JPH09111374A - ベリリウム銅合金ばね材およびその製造方法 - Google Patents

ベリリウム銅合金ばね材およびその製造方法

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JPH09111374A
JPH09111374A JP27091995A JP27091995A JPH09111374A JP H09111374 A JPH09111374 A JP H09111374A JP 27091995 A JP27091995 A JP 27091995A JP 27091995 A JP27091995 A JP 27091995A JP H09111374 A JPH09111374 A JP H09111374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベリリウム銅合金ばね材の半田付け性を改善
する。 【解決手段】 ベリリウムの平均含有率が13.5at%
のベリリウム銅合金線の外周面に電着銅薄膜を形成する
(ステップV1)。次に、引抜き加工を施して線状のベ
リリウム銅合金ばね材を得る(ステップV2)。次に、
ベリリウム銅合金ばね材に対して析出硬化処理を施す
(ステップV3)。次に、ベリリウム銅合金ばね材の外
周面に溶融めっきにより錫膜または半田膜を形成する
(ステップV4)。 【効果】 ベリリウム銅合金ばね材の優れたばね特性を
維持したままで半田付け性を改善できる。このため、強
力なフラックスを用いたり,高温度で半田付けを行った
りする必要がなくなり、腐食やばね特性の劣化の問題が
なくなる。従って、線径または箔厚を0.2mm以下と
した場合でも良好な耐久性とばね特性とを得られるよう
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベリリウム銅合
金ばね材およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、
半田付け性を改善することにより良好な耐久性とばね特
性を得られるようにしたベリリウム銅合金ばね材および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のベリリウム銅合金ばね
材の製造方法の一例を示すフローチャートである。ステ
ップB1では、図13に示す直径が例えば200μmで
ベリリウムの平均含有率が9.5〜13.5at%のベリ
リウム銅合金線11’に対して引抜き加工を施し、図1
4に示すように直径が例えば100μmの線状のベリリ
ウム銅合金ばね材11aを得る。あるいは、図13に示
すベリリウム銅合金線11’に対して圧延加工を施し、
図15に示すように厚さが例えば70μmで幅が例えば
105μmの箔状のベリリウム銅合金ばね材11bを得
る。ステップB2では、ベリリウム銅合金ばね材11a
または11bに対して例えば350℃で60秒の析出硬
化処理を施す。得られたベリリウム銅合金ばね材11a
または11bは、銅合金ばね材の中では最もばね特性が
優れており且つ小型設計が可能であるため、電子部品の
ばね材として広く使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のベリリウム
銅合金ばね材11aまたは11bは、表面に酸化ベリリ
ウムの薄皮膜を有するため、難半田付け性である。この
ため、強力なフラックスを用いるか又は高温度で半田付
けを行っている。しかし、強力なフラックスを用いた
り,高温度で半田付けすると、ベリリウム銅合金ばね材
が腐食したり,ばね特性を劣化させたりする問題点があ
る。特に、線径または箔厚を0.2mm以下とすると、
この問題点が顕著となり、十分な耐久性やばね特性が得
られなくなる問題点がある。そこで、この発明の目的
は、強力なフラックスを用いたり,高温度で半田付けを
行ったりする必要がないように半田付け性を改善し、こ
れにより良好な耐久性とばね特性とを得られるようにし
たベリリウム銅合金ばね材およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、ベリリウムの平均含有率が9.5〜13.5at%
であるベリリウム銅合金材の外周面にベリリウムの濃度
が0.05〜3.0at%であるベリリウム原子希薄層を
形成し、そのベリリウム原子希薄層の外周面に錫膜また
は半田膜を設けたことを特徴とするベリリウム銅合金ば
ね材を提供する。上記第1の観点によるベリリウム銅合
金ばね材では、難半田付け性であるベリリウム銅合金材
の外周面にベリリウム原子希薄層を形成するが、このベ
リリウム原子希薄層では酸化ベリリウムによる難半田付
け性は抑制され、銅による良好な半田付け性が現れる。
そして、このように半田付け性を改善したベリリウム原
子希薄層の外周面に錫膜または半田膜を設けると、さら
に半田付け性を良くすることが出来る。この結果、強力
なフラックスを用いたり,高温度で半田付けを行ったり
する必要がなくなり、線径または箔厚を0.2mm以下
とした場合でも良好な耐久性とばね特性とを得られるよ
うになる。なお、ベリリウムの濃度を0.05at%より
小さくすると、銅の性質が強く現れ過ぎ、ばね特性が低
下する。また、ベリリウムの濃度を3.0at%より大き
くすると、酸化ベリリウムの性質が強く現れ過ぎ、半田
付け性が低下する。
【0005】第2の観点では、この発明は、ベリリウム
の平均含有率が9.5〜13.5at%であるベリリウム
銅合金材の外周面にベリリウムの濃度が0.05〜3.
0at%であるベリリウム原子希薄層を形成したことを特
徴とするベリリウム銅合金ばね材を提供する。上記第2
の観点によるベリリウム銅合金ばね材では、難半田付け
性であるベリリウム銅合金材の外周面にベリリウム原子
希薄層を形成するが、このベリリウム原子希薄層では酸
化ベリリウムによる難半田付け性は抑制され、銅による
良好な半田付け性が現れる。この結果、強力なフラック
スを用いたり,高温度で半田付けを行ったりする必要が
なくなり、線径または箔厚を0.2mm以下とした場合
でも良好な耐久性とばね特性とを得られるようになる。
なお、ベリリウムの濃度を0.05at%より小さくする
と、銅の性質が強く現れ過ぎ、ばね特性が低下する。ま
た、ベリリウムの濃度を3.0at%より大きくすると、
酸化ベリリウムの性質が強く現れ過ぎ、半田付け性が低
下する。
【0006】第3の観点では、この発明は、ベリリウム
の平均含有率が9.5〜13.5at%のベリリウム銅合
金線の外周面に電着銅薄膜を形成し、次に引抜き加工ま
たは圧延加工を施して線径または箔厚を0.2mm以下
とすると共に前記電着銅薄膜の代りにベリリウムの濃度
が0.05〜3.0at%であるベリリウム原子希薄層を
形成し、次に溶融めっきにより厚さ0.5μm以下の錫
膜または半田膜を形成することを特徴とするベリリウム
銅合金ばね材の製造方法を提供する。上記第3の観点に
よるベリリウム銅合金ばね材の製造方法では、ベリリウ
ム銅合金線の外周面上に電着銅薄膜を形成した後、引抜
き加工または圧延加工を施して線径または箔厚を0.2
mm以下とするが、この引抜き加工または圧延加工によ
り、ベリリウム銅合金と薄膜状電着銅とが相互拡散し、
前記電着銅薄膜の代りにベリリウムの濃度が0.05〜
3.0at%であるベリリウム原子希薄層が形成される。
このベリリウム原子希薄層では酸化ベリリウムによる難
半田付け性が抑制され、銅による良好な半田付け性が現
れる。そして、このように半田付け性を改善したベリリ
ウム原子希薄層の外周面に錫膜または半田膜を設ける
と、さらに半田付け性を良くすることが出来る。この結
果、強力なフラックスを用いたり,高温度で半田付けを
行ったりする必要がなくなり、線径または箔厚を0.2
mm以下とした場合でも良好な耐久性とばね特性とを得
られるようになる。なお、錫膜または半田膜の厚さを
0.5μmより厚くすると、錫または半田の性質が強く
現れ過ぎ、ばね特性が低下する。
【0007】第4の観点では、この発明は、ベリリウム
の平均含有率が9.5〜13.5at%のベリリウム銅合
金線の外周面に電着銅薄膜を形成し、次に引抜き加工ま
たは圧延加工を施して線径または箔厚を0.2mm以下
とすると共に前記電着銅薄膜の代りにベリリウム濃度が
0.05〜3.0at%であるベリリウム原子希薄層を形
成することを特徴とするベリリウム銅合金ばね材の製造
方法を提供する。上記第4の観点によるベリリウム銅合
金ばね材の製造方法では、ベリリウム銅合金線の外周面
上に電着銅薄膜を形成した後、引抜き加工または圧延加
工を施して線径または箔厚を0.2mm以下とするが、
この引抜き加工または圧延加工により、ベリリウム銅合
金と薄膜状電着銅とが相互拡散し、前記電着銅薄膜の代
りにベリリウム濃度が0.05〜3.0at%であるベリ
リウム原子希薄層が形成される。このベリリウム原子希
薄層では酸化ベリリウムによる難半田付け性が抑制さ
れ、銅による良好な半田付け性が現れる。この結果、強
力なフラックスを用いたり,高温度で半田付けを行った
りする必要がなくなり、線径または箔厚を0.2mm以
下とした場合でも良好な耐久性とばね特性とを得られる
ようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図に示すこの発明の実施形
態に基づいてこの発明をさらに詳しく説明する。なお、
これによりこの発明が限定されるものではない。
【0009】−第1の実施形態− 図1は、この発明の第1の実施形態にかかるベリリウム
銅合金ばね材の製造方法のフローチャートである。ステ
ップV1では、図2に示すように、ベリリウムの平均含
有率が9.5〜13.5at%のベリリウム銅合金線1
1’の外周面に電着銅薄膜12を形成し、被加工材10
とする。ステップV2では、被加工材10に対して引抜
き加工を施し、図3に示すような線状のベリリウム銅合
金ばね材20を得る。ステップV3では、前記ベリリウ
ム銅合金ばね材20に対して析出硬化処理を施し、ばね
特性を向上させる。ステップV4では、図4に示すよう
に、前記ベリリウム銅合金ばね材20の外周面に厚さ
0.2μmの錫膜または半田膜14を溶融めっきにより
形成し、線状のベリリウム銅合金ばね材21を得る。な
お、このステップV4は必須の工程ではない。
【0010】
【実施例】直径が200μmでベリリウムの平均含有率
が13.5at%のベリリウム銅合金線11’を巻枠から
引き出し、非鉄系用ノーキレート型電解脱脂剤水溶液
(キザイ株式会社製マックスクリーンBG−3200の
2%水溶液)を満たした電解脱脂槽中に導きながら1V
の電圧を印加して、ベリリウム銅合金線11’の外周面
に付着している油脂類を除去した。次に、そのベリリウ
ム銅合金線11’を5%硫酸槽中に導いて中和させた
後、水洗した。次に、硫酸銅200g/Lを含む硫酸溶
液を満たした電気めっき槽中に10m/分の速度で走行
させながら1Aの定電流によって厚さが1μmの電着銅
薄膜12を形成し、被加工材10として巻枠に巻き取っ
た。次に、巻枠から被加工材10を引き出し、300m
/分の速度で走行させながら連続伸線装置により75%
の加工度を与えて、直径が100μmの線状のベリリウ
ム銅合金ばね材20を得た。次に、ベリリウム銅合金ば
ね材20に対して、350℃で60秒の析出硬化処理を
施した。このベリリウム銅合金ばね材20の表面のベリ
リウムの濃度をオージェ電子分光分析法(AES)によ
り測定したところ、2.48at%であった。
【0011】また、電着銅薄膜12の厚さを0.8μm
に変え、その他は上記と同様にして、ベリリウムの濃度
が3.01at%のベリリウム銅合金ばね材20を得た。
また、電着銅薄膜12の厚さを1.2μmに変え、その
他は上記と同様にして、ベリリウムの濃度が2.05at
%のベリリウム銅合金ばね材20を得た。また、ベリリ
ウムの濃度が2.48at%のベリリウム銅合金ばね材2
0の外周面に溶融めっきにより厚さ0.2μmの半田膜
14を形成したベリリウム銅合金ばね材21を得た。
【0012】また、比較のため、従来例としてベリリウ
ムの平均含有率が13.5at%である従来のベリリウム
銅合金ばね材(図14に示す11a)を用意した。ま
た、参考例としてリン青銅ばね材を用意した。
【0013】以上の各試料についてメニスコグラフ法に
より半田付け性試験を行った。試験条件は、半田浴組成
が60%Sn−残Pb,浴温260℃,浸漬時間7秒,
フラックスはロジン35%イソプロピルアルコール(is
opropyle alcohol)溶液を使用した。図5に試験結果を
示す。なお、試験結果は10個のサンプルの平均値であ
る。図5から判るように、この発明のベリリウム銅合金
ばね材20,21の半田濡れ時間は、銅合金の中で半田
付け性が最も優れているリン青銅ばね材の半田濡れ時間
と同程度かそれよりも短くなっている。
【0014】また、上記各試料の機械的特性を測定し
た。その測定結果を図6に示す。なお、測定結果は10
個のサンプルの平均値である。図6から判るように、こ
の発明のベリリウム銅合金ばね材20,21のヤング
率,引き張り強さ,伸びは、銅合金の中でもばね特性が
最も優れている従来のベリリウム銅合金ばね材(図14
に示す11a)と同程度である。
【0015】上記ベリリウム銅合金ばね材20,21に
よれば、強力なフラックスを用いたり,高温度で半田付
けを行ったりする必要がなくなり、線径を0.2mm以
下とした場合でも良好な耐久性とばね特性とを得られる
ようになる。
【0016】−第2の実施形態− 図7は、この発明の第2の実施形態にかかるベリリウム
銅合金ばね材の製造方法のフローチャートである。ステ
ップS1では、図8に示すように、ベリリウムの平均含
有率が9.5〜13.5at%のベリリウム銅合金線1
1’の外周面に電着銅薄膜12を形成し、被加工材10
とする。ステップS2では、被加工材10に対して引抜
き加工を施し、図9に示すような線状の第2の被加工材
20’を得る。ステップS3では、第2の被加工材2
0’に対して圧延加工を施し、図10に示すような箔状
のベリリウム銅合金ばね材40を得る。ステップS4で
は、前記ベリリウム銅合金ばね材40に対して析出硬化
処理を施し、ばね特性を向上させる。ステップS5で
は、図11に示すように、前記ベリリウム銅合金ばね材
40の外周面に厚さ0.2μmの錫膜または半田膜14
を溶融めっきにより形成し、箔状のベリリウム銅合金ば
ね材41を得る。なお、このステップS5は必須の工程
ではない。
【0017】
【実施例】直径が180μmでベリリウムの平均含有率
が13.5at%のベリリウム銅合金線11’を巻枠から
引き出し、非鉄系用ノーキレート型電解脱脂剤水溶液
(キザイ株式会社製マックスクリーンBG−3200の
2%水溶液)を満たした電解脱脂槽中に導きながら1V
の電圧を印加して、ベリリウム銅合金線11’の外周面
に付着している油脂類を除去した。次に、そのベリリウ
ム銅合金線11’を5%硫酸槽中に導いて中和させた
後、水洗した。次に、硫酸銅100g/Lを含む硫酸溶
液を満たした電気めっき槽中に10m/分の速度で走行
させながら0.9Aの定電流によって厚さが1μmの電
着銅薄膜12を形成し、被加工材10として巻枠に巻き
取った。次に、巻枠から被加工材10を引き出し、30
0m/分の速度で走行させながら連続伸線装置により7
5%の加工度を与えて、直径が92μmの線状の第2の
被加工材20’を得て巻枠に巻き取った。次に、巻枠か
ら第2の被加工材20’を引き出し、25m/分の速度
で走行させながら4段圧延装置により厚さが70μm,
幅が105μmの箔状のベリリウム銅合金ばね材40を
得た。次に、このベリリウム銅合金ばね材40に対し
て、350℃で60秒の析出硬化処理を施した。このベ
リリウム銅合金ばね材40の表面のベリリウムの濃度を
オージェ電子分光分析法(AES)により測定したとこ
ろ、2.85at%であった。
【0018】上記ベリリウム銅合金ばね材40,41に
よれば、強力なフラックスを用いたり,高温度で半田付
けを行ったりする必要がなくなり、箔厚を0.2mm以
下とした場合でも良好な耐久性とばね特性とを得られる
ようになる。
【0019】
【発明の効果】この発明のベリリウム銅合金ばね材およ
びその製造方法によれば、ベリリウムの平均含有率が
9.5〜13.5at%であるベリリウム銅合金ばね材の
優れたばね特性を維持したままで半田付け性を改善でき
る。このため、強力なフラックスを用いたり,高温度で
半田付けを行ったりする必要がなくなり、腐食やばね特
性の劣化の問題がなくなる。従って、線径または箔厚を
0.2mm以下とした場合でも良好な耐久性とばね特性
とを得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる線状のベリ
リウム銅合金ばね材の製造方法のフローチャートであ
る。
【図2】被加工材の断面図である。
【図3】この発明による線状のベリリウム銅合金ばね材
の断面図である。
【図4】この発明による別の線状のベリリウム銅合金ば
ね材の断面図である。
【図5】この発明による線状のベリリウム銅合金ばね材
の半田付け性試験結果を示す図表である。
【図6】この発明による線状のベリリウム銅合金ばね材
の機械的特性測定結果を示す図表である。
【図7】この発明の第2の実施形態にかかる箔状のベリ
リウム銅合金ばね材の製造方法のフローチャートであ
る。
【図8】被加工材の断面図である。
【図9】第2の被加工材の断面図である。
【図10】この発明による箔状のベリリウム銅合金ばね
材の断面図である。
【図11】この発明による別の箔状のベリリウム銅合金
ばね材の断面図である。
【図12】従来のベリリウム銅合金ばね材の製造方法の
一例のフローチャートである。
【図13】被加工材の断面図である。
【図14】従来の線状のベリリウム銅合金ばね材の断面
図である。
【図15】従来の箔状のベリリウム銅合金ばね材の断面
図である。
【符号の説明】
20,21,40,41 ベリリウム銅合金ば
ね材 10 被加工材 20’ 第2の被加工材 13 ベリリウム原子希薄層 14 錫膜または半田膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベリリウムの平均含有率が9.5〜1
    3.5at%であるベリリウム銅合金材の外周面にベリリ
    ウムの濃度が0.05〜3.0at%であるベリリウム原
    子希薄層を形成し、そのベリリウム原子希薄層の外周面
    に錫膜又は半田膜を設けたことを特徴とするベリリウム
    銅合金ばね材。
  2. 【請求項2】 ベリリウムの平均含有率が9.5〜1
    3.5at%であるベリリウム銅合金材の外周面にベリリ
    ウムの濃度が0.05〜3.0at%であるベリリウム原
    子希薄層を形成したことを特徴とする被覆ベリリウム銅
    合金ばね材。
  3. 【請求項3】 ベリリウムの平均含有率が9.5〜1
    3.5at%のベリリウム銅合金線の外周面に電着銅薄膜
    を形成し、次に引抜き加工または圧延加工を施して線径
    または箔厚を0.2mm以下とすると共に前記電着銅薄
    膜の代りにベリリウムの濃度が0.05〜3.0at%で
    あるベリリウム原子希薄層を形成し、次に溶融めっきに
    より厚さ0.5μm以下の錫膜または半田膜を形成する
    ことを特徴とするベリリウム銅合金ばね材の製造方法。
  4. 【請求項4】 ベリリウムの平均含有率が9.5〜1
    3.5at%のベリリウム銅合金線の外周面に電着銅薄膜
    を形成し、次に引抜き加工または圧延加工を施して線径
    または箔厚を0.2mm以下とすると共に前記電着銅薄
    膜の代りにベリリウムの濃度が0.05〜3.0at%で
    あるベリリウム原子希薄層を形成することを特徴とする
    ベリリウム銅合金ばね材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006009038A (ja) * 2003-06-10 2006-01-12 Shinku Jikkenshitsu:Kk 真空部品用材料、真空部品、真空装置、真空部品用材料の製造方法、真空部品の処理方法及び真空装置の処理方法
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