JPH04502396A - ネガフィルムまたはプリントフィルムのフィルム色素に合わせて感度特性をスペクトル上でシフトさせるようにしたテレシネ走査装置 - Google Patents

ネガフィルムまたはプリントフィルムのフィルム色素に合わせて感度特性をスペクトル上でシフトさせるようにしたテレシネ走査装置

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JPH04502396A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ネガフ ルムまたはプリントフ ルムのフィルム −にAわせで感 スペクトル  でシフトさせるよ にしたテレシネ 査技去分団 本発明は、映画用フィルム上の画像情報をビデオ信号に変換するための変換処理 に関し、より詳しくは、映画用フィルムを、テレビ作品用ないしテレビ番組用と して再生する際に使用する、一般的にはテレシネ・スキャナという名で知られて いるフィルム走査装置に関するものである。
■量技術 映画においてオリジナル・シーンを撮影する際には、ネガフィルム形の写真フィ ルムの上に露出を行ない、それによって、3種類の相互に関係した色素によるオ リジナル・シーンの色素記録を生成するようにしている。ネガフィルム形のカラ ーフィルムに使用される色素は、典型的な例としては、シアン、マゼンタ、及び イエローの色素であり、それらの色素の量が、夫々、オリジナル・シーンの、赤 、緑、及び青の色情報に対応することになる。それらの各色素はスペクトルの中 の異なった領域において光を選択的に吸収し、その吸収のピーク位置は、夫々の 目的とする色領域である、赤、緑、及び青の色領域の中に位置している。イエロ ー、マゼンタ、及びシアンの色素の典型的なものは、夫々、380〜490ナノ メートル(青色光)、490〜580ナノメートル(緑色光)、及び580〜7 40ナノメートル(赤色光)のスペクトル帯域を選択的に吸収する。それらの吸 収のスペクトル濃度は、映画用フィルム作品の製作の際に通常実行される、複製 並びに編集の作業工程に好都合なように設計されている。また、一連の連続した 複製作業工程においては、ネガフィルム形のオリジナル・フィルムを使用してポ ジフィルム形のプリントフィルムを作成するということが行なわれている。こう して作成したプリントフィルムの夫々の色素のスペクトル濃度は、オリジナル・ シーンの陽画を表わすものであり、そのため、プリントフィルムの色素のスペク トル濃度は、映写機を使用して直接目で見たときに適当であるように設計されて いる。
これまで伝統的lこ、テレシネ走査をするための映画用フィルムとしては、プリ ントフィルムが好ましいとされてきた。その理由は、ポジフィルムであるプリン トフィルムは、その入手が容易であることに加えて、直接目で見たときのカラー ・バランスが既に取れているため、ネガフィルムと比較して、色補正がより少な くて済むということにあった。しかしながら、オリジナル・フィルムであるネガ フィルムからポジフィルムを作成するためには、少なくとも1工程の、追加の処 理工程を必要とするため、その結果、画質が幾分劣化すると共に、そうして作成 するプリントフィルムにはネガフィルムに対する色飽和も発生することになる。
一方、テレシネ・スキャナにネガフィルムを装填した場合には、プリントフィル ムの場合と比べて、ハイライトからシャドウに至るまでの階調スケールを取り扱 う際に、その歪みをより小さなものとすることができ、その結果、より良い画質 のカラー複製画像が得られる。従って、総合的に考えるならば、1台のテレシネ ・スキャナで、特に不都合を生じることなく、ポジフィルムとネガフィルムとの 両方の種類のフィルムを取り扱えることが望ましい。
理想を述べるならば、テレシネ・スキャナは、各々の色素による、光学的変調度 を測定できるようにしておくのが良く、そうすれば、オリジナル・シーンの、赤 、緑、及び青の夫々の色成分を正しく判断することができ、それによって主観的 に良好な画像を生成することができるようになる。しかしながら、それらの光学 的変調度の測定値を得ることは困難であり、なぜならば、フィルムに使用されて いるイエロー、マゼンタ、及びシアンの各色素は、各々が吸収することを目的と している青、緑、及び赤のスペクトル帯域の光だけを吸収するのではなく、その 目的としている吸収帯域以外の部分の光も吸収するからである。フィルム内の色 素の、この望ましからざる吸収(即ち不正吸収)の影響を除去して、色、及び/ または階調スケールの品質を向上させるための、理想的とも言える解決法は、テ レシネ・スキャナの3つの単色感度を、3種類の色素の夫々の吸収のピーク位置 に対応した3つの波長に合わせておくことであろう。しかしながら、各々の色チ ャネルの、そのスペクトル上の反応帯域の幅が狭くなるは乙システムの効率即ち 感度は低下してしまう、利用可能な光のうち、無駄になる分をできるだけ少な( するために、グイクロイック・ビームスプリッタとトリミング・フィルタとを用 いて光を−3つの帯域に分割する際に、通常は、490ナノメートル付近の領域 と580ナノメートル付近の領域とに、僅かなオーバーラツプを設けるようにし ている。(これについては、SMPTE会報、1978年2月号の、R−W・G ・ハントによる、「テレシネ装置の設定のためのフィルム上のカラー・バー」( Co1or Bars on Film for Setting Up Te 1ecines、by R,W、 G、 Hunt、 SlFrE Journal、 February、 1978. vol、 87. pg s、78−81)を参照されたい)、シかしながら、スペクトル上の反応帯域が 広い場合には、以上に述べた色と色との間のクロストーク(例えば、シアン用の 測定チャネルにおいてマゼンタ色素を測定してしまう等)を生じることになり、 更には、システムのガンマが、少なくともある程度まで、色の関数ではなく濃度 の関数になってしまうということにもなる。このような事情から、テレシネ装置 のスペクトル感度は、必然的に、感度の高さと色/階調スケールの品質との間の 、妥協の産物となっている。
米国特許第3944739号には、以上に説明した方式で動作するようにしたフ ライング・スポット・テレビジョン・スキャナが開示されている。同米国特許の スキャナは、フィルムを走査して得た光を、ビームスプリッタとトリミング・フ ィルタとを用いて赤、緑、及び青の色成分に分解するようにしており、しかも分 解したそれらの色成分の中心が、カラーテレビが一般的に採用している標準方式 において指定されている、夫々の所定の波長に重なるようにしている。また、そ れらの色成分を得るために、先ず最初に、赤反射用ダイクロイック・ミラーを使 用しており、この赤反射用ダイクロイック・ミラーは、赤色光を反射し、その反 射した光を赤フィルタを通して光センサへ入射させる一方、青色光と緑色光とは 透過させるように構成したものである。透過した光のうちの青色部分は、第2の ダイクロイック・ミラーで反射した上、ロー・バス青フィルタとハイ・バス青フ ィルタとを前後に並べて重ね合わせたものを通して、第2の光センサへ入射させ ている。一方、緑色部分は、第2のダイクロイック・ミラーも透過し、そして更 に緑フィルタを通って、第3の光センサへ入射するようにしている。従って、こ れら複数のダイクロイック・ミラーと複数の光フィルタとの組み合わせによって 、フィルムを透過した光を分解及び成形して、3つの色成分に、即ち赤と青と緑 とに分離しているのである。
従来一般のテレシネ・スキャナでは、その3つの感度のピークから成るピークの 組(感度ピーク・セット)を、特定の走査標準方式、ないしは特定の色素の組( 色素セット)に対応した、一定の(即ち固定した)感度ピーク・セットとしてい た。しかしながら、そのように、特定の標準方式ないしは特定の種類の映画用フ ィルムのみに適合させた方式としていたにもかかわらず、その色素セットにおけ るスペクトル濃度どうしの間のオーバーラツプのために常に不正吸収が存在して いた。また更には、そのスキャナの夫々の感度ピークの位置が、何らかの原因に より、夫々の色素のスペクトル吸収のピーク位置と一致しなかった場合には、そ の不正吸収が更に強調されることもあった。これらの、不正吸収並びにスペクト ルの不一致の影響を除去する補正を行なえるようにするために、電気信号である 走査信号に対して、マトリクス回路を用いて処理を施すということも行なわれて いる。しかしながら、テレシネ・スキャナの中を走らせるフィルムの種類が異な れば、異なった色素セットを異なった仕方で解析することになり、そのためにテ レシネ装置のマトリクス回路の設定を変更する必要が生じることにもなる。多く の場合、スペクトルの不一致が大きくなれば、より多量のマトリクス処理が必要 になる。しかしながら、カラー・マトリクス処理には、その処理の結果得られる 出力中の雑音が増加するという欠点があり、それゆえ、高い信号雑音比性能が要 求されるシステムでは、カラー・マトリクス処理は、できるだけ少なくすべきで ある。
x服9問丞 本発明は、異なった色素セットを使用している異なった種類の被処理フィルムを 取り扱う際に、後からの手直し的作業として色補正処理を施すのではなく、被処 理フィルムの各々の種類ごとに、全く新たに、その種類に合った感度セットをス キャナに設定することを提案するものである。特に請求項に記載したテレシネ走 査装置は、光源と、複数の分解色出力信号を発生するようにした撮像段との間の 光路中に、映画用フィルムを介挿するようにしたものである。この搬像段の中に 備えた色フイルタ手段が、その光を、複数のスペクトル領域へ分解するようにし ており、それら複数のスペクトル領域の各々は、異なった複数の種類の被処理フ ィルムの色素スペクトル感度を包含し得るだけの充分な広さを持ったスペクトル 領域としである。更に、整形用フィルタ手段によって、スキャナに、選択した複 数の感度セットを設定できるようにしてあり、この整形用フィルタ手段は、光源 と撮像段との間の光路中に介設してあり、前記複数のスペクトル領域のうちの少 なくとも1つのスペクトル領域を、特定の種類の被処理フィルムにおける当該ス ペクトル領域に対応したフィルム色素のスペクトル感度のピーク位置に、略々一 致させるためのものである。
2血の墾!久説里 以下に、本発明を図面に関連させて説明する。図面は次のとおりである。
図IA、図IB、及び図ICは、ネガフィルム形の被処理フィルムにおける、夫 々シアン、マゼンタ、及びイエローの色素層の濃度スペクトルであって、一連の 異なった露光量に対応したそれら色素層の濃度を示した図である。
図2A、図2B、及び図20は、プリントフィルム形の被処理フィルムにおける 、夫々シアン、マゼンタ、及びイエローの色素層の濃度スペクトルであって、一 連の異なった露光量に対応したそれら色素層の濃度を示した図である。
図3は、ネガフィルム形の被処理フィルムを処理するための、色チャネル用フィ ルタと整形用フィルタとを使用した本発明に係るテレシネ・スキャナの構成要素 を示した図である。
図4は、プリントフィルム形の被処理フィルムを処理するための、色チャネル用 フィルタと整形用フィルタとを使用した本発明に係るテレシネ・スキャナの構成 要素を示した図である。
図5は、図3及び図4に示した色チャネル用フィルタの、赤と緑と青の色透過特 性を示した図である。
図6Aと図6Bとは、夫々、図3で使用しているネガフィルム形の被処理フィル ムのための整形用フィルタ・セットと、図4で使用しているプリントフィルム形 の被処理フィルムのための整形用フィルタ・セットの、光透過特性を示した図で ある。
図7Aと図7Bとは、夫々、ネガフィルム形の被処理フィルムと、プリントフィ ルム形の被処理フィルムのための、赤の色チャネルの通過帯域を示した図である 。
図8は、色センサの好適実施例と、図3または図4の色チャネル用フィルタのた めの別構成とを示した図である。
日 るた の の乏 先ず最初に、図1及び図2を参照して、夫々ネガフィルムとポジフィルムとにお ける、一連の異なった露光量に対応したシアン、マゼンタ、及びイエローの各色 素のスペクトル濃度について説明する。ネガフィルムでは、その露光量が、最小 露光量(D−min )であるaから、最大露光量であるgまでの範囲内の種々 の値を取ることによって、図IA、図IB、及び図ICに示した夫々の色素濃度 が発生する。一方、プリントフィルム(ポジフィルム)では、その露光量が、最 小露光量であるaから、最大露光量であるeまでの範囲内の種々の値を取ること によって、図2A、図2B、及び図20に示した夫々の色素濃度が発生する。周 知の如く、シアン、マゼンタ、及びイエローの各色素は、被処理フィルムを透過 する夫々、赤、緑、及び青の光の、その透過量を変調するものである。これらの 図のグラフからは、先に説明した幾つかの問題を更に詳しく理解することができ る。
即ち、特定の1つの色チャネルにおける反応スペクトル帯域は、システムの効率 並びに感度の点に関しては、広い方が好ましいのであるが、ただし、反応帯域が 広い場合には、測定しようとしている対象色チャネル以外の色チャネルの色素ま で測定してしまうために、色と色との間のクロストークが生じてしまう、特にネ ガフィルムの色素では、色素の不正吸収が多量に存在しているため、広いスペク トル帯域で測定をしたならば、その測定結果の表わす意味が、多量の不正吸収に よって歪められてしまうおそれがある。また、図LA、図IB、及び図ICに示 したように、ネガフィルム形の被処理フィルムでは、1つの色素のピークと別の 色素のピークとの間の波長における濃度の変化は、露光量に比例した変調結果と はなっていない0以上の事柄はいずれも次のことを示唆している。即ちそれは、 スキャナの複数のスペクトル感度の夫々のピーク位置は、フィルムの複数の色素 の夫々のピーク位置に合ったものとすべきであるということであり、そうするこ とによって始めて、色素の正確な濃度の測定が行なえ、それによって、オリジナ ル・シーンの露光量を正しく判断することができるようになるのである。また更 に、特にネガフィルムの場合には、情報の変調に関わっていない波長を遮断する ととも必要である。
図IB及び図ICと、図2B及び図20とを比較すれば分かるように、夫々のマ ゼンタ色素(即ち緑色変調用色素)の色素濃度のピークどうし、また、夫々のイ エロー色素(即ち青色変調用色素)の色素濃度のピークどうしでは、ピーク位置 が略々同じ位置にきており、即ち、545ナノメートル付近(緑)と、450ナ ノメートル付近(青)とにきている、これに対して、図IAと図2Aとを比較す れば分かるように、夫々のシアン色素(即ち赤色変調用色素)の色素濃度のピー クどうしでは、ピーク波長の位置が互いに異なっている。即ち、ネガフィルム形 の被処理フィルムでは、そのピーク波長が690ナノメートル付近に位置してい るのに対して、プリントフィルム形の被処理フィルムでは、そのピーク波長が6 60ナノメートル付近に位置している。このような事情から、図3と図4とに夫 々図示したテレシネ・スキャナの構成では、青領域と縁領域における反応波長特 性は、それらのスキャナの間で互いに同じにしてあり、一方、赤領域における反 応波長特性は、それらの間で互いに異ならせである。
図3及び図4の両方の図について一度に説明すると、これらの図のテレシネ・ス キャナは、光源14と撮像段16との間の光路12中に映画用フィルム10を介 挿するようにしたものである。このフィルムは、フィルム・ゲート18内にその 位置が規制されるが、ただし、矢印18aで示した方向に移動させることができ るようになっている。撮像段16は、赤と緑と青の色信号を発生し、それらの色 信号は、フィルム10を透過して出てくる光の、赤と緑と青の画像色成分に、略 々対応したものとなっている。映画用フィルム10は、ネガフィルムであっても 良く、その場合を示したのが図3であり、また、ポジフィルム(プリントフィル ム)であっても良く、その場合を示したのが図4である。
映画用フィルム10がネガフィルムである場合には、そのフィルムの基礎濃度は 赤が約0.3単位程度、緑が約0.6単位程度、そして青が約0.9単位程度で あるため、光源14は、赤のエネルギ(ないしは緑のエネルギ)よりも青のエネ ルギの方が多いようなエネルギ比が得られる光源としておけば好都合である。
例えばキセノン連続アーク光源等は、ある程度好適な光源であり、その理由は、 キセノン連続アーク光源は、通常のタングステン光源と比較して、発生する青エ ネルギの量が多いからである。また、光路12の中には、フィルタ・セクション 17を介設してあり、このフィルタ・セクション17の中で、熱線吸収フィルタ 20によって長波長の赤外線の幾分かを吸収するようにしている。更に、光源バ ランス用フィルタ22によって、光源14からの出力光に対して「色調整」を施 すと共に、発生する光束が青色側に重心が片寄った光束となるように補助してお り、これらによって、この光源バランス・フィルタ22を出たときには光は明瞭 なシアン色を呈している。フィルタ・セクション17の中のその他のフィルタに ついては、後の説明において詳細に述べる。フィルタ・セクション17を出た光 束は、アパーチャ(不図示)を介してフィルム・ゲート18へ入射し、そこで、 フィルム10の中に含まれている、シアン、イエロー、及びマゼンタの色素によ って変調される。こうして変調された光束は、対物光学系セクション24を通っ て撮像段16へ入射する。
撮像段16は、例えばグイクロイック・ミラーを組み込んで構成したビームスプ リッタ等の色分解器26と、複数の撮像デバイス28.30、及び32(これら の各撮像デバイスは、夫々を赤色光、緑色光、及び青色光に対応させである)と を含んでいる。これら撮像デバイスは、一般的な光電素子であり、例えば撮像管 や電荷結合デバイス等である。電荷結合デバイス(CCD)は、今日のテレシネ 装置には一般的に好んで使用されているものであり、その理由は、CCDは、メ ンテナンス及び調整を殆ど必要としない上に長寿命だからである。それら撮像デ バイスからの出力信号は、信号処理段34の中の夫々の利得調節式増幅器(不図 示)へ入力するようにしてあり、この信号処理段34が出力する赤、緑、及び青 の出力信号が、この撮像段16の出力信号となる。
校正モードを実行する際には、フィルタ・セクション17の中の基礎濃度フィル タ(D1inフィルタ)36を、光源14と撮像段16との間の光路12の中に 介挿し、校正モードの実行中はそれを介挿したままにしておく(このとき、映画 用フィルム10は光路12から除去しておく)、この状態を、図3には、基礎濃 度フィルタ36の破線位置によって模式的に図示しである。この基礎濃度フィル タ36は、ネガフィルム形の映画用フィルムの最小基礎濃度に略々等しい色濃度 を提供するようにしたフィルタであり、従ってその色濃度は、マスク濃度に、そ のネガフィルムの、そのカブリと構造とに起因した残留最小濃度を加えた濃度に 略々等しい濃度である。この基礎濃度フィルタ36を、光路12の中に介挿した 状態で、テレシネ・スキャナを調節してその撮像段16からの出力信号R,G、 及びBが互いに等しい振幅になるようにする。この基礎濃度フィルタ36の使用 法についての詳細は、1989年9月12日付で出願された、米国特許出願第4 06407号に開示されている。同米国出願は、本願の基礎米国出願の譲受人に 対して譲渡された、本願の基礎米国出願の同時係属出願であって、その発明の名 称を「ネガフィルムの走査に合わせてバランス調節するようにした映画用テレシ ネ装置(llotion Picture Te1ecine Ba1ance d For Negative Scanning” )@Jと したものである。更には、同米国特許出願第406407号の中で説明されてい るように、また、本願の図4にも示したように、この基礎濃度フィルタ36は、 プリントフィルム形の映画用フィルムの走査を行なうときには、光路12の中に 介挿したままにしておき、それによって、バランスの取れた動作が行なわれるよ うにするものである。
搬像デバイス28.30、及び32がCCDデバイスである場合には、基礎濃度 フィルタ36を光路12の中に介挿した状態で、それらCCDデバイスの電位井 戸を、フル充電状態ないしは略々フル充電状態にすることができるようにしてお くことが好ましい。そうしておけば、被処理フィルムがネガフィルムである場合 の信号雑音比性能を、最高の性能にすることができる。電位井戸がフル充電状態 ないしは略々フル充電状態で動作が行なわれるようにするには、撮像段16に充 分な光エネルギを供給するようにする。光源14の強度を、特に、ネガフィルム のマスク濃度によって欠陥領域とされるスペクトル上の領域(即ち青領域)にお けるその強度を充分なものとすることによって、また、光源バランス用フィルタ 22によって適当な「色調節」を施すことによって、電位井戸が略々フル充電状 態での動作を行なわせるための、充分な強度の光エネルギを発生させることがで きる。このような点から、先に言及したキセノン光源は、好適な光源であると言 える。また、以上のようにしておけば、信号処理段34の前置増幅器セクション (不図示)から出力される、R,G、 Bの夫々の出力信号レベルの間の僅かな ばらつきを、比較的小さな利得調節によって補正すれば良いようになる。
本発明は、テレシネ・スキャナの感度を、また特に、その搬像デバイス28.3 0、及び32の感度を、異なった種類の被処理フィルムの色素スペクトル濃度に 適合させるための装置並びに手段を提供するものである。先に力説したように、 撮像デバイス28.30、及び32が、異なった種類の被処理フィルムの色素濃 度を夫々のスペクトル上のピーク位置において判定することのできる能力を備え ているようにするならば、極めて有益である。そして、図1及び図2に関連して 既に説明したように、これは、実際には、赤のスペクトル感度について、異なっ た複数のスペクトル感度を備えるようにする必要があるということである。
ただし、異なった種類の被処理フィルムに適合させるスペクトル領域がどの領域 であっても、本発明の教示に含まれるものであることに変わりはない。
スペクトル感度の整形を行なうようにしており、しかもそれを、このテレシネ・ スキャナの、以下に説明する互いに離れた2つの部分で行なっている。先ず、色 分解器26と、赤、緑、及び青の夫々の撮像デバイス28.30.32との間の 夫々の光路中に、赤、緑、及び青の夫々の色チャネル用フィルタ38.40.4 2を設けてあり、それらによって光を複数のスペクトル領域へ分解している。
色チャネル用フィルタ38.40、及び42の帯域幅は、異なった複数の種類の 被処理フィルムの夫々の色素スペクトル濃度を包含することができるだけの充分 な広さとしである。ここで異なった複数の種類の被処理フィルムというのは、具 体的にテレシネ・スキャナの場合について言えば、ネガフィルム形の映画用フィ ルムとポジフィルム形(プリントフィルム形)の映画用フィルムとの2種類のこ とである。更に詳細に説明すると、色チャネル用フィルタ38.40、及び42 はグイクロイック・フィルタであって、それらのスペクトル帯域幅は、そのフィ ルム種類における、制限的波長条件によって規定されている夫々の色の中に包含 されるようにしである。従って、それらフィルタ38.40、及び42は、青領 域中の最長波長より長い波長を除去するフィルタ、最も広く取った縁領域に含ま れる波長を帯域通過させるフィルタ、それに、赤領域中の最短波長より短い波長 を除去するフィルタである。尚、これらの波長条件は、プリントフィルムの場合 に略々対応させるようにしている。色チャネル用フィルタ38.40、及び42 の典型的な透過率特性面!38a、40a、及び42aを、図5に示してあり、 それらの透過率特性曲線では、緑のフィルタ40のピーク感度は比較的狭く、一 方、赤と青の色チャネル用フィルタ38と42のピーク感度は比較的広(なって いる。
スペクトル整形処理の第2の段階は、スペクトル領域を更に整形して、それを特 定の種類の被処理フィルムに合わせるようにする処理である。これは、テレシネ ・スキャナの第2の部分において、夫々の整形用フィルタの組(整形用フィルタ ・セット)44ないし45によって行なうようにしている。それら整形用フィル タ・セット44と45は、夫々、ネガフィルム走査用と、ポジフィルム走査用の フィルタ・セットである。それらフィルタ・セット44と45は、光源14とフ ィルム10との間に介設したフィルタ・セクション17の中の、色分解器26よ り手前の光路12の中に配置しである。また、それらフィルタ・セット44と4 5は、複数のスペクトル領域のうちの少なくとも1つのスペクトル領域を、特定 の種類の被処理フィルムの、当該スペクトル領域に対応したスペクトル感度のピ ーク位置に、一致させるものである。
先ず、図3に示した、ネガフィルム形の映画用フィルムに合わせて設定されてい るテレシネ・スキャナについて述べると、その整形用フィルタ・セット44に含 まれているフィルタは、赤外線除去フィルタ(IR除去フィルタ)46、紫外線 除去フィルタ(UV除去フィルタ)48、及び赤−緑帯域除去フィルタ(RG帯 域除去フィルタ)50である。これらのフィルタは、夫々、図6Aに示した透過 率特性面Ji46a、48a、及び50aを持つものとしてあり、これらの特性 曲線を得るためには、典型的な例としては、IR除去フィルタ46とRG帯域除 去フィルタ50とについては一般的なダイクロイック方式の構成とし、また、U V除去フィルタ48については一般的なガラス製の吸収フィルタとすれば良い。
ネガフィルム走査用の整形用フィルタ・セット44による、このカラー・フィル タリング機能が、色チャネル用フィルタ38.40、及び42によるカラー・フ ィルタリング機能と組み合わさると、それによって青の感度帯域の短波長側の境 界が整形され、またそれと共に、この青の感度帯域の整形程には顕著でないが、 緑の感度帯域の長波長側の境界も整形される。赤の感度帯域は、RG帯域除去フ ィルタ50とIR除去フィルタ46との組合せによって、その帯域の両側の境界 が画成される。赤の色チャネルの通過帯域におけるこの整形の影響は1図7Aに 示したとおりであり、即ちこの整形が行なわれることによって、赤の感度帯域の ピーク位置が、図IAに示したシアンの色素濃度のピーク位置である690ナノ メートルの付近に設定される。尚、図7Aのクロスハツチングを施した領域は、 以上のようにして得られる、ネガフィルムの走査のための赤の感度帯域を示した ものである。
プリントフィルムの走査に適合させる場合には、最も重要なことは、赤の感度帯 域を短波長側ヘシフトさせて、図2Aに示したシアンの色素濃度のピーク位置で ある660ナノメートルの近くへ移動させることである。プリントフィルムの走 査の際に用いる、プリントフィルム用の整形用フィルタ・セット45は、図4に 示すように、紫外線除去フィルタ(UV除去フィルタ)52と赤外線除去フィル タ(IR除去フィルタ)54とを含んだものとしである0図6Bに示すように( 特に図6Aと比較すれば明らかなように)、プリントフィルム用のIR除去フィ ルタ54の透過率特性曲線54aは、その除去帯域の短波長側の縁部が、ネガフ ィルム用のIR除去フィルタ46の除去帯域の短波長側の縁部より、更に短波長 側へ寄った特性曲線にしである。一方、UV除去フィルタ52の透過率特性曲線 52aは、ネガフィルム用のUV除去フィルタの透過率特性曲線と略々同じにし である。これらのフィルタリング特性を得るためには、典型的な例としては、I R除去フィルタ54についてはダイクロイック方式の構成とし、また、UV除去 フィルタ52については一般的なガラス製の吸収フィルタとすれば良い。以上の 構成とした結果、このプリントフィルム用の整形用フィルタ・セット45による カラー・フィルタリング機能が1色チャネル用フィルタ38.40、及び42に よるカラー・フィルタリング機能と組み合わさると、それによって得られる赤の スペクトル領域の通過帯域が、ネガフィルム走査の場合と比べて、より短波長側 に位置することになり、そのため赤の感度帯域は、その中心位置が660ナノメ ートルへより近付いたものとなる。尚、図7Bのクロスハツチングを施した領域 は、以上のようにして得られる、プリントフィルムの走査のための赤の感度帯域 を示したものである。
整形用フィルタ・セット44及び45は、光源14と映画用フィルム10との間 に介設したフィルタ・セクション17の中に配置するのが好ましく、その理由は 1機械的な取扱いが容易になることと、光路12のできるだけ手前の部分におい て赤外線を減少させることができるためである。−例として、整形用フィルタは 、熱線吸収フィルタ20、光源バランス用フィルタ22、並びに基礎濃度フィル タ36と共に、ランプ・ハウス・アセンブリ(特に示さない)の内部に配設する ようにしても良い、好ましくは、熱線吸収フィルタ20と、IR除去フィルタ4 6または54とは、フィルタ・セクション17の前面の、光源14に最も近い位 置に配置して、その他のフィルタへの赤外線による加熱の影響を減少させるよう にするのが良い。ただし、取扱い容易性と赤外線の影響とを別にするならば、整 形用フィルタは、光源14と撮像段16との間の、任意の位置に配置することが できる。通常は、整形用フィルタ・セット44及び45は、色分解器26から見 て光の入力側に配置するのが良(、その理由は、そうすれば、3つの色チャネル の全てに対して、帯域整形の効果を同等に及ぼすことができるからである。これ が特に重要であるのは、撮像段16が、ディテール・センサへ供給するための出 力をも、併せて送出するようにした場合であり、これについては、リチャード・ A・ジャーマンとロジャー・L・リーズが1989年6月29日付で出願した米 国特許出願第373309号に記載されており、同米国出願は、本願の基礎出願 の譲受人に対して譲渡された、本願の基礎米国出願の同時係属出願であり、その 発明の名称を、「カラー・オリジナルのライン走査によって高精細度電子信号を 発生するための方法及び装置(Method and Apparatus f or Generating a HighDefinition Elect ronic Signal from a Line 5can of a C o1or Origin≠戟j Jと した出願である。整形用フィルタ・セット44及び45を色分解器の入力側に配 置しておけば、それによって、色チャネルばかりでなく、ディテール・チャネル についても、その赤、緑、及び青の色成分を決定することができるようになる。
更にまた、フィルタとレンズとから成る光学系によって提供される紫外光の除去 機能が充分なものであることもあり、そのため、UV除去フィルタ48と52と を夫々整形用フィルタ・セット44と45とから取り除いてしまっても、有害な 影響を生じることがない場合もあり得るということも判明している。
更に注記すべきこととして、上記米国特許出願373309号においては、色検 出を行なうのに、単一の構造体上に並設した3つのリニアCCDアレイ(夫々を 赤、緑、青に対応させている)によって行なっているということがある。この場 合の色分解は、色分解ブロック26を別設してそれを用いるのではなく、それら のアレイに、直線形状の色フィルタを重ねることによって行なっている。この構 成は、色検出には好ましいものであり、これを図8に示した。この構成では、光 路12をダイクロイック・ミラー60で分岐させ、分岐させた一方の光路をディ テール・センサ62へ入射させ、また他方を、共通の1枚の基板上に取付けたリ ニア・アレイ64.66、及び68から成るリニア・アレイ・セットへ入射させ ている。それらアレイ64.66、及び68に対しては、色チャネル用フィルタ 38.40、及び42によって独自の感度特性を付与しである。アレイ64.6 6、及び68は、フィルムの1つのコマの上の夫々に異なった垂直位置に位置合 せされるため、それらへ入射する光には、そのコマの画像の複数本のラインが包 含されているようにしている。この図8の構成が好ましい理由の1つは、この構 成によれば、アレイ64.66、及び68のスペクトル応答特性の設計に大幅な 柔軟性を持たせることができるということにある。特に、この構成の色チャネル 用フィルタ38.40、及び42では、それらフィルタの夫々のスペクトル帯域 幅にオーバーラツプを持たせることができ、例えば、青に対応させたアレイの青 の感度帯域と、緑に対応させたアレイの緑の感度帯域との間にオーバーラツプを 持たせることができる。これに対して、例えばビームスプリッタ等の、図3ない し図4の色分解器26を使用して光を分解するようにした場合には、C緑に対応 させた)センサ30へ入射する光と、(青に対応させた)センサ32へ入射する 光との間に、大きなオーバーラツプを持たせることはできない。
尚、以上の説明では、色チャネル用フィルタ38.40、及び42、並びにそれ らフィルタのフィルタリング機能は、色分解器26とは分けて別に説明した。
しかしながら、色分解器26の通過帯域を、それら色チャネル用フィルタ38. 40、及び42の通過帯域と相互に関連して機能させることによって、異なった 複数の種類の被処理フィルムの色素スペクトル濃度を包含する広域スペクトル帯 域幅を画成するようにすることも容易である0例えば、色分解器26をダイクロ イック・ビームスプリッタとする場合には、そのダイクロイック・ビームスブリ ツタ中に含まれる複数枚のグイクロイック・ミラーの透過特性、及び/または反 射特性を、広域スペクトル帯域幅の通過帯域の一方の側ないしは両側を画成する ための補助として利用することができる。また実際に、システムによっては、そ れらのグイクロイック・ミラーだけで、広域スペクトル帯域幅を画成するように して、色チャネル用フィルタ38.40、及び42は不要にしてしまうことも考 えられることである。また別法として、上記米国出願第373309号がそうで あるように、色チャネル用フィルタ38.40、及び42に、色分解の機能と、 広域スペクトル帯域幅の通過帯域を画成する機能との、両方を受け持たせるよう にするという方法もある。
以上に、本発明を現時点において好適と考える実施例に具体的に即して説明した が、ただし、容易に理解されるように、本発明の概念並びに範囲から逸脱するこ となく、変更並びに改変を加えることが可能である。
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Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.映画用カラーフィルム(10)を光源(14)と撮像段(16)との間の光 路(12)中に介挿するようにし、且つ、前記撮像段(16)が、そのフィルム を通過した光から複数の分解色出力信号(R、G、B)を発生するようにしてあ るスキャナの中で、映画用カラーフィルム(10)を処理するためのテレシネ走 査装置において、 複数の分解スペクトル領域へ光を分解するための、前記撮像段(16)の中に備 えた色フィルタ手段(26、38、40、42)であって、それら複数の分解ス ペクトル領域の各々が、少なくとも2種類の被処理フィルムの色素スペクトル濃 度を包含し得るだけの充分な広さを持った分解スペクトル領域であるように光を 分解する前記色フィルタ手段と、 前記光源(14)と前記撮像段(16)との間の光路(12)中に介設した整形 用フィルタ手段(44、45)であって、前記複数の分解スペクトル領域のうち の少なくとも1つの分解スペクトル領域を、特定の種類の被処理フィルムにおけ る当該分解スペクトル領域に対応したフィルム色素のスペクトル濃度のピーク位 置に略々一致させるための前記整形用フィルタ手段と、を備えていることを特徴 とするテレシネ走査装置。
  2. 2.前記整形用フィルタ手段(44、45)が、前記少なくとも1つの分解スペ クトル領域を更に局限して、前記当該スペクトル対応フィルム色素の前記スペク トル濃度に対応した通過帯域とするものであることを特徴とする請求項1記載の テレシネ走査装置。
  3. 3.前記色フィルタ手段が、前記複数の分解スペクトル領域の中に位置を占めて いる複数の分解色の中に光を局限するための、複数枚の色チャネル用フィルタ( 38、40、42)を含んでいることを特徴とする請求項1記載のテレシネ走査 装置。
  4. 4.前記色フィルタ手段が、前記フィルムを透過した光を別々の複数の光路へ分 解するビームスプリッタ(26、60)と、それら複数の光路のうちの1つない し2つ以上の光路の中で機能して、該1つないし2つ以上の光路の中の光を、前 記複数の分解スペクトル領域の中に位置を占めている複数の色通過帯域の中に局 限する、複数枚の色フィルタ(38、40、42)とを含んでいることを特徴と する請求項1記載のテレシネ走査装置。
  5. 5.前記ビームスプリッタ(60)が、ディテール・センサ(62)へ向かうデ ィテール光路と、カラー・センサ(66、68、70)へ向かうカラー光路とへ 光を分解するようにしたものであり、且つ、前記色フィルタ(38、40、42 )が、前記カラー光路の中において機能するようにしてあることを特徴とする請 求項4記載のテレシネ走査装置。
  6. 6.前記ビームスプリッタ(26)が、複数のカラー光路へ光を分解するように したものであり、且つ、前記複数枚の色フィルタ(38、40、42)が、夫々 前記複数のカラー光路の中で機能するようにしてあることを特徴とする請求項4 記載のテレシネ走査装置。
  7. 7.前記撮像段(16)が、前記フィルム内のシアン、マゼンタ、及びイエロー の色素に対応する赤、緑、及び青の出力信号を発生するようにしたものであり、 前記複数枚の色チャネル用フィルタ(38、40、42)が、赤と緑と青のスペ クトル通過帯域を持ち、それらスペクトル通過帯域の各々は、少なくとも2種類 の被処理フィルムの色素スペクトル濃度を包含し得るだけの充分な広さを持った スペクトル通過帯域であり、 前記光源と前記撮像段との間の光路中に介設した前記整形用フィルタ手段(44 、45)が、前記赤と緑と青のスペクトル通過帯域のうちの少なくとも1つのス ペクトル通過帯域の感度のピーク位置を、特定の種類の被処理フィルムにおける 前記シアン、マゼンタ、及びイエローの色素のうちの少なくとも1つの色素のス ペクトル濃度のピーク位置に略々一致させるものである、ことを特徴とする請求 項3記載のテレシネ走査装置。
  8. 8.前記整形用フィルタ手段(44、45)が、前記少なくとも1つのスペクト ル通過帯域を更に局限して、前記特定の種類の被処理フィルムにおける前記少な くとも1つの色素の前記スペクトル濃度に略々対応した通過帯域とするものであ ることを特徴とする請求項7記載のテレシネ走査装置。
  9. 9.前記撮像段(16)が、赤と緑と青の光センサ(28、30、32)を含ん でおり、且つ、前記赤と緑と青の色チャネル用フィルタ(38、40、42)が 、それらセンサの夫々に略々重なり合っていることを特徴とする請求項7記載の テレシネ走査装置。
  10. 10.前記撮像段(16)が、前記フィルムを通過した光を赤と緑と青の色に分 解するための色分解器(26)を含んでおり、且つ、前記複数枚の色チャネル用 フィルタ(38、40、42)が、該色分解器(26)と協働することによって 、前記充分な広さを持ったスペクトル通過帯域を画成するものであることを特徴 とする請求項7記載のテレシネ走査装置。
  11. 11.ネガフィルム形ないしプリントフィルム形の映画用カラーフィルムを処理 するためのテレシネ走査装置であって、前記複数枚の色チャネル用フィルタ(3 8、40、42)が赤と緑と青のフィルタを含んでおり、それら赤と緑と青のフ ィルタは、夫々の光センサ(28、30、32)へ向かう光路の中に配置されて おり、且つ、それら赤と緑と青のフィルタは、ネガフィルムとプリントフィルム との両方の色素スペクトル濃度を包含するだけの充分な広さを持った赤と緑と青 のスペクトル通過帯域を画成するためのフィルタであり、前記光源と前記フィル ムとの間の光路中に介設した前記整形用フィルタ手段(44、45)が、前記赤 と緑と青のスペクトル通過帯域のうちの少なくとも赤のスペクトル通過帯域の感 度のピーク位置を、選択されたネガフィルムまたはプリントフィルムにおけるシ アン色素のスペクトル濃度のピーク位置に略々対応したスペクトル領域に、選択 的に一致させるものである、ことを特徴とする請求項7記載のテレシネ走査装。
  12. 12.前記整形用フィルタ手段(44、45)が赤外線除去フィルタ(54)を 含んでおり、該赤外線除去フィルタ(54)は、前記赤フィルタ(38)と協働 することによって、前記赤スペクトル通過帯域の感度のピーク位置を、プリント フィルムにおけるシアン色素のスペクトル濃度のピーク位置に一致させるもので あることを特徴とする請求項11記載のテレシネ走査装置。
  13. 13.前記整形用フィルタ手段(44、45)が、緑と赤との間に無透過帯域を 有する帯域除去フィルタ(50)と、赤外線除去フィルタ(46)とを含んでお り、それら帯域除去フィルタと赤外線除去フィルタとは、互いに協働することに よって、前記赤スペクトル通過帯域の感度のピーク位置を、ネガフィルムにおけ るシアン色素のスペクトル濃度のピーク位置に一致させるものであることを特徴 とする請求項11記載のテレシネ走査装置。
  14. 14.ディテール信号を発生するための更に別の光センサ(62)と、前記フィ ルムを通過した光をカラー部分とディテール部分とに分解するためのビームスプ リッタ(60)とを更に含んでおり、前記赤と緑と青のフィルタ(38、40、 42)を、前記カラー部分の光路中に配設してあることを特徴とする請求項11 記載のテレシネ走査装置。
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