JPH09111933A - 複層ガラスおよびその支持構造 - Google Patents

複層ガラスおよびその支持構造

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JPH09111933A
JPH09111933A JP7273828A JP27382895A JPH09111933A JP H09111933 A JPH09111933 A JP H09111933A JP 7273828 A JP7273828 A JP 7273828A JP 27382895 A JP27382895 A JP 27382895A JP H09111933 A JPH09111933 A JP H09111933A
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glazing
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Takashi Takeda
孝 武田
Hideto Onishi
秀人 大西
Yoshio Shibata
義雄 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複層ガラス板に点支持構法を適用したガラスス
クリーンに係る。 【解決手段】対向する2枚のガラス板の周辺輪郭部を閉
ループ状とした乾燥剤入りスペーサー枠材を介して接着
させ、さらにシーリング材にて密封した複層ガラスにお
いて、2枚のガラス板のコーナー部で前記スペーサー枠
材の外側近傍に同心円状の穿孔部を設けた複層ガラス
と、構造体より複層ガラスの背面側に突出のロッドに軸
着の支持金具により支持される複層ガラスの穿孔部の締
付金具により、前記穿孔部を緩衝材を介して締付支持す
る複層ガラスの支持構造において、前記複層ガラスの二
枚のガラス板間かつ穿孔部に該穿孔部径と同一内径の環
状スペーサーを設け、該穿孔部と前記環状スペーサーに
筒状部材を内接させ、室外側より締付プレートに垂設の
ボルト部を該筒状部材に挿通させ、室内側より緩衝材を
介して押えプレートで挟持しナットで締付固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複層ガラスによる
ガラススクリーンの形成において、点支持構法を適用す
る複層ガラスとその支持構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】複層ガラスの取付構法として代表的なも
のとして、複層ガラスの室内側周辺部の二辺または四辺
とサッシ枠等の構造フレーム間にシリコン等の構造用シ
ーラントを充填し強固に接着支持させるSSG構法(St
ructural Sealant GlazingSystem)がある。例えば実
公平7−12621号公報本文中には、複層ガラスの室
内側ガラス周縁部とサッシ枠とのストラクチャーシール
部とを接着したもの、また大形のガスケットを用い、複
層ガラスをサッシ枠に取り付ける構造の記載があり、ま
た本出願人による実開平4−119590号公報には複
層ガラスの周縁において外面側となるガラス板端縁の内
面に収納される凹状な成形部材は、複層ガラスの空洞部
に挿入接着し、成形部材の非挿入面に設けた取付溝に脚
部付のサッシを係合した構造のものを開示した。
【0003】また、ガラススクリ−ンを構成する他の構
法として金属金具による点支持構法がある。この点支持
構法は躯体に取付部を固着し、該取付部よりアーム形状
がX字状やH字状の支持部材を設け、該支持部材のアー
ム先端に複層ガラスの四隅に穿設する取付孔を挿通し支
持するガラス板の四点支持構法が知られている。
【0004】例えば、特公平7−18200号公報に示
されるものでは、外ガラス板及び内ガラス板を周辺シー
ルにより相互離間させて接着した密封二重ガラス張りユ
ニットに於いて、該ユニットを建物の壁支持構造物に取
り付けるための、少なくとも1個の機械的取付構造体を
設け、該機械的取付構造体を一方のガラス板に対し取着
し、他方のガラス板に対しては隙間を残して遊貫したも
ので、該機械的取付構造体として、両ガラス板間の孔部
にボスを介在させると共に、このボスを両ガラス板に対
しシールしたものが開示されている。
【0005】さらに、特公平4−29824号公報に示
されるものでは、対向する2枚のガラス板の内側のガラ
ス板の角部を切除し、内側ガラスの輪郭に沿って外側ガ
ラスとの間にスペーサーを介してシールし、外側ガラス
の角部に形成のフランジ領域にボルト貫通孔を設け、該
貫通孔に挿通のボルトで複層ガラスを支持するものが開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】実公平7−12621
号公報、および実開平4−119590号公報に記載の
ものはサッシ枠が外壁前面に露出せずフレームレスとな
るが、複層ガラスの室内側にサッシ枠を設けて、該サッ
シ枠に内側ガラスを接着するか、若しくは二枚のガラス
板端縁間の凹部にガスケットを嵌合させて、該ガスケッ
トを前記サッシ枠に取り付け固定することにより複層ガ
ラスを固定するものであるため、室内側に設けたサッシ
枠は必須で、複層ガラスの支持について有効であるが、
視認性が欠けるという問題があった。
【0007】また、特公平7−18200号公報に示さ
れるものについては、複層ガラスの一方のガラス板の穿
孔部をボスとナイロン製からなるブッシュで挟持するも
のであり、他方のガラス板は遊貫していて、単に封止リ
ングとシール材とでボスとの隙間を密封しているにすぎ
ず、風圧等によりガラス板が変形する場合、支持金具は
一方のガラス板のみの支持となり、支持していない側の
ガラス板穿孔部の前記封止リングとシール材は変形を繰
り返すため、経年使用により封止リングとシール材が劣
化し、僅かなヒビからでも複層ガラス内の密封性が損な
われてしまう恐れが大きい。また風圧荷重やガラス板の
自重を複層ガラスの片側ガラスのみの挟持で支持してい
るため、穿孔部に負担がかかりすぎる恐れがあり、さら
にガラス板の穿孔部が皿孔加工であり、ブッシュもヘッ
ド部がテーパー状で構造が複雑で加工に時間を要し、製
作コストも高いものとなっている。
【0008】さらに、特公平4−29824号公報に示
されるものについては、外側のガラス板の角部に設けた
貫通孔のみで複層ガラスを支持するため、貫通孔にかか
る負担は大きく、また貫通孔にさらにテーパー状の皿孔
加工を施すため加工に時間を要し、製作コストも高いも
のとなっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちシンプルな構成で安価に複層ガラ
スを支持し、雨水、塵埃の浸入を防止し、かつ複層ガラ
スの支持をより確実に支持し、施工が極めて容易で、か
つ見栄えも良く、ガラススクリーンとしての透視性も良
くすることを目的として、対向する2枚のガラス板の周
辺輪郭部を閉ループ状とした乾燥剤入りスペーサー枠材
を介して接着させ、さらにシーリング材にて密封した複
層ガラスにおいて、2枚のガラス板のコーナー部で前記
スペーサー枠材の外側近傍に同心状の穿孔部を設け、ま
た、前記穿孔部と端縁間を切欠した複層ガラスと、構造
体より前記複層ガラスの背面側に突出のロッドに軸着の
支持金具により支持される複層ガラスの穿孔部の締付金
具により、前記複層ガラスの四隅コーナー穿孔部を緩衝
材を介して締付支持する複層ガラスの支持構造におい
て、前記複層ガラスの該二枚のガラス板間かつ穿孔部に
該穿孔部径と同一内径の環状スペーサーを設け、該穿孔
部と前記環状スペーサーに内接の筒状部材に、室外側よ
り締付プレートに垂設のボルト部を緩衝材を介して前記
筒状部材に挿通させ、室内側より同じく緩衝材を介して
押えプレートで挟持し、ナットで締付固定し、さらに、
前記筒状部材として、樹脂カラー層または弾性ゴム層と
し、あるいは、前記筒状部材として、樹脂カラー層の外
周に弾性ゴム層を設けた2層構造とし、あるいはまた、
前記締付プレートの形状が四分の一円等の円形、三角
形、四角形等の多角形である複層ガラスの支持構造を提
供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる複層ガラス
およびその支持構造の実施の形態を図面に基づき詳細に
説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態である一部を切
欠、省略した複層ガラスおよび複層ガラスの支持構造の
縦断面図を示し、図2(イ)は本発明の実施の形態であ
る一部を切欠、省略した複層ガラスの支持構造の分解斜
視図、(ロ)は本発明の実施の形態を説明する一部を切
欠、省略した複層ガラスのコーナー部の正面図を示し、
図3は本発明の別の実施の形態である一部を切欠、省略
した複層ガラスおよび複層ガラスの支持構造の縦断面図
を示し、図4(イ)は本発明の別の実施の形態である一
部を切欠、省略した複層ガラスの支持構造の分解斜視
図、(ロ)は本発明の別の実施の形態を説明する一部を
切欠、省略した複層ガラスのコーナー部の正面図を示
し、図5は本発明により形成された複層ガラスによるガ
ラススクリーンを示し、図6(イ)、(ロ)、(ハ)、
(ニ)は本発明の実施の形態を説明する種々のパターン
形状の締付プレートを取付けた例を示し、図7は本発明
の複層ガラスの支持構造を説明する支持金具の斜視図を
示す。
【0012】まず、本発明の実施の形態である複層ガラ
ス1の構成としては、図1、図2に示すように、縦横寸
法の同一な2枚のガラス板1a、1bを対向させ、各コ
ーナー部に同心円状の穿孔部5a、5bを設け、乾燥剤
入りのスペーサー枠材3を前記ガラス板1a、1b間の
周辺部、かつ前記穿孔部5a、5bより面内側に設けて
接着剤で接着後、スペーサー枠材3の外周側とガラス板
1a、1b間の凹部にシーリング材4を充填密封した。
【0013】また、前記複層ガラス1の支持構造として
は、前記2枚のガラス板1a、1b間に前記穿孔部5
a、5bと内径が同一の環状スペーサー7を該穿孔部5
a、5bと同心となる位置、かつ該穿孔部5a、5b間
に設け、該環状スペーサー7の内面部と該穿孔部5a、
5b内側端面に筒状部材11として筒状緩衝材を内接さ
せ、さらに該筒状緩衝材の内側に筒状の樹脂製のカラー
12を内接させ、締付プレート8aの中央部に垂設の先
端がボルト部8cからなる軸部8bを外側ガラス1a側
より緩衝材10aを介して前記筒状のカラー12内に遊
挿させ、内側ガラス1bの背面側より緩衝材10bを介
して押えプレート9で前記複層ガラス1を挟持し、ナッ
ト13とボルト部8cとの螺合にて該複層ガラス1を締
付挟持した。
【0014】この前記複層ガラス1の穿孔部5a、5b
を締付挟持した締付金具8のボルト部8cは、図示しな
い構造体より複層ガラス1の背面側に突出のロッドに軸
着の図7に示すような支持金具30等の取付孔31に図
示しないナットとで螺合固定し、複層ガラス1を支持す
るものである。
【0015】このようにして複層ガラス1の四隅コーナ
ーを支持し、図5に示すように、複数枚の複層ガラス
1、1、・・・を縦横に併設し、互いに隣接する4枚の
複層ガラス1、1、・・の縦横の目地の交点付近に設け
た図7に示すような支持金具30より四方に延設の支持
アーム32の先端の取付孔31に、互いに隣接する4枚
のガラス板1、1、・・の穿孔部5a、5b、・・を支
持する締付金具8、・・を取り付ければ、フレームレス
で視認性の良い複層ガラス1、1、・・のガラススクリ
ーン20が形成できる。尚、隣接するガラス板1、1、
・・・間の目地にはシリコンシーラント等でシール部2
1を形成すれば、室内への雨水の浸入を防ぐことができ
る。
【0016】前記複層ガラス1の製作組立については、
縦横の寸法の同一な2枚のガラス板1a、1bのコーナ
ー部の同一位置に予め穿孔部5a、5bを設け、その2
枚のガラス板1a、1bの周囲に乾燥剤入りのスペーサ
ー枠材3を配置するが、コーナー部のスペーサー枠材3
の位置については前記穿孔部5a、5bより面内側位置
に設けて接着剤にて接着後、スペーサー枠材3の外周側
とガラス板1a、1b間の凹部にシーリング材4を充填
密封し、ガラス板1a、1b間の空気層1cを密封さ
せ、スペーサー枠材3内に設けた乾燥剤により乾燥状態
を保てるようにした。
【0017】形成されたガラススクリーン20の風荷重
や相関変位等による変形に対し、外側ガラス1aと締付
プレート8a間、および内側ガラス1bと押えプレート
9間のそれぞれに緩衝材10a、10bを設け、さらに
2枚のガラス板1a、1bの穿孔部5a、5bの内側端
面に当接のゴム等の弾性体からなる筒状部材11によ
り、僅かな変位を吸収することができ、さらに公知の回
動自在なV字型アームを備えた4点支持等の支持金具を
併用すればより有効に変位を吸収でき、また変形に追従
できる。
【0018】また、図1に示すように環状スペーサー7
の長さが2枚のガラス板1a、1b間の空気層1cの厚
みと等しく、また筒状部材11としての筒状緩衝材およ
び筒状の樹脂製のカラー12の長さが複層ガラスの厚み
に緩衝材10a、10bを加えた長さとしているため、
締付プレート8aと押えプレート9とで緊締時、筒状部
材11としての筒状緩衝材および筒状のカラー12によ
り締め過ぎとなることもなく、締付プレート8aに垂設
のボルト部の軸部8bによりボルト部8cと緊締螺合の
ナット13の位置を規制するため、複層ガラス1の穿孔
部5a、5bに無理な力を与えることがない。
【0019】さらに、前記外側ガラス1aと締付プレー
ト8a間、および内側ガラス1bと押えプレート9間に
接着材である緩衝材10bを設けて密着させたことによ
り、締付金具8と複層ガラス1の穿孔部5a、5b間へ
の雨水の浸入を防ぐことができる。
【0020】次に別の実施の形態について説明する。複
層ガラス1’の構成としては、図3、図4に示すよう
に、縦横寸法の同一な2枚のガラス板1a’、1b’を
対向させ、各コーナー部に同心円状の穿孔部5a’、5
b’を設け、さらに前記穿孔部5a’、5b’とコーナ
ー端縁間を切欠き切欠部6a、6bを設け、乾燥剤入り
のスペーサー枠材3を前記ガラス板1a’、1b’間の
周辺部、かつ前記穿孔部5a’、5b’より面内側に設
けて接着剤で接着後、スペーサー枠材3の外周側とガラ
ス板1a’、1b’間の凹部にシーリング材4を充填密
封した。
【0021】また、前記複層ガラス1’の支持構造とし
ては、前記2枚のガラス板1a’、1b’間に前記穿孔
部5a’、5b’と内径が同一の環状スペーサー7を該
穿孔部5a’、5b’と同心となる位置、かつ該穿孔部
5a’、5b’間に設け、該環状スペーサー7の内面部
と該穿孔部5a’、5b’内側端面に筒状部材11とし
ての筒状緩衝材または樹脂製のカラーを当接させ、締付
プレート8aの中央部に垂設のボルト部8cを外側ガラ
ス1a'側より緩衝材10aを介して前記筒状部材11
内に遊挿させ、内側ガラス1b’の背面側より緩衝材1
0bを介して押えプレート9で前記複層ガラス1’を挟
持し、ナット13とボルト部8cとの螺合にて該複層ガ
ラス1’を締付挟持した。
【0022】この前記複層ガラス1’の穿孔部5a’、
5b’を締付挟持した締付金具8のボルト部8cは、図
示しない構造体より複層ガラス1’の背面側に突出のロ
ッドに軸着の図7に示すような支持金具30等の取付孔
31に図示しないナットとで螺合固定し、複層ガラス
1’を支持するものである。
【0023】このようにして複層ガラス1’の四隅コー
ナーを支持し、図5に示すように、複数枚の複層ガラス
1’、1’、・・・を縦横に併設し、互いに隣接する4
枚の複層ガラス1’、1’、・・の縦横の目地の交点付
近に設けた図7に示すような支持金具30より四方に延
設の支持アーム32の先端の取付孔31に、互いに隣接
する4枚のガラス板1’、1’、・・の穿孔部5a’、
5b’、・・を支持する締付金具8、・・を取り付けれ
ば、フレームレスで視認性の良い複層ガラス1’、
1’、・・のガラススクリーン20が形成できる。尚、
隣接するガラス板1’、1’、・・・間の目地にはシリ
コンシーラント等でシール部21を形成すれば、室内へ
の雨水の浸入を防ぐことができる。
【0024】前記複層ガラス1’の製作組立について
は、縦横の寸法の同一な2枚のガラス板1a’、1b’
のコーナー部の同一寸法位置に予め穿孔部5a’、5
b’を設けるが、穿孔位置がコーナーエッジに近く穿孔
中に破損の恐れがある場合、予めコーナーに切欠部6
a、6bを設けた後穿孔部5a’、5b’を設けた。そ
の2枚のガラス板1a’、1b’の周囲に乾燥剤入りの
スペーサー枠材3を配置するが、コーナー部のスペーサ
ー枠材3の位置については前記穿孔部5a’、5b’よ
り面内側位置に設けて接着剤にて接着後、スペーサー枠
材3の外周側とガラス板1a’、1b’間の凹部にシー
リング材4を充填密封し、ガラス板1a’、1b’間の
空気層1c’を密封させ、スペーサー枠材内に設けた乾
燥剤により乾燥状態を保てるようにした。
【0025】形成されたガラススクリーン20の風荷重
や相関変位等による変形に対し、外側ガラス1a’と締
付プレート8a間、および内側ガラス1b’と押えプレ
ート9間のそれぞれに緩衝材10a、10bを設け、さ
らに2枚のガラス板1a’、1b’の穿孔部5a’、5
b’の内側端面に当接の筒状部材11としての弾性ゴム
等の筒状緩衝材により、僅かな変位を吸収することがで
き、さらに公知の回動自在なV字型アームを備えた4点
支持等の支持金具を併用すればより有効に変位を吸収で
き、また変形に追従できる。
【0026】また、図1に示すように環状スペーサー7
の長さが2枚のガラス板1a、1b間の空気層1cの厚
みと等しく、また筒状部材11である筒状緩衝材の長さ
が複層ガラスの厚みに緩衝材10a、10bを加えた長
さとしているため、締付プレートと押えプレートとで緊
締時、筒状緩衝材11により締め過ぎとなることもな
く、締付プレート8aに垂設のボルト部の軸部8bによ
りボルト部8cと緊締螺合のナット13の位置を規制す
るため、複層ガラス1’の穿孔部5a’、5b’に無理
な力を与えることがない。
【0027】さらに、前記外側ガラス1a’と締付プレ
ート8a間、および内側ガラス1b’と押えプレート9
間に接着材である緩衝材10a、10bを設けて密着さ
せたことにより、締付金具8と複層ガラス1’の穿孔部
間への雨水の浸入を防ぐことができる。
【0028】また、複層ガラス1’の穿孔部5a’、5
b’の端面に内接の筒状部材11としての筒状緩衝材に
代えて筒状のカラー12とすることもできるし、該カラ
ー12が半割であってももちろん良い。
【0029】さらに本発明の実施の形態としては、締付
プレートの形状パターンを、図6(イ)のような直角三
角形にすれば、4枚の隣接する複層ガラス1の突き合わ
せ部分のパターンが四角形の幾何学模様を呈し、図5に
示すような意匠性に富むガラススクリーンが形成され
る。
【0030】一方、締付プレート8aの形状パターン
を、図6(ロ)のような四分の一円にすれば、4枚の隣
接する複層ガラス1の突き合わせ部分のパターンが円形
の幾何学模様を呈す。
【0031】また、締付プレート8aの形状パターン
を、図6(ハ)のような四角形または長方形にすれば、
4枚の隣接する複層ガラス1の突き合わせ部分のパター
ンが四角形または長方形の幾何学模様を呈す。
【0032】さらにまた、締付プレート8aの形状パタ
ーンを、図6(ニ)のような四角形のコーナーの一部を
カットしたような多角形とすれば、4枚の隣接する複層
ガラス1の突き合わせ部分のパターンが八角形の幾何学
模様を呈す。
【0033】このように、4枚の隣接する複層ガラスを
突き合わせる部分に用いる場合2辺とその間の角度を直
角とする形状であれば種々のパターン模様が考えられ、
上記に限定するものではない。
【0034】ここで、複層ガラス1、1’のそれぞれの
ガラス板1a、1b、1a’、1b’としては強化ガラ
ス板、半強化ガラス板、未強化ガラス板、あるいはこれ
らのガラスに飛散防止膜を貼着したガラス板、または薄
膜層をコーティングしたガラス板、さらにこれらのガラ
ス板を組み合わせてPVBやEVA等の中間膜、または
樹脂注入等で接着した合わせガラス板とした複層ガラス
であっても良い。
【0035】さらにまた、室内間仕切りとして使用する
こともでき、複層ガラスの持つ断熱効果等が得られ、非
常に簡単な構造で点支持構法(DPG構法、Dot P
oint Grazing)のもつ開放的な空間を形成
できる。
【0036】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。緩衝材10a、10b、筒状部材11
としての筒状緩衝材は耐候性の良いEPDM、ネオプレ
ンゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム、
ブチルゴム等の弾性ゴム材を使用し、シーリング材4と
してはシリコンゴム、あるいはブチルゴムとし、カラー
12、環状スペーサー7はポリカーボネート等の樹脂材
料とし、締付プレート8a、押えプレート9、ボルト部
8c、ナット13、支持金具等の金物はSUS等の錆び
ない金属が望ましいが、SS材に防錆塗料等を施したり
メッキしたものであっても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は、断熱効果の高い複層ガラスを
点支持金具にて支持するため、複層ガラスによるガラス
スクリーンをサッシレスで形成でき、視認性も向上し、
ガラス板の穿孔部をスペーサー枠材の外周側に設けたた
め、穿孔部からの湿った空気の侵入等の恐れが皆無で2
枚のガラス板間の空気層の密閉性が保たれ、スペーサー
枠材内に納めた乾燥剤が効果的に働き、空気層の乾燥状
態を長期間維持できるようになり、また穿孔部回りの密
封構造が簡素化でき、シンプルな構造とすることができ
るようになったためコストダウンが図れ、取付作業性、
歩留まりも大幅に向上する。
【0038】さらに、複層ガラスの2枚のガラス板の穿
孔部周辺部に空気層と同一厚みの環状スペーサーを設
け、さらに該穿孔部を締付プレートの軸部、筒状のカラ
ー、筒状部材等により締付強度を規制しているため、締
付プレートのボルト部とナットにより複層ガラスを緊締
螺合しても、締めすぎによる各ガラス板の穿孔部への無
理な力がかかることもなく、さらにまた複層ガラスの穿
孔部両側と穿孔部内側にゴム等の弾性体である緩衝材を
介して締付支持しているため、風荷重や相関変位等によ
るガラス板の変形に対しても、前記緩衝材やゴム等の弾
性材料の圧縮変形により吸収できる等その効果は顕著で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である一部を切欠、省略し
た複層ガラスおよび複層ガラスの支持構造の縦断面図を
示す。
【図2】(イ)は本発明の実施の形態である一部を切
欠、省略した複層ガラスの支持構造の分解斜視図を示
す。(ロ)は本発明の実施の形態を説明する一部を切
欠、省略した複層ガラスのコーナー部の正面図を示す。
【図3】本発明の別の実施の形態である一部を切欠、省
略した複層ガラスおよび複層ガラスの支持構造の縦断面
図を示す。
【図4】(イ)は本発明の別の実施の形態である一部を
切欠、省略した複層ガラスの支持構造の分解斜視図を示
す。(ロ)は本発明の別の実施の形態を説明する一部を
切欠、省略した複層ガラスのコーナー部の正面図を示
す。
【図5】本発明により形成された複層ガラスによるガラ
ススクリーンを示す。
【図6】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)は本発明の実
施の形態を説明する種々のパターン形状の締付プレート
を取付けた例を示す。
【図7】本発明の複層ガラスの支持構造を説明する支持
金具の斜視図を示す。
【符号の説明】
1、1’ 複層ガラス 1a、1a’ 外側ガラス 1b、1b’ 内側ガラス 1c、1c’ 空気層 1d、1d’ 空間部 3 スペーサー枠材 4 シーリング材 5a、5a’ 穿孔部 5b、5b’ 穿孔部 6a、6b 切欠部 7 環状スペーサー 8 締付金具 8a 締付プレート 9 押えプレート 10a、10b 緩衝材 11 筒状部材 12 カラー 13 ナット 20 ガラススクリーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する2枚のガラス板の周辺輪郭部を閉
    ループ状とした乾燥剤入りスペーサー枠材を介して接着
    させ、さらにシーリング材にて密封した複層ガラスにお
    いて、2枚のガラス板のコーナー部で前記スペーサー枠
    材の外側近傍に同心円状の穿孔部を設けたことを特徴と
    する複層ガラス。
  2. 【請求項2】前記穿孔部と端縁間を切欠したことを特徴
    とする請求項1記載の複層ガラス。
  3. 【請求項3】構造体より前記複層ガラスの背面側に突出
    のロッドに軸着の支持金具により支持される複層ガラス
    の穿孔部の締付金具により、前記複層ガラスの四隅コー
    ナー穿孔部を緩衝材を介して締付支持する複層ガラスの
    支持構造において、前記複層ガラスの該二枚のガラス板
    間かつ穿孔部に該穿孔部径と同一内径の環状スペーサー
    を設け、該穿孔部と前記環状スペーサーに内接の筒状部
    材に、室外側より締付プレートに垂設のボルト部を緩衝
    材を介して前記筒状部材に挿通させ、室内側より同じく
    緩衝材を介して押えプレートで挟持し、ナットで締付固
    定したことを特徴とする複層ガラスの支持構造。
  4. 【請求項4】前記筒状部材として、樹脂カラー層または
    弾性ゴム層であることを特徴とする前記請求項3記載の
    複層ガラスの支持構造。
  5. 【請求項5】前記筒状部材として、樹脂カラー層の外周
    に弾性ゴム層を設けた2層構造であることを特徴とする
    前記請求項3記載の複層ガラスの支持構造。
  6. 【請求項6】前記締付プレートの形状が四分の一円、あ
    るいは直角三角形、正方形、長方形等の多角形であるこ
    とを特徴とする前記請求項3乃至5記載の複層ガラスの
    支持構造。
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