0065】
【外3】 と方向が等しくなければならない。ベクトル
【0066】
【外4】 を、ベクトル
【0067】
【外5】 の最終点から延長線と交差するまで延ばすと、ベクトル
【0068】
【外6】 の最終点となっている。ベクトル
【0069】
【外7】 はさらにH1*およびH2*に分かれる。したがって、ベ
クトル
【0070】
【外8】 の最終点の間隔は、不均質性を考慮した修正値を表す。
図12の信号モデルに従い、ベクトル
【0071】
【外9】 は一直線上にある。
【0072】図12の実施例は二次元色彩空間と見なす
ことができる。この場合、たとえば信号「フィルター
1」および「フィルター2」から形成されたベクトル
【0073】
【外10】 の軸に対する角を色彩として解釈し、ベクトル
【0074】
【外11】 を強度として解釈できる。信号「フィルター1」および
「フィルター2」は、スペクトル異なるホトダイオー
ド24および25によって生じる。たとえば、フィルタ
ー1が短波スペクトル領域で測定し、測定面12がたと
えば短波の青色成分をより多く含むとするならば、対応
する信号ベクトルは図12に示されたベクトル
【0075】
【外12】 の上方に位置するであろう。なぜならば、強度は短波フ
ィルターの後方ではより大きくなるはずだからである。
【0076】図12により、ゼロパーセント基準が段階
づけられることが明瞭である。つまり、ベクトル
【0077】
【外13】 は不均質性γ<0に対しては長くなり、不均質性γ>0
に対しては短くなることを意味している。
【0078】当該印刷版が本発明による方法に従い、お
よそ「スペクトルにより」測定可能であるか否かは、い
わゆるkf 基準によって試験できる。kf基準は、次のよ
うに定義される。
【0079】
【数14】 ここに、zは帯域番号、i=jは信号インデックスを表
す。フルトーン基準が、(常に使用されるフィルターを
基準として)色彩的にゼロパーセント基準と大きく異な
るほど、kf基準は1から離れる。kf基準としては最初
に帯域的に計算され、次に平均値が用いられる。信号V
iおよびHiは互いに異なり、本発明による2フィルター
法の許容誤差感度に対して(経験的に)少なくともkf
基準1.1が達成されなければならない。これが達成さ
れない場合、もっぱら公知の1フィルター法によって評
価される。
【0080】図13では、このkf基準は幾何学的に表
されている。3つの可能な組み合わせについて、信号空
間において積Hi・VjもしくはHj・Viはハッチングし
た面で表される。kf基準の値は、これらの面の組み合
わせの最大商に等しい。それによって、動的およびスペ
クトルによる測定可能性(ベクトル差
【0081】
【外14】 もしくは2つのベクトルの間の角に現れている)が認め
られる。3つのダイオードと2つのフィルターを使用す
る場合は、kfが最大のフィルターの組み合わせが選択
される。
【0082】したがって、本発明においては、スペクト
ル評価により、不均質性と印刷面積率により生じる変化
とを区別することができる。
【0083】この配置構成の較正検定)は、次のよう
に行われる。
【0084】測定体3が較正面上を移動する。較正面
印刷版2とは分離して、やはり測定台1の上にある(こ
の場合、使用される印刷版2と同じタイプの版でなけれ
ばならない)。しかし、較正面が印刷版2に統合されて
いることも好ましい。この較正面は、たとえば各々の帯
域に対して半分はフルトーン面からなり、他の半分はゼ
ロパーセント面からなる。これらの面はそれぞれ、ホト
ダイオード24および25の光学的視野を完全に覆うほ
ど大きい。この場合、拡散反射光の強度は2つの基準面
の各々で測定される。これによって、ゼロパーセント面
に対するデータ
【0085】
【外15】 およびフルトーン面に対するデータ
【0086】
【外16】 が得られ、後の評価のために記録される。
【0087】次に、測定を行う。その際、信号モデルに
基づき各々の測定区画(測定点)について局所的印刷面
積率fD(s,z)および局所的不均質性γ(s,z)
が計算される。
【0088】不均質性γ(s,z)が印刷版内部の帯
ロパーセント基準
【0089】
【外17】 の本発明に従うスペクトルに基づき、いわゆる疑似ゼロ
パーセント基準
【0090】
【外18】 を定義することが、最終評価において考慮される。これ
らの疑似ゼロパーセント基準
【0091】
【外19】 は、印刷版2内部における印刷主題を含まない面の拡散
反射が印刷版縁部のゼロパーセント拡散反射から浮き出
す場合に、印刷版2が印刷主題なしにどのように見える
かを示す。このとき、印刷主題を含まないいわゆるゼロ
パーセント版の測定から、現にある不均質性を局所的に
認識できる。
【0092】特別確実な測定結果を得るために、本発明
の他の構成において、こうして測定されたゼロパーセン
ト版に対し平滑化または重みづけまたは評価を行うこと
ができる。つまり、局所的に測定された不均質性を隣接
の不均質性と比較し、飛躍的な変化を減少させるのであ
る。この平滑化のためには、それ自体公知の種々の数学
的方法を用いることができる。
【0093】平滑化は、測定箇所(s,z)で最初に測
定された印刷面積率が小さい場合は、この測定箇所
(s,z)の信号がより大きく重みづけされるように重
点的に行うことができる。なぜならば、まさにこのよう
な測定箇所において印刷主題を含まない面の不均質性が
より良好に測定できるからである。
【0094】他の実施例に従い、図7による測定ヘッド
10(3フィルター測定ヘッド)を使用する場合、ゼロ
パーセント面の不均質性だけでなく、フルトーン面の不
均質性も考慮できる。しかし、フルトーン面の不均質性
が測定結果に及ぼす影響は、ゼロパーセント面の不均質
性に比べはるかに小さい。
【0095】2フィルターモデルにフィルターをもう1
つ追加すると、信号モデルは(印刷面積率fDおよび不
均質性γのほかに)自由度が1つ増す。実際に存在する
測定区画の拡散反射スペクトルを公知の基準拡散反射で
模擬できる。この場合信号モデルは、次のようになる。
【0096】
【数15】 これによって、不均質性の段階づけはゼロパーセント面
γで表す)だけでなく、フルトーン面(δで表す)に
も導入できる。
【0097】この場合、次式が得られる。
【0098】
【数16】 または、三次元ベクトルとして表すと、
【0099】
【数17】 ここに、
【0100】
【数18】 こうして、ゼロパーセント拡散反射について詳細に説明
した信号モデルの場合とは異なり、すべての信号量にお
けるスペクトル変化が第一近似において測定される。
【0101】図11にフルトーンVおよびゼロパーセ
ントHの拡散反射を示す。着色(青色)フルトーン面
に基づき、スペクトル曲線が存在することが明らかに認
められる。これに対し、印刷されないゼロパーセント面
H(0%)(暗い灰色)は、ほぼ均等なスペクトルを有
している。さらに、印刷面積率4%、10%および20
%の拡散反射記入されている。印刷面積率が大きいほ
どフルトーン面V(100%)の曲線状推移は著しく
る。
【0102】本発明の他の構成によれば、フィルターの
代わりに拡散反射を分光学的に測定することができる。
これは、たとえば光の可視領域を各10nmの32
間隔に分解するスペクトル測光器で行う。この場合、後
段に接続されたコンピューターにより、隣接した波長間
隔を最適な2フィルター複合または3フィルター複合に
総括できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフセット印刷機の印刷版の印刷率を測定する
ための装置を示す斜視図である。
【図2】図1の装置を示す平面図である。
【図3】図2に対応する変形例を示す平面図である。
【図4】拡散反射感知器を付けた、図1の装置の測定
体を示す斜視図である。
【図5】拡散反射を示す原理図である。
【図6】2つの拡散反射感知器を有する図4の測定体
の断面図である。
【図7】他の実施例による測定体の断面図である。
【図8】内部が見える拡散反射感知器の斜視図であ
る。
【図9】拡散反射感知器の縦断面図である。
【図10】図9の測定ヘッドに使用された2つのフィル
ターのスペクトル透過特性の例である。
【図11】オフセット印刷機の印刷版の種々の印刷面積
率の拡散反射と印刷面積率との関係を示すグラフであ
る。
【図12】2フィルター測定ヘッドの信号のグラフであ
る。このグラフは本発明による方法の数学的基礎を示し
ている。
【図13】kf基準を表示した複数のグラフである。
【符号の説明】
10 測定ヘッド 12 測定区画 17 拡散反射光感知器 24、25、26 ホトダイオード 27、28 光線分割器 30、31 フィルター
フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート キプファン ドイツ連邦共和国 6830 シュヴェツィ ンゲン ビビエナ−シュトラーセ 6 (56)参考文献 特開 平2−164538(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷原稿の印刷面積率を測定する方法で
    あって、その際に、対象とされた測定区画の局所的拡散
    反射印刷原稿の光学的走査によって測定され、その
    際、印刷原稿の印刷面が非印刷面と異なる色(色差)を
    有し、この印刷原稿が、印刷面積率に依存せず場所に依
    存して走査の測定結果に影響する不均質性をもつものに
    おいて、 各測定区画(12)について、色差に対応して互いにス
    ペクトルが異なる2つの拡散反射値が測定され、 測定結果を印刷面積率(fD)に影響された成分と不均
    質性(γ)によって影響された成分とに分別するため
    に、2つの拡散反射が評価され、 その際、前記評価のために、各測定区画(12)の拡散
    反射が、 対応する印刷面積率(fD)で重みづけされたフルトー
    ン面の拡散反射と、残りの面積率(1−fD)と不均質
    性(γ)を表す係数とで重みづけされた非印刷面、すな
    わち、印刷されない、もしくはインキが付着しない、い
    わゆるゼロパーセント面の拡散反射とからなることを特
    徴とする印刷原稿、特に版の印刷面積率を測定する方
    法。
  2. 【請求項2】 光学的走査において測定された測定結果
    が、 【数1】 からなり、ここに、Sが測定結果に対応する信号であ
    り、Vがフルトーン面に対応する信号であり、fDが印
    刷面積率であり、γが不均質性であり、Hがゼロパーセ
    ント面に対応する信号である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 各測定区画(12)のスペクトルが異な
    る追加の第3の拡散反射値が測定され、この拡散反射値
    が印刷面、つまりインキが付着する面の拡散反射の局所
    的変化を考慮している請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 光学的走査において測定された測定結果
    が、 【数2】 からなり、ここに、Sが測定結果に対応する信号であ
    り、Vがフルトーン面に対応する信号であり、fDが印
    刷面積率であり、γがゼロパーセント面の不均質性であ
    り、δがフルトーン面の不均質性であり、Hがゼロパー
    セント面に対応する信号である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 印刷面積率(fD)が帯域に対して測定
    され、帯域印刷面積率に基づいて印刷機のインキ装置の
    インキ供給帯域に対するインキ調整値が決められる請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 測定区画(12)の不均質性(γ)を測
    定するために、隣接する測定区画(12)の不均質性を
    平滑化のために用いる請求項1からのいずれか1項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 局所印刷面積率(fD)を測定するため
    に、疑似ゼロパーセント基準が形成され、平滑化、重み
    づけまたは評価によって測定された隣接測定区画の不均
    質性に整合される請求項1からのいずれか1項に記載
    の方法。
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