JPH09111617A - ニットデザイン方法とニットデザイン装置 - Google Patents

ニットデザイン方法とニットデザイン装置

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JPH09111617A
JPH09111617A JP7293381A JP29338195A JPH09111617A JP H09111617 A JPH09111617 A JP H09111617A JP 7293381 A JP7293381 A JP 7293381A JP 29338195 A JP29338195 A JP 29338195A JP H09111617 A JPH09111617 A JP H09111617A
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B37/00Auxiliary apparatus or devices for use with knitting machines
    • D04B37/02Auxiliary apparatus or devices for use with knitting machines with weft knitting machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニット製品のデザインをより容易にする。 【構成】 ニット製品のデザインデータを複数のレイヤ
ーに分解し、レイヤー番号を付与して記憶する。レイヤ
ー番号のデフォールト値には直前のレイヤーの番号+1
を用い、レイヤー番号は変更可能とする。複数のレイヤ
ーを統合してグループ化可能にし、グループにレイヤー
番号を付与し、またグループ化の解除を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はニット製品のデザインと
その装置とに関し、特に新たなデザイン環境を提供する
ことにある。
【0002】
【従来技術】ニット製品に関する基本的な動向は、多品
種少量生産にある。これに伴い、より高度なデザインを
より短時間でより多く作成することが要求されている。
ニットデザイン装置はニット製品のデザインを支援する
ためのCAD装置であり、ニットデザイン方法はこの装
置を用いたデザイン方法である。
【0003】出願人は、特開平7−119,004号公
報において、ニット製品のデザインを、組織柄,インタ
ーシャ,ジャカートの3プレーンに分割して記憶するこ
とを提案した。このため組織柄,インターシャ,ジャカ
ートの各デザインは独立し、各プレーンを独立してデザ
インできる。しかしながら1つのプレーンでのデザイン
の修正は上書きにより行われ、デザインデータを修正す
るとそこに元々あったデザインデータ,即ち下地のデー
タが失われる。組織柄が複雑に入り組んだデザインを考
えてみる。ここで組織柄の一部を移動させると、移動し
た元の位置のデザインデータが失われる。デザインデー
タが失われた位置に、平編の表目や平編の裏目等の単純
なデータを補充するだけで良ければ、移動後の処理は簡
単である。しかし組織柄が入り組んでいる場合、デザイ
ンデータの移動によって生じた空白に、他の組織柄を入
力する必要が生じる。この作業は面倒である。同様にあ
るデザインを削除すると、削除した部分にはもはやデザ
インデータが無い。そこでこの部分に対して、適当なデ
ザインデータを再度入力する必要が生じる。
【0004】このような問題は、グレーディングによる
デザイン要素の移動や、デザインの変更の都度生じる。
また組織柄に限らず、ジャカートやインターシャ等のデ
ザインでも、同様の問題が生じる。そして多品種少量生
産に伴って、1つのデザイン当たりのニット製品の生産
枚数は減少し、デザイン数は増加している。このためグ
レーディング等のデザイン変更をより容易にし、より短
時間でニット製品をデザインできるようにする必要があ
る。
【0005】
【発明の課題】この発明の基本的課題は、ニット製品の
デザインをより容易にすることにあり、特にデザインの
変更やグレーディングを容易にすることにある。この発
明での副次的課題は以下の点にある。 1) レイヤー間の優先順位を変更可能にする(請求項
2,9)。 2) 複数のレイヤーを1つのグループとして扱うことを
可能にする(請求項3,4,11)。 3) ニットデザインの記憶に必要なメモリー容量を減少
させる(請求項5,12)。 4) 従来のニットデザイン装置との互換性を保ち、かつ
ジャカート等のデザインの混入を容易にする(請求項
6,13)。 5) 適切な優先順位を自動的に付与できるようにする
(請求項8)。 6) レイヤー間の優先順位を簡単に決定できるようにす
る(請求項10)。
【0006】
【発明の構成】この発明は、編物のデザインデータを入
力し、入力したデザインデータをモニターに表示しなが
ら、編物をデザインする方法において、編物のデザイン
要素がユーザーにより入力されると、その要素のデザイ
ンデータに優先順位を付与してデータのレイヤーとして
記憶し、編物のデザイン上の同じ位置に複数のレイヤー
が重なる場合、優先順位に応じてレイヤー間の優先順位
を決定し、決定した優先順位に応じて、編物のデザイン
データを編成データに変換することを特徴とする。
【0007】好ましくは、ユーザーの要求により優先順
位を変更する過程を更に設ける。また好ましくは、複数
のレイヤーをグループ化して新たな優先順位を付与する
過程を設ける。更に好ましくは、グループ化したレイヤ
ーを個々のレイヤーに分解する過程を設ける。好ましく
は、少なくとも一部のレイヤーのデータを、非ラスター
データとして入力しかつ記憶する。また好ましくは、デ
ザインデータをラスターデータと非ラスターデータの双
方で記憶し、ユーザーからのラスターデータでの入力を
受け付け、優先順位を付与してラスターデータとして記
憶する。
【0008】この発明は、編物のデザインデータを入力
するための入力手段と、入力したデザインデータを表示
するためのモニターとを備えた、ニットデザイン装置に
おいて、編物のデザインの各要素のデザインデータに優
先順位を付与してデータのレイヤーとして記憶するため
の手段と、編物のデザイン上の同じ位置に複数のレイヤ
ーが重なる場合に、優先順位に応じてレイヤー間の優先
順位を決定するための検索手段と、決定した優先順位に
応じて、該当するレイヤーのデザインデータを編成デー
タに変換するための、コンパイラーとを備えたことを特
徴とする。
【0009】好ましくは、ユーザーからの優先順位の入
力を受け付け、かつ優先順位をユーザーが入力しない場
合に、少なくとも一部の入力済みのレイヤーよりも優先
順位の高い優先順位を、新たに入力したレイヤーに付与
するための手段を設ける。また好ましくは、メニュープ
ログラムを記憶した手段を設けて、モニター上の少なく
とも一部にメニューを表示し、該メニューには優先順位
の変更メニューを設けて、新たなレイヤー間の優先順位
をユーザーに指定させ、指定した優先順位に応じて優先
順位を変更して記憶する。更に好ましくは、前記検索手
段を、優先順位の低いレイヤーから高いレイヤーへの順
で各レイヤーのデータを検索し、優先順位の低いレイヤ
ーのデザインデータ上に優先順位の高いレイヤーのデザ
インデータを上書きするように構成する。好ましくは、
前記メニューに、複数のレイヤーを統合するためのグル
ープ化とグループ化の解除とのメニューを設け、グルー
プ化により、ユーザーが指定した複数のレイヤーをグル
ープとして、グループに対する優先順位を付与し、グル
ープ化の解除により、グループを個々のレイヤーに分離
する。また好ましくは、前記メモリーに、デザインデー
タを非ラスターフォーマットで記憶するためのメモリー
を設ける。特に好ましくは、前記メモリーを、前記非ラ
スターフォーマットのメモリーと、少なくとも一部のレ
イヤーのデザインデータをラスターフォーマットで記憶
するためのメモリーとで構成する。
【0010】
【発明の作用と効果】この発明では、ユーザーが入力し
た編物のデザインを要素毎にレイヤーとし、レイヤーの
デザインデータに優先順位を付して記憶する。この順位
はレイヤー間の優先順位を定め、同じ位置に複数のレイ
ヤーが重なる場合、優先順位に応じてどのレイヤーを優
先するかを決定する。そして決定した優先順位に応じて
デザインデータを編成データに変換する。
【0011】この発明でのデザイン要素は、例えば編目
からなる点や線、あるいは面等からなる。この発明での
デザイン要素は編目の種類とは異なった概念で、例えば
同じ種類の編目からなるパターンが編物の2箇所に存在
するとする。これらに対して同じ優先順位を割り当てる
と、前記の特開平7−119,004号と類似のデザイ
ン装置となる。しかしこのようにすると、2つの要素を
移動させて重ねた場合、デザインの解釈に問題が生じ
る。2つのパターンが融合し新たな1つのパターンにな
ったとすると、融合したパターンを元の2つのパターン
に分離できない。また逆に、同じレイヤーで同じ位置に
2重にデータが存在するとすると、レイヤーの解釈が困
難になる。この発明でのデザイン要素は、前記の点や線
あるいは面等の1まとまりのデザインを表すものとす
る。
【0012】この発明では、編物のデザインは複数のレ
イヤーに分割されて多層構造となり、最上位のレイヤー
のみが最終のデザインに反映される。編物のデザインは
レイヤー単位に分解され、各レイヤーの削除や移動ある
いはコピー等は、他のレイヤーには影響しない。そこで
ユーザーはレイヤー単位で編物をデザインでき、デザイ
ンが簡単になる。またグレーディング等やデザイン変更
により、あるレイヤーを移動させると、その下部のレイ
ヤーが表れ、デザインの移動によりデータの無い空白領
域が生じるという問題は生じない。従ってグレーディン
グ等のデザイン変更が容易になる。
【0013】優先順位はユーザーが指定してもよいが、
ユーザーが指定しない場合デザイン装置においてデフォ
ールト値を各レイヤーに割り当てる。この場合好ましく
は、新たに入力したレイヤーほど優先順位を高くする。
このようにすると、ユーザー,即ちニットデザイン装置
のオペレータは、単純なレイヤーから始めて、徐々に複
雑なレイヤーへと進めば良いことになる。そしてデフォ
ールト値によるレイヤーの順位は、単純なレイヤーほど
順位が低く、複雑なレイヤーほど順位が高くなるように
設定してある。これは比較的単純な大きな部分からデザ
インを開始し、徐々に小さく複雑な部分へとデザインを
進めるという、デザイナーの自然な行動に沿ったもので
ある。
【0014】ここで優先順位の変更を可能にすると、デ
ザインの自由度はさらに増加する。例えばあるレイヤー
を設けた後に、そのレイヤーのデザインが好ましくない
場合、優先順位を変更すれば良い。そして優先順位の変
更により、レイヤー間の順位を変えることができ、どの
レイヤーのデザインを最終のデザインに反映させるかを
自由に変えることができる。
【0015】複数のレイヤーを統合してグループとし、
新たな1つのレイヤーとして扱うのが好ましい場合があ
る。例えば3×3のケーブルパターンの場合、左側の3
目と右側の3目は編成上一体のパターンである。これら
を最初から1つのレイヤーとしてデザインしても良く、
あるいは別個の2つのレイヤーとしてデザインした後グ
ループ化しても良い。グループに付与する新たな優先順
位としては、例えば元のレイヤーがレイヤーAとレイヤ
ーBとからなる場合に、これらの優先順位の内で順位の
高い優先順位を割り当てても良く、あるいは全く別個の
優先順位を付与しても良い。レイヤー間の統合はこのよ
うな場合に限らず、編成上はグループ化する必要がない
場合でも、移動やコピー等の単位として、デザイン上の
便宜でグループ化しても良い。このようにすると、デザ
イン上組合わさった複数のレイヤーを統合して1つのレ
イヤーとし、グループ単位での移動やコピー,修正が可
能になる。
【0016】好ましくは、グループ化したレイヤーを元
の個々のレイヤーに分解できるようにする。これはグル
ープ化したレイヤーの一部のみを取り出し、修正,削
除,あるいは移動する場合に有効である。またグループ
に対しても、その優先順位を変更可能にすることが好ま
しい。そしてグループの優先順位の変更は、通常の優先
順位の変更と同様に行うことができる。
【0017】複数のレイヤーのグループ化と、グループ
に対する優先順位の変更、及びグループ化の解除によ
り、複数のレイヤーを1つのレイヤーとして扱うことが
できる。グループ化したレイヤーは、通常の1つのレイ
ヤーと同じであり、グループ単位で移動,修正,コピー
でき、グループ化の解除により元のレイヤーに分離でき
る。
【0018】デザインデータのレイヤー化と、優先順位
の変更、グループ化やグループ番号の変更及びグループ
化の解除により、1つのデザインデータは複数のレイヤ
ーに分解される。そしてどのレイヤーを優先するかは、
優先順位の変更により修正できる。また複数のレイヤー
を実行的に1つのレイヤーとして扱いあるいは逆にグル
ープ化したレイヤーを元の個々のレイヤーに分解でき
る。これらの結果、ニット製品のデザインデータは複数
のレイヤーを多層的に重ねたものとなり、どのレイヤー
のデザインデータを最終のデザインに反映させるかも変
更でき、また個々のレイヤー単位でもグループ単位でも
取り扱えることになる。
【0019】各レイヤーのデザインデータはラスターフ
ォーマットで記憶、即ち各編目に所定数の画素を割り当
て、画素毎のデータを実際に記憶させても良いが、好ま
しくは少なくとも一部のレイヤーのデザインデータを非
ラスターフォーマットで記憶させる。ここで非ラスター
フォーマットで記憶させるとは、あるレイヤーが点の場
合その点の位置を記憶させ、線の場合その線の位置を記
憶させ、面の場合その輪郭を記憶させることである。即
ち非ラスターフォーマットとは、パターンの形状をその
輪郭等により指定するフォーマットである。非ラスター
フォーマットのデータは画像処理の分野でしばしばベク
トルデータと呼ばれ、この明細書でもベクトルデータと
呼ぶことがある。デザインデータをラスターデータから
ベクトルデータに変換すると、デザイン装置に必要な記
憶容量が著しく減少する。
【0020】好ましくは、ラスターフォーマットのメモ
リーを補助的にデザイン装置に設け、ラスターフォーマ
ットでのデザインデータの入力を可能にする。そしてラ
スターフォーマットのデザインデータに対して適当な優
先順位を割り当てる。このことにより、従来のデザイン
装置との互換性が保たれる。従来のデザイン装置では、
編物のデザインデータはラスターフォーマットで入力さ
れる。そこでラスターフォーマットのメモリを設けれ
ば、従来と同様のデザインが可能である。またラスター
フォーマットのレイヤーのデザインよりも上位のデザイ
ンを付加したい場合、ラスターフォーマットで入力した
レイヤーよりも優先順位の高いレイヤーを設ければ良
い。ラスターフォーマットのメモリーを設けることは、
ジャカート等のパターンのデザインにも有効である。ジ
ャカートパターンはベクトルフォーマットでの入力には
不適で、ラスターフォーマットでジャカートパターンを
入力し、適当な優先順位を付与すれば良い。
【0021】デザインデータの編成データへの変換で
は、レイヤーに付与した優先順位に応じてレイヤー間の
優先順位を定める。この場合最も単純な手法は、優先順
位の低いレイヤーから検索を開始し、優先順位の低いレ
イヤーの上に優先順位の高いレイヤーを上書きし、全て
のレイヤーの検索が終了した後に、編成データに変換す
ることである。この結果、優先順位の高いレイヤーによ
り優先順位の低いレイヤーのデータは上書きによって消
され、各位置で最も優先順位の高いレイヤーのデザイン
データのみを編成データに変換できる。
【0022】
【実施例】図1〜図6に実施例を示す。図1に実施例の
ニットデザイン装置のハードウェア構成を示し、2はバ
スで、画像バスとそれ以外の命令バス等を区別せず、1
つのバス2として示す。4は入出力で、例えばスタイラ
ス6や型紙データの入力用のデジタイザ8、数値入力や
コマンド入力用のキーボード10、フロッピーディスク
や光磁気ディスク用のディスクドライブ12を接続す
る。
【0023】14はグラフィックプロセッサ、16は汎
用プロセッサ、18はビデオRAM、20はモニターで
ある。また22はコンパイラーで、完成したデザインデ
ータを編成データに変換するためのものである。
【0024】24はメモリーで、各レイヤーのデザイン
データを例えばベクトルデータで記憶する。図のベクト
ルデータの内、大文字のX,Yはそのレイヤーの基準
点,例えば線や面等の出発点のオフセットを表す。ここ
ではベクトルデータが矩形領域を表すものとし、対角方
向の2点の座標(x1,y1)と(x2,y2)とを示すものとす
る。なおこの明細書では、矩形領域の対角上の2点の座
標に対して、前の座標(x1,y1)が出発点を示すものと
する。2つの座標(x1,y1),(x2,y2)の役割は領域を
指定することで、指定方法は領域の種類によって変化す
る。例えばあるレイヤーが1点のみの場合、その点の座
標を指定すれば良い。また円の場合、例えば中心座標と
半径とを指定すれば良い。直線の場合は出発点と終点と
を指定すれば良い。曲線の場合は、始点座標と終点座
標、及び中間の数点の座標と曲線の種類を指定すれば良
い。各レイヤーに対して、オフセットとパターンの輪郭
とを指定する。
【0025】各レイヤーに対してカラー番号を指定す
る。カラー番号は編目の種類に対応し、1バイト程度の
語長で、カラーデータとして表示できる。なお記憶した
データを必ずしもカラーデータとして解釈する必要はな
い。各レイヤーに、レイヤー間の優先順位を指定するデ
ータとしてレイヤー番号を付与する。レイヤー番号で直
接レイヤー間の優先順位を指定する代わりに、レイヤー
番号と優先順位との参照表を設けても良い。レイヤー番
号はメニューを通じてユーザーが指定するが、ユーザー
の指定がない場合、デフォールト値として直前に入力し
たレイヤーよりも1つ大きい番号を用いる。実施例で
は、レイヤー番号が大きいほど優先順位が高いものとす
る。メモリー24には、各レイヤー毎にオフセットと輪
郭のデータ並びにカラー番号とレイヤー番号とを記憶さ
せる。また26はメモリー24に設けた作業領域であ
る。
【0026】28はフレームメモリで、従来のデザイン
装置との互換性を保つためのものである。例えばフレー
ムメモリ28全体が1つのレイヤーを記憶している場
合、そのレイヤーの番号やオフセットを例えばメモリー
24に記憶させる。しかしレイヤー番号やオフセット
を、フレームメモリ28の一部に記憶させても良い。1
つのフレームメモリ28を複数のレイヤーに分割して使
用してもよく、その場合には例えば各レイヤー毎のオフ
セットとレイヤー番号をメモリー24に記憶させる。
【0027】30はROMで、プロセッサ14,16で
の各処理のプログラムや定数表等を記憶させる。32は
コピー処理のプログラムを記憶したコピー処理記憶部
で、34は移動処理のプログラムを記憶した移動処理記
憶部、36はミラー反転処理のプログラムを記憶したミ
ラー反転処理記憶部、38はレイヤー番号の管理処理記
憶部で、レイヤー番号をデフォールト値により発生さ
せ、またレイヤー番号を変更するためのプログラムを記
憶している。40はグループ化処理記憶部で、複数のレ
イヤーを統合し、1つのグループとするためのプログラ
ムを記憶している。またグループ化処理記憶部40に
は、グループ化の解除プログラムを記憶させる。グルー
プ化したレイヤーは、レイヤーの管理上、他のレイヤー
と変わらず、グループへのレイヤー番号の付与や変更
は、レイヤー番号管理処理記憶部38のプログラムで処
理する。
【0028】42はグレーディングルール表で、グレー
ディングに伴うデータ変更の条件を記憶している。グレ
ーディングに伴う外形データの変更には数種類のものが
有り、それらのルールをグレーディングルール表42に
記憶させておく。また外形データの変更に伴って、編物
の各要素をどの様に再配列するかにも複数のルールが有
り、これらのルールもルール表42に記憶させておく。
44は袖接続条件処理記憶部で、インテグラルニットの
場合に用いる。インテグラルニットの場合、外形データ
に対して袖と身頃との接続が可能なように、アームホー
ル部での袖形状と身頃形状とを決定する。このためのプ
ログラムを記憶しているのが袖接続条件処理記憶部であ
る。
【0029】46はメニュー処理記憶部で、メニュー処
理に必要なプログラムを記憶している。メニュー処理の
内容は図3に示し、レイヤー番号の付与,レイヤー番号
の変更,グループ化とグループのレイヤー番号の変更,
グループ化の解除,レイヤーの描画,コピー,移動,修
正,等の図形処理,グレーディング,編成データへの変
換が主なものである。
【0030】48はスライス処理記憶部で、ラスターフ
ォーマットのデザインデータを複数のレイヤーにスライ
スする。即ちレイヤー番号の無い既存のデザインデータ
をディスクドライブ12から入力し、フレームメモリ2
8に収容する。スライス処理記憶部48では、フレーム
メモリ28のデータを例えばカラー番号毎にスライス
し、同じカラー番号で1つのまとまった領域を1つのレ
イヤーと見なして、オフセットと輪郭データを発生さ
せ、仮のレイヤー番号を付与してメモリー24に記憶さ
せる。次いでレイヤー番号管理処理記憶部38のプログ
ラムでレイヤー番号を変更すれば、既存のラスターフォ
ーマットでのデザインデータを実施例のフォーマットの
デザインデータに変更できる。
【0031】図2に、実施例のデザイン装置を作用に従
って再表示する。グラフィックプロセッサ14は各レイ
ヤーへの図形処理やレイヤーのコピー,移動,ミラー反
転あるいはグレーディング等を行う。また袖と身頃との
接続部でのアームホール形状を決定し、袖を身頃に接続
可能にする。さらにインテグラルニットの場合、例えば
後身頃に対する表目/裏目の反転を行う。汎用プロセッ
サ16は汎用の処理を行い、例えばレイヤーの管理、即
ちレイヤー番号の付与やレイヤー番号の変更、グループ
の管理,即ちグループの発生とグループに対するレイヤ
ー番号の付与、あるいはグループ化の解除を行う。また
下位レイヤーから上位レイヤーへの検索等を行う。そし
てこれらを支援するために、ROM30のプログラムや
参照表等がある。
【0032】実施例では、例えばセーターをインテグラ
ルニットする。すると編物のデザインは前身頃と後身頃
並びに右袖と左袖の大きく4つの部分に分かれ、各部分
に対して前身頃に対する記述子F.B.、後身頃に対する
記述子B.B.、右袖に対する記述子R.S.、左袖に対す
る記述子L.S.等を付与する。これらの記述子は前身頃
や後身頃等の編物での基本的な要素を表し、他のレイヤ
ー番号が共通でも、前身頃や後身頃等の記述子が異なれ
ば全く異なるデータとして処理する。また同様にポケッ
ト等を設ける場合、ポケットに対する記述子P等を付与
してデータを記憶する。
【0033】メモリー24には、前身頃でオフセットが
(X,Y)であり、対角頂点が(x1,y1),(x2,y2)の矩形
からなるレイヤーを示した。このレイヤーのカラー番号
は5で、レイヤー番号は例えば8である。同様のフォー
マットで他のレイヤーのデータも記憶させる。これ以外
にラスターデータを用いることもでき、例えば前身頃の
ラスターデータをレイヤー番号0で記憶させた例を図2
に示した。該当するラスターデータはフレームメモリ2
8にある。こららのレイヤー間の関係は例えばモニター
20により見ることができる。例えば3つのレイヤーl
1,l2,l3が図のように重なっている場合、レイヤー番
号の高いレイヤーほど優先して解釈し表示する。そして
モニター20には、各レイヤー毎に表示し、あるいは各
レイヤーを重ね合わせて表面に表れるレイヤーのみを表
示する。またコンパイラー22は、表面に表れるレイヤ
ーのデータのみを編成データに変換する。
【0034】実施例での各レイヤー間の関係は例えば図
6のようになり、パターン1からパターンnまでの各レ
イヤーは、レイヤー番号に応じて階層化され重ねられて
いる。レイヤー番号は任意の時点で変更でき、且つ複数
のレイヤーを統合して1つのレイヤーにできる。また図
6の場合、パターン3のレイヤーはラスターデータから
なり、メモリー24には、パターン3のオフセットとレ
イヤー番号3,並びにこのレイヤーがラスターデータか
らなることを示す記述子が記憶してある。そしてパター
ン3のデザインデータ自体はフレームメモリ28に記憶
してある。なおフレームメモリ28には複数のレイヤー
を記憶させてもよく、あるいは1つのレイヤーを記憶さ
せても良い。なお特に限定するものではないが、スタイ
ラス6やデジタイザ8等から入力した外形データ、例え
ば型紙データは全てのレイヤーの中で最優先させるもの
とし、このデータは通常最初に入力されるにもかかわら
ず、外形データに対して最上位のレイヤー番号を指定す
るものとする。
【0035】フレームメモリ28の使用方法の1つは、
レイヤー単位でのデザインデータの入力を好まず、従来
例のようにラスターフォーマットでレイヤー概念のない
デザインを環境を好むユーザーに対して、ラスターフォ
ーマットでのデザインを認めることである。この場合、
フレームメモリ28のデータに仮のレイヤー番号として
レイヤー番号0を割り当てる。これは最下位のレイヤー
番号である。フレームメモリ28の他の用い方は、ジャ
カート等のデザインを容易にすることである。この場合
例えばジャカートパターンを含む矩形あるいは円形等の
領域をレイヤーの領域として指定し、ラスターデータと
する旨の記述子を加えてメモリ24に記憶させる。これ
に応じてフレームメモリ28を適宜の個数に分割し、各
部分に1つのレイヤーのジャカートデータを入力させ
る。
【0036】図3〜図5に実施例でのデザイン過程を示
す。図4のデザインデータ50をデザインするものとす
る。最初の作業はデジタイザ8等により外形データを入
力することで、この過程は図示を省略する。外形データ
のレイヤーを52とすると、このレイヤーは最上位のレ
イヤー番号を持ち、データの内容は外形とそれに伴う増
し目や減らし目等の成型データであり、外形の内側に対
しては何等のデータもない。次にこの外形データを基礎
にして、描画を開始する。例えば外形データよりも広い
範囲を指定し、例えば平編の表目に対応するカラー番号
1を割り当てて、最下位レイヤー54を発生させる。な
おこれらのデータはベクトルデータで記憶し、例えば始
点が座標(x1,y1)の場合、始点のオフセットが座標
(X,Y)となる。次に外形データ等の場合、輪郭は閉曲
線となるので、それらの頂点座標を順次入力し、出発点
が終点となるようにする。また輪郭中の曲線の部分に対
しては、スプライン近似やベジェ近似等の近似条件を記
述子として追加し、記述子の種類から曲線部分を補間で
きるようにする。
【0037】最下位層のデザインが終了すると、例えば
レイヤー56のデザインを開始する。このためにはレイ
ヤー56の全体に対して、オフセット(X2,Y2)と対角
2頂点の座標(x1,y1),(x2,y2)を指定する。なおこ
れらの座標は、例えばスタイラスで画面上の点を指定す
ることにより簡単に指定できる。またこの領域に対して
レイヤー番号2を指定し、平編の裏目に対応するカラー
番号2を指定したものとする。レイヤー56には例えば
3×3のケーブルパターンが多数あるものとする。する
とケーブルパターンの例えば左側の3目を1つのレイヤ
ーとし、右側の3目も別のレイヤーとして各々を描画す
る。即ち各レイヤーの始点位置を指定することによりオ
フセットが発生し、対角2頂点を指定することによりそ
れらの座標が入力される。また色を指定することによ
り、指定した輪郭内にその色のデータがフィルされ、最
後にレイヤー番号を指定すれば良い。ユーザーがレイヤ
ー番号を指定しない場合、その直前に発生させたレイヤ
ー番号+1のレイヤー番号を指定するものとする。実施
例ではここまでユーザーはレイヤー番号を指定していな
いものとし、デフォールト値に従って、最下位層にはレ
イヤー番号1が指定され、最後に入力したレイヤーには
レイヤー番号4が指定されている。
【0038】3×3のケーブルパターンでの2つのレイ
ヤーは統合して処理すべきものであり、これらをグルー
プ化する旨を指定する。これらはモニター20の下等に
表示されているメニューからグループ化を選択すれば良
い。グループ化によって3×3のケーブルパターンは、
最初のグループなのでグループ番号G1が割り当てら
れ、グループ全体に対するレイヤー番号5が例えばデフ
ォールトにより割り当てられる。なおグループに対する
ベクトルデータに元の個々の2つのレイヤーのベクトル
データをそのまま含め、元の2つのレイヤーのベクトル
データは例えばメモリー24から削除する。なおグルー
プ化したレイヤーの中で、個々のレイヤーのレイヤー番
号を残しているのは、グループ内での優先順位を定める
ためである。さて図4の場合、グループ化した3×3の
ケーブルパターンを例えば4回コピーする。コピーには
メニューでコピーを選択し、グループG1の1点をスタ
イラス6で指定し、コピー先の座標をスタイラス6で指
定することにより行われる。そしてこれに伴って新たな
グループG2〜G5が発生し、それらに対してレイヤー
番号l6〜l9が発生する。G2〜G5の各グループレイ
ヤーのベクトルデータの内容は、G1のベクトルデータ
と類似である。即ちオフセットが変更され、これに伴っ
て対角2頂点の座標がオフセット分変更され、同時にレ
イヤー番号とグループ番号とが変更されている。グルー
プG1〜G5と図4の左下隅のレイヤーとをグループ化
し、レイヤー56を発生させる。ここで図4の左下隅の
レイヤーとグループ化したレイヤーG1〜G5とは互い
に重なり合うが、その部分の優先順位は左下隅のレイヤ
ーに対するレイヤー番号l2とグループG1〜G5に対
するレイヤー番号l5〜l9の比較で定まる。この結果グ
ループG1〜G5が優先され、図4のレイヤー56が発
生する。そしてこのレイヤーに対するグループ番号を例
えばG6,レイヤー番号をl10とする。
【0039】グループ化したレイヤー56を例えばミラ
ー反転を加えてコピーすると、レイヤー58が発生す
る。このための処理には、コピー処理記憶部32とミラ
ー反転処理記憶部36のプログラムを利用し、次にレイ
ヤー56をコピーし、部分的に修正するとレイヤー60
が発生する。最後に外形データのレイヤー52を最優先
し、レイヤー54〜60をレイヤー番号の順序に従って
優先順位を定めて重ね合わせると、図4の左上のデザイ
ンデータ50が得られる。
【0040】図4,図5には示さなかったが、レイヤー
番号はグループに対するレイヤー番号を含めていつでも
変更可能である。そしてこれに対してはメニューでレイ
ヤー番号の変更を選択すればよく、この場合モニター2
0に各レイヤーをそのレイヤー番号と共に表示し、どの
レイヤーをどの様な優先順位にするかを指定する。例え
ばあるレイヤーを、別の2つのレイヤーの中間の優先順
位となるように指定する、また例えば最下位の優先順位
となるように指定する。このようにして新たに指定した
優先順位に応じて、レイヤー番号を整理し整数に変換す
れば新たなレイヤー番号が発生する。
【0041】グループ化に伴ってグループに対するレイ
ヤー番号の変更や、グループ化の解除が必要であり、こ
れらもメニューを通じて選択する。グループに対するレ
イヤー番号の変更は、通常のレイヤーに対するレイヤー
番号の変更と全く同じ処理である。またグループ化を解
除すると、グループ番号とグループに対するレイヤー番
号とを削除する。グループ化したレイヤーでの元の個々
のレイヤーに対するデータをレイヤー毎に分割して、メ
モリー24に復活させる。コピーや移動、修正等の処理
はレイヤー単位で行い、メニューで処理を指定し各レイ
ヤーを指定すると、処理が始まる。そして1つのレイヤ
ーの移動や削除、修正等は他のレイヤーに影響を与えな
い。このためデザイン変更が極めて容易になる。
【0042】グレーディングはグレーディングルール表
42を参照して行い、この表に従って外形データを変更
する。ここで最下位のレイヤー54は例えば広い範囲に
カラー番号C1を割り当てただけのデータであり、グレ
ーディングの影響を通常は受けない。そして各レイヤー
に対して、外形データ52との重複範囲のみが有効とな
る。レイヤー56,58,60に対して、グレーディン
グにより位置を変更する場合もあれば、変更しない場合
もある。そして位置を変更するか否かは、グレーディン
グルール表42のどのルールを参照するかで定まる。例
えばレイヤー56,58,60を移動させるというルー
ルが有効な場合、グレーディングに応じて、各レイヤー
56,58,60を移動させることになる。そしてこれ
らのレイヤー位置の変更は、オフセット(X,Y)の変更
で行われる。
【0043】インテグラルニットの場合、前身頃のデザ
インデータ50以外に後身頃や両袖のデザインデータが
あり、アームホールの形状は両袖を身頃に接続できるよ
うに事前に決定されている。後身頃のデザインに対して
は、セーターの背面側から見てデザインし、これを編成
データに変換する際に、正面から見たデータに変換す
る。このために必要なことは、表目/裏目間の反転と、
デザインデータのミラー反転である。ミラー反転のため
のプログラムは、ミラー反転処理記憶部38に記憶して
あり、表目/裏目間の反転はグラフィックプロセッサ1
4でカラー番号を入れ替え簡単に行うことができる。例
えば前身頃にポケットを設ける場合、ポケットには前身
頃と別の記述子を割り当て、ポケット自体の編成データ
を前身頃とは別のレイヤーに記憶する。このようにすれ
ばポケット位置の移動は、前身頃のデザインデータに何
等の影響も与えず、またポケット内での模様の変更は、
ポケットの前身頃の伏せ目に何等影響しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のニットデザイン装置のハードウェ
ア構成を示すブロック図
【図2】 実施例のニットデザイン装置の作用を示す
ブロック図
【図3】 実施例のニットデザイン方法を示すフロー
チャート
【図4】 実施例での前身頃のデザイン過程を示す工
程図
【図5】 実施例での前身頃のデザイン過程を示す工
程図
【図6】 実施例でのデザインデータの構造を示す図
【符号の説明】
2 バス 30 ROM 4 入出力 32 コピー処理記
憶部 6 スタイラス 34 移動処理記憶
部 8 デジタイザ 36 ミラー反転処
理記憶部 10 キーボード 38 レイヤー番
号管理処理記憶部 12 ディスクドライブ 40 グループ化
処理記憶部 14 グラフィックプロセッサ 42 グレーディ
ングルール表 16 汎用プロセッサ 44 袖接続条件
処理記憶部 18 ビデオRAM 46 メニュー処
理記憶部 20 モニター 48 スライス処
理記憶部 22 コンパイラー 50 デザインデ
ータ 24 メモリー 52 外形データ
レイヤー 26 作業領域 54 最下位レイ
ヤー 28 フレームメモリ 56,58,60
レイヤー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編物のデザインデータを入力し、入力
    したデザインデータをモニターに表示しながら、編物を
    デザインする方法において、 編物のデザイン要素がユーザーにより入力されると、そ
    の要素のデザインデータに優先順位を付与して、データ
    のレイヤーとして記憶し、 編物のデザイン上の同じ位置に複数のレイヤーが重なる
    場合、前記優先順位に応じてレイヤー間の優先順位を決
    定し、 決定した優先順位に応じて、編物のデザインデータを編
    成データに変換することを特徴とする、ニットデザイン
    方法。
  2. 【請求項2】 ユーザーの要求により前記優先順位を
    変更する過程を更に設けることを特徴とする、請求項1
    のニットデザイン方法。
  3. 【請求項3】 複数のレイヤーをグループ化して新た
    な優先順位を付与する過程を含むことを特徴とする、請
    求項2のニットデザイン方法。
  4. 【請求項4】 グループ化したレイヤーを個々のレイ
    ヤーに分解する過程を含むことを特徴とする、請求項3
    のニットデザイン方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一部のレイヤーのデータ
    を、非ラスターデータとして入力しかつ記憶することを
    特徴とする、請求項1〜4のいずれかのニットデザイン
    方法。
  6. 【請求項6】 デザインデータをラスターデータと非
    ラスターデータの双方で記憶し、 ユーザーからのラスターデータでの入力を受け付け、優
    先順位を付与してラスターデータとして記憶することを
    特徴とする、請求項5のニットデザイン方法。
  7. 【請求項7】 編物のデザインデータを入力するため
    の入力手段と、入力したデザインデータを表示するため
    のモニターとを備えた、ニットデザイン装置において、 入力した編物のデザインの各要素のデザインデータに、
    優先順位を付与してデータのレイヤーとして記憶するた
    めの手段と、 編物のデザイン上の同じ位置に複数のレイヤーが重なる
    場合に、優先順位に応じてレイヤー間の優先順位を決定
    するための検索手段と、 決定した優先順位に応じて、該当するレイヤーのデザイ
    ンデータを編成データに変換するための、コンパイラー
    とを備えたことを特徴とする、ニットデザイン装置。
  8. 【請求項8】 ユーザーからの優先順位の入力を受け
    付け、かつ優先順位をユーザーが入力しない場合に、少
    なくとも一部の入力済みのレイヤーよりも優先順位の高
    い優先順位を、新たに入力したレイヤーに付与するため
    の手段を設けたことを特徴とする、請求項7のニットデ
    ザイン装置。
  9. 【請求項9】 メニュープログラムを記憶した手段を
    設けて、モニター上の少なくとも一部にメニューを表示
    し、 該メニューには優先順位の変更メニューを設けて、新た
    なレイヤー間の優先順位をユーザーに指定させ、指定し
    た優先順位に応じて優先順位を変更して記憶することを
    特徴とする、請求項8のニットデザイン装置。
  10. 【請求項10】 前記検索手段を、優先順位の低いレイ
    ヤーから高いレイヤーへの順で各レイヤーのデータを検
    索し、優先順位の低いレイヤーのデザインデータ上に優
    先順位の高いレイヤーのデザインデータを上書きするよ
    うに構成したことを特徴とする、請求項7のニットデザ
    イン装置。
  11. 【請求項11】 前記メニューに、複数のレイヤーを統
    合するためのグループ化とグループ化の解除とのメニュ
    ーを設け、 グループ化により、ユーザーが指定した複数のレイヤー
    をグループとして、グループに対する優先順位を付与
    し、 グループ化の解除により、グループを個々のレイヤーに
    分離することを特徴とする、請求項9のニットデザイン
    装置。
  12. 【請求項12】 前記メモリーに、デザインデータを非
    ラスターフォーマットで記憶するためのメモリーを設け
    たことを特徴とする、請求項7のニットデザイン装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリーを、前記非ラスターフォ
    ーマットのメモリーと、少なくとも一部のレイヤーのデ
    ザインデータをラスターフォーマットで記憶するための
    メモリーとで構成したことを特徴とする、請求項12の
    ニットデザイン装置。
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