JPH09112405A - 油圧モータのブレーキ装置 - Google Patents

油圧モータのブレーキ装置

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JPH09112405A
JPH09112405A JP26527995A JP26527995A JPH09112405A JP H09112405 A JPH09112405 A JP H09112405A JP 26527995 A JP26527995 A JP 26527995A JP 26527995 A JP26527995 A JP 26527995A JP H09112405 A JPH09112405 A JP H09112405A
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JP
Japan
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brake
oil
pressure
piston
hydraulic motor
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Application number
JP26527995A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Arai
満 新井
Sadao Nunotani
貞夫 布谷
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキシリンダに作用する圧力を油圧モー
タ駆動圧力よりも低圧とし、ゆっくりと制動できるよう
にする。 【解決手段】 カウンタバランス弁8によって第1・第
2主回路3,4の高圧油をブレーキ回路9に供給し、こ
のブレーキ回路9を減圧弁16、チェック弁15を経て
ブレーキシリンダ12の受圧室14に接続して受圧室1
4内の圧力を減圧し、そのブレーキ回路9におけるチェ
ック弁15と受圧室14との間を絞り17を経てタンク
19に接続して受圧室14内の圧油がゆっくりとタンク
19に流出するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の走行用
モータ等として用いる油圧モータを制動するブレーキ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧モータのブレーキ装置としては種々
のものが知られている。例えば実開昭62−17527
0号公報に示すように、ブレーキシリンダと、油圧モー
タの第1・第2主回路内の高圧油を検出するシャトル弁
と、このシャトル弁の出力圧油をブレーキシリンダに供
給する減圧弁を備え、第1主回路又は第2主回路に高圧
油を流通して油圧モータを駆動する際にはその高圧油を
減圧してブレーキシリンダに供給することで非制動とす
るものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるブレーキ装置で
あると第1・第2主回路の高圧油(油圧モータ駆動圧
力)を減圧してブレーキシリンダに供給するので、ブレ
ーキシリンダに流入する圧力が油圧モータ駆動圧力より
も低くなり、ブレーキシリンダの剛性を小さいものにで
きる。
【0004】しかしながら、前述のブレーキ装置におい
ては第1・第2主回路に高圧油を供給せずに油圧モータ
を停止する際に、ブレーキシリンダ内の圧油が減圧弁よ
り直ちにドレーン側に流出してブレーキシリンダにより
油圧モータを直ちに制動するので停止ショックが発生す
る。
【0005】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした油圧モータのブレーキ装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段、作用、効果】第1の発明は、油
圧モータ5の第1ポート6に接続した第1主回路3又は
油圧モータ5の第2ポート7に接続した第2主回路4の
高圧油をブレーキ回路9に供給する手段と、スプリング
13により制動方向に作動し、受圧室14内の圧油で非
制動方向に作動するブレーキシリンダ12を備え、前記
ブレーキ回路9を減圧弁16、チェック弁15を経てブ
レーキシリンダ12の受圧室14に接続し、このブレー
キ回路9における減圧弁16、チェック弁15よりもブ
レーキシリンダ12の受圧室14寄りを絞り17を経て
タンクに接続したことを特徴とする油圧モータのブレー
キ装置である。第1の発明によれば、ブレーキ回路9の
高圧油を減圧してブレーキシリンダ12の受圧室14に
供給するので、その受圧室14内の圧力が油圧モータ駆
動圧力よりも低圧となり、ブレーキシリンダ12の耐久
性を向上できる。また、ブレーキシリンダ12の受圧室
14内の圧油は絞り17を経てタンクに流出するので、
ブレーキシリンダ12はゆっくりと制動方向に作動し、
油圧モータをゆっくりと制動して停止ショックを低減で
きる。第2の発明は、モータケース20とエンドカバー
21より成るモータハウジング22と、このモータハウ
ジング22内に軸24とともに回転自在に設けたシリン
ダブロック23と、このシリンダブロック23のシリン
ダ孔25内に嵌挿したピストン26と、このピストン2
6を摺動自在に回転ガイドする斜板28より油圧モータ
とし、前記モータケース20の内周面20aに軸方向に
移動可能に設けた固定側の環状ブレーキ部材31と、前
記シリンダブロック23の外周面23aに軸方向に移動
可能に設けた回転側の環状ブレーキ部材36と、この環
状ブレーキ部材31と環状ブレーキ部材36を圧着して
エンドカバー21の内面21aに圧着するばね部材38
と、前記モータハウジング22に設けられて油室42に
供給される圧油で前記ばね部材38を圧縮する方向に移
動するブレーキピストン41と、前記油室42と油路4
3を連通・遮断するピストン44を設け、前記ブレーキ
ピストン41に油室42をモータハウジング22内に連
通する絞り51を備えた油孔50を形成し、前記ピスト
ン44を、油路43内の圧油でブレーキピストン41と
ともに非制動方向に移動して前記油孔50を閉じかつ油
路43内の圧油を減圧して油室42に供給し、ブレーキ
ピストン41が制動方向に移動する時には油室42と油
路43を遮断し、油室42内の圧油でブレーキピストン
41と離れて移動して前記油孔50を開くように構成し
たことを特徴とする油圧モータのブレーキ装置である。
第2の発明よれば、ピストン44とブレーキ用のスプリ
ング38で減圧弁となるから、減圧弁専用のスプリング
が不要となって構造簡単で部品点数が少なくなる。ま
た、ブレーキピストン41を非制動方向に押す油室42
内の圧力がモータ駆動圧力よりも低圧となり、そのブレ
ーキピストン41のシール部分の構造を単純なものにで
きる。また、ブレーキピストン41が制動方向に移動す
る時には油室42内の圧油が絞り51を経てモータハウ
ジング22内に流れるから、そのブレーキピストン41
はゆっくりと制動方向に移動して油圧モータをゆっくり
と制動し、停止ショックを低減できる。第3の発明は、
第2の発明における前記ブレーキピストン41、ピスト
ン44、油路43をエンドカバー21にそれぞれ設けた
油圧モータのブレーキ装置である。第3の発明によれ
ば、ブレーキピストン41をエンドカバー21に取付け
たことにより、モータケース20の外径が小さくなる
し、ブレーキピストン41を作動する油室42に連通し
た油路43はエンドカバー21にのみ形成され、その油
路43から圧油が洩れることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示すように、油圧ポンプ1
の吐出圧油が操作弁2で第1主回路3と第2主回路4の
一方に供給される。この第1主回路3は第1チェック弁
60を経て油圧モータ5の第1ポート6に接続し、第2
主回路4は第2チェック弁61を経て油圧モータ5の第
2ポート7に接続する。
【0008】カウンタバランス弁8はスプリングによっ
て中立位置aに保持され、第1主回路3における第1チ
ェック弁60よりも油圧ポンプ側の回路3a内の高圧油
で第1位置bとなり、第2主回路4における第2チェッ
ク弁61よりも油圧ポンプ側の回路4a内の高圧油で第
2位置cとなる。カウンタバランス弁8が第1位置bの
時には第1主回路3における油圧ポンプ側の回路3a内
の高圧油をブレーキ回路9に供給し、かつ第2主回路4
における油圧ポンプ側の回路4aと第2チェック弁61
よりも油圧モータ側の回路4bを短絡するバイパス路1
0を連通し、第2位置cの時には第2主回路4における
油圧ポンプ側の回路4a内の高圧油をブレーキ回路9に
供給し、かつ第1主回路3における油圧ポンプ側の回路
3aと第1チェック弁60よりも油圧モータ側の回路3
bを短絡するバイパス路11を連通する。このように、
カウンタバランス弁8は第1主回路3、第2主回路4の
高圧油をブレーキ回路9に供給する機能を有している。
【0009】ブレーキシリンダ12はスプリング13で
制動方向に作動し、受圧室14に圧油が供給されると非
制動方向に作動する。前記ブレーキ回路9は減圧弁1
6、チェック弁15を介して受圧室14に接続し、この
チェク弁15と受圧室14との間に絞り17を備えたド
レーン回路18が接続してある。
【0010】次に作動を説明する。操作弁2を第1操作
位置dとして第1主回路3に高圧油を供給する。これに
より油圧モータ5の第1ポート6に圧油が供給されると
共に、カウンタバランス弁8が第1位置bとなって油圧
モータ5の第2ポート7の圧油が第2主回路4の油圧モ
ータ側の回路4b、バイパス路10、第2主回路4の油
圧ポンプ側の回路4a、操作弁2を経てタンク19に流
出するので、油圧モータ5が駆動する。
【0011】これと同時に第1主回路3(油圧ポンプ側
の回路3a)内の高圧油がカウンタバランス弁8よりブ
レーキ回路9に流入し、その高圧油は減圧弁16で減圧
されてブレーキシリンダ12の受圧室14に流入する。
これによってブレーキシリンダ12が非制動方向に作動
して油圧モータ5を非制動とする。
【0012】前述の状態で操作弁2を中立位置eとして
第1主回路3をタンク19に連通するとカウンタバラン
ス弁8が中立位置aとなる。これにより、ブレーキ回路
9に圧油が供給されなくなり、ブレーキシリンダ12の
受圧室14内の圧油は絞り17を経てドレーン回路18
よりタンク19に徐々に流出し、ブレーキシリンダ12
はゆっくりと制動方向に作動して油圧モータ5をゆっく
りと制動する。
【0013】次にブレーキシリンダ、減圧弁等を内蔵し
た油圧モータの具体構造を説明する。図2に示すように
モータケース20とエンドカバー21によりモータハウ
ジング22となり、そのモータハウジング22内にシリ
ンダブロック23が軸24とともに回転自在に設けら
れ、そのシリンダブロック23の複数のシリンダ孔25
内にピストン26がそれぞれ嵌挿されてシリンダ室27
を構成し、そのピストン26は斜板28に沿って摺動自
在となり、シリンダ室27内に圧油を供給、排出するこ
とでシリンダブロック23を軸24とともに回転するよ
うにして油圧モータを構成してある。
【0014】前記モータケース20の内周面20aにお
けるエンドカバー21寄り位置にはほぼ半円形状の凹部
29が周方向に間隔を置いて複数形成され、前記シリン
ダブロック23の外周面23aにおける前記凹部29と
対向した位置にはほぼ半円形状の凹部30が周方向に間
隔を置いて複数形成してある。
【0015】前記モータケース20の内周面20aにお
ける凹部29部分には固定側の環状ブレーキ部材31と
環状ばね受部材32が設けてあり、この環状ブレーキ部
材31は図3に示すようにリング状プレートとなり、そ
の外周面には前記凹部29に嵌合する凸部33が周方向
に間隔を置いて複数形成され、かつその凸部33には切
欠凹部34が形成してあり、前記環状ばね受部材32は
図3に示すようにリング状プレートとなり、その外周面
には前記凹部29に嵌合する凸部35が周方向に間隔を
置いて複数形成してある。そして、環状ブレーキ部材3
1と環状ばね受部材32はその凸部33,35を凹部2
9に嵌合して軸方向に移動可能に取付けてある。
【0016】前記シリンダブロック23の外周面23a
における凹部30部分には回転側の環状ブレーキ部材3
6が設けてあり、この環状ブレーキ部材36は図3に示
すようにブレーキディスクとなり、その内周面には前記
凹部30に嵌合する凸部37が周方向に間隔を置いて複
数形成してある。そして環状ブレーキ部材36はその凸
部37を凹部30に嵌合して軸方向に移動可能に取付け
てある。
【0017】前記環状ばね受部材32はばね部材38に
よりエンドカバー21側に押されて固定側の環状ブレー
キ部材31と回転側の環状ブレーキ部材36を圧着して
固定側の環状ブレーキ部材31をエンドカバー21の内
面21aに圧着し、これによってシリンダブロック23
をモータハウジング22に固定している。
【0018】前記ばね部材38はコイルばねとなり、前
記モータケース20の内周面20aに一体的に設けた突
起39により支持されている。このばね部材38は皿ば
ねとしても良い。
【0019】前記エンドカバー21には環状のシリンダ
孔40が内面21aに開口して形成され、この環状シリ
ンダ孔40には環状のブレーキピストン41が嵌合され
て油室42を形成し、その油室42はエンドカバー21
に形成した油路43にピストン44で連通・遮断され
る。この油路43には図1に示すカウンタバランス弁8
より高圧油が供給される。
【0020】前記環状ばね受部材32には複数のピン4
5が周方向に間隔を置いて複数取付けてあり、そのピン
45は前記固定側の環状ブレーキ部材31の切欠凹部3
4より前記環状のブレーキピストン41に接して回転側
の環状ブレーキ部材36とは干渉しないようになり、油
路43より油室42に圧油を供給することでブレーキピ
ストン41が押されてピン45により環状ばね受部材3
2をばね部材38に抗して押し、それによってシリンダ
ブロック23をモータハウジング22に対して回転自在
とする。
【0021】図4に示すように前記ブレーキピストン4
1には油室42をモータケース20内(ドレーン側)に
連通する油孔50が形成してあり、この油孔50は絞り
51を有している。前記油孔50のモータケース20側
はモータケース20内に開口し、その油孔50の油室4
2側はピストン44で開閉される。
【0022】前記ピストン44はシリンダ孔40と油路
43を連通する孔52に摺動自在に嵌合してあり、この
ピストン44は孔52に嵌合した中間ランド53の軸方
向一端部に第1ランド54を小径部を介して設け、中間
ランド53の軸方向他端部に第2ランド55を小径部を
介して設けたものとなる。前記中間ランド53にはスリ
ット56が形成され、このスリット56と孔52によっ
て油路43と油室42を連通する絞り通路を形成してい
る。
【0023】次に作動を説明する。油圧モータを駆動し
て走行する時にはカウンタバランス弁からの高圧油が油
路43、スリット56、油室42に流れ、ブレーキピス
トン41を押付けてスプリング38を圧縮させる。これ
によって環状ブレーキ部材31と環状ブレーキ部材36
が離れ、油圧モータは非制動となる。
【0024】この時、ピストン44の右端部の受圧室5
6に作用する圧力P1 は油路43の圧力(カウンタバラ
ンス弁からの圧力)と同一圧力となり、ピストン左端部
(油室42)に作用する圧力P2 はスリット56の圧力
損失のため受圧室56に作用する圧力P1 よりも低い圧
力となる。このために、ピストン44は図4において左
方(ブレーキピストン41側)に移動してブレーキピス
トン41に押付けられて油孔50を閉じ、ピストン44
とブレーキピストン41は一体となって左方に移動す
る。
【0025】油路43の圧力が上昇すると油室42内の
圧力が上昇し、ブレーキピストン41が左方に移動して
スプリング38を圧縮して前述のように非制動となる。
この時、ブレーキピストン41とともにピストン44も
左方に移動し、油路43と孔52の開口面積が第1ラン
ド54で減少して流入通路が絞られる。つまり、ピスト
ン44が図1に示す減圧弁16を構成する。
【0026】これにより、油室42内の圧力P2 は油路
43の圧力よりも低圧となり、モータケース20とエン
ドカバー21を開離する力が小さくなるので、モータケ
ース20とエンドカバー21を連結するボルトに作用す
る応力が緩和され高寿命の油圧モータとなる。しかも、
油室42内の圧力が低圧となることでブレーキピストン
41のシール材57によるシール部分からの油洩れが減
少し、シール材57の性能を低下できる。例えばバック
アップリングを省略できる。
【0027】停止操作すると油路43内の圧力が低下
し、油室42の圧力も低下するから、ブレーキピストン
41がスプリング38で右方に押され、しかもピストン
44の受圧室56内の圧力も低下するので、ピストン4
4はブレーキピストン41と離れて急激に右方に移動す
る。具体的にはブレーキピストン41の受圧面積(π/
4×(D2 2 −D1 2 ))がピストン44の受圧面積
(π/4×(D3 2 )に比較して非常に大きいので、ブ
レーキピストン41が右方に移動すると多量の圧油がス
リット56を通って油路43に流出し、そのスリット5
6の前後に圧力損失のために差圧が生じる。このために
油室42の圧力が油路43の圧力よりも高くなり、ピス
トン44は急激に右方に移動する。
【0028】これにより、孔52が第2ランド55で閉
じられ、油室42と油路43が遮断し、油室42が油孔
50でモータケース20内に連通するので、油室42内
の圧油は絞り51でモータケース20内に徐々に流出す
る。つまり、スプール44が図1におけるチェック弁1
6として作用し、油孔50と絞り51が図1における絞
り17、ドレーン回路18に相当する。
【0029】したがって、ブレーキピストン41はゆっ
くりと制動方向に移動して油圧モータがゆっくりと制動
される。例えば油圧モータが停止後に制動される。
【0030】このように構成することで次のような利点
を有する。ピストン44を設けるだけで減圧弁作用とブ
レーキの作動を遅延する作用が得られる。
【0031】減圧弁作用専用のスプリングが不要とな
り、ブレーキのスプリング38を減圧弁作用のスプリン
グと兼用でき、構造簡単で部品点数を低減できる。
【0032】固定側の環状ブレーキ部材31、環状ばね
受部材32はその凸部33,35を凹部29に嵌合する
ことでモータケース20の内周面20aに回転しないよ
うに取付けでき、回転側の環状ブレーキ部36はその凸
部37を凹部30に嵌合することでシリンダブロック2
4の外周面24aに回転しないように取付けでき、それ
らの取付けが簡単となる。
【0033】また、環状ばね受部材32に取付けたピン
45は固定側の環状ブレーキ部材31に形成した切欠凹
部34よりブレーキピストン41に接しているから、そ
のピン45が回転側の環状ブレーキ部材36と干渉する
ことがない。
【0034】また、ブレーキピストン41をエンドカバ
ー21に取付けたことにより、モータケース20の内周
面20aを段付き形状としなくとも良いからモータケー
ス20の外径が小さくなって液圧モータ全体の外径を小
さくできる。
【0035】また、ブレーキピストン41を作動する油
室42に連通した油路43はエンドカバー21にのみ形
成すれば良く、モータケース20の加工が容易となる
し、その油路43から圧油が洩れることがなくブレーキ
ピストン41を作動してブレーキを確実に解放できる。
【0036】図5は油圧モータの具体構造の第2実施例
を示し、ピストン44をスプリング58でブレーキピス
トン41側に向けて押付けている。このようにすれば、
ピストン44の受圧室56の圧力P1 と油室42の圧力
2 との圧力差が小さくともピストン44をブレーキピ
ストン41とともに左方に移動できるから、スリット5
6の面積を大きくして油路43内の圧油がスムーズに油
室42に流入して油圧モータ駆動時に迅速に制動でき
る。
【0037】図6は第2実施例を示し、第1主回路3と
第2主回路4との高圧油を検出するシャトル弁62を設
け、その出力側にブレーキ回路9を接続してある。この
実施例の場合には減圧弁16がブレーキシリンダ12側
に設けてもあるが、チェック弁15をブレーキシリンダ
12側としても良い。
【0038】以上の各実施例ではブレーキピストン4
1、ピストン44、油路43をエンドカバー21にそれ
ぞれ設けたが、これらはモータケース20にそれぞれ設
けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す線図的構成説明図であ
る。
【図2】本発明の実施例を示す油圧モータの具体構造を
示す断面図である。
【図3】環状ブレーキ部材と環状ばね受部材の斜視図で
ある。
【図4】図2におけるブレーキ部分の拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例を示す油圧モータの具体構造を
示す他の実施例におけるブレーキ部分の拡大断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例を示す線図的構成説明図で
ある。
【符号の説明】
1…油圧モータ 2…操作弁 3…第1主回路 4…第2主回路 5…油圧モータ 6…第1ポート 7…第2ポート 8…カウンタバランス弁 9…ブレーキ回路 12…ブレーキシリンダ 13…スプリング 14…受圧室 15…チェック弁 16…減圧弁 17…絞り 18…ドレーン回路 19…タンク 20…モータケース 20a…内周面 21…エンドカバー 21a…内面 22…モータハウジング 23…シリンダブロック 23a…外周面 24…軸 26…ピストン 28…斜板 31…環状ブレーキ部材 32…環状ばね受部材 36…環状ブレーキ部材 38…ばね部材 41…ブレーキピストン 42…油室 43…油路 44…ピストン 45…ピン 52…ピストン孔 53…中間ランド 54…第1ランド 55…第2ランド 56…スリット 58…スプリング 62…シャトル弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータ5の第1ポート6に接続した
    第1主回路3又は油圧モータ5の第2ポート7に接続し
    た第2主回路4の高圧油をブレーキ回路9に供給する手
    段と、 スプリング13により制動方向に作動し、受圧室14内
    の圧油で非制動方向に作動するブレーキシリンダ12を
    備え、 前記ブレーキ回路9を減圧弁16、チェック弁15を経
    てブレーキシリンダ12の受圧室14に接続し、このブ
    レーキ回路9における減圧弁16、チェック弁15より
    もブレーキシリンダ12の受圧室14寄りを絞り17を
    経てタンクに接続したことを特徴とする油圧モータのブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】 モータケース20とエンドカバー21よ
    り成るモータハウジング22と、このモータハウジング
    22内に軸24とともに回転自在に設けたシリンダブロ
    ック23と、このシリンダブロック23のシリンダ孔2
    5内に嵌挿したピストン26と、このピストン26を摺
    動自在に回転ガイドする斜板28より油圧モータとし、 前記モータケース20の内周面20aに軸方向に移動可
    能に設けた固定側の環状ブレーキ部材31と、前記シリ
    ンダブロック23の外周面23aに軸方向に移動可能に
    設けた回転側の環状ブレーキ部材36と、この環状ブレ
    ーキ部材31と環状ブレーキ部材36を圧着してエンド
    カバー21の内面21aに圧着するばね部材38と、前
    記モータハウジング22に設けられて油室42に供給さ
    れる圧油で前記ばね部材38を圧縮する方向に移動する
    ブレーキピストン41と、前記油室42と油路43を連
    通・遮断するピストン44を設け、 前記ブレーキピストン41に油室42をモータハウジン
    グ22内に連通する絞り51を備えた油孔50を形成
    し、 前記ピストン44を、油路43内の圧油でブレーキピス
    トン41とともに非制動方向に移動して前記油孔50を
    閉じかつ油路43内の圧油を減圧して油室42に供給
    し、ブレーキピストン41が制動方向に移動する時には
    油室42と油路43を遮断し、油室42内の圧油でブレ
    ーキピストン41と離れて移動して前記油孔50を開く
    ように構成したことを特徴とする油圧モータのブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキピストン41、ピストン4
    4、油路43をエンドカバー21にそれぞれ設けた請求
    項第2項記載の油圧モータのブレーキ装置。
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